JP6587589B2 - バンド式乾燥機の付着物除去方法及びバンド式乾燥機 - Google Patents

バンド式乾燥機の付着物除去方法及びバンド式乾燥機 Download PDF

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Description

本発明は、成形機により所望の形状に形成した含水率及び付着性が高い脱水汚泥(含水率が約80%(湿量基準))や畜糞、食品残渣等の粘性物を周回移動する通気性のある無端状の搬送ベルト上に供給し、搬送ベルト上の脱水汚泥等の粘性物に約200℃の温風を上方又は下方から他方向へ吹き付け、搬送ベルト上の脱水汚泥等の粘性物を自燃限界の約70%(湿量基準)まで乾燥させるようにしたバンド式乾燥機において、脱水汚泥等の粘性物の乾燥処理時に搬送ベルトに付着・固着した脱水汚泥等の粘性物を確実且つ容易に除去できるようにしたバンド式乾燥機の付着物除去方法及びバンド式乾燥機に関するものである。
一般に、下水汚泥(脱水汚泥)、畜糞、食品残渣等の粘性物の有効利用や製品化等を図る場合、粘性物の含水率が高いので、粘性物を乾燥処理することが行われている。
例えば、粘性物が下水汚泥(脱水汚泥)の場合には、図2に示す如く、バンド式乾燥機を用いて下水汚泥(脱水汚泥)を乾燥処理し、乾燥した汚泥を固形燃料として使用したり、或いは、骨材の原料として使用したりしている。
前記バンド式乾燥機30は、図2に示す如く、脱水汚泥31aから形成した成形汚泥31bを水平方向へ搬送するコンベヤ32と、コンベヤ32の一部分を囲って乾燥室を形成するケーシング33と、脱水汚泥31aを所望の形状に成形して成形汚泥31bとし、この成形汚泥31bをコンベヤ32上に供給する成形機34と、ケーシング33の乾燥室内に供給される乾燥用空気を約200℃に加熱して温風35とする共に、この温風35をコンベヤ32上の成形汚泥31bに吹き付ける温風供給手段36とを備えている。
また、前記コンベヤ32は、駆動スプロケット32a及び従動スプロケット32bと、両スプロケット32a,32bに巻き回された通気性のある無端状のワイヤコンベヤベルトから成る搬送ベルト32cと、駆動スプロケット32aを回転駆動する駆動用モータ(図示省略)とを備えており、搬送ベルト32cの網目を通して搬送ベルト32c上の成形汚泥31bの周囲に温風35を流すようにしたものである。
更に、前記温風供給手段36は、汚泥焼却排熱(燃焼排ガス)等の熱37を利用して乾燥用空気を加熱して約200℃の温風35とする熱交換器38と、熱交換器38で加熱された乾燥用空気(温風35)をケーシング33と熱交換器38との間で循環させる乾燥用空気循環路39と、乾燥用空気循環路39に介設した循環用ファン40と、乾燥用空気循環路39に介設され、乾燥用空気(温風35)に含まれている水分を除去する凝縮器41と、コンベヤ32の上側の搬送ベルト32cの下方位置に配設され、搬送ベルト32c上の成形汚泥31bに温風35を吹き付ける複数の温風吹き出し口42とを備えており、加熱熱量の削減のために乾燥用空気(温風35)を循環させるようにしている。
尚、図2において、33aはケーシング33に形成した空気抜き出し口、33bはケーシング33に形成した排出口、34aは成形機34の高圧容器、34bは成形機34の投入ホッパ、34cは成形機34のスクリュー羽根付きのスクリュー軸、34dは成形機34のモータ、34eは成形機34のダイス、43は乾燥汚泥31cを払い落とすスクレーパである。
而して、前記バンド式乾燥機30によれば、含水率が約80%(湿量基準)の脱水汚泥31aは、成形機34により成形されて複数本の棒状の成形汚泥31bとなって搬送ベルト32c上に供給され、搬送ベルト32によりケーシング33内(乾燥室内)を搬送されながら温風吹き出し口42から上方へ向って吹き付けられる温風35(約200℃の乾燥用空気)と接触することにより乾燥され、含水率が約70%(湿量基準)の乾燥汚泥31cとなってケーシング33の排出口33bから排出されるようになっている。
ところで、含水率が約70%(湿量基準)の乾燥汚泥31cは、付着性・固着性が比較的強いため、搬送ベルト32cが折り返し点を過ぎても、搬送ベルト32cの表面に付着・固着して剥がれないことがある。乾燥汚泥31cが搬送ベルト32cから剥がれずに一巡して来ると、乾燥汚泥31cの上に成形汚泥31bが載ってしまい、乾燥が非効率になる。
