JP6587340B2 - 収納家具 - Google Patents

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JP6587340B2
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Description

本願発明は、ロッカーやキャビネット、或いはラックのように、水平回動式の扉を有する収納家具に関するもので、本体がスチール板やステンレス板のような金属板から成るものを対象にしている。扉は金属板製であってもよいし、木製や樹脂製等であってもよい。
本体の開口部に水平回動式の扉を設けたスチール板製のキャビネットやロッカーは、多種多様のものが広く出回っている。本体と扉との関係を見ると、扉が閉じた状態において、扉の全体が本体の前にはみ出ていて扉の外周面が外側に露出しているタイプと、特許文献1のように、扉が閉じた状態において、扉の全体が本体の内部に入り込んでいて扉の外周面が視認できないタイプとに大別される。
特許文献1もそうであるが、扉が閉じた状態で本体の内部に入り込んでいるタイプにおいては、扉はなるべく隙間を無くした状態で本体内内に嵌まるように設定している。従って、扉を本体にヒンジで連結している場合は、ヒンジの回動支点を本体の前端面の個所に位置させることにより、扉の開閉を許容している。つまり、ヒンジの回動支点が本体の内部側に入り込んでいると、扉を開けようとしても、扉の基端部が本体の内側面に当たって開くことができないので、ヒンジの回動支点を本体の前面の個所に位置させることにより、扉の全体が本体の内部に出入りすることを許容している。
特開平2009−155933号公報
閉じた状態の扉を本体の内部に入り込ませたタイプでは、上記のとおり、閉じた状態で扉の外周と本体との間の隙間はできるだけ詰めようとしており、このため、デザイン的な面白みに欠ける面があった。また、ヒンジの一部が外側から見えることが多いため、人に違和感を与えるおそれもあった。
更に、扉が180度程度まで大きく開くと、他の物に当たったり、左右に重ねて並設した場合に隣の使用者の邪魔になるといった問題があることから、扉の開き角度は90°程度かそれよりやや大きい角度に規制していることも多いが、従来は、ストッパー手段で最大開き角度を規制しているため、構造が複雑化するおそれもあった。
更に、従来は、小型のロッカーやキャビネットであっても、本体を複数枚の鋼板で製造していることが殆どであるため、製造に手間が掛かってコスト抑制が難しいという問題もあった。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものであり、デザイン的及び機能的面において改良された収納家具を提供せんとするものである。
本願発明の収納家具は、
左右側板と天板と底板と背板とを有して前向きに開口した金属板製の本体と、前記本体の開口部を塞ぐ水平回動式の扉とを備えていて、前記扉は、閉じた状態で前記本体の内部に入り込んでおり、
前記本体における左右側板のうち少なくとも一方の側板に、前記扉を水平回動自在に取り付ける扉支持部が、前記一方の側板の前端よりも奥側に入り込んだ状態で形成されており、かつ、閉じた状態の扉の基端と前記一方の側板の前端部との間に前記扉の厚さと略同じかそれより大きい間隔を空けることにより、前記扉を開閉させることが許容されている
という基本構成になっている。この場合、前記左右側板のうち他方の側板か又は前記天板、若しくは前記底板のうち少なくとも1つに、前記扉を閉じ姿勢に保持する当たり部が形成されているのが好ましい。
本願発明は、上記の基本構成の下で様々に具体化できる。その例として請求項1の発明では、前記本体における左右側板のうち少なくとも一方の側板に、前記扉を水平回動自在に取り付ける扉支持部が、前記一方の側板の前端よりも奥側に入り込んだ状態で形成されており、かつ、閉じた状態の扉の基端と前記一方の側板の前端部との間に前記扉の厚さと略同じかそれより大きい間隔を空けることにより、前記扉を開閉させることが許容されている。この場合、前記左右側板のうち他方の側板か又は前記天板、若しくは前記底板のうち少なくとも1つに、前記扉を閉じ姿勢に保持する当たり部が形成されているのが好ましい。
上記基本構成において、請求項1の発明は、
