JP6585839B2 - 触媒反応によるl−アロイソロイシンの形成におけるアミノトランスフェラーゼ及びイソメラーゼの応用 - Google Patents

触媒反応によるl−アロイソロイシンの形成におけるアミノトランスフェラーゼ及びイソメラーゼの応用 Download PDF

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Description

本発明は、遺伝子工学及び生物触媒反応技術分野に関し、特にピリドキサールリン酸(pyridoxal 5’−phosphate,PLP)依存性アミノトランスフェラーゼ(PLP−linked aminotransferase)と新型イソメラーゼ(isomerase)からなる酵素のペアが協力して触媒反応によりL−アロイソロイシン(L−allo−Ile)を形成する応用に関する。
イソロイシンは2つの非対称中心を有することにより、L−イソロイシン(L−Ile)、D−イソロイシン(D−Ile)、L−アロイソロイシン(L−allo−Ile)及びD−アロイソロイシン(D−allo−Ile)との4種の立体異性体があり、その対応関係を図1に示す。L−Ile以外の、D−Ile、L−allo−Ile及びD−allo−Ileは何れも非タンパク質アミノ酸であり、これらが自然界に存在することについて、既に報道されたことがある。ここで、L−allo−Ileは自然界における広範囲の存在、及び重要な科学上の意義のため、科学者に特別に注目されている。L−allo−Ileは1985年に初めて発見されて報道され、その後の研究において、植物に存在するほかに、構造単位としてたくさんの環状ペプチド抗生物質、例えば真菌由来のaureobasidin A、cordyheptapeptides及びaspergillicin Eと、放線菌由来のglobomycin、cypemycin、desotamides及びmarformycins(構造は図2を参照)とに存在できることが見出された。興味深いことに、L−allo−Ileは人体の血漿にも存在すると発見された。健康な人々の血漿においては、L−allo−Ileの濃度が非常に低く、ぎりぎり検出可能なレベルである一方、常染色体劣性遺伝病であるメープルシロップ尿症(maple syrup urine disease)患者の血漿においては、L−allo−Ileは患者の代謝欠陥によって蓄積され、濃度が5μM以上となり、そのため、血漿中のL−allo−Ileの濃度レベルはもうメープルシロップ尿症を診断するための重要な手法の一つとなっている。
L−allo−Ileとタンパク質アミノ酸L−Ileの構造が非常に類似するが、β位の炭素原子におけるメチルの配座が異なる点がL−allo−IleとL−Ileで相違する。L−allo−IleはL−Ileと構造的に非常に類似し、かつ自然界中に広く存在しているにもかかわらず、これまで、生体がL−allo−Ileという非タンパク質アミノ酸を如何に生合成するか、及びこの過程に関する酵素及び酵素反応メカニズムについては、まだ解明されていない謎である。
Desotamides及びmarformycinsそれぞれは中国南海の深海からのストレプトマイセス(Streptomyces scopuliridis SCSIO ZJ46)及び(Streptomyces drozdowiczii SCSIO 10141)を分離精製して得た二種の環状ペプチド抗生物質である。研究によると、desotamidesはグラム陽性菌に対して良い阻害活性を有し、marformycinsはプロピオニバクテリウムアクネス菌(Propionibacterium acnes)に対して良い阻害作用を持ち、にきび治療によい薬のリード化合物である。さらに重要なことは、これらの二種の環状ペプチド化合物の構造には、何れも非タンパク質アミノ酸構造単位であるL−allo−Ileが含有される。現在、desotamides及びmarformycinsの生合成遺伝子クラスターはクローニングされた。上記研究結果は、酵素学レベルでL−allo−Ileの生合成メカニズムを解釈することの基礎となる。L−allo−Ile生合成酵素学メカニズムの解釈は、グリーンの酵素学方法でのL−allo−Ile調製、及びメープルシロップ尿症の診断並びに治療について、重要な実用的意義がある。
本発明は、L−イソロイシンを触媒反応してL−アロイソロイシンを形成するか、又はL−アロイソロイシンを触媒反応してL−イソロイシンを形成することにおけるアミノトランスフェラーゼ及びイソメラーゼからなる酵素ペアの応用を提供することを目的とする。
本発明に係るL−イソロイシンを触媒反応してL−アロイソロイシンを形成するか、又はL−アロイソロイシンを触媒反応してL−イソロイシンを形成することにおけるアミノトランスフェラーゼ及びイソメラーゼからなる酵素ペアの応用であって、前記アミノトランスフェラーゼは、アミノトランスフェラーゼDsaD又はアミノトランスフェラーゼMfnOであり、前記イソメラーゼは、イソメラーゼDsaE又はイソメラーゼMfnHであり、前記アミノトランスフェラーゼDsaDのアミノ酸配列はSEQ ID NO.7に示しており、前記イソメラーゼDsaEのアミノ酸配列はSEQ ID NO.8に示しており、前記アミノトランスフェラーゼMfnOのアミノ酸配列はSEQ ID NO.5に示しており、前記イソメラーゼMfnHのアミノ酸配列はSEQ ID NO.6に示している。
好ましくは、前記アミノトランスフェラーゼMfnOのコーディング遺伝子であるmfnO遺伝子のヌクレオチド配列はSEQ ID NO.1に示している。
好ましくは、前記イソメラーゼMfnHのコーディング遺伝子であるmfnH遺伝子のヌクレオチド配列はSEQ ID NO.2に示している。
好ましくは、前記アミノトランスフェラーゼDsaDのコーディング遺伝子であるdsaD遺伝子のヌクレオチド配列はSEQ ID NO.3に示している。
好ましくは、前記イソメラーゼDsaEのコーディング遺伝子であるdsaE遺伝子のヌクレオチド配列はSEQ ID NO.4に示している。
本発明は主として三つの様態の内容に関する。第一様態としては、バイオインフォマティクス分析法を用い、それぞれdesotamides及びmarformycinsの生合成遺伝子クラスターからL−allo−Ile生合成に関与したアミノトランスフェラーゼ/イソメラーゼであるDsaD/DsaE及びMfnO/MfnHを識別する。第二様態としては、インビボでの遺伝子ノックアウト方法により、アミノトランスフェラーゼ/イソメラーゼであるDsaD/DsaE及びMfnO/MfnHに対してインビボ欠失突然変異させて、L−Val構造単位を含有する化合物7、9及び11(図2)を高収率で製造する培養株△mfnH及びStreptomyces coelicolor M1152/07−6H−DKO、Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−EKOを取得する。第三様態としては、本発明は識別したアミノトランスフェラーゼ/イソメラーゼであるDsaD/DsaE及びMfnO/MfnHを用いL−Ileを触媒反応してL−allo−Ileを変換生成する応用に関するものであり、L−allo−Ileの生成に2つの酵素が協力して作用することが必要となり、単なるアミノトランスフェラーゼ又はイソメラーゼは何れもL−allo−Ileの生成を触媒反応できず、この触媒反応中に何ら補因子を添加する必要がなくなることを特徴とする。
本発明は、L−allo−IleとL−Ileの構造上の相違を観察し比較すると、見出した相違点としてβ位の炭素原子におけるメチルの配座が異なり、ここで、L−Ileのβ位の炭素原子が3S型である一方、L−allo−Ileのβ位の炭素原子が3R型である。よって、本発明者は、L−allo−IleがL−Ileから変換されてなる可能性があり、この変化プロセスは、アミノトランスフェラーゼ及びイソメラーゼの2つ酵素分子が協力して両者間の変換を完了した可能性があると推定する。まず、L−Ileはアミノトランスフェラーゼの作用で、アミノ基が除去され、カルボニルになり、α位の炭素原子を回転自在不可になるように平面において固定させる。次に、イソメラーゼの作用で、β位の炭素原子におけるメチルフリップを完了する。本発明は、desotamides及びmarformycinsの生合成遺伝子クラスターのうち、アミノトランスフェラーゼとして注釈されるDsaD及びMfnOそれぞれに対してバイオインフォマティクス分析を行い、多重配列アラインメントによると、DsaD/MfnOが報道された分岐鎖アミノ酸トランスフェラーゼ(branched−chain aminotransferase,BCATs)と非常に高い配列相同性を有するとともに、IV−型アミノ酸トランスフェラーゼと同一のシグネチャーモチーフである「EXGXXNLFXnLXTXnLXGVXR」を持ち、かつPLPに共有結合した触媒リジン残基(Lysine)(図3を参照)を有すると表され、DsaD/MfnOがPLP−依存性アミノトランスフェラーゼ活性を有するように提示する。