JP6586887B2 - 電子時計 - Google Patents

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Description

本発明は、指針表示機能を有する電子時計に関するものである。
現在、電子時計の多機能化が進み、方位、水深、高度、電池残量などを検知する各種センサーが内蔵され、時刻表示の他にこれらのセンサーが検出した情報を表示することができ、表示モードを選択することでこれらの情報のうちいずれを表示させるかを選択できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。このようなアナログ式の時計では、例えば、時刻以外の情報をユーザーに知らせるために、分割された表示部と該表示部の表示中心を回転中心とする指針を有する。
特開平07−225285号公報
ところで、表示すべき情報が追加されると、その情報を表すために、小面積の円形の文字板を追加してその文字板の中心を軸に回転する針が必要となり、その針を動かすためのモーターや歯車も必要となる。
しかしながら、時計全体の表示面積は限られている。このため、新たな文字板の視認性を維持しつつ追加するための面積の確保が難しい。また、そのためのモーター等の駆動系を追加する容積の確保も難しい。これについては、1つのモーターで歯車を介して複数の異なる情報を、異なる位置に表示する技術も提案されている。ところが、この技術では、モーター1つ分の容積を減らすことはできても、情報を表示するための面積を減らすことはできず、また、1つのモーターからの駆動力を、異なる情報を異なる位置で表示する指針に対して伝達するための歯車等の部品点数が増え、時計全体の小形化の妨げになるとともに、デザイン上の制約にもなっている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、電子時計の多機能化に伴う表示情報の増加に追随し、視認性を維持しつつ情報を表示するための面積を縮小することを課題の一つとする。
以上の課題を解決するため、本発明に係る電子時計の一態様は、1の情報を指示する第1の表示針と、駆動源からの駆動力を前記第1の表示針に伝える動力伝達機構と、前記第1の表示針の回転軸と同回転により第2の情報を指示する第2の表示針と、前記第1の表示針の回転を減速して前記第2の表示針を回転させる減速機構と、前記第1の表示針により前記第1の情報が指示される領域であって、前記同軸を中心とする中心角がθ1である第1の表示領域と、前記第2の表示針により前記第2の情報が表示される領域であって、前記同軸における角度dθによって複数の表示単位に分割された第2の表示領域と、を備え、前記減速機構の減速比を1/Nとしたときに、dθ>θ1/Nの関係が満たされることを特徴とする。
以上の構成によれば、1つの駆動源からの駆動力によって、第1の表示針と第2の表示針とを駆動させることができる。このため、ステップモーター等の駆動源の数を減らすことができ、また、駆動源からの駆動力を伝達するための歯車等の部品点数も減らすことができ、その結果、駆動源や歯車等の部品が省スペースでの配置が可能となり、時計全体の小形化、デザイン上の自由度の向上を図ることができる。
特に、前記第2の表示領域を、前記同心軸における角度dθによって複数の表示単位に分割し、前記第1の表示領域を、前記同心軸を中心とする中心角がθ1の範囲とし、減速機構の減速比を1/Nとしたときに、dθ>θ1/Nの関係が満たされるようにしている。これにより、1つの駆動源により第1の表示領域及び第2の表示領域で、異なる個数・段階(目盛)の情報表示が可能となる。第1の表示針が振れる最大範囲は、θ1である。減速機構の減速比は1/Nであるから、第1の表示針が所定回転だけ回転すると、第2の表示針が所定確度の1/Nだけ回転する。したがって、第1の表示針がθ1だけ振れたとしても、第2の表示針はθ1/Nだけ振れることになる。ここで、dθ>θ1/Nとなるので、仮に、第1の表示針がθ1だけ回転しても、第2の表示領域における表示単位の角度dθ未満となる。よって、第1の表示針が指示する第1の情報が変更された場合に、第2の情報の誤読を低減することができる。