そこで、搬送ベルト32cに付着・固着した乾燥汚泥31cを搬送ベルト32cから離脱させる方法として、搬送ベルト32cの折り返し部分にスクレーパ43を設け、スクレーパ43により搬送ベルト32cに付着・固着している乾燥汚泥31cを払い落とすことが行われているが、この場合には、一部の乾燥汚泥31cがスクレーパ43で押し潰され、搬送ベルト32cの網目が乾燥汚泥31cで埋まって目詰まりを起こしたりすることがある。
また、別の方法として、搬送ベルト32cの折り返し点で乾燥汚泥31cが搬送ベルト32cから自重によって離脱する程度まで充分に乾燥するように、温風35の温度上昇や風量増大、或いは、搬送ベルト32cの長さを長くして滞留時間を長くする方法もあるが、この場合にも、乾燥に要する消費エネルギーや乾燥機の設置面積が増加してしまうことになる。
そこで、上述した問題を解決するバンド式乾燥機として、特許第5768690号公報(特許文献1)や特許第5443205号公報(特許文献2)に記載されたバンド式乾燥機が開発されている。
即ち、前者のバンド式乾燥機は、図示していないが、搬送ベルトを上下方向に重なるように複数段配設し、上から一段目と二段目の搬送ベルトを同じ方向へ回転させたものであり、一段目の搬送ベルトの折り返し点では乾燥汚泥が自重で剥がれず、一段目の搬送ベルトの折り返し点をベルト表面に付着した状態で更に搬送され、その間に乾燥汚泥の自重で剥がれる程度まで乾燥が進むと、落下して二段目の搬送ベルトに移るようにしたものである。また、このバンド式乾燥機は、一段目の搬送ベルトから自重で落下する程度まで乾燥が進まなかった乾燥汚泥を強制的に払い落とすスクレーパを設けてある。このバンド式乾燥機は、温風の風量増大や温度上昇を行うことなく、安定した品質の乾燥汚泥を製造することができる。
一方、後者のバンド式乾燥機は、図示していないが、一段目の搬送ベルトの上流側上方位置に温風の吹き付けノズルを配設したものであり、成形ノズルにより形成された汚泥が搬送ベルトに載る前に吹き付けノズルから170℃〜240℃の温風を吹き付けて汚泥の表面を乾燥させ、汚泥の搬送ベルトへの付着力を小さくして搬送ベルトから離脱し易いようにしたものである。このバンド式乾燥機は、一段目の搬送ベルト上での成形汚泥の滞留時間を短くすることができるため、搬送ベルトの長さを短くすることができて設置面積を低減することができると共に、乾燥機の処理量増大を図ることができる。
しかしながら、上述したバンド式乾燥機においては、汚泥の含水率を下げて一段目の搬送ベルトの折り返し点で離脱させるための手段として、搬送ベルトを多段に配設して汚泥の滞留時間を長く取る必要がある。
また、一段目の搬送ベルトの折り返し点で汚泥の含水率が高いと、搬送ベルトの網目の中に入り込んだ汚泥をスクレーパで取ることが不可能となる。
更に、成形汚泥の搬送ベルト上での積み高さを増やすと、成形汚泥が搬送ベルトの網目の中に入り込むことがあり、搬送ベルトの網目の詰まり対策を完全にしないと、成形汚泥の上に更に成形汚泥を積んで処理効率を上げると言うことができない。
そのうえ、成形汚泥の表面が乾燥し過ぎると、汚泥内部の水分が抜け難くなり、乾燥効率が落ちると言う問題があった。
特許第5768690号公報 特許第5443205号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、脱水汚泥等の粘性物の乾燥処理時に搬送ベルトに付着・固着した脱水汚泥等の粘性物を確実且つ容易に除去できるようにしたバンド式乾燥機の付着物除去方法及びバンド式乾燥機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るバンド式乾燥機の付着物除去方法は、成形機により成形した粘性物を周回移動する通気性のある無端状の搬送ベルト上に供給し、搬送ベルト上の粘性物に温風を上方又は下方から他方向へ吹き付けて搬送ベルト上の粘性物を乾燥させ、粘性物に吹き付けられた温風を搬送ベルト側へ循環させるようにしたバンド式乾燥機において、前記搬送ベルト側へ循環させる温風を加熱して粘性物をガス化させる高温の熱風とし、この熱風の一部に加熱前の温風の一部を混合して熱風の一部を粘性物がガス化しない低温の温風とし、この温風を搬送ベルト上の粘性物に吹き付けて粘性物を乾燥し、また、粘性物をガス化させる高温の熱風の残りを搬送ベルトの折り返し後のベルト表面に付着・固着している乾燥した粘性物に下方から常時吹き付けて乾燥した粘性物を発火・燃焼又はガス化させ、ガス化して搬送ベルトに付着・固着している炭化物を炭化物擦り取り手段で擦り取るようにしたことに特徴がある。