前記一方の側板の前端には、当該一方の側板に密着した一方の内側板が折り返し形成されていて、前記一方の内側板に、前記本体の収納空間側に突出した前記扉支持部を形成しており、かつ、前記一方の側板の前端縁は、前記扉の開き角度を規制するストッパーを兼用している一方、
前記左右側板のうち他方の側板には、当該他方の側板に密着した内側板が折り返し形成されており、前記内側板に、前記扉を閉じた状態に保持する当たり部が、前記本体の内部側に突出するように形成されている
という構成になっている。
請求項の発明は、請求項1において、
前記左右両側板と天板と底板とは背板の周縁に一体に曲げ形成されており、従って、左右両側板と天板と底板と背板とは1枚の金属板で構成されている
という構成になっている。
請求項の発明は、請求項1又は2において、
前記天板の前端部には中空状で下向きに突出した上カマチ部が曲げ形成されており、前記扉は前記上カマチ部の下方に位置している一方、前記底板の前端部には中空状で上向きに突出した下カマチ部が曲げ形成されており、前記扉は前記下カマチ部の上方に位置している
という構成になっている。
請求項の発明は、請求項1〜3のうちのいずれかにおいて、
前記本体の内部に、略水平姿勢で少なくとも前記左右側板に固定された仕切板を1枚又は上下に隔てて複数枚配置することにより、前記本体の内部を複数の単位収納部に区分しており、前記各単位収納部にそれぞれ前記扉を設けている
という構成になっている。
なお、本願発明において、収納家具には、棚板やフック類などの補助部材を標準品として又はオプション品として装備することができる。
本願発明では、扉を閉じた状態で、扉の基端と本体の前端部との間に縦長の溝状空間が空いているため、従来にない斬新なデザインとして商品価値を高めることができる。また、溝状の空間を利用して電源線や通信線等のケーブル類を格納することも可能になる。更に、扉支持部は本体の内部に入り込んでいるため、ヒンジ等の連結部材が外部から見えることは殆ど又は全くなく、この面でも美観に優れている。
そして、扉支持部は本体の内部に入り込んでいるため、扉の回動支点は本体の内部側に入り込んでおり、このため、空けた扉を本体の前端に当てることによって、扉の開き角度を規制することが可能になる。これにより、扉の最大開き角度を規制するためのストッパー手段を不要にして、構造の簡素化を図ることができる。
更に本願発明では、左右の内側板は側板に重なっているため、扉支持部及び当たり部の内向き突出寸法をできるだけ小さくすることができる。このため、開口部の間口寸法をできるだけ大きくできる。また、一方の側板の前端は扉の最大開き角度を規制するストッパーとして機能するが、一方の側板と内側板とが密着して重なっているため、扉が当たっ
ても変形するようなことはなくて、高い耐久性を確保することができる。
請求項のように本体を1枚の金属板で構成すると、溶接等の工程を減らして(或いは無くして)コストの大幅抑制に貢献できると共に、収納家具の寸法精度の向上にも貢献できる。請求項のように天板と底板とにカマチ部を形成すると、天板と底板の剛性を高めて、収納家具の全体としての堅牢性を向上できる。
請求項の構成を採用すると、左右底板と背板と天板と底板とを共有しつつ、扉付きの独立した単位収納部が上下多段に構成されるため、小物を収納するロッカー装置などに好適である。
つまり、例えばキャビネットにおいて内部を棚板で上下に仕切ることは従来から行われているが、棚板で仕切られた収納空間は1つの扉で覆われるため、各収納空間を複数人が専用空間として使用することはできず、このため、多数人で使用することには全く適用できなかったが、本願請求項では、固定式の仕切板で仕切られた単位収納部に、それぞれ扉を設けているため、1つの収納家具を複数人が一部ずつ専用できるのであり、このため、各種施設の一時保管用ロッカーのような設備として好適である。
なお、請求項とは異なって、本体の内部を固定式の仕切で上下複数に仕切りつつ、全ての単位収納部又は幾つかの単位収納部を1つの扉で開閉する構成も採用可能である。劇薬や危険品のように施錠できる扉を有するキャビネットで保管せねばならない物品があるが、複数の単位収納部を1つの扉で開閉することにより、物品の出し入れの容易性を損なうことなく、管理の確実性を担保できる。