上述した電子時計の一態様において、電池残量を計測する残量計測部と、表示モードを制御する表示モード制御部とを備え、前記第1の表示針は、前記残量計測部が計測した前記電池残量を表示し、前記第2の表示針は、前記表示モード制御部が制御する表示モードを表示することが好ましい。この場合には、電池残量表示と表示モードとを、1つの動力源で駆動させつつ、同心軸上の表示領域に合わせて表示させることができる。
本発明に係る電子時計の他の態様は、1の情報を指示する第1の表示針と、駆動源からの駆動力を前記第1の表示針に伝える動力伝達機構と、前記第1の表示針の回転軸と同回転する回転板と、前記第1の表示針の回転を減速して前記回転板を回転させる減速機構と、前記第1の表示針により前記第1の情報が指示され、前記同軸を中心とする中心角がθ1である第1の表示領域を含む文字板とを備え、前記文字板には開口部が形成され、前記回転板には、当該回転板が回転すると前記開口部から視認可能な位置に前記第2の情報が表示され、前記同軸における角度dθによって複数の表示単位に分割された第2の表示領域と、を備え、前記減速機構の減速比を1/Nとしたときに、dθ>θ1/Nの関係が満たされることを特徴とする。
この態様によれば、第1の表示針がθ1だけ振れたとしても、回転板はθ1/Nだけ振れることになる。ここで、dθ>θ1/Nとなるので、仮に、第1の表示針がθ1だけ回転しても、第2の表示領域における表示単位の角度dθ未満となる。よって、第1の表示針が指示する第1の情報が変更された場合に、第2の情報の誤読を低減することができる。
上述した態様において、前記第2の情報は、第1番目から第K番目の要素の一つを示すものであり、前記複数の表示単位の数は2K個であり、前記第2の表示領域には、前記複数の表示前記回転板の回転方向の順に第1番目から第K番目の各要素が並び、当該K番目の要素に続いて第1番目から第K番目の各要素が並ぶことが好ましい。この態様によれば、第2の情報は、開口部から視認されることになるので、回転板に第1番目から第K番目の要素を2回並べてもユーザーが混乱することはない。ここで、開口部から第K番目の要素が視認できている状態で、第2の情報が第1番目の要素を指示するように変更されたとする。この場合、第K番目の要素の次の要素が第1番目の要素であるので、第K−1番目の要素→第K−2番目の要素→…→第1番目の要素と移行させるよりも小さな回転角で第K番目の要素から第1番目の要素へ移行させることが可能となる。
本実施形態に係る電子時計の一例を示す平面図である。 図1に示す6時側の情報表示部を拡大して示す平面図である。 図1に示す6時側の情報表示部において、第1の表示針41の回転範囲と連動する第2の表示針42の回転範囲を示す平面図である。 本実施形態に係る6時側の情報表示部の駆動系を示す断面図である。 本実施形態に係る6時側の情報表示部の駆動系を示す平面図である。 従来の駆動系を示す平面図である。 変形例に係る6時側の情報表示部において、表示モードを表示させる場合の仕組みを示す平面図である。 変形例に用いる回転板の一例を示す平面図である。 変形例に用いる回転板の他の例を示す平面図である。 変更例に係る6時側の情報表示部の駆動系を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態を説明する。なお、図面において各部の寸法や縮尺は実際のものと適宜異なる。また、以下に記載する実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
(全体構成の概略説明)
図1は、本実施形態に係る電子時計の標高計測モードの表示部を示す平面図であり、図2は、図1に示す電子時計の6時側に設けられた円形の6時情報表示部4を拡大して示す平面図である。