前記熱風は、搬送ベルトの折り返し後のベルト表面に付着・固着している乾燥した粘性物に吹き付けた後、搬送ベルト上の少なくとも成形初期の粘性物の乾燥に利用するようにすることが好ましい。
本発明に係るバンド式乾燥機は、成形機により成形した粘性物を周回移動する通気性のある無端状の搬送ベルト上に供給し、搬送ベルト上の粘性物に温風を上方又は下方から他方向へ吹き付けて搬送ベルト上の粘性物を乾燥させるようにしたバンド式乾燥機において、前記搬送ベルト上の成形した粘性物に温風を吹き付けて成形した粘性物を乾燥させると共に、搬送ベルトの折り返し後のベルト表面に付着・固着している乾燥した粘性物に下方から常時熱風を吹き付けて乾燥した粘性物を発火・燃焼又はガス化させる温風・熱風供給手段と、ガス化して搬送ベルトに付着・固着している炭化物を擦り取る炭化物擦り取り手段とを備え、前記温風・熱風供給手段は、搬送ベルト側へ温風及び熱風を別々に供給し得る温風流路及び熱風流路を有し、粘性物に吹き付けられた温風及び粘性物に吹き付けられて温風となった熱風を搬送ベルト側へ循環させる温風・熱風循環路と、温風・熱風循環路に介設した循環用ファンと、循環用ファンの上流側の温風・熱風循環路に介設され、搬送ベルト側からの温風に含まれている水分及び可燃性ガスを除去する凝縮器と、循環用ファンの下流側の温風・熱風循環路に介設され、凝縮器からの温風を粘性物をガス化させる高温の熱風にする熱交換器と、熱交換器の上流側の温風の一部を温風・熱風循環路の温風流路に導く分岐路と、分岐路に介設され、分岐路内を流れる温風の流量を制御する制御弁と、温風・熱風循環路の温風流路内の温度を検出し、温風流路内を流れる熱風が粘性物をガス化しない低温の温風になるように制御弁を制御する温度制御器と、温風流路からの温風を搬送ベルト上の成形した粘性物に吹き付ける温風吹き出し口と、熱風流路からの熱風を搬送ベルトの折り返し後のベルト表面に付着・固着している乾燥した粘性物に吹き付ける熱風吹き出し口とを備えており、前記熱風吹き出し口を、搬送ベルト上の少なくとも成形初期の粘性物の下方位置で且つ搬送ベルトの復路部分の下方位置に配設したことに特徴がある。
前記炭化物擦り取り手段は、搬送ベルトのベルト表面の近傍位置に搬送ベルトの回転方向と逆方向に回転し、ベルト表面を擦って搬送ベルトに付着・固着している炭化物を擦り取るロールワイヤブラシを備えていることが好ましい。
本発明に係るバンド式乾燥機の付着物除去方法は、搬送ベルトの折り返し後のベルト表面に付着・固着している乾燥した粘性物に常時熱風を吹き付け、乾燥した粘性物を熱風により発火・燃焼させているため、搬送ベルトに付着・固着した粘性物を灰化して除去することができると共に、そのときの燃焼熱を成形した粘性物の乾燥に利用できるので乾燥効率の向上を図ることができる。
また、本発明に係るバンド式乾燥機の付着物除去方法は、発火・燃焼せずにガス化して脆い炭化物となった粘性物をロールワイヤブラシ等の炭化物擦り取り手段により擦り取るようにしているため、搬送ベルトに付着・固着している乾燥した粘性物を確実且つ容易に除去することができる。
更に、本発明に係るバンド式乾燥機の付着物除去方法は、搬送ベルトの折り返し後のベルト表面に付着・固着している乾燥した粘性物に吹き付けた後の熱風を搬送ベルト上の少なくとも成形初期の粘性物の乾燥に利用するようにしているため、熱エネルギーを有効利用することができる。この場合、成形初期の粘性物は、含水率が高いため、熱風によって短時間で発火・燃焼したり、ガス化したりすることがなく、粘性物を良好に乾燥することができる。
本発明に係るバンド式乾燥機は、搬送ベルト上の成形した粘性物に温風を吹き付けて成形した粘性物を乾燥させると共に、搬送ベルトの折り返し後のベルト表面に付着・固着している乾燥した粘性物に下方から常時熱風を吹き付けて乾燥した粘性物を発火・燃焼又はガス化させる温風・熱風供給手段と、ガス化して搬送ベルトに付着・固着している炭化物を擦り取る炭化物擦り取り手段とを備えているため、搬送ベルトに付着・固着している乾燥した粘性物を確実且つ容易に除去することができる。
