JP6587932B2 - 抽出液製造システム及び抽出液の製造方法 - Google Patents

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Description

本出願は、抽出液製造システム及び抽出液の製造方法に関する。
従来から、内部に流入する溶媒を利用して原料から抽出液を抽出する抽出液製造システムが知られている。
これに関し、特許文献1には、抽出液を抽出する前に、熱交換器とその熱交換媒体を利用して、温水(溶媒)を所定の温度まで加熱することが開示されている。
特開平9−252712号公報
このような抽出液製造システムでは、更に別の熱交換器(例えばクーリングタワー)と別の熱交換媒体を利用して、上記所定の温度に近づけること等を目的として溶媒を更に熱交換する場合がある。
しかしながら、この場合、熱交換媒体の消費量が多くなり、抽出液の製造コストが高くなってしまう。
本出願はかかる点に鑑みてなされたものであり、熱交換に利用する熱交換媒体の消費量を低減することのできる抽出液製造装置及び抽出液の製造方法を提供することを目的の一つとする。
本発明の第1態様に係る抽出液製造システムは、内部に流入する溶媒を利用して原料から抽出液を抽出する抽出部と、前記抽出部に流入する前記溶媒を、熱交換媒体を利用して熱交換する第一熱交換部と、前記第一熱交換部で熱交換された前記溶媒を、前記第一熱交換部で熱交換された前記熱交換媒体を再利用して熱交換する第二熱交換部と、を備える。
この構成によれば、第二熱交換部が第一熱交換部で熱交換された熱交換媒体を再利用して熱交換するので、第二熱交換部において熱交換に利用する熱交換媒体を新たに投入する量を低減することができ、もって熱交換に利用する熱交換媒体の消費量を低減することができる。
本発明の第2態様に係る抽出液製造システムでは、第1態様において、前記第一熱交換部は、前記熱交換に利用する前記熱交換媒体として、前記第二熱交換部で熱交換された前記熱交換媒体を再利用する。
この構成によれば、第一熱交換部が第二熱交換部で熱交換された熱交換媒体を再利用するので、第一熱交換部において熱交換に利用する熱交換媒体を新たに投入する量を低減することができ、さらに第二熱交換部で熱交換するための熱交換媒体を減らすこともでき、もって熱交換に利用する熱交換媒体の消費量を更に低減することができる。
本発明の第3態様に係る抽出液製造システムでは、第1又は第2態様において、前記抽出部で抽出された前記抽出液を、前記第一熱交換部で熱交換された前記熱交換媒体を再利用して熱交換する第三熱交換部、を更に備える。
この構成によれば、第三熱交換部が第一熱交換部で熱交換された熱交換媒体を再利用して熱交換するので、第三熱交換部において熱交換に利用する熱交換媒体を新たに投入する量を低減することができ、もって熱交換に利用する熱交換媒体の消費量を更に低減することができる。
本発明の第4態様に係る抽出液製造システムでは、第3態様において、前記第一熱交換部は、前記熱交換に利用する前記熱交換媒体として、前記第三熱交換部で熱交換された前記熱交換媒体を再利用する。
この構成によれば、第一熱交換部が第三熱交換部で熱交換された熱交換媒体を再利用するので、第一熱交換部において熱交換に利用する熱交換媒体を新たに投入する量を低減することができ、もって熱交換に利用する熱交換媒体の消費量を更に低減することができる。
本発明の第5態様に係る抽出液製造システムでは、第3又は第4態様において、前記熱交換媒体を前記第一熱交換部と前記第二熱交換部との間で循環させる第一循環流路と、前記熱交換媒体を前記第一熱交換部と前記第二熱交換部と前記第三熱交換部との間で循環させる第二循環流路と、前記熱交換媒体を循環させる流路を、前記第一循環流路及び前記第二循環流路の何れか一方に切り替える流路切替部と、を更に備える。
この構成によれば、流路切替部が熱交換媒体を循環させる流路を、第一循環流路及び第二循環流路の何れか一方に切り替える結果、抽出液に対する熱交換の有無を切り替えることができ、効率的に熱交換を行うことができる。
本発明の第6態様に係る抽出液製造システムでは、第5態様において、前記第一循環流路及び前記第二循環流路を含む循環流路において前記第一熱交換部の上流側に設けられ、前記熱交換媒体を前記循環流路に投入する第一投入部と、前記循環流路において前記第一熱交換部の上流側であって前記第一投入部とは異なる個所に設けられ、前記熱交換媒体を前記循環流路に投入する第二投入部と、前記第一投入部及び前記第二投入部からの前記熱交換媒体の投入量を調整する調整部と、を備える。
この構成によれば、調整部が第一投入部及び第二投入部からの熱交換媒体の投入量を調整するので、第一投入部のみで熱交換媒体の投入量を調整する場合に比べて、調整の幅が増え、更に効率的に熱交換を行うことができる。
本発明の第7態様に係る抽出液製造システムでは、第1乃至第6態様の何れか1つの態様において、前記溶媒を貯蔵する溶媒貯蔵部と、前記溶媒貯蔵部と前記抽出部とを接続し、接続途中に前記第一熱交換部が配置され、前記溶媒貯蔵部に貯蔵された前記溶媒を前記抽出部へ流す溶媒供給流路と、前記第一熱交換部の下流側の前記溶媒供給流路から分岐して前記溶媒供給流路と前記溶媒貯蔵部とを接続し、接続途中に前記第二熱交換部が配置され、前記第一熱交換部で熱交換された前記溶媒を前記溶媒貯蔵部に戻す溶媒帰還流路と、を更に備える。