図1において、本実施形態のセンサー付き電子時計Wには、環状のダイヤルリング17の内側に文字板5が配置され、ダイヤルリング17の外周側には、ダイヤルリング17の同心円状にベゼル19が配置されている。文字板5には、センター指針としての時針1、分針2が取り付けられているとともに、文字板5の時針1に対応する位置に12時間制の目盛5aが環状に形成されている。また、文字板5の10時を示す方向には、副針としての秒針31が取り付けられた円形の情報表示部3が形成されている。
さらに、センター指針として、計測表示針11が取り付けられている。計測表示針11は、高度を計測するセンサーからの出力に基づいて計測結果を0〜99のうち該当する値を表示する。具体的には、計測表示針11は文字板5の外周部のダイヤルリング17に100分割された目盛で1位、10位の数字を表示する。文字板5の2時を示す方向には、標高の100位と1000位を表示する計測表示針71,72が取付けられた円形の情報表示部7が形成されている。なお、図示の例において計測表示針71及び72は、標高1400mを示し、計測表示針11は標高65mを示している。これにより、ユーザーは、標高が1465mであることを知ることができる。
文字板5の6時を示す方向には、第1の情報を表示する第1の表示針41及び第2の情報を表示する第2の表示針42が取付けられた6時情報表示部4が配置されている。
本実施形態において第1の表示針41は、6時情報表示部4の左側に位置する第1の表示領域43において同心軸40を中心とする回転により時刻以外の第1の情報を表示する。第1の情報は、電池残量、無線停止中、及び計測中といったものが含まれる。一方、第2の表示針42は、6時情報表示部4の右側に位置する第2の表示領域44において、同心軸40を中心とする回転により時刻以外の第2の情報を表示する。本実施形態では、第2の情報は表示モードの種別である。
詳述すると、6時情報表示部4の文字板4aは、図2に詳細に示すように、第1の表示領域43と第2の表示領域44とを有し、第1の表示領域43は、同心軸40を中心とする中心角がθ1(108°)の扇状をなす範囲となっている。一方、第2の表示領域44は、同心軸40を中心とする中心角がθ2(129°)の、第1の表示領域43とは重複しない円弧状の範囲となっている。各表示領域43,44は、同心軸40における角度によって複数の表示単位に分割されている。
第1の表示領域43では、6時情報表示部4の左側において、電池残量メーター43cと、無線停止中を示すアイコン43aと、計測中を示す"MEAS"の文字43bが表示されている。第1の表示針41は、"MEAS"位置から"E"まで108°の範囲、"F"を中心に±54°の範囲で移動して第1の情報を表示する。この範囲では短針は±4.5°の範囲で表示位置が移動するが、各表示モードの表示単位44a〜44eは30°(=0±15°)の範囲である。このため、ユーザーは表示モードを誤読なく読み取ることができる。なお、第1の表示針41は、航空機に搭乗中など無線機能が使えないときに、ユーザーがボタンを操作すると第1の表示針41が無線停止中を示すアイコン43aを指示するようになっている。
第2の表示領域44では、6時情報表示部4の右側において、表示モードの目盛を指し示すことにより表示し、本実施形態では、帯状の円弧形をなす領域に表記された文字によって、"TIME"(時刻表示)モード、"ALT"(標高表示)モード、"COMP"(コンパス)モード、"BAR"(気圧)モード、"OP"(オプション)モードを示すようになっている。これらの表示モードは、8時側のボタン14の押下操作で切り替えができ、ボタン14を1回押すごとに長針が360°右回転するとともに、短針がdθ分の30°右回転し、"TIME(時刻表示)"から"ALT"(標高表示)モード、"COMP"(コンパス)モード、"BAR"(気圧)モード、"OP"(オプション)モードに順次切り替わり、OPモード位置でボタン14を押すと針が逆転し左位置の"TIME"へ移動する。なお、図示した例では、第1の表示針41で電池残量"F"を示し、第2の表示針42で"TIME"(時刻表示)モードを示している。