また、本発明は、タンパクに対し構造相同性解析を行うオンラインリソースHHpredを用いて、desotamides及びmarformycinsの生合成遺伝子クラスターのうち、イソメラーゼとして注釈されるDsaE及びMfnHそれぞれに対して構造解析を行い、核輸送因子2スーパーファミリー(nuclear transport factor 2,NTF2)に属するタンパクと類似な二次構造の折り畳み方式を持つと表され、核輸送因子2スーパーファミリーは機能が異なり互いのアミノ酸配列の相似性が低い多量のタンパクを含有し、報道された△−3−ケトステロイドイソメラーゼ(delta−3−ketosteroid isomerase)が含まれ、△−3−ケトステロイドを触媒反応して△−3−ケトステロイドを異性化生成することが可能となり、本発明者は、desotamides遺伝子クラスターにおけるDsaE及びmarformycins遺伝子クラスター中のMfnHが、L−Ileのβ炭素原子におけるメチルを異性化しL−allo−Ileを生成することに関与する可能性があると推定する。marformycins及びdesotamidesの生合成遺伝子クラスターから、L−allo−Ile合成に関与する可能性があるアミノトランスフェラーゼ/イソメラーゼ酵素のペア(図4を参照)がそれぞれ識別され、L−allo−Ile生合成メカニズムの保守性を提示する。
本発明は、marformycins野生型産生株であるStreptomyces drozdowiczii SCSIO 10141においてアミノトランスフェラーゼ/イソメラーゼMfnO/MfnHの遺伝子をノックアウトして突然変異させて(図5及び6を参照)、L−Val構造単位を含有する化合物7を高収率で生成する培養株△mfnHを構築する。HPLCを用いて変異株である△mfnO及び△mfnHの発酵生成物を分析した結果、△mfnHはL−allo−Ile構造単位を含有する化合物3及び4を完全に生産しないが、L−Val構造単位を含有する化合物5及び7を生成し、かつ化合物7の生産量が野生型培養株よりも約100倍程度向上し(図7を参照)、△mfnOもL−allo−Ile構造単位を含有する化合物4を完全に生産しないが(図7を参照)、それでもL−Val構造単位を含有する化合物5及び7を生成可能となる。これらのデータは、MfnO/MfnHがL−allo−Ileの合成中に不可欠の役割を果たしたと確認し、MfnO/MfnHの欠失突然変異によって前駆体L−allo−Ileが合成不可になるため、L−allo−Ileと類似な構造を有するL−Valは、marformycinsの合成中に競争優位性なしにmarformycinsペプチド骨格に統合されることができ、L−Val構造単位を含有する化合物7を高収率で生成する培養株△mfnHが取得される。
したがって、本発明は、化合物7を高収率で生成する培養株△mfnHであって、前記培養株△mfnHは、野生型Streptomyces drozdowiczii SCSIO 10141のmfnH遺伝子をノックアウトして欠失させ突然変異させて得たものであり、
前記化合物7は構造式が化1に示すことを特徴とする、化合物7を高収率で生成する培養株△mfnHを提供することを第二の目的とする(但し、R=H、R=CH、R=OH)。
本発明はさらに、desotamides遺伝子クラスターにおけるアミノトランスフェラーゼ/イソメラーゼであるDsaD/DsaEの遺伝子に対しインフレームノックアウト突然変異させてから(in−frame deletion)、異種宿主であるStreptomyces coelicolor M1152において発現させ(図8及び9を参照)、L−Val構造単位を含有する化合物9及び10を高収率で生成する培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−EKO及びStreptomyces coelicolor M1152/07−6H−DKOを構築することに関する。HPLCを用いてStreptomyces coelicolor M1152/07−6H−EKO及びStreptomyces coelicolor M1152/07−6H−DKOの発酵生成物を分析した結果、dsaE遺伝子がインフレーム欠失突然変異されたStreptomyces coelicolor M1152/07−6H−EKOは、L−allo−Ile構造単位を含有する化合物8及び10を完全に生産しないが、それでもL−Val構造単位を含有する化合物9及び11を生産することができ、かつこれら2つの化合物の生産量は対照培養株に比べてともに大きく向上する(化合物9が約100倍になり、化合物11が約140倍程度になる)(図10を参照)。dsaD遺伝子がインフレーム欠失突然変異された異種発現培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−DKOは、L−allo−Ile構造単位を含有する化合物8及び10を生成することができるが、生産量が大きく低下したため、L−Val構造単位を含有する化合物9及び11を生成することができ、かつ生産量が大幅に向上する(化合物9が約80倍になり、化合物11が約50倍になる)(図10を参照)。これらのデータも、DsaD/DsaEがL−allo−Ileの合成中に不可欠な役割を果たすと示す。
したがって、本発明は、化合物9及び11を高収率で生成する培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−EKO又はStreptomyces coelicolor M1152/07−6H−DKOであって、前記培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−EKOは、DsaE遺伝子がインフレーム欠失突然変異されたdesotamidesの生合成遺伝子クラスターを培養株Streptomyces coelicolor M1152に導入し発現させて得たものであり、前記Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−DKOは、DsaD遺伝子がインフレーム欠失突然変異されたdesotamidesの生合成遺伝子クラスターを培養株Streptomyces coelicolor M1152に導入し発現させて得たものであり、
前記化合物9及び11の構造は化2に示すことを特徴とする、化合物9及び11を高収率で生成する培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−EKO又はStreptomyces coelicolor M1152/07−6H−DKOを提供することを第三の目的とする(但し、化合物9:R=H、R=NH、化合物11:R=H、R=OH)。
本発明はさらに、大腸菌E.coli(DE3)においてアミノトランスフェラーゼ/イソメラーゼであるDsaD/DsaE及びMfnO/MfnHを発現させ、精製(図11を参照)し、取得した酵素のペアは、何ら補因子を添加しない条件で、基質であるL−Ileを触媒反応してL−allo−Ileに転換し形成させることができる。pH8.0の50mMリン酸塩緩衝液において、何ら補因子を添加しない条件で、DsaD/DsaE又はMfnO/MfnHは、協力して基質であるL−Ileを触媒反応しL−allo−Ileに変換し生成させ、変換率が約67%になる(図12を参照)が、単なるアミノトランスフェラーゼDsaD/MfnO又は単なるイソメラーゼDsaE/MfnHは、L−Ileを触媒反応しL−allo−Ileに変換し生成させることができない。DsaD/DsaE又はMfnO/MfnHが協力してL−Ileを触媒反応してL−allo−Ileに変換し生成させることは、可逆反応である。L−allo−Ileを基質とする場合に、上記同一反応条件で、生成物であるL−Ileを取得することができる(図14を参照)。L−Ileを基質とする場合に、DsaD/DsaEの触媒反応の可逆反応は平衡定数が1.37である(図15を参照)。Desotamidesとmarformycinsの生合成途中でのアミノトランスフェラーゼ及びイソメラーゼにより、機能的相補性を達成することができ、DsaD/MfnH及びMfnO/DsaEは、協力してL−IleとL−allo−Ileとの間の相互の変換を触媒反応することができる(図16を参照)。