第1実施形態に係る収納家具(小型ロッカー)の斜視図である。 第1実施形態の上部の一部破断斜視図である。 第1実施形態の中間部の破断斜視図である。 (A)は図1の IV-IV視断面図、(B)は変形例の一部平断面図である。 図1の V-V視断面図である。 (A)は第2実施形態の正面図、(B)は第3実施形態の正面図である。 は第4実施形態の正面図である。 (A)は第5実施形態の平断面図、(B)は第6実施形態の平断面である。 第7実施形態の平断面図である。
(1).第1実施形態の基本構造
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜5を参照して第1実施形態を説明する。本実施形態は小型ロッカータイプの収納家具に適用しており、収納家具は、前向きに開口した上下長手で四角形の本体1と、上下2段の扉2とを主要要素としている。扉2には、ダイヤル式の錠3を取付けている。錠3は摘み3aを備えている。
本体1は、それぞれ四角形の背板4と左右側板5,6と天板7と底板8とを有しており、これらは、1枚の鋼板で一体に構成されている。すなわち、背板4の四周に、左右側板5,6と天板7と底板8とが前向きに曲げ形成されている。
図2に示すように、天板7の前端部には、中空状の上カマチ部9が下向きに突設されている。図5に示すように、底板8の前端部にも、中空状の下カマチ部10が上向きに突設されている。上下カマチ部9,10の後端は、天板7及び底板8に向けて傾斜している。底板8には物品が載置されるが、下カマチ部1つの後端が傾斜していることにより、物品の取り出しをスムースに行える。
図2に示すように、側板5,6の上端には内向きの取付け片11を曲げ形成しており、取付け片11と天板7とをスポット溶接で固着している。図示は省略するが、側板5,6の下端にも取付け片を設けていて、スポット溶接で固着されている。
図2,4に示すように、右側板6(一方の側板)の前端部には、当該右側板6に密着した右内側板12が上下全長に亙って曲げ形成されており、この右内側板12に、収納空間に向けて左向きに突出した扉支持部13を一体に設けている。扉支持部13は、右内側板12から内向きに突出した内向き片13aと、内向き片13aの前端から手前に向くように曲げられた前向き片13bと、前向き片13bの前端から右内側板12に向くように曲げられた外向き片13cとを有している。従って、扉支持部13は、全体として中空角形に近い形態になっている。
扉支持部13の外向き片13cは、右内側板12には至ることなく左右中間部で止まっている。従って、内向き片13aの基端側の半分程度が手前に露出している。但し、図4(B)に変形例として示すように、外向き片13cを右内側板12に到達させてもよい。この場合は、扉支持部13は完全な中空構造になって、外向き片13cが手前に露出する。
図2に示すように、扉支持部13の上端部は、内向き片13aの半分を除いて切り欠かれており(切り欠きを符号14で示している)、切り欠き14の個所に上カマチ部9が嵌まっている。従って、天板7の前部は扉支持部13に上から載った状態になっている。このため、強度的に優れている。
(2).扉とこれに関連した構造
本実施形態では扉2も鋼板製であり、図4に示すように、その四周に、本体1に向いて折り曲げ片15を形成することにより、補強すると共にある程度の厚みを持たせており、かつ、左右の折り曲げ片15に内向き片15aを形成している。そして、右側の内向き片15aと扉支持部13の外向き片13cとが、上下一対のヒンジ16によって連結されている。これにより、扉2はその右側端を中心にして水平回動する。
図1や図4のとおり、扉2を閉じた状態で、当該扉2の右側面(基端)と本体1の右内側面12との間には、縦長の溝状空間17が前向きに開口している。この溝状空間17の左右溝幅は、図4から理解できるように、扉2の厚さ寸法Tより少し大きい程度の寸法に設定している。このため、扉2を開くと、90°よりも少し開いた姿勢で扉2の前面が本体1の前端に当たり、これによって扉2の開き角度が規制される。すなわち、本体1における右側板6の前端が、扉2の最大開き角度を規制するストッパーになっている。
収納家具はその多数個を左右に重ねた状態で使用されることがあるが、この場合でも、扉2の開き角度は規制されていて、右隣の収納家具の手前に大きく被さることはないため、隣の使用者に不快感を与えることはない。