この構成によれば、溶媒を、溶媒貯蔵部と溶媒供給流路と溶媒帰還流路との間を循環させ、途中の第一熱交換部と第二熱交換部とで熱交換を繰り返させることができる。この結果、溶媒の温度を、抽出部で抽出をするために最適な温度にすることができる。
本発明の第8態様に係る抽出液の製造方法は、内部に流入する溶媒を利用して原料から抽出液を抽出する抽出ステップと、前記抽出部に流入する前記溶媒を、熱交換媒体を利用して熱交換する第一熱交換ステップと、前記第一熱交換ステップで熱交換された前記溶媒を、前記第一熱交換部で熱交換された前記熱交換媒体を再利用して熱交換する第二熱交換ステップと、を有する。
この製造方法によれば、第二熱交換ステップが第一熱交換ステップで熱交換された熱交換媒体を再利用して熱交換するので、第二熱交換ステップにおいて熱交換に利用する熱交換媒体を新たに投入する量を低減することができ、もって熱交換に利用する熱交換媒体の消費量を低減することができる。
本発明によれば、熱交換に利用する熱交換媒体の消費量を低減することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る抽出液製造システムの構成を説明するための概略図である。 図2は、本発明の実施形態に係る抽出液の製造方法における一連の製造工程を説明するためのフローチャートである。 図3は、本発明の実施形態に係る抽出液の製造方法の温水準備工程を説明するための説明図である。 図4は、本発明の実施形態に係る抽出液の製造方法の抽出準備工程を説明するための説明図である。 図5は、本発明の実施形態に係る抽出液の製造方法の抽出開始工程を説明するための説明図である。 図6は、本発明の実施形態に係る抽出液の製造方法の抽出継続工程を説明するための説明図である。 図7は、本発明の実施形態に係る抽出液の抽出終了準備及び温水準備工程を説明するための説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態について説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は、図示の比率に限定されるものではない。また、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。
<抽出液製造システム>
まず、本発明の実施形態に係る抽出液製造システムの概要について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る抽出液製造システムの構成を説明するための概略図である。
図1に示されるように、抽出液製造システム10は、温水貯蔵タンク12と、抽出機14と、抽出液貯蔵タンク16と、制御部Cと、を備えている。
温水貯蔵タンク12は、抽出機14が抽出の際に利用する溶媒として温水を貯蔵する溶媒貯蔵部である。
抽出機14は、温水貯蔵タンク12から内部に流入する温水を利用して原料から抽出液を抽出する抽出部である。具体的には、抽出機14は、フィルタ上に原料を配置し、当該原料にシャワーノズルから温水を注ぐことで、原料からフィルタを介して抽出液を抽出する。原料としては、例えば、コーヒー豆や茶葉等の飲料用の植物原料が挙げられる。また、抽出液としては、例えば、飲料、希釈して飲用に用いられる飲料用原料、及び希釈して飲用に用いられる飲料用濃縮物が挙げられる。
抽出液貯蔵タンク16は、抽出機14から抽出された抽出液を貯蔵する抽出液貯蔵部である。
制御部Cは、抽出機14の制御を含め抽出液製造システム10の各種制御を行う。
以上のように構成された抽出液製造システム10は、各構成を接続するため、温水追加流路18と、温水供給流路20と、温水帰還流路22と、抽出液回収流路24と、を備えている。
具体的には、温水追加流路18は、温水の元となる冷水W1の供給源(不図示)と温水貯蔵タンク12とを接続する流路である。この温水追加流路18は、不図示のポンプにより、冷水W1がその途中で温められた温水を温水貯蔵タンク12に流す。この結果、温水が温水貯蔵タンク12に追加で貯蔵される。
温水供給流路20は、温水貯蔵タンク12と抽出機14とを接続する流路である。この温水供給流路20は、ポンプ26を利用して、温水貯蔵タンク12に貯蔵された温水を抽出機14に流す(供給する)。この結果、温水が抽出機14の内部に流入する。
温水帰還流路22は、温水供給流路20の途中の分岐点20Aで分岐して、当該温水供給流路20と温水貯蔵タンク12とを接続する流路である。この温水帰還流路22は、ポンプ26を利用して、温水供給流路20に流れる温水を温水貯蔵タンク12に戻す。
抽出液回収流路24は、抽出機14と抽出液貯蔵タンク16とを接続する流路である。この抽出液回収流路24は、ポンプ28を利用して、抽出機14で抽出された抽出液を抽出液貯蔵タンク16に流す。この結果、当該抽出液貯蔵タンク16に抽出液が貯蔵される。
以上のような温水の流路において、抽出液製造システム10は、上記ポンプ26,28の他、バルブ30,32と、第一熱交換器34と、第二熱交換器36と、第三熱交換器38と、第四熱交換器40と、を備える。