本発明は、触媒反応によるL−アロイソロイシン(L−allo−Ile)又はL−イソロイシンの形成におけるアミノトランスフェラーゼ及びイソメラーゼからなる酵素のペアの応用を開示している。よって、酵素学レベルでL−allo−Ileの生合成メカニズムを解釈することの基礎を築くことになった。L−allo−Ile生合成酵素学メカニズムの解釈は、グリーンの酵素学方法でのL−allo−Ile調製、及びメープルシロップ尿症の診断並びに治療について、重要な実用的意義がある。
本発明のストレプトマイセスStreptomyces scopuliridis SCSIO ZJ46は、文献:「Yongxiang Song, Qinglian Li, Xue Liu, Yuchan Chen, Yun Zhang, Aijun Sun, Weimin Zhang, Jingren Zhang,and Jianhua Ju,Cyclic Hexapeptides from the Deep South China Sea−Derived Streptomyces scopuliridis SCSIO ZJ46 Active Against Pathogenic Gram−Positive Bacteria. J.Nat.Prod.,2014,77(8),pp 1937−1941」に開示されている。この培養株についても、本出願人は持っており、20年間以内に公衆へ提供するように保証する。
本発明に係るStreptomyces drozdowiczii SCSIO 10141培養株は、「Xiao Zhou, Hongbo Huang, Jie Lia, Yongxiang Song, Renwang Jiang, Jing Liu,Si Zhang, Yan Hua, Jianhua Ju. New anti−infective cycloheptadepsipeptide congeners and absolute stereochemistry from the deep sea−derived Streptomyces drozdowiczii SCSIO 10141.Tetrahedron. Volume 70,Issue 42,21 October 2014,Pages 7795−7801」に開示されている。この培養株についても、本出願人は持っており、20年間以内に公衆へ提供するように保証する。
本発明に係るコエリカラー(Streptomyces coelicolor)M1152は、修士論文:「夏娟.マングローブ由来のStreptomyces sp.OUC6819におけるDrimentines系化合物生合成研究.中国海洋大学.2013年」に開示されている。この培養株についても、本出願人は持っており、20年間以内に公衆へ提供するように保証する。
L−イソロイシン(L−Ile)、D−イソロイシン(D−Ile)、L−アロイソロイシン(L−allo−Ile)及びD−アロイソロイシン(D−allo−Ile)の化学構造式である。 marformycins及びdesotamidesの化学構造式である(但し、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11はそれぞれ化合物1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11を表す)。 アミノトランスフェラーゼDsaD/MfnOと報道された分岐鎖アミノ酸アミノトランスフェラーゼとの多重配列アライメントである。矢印に指すものは、保守的なPLPに共有結合したリシン触媒参与であり、ボックスが示すものは、IV−アミノトランスフェラーゼのシグネチャーモチーフである「EXGXXNLFXnLXTXnLXGVXR」である。 maformycins及びdesotamidesの生合成遺伝子クラスターにおけるアミノトランスフェラーゼ及びイソメラーゼの存在位置である。アミノトランスフェラーゼDsaD/MfnOは赤色でマークされ、イソメラーゼDsaE/MfnHは緑色でマークされた。 PCR−targeting技術を用いmarformycins産生株においてアミノトランスフェラーゼ遺伝子mfnOを欠失突然変異させる様子である。(A)突然変異プロセスの概要図、(B)変異株△mfnOに対するPCR同定、W:野生型培養株Streptomyces drozdowiczii SCSIO 10141の遺伝子群DNAをテンプレートとすること、M:変異株△mfnO遺伝子群DNAをテンプレートとすること、maker:NDA分子量標準品。 PCR−targeting技術を用いmarformycins産生株においてアミノトランスフェラーゼ遺伝子mfnHを欠失突然変異させる様子である。(A)突然変異プロセスの概要図、(B)変異株△mfnHに対するPCR同定、W:野生型培養株Streptomyces drozdowiczii SCSIO 10141の遺伝子群DNAをテンプレートとすること、M:変異株△mfnH遺伝子群DNAをテンプレートとすること、maker:NDA分子量標準品。 変異株△mfnO及び△mfnH発酵生成物のHPLC分析である。 dsaD遺伝子のインフレーム欠失突然変異、及び異種宿主であるStreptomyces coelicolor M1152における発現である。(A)示意図、(B)欠失突然変異のPCR同定、WT:対照培養株Streptomyces coelicolor M1152の遺伝子群DNAをテンプレートとすること、DKO:異種発現培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−DKO遺伝子群DNAをテンプレートとすること、M:DNA分子量標準品。 dsaE遺伝子のインフレーム欠失突然変異、及び異種宿主であるStreptomyces coelicolor M1152における発現である。(A)示意図、(B)欠失突然変異のPCR同定、WT:対照培養株Streptomyces coelicolor M1152の遺伝子群DNAをテンプレートとすること、EKO:異種発現培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−EKO遺伝子群DNAをテンプレートとすること、M:DNA分子量標準品。 dsaD及びdsaE遺伝子がインフレーム欠失突然変異された異種発現培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−DKO及びStreptomyces coelicolor M1152/07−6H−EKOの発酵生成物のHPLC分析である。i:対照培養株Streptomyces coelicolor M1152、ii:desotamidesの生合成遺伝子クラスターを含有する異種発現培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H、iii:dsaDがインフレーム欠失突然変異された異種発現培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−DKO、iv:dsaEがインフレーム欠失突然変異された異種発現培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−EKO。 DsaD/DsaE及びMfnO/MfnHが大腸菌E.coli(DE3)において発現、精製されてからSDS−PAGEで分析される様子である。 精製したリストラDsaD/DsaE及びMfnO/MfnHがインビトロでL−Ileを触媒反応してL−allo−Ileに変換し生成させる様子である。 DsaD/DsaEで酵素生成物であるL−allo−Ileを調製し取得するHNMR図録である。A:酵素生成物L−allo−IleのHNMR図録、B:L−allo−Ile標準品のHNMR図録。 精製したリストラDsaD/DsaE及びMfnO/MfnHがインビトロでL−allo−Ileを触媒反応してL−Ileに変換し生成させる様子である。 DsaD/DsaE触媒反応の可逆反応の平衡定数の測定である。但し、L−Ileを基質とする場合に、平衡定数Keqは公式によってKeq=([l−allo−Ile]/[l−Ile])=(2.89/2.11)=1.37と算出されて得る。 異なる生合成経路由来のアミノトランスフェラーゼ/イソメラーゼ酵素のペアであるDsaD/MfnH及びMfnO/DsaEは、協力してL−IleとL−allo−Ileとの間の相互の変換を触媒反応することができる。
以下の実施例は、本発明をさらに説明するもので、本発明を制限するものではない。
(実施例1)
mfnO遺伝子(そのヌクレオチド配列はSEQ ID NO.1に示し、そのコードされたアミノトランスフェラーゼMfnOのアミノ酸配列はSEQ ID NO.5に示す)及びmfnH遺伝子(そのヌクレオチド配列はSEQ ID NO.2に示し、そのコードされたイソメラーゼMfnHのアミノ酸配列はSEQ ID NO.6に示す)は、野生型産生株Streptomyces drozdowiczii SCSIO 10141における欠失突然変異である。