さらに、この6時情報表示部4の文字板4aの6時を示す方向には、カレンダーを表示する日車6を透視するための小窓5bが形成されている。この小窓5bは、第1及び第2の表示領域43,44と重複しない領域において、同心軸40を通る中心軸線上に固定配置された第3の表示領域であり、ここでは第3の情報としてカレンダーの日付を表示する。この小窓5bを、同心軸40を通る中心線上に固定配置することで、電子時計W全体のシンメトリーなデザインを実現している。
図3は、第1の表示針41の回転範囲と連動する第2の表示針42の回転範囲を示している。図示の例で第2の表示針42は、表示単位44aを指し示している。第の表示針4が表示単位44aに位置する場合、表示モードは時刻表示を行うTIMEモードとなる。このTIMEモードでは、時刻表示に加え、クロノグラフ機能(ストップウォッチ)が有効となる。そして、ボタン13を押下するとセンターの計測表示針11が1/5秒刻みで運針を開始し、同時に6時情報表示部4の第1の表示針41が電池残量のFを示す位置から54°右回転し、"MEAS"位置を示す。このとき、第2の表示針42は第1の表示針41の回転に連動して4.5°右に回転する。"TIME"の表示単位44aは、30°の幅を持っている。従って、第2の表示針42は"TIME"の表示単位44aの内にある。同様に、電池残量のFを示す位置から54°左回転し、第1の表示針41が電池残量"E"を指し示す場合、第2の表示針42は4.5°左回転するが、"TIME"の表示単位44aの内にある。
(駆動系の構成)
上記情報表示針の駆動系について説明する。図4は、本実施形態に係る情報表示部6の構成を示す断面図であり、図5は駆動系の平面図である。
図4及び図5に示すように、残量表示と表示モードの各表示針41,42は共通のステップモーター51で駆動され中間車を介して同軸上で回転する。すなわち、駆動源であるステップモーター51からの駆動力によって第1の表示針41を第1の速度で回転させる動力伝達機構Aと、第1の表示針41の回転を減速して第2の表示針42を回転させる減速機構Bとを備える。本実施形態において、動力伝達機構Aと減速機構Bとは、ステップモーター51を共通の駆動源として有しており、一部の歯車等も共通している。具体的に、動力伝達機構Aには中間車52と電池残量表示車53とが含まれ、減速機構Bには、電池残量表示車53と中間車54とモード表示車56とが含まれる。なお、電池残量表示車53は、電池残量だけでなく、無線停止中のアイコンやMEASの文字を第1の表示針41が指示できるように回転する。
詳述すると、ステップモーター51は、第1の表示針41及び42を駆動するための駆動源であり、コイルブロック、ステータ、及びローター51aを備えている。ステップモーター51は、駆動パルスの供給によって回転する。コイルブロックは、高透磁率材からなる磁芯、それに巻かれたコイル、その両端を導通可能に処理したコイルリード基板、コイル枠から構成されている。ステータは、磁芯と同様、高透磁率材から構成されている。ローター51aには、ローター磁石に金属製のかなが取り付けられている。なお、このステップモーター51等の駆動源の電源としては、例えば、コイン型のリチウム電池が用いられており、コイルには3vの直流電圧が印加されるようになっている。
また、ステップモーター51は、CPU−IC等の制御装置100から出力される駆動パルスによって回転する(図5参照)。CPU−ICは、電子時計W全体の動作を制御する演算処理装置であり、本実施形態では、ユーザーのボタン操作等を受け付けるとともに、各種センサーと協働して、電池残量を計測する残量計測部110、表示モードを制御する表示モード制御部120としても機能し、ユーザーの操作に応じてステップモーター51等の駆動パルスを出力し、6時情報表示部4における各表示の制御を実行する。
このようなステップモーター51のローター51aは、中間車52の下部歯車52aに噛合され、この下部歯車52aと一体的に回転する上部歯車52bを介して電池残量表示車53の下部歯車53aを回転させる。電池残量表示車53は回転軸55と一体的に回転するようになっており、回転軸55は、前述の同心軸40を中心として回転する。この電池残量表示車53を介して回転軸55が同心軸40を中心に回転することにより、第1の表示針41を運針するようになっている。