具体的には、バルブ30は、温水供給流路20において分岐点20Aよりも下流側に設置されている。また、バルブ32は、温水帰還流路22において分岐点20Aに近い上流側に設置されている。これらバルブ30,32は、制御部Cの指示に応じて、温水供給流路20に流れる温水の流入先を、抽出機14及び温水貯蔵タンク12の何れか一方に切り替える。
第一熱交換器34は、温水供給流路20において分岐点20Aよりも上流側に配置されている。この第一熱交換器34は、温水供給流路20において抽出機14に流入する温水を、熱交換媒体としてのスチームSを利用して熱交換するものである。ここで、本実施形態では、温水貯蔵タンク12に貯蔵される温水が例えば100度未満である場合を想定する。この場合、第一熱交換器34は、抽出機14において抽出液が効率良く抽出されるように、例えば100度以上の適切な温度(以下、「目標抽出温度」と称す。)まで温水を加熱する。この熱交換の結果として、スチームSは冷却される。なお、スチームSは、スチームS1による加熱工程を経る場合と、スチームS1とスチームS2による加熱工程を経る場合がある。また、第一熱交換器34で熱交換される前のスチームSの温度は、例えば100以上150度以下に調整されている。
第二熱交換部36は、温水帰還流路22においてバルブ32よりも下流側に配置されている。この第二熱交換部36は、第一熱交換器34で加熱され温水帰還流路22を介して温水貯蔵タンク12へ戻る温水を、第一熱交換部34で冷却されたスチームSを再利用して冷却するものである。この熱交換の結果として、再利用されたスチームSは加熱される。この第二熱交換部36で加熱されたスチームSは、第一熱交換部34が熱交換に利用するスチームの全部又は一部として、更に再利用される。詳細は後述するが、これら第一熱交換器34と第二熱交換部36で加熱と冷却が繰り返されることにより、抽出機14に流入する温水に使用する熱交換媒体(加熱用スチーム、冷却用冷水など)を削減することが可能である。
第三熱交換器38は、抽出液回収流路24の途中に配置されている。この第三熱交換器38は、抽出機14で抽出され抽出液貯蔵タンク16へ流れる抽出液を、第一熱交換器34で冷却されたスチームSを再利用して冷却するものである。この熱交換の結果として、再利用されたスチームSは加熱される。この第三熱交換器38で加熱されたスチームSは、第一熱交換部34が熱交換に利用する加熱媒体の全部又は一部として、更に再利用される。
第四熱交換器40は、抽出液回収流路24において第三熱交換器38よりも下流側に配置されている。この第四熱交換器40は、第三熱交換器38で冷却され抽出液貯蔵タンク16へ流れる抽出液を、冷水W1を利用して更に冷却する。この結果として、抽出液貯蔵タンク16には、第三熱交換器38及び第四熱交換器40によって例えば50度以下に冷却された抽出液が貯蔵される。また、第四熱交換器40での熱交換の結果として、利用された冷水W1は加熱されて温水となる。この温水は、温水追加流路18を介して温水貯蔵タンク12に流入する。すなわち、この温水は、抽出機14による抽出のためのものとして再利用される。
以上のようなスチームSの再利用を実現する構成として、抽出液製造システム10は、第一循環流路42と、第二循環流路44と、を含むスチームSの循環流路を備える。なお、図1以降では、温水や抽出液の流路との区別のために、この循環流路が点線で表現されている。
第一循環流路42は、第一熱交換部34と第二熱交換部36とを循環接続する流路である(図3太点線参照)。この第一循環流路42では、ポンプ46を利用して、スチームSを第一熱交換部34と第二熱交換部36との間で循環させる。なお、第一循環流路42において第一熱交換部34の上流側であって、第二熱交換部36の下流側には、分岐点42Aと分岐点42Bとが設置されている。
第二循環流路44は、第一熱交換部34と第二熱交換部36と第二熱交換器36とを循環接続する流路である(図4太点線参照)。この第二循環流路44は、分岐点42Aと分岐点42Bの間であって第一熱交換部34等が配置されていない流路42Cを除く第一循環流路42と、当該第一循環流路42の分岐点42Aから分岐して分岐点42Bに接続する流路44Aと、で構成される。この第二循環流路44では、ポンプ46を利用して、スチームSを第一熱交換部34と第二熱交換部36と第三熱交換器38との間で循環させる。
以上のようなスチームSの流路において、抽出液製造システム10は、バルブ48,50,52と、第一投入口54と、第二投入口56と、水投入口58と、を備える。
バルブ48は、分岐点42Aと分岐点42Bの間の流路42Cに設置されている。バルブ50は、第二循環流路44において第三熱交換器38と分岐点42Aの間に設置されている。バルブ52は、第二循環流路44において第三熱交換器38と分岐点42Bの間に設置されている。これらのバルブ48,50,52は、制御部Cの指示に応じて、スチームSを循環させる流路を、第一循環流路42及び第二循環流路44の何れか一方に切り替える。すなわち、バルブ48,50,52と制御部Cは、本実施形態の流路切替部を構成する。
第一投入口54は、第一循環流路42において第一熱交換部34の上流側であって第二熱交換部36の下流側に設置されている。具体的には、第一投入口54は、第一循環流路42において第二熱交換部36と分岐点42Aとの間に設置されている。この第一投入口54は、スチームS1を第一循環流路42及び第二循環流路44を含む循環流路に投入する。この結果、スチームS1は、循環流路に流れるスチームSの一部となる。