PCR−targeting法でインビトロノックアウト変異株を取得する。取得したmarformycinsの生合成遺伝子クラスター配列に基づいて、文献にレポートされたPCR−targetingシステムを参照して、一対のmfnO及びmfnH遺伝子のノックアウトプライマーをデザインし、プライマー配列について表1におけるmfnO及びmfnHノックアウトプライマーを参照する。そして、インビトロノックアウトプラスミドを、PCR−targeting法を参照することによって構築してから、共役移転したコンジュゲーションドナー株に移す。具体的なステップを以下に示す。
(1)marformycinsの生合成遺伝子クラスターを含有するcosmidプラスミド(プラスミドcosmid 247E,marformycinsの生合成遺伝子クラスターのヌクレオチド配列のGenBank登録番号:KP715145.1)を大腸菌E.coli BW25113/pIJ790に移して、標的プラスミドを含有するE.coli BW25113/pIJ790培養株を取得し、10mMのL−アラビノースでλ/redリストラシステム発現を誘導し、それをコンピテントセルとして調製し用意した。
(2)エンドヌクレアーゼEcoRI及びHind IIIを用いてプラスミドpIJ778を制限し、そのうち約1.4kbの移転元(oriT)及びスペクチノマイシン(spectinomycin)耐性遺伝子を含有するDNA断片を回収し、それをPCRテンプレートとし、プライマーであるmfnOdelF/mfnOdelR及びmfnHdelF/mfnHdelRを用いてPCRによってそれぞれ1.4kbのPCR生成物まで増幅される。50μLのPCR反応系:高忠実度DNAポリメラーゼ3U,10×Buffer 5μL,dNTPs0.5mmol/L,DMSO 2.5μL,プライマーのそれぞれが0.5μmol/L、DNAテンプレートが約1ngであり、水を加えて50μLに達した。PCR反応条件としては、94℃で5minプレ変性し、94℃で増幅サイクルし、45s変性し、58℃で45sアニーリングし、72℃で90s伸ばし、30回サイクルし、最後に72℃で10min伸ばした。1.4kbのPCR生成物をすぐに使えるようにそれぞれ回収、精製した。
(3)PCR生成物を、ステップ(1)で調製したコンピテントセルE.coli BW25113/pIJ790にそれぞれ電気穿孔し、リストラを発生させ、LBスクリーニングプレート(100μg/mLアンピシリン、50μg/mLカナマイシン、50μg/mLスペクチノマイシンを含有する)に塗布し、37℃で一晩培養する。スクリーニングプレートからポジティブなモノクローナルを選び出し、プラスミドを抽出し、リストラプラスミドはdelmfnO及びdelmfnHと名付けられ、delmfnO及びdelmfnHにおけるmfnO及びmfnO遺伝子の一部断片はそれぞれ移転元及びスペクチノマイシン耐性遺伝子に置き換えられた。
(4)構築したリストラ突然変異プラスミドであるdelmfnO及びdelmfnHを、それぞれE.coli ET12567/pUZ8002に変換し、リストラ培養株E.coli ET12567/pUZ8002/delmfnO及びE.coli ET12567/pUZ8002/delmfnHを、接合伝達のドナー株として取得した。
野生型ストレプトマイセスStreptomyces drozdowiczii SCSIO 10141培養株を、ISP2培養基(モルトエキス4g、酵母エキス4g、グルコース4g、海塩30g、寒天粉末20g、1Lまで水添加、pH7.2)プレートで、ストリーキングによる培養を3−5日間行い、生成した胞子用無菌綿棒をTSB培養基に収集し、渦振動して、胞子を分散させた。菌系体及び胞子を濾過し分離し、胞子が5mLのTSB培養基において浮遊し、50℃で10min熱衝撃してから、28℃で2−4時間発芽して、接合伝達の受容株となった。ドナー株E.coli ET12567/pUZ8002/delmfnO及びE.coli ET12567/pUZ8002/delmfnHは、それぞれ50μg/mLカナマイシン、25μg/mLクロラムフェニコール及び50μg/mLスペクチノマイシンを含有する50mLのLB液体培養基において、37℃でOD600値が約0.6となるまで生長した時に、菌体(4000rpm,10min)が遠心収集され、LBによって菌体が3回清浄され、300μLのLB培養基において浮遊し、接合伝達のドナー株となった。上記受容株400μL及びドナー株100μLを取って均等に混合し、何ら抗生物質が含まれないM−ISP4固体培養基(可溶性デンプン10g、酵母エキス0.5g、ペプトン1g、NaCl1g、MgSO・7HO1g、(NHSO2g、KHPO1g、CaCO2g、海塩30g、微量元素100μL、1Lまで水添加、pH7.2)に塗布し、乾燥後、28℃で18−20h培養した。その後、プレートを取り出し、抗生物質を含有する水でプレートをカバーし、最終的な濃度が100μg/mLスペクチノマイシン及び50μg/mLトリメトプリムとなり、乾燥後、28℃のインキュベータ内に置いて、3−4日間培養してから観察した。
接合伝達プレートに小さなコロニーが生長した後、無菌爪楊枝によって100μg/mLスペクチノマイシン及び50μg/mLトリメトプリムを含有するISP2プレートに移送し、28℃で2−3日間培養してから、各変異株の遺伝子群DNAを抽出し、検出プライマー(プライマー配列について表2中のmfnO及びmfnHの検出プライマー配列を参照)を利用して、PCR検出により陽性クローンを取得し、即ちアミノトランスフェラーゼmfnO遺伝子ノックアウト二重交換突然変異培養株△mfnO及びイソメラーゼmfnH遺伝子ノックアウト二重交換突然変異培養株△mfnHを取得した。
(実施例2)
dsaD遺伝子(そのヌクレオチド配列はSEQ ID NO.3に示し、そのコードされたアミノトランスフェラーゼDsaDのアミノ酸配列はSEQ ID NO.7に示す)及びdsaE遺伝子(そのヌクレオチド配列はSEQ ID NO.4に示し、そのコードされたイソメラーゼDsaEのアミノ酸配列はSEQ ID NO.8に示す)のインフレーム欠失突然変異、及び異種宿主であるStreptomyces coelicolor M1152における発現。
まず、dsaD及びdsaE遺伝子に対してインフレーム欠失突然変異を行う。具体的な操作プロセスを以下に示す。
(1)文献にレポートされたPCR−targetingシステムを参照し、まず、エンドヌクレアーゼであるEcoR I及びHind IIIによりプラスミドpIJ773を制限し、そのうち移転元(oriT)及びアプラマイシン(apramycin)耐性遺伝子を含有する約1.4kbのDNA断片を、PCR増幅によるdsaD及びdsaE遺伝子のノックアウトに所要のDNA断片として回収した。
(2)dsaD及びdsaE遺伝子の配列に応じて、一対のノックアウトプライマーをそれぞれデザインし、このプライマーの特徴として、39個のヌクレオチドが標的欠失突然変異遺伝子に相同(表3を参照、大文字に示す)し、19又は20個のヌクレオチドが耐性遺伝子断片の左端又は右端に相同(表3を参照、小文字に示す)し、また、39個のヌクレオチドと19/20個のヌクレオチドとの間にエンドヌクレアーゼSpeI部位を追加した(表3を参照、SpeI部位をアンダーラインで示す)。このプライマーを利用して、回収した移転元(oriT)及びアプラマイシン(apramycin)耐性遺伝子を含有する1.4kbのDNA断片をテンプレートとし、PCR増幅を行って1.4kbのPCR生成物を取得した。50μLのPCR反応系:高忠実度DNAポリメラーゼ3U、10×Buffer5μL、dNTPs0.5mmol/L、DMSO2.5μL、プライマーのそれぞれが0.5μmol/L、DNAテンプレートが約1ng、50μLまで水添加した。PCR反応条件としては、94℃で5minプレ変性し、94℃で増幅サイクルし、45s変性し、58℃で45sアニーリングし、72℃で90s伸ばし、30回サイクルし、最後に72℃で10min伸ばした。1.4kbのPCR生成物をすぐに使えるようにそれぞれ回収、精製した。
(3)次に、SuperCos1プラスミド由来のコスミド07−6Hを、dsaD及びdsaEをインフレーム欠失突然変異させる開始コスミドとして選択した。このコスミドはdesotamidesの生合成遺伝子クラスター(desotamidesの生合成遺伝子クラスターのヌクレオチド配列のGenBank登録番号:KP769807.1)を含有する。コスミド07−6Hを大腸菌E.coli BW25113/pIJ790に移してE.coli BW25113/pIJ790/07−6Hを取得し、10mMのL−アラビノースを用いてλ/redリストラシステムの発現を誘導し、それをすぐに使えるようにコンピテントセルとして調製した。