また、本発明に係るバンド式乾燥機は、温風・熱風供給手段の熱風吹き出し口を、搬送ベルト上の少なくとも成形初期の粘性物の下方位置で且つ搬送ベルトの復路部分の下方位置に配設しているため、熱エネルギーを有効利用することができると共に、搬送ベルト上の粘性物に吹き付ける温風の流量を削減することができる。
更に、本発明に係るバンド式乾燥機は、炭化物擦り取り手段が、搬送ベルトのベルト表面の近傍位置に搬送ベルトの回転方向と逆方向に回転し、ベルト表面を擦って搬送ベルトに付着・固着している炭化物を擦り取るロールワイヤブラシを備えているため、搬送ベルトの網目に入り込んで網目を閉塞している炭化物を確実且つ良好に取り除くことができる。
本発明の方法を実施するバンド式乾燥機の概略説明図である。 従来のバンド式乾燥機の概略説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の方法を実施するバンド式乾燥機1の一例を示し、当該バンド式乾燥機1は、粘性物である含水率が約80%(湿量基準)の脱水汚泥2aを所望の形状に成形して成形汚泥2bとし、この成形汚泥2bを乾燥処理して含水率が自燃限界の約70%(湿量基準)の乾燥汚泥2c(固形燃料)とするものであり、成形汚泥2bを水平方向へ搬送するコンベヤ3と、コンベヤ3の一部又は全部を囲って乾燥室を形成するケーシング4と、脱水汚泥2aを所望の形状に成形して成形汚泥2bとし、この成形汚泥2bをコンベヤ3の搬送ベルト3a上に供給する成形機5と、搬送ベルト3a上の成形汚泥2bに温風6(約200℃)を吹き付けて成形汚泥2bを乾燥させると共に、搬送ベルト3aの折り返し後のベルト表面に付着・固着している乾燥した乾燥汚泥2cに熱風6′(約300℃)を吹き付けて乾燥した乾燥汚泥2cを発火・燃焼又はガス化させる温風・熱風供給手段7と、ガス化して搬送ベルト3aに付着・固着している炭化物を擦り取る炭化物擦り取り手段8とを備えている。
前記コンベヤ3は、一定の距離を空けて水平姿勢で回転自在に配設された駆動スプロケット3b及び従動スプロケット3cと、両スプロケット3b,3cに巻き回された通気性のある無端状の搬送ベルト3aと、駆動スプロケット3bを回転駆動する駆動用モータ(図示省略)とを備えており、搬送ベルト3aの網目又は通孔を通して搬送ベルト3a上の成形汚泥2bの周囲に温風6を流すようにしたものである。
尚、コンベヤ3の搬送ベルト3aには、耐熱性及び柔軟性を有する従来公知のワイヤコンベヤベルトが使用されている。
また、駆動スプロケット3bには、搬送ベルト3aの網目に入り込んだ乾燥汚泥2cを押し出せるように、駆動スプロケット3bの歯の先端が網目の上部まで届く形状のものを使用しても良い。
そして、コンベヤ3の駆動スプロケット3bの近傍位置には、搬送ベルト3a上の乾燥汚泥2cを払い落とすスクレーパ9が設けられている。
前記ケーシング4は、コンベヤ3の上流側部分(図1の左側部分)を除く部分(コンベヤ3の中間部分及び下流側部分)を囲うように配設されて乾燥室を形成するものであり、ケーシング4の上部には、成形汚泥2bの乾燥に利用された温風6と、乾燥汚泥2c及び成形汚泥2bの乾燥に利用されて温風となった熱風6′を抜き出す複数の空気抜き出し口4aが、また、ケーシング4の下部には、乾燥汚泥2cを排出する排出口4bがそれぞれ形成されている。尚、ケーシング4の排出口3bは、二重ダンパ(図示省略)によりシールされている。
前記成形機5は、コンベヤ3の上流側部分の上方位置で且つケーシング4に近接して配設されており、搬送ベルト3aのケーシング4内に位置する箇所に成形汚泥2bを供給できるようになっている。
即ち、成形機5は、成形室を有する高圧容器5aと、高圧容器5aの上面に設けた投入ホッパ5bと、高圧容器5a内に回転自在に配設したスクリュー羽根を有するスクリュー軸5cと、スクリュー軸5cを回転駆動するモータ5dと、高圧容器5aの先端に配設した成形孔を有するダイス5eとを備えたスクリュー押し出し式の成形機5に構成されている。
この成形機5によれば、投入ホッパ5bから成形室内に投入された脱水汚泥2aは、回転駆動するスクリュー軸5cによりダイス5e側へ運ばれてダイス5eの成形孔へ圧縮されつつ押し込まれ、ダイス5eの成形孔から押し出されて棒状に成形されるようになっている。