電池残量表示車53の上部歯車53bは下部歯車53aと一体的に回転し、この上部歯車53bを介して中間車54の下部歯車54aを回転させる。中間車54の下部歯車54aは、地板50の表側(文字板4a側)に配置された上部歯車54bと一体的に回転するようになっており、この中間車54を介してモード表示車56の歯車56aを回転させるようになっている。このモード表示車56は、内部が中空の筒状部分56bを有しており、この筒状部分56bは、回転軸55の外周面に嵌合されて回転軸55ともに、同心軸40を中心として回転されて第2の表示針42を運針するようになっている。
さらに、第2の表示領域44は、同心軸40における角度dθによって複数の表示単位に分割されており(図2参照)、減速機構Bの減速比を1/Nとしたときに、式1が満たされるようにしている。
dθ>θ1/N…式1
なお、本実施形態においてdθは30°に設定されている。詳述すると、電池残量等を表示する第1の表示針41は、動力伝達機構Aを介して、ステップモーター51が40ステップで1周(360°回転)するように各歯車の減速比が設定されている。一方、第2の表示針42は、減速機構Bを介して第1の表示針41が1周する間に、1個の表示単位分である30°回転するように減速比が設定されている。ボタン14を1回押下すると第1の表示針41が1周(360°)し、第2の表示針42が一目盛(1表示単位)分だけ進んで表示される機能モードが切り替わる。
減速機構Bの減速比1/N、第1の表示針41が振れる最大範囲の角度θ1、第2の表示領域44における1個の表示単位の角度dθを式1のように定めたのは、以下の理由による。すなわち、第1の表示針41が振れる最大範囲はθ1である。減速機構Bの減速比は1/Nであるから、第1の表示針41が所定回転だけ回転すると、第2の表示針42が所定確度の1/Nだけ回転する。したがって、第1の表示針41がθ1だけ振れたとしても、第2の表示針42はθ1/Nだけ振れることになる。ここで、dθ>θ1/Nとなるので、仮に、第1の表示針41がθ1だけ回転しても、第2の表示領域44における表示単位の角度dθ未満となる。よって、第1の表示針41が指示する第1の情報が変更された場合に、第2の情報の誤読を低減することができる。
なお、式1の替わりに式2の関係を充足するように設定してもよい。
dθ/2>θ1/N…式2
第1の表示針41がθ1だけ回転すると、第2の表示針42はθ1/Nだけ回転するが、角度θ1/Nは、第2の表示領域44における表示単位の角度dθの半分未満となる。したがって、第1の表示針41の回転が第2の表示針42へ与える影響をより低減することができる。
以上説明した本実施形態に係る電子時計Wによれば、1つのステップモーター51からの駆動力によって、第1の表示針41と第2の表示針42とを同軸上で駆動させるため、ステップモーターの数を減らすことができ、駆動源からの駆動力を伝達するための歯車等の部品点数も減らすことができ、駆動源や歯車等の部品が省スペースでの配置が可能となり、時計全体の小形化、デザイン上の自由度の向上を図ることができる。
詳述すると、従来のように、1つのステップモーターにより2本針で表示する多機能時計では、図6に示すものとなる。この例では、動力伝達機構Cを用いてステップモーターMの駆動力を第1情報表示針1A及び第2情報表示針2Aに伝える。しかし、第1情報表示針1Aの回転軸X1と第2情報表示針2Aの回転軸X2とは異なっている。すなわち、従来の時計では別々の回転軸に伝達するための面積が必要で、部品点数も多くなる。これに対して、本実施形態に係る電子時計Wは、図4及び図5に示すように、同軸によって2つの針で表示することで時計全体に対し省スペースでの配置が可能となる。
特に、本実施形態では、第2の表示領域44を、同心軸40における角度dθによって複数の表示単位に分割し、減速機構Bの減速比を1/Nとして、dθ>θ1/Nの関係が満たされるようにしているため、第1の表示針41をθ1の範囲内で一目盛分だけ進めても、第2の表示針42の進みを微量に留めることができる。このように、第2の表示領域44の表示単位に幅を持たせることで、一方の情報の切り替えに際し他方の情報の誤読を防ぐことができる。