(4)ステップ(2)で取得した1.4kbのPCR生成物を、ステップ(3)で調製したコンピテントセルE.coli BW25113/pIJ790/07−6Hにそれぞれ電気穿孔し、リストラを発生させ、LBスクリーニングプレート(100μg/mLアンピシリン、50μg/mLカナマイシン、50μg/mLアプラマイシンを含有する)に塗布し、37℃で一晩培養した。プレート上からポジティブなモノクローナルを選び出し、プラスミドを抽出し、リストラコスミドは07−6H−DKO及び07−6H−EKOと名付けられ、07−6H−DKO及び07−6H−EKOにおけるdsaD及びdsaE遺伝子の一部断片はそれぞれ移転元及びアプラマイシン耐性遺伝子に置き換えられた。
(5)SpeIによってリストラコスミド07−6H−DKO及び07−6H−EKOを制限し、フェノール・クロロホルム抽出、エタノール沈殿を介してから、T4リガーゼにより接続し、コンピテントセルE.coli DH5を変換し、100μg/mLアンピシリン、50μg/mLカナマイシンを含有するLBプレートに塗布し、37℃で一晩培養した。検出プライマー(表4を参照)によりクローンに対してPCR同定を行い、移転元及びアプラマイシン耐性遺伝子DNA断片を損失して自己接続したコスミドを選び出して、07−6H−DKO−IF及び07−6H−EKO−IFと名付けた。
次に、dsaD及びdsaE遺伝子がインフレーム欠失突然変異されたコスミド07−6H−DKO−IF及び07−6H−EKO−IFを、異種宿主Streptomyces coelicolor M1152に導入して発現させた。Streptomyces coelicolor M1152を導入する前に、まずコスミド07−6H−DKO−IF及び07−6H−EKO−IFを、異種発現に適応させるように改良した。改良の策略としては、大腸菌のλ/redリストラシステムによって、コスミド07−6H−DKO−IF及び07−6H−EKO−IF上のプラスミドSuperCos1由来のカナマイシン耐性遺伝子を、それぞれアプラマイシン耐性遺伝子aac(3)IV、接合伝達元オリジナルoriT、インテグラーゼ遺伝子及びintψC31整合部位を含有するNDA断片として置き換えた。このaac(3)IV−oriT−intψC3のDNA断片は本実験室で構築したプラスミドpSET152ABに由来し、BamH I/EcoR Iを用いてプラスミドpSET152ABを完全に制限した後、5.5kb程度の断片を回収し、この断片にaac(3)IV−oriT−intψC3DNA断片及び置き換えられたカナマイシン遺伝子両側に相同の1.0kbのDNA断片が含まれる。07−6H−DKO−IF及び07−6H−EKO−IFを、E.coli BW25113/pIJ790に移して、E.coli BW25113/pIJ790/07−6H−DKO−IF及びE.coli BW25113/pIJ790/07−6H−EKO−IFを取得した。約100mgの回収した5.5kbのDNA断片を、E.coli BW25113/pIJ790/07−6H−DKO−IF及びE.coli BW25113/pIJ790/07−6H−EKO−IFコンピテントセルにそれぞれ加入し、ショットカップに移して、1.4kvの電圧で電気穿孔を行った。ショックが完了した直後に、予め冷却した0.5mLのLB培養基に追加し、37℃で1時間回復してから100μg/mLアンピシリン及び50μg/mLアプラマイシンを含有するLBプレートに塗布した。12時間後、形質転換体が成長した後に、検出プライマー(表4を参照)がPCRにより陽性のリストラプラスミドを検証することで、陽性リストラプラスミドは、07−6H−DKO−AB及び07−6H−EKO−ABと名付けられた。構築したリストラプラスミドをE.coli ET12567/pUZ8002に電気穿孔して、E.coli ET12567/pUZ8002/07−6H−DKO−AB及びE.coli ET12567/pUZ8002/07−6H−EKO−ABを、接合伝達のドナー株として取得した。
次に、E.coli ET12567/pUZ8002/07−6H−DKO−AB及びE.coli ET12567/pUZ8002/07−6H−EKO−ABとStreptomyces coelicolor M1152を接合伝達した。培養株E.coli ET12567/pUZ8002/07−6H−DKO−AB及び07−6H−EKO−ABを、3mLのLB液体培養基(100μg/mLアンピシリン、50μg/mLアプラマイシン、25μg/mLクロラムフェニコール及び50μg/mLカナマイシンを含有する)にそれぞれ接種し、37℃で12時間培養した後、40μL菌液を取って4mLの同一培養基に転送してODが0.6となるまで培養し、菌体を遠心収集し、何ら抗生物質が含まれないLB液体培養基洗で2回清浄して、抗生物質を洗い流し、菌体をすぐに使えるように遠心濃縮した。それとともに、S.coelicolor M1152胞子を10%グリセリンで集め、フィルターによって濾過した後、3600rpmで8min遠心し、上清を捨て、適量のLB培養基に添加して胞子を浮遊させ、50℃の水浴に置いて10分間熱衝撃した。形質転換培養株E.coli ET12567/pUZ8002/07−6H−DKO−AB及び07−6H−EKO−ABのそれぞれとS.coelicolor M1152胞子とを体積比2:1の割合で混合させ、MS+MgCl(最終濃度10mM)固体プレートに塗布した。20〜24時間後、プレートを取り出して、抗生物質が含まれる水によりプレートをカバーし、最終濃度が100μg/mLアプラマイシン及び50μg/mLトリメトプリムとなり、乾燥後、28℃のインキュベータ内に置いて、3−4日間培養してから観察した。接合伝達プレートに小さなコロニーが成長した後、無菌爪楊枝を用いて100μg/mLアプラマイシン及び50μg/mLトリメトプリムを含有するMS培養基(大豆粉20g、マンニトール20g、寒天粉末20g、1Lまで水添加、pH7.2)プレートに移し、28℃で2−3日間培養してから、各変異株の遺伝子群DNAを抽出し、検出プライマー(プライマー配列は表4を参照)を用いてPCR検出により陽性クローンを取得し、dsaD及びdsaE遺伝子がインフレーム欠失突然変異されたdesotamides生合成遺伝子クラスターの異種発現培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−DKO及びStreptomyces coelicolor M1152/07−6H−EKOをそれぞれ取得した。
(実施例3)
marformycinsの生物発酵及び検出。
海洋ストレプトマイセスStreptomyces drozdowiczii SCSIO 10141野生菌又は変異株△mfnO 及び△mfnHを、ISP2培養基(モルトエキス4g、酵母エキス4g、グルコース4g、海塩30g、寒天粉末20g、1Lまで水添加、pH7.2)プレートにおいて活性化し芽胞生産した後、等量の胞子を250mL三角瓶の50mLm−AM2ab発酵培養基(大豆粉10g、デンプン5g、ペプトン2g、グルコース20g、酵母エキス2g、KHPO0.5g、MgSO・7HO0.5g、炭酸カルシウム2g、海塩30g、1Lまで水添加、pH7.0)にそれぞれ接種し、28℃、200rpmの条件で振盪発酵した。7日間培養した後、100mLのブタノンを加入して抽出を行い、30minの超音波で細胞を破壊してから、静的層化する。ブタノン抽出液と水とが分離した後、上清抽出液を吸い取ってロータリーエバポレーターによってブタノンを乾燥するまで蒸発させ、残渣がメタノールに溶解してサンプルを形成し、効率よく液体クロマトグラフィー(HPLC)検出を行った。
検出条件としては、流動相Aを15%アセトニトリルとし、0.03%酢酸を含み、流動相Bを85%アセトニトリルとするAlltima C18(250×4.6mm、5μm)逆相カラムであって、流速1mL/min、検出波長215nm及び275nmである。
HPLC注入プログラム:0−20min,0%−100% B相;20−25min,100% B相;25.01−30min,100%−0% B相。
結果として図7に示すように、野生型産生株Streptomyces drozdowiczii SCSIO 10141から化合物3、4及び5を生成し、△mfnHはL−allo−Ile構造単位を含有する化合物3及び4を完全に生産しないが、L−Val構造単位を含有する化合物5及び7を生成し、かつ化合物7の生産量が野生型培養株よりも約100倍程度向上し(図7を参照)、△mfnOもL−allo−Ile構造単位を含有する化合物4を完全に生産しないが、それでもL−Val構造単位を含有する化合物5及び7を生成可能となる(図7を参照)。
(実施例4)
desotamidesの生物発酵及び検出。