第二投入口56は、第一循環流路42において第一熱交換部34の上流側であって第二熱交換部36の下流側で且つ第一投入口54とは異なる個所に設置されている。具体的には、第二投入口56は、第一循環流路42において第一熱交換部34と分岐点42Bの間に設置されている。この第二投入口56は、スチームS2を第一循環流路42及び第二循環流路44を含む循環流路に投入する。この結果、スチームS2は、循環流路に流れるスチームSの一部となる。
なお、第一投入口54及び第二投入口56からのスチームS1,S2の投入量は、制御部Cによって調整される。
水投入口58は、第一循環流路42において第一熱交換部34の上流側であって第二熱交換部36の下流側に設置されている。この水投入口58は、第一循環流路42に冷水W2を投入する。
<抽出液の製造方法>
次に、上記のような抽出液製造システム10において行われる抽出液の製造方法について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る抽出液の製造方法における一連の製造工程を説明するためのフローチャートである。
また、図3は、本発明の実施形態に係る抽出液の製造方法の温水準備工程を説明するための説明図である。図4は、本発明の実施形態に係る抽出液の製造方法の抽出準備工程を説明するための説明図である。図5は、本発明の実施形態に係る抽出液の製造方法の抽出開始工程を説明するための説明図である。図6は、本発明の実施形態に係る抽出液の製造方法の抽出継続工程を説明するための説明図である。図7は、本発明の実施形態に係る抽出液の抽出終了準備及び温水準備工程を説明するための説明図である。
なお、図3以降では、各工程で用いられる流路及び投入口等が太線で表現されている。また、図3以降では、温水等の温度が、(冷)又は(温)等で表現されている。この(冷)及び(温)は、熱交換の前後に比べたきの相対温度である。例えば(冷)→(温)の表現では、(冷)は熱交換後よりも冷たい温度であり、(温)は熱交換前よりも温かい温度である。また、以下では、全ての製造工程は制御部Cが行う場合を説明するが、製造工程の全部又は一部は人が行ってもよい。
(ステップSP10)
まず、制御部Cは、抽出機14に供給するための温水を目標抽出温度にするために準備する温水準備工程を実行する。
具体的には、図3に示されるように、制御部Cは、バルブ30,32を制御して、バルブ30を閉め且つバルブ32を開く。また、制御部Cは、バルブ48,50,52を制御して、バルブ50,52を閉め且つバルブ48を開ける。その後、制御部Cは、不図示のバルブを制御して、目標抽出温度のスチームS1を第一投入口54から投入する。そして、制御部Cは、ポンプ46を制御して、投入したスチームSを流す。また、制御部Cは、ポンプ26を制御して、温水貯蔵タンク12に貯蔵されている例えば100度未満の温水を温水供給流路20に流す。
この結果、温水貯蔵タンク12に貯蔵されている温水は、温水供給流路20と、温水帰還流路22と、温水貯蔵タンク12との間を循環する。また、スチームSの流路は、第一循環流路42に切り替えられる。そして、第一投入口54からのスチームS1が、加熱媒体として投入され、スチームSが第一循環流路42を循環する。
ここで、温水供給流路20を流れる温水は、その途中の第一熱交換器34においてスチームSと熱交換されて加熱される(第一熱交換ステップ)。すなわち、当該温水の温度は、第一熱交換器34の前後で、冷たい温度から温かい温度となる{図3中(冷)→(温)}。一方で、第一循環流路42に流れるスチームSは、第一熱交換器34において温水と熱交換されて冷却される。すなわち、当該スチームSの温度は、第一熱交換器34の前後で、温かい温度から冷たい温度となる{図3中(温)→(冷)}。
また、第一熱交換器34で加熱されて温水帰還流路22に流れる温水は、その途中の第二熱交換器36において第一熱交換部34で冷却されたスチームSの再利用により当該スチームSと熱交換されて冷却される(第二熱交換ステップ)。すなわち、当該温水の温度は、第二熱交換器36の前後で、温かい温度から冷たい温度となる{図3中(温)→(冷)}。一方で、第一熱交換器34で冷却されて第一循環流路42に流れるスチームSは、第二熱交換器36において第一熱交換器34で加熱された温水と熱交換されて加熱される。すなわち、当該スチームSの温度は、第二熱交換器36の前後で、冷たい温度から温かい温度となる{図3中(冷)→(温)}。
また、温水帰還流路22から温水貯蔵タンク12に戻った温水は、再度温水供給流路20を流れる。そして、当該温水は、その途中の第一熱交換器34において第二熱交換器36で加熱されたスチームSの再利用により当該スチームSと熱交換されて加熱される。すなわち、当該温水の温度は、第一熱交換器34の前後で、冷たい温度から温かい温度となる{図3中(冷)→(温)}。一方で、第二熱交換器36で加熱されて第一循環流路42に流れるスチームSは、第一熱交換器34において温水と熱交換されて冷却される。すなわち、当該スチームSの温度は、第一熱交換器34の前後で、温かい温度から冷たい温度となる{図3中(温)→(冷)}。