左側板5(他方の側板)の前端部には左内側板18が折り曲げ形成されており、この左内側板18に、扉2の自由端部が当たるように内向き突出した当たり部19を曲げ形成している。当たり部19は、左内側板18から内向きに向いた前片19aと、前片19aから後ろに向いた側片19bと、側片19bの後端から左側板5に向いた後ろ片19cとから成っている。後ろ片19cは、後ろに向けて左側板5に近づくように傾斜している。扉2の自由端部には緩衝材20を設けている。
当たり部19は中空構造なっているため、扉支持部13と対になって本体1の剛性を高めている。また、図2に示すように、当たり部19は天板7まで到達している。このため、天板7の上カマチ部9には、当たり部19との衝突を回避するため切り欠き21を形成している。また、当たり部19の側片19bには、錠3の閂杆22(図4参照)が嵌脱するロック穴23を形成している。
(3).仕切構造
本実施形態では、本体1の内部は、上下中間部に位置した1枚の仕切板24によって上下に仕切られている。従って、図5に明示するように、本体1の内部は上下2つの単位収納部25に区分されており、各単位収納部25が、それぞれ扉2で開閉されるようになっている。
図3,5に示すように、仕切板24の前端部には高さを高くした転び止め部24aを形成しており、転び止め部24aの前端に補強用の前板24bを下向きに曲げ形成し、かつ、前板24bの下端には、後面に重なる折り返し片24cを曲げ形成している。転び止め部24aの後部は傾斜部になっている。このため、物品の出し入れはスムースに行える。転び止め部24aは物品の脱落を抑制するためのものであるが、仕切板24は、転び止め部24aを持たない単なる平坦面と成してもよい。
仕切板24の前板24bは,上下の扉2の間に位置している。従って、扉2を閉じた状態でも前板24bが露出している。図3に示すように、仕切板24のうち、転び止め部24aよりも後ろの個所には左右の下向き片26を形成し、この下向き片26を左右の側板5,6にスポット溶接で固着している。また、後端縁にも下向き片27を設けて、これを背板4にスポット溶接で固着している。
仕切板24の転び止め部24aと前板24bは扉支持部13及び当たり部19の手前まで延びており、図1から理解できるように、転び止め部24aと前板24との右端面は、閉じた状態での扉2の右端面と略同一面になるように揃えられている一方、転び止め部24aと前板24との左端面は、左内側板18まで至っている。そこで、図3に示すように、仕切板24の転び止め部24aには、扉支持部13との干渉を回避するための右切り欠き27と、当たり部19との干渉を回避するための左切り欠き28とを形成している。
この場合、右切り欠き27を、扉支持部13の外向き片13cの手前まで大きく切り開くことにより、扉支持部13の手前に、電源線等のケーブル29を通すことができる配線通路27aが空くように設定している。扉2と扉支持部との間には、ヒンジ16を取り付けるために間隔が空いているので、配線通路27aはケーブル29を通すことができる程度の間隔に設定できる。収納家具に形態電話やスマートフォンを収納する場合、ケーブル29に充電用アダプタを接続しておくことにより、収納家具での保管中に充電することができる。
図5に点線で示すように、仕切板24を転び止め部24aが無い単なる平板状に構成して、その前板24bを扉支持部13の前面と略同じ位置に位置させてもよい。また、転び止め部24aを設けた場合であっても、一点鎖線で示すように、前板24bを扉支持部13の前面と略同じ位置に位置させてもよい。これらの場合は、仕切板24はその全体が扉2の後ろに位置するので、上下の扉2を近接するように配置して、扉2を閉じた状態で仕切板24を隠すことができる。
扉支持部13において、外向き片13cの後ろの空間を配線に利用することができるが、図4(B)に示すように、外向き片13cを右内側板12まで到達させた場合は、外向き片13cの後ろの空間は閉じた状態になるため、配線に利用すると、ケーブル29の保護機能が各段に高くなる。この場合は、扉支持部13の内向き片13aに、ケーブル29の引出し穴30を形成することも可能である。引出し穴30は、プラグを抜き差しできる大きさに設定しておくのが好ましい。
図2,5に示すように、各単位収納部25には棚板31を配置している。棚板31は、左右の外側板5,6の内面に固着したブラケット32で着脱自在に支持されている。棚板31は、扉支持部13よりも後ろに配置している。ブラケット32は金属板をクランク状に曲げたものであり、棚板31の左右両側部には、ブラケット32の左右外側に嵌め入れる下向き片31aを設けている。