desotamides野生型産生株Streptomyces scopuliridis SCSIO ZJ46をISP4培養基プレートに塗布し、活性化して芽胞生産し、かつ異種発現対照培養株Streptomyces coelicolor M1152と、dsaD及びdsaE欠失突然変異異種発現培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−DKO及びStreptomyces coelicolor M1152/07−6H−EKOを、MS培養基(大豆粉20g、マンニトール20g、寒天粉末20g、1Lまで水添加、pH7.2)プレートに塗布し、活性化して芽胞生産した。等量の胞子を、250mL三角瓶の50mLm−AM2ab発酵培養基(大豆粉10g、デンプン5g、ペプトン2g、グルコース20g、酵母エキス2g、KHPO0.5g、MgSO・7HO0.5g、炭酸カルシウム2g、海塩30g、1Lまで水添加、pH7.0)に接種し、28℃、200rpmの条件で振盪発酵した。7日間培養した後、100mLのブタノンを加入して抽出を行い、30minの超音波で細胞を破壊してから、静的層化する。ブタノン抽出液と水相とが分離した後、上層抽出液を吸い取ってロータリーエバポレーターによってブタノンを乾燥するまで蒸発させ、残渣がメタノールに溶解してサンプルを形成し、効率よく液体クロマトグラフィー(HPLC)検出を行った。
検出条件としては、流動相Aを15%アセトニトリルとし、0.03%酢酸を含み、流動相Bを85%アセトニトリルとするAlltima C18(250×4.6mm、5μm)逆相カラムであって、流速1mL/min、検出波長215nm及び275nmである。
HPLC注入プログラム:0−20min,0%−100% B相;20−25min,100% B相;25.01−30min,100%−0% B相。
結果としては図10に示すように、dsaE遺伝子がインフレーム欠失突然変異されたStreptomyces coelicolor M1152/07−6H−EKOはL−allo−Ile構造単位を含有する化合物8及び10を生産しないが、L−Val構造単位を含有する化合物9及び11を生産することができ、かつこれら2つの化合物の生産量は対照培養株に比べてともに大きく向上する(化合物9が約100倍になり、化合物11が約140倍程度になる)(図10を参照)。dsaD遺伝子がインフレーム欠失突然変異された異種発現培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−DKOは、L−allo−Ile構造単位を含有する化合物8及び10を生成することができるが、生産量が大きく低下したため、L−Val構造単位を含有する化合物9及び11を生成することができ、かつ生産量が大幅に向上する(化合物9が約80倍になり、化合物11が約50倍になる)。
(実施例5)
アミノトランスフェラーゼDsaD(そのアミノ酸配列はSEQ ID NO.7に示す)、イソメラーゼDsaE(そのアミノ酸配列はSEQ ID NO.8に示す)、アミノトランスフェラーゼMfnO(そのアミノ酸配列はSEQ ID NO.5に示す)及びイソメラーゼMfnH(そのアミノ酸配列はSEQ ID NO.6に示す)のE.coli BL21(DE3)における発現及び精製。
dsaD(そのヌクレオチド配列はSEQ ID NO.3に示す)、dsaE(そのヌクレオチド配列はSEQ ID NO.4に示す)、mfnO(そのヌクレオチド配列はSEQ ID NO.1に示す)、mfnH(そのヌクレオチド配列はSEQ ID NO.2に示す)遺伝子を、pET28a(+)/dsaD、pET28a(+)/dsaE、pET28a(+)/mfnO、pET28a(+)/mfnHを取得するように、一般的な方法でキャリアpET28a(+)のNdeI及びEcoRI部位の間にクローニングし、シーケンシングされて正しいと、E.coli BL21(DE3)に形質転換し発現させた。取得した形質転換培養株からモノクローナルを選び出して一晩培養した後、1%の接種量で仕様1Lの三角瓶において50μg/mLカナマイシンを含有する200mLのLB培養液体(培養株ごとに合計1LのLB培養基に接種した)に接種し、37℃のシェーカーで200rpm/minにてOD600が約0.6となるまで培養した時に、培養液に最終濃度0.1mMのイソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド(IPTG)を添加し、25℃で12−15h続けて誘導し発現させた。菌体を遠心収集し、50mL binding buffer(50mMのリン酸ナトリウム、500mMのNaCl、10mMのミダゾール、pH8.0)を用いて菌体を2回清浄してから、再び30mLのbinding bufferにおいて浮遊させ、超音波で破壊してタンパクを放出してから、高速で冷凍し低温で不溶性部分を遠心除去した。可溶性の上清部分をニッケル柱HisTrap HT column(1mL,GE Healthcare)に積載し、濾液が全て濾過された後、10mLのwash buffer 1(50mMのリン酸ナトリウム、500mMのNaCl、50mMのイミダゾール、pH8.0)で清浄して、2mLのwash buffer2(50mMのリン酸ナトリウム、500mMの NaCl、90mMのイミダゾール、pH8.0)で清浄して、最後に5mLのelution buffer(50mMのリン酸ナトリウム、500mMのNaCl、250mMのイミダゾール、pH8.0)で溶出させた。限外濾過管(Millipore,10mL,3kD)によって2.5mLまで濃縮させ、PD−10脱塩カラム(GE Healthcare)を介して脱塩した後、10%グリセリンを含有するリン酸ナトリウムl緩衝液(50mM,pH8.0)に保存し、Bradford法を採用してタンパク質濃度の測定を行い、すぐに使えるように−80℃で分けて保管することで、精製したアミノトランスフェラーゼDsaD、イソメラーゼDsaE、アミノトランスフェラーゼMfnO及びイソメラーゼMfnHをそれぞれ取得した。精製後のタンパク電気泳動図は図11に示す。
(実施例6)
DsaD/DsaE及びMfnO/MfnHインビトロ酵素反応及び検出。
(1)L−Ileを基質とする場合にアミノトランスフェラーゼDsaD/イソメラーゼDsaE及びアミノトランスフェラーゼMfnO/イソメラーゼMfnHの酵素活性を検出した。即ち、100μLリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼDsaD又はMfnO、5μMのイソメラーゼDsaE又はMfnHを加え、30℃の条件で4時間反応させた。
(2)L−allo−Ileを基質とする場合にアミノトランスフェラーゼDsaD/イソメラーゼDsaE及びアミノトランスフェラーゼMfnO/イソメラーゼの酵素活性を検出した。即ち、100μLリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−allo−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼDsaD又はMfnO、5μMのイソメラーゼDsaE又はMfnHを加え、30℃の条件で4時間反応させた。
反応終了後、200μLのメタノールを加えて反応を終了させ、渦振動し、室温でそのまま20分間置いてから、1,2000×gで20分間遠心させ、上清を取ってロータリーエバポレーターによって乾燥するまで蒸発させ、残渣を40μLの2mM CuSO溶液に溶解し、25μL取ってキラルHPLC分析を行うことで、酵素反応を検出した。キラルHPLC分析条件:MCI GEL CRS10W column(Mitsubishi,50×4.6mm,3μm)キラル分析カラムを用い、流動相が2mMのCuSO溶液、流動速度が1mL/min、検出時間が30分間、検出波長が254nmである。
(実施例7)
一、L−Ileを基質として触媒反応を行う。