この実施形態では、成形機5は、脱水汚泥2aを断面形状が一辺約1cmの矩形の棒状に成形でき、且つ棒状の成形汚泥2bを複数本同時に形成できるように構成されている。また、成形機5は、棒状の成形汚泥2bをコンベヤ3の搬送ベルト3a上に幅方向に並べた状態で、且つ積み重ね状態で供給できるように構成されている。
前記温風・熱風供給手段7は、ケーシング4の乾燥室内に供給される乾燥用空気を加熱して熱風6′(約300℃)とすると共に、この熱風6′の一部に加熱前の乾燥用空気の一部を混合して温風6(約200℃)とし、前記温風6を搬送ベルト3a上の成形汚泥2bに吹き付けて成形汚泥2bを乾燥汚泥2cとし、また、前記熱風6′を搬送ベルト3aの折り返し後のベルト表面に付着・固着している乾燥汚泥2cに吹き付けて乾燥汚泥2cを発火・燃焼又はガス化して脆い炭化物とするものであり、加熱熱量の削減のために成形汚泥2b及び乾燥汚泥2cの乾燥に利用した温風6及び熱風6′を循環させるようにしている。
即ち、前記温風・熱風供給手段7は、搬送ベルト3a側へ温風6及び熱風6′を別々に供給し得る温風流路10a及び熱風流路10bを有し、成形汚泥2bに吹き付けられた温風6′及び乾燥汚泥2cに吹き付けられて温風となった熱風6′を搬送ベルト3a側へ循環させる温風・熱風循環路10と、温風・熱風循環路10に介設した温風6の循環用ファン11と、循環用ファン11の上流側の温風・熱風循環路10に介設され、ケーシング4の乾燥室から送られて来る温風6に含まれている水分及び可燃性ガスを除去する凝縮器12と、循環用ファン11の下流側の温風・熱風循環路10に介設され、汚泥焼却排熱(燃焼排ガス)等の熱19を利用して凝縮器12からの温風6を熱風6′(約300℃)にする熱交換器13と、熱交換器13の上流側の温風6(約100℃〜200℃)の一部を温風・熱風循環路10の温風流路10aに導く分岐路14と、分岐路14に介設され、分岐路14内を流れる温風の流量を制御する制御弁15と、温風・熱風循環路10の温風流路10a内の温度を検出し、温風流路10a内を流れる熱風6′(約300℃)が温風6(約200℃)になるように制御弁15を制御する温度制御器16と、温風流路10aの下流側端部に接続され、温風流路10aからの温風6を搬送ベルト3aの往路部分に載せられて往路を移動している成形汚泥2bに吹き付ける温風吹き出し口17と、熱風流路10bの下流側端部に接続され、熱風流路10bからの熱風6′を搬送ベルト3aの復路部分に付着・固着して復路を移動している乾燥汚泥2cに吹き付ける熱風吹き出し口18とを備えている。
前記温風吹き出し口17は、ケーシング4内の搬送ベルト3aの往路部分の下方位置に搬送ベルト3aの長手方向及び幅方向に沿って複数配設されており、ケーシング4内の搬送ベルト3aの往路部分に載せられて往路を移動している成形汚泥2bに温風6を下方から上方へ向けて吹き付けるようにしている。
また、前記熱風吹き出し口18は、ケーシング4内の搬送ベルト3aの往路部分の下方位置に搬送ベルト3aの長手方向及び幅方向に沿って複数配設されており、ケーシング4内の搬送ベルト3aの復路部分のベルト表面に付着・固着して復路を移動している乾燥汚泥2cに熱風6′を下方から上方へ向けて吹き付けるようにしている。
この実施形態では、温風・熱風供給手段7は、搬送ベルト3aの往路部分に載せられている成形汚泥2bに約200℃の温風6を、また、搬送ベルト3aの復路部分のベルト表面に付着・固着している乾燥汚泥2cに約300℃の熱風6′を吹き付けるようにしている。
尚、温風6の温度を約200℃にしたのは、乾燥用空気を200℃以上に加熱すると、成形汚泥2bの含水率が大幅に低下し、ガス化して発火し易くなるからである。
また、熱風6′の温度を約300℃にしたのは、乾燥汚泥2cが発火・燃焼又はガス化して焦げて脆い炭化物となり、搬送ベルト3aから剥離し易くなるからである。
そして、本件出願人は、下記の(1)〜(6)に示すように含水率が異なる乾燥汚泥2cを熱風6′の流速が異なるバーナーで炙ったときの乾燥汚泥2cの燃焼状況を調査し、その結果に基づいて温風吹き出し口17及び熱風吹き出し口18の数や設置位置等を決定している。
(1)乾燥汚泥2cの含水率が70%(湿量基準)、乾燥汚泥2cの積み高さが20mm、バーナーの熱風6′の流速が0.5mm/secの場合、乾燥汚泥2cは上層、中層、下層とも柔らかくて燃えない。
(2)乾燥汚泥2cの上層の含水率が65%(湿量基準)、乾燥汚泥2cの積み高さが20mm、バーナーの熱風6′の流速が1.5mm/secの場合、乾燥汚泥2cの下層は硬いが、上層及び中層は柔らかくて燃えない。