(4).第1実施形態のまとめ
既述のとおり、本実施形態では、本体1の右側部に、本体1の右側板6と扉2とで構成される溝状空間17が存在するため、従来にない斬新なデザインとして商品価値を高めることができる。更に、仕切板24も露出しているため、溝状空間17とのコントラスト効果が発揮されて、デザイン的な斬新性が一層高まっている。
また、ヒンジ16は、本体1の内部に入り込んだ扉支持部13に取付けられているため、ヒンジ16を視認することは殆ど不可能であり、この面でも美観に優れている。しかも、既述のとおり、本体1の前端を扉2の回動角度規制用ストッパーに兼用できるため、それだけ構想を簡単化できる。
実施形態のように、扉支持部13を中空に近い角形に構成すると、扉支持部13が高い補強機能を発揮するため、当たり部19が中空状であることと相まって、収納家具の堅牢性を各段に向上できる。なお、扉2は木製や樹脂製であってもよい。図示していないが、外側板5、6の内面などにフック類を設けることも可能である。
複数の収納家具を左右に重ねて配置する場合、各収納家具の前端面が揃っていないと体裁が悪い。この点については、図4に一点鎖線で示すように、左右側板5,6のうち一方に上下長手の係合突起33を形成して、他方には上下長手の係合凹部34を形成し、左右に隣り合った収納家具の係合突起33と係合凹部34を嵌め合わせることにより、前後位置を揃えることが可能である。もとより、他の位置止め手段を設けてもよい。同様に、上下に揃えて重ねるための凹部と凸部とを形成したり、隣り合った収納家具にそれぞれ凹部を形成して、隣り合った凹部に位置決め用のストッパーを嵌合させるといったことによっても、左右又は上下に隣り合った収納家具の位置を揃えることができる。
本体1は、これを展開した状態に素材板を打ち抜いて、順番に曲げて立体構造にするが、おおまかには、各部位の先端部の曲げ加工を行ってから、背板4との関係では、天板7の曲げ起こし、底板8の曲げ起こし、側板5,6の曲げ起こし、という手順を採る。天板7と底板8とは、いずれを先に曲げ起こしてもよい。また、左右側板5,6も、いずれを先に曲げ起こしてもよい。各板の先端部の曲げは、最先端から順に付け背板4の側に向けて行われる。
本願発明品は斬新なデザインであり、意匠登録の対象になり得る。この場合、図1に点線で示す部分や、点線で示す部分に更に一点鎖線で示す部分を加えた部分を特徴として、部分意匠の登録出願とすることができる。つまり、収納家具の高さや間口寸法、奥行き寸法がまちまちであっても、点線で示す溝状空間17の形態や、一点鎖線で示すような溝状空間17と仕切板24とのの組み合わせの形態は、収納家具の縦横の比率等が変わっても共通しているのであり、そこで、この共通部分を特徴として意匠登録出願できるのである。
図1の実施形態では、扉2のうち自由端部の下部に指掛け穴35を開けている。このため、一々錠3の摘み3aを摘むことなく、扉2を開けることができる。指掛け穴35は他の部位に設けてもよい。
(5).他の実施形態
次に、図6以下の他の実施形態を説明する。図7(A)に示す第2実施形態では、本体1の内部に上下5つの単位収納部25に区分しており、各単位収納部25のそれぞれに扉2を設けている。本体1の内部の仕切態様は任意であり、2又は3つに仕切ったり、6つ以上に仕切ったりにすることもできる。内部を仕切らずに、本体1が1つのみの扉2を有する形態とすることも可能である。
図6(B)に示す第3実施形態では、本体1の内部を上下4つの単位収納部25に仕切っているが、上2つの単位収納部25と下2つの単位収納部25との高さを異ならせている。この例から理解できるように、単位収納部25の高さも、必要に応じて任意に設定できる。
図7に示す第4実施形態では、本体1の内部を上下5つの単位収納部25に仕切りつつ、各単位収納部25を1つの扉2で開閉している。従って、各仕切板24の前端は、図5の点線や一点鎖線のように、本体1の前端よりも後ろに入り込んでいる。図では省略しているが、扉2は第1実施形態と同様に錠3を備えている。
図8,9は扉支持部13及び当たり部19の別例であり、この図9(A)に示す第5実施形態では、扉支持部13は、前向き片13bをその前端に後ろ向きの補助片13dを折り返した二重構造にして、補助片13dにヒンジ12を取付けている。この実施形態では、扉支持部13の内向き突出寸法は第1実施形態の場合よりも小さくなる。当たり部19は第1実施形態と同様の形態であるが、後ろ片19cは、傾斜せずに平面視で左側板5と直交している。