(1)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼDsaD、5μMイソメラーゼDsaEを添加し、30℃の条件で4時間反応させた。反応終了後、20mLのメタノールを加えて反応を終了させ、渦振動し、室温でそのまま20分間置いてから、1,2000×gで20分間遠心し、上清を取って乾燥するまで蒸発させ、残渣を2mMのCuSO溶液に溶解し、キラルHPLCによって精製し、条件としては、MCI GEL CRS10W column (Mitsubishi、50×4.6mm、3μm)キラル分析カラムを用い、流動相が2mMのCuSO溶液、流動速度が1mL/min、検出時間が30分間、検出波長が254nmである。保持時間が13分間であるフラクションを出し合併してから、エチレンジアミンテトラデカン酸(ethylene diamine tetraacetic acid,EDTA)を最終濃度が2mMとなるまで添加するとともに、上記混合液のpHを4.0となるまで調整した。同体積のN−ヘプタン及び二−(2−エチルヘキシルホスホン酸)の混合液(7:3)を用いて上記pH4.0溶液に対し2回抽出を行い、有機相を収集し合併した。同体積の5%のHCl溶液で、上記収集し合併した有機相に対して逆抽出を2回行い、水相を収集し合併した。収集し合併した水相を乾燥するまで蒸発させ、残渣をさらに陽性シリカゲルカラムによって精製させ(ブタノール−氷酢酸−水(4:1:5)によりアイソクラティック溶出を行う)、純粋な酵素反応生成物L−allo−Ileを取得した(図12A中のV、図12A及び12Bにおいてi及びiiはそれぞれL−Ile及びL−allo−Ileの標準品である)。そのHNMR図は図13に示す。
酵素反応生成物l−allo−Ile:HR−ESI−MS[M+H]=132.1038(calc.for C13NO2, 132.1019); HNMR(500MHz,DO),δ0.86(3H,t,J=7.5Hz),0.83(3H,d,J=7.0Hz),1.19〜1.40(2H,m),1.96(1H,m),3.62(1H,m).[α] 25+23.4(c 0.0575,aq HCl,pH2.5).CD[θ]202+165.7° (c 0.0575,aq.HCl,pH2.5).
l−allo−Ile標準品:HNMR(500MHz,DO),δ0.86(3H,t,J=8.0Hz),0.84(3H,d,J=7.0Hz), 1.20〜1.40(2H,m),1.98(1H,m),3.64(1H,m). [α] 25+23.2(c0.1,aq HCl,pH2.5).CD[θ]202+333.3(c0.1,aq.HCl,pH2.5).
(2)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)に1mMの基質L−Ile、5μMアミノトランスフェラーゼDsaDを添加し、30℃の条件で4時間反応させた。ステップ(1)により分析及び構造同定を行って、酵素反応生成物L−allo−Ile(図12Aにおけるiii)を取得しなかった。
(3)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−Ile、5μMイソメラーゼDsaEを添加し、30℃の条件で4時間反応させた。ステップ(1)により分析及び構造同定を行って、酵素反応生成物L−allo−Ile(図12AにおけるiV)を取得しなかった。
(4)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において1mMの基質L−Ileを添加し、何ら酵素を加えず、30℃の条件で4時間反応させた。ステップ(1)により分析及び構造同定を行って、酵素反応生成物L−allo−Ile(図12AにおけるVi)を取得しなかった。
(5)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼMfnO、5μMのイソメラーゼMfnHを添加し、30℃の条件で4時間反応させた。ステップ(1)により分析及び構造同定を行い、純粋な酵素反応生成物L−allo−Ile(図12BにおけるV)を取得した。
(6)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼMfnOを添加し、30℃の条件で4時間反応させた。ステップ(1)により分析及び構造同定を行い、酵素反応生成物L−allo−Ile(図12Bにおけるiii)を取得しなかった。
(7)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−Ile、5μMのイソメラーゼMfnHを添加し、30℃の条件で4時間反応させた。ステップ(1)により分析及び構造同定を行い、酵素反応生成物L−allo−Ile(図12BにおけるiV)を取得しなかった。
(8)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−Ileを添加し、何ら酵素を添加せず、30℃の条件で4時間反応させた。ステップ(1)により分析及び構造同定を行い、酵素反応生成物L−allo−Ile(図12BにおけるVi)を取得しなかった。
二、L−allo−Ileを基質とする。
(1)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−allo−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼDsaD、5μMのイソメラーゼDsaEを添加し、30℃の条件で4時間反応させ、純粋な酵素反応生成物L−Ile(図14AにおけるV、図14A及び14Bにおけるi及びiiはそれぞれL−Ile及びL−allo−Ileの標準品である)を取得した。
(2)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−allo−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼDsaDを取得し、30℃の条件で4時間反応させ、反応生成物L−Ile(図14Aにおけるiii)を取得しなかった。
(3)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−allo−Ile、5μMのイソメラーゼDsaEを添加し、30℃の条件で4時間反応させ、酵素反応生成物L−Ile(図14AにおけるiV)を取得しなかった。
(4)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−allo−Ileを添加し、何ら酵素を添加せず、30℃の条件で4時間反応させ、酵素反応生成物L−Ile(図14AにおけるVi)を取得しなかった。
(5)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−allo−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼMfnO、5μMのイソメラーゼMfnHを添加し、30℃の条件で4時間反応させ、純粋な酵素反応生成物L−Ile(図14BにおけるV)を取得した。
(6)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−allo−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼMfnOを添加し、30℃の条件で4時間反応させ、酵素反応生成物L−Ile(図14Bにおけるiii)を取得しなかった。
(7)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−allo−Ile、5μMのイソメラーゼMfnHを添加し、30℃の条件で4時間反応させ、酵素反応生成物L−Ile(図14BにおけるiV)を取得しなかった。
(8)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−allo−Ileを添加し、何ら酵素を添加せず、30℃の条件で4時間反応させ、酵素反応生成物L−Ile(図14BにおけるVi)を取得しなかった。
三、
(1)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼDsaD、5μMのイソメラーゼDsaEを添加し、30℃の条件で4時間反応させ、純粋な酵素反応生成物L−allo−Ile(図16Aにけるiii、図16A及び16Bにおけるi及びiiはそれぞれL−Ile及びL−allo−Ileの標準品である)を取得した。
(2)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼDsaD、5μMのイソメラーゼMfnHを添加し、30℃の条件で4時間反応させ、純粋な酵素反応生成物L−allo−Ile(図16AにおけるiV)を取得した。
(3)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼMfnO、5μMのイソメラーゼMfnHを添加し、30℃の条件で4時間反応させ、純粋な酵素反応生成物L−allo−Ile(図16AにおけるV)を取得した。
(4)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼMfnO、5μMのイソメラーゼDsaEを添加し、30℃の条件で4時間反応させ、純粋な酵素反応生成物L−allo−Ile(図16AにおけるVi)を取得した。