(3)乾燥汚泥2cの含水率が65%(湿量基準)、乾燥汚泥2cの積み高さが40mm、バーナーの熱風6′の流速が0.5mm/secの場合、乾燥汚泥2cの下層はやや硬くて乾燥しているが、上層及び中層は柔らかくて燃えない。
(4)乾燥汚泥2cの含水率が53%(湿量基準)、乾燥汚泥2cの積み高さが40mm、バーナーの熱風6′の流速が1.0mm/secの場合、乾燥汚泥2cの下層はサクサク感があって乾燥しており、バーナーで炙ったときに火炎が発生するが、上層及び中層は柔らかくて燃えない。
(5)乾燥汚泥2cの下層の含水率が35%(湿量基準)、乾燥汚泥2cの積み高さが40mm、バーナーの熱風6′の流速が1.5mm/secの場合、乾燥汚泥2cの下層はパリパリの状態に乾燥しており、着火・燃焼した。
(6)乾燥汚泥2cの上層の含水率が35%(湿量基準)、乾燥汚泥2cの積み高さが40mm、バーナーの熱風6′の流速が1.5mm/secの場合、乾燥汚泥2cの上層及び中層はやや硬く乾燥しており、燃えない。
以上の結果から、含水率が65%〜70%(湿量基準)の乾燥汚泥2cは、バーナーの熱風6′の流速を変えても燃焼せず、上層と下層の水分の違いによる燃焼への影響は確認できなかった。その結果、含水率が65%(湿量基準)と高い乾燥汚泥2cは、燃えないことが判明した。
また、乾燥汚泥2cの乾燥が進む程、上層と下層の水分に差が見られ、全体の汚泥水分が35%(湿量基準)程度の場合の下層汚泥は直ぐ燃焼することが判った。しかし、水分が35%(湿量基準)以上あると考えられる上層汚泥は燃えなかったことから、着火限界は水分が30%(湿量基準)程度と考えられる。
従って、含水率が約80%(湿量基準)の脱水汚泥2aから含水率が約70%(湿量基準)の乾燥汚泥2cを作る図1に示すバンド式乾燥機1においては、複数の熱風吹き出し口18をケーシング4内の搬送ベルト3aの往路部分の下方位置全域に亘って配設していても、搬送ベルト3aの往路部分に載せられた成形汚泥2bが往路の終わり部分で含水率が約70%(湿量基準)の乾燥汚泥2cになるので、この乾燥汚泥2cに熱風吹き出し口18から約300℃の熱風6′が吹きつけられても、発火・燃焼すると言うことがない。
また、図1に示すバンド式乾燥機1は、凝縮器12により水分を含んだ温風6を除湿し、除湿した温風6を熱交換器13で再加熱して循環使用するようにしているため、ケーシング4の乾燥室内の酸素濃度が外気よりも低くなると共に、汚泥から発生する可燃性ガスも凝縮器12により除去されるので、含水率が約70%(湿量基準)の乾燥汚泥2cが発火・燃焼すると言うことはない。
更に、搬送ベルト3aの折り返し後のベルト表面に付着・固着している乾燥汚泥2cは、搬送ベルト3aの復路を移動している間に複数の熱風吹き出し口18から吹き出される約300℃の熱風6′により漸次乾燥され、乾燥が更に進んだ時点で発火・燃焼することになる。
前記炭化物擦り取り手段8は、従動スプロケット3cの斜め下方位置で且つ搬送ベルト3aの近傍位置に回転自在に配設されたロールワイヤブラシ8aと、ロールワイヤブラシ8aを搬送ベルト3aの回転方向と逆方向に回転駆動する駆動用モータ(図示省略)とを備えており、ロールワイヤブラシ8aによりベルト表面を擦って搬送ベルト3aに付着している炭化物を擦り取るようにしたものである。
尚、上記の実施形態では、コンベヤ3の中間部分及び下流側部分をケーシング4で囲うようにしたが、他の実施形態においては、コンベヤ3全体をケーシング4で囲うようにしても良い。
また、上記の実施形態においては、搬送ベルト3a上の成形汚泥2bと搬送ベルト3aに付着・固着している乾燥汚泥2cに温風6及び熱風6′をそれぞれ下方から上方へ向って吹き付けるようにしたが、他の実施形態においては、前記成形汚泥2b及び乾燥汚泥2cに温風6及び熱風6′をそれぞれ上方から下方へ向って吹き付けるようにしても良い。
更に、上記の実施形態においては、複数の熱風吹き出し口18をケーシング4内の搬送ベルト3aの往路部分の下方位置全域に亘って配設しているが、他の実施形態においては、乾燥汚泥2cの発火・燃焼の危険を更に避けるために、熱風吹き出し口18を成形汚泥2bの投入側のみに複数設け、成形汚泥2bの乾燥が進んだ位置にある熱風吹き出し口18を省くようにしても良い。