なお、このように温水が再度温水供給流路20を流れる際は、第二熱交換器36で加熱されたスチームSの温度が目標抽出温度未満の場合がある。この場合、制御部Cは、当該スチームSの温度が目標抽出温度になるように、当初の投入量よりも少ない量のスチームS1をスチームSの一部として第一投入口54から第一循環流路42に追加で投入する。 この結果、第一熱交換器34に向かって流れるスチームSの温度は、第一投入口54の前後で、温かい温度から更に温かい温度となる{図3中(温)→(更に温)}。
以上のような温水準備工程では、制御部Cは、温水の温度が目標抽出温度になるまで、温水を循環させて熱交換を繰り返させる。次に、一連の製造工程が図2に示されるステップSP12の工程に移行される。
(ステップSP12)
制御部Cは、抽出機14での抽出を準備する抽出準備工程を実行する。
具体的には、図4に示されるように、制御部Cは、バルブ30,32を制御して、バルブ30を開け且つバルブ32を閉める。なお、制御部Cは、バルブ50,52を閉めた状態で且つバルブ48を開けた状態を継続する。また、制御部Cは、ポンプ26,46の制御を継続する。また、制御部Cは、不図示のバルブを制御して、当初の投入量と同等の量のスチームS1を第一投入口54から投入する。
この結果、温水供給流路20と温水帰還流路22を循環していた温水は、温水供給流路20から抽出機14に流れる。また、第一投入口54からのスチームS1は、スチームSとして第一循環流路42を循環する。
ここで、温水供給流路20を流れる温水は、その途中の第一熱交換器34においてスチームSと熱交換されて加熱される。すなわち、当該温水の温度は、第一熱交換器34の前後で、冷たい温度から温かい温度となる{図4中(冷)→(温)}。一方で、第一循環流路42に流れるスチームSは、第一熱交換器34において温水と熱交換されて冷却される。すなわち、当該スチームSの温度は、第一熱交換器34の前後で、温かい温度から冷たい温度となる{図4中(温)→(冷)}。
また、第一熱交換器34で加熱された温水は、その温度が目標抽出温度となって、抽出機14に流れる。一方で、第一熱交換器34で冷却されて第一循環流路42に流れるスチームSは、第二熱交換器36を通過するが、そこには熱交換の対象である温水が流れていないため当該第二熱交換器36において熱交換されずに、再度第一熱交換器34に向かって流れる。すなわち、当該スチームSの温度は、第二熱交換器36の前後で、冷たい温度が維持される{図4中(冷)維持}。
なお、この冷たい温度が継続された状態のスチームSは、第一熱交換器34において温水を目標抽出温度まで加熱するため、当該目標抽出温度まで上げておく必要がある。そこで、制御部Cは、当該スチームSの温度が目標抽出温度になるように、当初の投入量と同等のスチームS1をスチームSの一部として第一循環流路42に追加で投入する。また、スチームSの温度は、上記温水準備工程に比べて急激に冷たい温度に下がっているため、制御部Cは、その分、追加加熱工程の一部としてスチームS2を第一循環流路42に追加で投入することで補う。
この結果、第一循環流路42に流れるスチームSの温度は、第一投入口54の前後で、冷たい温度から温かい温度となる{図4中(冷)→(温)}。また、その後スチームSの温度は、第二投入口56の前後で、温かい温度から更に温かい温度となる{図4中(温)→(更に温)}。
以上のような抽出準備工程が終了すると、一連の製造工程が図2に示されるステップSP14の工程に移行される。
(ステップSP14)
制御部Cは、抽出機14での抽出を行う抽出開始工程を実行する。
具体的には、図5に示されるように、制御部Cは、バルブ32,50,52を閉めた状態で且つバルブ30,48を開けた状態を継続する。また、制御部Cは、スチームS1,S2の投入を継続する。また、制御部Cは、ポンプ26,46の制御を継続する。また、制御部Cは、抽出機14を制御して、内部に流入する目標抽出温度の温水を利用した抽出液の抽出を開始する。また、制御部Cは、新たにポンプ28を制御して、抽出機14で抽出された抽出液を抽出液回収流路24に流す。
この結果、温水貯蔵タンク12に貯蔵されている温水は、温水供給流路20から抽出機14に流れる。また、抽出機14で抽出された抽出液は、抽出液回収流路24を流れた後、抽出液貯蔵タンク16に流れて回収される。また、スチームS1,S2は、スチームSとして第一循環流路42を循環する。
ここで、温水供給流路20を流れる温水は、その途中の第一熱交換器34においてスチームSと熱交換されて加熱される。すなわち、当該温水の温度は、第一熱交換器34の前後で、冷たい温度から温かい温度となる{図5中(冷)→(温)}。一方で、第一循環流路42に流れるスチームSは、第一熱交換器34において温水と熱交換されて冷却される。すなわち、当該スチームSの温度は、第一熱交換器34の前後で、温かい温度から冷たい温度となる{図5中(温)→(冷)}。
また、第一熱交換器34で冷却されて第一循環流路42に流れるスチームSは、第二熱交換器36を通過するが、そこには熱交換の対象である温水が流れていないため当該第二熱交換器36において熱交換されずに、再度第一熱交換器34に向かって流れる。すなわち、当該スチームSの温度は、第二熱交換器36の前後で、冷たい温度が維持される{図5中(冷)維持}。