(5)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−Ileを添加し、何ら酵素を添加せず、30℃の条件で4時間反応させ、酵素反応生成物L−allo−Ile(図16AにおけるVii)を取得しなかった。
(6)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−allo−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼDsaD、5μMのイソメラーゼDsaEを添加し、30℃の条件で4時間反応させ、純粋な酵素反応生成物L−Ile(図16Bにおけるiii)を取得した。
(7)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−allo−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼDsaD、5μMのイソメラーゼMfnHを添加し、30℃の条件で4時間反応させ、純粋な酵素反応生成物L−Ile(図16BにおけるiV)を取得した。
(8)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−allo−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼMfnO、5μMのイソメラーゼMfnHを添加し、30℃の条件で4時間反応させ、純粋な酵素反応生成物L−Ile(図16BにおけるV)を取得した。
(9)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−allo−Ile、5μMのアミノトランスフェラーゼMfnO、5μMのイソメラーゼDsaEを添加し、30℃の条件で4時間反応させ、純粋な酵素反応生成物L−Ile(図16BにおけるVi)を取得した。
(10)10mLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、1mMの基質L−allo−Ileを添加し、何ら酵素を添加せず、30℃の条件で4時間反応させ、酵素反応生成物L−Ile(図16BにおけるVii)を取得しなかった。
(実施例8)
DsaD/DsaE触媒反応の可逆反応平衡定数の測定。
50μLのリン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH8.0)において、2.5mMの基質L−Ile又はL−allo−Ile、0.1mMのPLP、5μMのアミノトランスフェラーゼDsaD、5μMのイソメラーゼDsaEを添加し、30℃の条件で4時間反応させた。反応終了後、200μLのメタノールを加えて反応を終了させ、渦振動し、室温でそのまま20分間置いてから、1,2000×gで20分間遠心させ、上清を取ってロータリーエバポレーターによって乾燥するまで蒸発させ、残渣を40μLの2mMのCuSO溶液に溶解し、25μL取ってキラルHPLC分析を行うことで、酵素反応を検出した。キラルHPLC分析条件:MCI GEL CRS10W column(Mitsubishi,50×4.6mm,3μm)キラル分析カラムを用い、流動相が2mMのCuSO溶液、流動速度が1mL/min、検出時間が30分間、検出波長が254 nmである。基質及び生成物の最終濃度は対応するHPLCピーク値を積分算出して得た。平衡定数(Keq)は下記の算出式から算出してKeq=([生成物濃度]/[基質濃度])を得た。
測定した結果、L−Ileを基質とする場合に、DsaD/DsaE触媒反応の可逆反応の平衡定数は1.37である(図15を参照)。
(付記)
(付記1)
L−イソロイシンを触媒反応してL−アロイソロイシンを形成するか、又はL−アロイソロイシンを触媒反応してL−イソロイシンを形成することにおけるアミノトランスフェラーゼ及びイソメラーゼからなる酵素ペアの応用であって、前記アミノトランスフェラーゼは、アミノトランスフェラーゼDsaD又はアミノトランスフェラーゼMfnOであり、前記イソメラーゼは、イソメラーゼDsaE又はイソメラーゼMfnHであり、前記アミノトランスフェラーゼDsaDのアミノ酸配列はSEQ ID NO.7に示しており、前記イソメラーゼDsaEのアミノ酸配列はSEQ ID NO.8に示しており、前記アミノトランスフェラーゼMfnOのアミノ酸配列はSEQ ID NO.5に示しており、前記イソメラーゼMfnHのアミノ酸配列はSEQ ID NO.6に示している応用。
(付記2)
前記アミノトランスフェラーゼMfnOのコーディング遺伝子であるmfnO遺伝子のヌクレオチド配列はSEQ ID NO.1に示していることを特徴とする付記1に記載の応用。
(付記3)
前記イソメラーゼMfnHのコーディング遺伝子であるmfnH遺伝子のヌクレオチド配列はSEQ ID NO.2に示していることを特徴とする付記1に記載の応用。
(付記4)
前記アミノトランスフェラーゼDsaDのコーディング遺伝子であるdsaD遺伝子のヌクレオチド配列はSEQ ID NO.3に示していることを特徴とする付記1に記載の応用。
(付記5)
前記イソメラーゼDsaEのコーディング遺伝子であるdsaE遺伝子のヌクレオチド配列はSEQ ID NO.4に示していることを特徴とする付記1に記載の応用。
(付記6)
化合物7を高収率で生成する培養株△mfnHであって、前記培養株△mfnHは、野生型Streptomyces drozdowiczii SCSIO 10141のmfnH遺伝子をノックアウトして欠失させ突然変異させて得たものであり、
前記化合物7の構造式が化3に示すことを特徴とする、化合物7を高収率で生成する培養株△mfnH(但し、R=H、R=CH、R=OH)。
(付記7)
化合物9及び11を高収率で生成する培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−EKO又はStreptomyces coelicolor M1152/07−6H−DKOであって、前記培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−EKOは、DsaE遺伝子がインフレーム欠失突然変異されたdesotamidesの生合成遺伝子クラスターを培養株Streptomyces coelicolor M1152に導入し発現させて得たものであり、前記Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−DKOは、DsaD遺伝子がインフレーム欠失突然変異されたdesotamidesの生合成遺伝子クラスターを培養株Streptomyces coelicolor M1152に導入し発現させて得たものであり、
前記化合物9及び11の構造は化4に示すことを特徴とする、化合物9及び11を高収率で生成する培養株Streptomyces coelicolor M1152/07−6H−EKO又はStreptomyces coelicolor M1152/07−6H−DKO(但し、化合物9:R=H、R=NH、化合物11:R=H、R=OH)。

Claims (5)

  1. L−イソロイシンを触媒反応してL−アロイソロイシンを形成するか、又はL−アロイソロイシンを触媒反応してL−イソロイシンを形成することにおけるアミノトランスフェラーゼ及びイソメラーゼからなる酵素ペアの応用であって、前記アミノトランスフェラーゼは、アミノトランスフェラーゼDsaD又はアミノトランスフェラーゼMfnOであり、前記イソメラーゼは、イソメラーゼDsaE又はイソメラーゼMfnHであり、前記アミノトランスフェラーゼDsaDのアミノ酸配列はSEQ ID NO.7に示しており、前記イソメラーゼDsaEのアミノ酸配列はSEQ ID NO.8に示しており、前記アミノトランスフェラーゼMfnOのアミノ酸配列はSEQ ID NO.5に示しており、前記イソメラーゼMfnHのアミノ酸配列はSEQ ID NO.6に示している応用。
  2. 前記アミノトランスフェラーゼMfnOのコーディング遺伝子であるmfnO遺伝子のヌクレオチド配列はSEQ ID NO.1に示していることを特徴とする請求項1に記載の応用。
  3. 前記イソメラーゼMfnHのコーディング遺伝子であるmfnH遺伝子のヌクレオチド配列はSEQ ID NO.2に示していることを特徴とする請求項1に記載の応用。
  4. 前記アミノトランスフェラーゼDsaDのコーディング遺伝子であるdsaD遺伝子のヌクレオチド配列はSEQ ID NO.3に示していることを特徴とする請求項1に記載の応用。
  5. 前記イソメラーゼDsaEのコーディング遺伝子であるdsaE遺伝子のヌクレオチド配列はSEQ ID NO.4に示していることを特徴とする請求項1に記載の応用。
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