本実施形態では、第1の表示領域43を、中心角がθ1(108°)の範囲とし、第2の表示領域44を中心角がθ2(129°)の、第1の表示領域43と重複しない範囲とし、これら第1の表示領域43と第2の表示領域44が同心軸40を挟んで点対称位置に配置されているため、これら第1の表示領域43と第2の表示領域44が互いに重畳しないよう対向配置されることとなり、第1の情報及び第2の情報を区別しやすくして、読み取りやすさを向上させることができる。
また、本実施形態では、第1の表示領域43及び第2の表示領域44と重複しない領域に、同心軸40を通る中心軸線上に第3の情報を表示する第3の表示領域として、カレンダーの日車6を表示する小窓5bを固定配置しているため、デザインのシンメトリー性を強調することができ、デザインの安定性を高めることができる。
(変形例)
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形を加えることができる。例えば、上述した第2の表示針42の替わりに、同心軸40を中心に回転する帯状の円弧形の回転板とすることができる。図7及び図8は、本実施形態の変形例に係る6時情報表示部4を示す平面図、及び断面図である。
図7Aに示すように、6時情報表示部4内に、下面の回転板48aが見えるような矩形の開口部47を文字板4aに開口させる。この6時情報表示部4には、本変形例では、上述した第1の実施形態と同様の、第1の情報である電池残量を示す電池残量メーター43cやモード(無線停止中を示すアイコン43a,計測中を示す"MEAS"の文字43b)が表示されており、開口部47は、これら電池残量メーター43cと"MEAS"の文字43bとの間に配置されている。第1の表示針41は、アイコン43aの位置から電池残量メーター43cの"E"までの範囲で表示し、第1の表示針41は、電池残量表示から表示モードに移行する場合には、開口部47をスキップするように制御される。
開口部47に下面に配置される回転板48aは、図7Bに示すような半円状の形状であり、同心軸40を中心として、ステップモーター51からの駆動力が、減速機構Bによって伝達され、第2の速度で駆動される。回転板48aの表面には、図中点線で示す帯状の円弧形をなす第2の表示領域Zが、同心軸40における角度dθで5個の表示単位に分割され、分割された各表示単位に表記された文字によって、"TIME"(時刻表示)モード、"ALT"(標高表示)モード、"COMP"(コンパス)モード、"BAR"(気圧)モード、"OP"(オプション)モードを示すようになっている。
ここで、第2の情報たるモードは、第1番目から第K番目の要素の一つを示すものである。この例では、Kは「5」であり、"TIME"、"ALT"、"COMP"、"BAR"、及び"OP"が各要素となる。
これらの表示モードは、8時側のボタン14の押下操作で切り替えができ、ボタン14を1回押すごとに第1の表示針41が360°右回転するとともに、回転板48aがdθ分の30°右回転し、"TIME(時刻表示)"から"ALT"(標高表示)モード、"COM"(コンパス)モード、"BAR"(気圧)モード、"OP"(オプション)モードに順次切り替わり、OPモード位置でボタン14を押すと回転板48aが逆転し左位置の"TIME"へ移動する。なお、図示した例では、第1の表示針41で電池残量"F"を示し、開口部47には"TIME"モード(時刻表示)が示されている。