加えて、上記の実施形態においては、成形機5は、脱水汚泥2aを棒状に成形できるようにしたが、他の実施形態においては、成形機5は、脱水汚泥2aを板状やその他の形状に成形できるようにしても良い。
次に、上述した構成のバンド式乾燥機1を用いて脱水汚泥2aを乾燥処理する場合について説明する。
下水汚泥を脱水処理して得られた脱水汚泥2aは、含水率が約80%(湿量基準)になっており、成形機5に投入されて複数本の棒状に成形され、ケーシング4内の搬送ベルト3aの上面に供給される。このとき、成形汚泥2bの供給速度と搬送ベルト3aの搬送速度は、同じ速度に設定されており、成形汚泥2bが千切れたりするのを防止している。
搬送ベルト3aに供給された成形汚泥2bは、搬送ベルト3aによりケーシング4内(乾燥室内)を搬送されながら温風吹き出し口17から上方へ向って吹き付けられる温風6(約200℃の乾燥用空気)と接触することにより乾燥されて乾燥汚泥2cとなる。このとき、成形汚泥2bが断面形状矩形の棒状に成形されているため、温風6と接触する表面積が確保される。また、成形汚泥2bの表面が乾燥固化されて形状保持が可能になると共に、粉塵発生や臭気が抑制される。更に、搬送ベルト3a上の成形汚泥2bは、下方から供給される約200℃の温風6により約60分かけて乾燥される。
温風6(約200℃の乾燥用空気)により乾燥された成形汚泥2bは、搬送ベルト3aの折り返し点で搬送ベルト3aのベルト表面から剥がれると共に、スクレーパ9により払い落とされ、ケーシング4の排出口3bから排出される。このとき、駆動スプロケット3bに駆動スプロケット3bの歯の先端が網目の上部まで届く形状のものを使用した場合、搬送ベルト3aの網目に入り込んだ乾燥汚泥2cを押し出すことができ、乾燥汚泥2cが搬送ベルト3aから剥離し易くなる。
ところで、成形汚泥2bを乾燥して得られた乾燥汚泥2cは、含水率が約70%(湿量基準)となり、付着性が強い。そのため、乾燥汚泥2cは、搬送ベルト3aが折り返し点を過ぎても、ベルト表面に付着して剥がれないことがある。また、ベルト表面に付着している乾燥汚泥2cがスクレーパ9で押し潰され、搬送ベルト3aの網目を閉塞させることがある。この場合には、温風6により通気乾燥を行えず、運転に支障を来たすことになる。
そこで、このバンド式乾燥機1においては、搬送ベルト3aの折り返し後のベルト表面に付着・固化して搬送ベルト3aの復路を移動している乾燥汚泥2cに複数の熱風吹き出し口18から約300℃の熱風6′を順次吹き付け、搬送ベルト3aに付着・固化している乾燥汚泥2cを前記熱風6′により漸次乾燥させて発火・燃焼させている。その結果、搬送ベルト3aに付着・固着した粘性物を灰化して除去することができる。
また、乾燥汚泥2cに吹き付けられた後の熱風6′は、搬送ベルト3aの往路を移動している成形汚泥2bの乾燥に利用され、熱エネルギーの有効利用を図っている。このとき、成形汚泥2bは、含水率が高いため、熱風6′によって短時間で発火燃焼したり、ガス化したりすることがなく、良好に乾燥される。
尚、搬送ベルト3aに付着している乾燥汚泥2cの発火・燃焼に必要な約300℃の熱風6′との接触時間は、10分〜20分であり、そのため、搬送ベルト3aの速度及び複数の熱風吹き出し口18の配置位置は前記時間を取れるように設定されている。
そして、約300℃の熱風6′で乾燥汚泥2cが発火・燃焼しない場合、乾燥汚泥2cはガス化して炭化物となり、搬送ベルト3aに残ることになる。
搬送ベルト3a上の炭化物は、焦げて脆くなっているため、搬送ベルト3aの回転方向と逆方向に回転している炭化物擦り取り手段8のロールワイヤブラシ8aにより搬送ベルト3aから剥離され、回収ボックス(図示省略)に排出される。このとき、炭化物が搬送ベルト3aの網目に入り込んでいても、ロールワイヤブラシ8aが搬送ベルト3aの網目に入り込むため、搬送ベルト3aの網目を閉塞している炭化物を確実且つ良好に取り除くことができる。
成形汚泥2b及び乾燥汚泥2cの乾燥、発火・燃焼又はガス化に使用して水分及び可燃性ガスを含んだ温風6は、空気抜き出し口4aから抜き出され、凝縮器12で除湿された後、熱交換器13により再加熱されてケーシング4内に供給され、乾燥熱源として循環利用される。
尚、上記の実施形態においては、バンド式乾燥機1を用いて脱水汚泥2aを乾燥処理するようにしたが、脱水汚泥2aの他に、含水率及び付着性が高い畜糞、食品残渣、肥料等の粘性物を乾燥処理するようにしても良い。