また、抽出液回収流路24を流れる抽出液の温度は、抽出の初期では温水の温度よりも十分に低いものとなる。この抽出液は、第三熱交換器38を通過するが、そこには熱交換の対象であるスチームSが流れていないため当該第三熱交換器38において熱交換されずに、抽出液貯蔵タンク16に向かって流れる。すなわち、抽出液は、第三熱交換器38の前後で、冷たい温度が維持される{図5中(冷)維持}。第三熱交換器38を通過した抽出液は、第四熱交換器40において冷水W1と熱交換されて冷却される。すなわち、当該抽出液は、第四熱交換器40の前後で、冷たい温度から更に冷たい温度となる{図5中(冷)→(更に冷)}。一方で、冷水W1は、第四熱交換器40において抽出液と熱交換されて加熱される。すなわち、当該冷水W1は、第四熱交換器40の前後で、冷たい温度から温かい温度の温水となる{図5中(冷)→(温)}。なお、この温水は、温水追加流路18を流れて、温水貯蔵タンク12に供給される。
以上のような抽出開始工程の後、抽出液回収流路24を流れる抽出液は、温水の温度に向かって次第に温かくなる。このように、抽出液が所定温度(例えば90度以上)より温かくなると、抽出液貯蔵タンク16で回収する前において抽出液をより一層冷やす必要があることから、一連の製造工程が図2に示されるステップSP16の工程に移行される。
(ステップSP16)
制御部Cは、抽出機14での抽出を継続する抽出継続工程を実行する。
具体的には、図6に示されるように、制御部Cは、バルブ32を閉めた状態で且つバルブ30を開けた状態を継続する。また、制御部Cは、ポンプ26,28,46の制御を継続する。また、制御部Cは、抽出機14を制御して、内部に流入する目標抽出温度の温水を利用した抽出液の抽出を継続する。
更に、制御部Cは、バルブ48〜52を制御して、バルブ50,52を開け、バルブ48を閉める。また、制御部Cは、スチームS2の投入を継続する一方でスチームS1の投入を停止する。なお、この急な停止を避けるために、前の抽出開始工程において、制御部Cは、スチームS1の投入量を徐々に少なくする一方でスチームS2の投入量を徐々に大きくするように、各投入量を調整することが好ましい。
この結果、温水貯蔵タンク12に貯蔵されている温水は、温水供給流路20から抽出機14に流れる。また、抽出機14で抽出された抽出液は、抽出液回収流路24を流れた後、抽出液貯蔵タンク16に流れて回収される。また、スチームSの流路は、第二循環流路44に切り替えられる。そして、スチームS2は、スチームSとして第二循環流路44を循環する。すなわち、制御部Cは、上記抽出液の温度に基づき、スチームSを循環させる流路を、第二循環流路44に切り替える。
ここで、温水供給流路20を流れる温水は、その途中の第一熱交換器34においてスチームSと熱交換されて加熱される。当該温水の温度は、第一熱交換器34の前後で、冷たい温度から温かい温度となる{図6中(冷)→(温)}。一方で、第二循環流路44に流れるスチームSは、第一熱交換器34において温水と熱交換されて冷却される。すなわち、当該スチームSの温度は、第一熱交換器34の前後で、温かい温度から冷たい温度となる{図6中(温)→(冷)}。
また、第一熱交換器34で冷却されて第一循環流路42に流れるスチームSは、第二熱交換器36を通過するが、そこには熱交換の対象である温水が流れていないため当該第二熱交換器36において熱交換されずに、第三熱交換器38に向かって流れる。すなわち、当該スチームSの温度は、第二熱交換器36の前後で、冷たい温度が維持される{図6中(冷)維持}。
また、抽出液回収流路24を流れる抽出液は、抽出継続工程(抽出の中期以降)では温かいものとなっている。この抽出液は、その途中の第三熱交換器38において第一熱交換器34で冷却されたスチームSの再利用により当該スチームSと熱交換されて冷却される。すなわち、当該抽出液の温度は、第三熱交換器38の前後で、温かい温度から冷たい温度となる{図6中(温)→(冷)}。一方で、第一熱交換器34で冷却されたスチームS(第二熱交換器36において冷たい温度が維持されたもの)は、第三熱交換器38において抽出液と熱交換されて加熱される。すなわち、当該スチームSの温度は、第三熱交換器38の前後で、冷たい温度から温かい温度となる{図6中(冷)→(温)}。
また、第三熱交換器38で冷却された抽出液は、第四熱交換器40において冷水W1と熱交換されて更に冷却される。すなわち、当該抽出液の温度は、第四熱交換器40の前後で、冷たい温度から更に冷たい温度となる{図6中(冷)→(更に冷)}。一方で、冷水W1は、第四熱交換器40において抽出液と熱交換されて加熱される。すなわち、当該冷水W1は、第四熱交換器40の前後で、冷たい温度から温かい温度の温水となる{図6中(冷)→(温)}。
また、第三熱交換器38で温かい温度となったスチームSは、スチームS2が投入されることで、更に加熱される。すなわち、当該スチームSの温度は、スチームS2の第二投入口56の前後で、温かい温度から更に温かい温度となる{図6中(温)→(更に温)}。
以上のような抽出継続工程は、抽出継続工程の開始から例えば所定時間が経過するまで継続される。なお、この継続の際、抽出機14直後の抽出液の温度は徐々に上がっていくため、制御部Cは、スチームS2の投入量を徐々に少なくする。そして、上記所定時間が経過した後は、一連の製造工程が図2に示されるステップSP18の工程に移行される。
(ステップSP18)