また、この回転板48aの替わりに、図7Cに示すような円形の回転板48bとしてもよい。回転板48bでは、円形の形状をしており、表示モードが2回ずつ繰り返されて表記されている。すなわち、第2の情報が、第1番目から第K番目の要素の一つを示すものである場合、第2の表示領域Zに形成される複数の表示単位の数は2K個となる。そして、第2の表示領域Zには、回転板48bの回転方向の順に第1番目から第K番目の各要素が並ぶ。具体的には、"TIME"、"ALT"、"COM"、"BAR"、及び"OP"の順に各要素が並んでいる。そして、K番目の要素である"OP"に続いて第1番目から第K番目の各要素である"TIME"、"ALT"、"COM"、"BAR"、及び"OP"が並んでいる。ここで、開口部47から第K番目の要素である"OP"が視認できている状態で、第2の情報が第1番目の要素"TIME"を指示するように変更されたとする。この場合、第K番目の要素"OP"の次の要素が第1番目の要素"TIME"であるので、ステップモーター51を逆転させ第K−1番目の要素→第K−2番目の要素→…→第1番目の要素と移行させるよりも小さな回転角で第K番目の要素"OP"から第1番目の要素"TIME"へ移行させることが可能となる。この結果、移動時間を短縮することができる。
また、第2の情報は、開口部47から視認されることになるので、回転板48aに第1番目から第K番目の要素を2回並べてもユーザーが混乱することはない。
上記6時情報表示部4における情報表示の駆動系について説明する。図8は、本変更例に係る6時情報表示部4の構成を示す断面図である。
図8に示すように、残量表示の第1の表示針41と、表示モード用の回転板48a(又は48b)は1つのステップモーター51で駆動され中間車等の動力伝達系である種々の輪列を介して同軸上で回転する。すなわち、駆動源であるステップモーター51からの駆動力を第1の表示針41に伝え、第1の速度で回転させる動力伝達機構Aと、第1の表示針41の回転を減速して回転板48a(又は48b)を回転させる減速機構Bとを備えている。本変形例においても、動力伝達機構Aと減速機構Bとは、ステップモーター51を共通の駆動源として有しており、一部の歯車等も共通している。具体的に、動力伝達機構Aには中間車52と電池残量表示車53とが含まれ、減速機構Bには、電池残量表示車53と中間車54とモード表示車56とが含まれる。なお、ステップモーター51及びこれを制御する制御装置100は、上述した実施形態と同様である。
ステップモーター51のローター51aは、中間車52の下部歯車52aに噛合され、この下部歯車52aと一体的に回転する上部歯車52bを介して電池残量表示車53の下部歯車53aを回転させる。電池残量表示車53は回転軸55と一体的に回転するようになっており、回転軸55は、前述の同心軸40を中心として回転する。この電池残量表示車53を介して回転軸55が同心軸40を中心に回転することにより、第1の表示針41を運針するようになっている。なお、中間車52と電池残量表示車53とは動力伝達機構を構成するが、これらの輪列は減速機構Bと共通しており減速機構Bの一部を構成している。
電池残量表示車53の上部歯車53bは下部歯車53aと一体的に回転し、この上部歯車53bを介して中間車54の下部歯車54aを回転させる。中間車54の下部歯車54aは、地板50の裏表側(文字板4a側)に配置された上部歯車54bと一体的に回転するようになっており、この中間車54を介してモード表示車56の歯車56aを回転させるようになっている。このモード表示車56は、内部が中空の筒状部分56bを有しており、この筒状部分56bは、回転軸55の外周面に嵌合されて回転軸55ともに、同心軸40を中心として回転されて回転板48a(又は48b)を回転させるようになっている。
回転板48a(又は48b)は、文字板4aの下面側に配置され、表側(文字板4a側)に表記された文字が、文字板4aに開口された開口部47と対応するように配置されている。なお、文字板4aには、カレンダーの日にちを表示するための文字板である日車6が配置されており、回転板48a(又は48b)は、カレンダーの日車6に重ならないように、日車6の下側に配置されている。日車6は、日付の数字が表記された帯状の円弧形状をなす文字板であり、図示しない駆動系により同心軸40を中心に回転される。
さらに、第2の表示領域44は、同心軸40における角度dθによって複数の表示単位に分割されており(図2参照)、動力伝達機構と減速機構Bとの減速比を1/Nとしたときに、dθ>θ1/Nの関係が満たされるようになっている。なお、実施形態と同様にdθ/2>θ1/Nの関係が満たされてもよい。