1はバンド式乾燥機、2aは脱水汚泥、2bは成形汚泥、2cは乾燥汚泥、3はコンベヤ、3aは搬送ベルト、3bは駆動スプロケット、3cは従動スプロケット、4はケーシング、4aは空気抜き出し口、4bは排出口、5は成形機、5aは高圧用器、5bは投入ホッパ、5cはスクリュー軸、5dはモータ、5eはダイス、6は温風、6′は熱風、7は温風・熱風供給手段、8は炭化物擦り取り手段、8aはロールワイヤブラシ、9はスクレーパ、10は温風・熱風循環路、10aは温風流路、10bは熱風流路、11は循環用ファン、12は凝縮器、13は熱交換器、14は分岐路、15は制御弁、16は温度制御器、17は温風吹き出し口、18は熱風吹き出し口。

Claims (4)

  1. 成形機により成形した粘性物を周回移動する通気性のある無端状の搬送ベルト上に供給し、搬送ベルト上の粘性物に温風を上方又は下方から他方向へ吹き付けて搬送ベルト上の粘性物を乾燥させ、粘性物に吹き付けられた温風を搬送ベルト側へ循環させるようにしたバンド式乾燥機において、前記搬送ベルト側へ循環させる温風を加熱して粘性物をガス化させる高温の熱風とし、この熱風の一部に加熱前の温風の一部を混合して熱風の一部を粘性物がガス化しない低温の温風とし、この温風を搬送ベルト上の粘性物に吹き付けて粘性物を乾燥し、また、粘性物をガス化させる高温の熱風の残りを搬送ベルトの折り返し後のベルト表面に付着・固着している乾燥した粘性物に下方から常時吹き付けて乾燥した粘性物を発火・燃焼又はガス化させ、ガス化して搬送ベルトに付着・固着している炭化物を炭化物擦り取り手段で擦り取るようにしたことを特徴とするバンド式乾燥機の付着物除去方法。
  2. 前記熱風は、搬送ベルトの折り返し後のベルト表面に付着・固着している乾燥した粘性物に吹き付けた後、搬送ベルト上の少なくとも成形初期の粘性物の乾燥に利用するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のバンド式乾燥機の付着物除去方法。
  3. 成形機により成形した粘性物を周回移動する通気性のある無端状の搬送ベルト上に供給し、搬送ベルト上の粘性物に温風を上方又は下方から他方向へ吹き付けて搬送ベルト上の粘性物を乾燥させるようにしたバンド式乾燥機において、前記搬送ベルト上の成形した粘性物に温風を吹き付けて成形した粘性物を乾燥させると共に、搬送ベルトの折り返し後のベルト表面に付着・固着している乾燥した粘性物に下方から常時熱風を吹き付けて乾燥した粘性物を発火・燃焼又はガス化させる温風・熱風供給手段と、ガス化して搬送ベルトに付着・固着している炭化物を擦り取る炭化物擦り取り手段とを備え、前記温風・熱風供給手段は、搬送ベルト側へ温風及び熱風を別々に供給し得る温風流路及び熱風流路を有し、粘性物に吹き付けられた温風及び粘性物に吹き付けられて温風となった熱風を搬送ベルト側へ循環させる温風・熱風循環路と、温風・熱風循環路に介設した循環用ファンと、循環用ファンの上流側の温風・熱風循環路に介設され、搬送ベルト側からの温風に含まれている水分及び可燃性ガスを除去する凝縮器と、循環用ファンの下流側の温風・熱風循環路に介設され、凝縮器からの温風を粘性物をガス化させる高温の熱風にする熱交換器と、熱交換器の上流側の温風の一部を温風・熱風循環路の温風流路に導く分岐路と、分岐路に介設され、分岐路内を流れる温風の流量を制御する制御弁と、温風・熱風循環路の温風流路内の温度を検出し、温風流路内を流れる熱風が粘性物をガス化しない低温の温風になるように制御弁を制御する温度制御器と、温風流路からの温風を搬送ベルト上の成形した粘性物に吹き付ける温風吹き出し口と、熱風流路からの熱風を搬送ベルトの折り返し後のベルト表面に付着・固着している乾燥した粘性物に吹き付ける熱風吹き出し口とを備えており、前記熱風吹き出し口を、搬送ベルト上の少なくとも成形初期の粘性物の下方位置で且つ搬送ベルトの復路部分の下方位置に配設したことを特徴とするバンド式乾燥機。
  4. 前記炭化物擦り取り手段は、搬送ベルトのベルト表面の近傍位置に搬送ベルトの回転方向と逆方向に回転し、ベルト表面を擦って搬送ベルトに付着・固着している炭化物を擦り取るロールワイヤブラシを備えていることを特徴とする請求項3に記載のバンド式乾燥機。
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