制御部Cは、抽出機14での抽出を終了するための準備をし、一連の製造工程の後更に別の原料等から抽出液を抽出するための温水を準備する抽出終了準備及び温水準備工程を実行する。
具体的には、図7に示されるように、制御部Cは、バルブ30,32を制御して、バルブ30を閉め且つバルブ32を開く。また、制御部Cは、バルブ50,52を開けた状態且つバルブ48を閉めた状態を継続する。また、制御部Cは、ポンプ26,28,46の制御を継続する。
更に、制御部Cは、抽出機14を制御して、内部に温水が流入しなくなった後所定期間が経過するまで抽出液の抽出を継続し、その後、抽出を終了する。また、制御部Cは、スチームS2の投入を停止する。また、制御部Cは、水投入口58から第二循環流路44に冷水W2を投入する。
この結果、温水貯蔵タンク12に貯蔵されている温水は、温水供給流路20と、温水帰還流路22と、温水貯蔵タンク12との間を循環する。また、抽出が終了するまで抽出機14で抽出された抽出液は、抽出液回収流路24を流れた後、抽出液貯蔵タンク16に流れて回収される。また、スチームSは、第二循環流路44を循環する。
ここで、温水供給流路20を流れる温水は、その途中の第一熱交換器34においてスチームSと熱交換されて加熱される。すなわち、当該温水の温度は、第一熱交換器34の前後で、冷たい温度から温かい温度となる{図7中(冷)→(温)}。一方で、第二循環流路44に流れるスチームSは、第一熱交換器34において温水と熱交換されて冷却される。すなわち、当該スチームSの温度は、第一熱交換器34の前後で、温かい温度から冷たい温度となる{図7中(温)→(冷)}。
また、第一熱交換器34で加熱されて温水帰還流路22に流れる温水は、その途中の第二熱交換器36において第一熱交換部34で冷却されたスチームSの再利用により当該スチームSと熱交換されて冷却される。すなわち、当該温水の温度は、第二熱交換器36の前後で、温かい温度から冷たい温度となる{図7中(温)→(冷)}。一方で、第一熱交換器34で冷却されて第二循環流路44に流れるスチームSは、第二熱交換器36において温水と熱交換されて加熱される。すなわち、当該スチームSの温度は、第二熱交換器36の前後で、冷たい温度から温かい温度となる{図7中(冷)→(温)}。その後、当該スチームSの温度は、冷水W2が投入されることにより、温かい温度から冷たい温度となる{図7中(温)→(冷)}。
また、抽出液回収流路24を流れる抽出液は、温かいものとなっている。この抽出液は、その途中の第三熱交換器38において冷水W2により冷却されたスチームSの再利用により当該スチームSと熱交換されて冷却される。すなわち、当該抽出液の温度は、第三熱交換器38の前後で、温かい温度から冷たい温度となる{図7中(温)→(冷)}。一方で、冷水W2により冷却され第二循環流路44に流れるスチームSは、第三熱交換器38において温水と熱交換されて加熱される。すなわち、当該スチームSの温度は、第三熱交換器38の前後で、冷たい温度から温かい温度となる{図7中(冷)→(温)}。
その後、抽出液は、第四熱交換器40において冷水W1と熱交換されて更に冷却される。すなわち、当該抽出液の温度は、第四熱交換器40の前後で、冷たい温度から更に冷たい温度となる{図7中(冷)→(更に冷)}。一方で、冷水W1は、第四熱交換器40において抽出液と熱交換されて加熱される。すなわち、当該冷水W1は、第四熱交換器40の前後で、冷たい温度から温かい温度の温水となる{図7中(冷)→(温)}。
また、温水帰還流路22から温水貯蔵タンク12に戻った温水は、再度温水供給流路20を流れる。そして、当該温水は、その途中の第一熱交換器34において第三熱交換器38で加熱されたスチームSの再利用により当該スチームSと熱交換されて加熱される。すなわち、当該温水の温度は、第一熱交換器34の前後で、冷たい温度から温かい温度となる{図7中(冷)→(温)}。一方で、第三熱交換器38で加熱されて第二循環流路44に流れるスチームSは、第一熱交換器34において温水と熱交換されて冷却される。すなわち、当該スチームSの温度は、第一熱交換器34の前後で、温かい温度から冷たい温度となる{図7中(温)→(冷)}。
以上のような抽出終了準備及び温水準備工程の後、一連の製造工程が終了する。
<作用>
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態によれば、第二熱交換器36が第一熱交換器34で熱交換されたスチームSを再利用して熱交換するので、第二熱交換器36において熱交換に利用するスチームを新たに投入する量を低減(例えばゼロに)でき、もって熱交換に利用するスチームの消費量を低減することができる。
また、本実施形態によれば、第一熱交換器34が第二熱交換器36で熱交換されたスチームSを再利用するので、第一熱交換器34において熱交換に利用するスチームを新たに投入する量を低減でき、もって熱交換に利用するスチームの消費量を更に低減することができる。
また、本実施形態によれば、第三熱交換器38が第一熱交換部34で熱交換されたスチームSを再利用して熱交換するので、第三熱交換器38において熱交換に利用するスチームを新たに投入する量を低減でき、もって熱交換に利用するスチームの消費量を更に低減することができる。