このような変形例によれば、回転板48a(又は48b)は、同心軸40を中心として回転し、帯状の円弧形に文字を表記してある。このため、電池残量等表示と表示モードといった異なる情報を、同一軸上に合わせて表示しても、2つの情報の区別が付きやすくし、見やすさを向上させることができる。本変形例では、機能モードを表示する開口部47は、第1の情報である電池残量等の電池残量メーター43cと"MEAS"の文字43bとの間に配置され、日車6の小窓5bとともに、同心軸40を通る中心軸線上に位置するようにしたことから、デザインのシンメトリー性を強調することができ、デザインの安定性を高めることができる。
また、上述した実施形態及び変形例では、テップモーター51等の駆動源の電源としては、一次電池を一例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電源はどのような形態であってもよい。例えば、二次電池を用いてもよい。この場合、二次電池への充電は外部の商用電源100Vであってもよい。また、電子時計Wに太陽電池パネルを内蔵し、太陽電池パネルで発電した電力を二次電池に充電してもよい。
W…電子時計、1…時針、2…分針、3,4,7…情報表示部、5,4a…文字板、6…日車、11…計測表示針、40…同心軸、41…第1の表示針、42…第2の表示針、43…第1の表示領域、44,Z…第2の表示領域、47…開口部、48a,48b…回転板、51…ステップモーター。

Claims (4)

  1. 1の情報を指示する第1の表示針と、
    駆動源からの駆動力を前記第1の表示針に伝える動力伝達機構と、
    前記第1の表示針の回転軸と同回転により第2の情報を指示する第2の表示針と、
    前記第1の表示針の回転を減速して前記第2の表示針を回転させる減速機構と、
    前記第1の表示針により前記第1の情報が指示される領域であって、前記同軸を中心とする中心角がθ1である第1の表示領域と、
    前記第2の表示針により前記第2の情報が表示される領域であって、前記同軸における角度dθによって複数の表示単位に分割された第2の表示領域と、を備え、
    前記減速機構の減速比を1/Nとしたときに、
    dθ>θ1/N
    の関係が満たされることを特徴とする電子時計。
  2. 電池残量を計測する残量計測部と、
    表示モードを制御する表示モード制御部とを備え、
    前記第1の表示針は、前記残量計測部が計測した前記電池残量を表示し、
    前記第2の表示針は、前記表示モード制御部が制御する表示モードを表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
  3. 1の情報を指示する第1の表示針と、
    駆動源からの駆動力を前記第1の表示針に伝える動力伝達機構と、
    前記第1の表示針の回転軸と同回転する回転板と、
    前記第1の表示針の回転を減速して前記回転板を回転させる減速機構と、
    前記第1の表示針により前記第1の情報が指示され、前記同軸を中心とする中心角がθ1である第1の表示領域を含む文字板とを備え、
    前記文字板には開口部が形成され、
    前記回転板には、当該回転板が回転すると前記開口部から視認可能な位置に前記第2の情報が表示され、前記同軸における角度dθによって複数の表示単位に分割された第2の表示領域と、を備え、
    前記減速機構の減速比を1/Nとしたときに、
    dθ>θ1/N
    の関係が満たされることを特徴とする電子時計。
  4. 前記第2の情報は、第1番目から第K番目の要素の一つを示すものであり、
    前記複数の表示単位の数は2K個であり、
    前記第2の表示領域には、前記複数の表示前記回転板の回転方向の順に第1番目から第K番目の各要素が並び、当該K番目の要素に続いて第1番目から第K番目の各要素が並ぶ、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電子時計。
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