図8(B)に示す第6実施形態では、扉支持部13は中空角形(右内側板12を含めて見るとハット形)になっていて、後ろ向き片13eと後部外向き片13fとを有しており、かつ、後部外向き片13fに設けた後ろ向きの重合片13gを右側板6に重ねている。ヒンジ16は後ろ向き片13eに固定しているが、内向き片12aに固定してもよい。当たり部19もハット形(凸形)に形成されている。
図9に示す第8実施形態では、扉支持部13と当たり部19とをそれぞれ2枚重ねの折り重ね構造に形成しており、側板5,6に重なる重合片を形成している。換言すると、内側板に12,18に、2枚重ね状の扉支持部13と当たり部19とを突設した構造になっている。この実施形態では、構造は一層簡単になっている。
(6).その他
本願発明は、上記の各実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、各実施形態は本体1の片側に扉支持部を設けた片開き構造になっているが、本体1の左右両端部に扉支持部を左右対称状に設けて、それぞれ扉を取り付けた両開き構想(観音開き構造)も採用できる。この場合は、扉の閉じ姿勢を規定する当たり部は、天板と底板とのうち片方又は両方に設けたらよい。
また、錠を設ける場合、本体のカマチ部に設けたり、仕切板の前板に設けたりすることも可能である。また、扉には、閉じ状態に保持するラッチ爪を設けてもよい。扉を水平回動自在に取り付ける方法としては、ピン(支軸)を使用することも可能である。
本願発明は、ロッカー等の収納家具に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 本体
2 扉
4 背板
5 左側板(他方の側板)
6 右側板(一方の側板)
7 天板
8 底板
9,10 カマチ部
12 右内側板
13 扉支持部
16 ヒンジ
17 溝状空間
18 左内側板
19 当たり部
24 仕切板
25 単位収納部

Claims (4)

  1. 左右側板と天板と底板と背板とを有して前向きに開口した金属板製の本体と、前記本体の開口部を塞ぐ水平回動式の扉とを備えていて、前記扉は、閉じた状態で前記本体の内部に入り込んでおり、
    前記本体における左右側板のうち少なくとも一方の側板に、前記扉を水平回動自在に取り付ける扉支持部が、前記一方の側板の前端よりも奥側に入り込んだ状態で形成されており、かつ、閉じた状態の扉の基端と前記一方の側板の前端部との間に前記扉の厚さと略同じかそれより大きい間隔を空けることにより、前記扉を開閉させることが許容されている構成であって、
    前記一方の側板の前端には、当該一方の側板に密着した一方の内側板が折り返し形成されていて、前記一方の内側板に、前記本体の収納空間側に突出した前記扉支持部を形成しており、かつ、前記一方の側板の前端縁は、前記扉の開き角度を規制するストッパーを兼用している一方、
    前記左右側板のうち他方の側板には、当該他方の側板に密着した内側板が折り返し形成されており、前記内側板に、前記扉を閉じた状態に保持する当たり部が、前記本体の内部側に突出するように形成されている、
    収納家具。
  2. 前記左右両側板と天板と底板とは背板の周縁に一体に曲げ形成されており、従って、左右両側板と天板と底板と背板とは1枚の金属板で構成されている、
    請求項1に記載した収納家具。
  3. 前記天板の前端部には中空状で下向きに突出した上カマチ部が曲げ形成されており、前記扉は前記上カマチ部の下方に位置している一方、
    前記底板の前端部には中空状で上向きに突出した下カマチ部が曲げ形成されており、前記扉は前記下カマチ部の上方に位置している、
    請求項1又は2に記載した収納家具。
  4. 前記本体の内部に、略水平姿勢で少なくとも前記左右側板に固定された仕切板を1枚又は上下に隔てて複数枚配置することにより、前記本体の内部を複数の単位収納部に区分しており、前記各単位収納部にそれぞれ前記扉を設けている、
    請求項1〜3のうちのいずれかに記載した収納家具。
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