JP6585959B2 - 吸音材 - Google Patents
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下記式で定義される共振パラメーターRPが2.0(g/m)〜18.0(g/m)である:
RP=[吸音材の厚み(mm)]×[吸音材の面密度(kg/m2)]。
1つの実施形態においては、上記吸音材は、全体の面密度が0.8kg/m2〜1.9kg/m2である。
1つの実施形態においては、上記エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡樹脂は、エチレン・プロピレン・ジエンゴム100重量部に対して、有機系発泡剤を0.1重量部〜40重量部、無機系発泡剤を2重量部〜40重量部、および発泡助剤を2重量部〜40重量部含む連続気泡発泡体である。
1つの実施形態においては、上記エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡樹脂のヤング率は100000Pa以下である。
1つの実施形態においては、上記吸音材は、金属層をさらに有する。
1つの実施形態においては、上記金属層は非通気性である。
本発明の吸音材は、エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡樹脂を含む。本発明の吸音材は、任意の適切な形状を有する。例えば、本発明の吸音材は、シート状であってもよく、取り付け場所の形状に適合した形状であってもよい。取り付け場所の形状に適合した形状を有する吸音材は、例えば、当該形状を有する型内で発泡成形することにより得られ得る。図1は、本発明の1つの実施形態による吸音材の概略断面図である。本実施形態の吸音材100は、エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡樹脂10を含む。図示例の実施形態においては、吸音材100は、金属層20をさらに有する。金属層20は、代表的には吸音材100の吸音側に設けられ得る。金属層20は、必要に応じて設けられる任意の層であり、省略されてもよい。
RP=[吸音材の厚み(mm)]×[吸音材の面密度(kg/m2)]。
共振パラメーターを上記のような範囲に最適化することにより、所定の周波数(代表的には、700Hz〜2000Hz)の音を選択的にかつ良好に吸音し得る吸音材を実現することができる。その結果、車両(特に自動車)において、車内空間の会話明瞭度(AI値)の向上と、電子機器および/またはアラームの操作音の良好な聴取とを両立させることができる。吸音材の設計において面密度と厚みは重要な因子であり、例えばより低い周波数の音を吸音するためには、面密度を高くするまたは厚みを厚くするといった設計が有効であることが知られている。一方、本発明者らの検討によれば、面密度と厚みのいずれか一方を最適化しても周波数に応じた所望の吸音特性が得られないことがわかった。そこで、本発明の実施形態においては、面密度と厚みの積で定義される共振パラメーターを指標とすることにより、所定の材料を用いて、周波数に応じた所望の吸音特性を実現できることがわかった。1つの実施形態においては、共振パラメーターRPは、好ましくは2.0(g/m)〜9.0(g/m)である。共振パラメーターRPがこのような範囲であれば、1000Hz〜2000Hzの音を特に良好に吸音することができる。別の実施形態においては、共振パラメーターRPは、好ましくは9.0(g/m)〜18.0(g/m)である。共振パラメーターRPがこのような範囲であれば、700Hz〜1000Hzの音を特に良好に吸音することができる。
エチレン・プロピレン・ジエンゴム(以下、EPDMとも称する)発泡樹脂10は、音波の振動エネルギーを熱エネルギーに変換することにより、吸音を行う。EPDM発泡樹脂は、代表的には後述するような連続気泡構造を有する連続気泡発泡体であり得る。EPDM発泡樹脂は、後述するような連続気泡構造を有することにより、共振周波数を低波長側にシフトさせることができる。したがって、厚みと面密度を調整して共振パラメーターRPを最適化することにより、所定の周波数(代表的には、700Hz〜2000Hz)の音に対して非常に優れた吸音特性を実現することができる。以下、EPDM発泡樹脂をEPDM連続気泡発泡体とも称する場合がある。
金属層20の面密度は、好ましくは2kg/m2以下であり、好ましくは0.4kg/m2〜1.4kg/m2である。面密度がこのような範囲であれば、上記のようなEPDM連続気泡発泡体を用いた場合であっても吸音材全体の面密度を所望の範囲とすることができる。その結果、薄型で、かつ、所定の周波数(代表的には、700Hz〜2000Hz)の音に対して優れた吸音特性を有する吸音材が得られ得る。
厚みゲージを用いて測定した。
(2)面密度
実施例および比較例で得られた吸音材、ならびに、実施例および比較例に用いたEPDM連続気泡発泡体および金属層について、これらをφ100mmの打抜き刃でφ100mmの円柱に打抜いたサンプルの重量を電子天秤で測定し、 面積0.00785(m2)で割ることにより求めた。なお、0.00785(m2)はφ100mmの円の面積である。
(3)吸音率
ブリュエル・ケアー製の音響管を使用し、JIS A 1405−2に準拠して測定した。 具体的には、実施例および比較例で得られた吸音材を、打ち抜き刃を用いてφ100mmのサンプルを作製し、周波数50Hz〜6400Hzの範囲の吸音率を測定した。 測定範囲内において吸音率が最大となる周波数および吸音率をそれぞれ「ピーク周波数」および「ピーク吸音率」とした。
(4)中周波数の吸音特性
上記(3)で測定した吸音率を基に、以下の基準で評価した。
良好:700Hz〜2000Hzの範囲に0.4以上のピーク吸音率が存在する
不良:700Hz〜2000Hzの範囲に0.4以上のピーク吸音率が存在しない
表1に示す構成のEPDM発泡樹脂および金属層を両面テープで貼り合わせ、それぞれの吸音材を作製した。得られた吸音材を上記の評価に供した。ただし、比較例2はシミュレーションにより吸音率を求めた。結果を表1に示す。
なお、表1において、例えば「吸音率0.8」という記載は吸音率が80%であることを示す。「SUS」はステンレス(SUS304H、密度8000kg/m3)を示す。「Al」はアルミニウム(A1050P、密度2700kg/m3)を示す。
「EH2200」は日東電工社製「エプトシーラーEH2200」(密度110kg/m3)を示し、「EC−200」は日東電工社製「エプトシーラーEC−200」(密度85kg/m3)を示す。これらはいずれも、EPDM発泡樹脂である。
表1から明らかなように、共振パラメーターを所定の範囲に設定することにより、700Hz〜2000Hzの範囲に大きなピーク吸音率を実現することができる。すなわち、本願発明の実施例の吸音材は、700Hz〜2000Hzの周波数を有する音に対して優れた吸音特性を有することがわかる。
20 金属層
100 吸音材
Claims (6)
- 厚みが3mm〜12mmのエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡樹脂を含み、
下記式で定義される共振パラメーターRPが2.0(g/m)〜18.0(g/m)であり、
総厚みが3mm〜12mmである、吸音材:
RP=[吸音材の厚み(mm)]×[吸音材の面密度(kg/m2)]。 - 全体の面密度が0.8kg/m2〜1.9kg/m2である、請求項1に記載の吸音材。
- 前記エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡樹脂が、エチレン・プロピレン・ジエンゴム100重量部に対して、有機系発泡剤を0.1重量部〜40重量部、無機系発泡剤を2重量部〜40重量部、および発泡助剤を2重量部〜40重量部含む連続気泡発泡体である、請求項1または2に記載の吸音材。
- 前記エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡樹脂のヤング率が100000Pa以下である、請求項1から3のいずれかに記載の吸音材。
- 金属層をさらに有する、請求項1から4のいずれかに記載の吸音材。
- 前記金属層が非通気性である、請求項5に記載の吸音材。
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