また、本実施形態によれば、第一熱交換器34が第三熱交換器38で熱交換されたスチームSを再利用するので、第一熱交換器34において熱交換に利用するスチームを新たに投入する量を低減することができ、もって熱交換に利用する熱交換媒体の消費量を更に低減することができる。
また、本実施形態によれば、バルブ48,50,52と制御部Cを含む流路切替部がスチームSを循環させる流路を、第一循環流路42及び第二循環流路44の何れか一方に切り替える結果、抽出液に対する熱交換の有無を切り替えることができ、効率的に熱交換を行うことができる。
また、本実施形態によれば、不図示のバルブと制御部Cを含む調整部が第一投入口54及び第二投入口56からのスチームS1,S2の投入量を調整するので、第一投入口54のみでスチームS1の投入量を調整する場合に比べて、調整の幅が増え、更に効率的に熱交換を行うことができる。
また、本実施形態によれば、温水を、温水貯蔵タンク12と温水供給流路20と温水帰還流路22との間を循環させ、途中の第一熱交換器34と第二熱交換器36とで熱交換を繰り返させることができる。この結果、温水の温度を、抽出機14で抽出をするために最適な温度にすることができる。
<変形例>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、実施形態において第三熱交換器38や第四熱交換器40を省略してもよい。
また、実施形態において抽出機14と抽出液貯蔵タンク16の間の抽出液回収流路24には、抽出液を一時的に受けるタンク等が設けられてもよい。
また、実施形態では、温水と熱交換するための熱交換媒体としてスチームSを利用する場合を説明したが、熱交換媒体は特に限定されるものではなく、例えば当該温水と同様の温水(例えば加圧温水)を利用してもよい。
10:抽出液製造システム
12:温水貯蔵タンク(溶媒貯蔵部)
14:抽出機(抽出部)
20:温水供給流路(媒体供給流路)
22:温水帰還流路(媒体帰還流路)
34:第一熱交換器(第一熱交換部)
36:第二熱交換器(第二熱交換部)
38:第三熱交換器(第三熱交換部)
42:第一循環流路
44:第二循環流路
48,50,52:バルブ(流路切替部)
54:第一投入口(第一投入部)
56:第二投入口(第二投入部)
C:制御部(流路切替部、調整部)

Claims (8)

  1. 内部に流入する溶媒を利用して原料から抽出液を抽出する抽出部と、
    前記抽出部に流入する前記溶媒を、熱交換媒体を利用して熱交換する第一熱交換部と、
    前記第一熱交換部で熱交換された前記溶媒を、前記第一熱交換部で熱交換された前記熱交換媒体を再利用して熱交換する第二熱交換部と、
    を備える抽出液製造システム。
  2. 前記第一熱交換部は、前記熱交換に利用する前記熱交換媒体として、前記第二熱交換部で熱交換された前記熱交換媒体を再利用する、
    請求項1に記載の抽出液製造システム。
  3. 前記抽出部で抽出された前記抽出液を、前記第一熱交換部で熱交換された前記熱交換媒体を再利用して熱交換する第三熱交換部、
    を更に備える請求項1又は2に記載の抽出液製造システム。
  4. 前記第一熱交換部は、前記熱交換に利用する前記熱交換媒体として、前記第三熱交換部で熱交換された前記熱交換媒体を再利用する、
    請求項3に記載の抽出液製造システム。
  5. 前記熱交換媒体を前記第一熱交換部と前記第二熱交換部との間で循環させる第一循環流路と、
    前記熱交換媒体を前記第一熱交換部と前記第二熱交換部と前記第三熱交換部との間で循環させる第二循環流路と、
    前記熱交換媒体を循環させる流路を、前記第一循環流路及び前記第二循環流路の何れか一方に切り替える流路切替部と、
    を更に備える請求項3又は4に記載の抽出液製造システム。
  6. 前記第一循環流路及び前記第二循環流路を含む循環流路において前記第一熱交換部の上流側に設けられ、前記熱交換媒体を前記循環流路に投入する第一投入部と、
    前記循環流路において前記第一熱交換部の上流側であって前記第一投入部とは異なる個所に設けられ、前記熱交換媒体を前記循環流路に投入する第二投入部と、
    前記第一投入部及び前記第二投入部からの前記熱交換媒体の投入量を調整する調整部と、
    を備える請求項5に記載の抽出液製造システム。
  7. 前記溶媒を貯蔵する溶媒貯蔵部と、
    前記溶媒貯蔵部と前記抽出部とを接続し、接続途中に前記第一熱交換部が配置され、前記溶媒貯蔵部に貯蔵された前記溶媒を前記抽出部へ流す溶媒供給流路と、
    前記第一熱交換部の下流側の前記溶媒供給流路から分岐して前記溶媒供給流路と前記溶媒貯蔵部とを接続し、接続途中に前記第二熱交換部が配置され、前記第一熱交換部で熱交換された前記溶媒を前記溶媒貯蔵部に戻す溶媒帰還流路と、
    を更に備える請求項1乃至6の何れか一つに記載の抽出液製造システム。
  8. 内部に流入する溶媒を利用して原料から抽出液を抽出する抽出ステップと、
    前記抽出部に流入する前記溶媒を、熱交換媒体を利用して熱交換する第一熱交換ステップと、
    前記第一熱交換ステップで熱交換された前記溶媒を、前記第一熱交換部で熱交換された前記熱交換媒体を再利用して熱交換する第二熱交換ステップと、
    を有する抽出液の製造方法。
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