JP6585408B2 - 木質建材用の塗料組成物および木質建材 - Google Patents

木質建材用の塗料組成物および木質建材 Download PDF

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Description

本発明は、木質建材用の塗料組成物および木質建材に関する。
例えば、住宅の床材として、木質建材を用いることは良く知られている。木質建材を床材として用いられる性能としては、耐汚染性、耐傷性および耐薬品性の機能面の他、木質建材の特徴を生かした肌触り、無塗装感、低光沢などの美観面が要求される。
この要求に対する提案として、特許文献1では、優れた触感、意匠性、耐汚染性、および耐傷性を有する木質建材の提供を目的として、シリカ微粒子、ポリエチレン微粒子、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する光重合性オリゴマー、反応性モノマー、および光重合開始剤を含有し、シリカ微粒子およびポリエチレン粒子の少なくとも一方が球状粒子である光硬化性樹脂組成物が提案されている。
特開2010−143153号公報
本発明者が鋭意検討した結果、特許文献1に記載されている塗料組成物を塗布して塗膜を施した木質建材だと、手触りの触感(例えば、すべすべ感、柔らかさ)と、当該木質建材の上を人が歩いた時の滑りやすさとの間にギャップが大きいという知見を得た。さらに言うと、塗膜を施した後の触感が適度である木質建材でも、当該木質建材をフローリングに使用してみると、触感に不釣り合いに、体重をかけたときの滑りやすさ(以降、「塗膜の滑りやすさ」とも言う。)が大きいという知見を得た。
上記の知見を皮切りに、本発明者はさらに鋭意検討を加えた。その結果、特許文献1に記載されている塗料組成物にしろ、その他の塗料組成物にしろ、外観(例えば光沢や仕上がり)と、手触りの触感、そして上記の滑りやすさという複数の項目間のバランスという点で、改善の余地があるという知見を本発明者は得た。
上記の知見に基づき、本発明者は鋭意検討を行った。しかしながら、特許文献1に記載のようにシリカ微粒子およびポリエチレン微粒子(少なくともいずれか球状)をベースにしたものに関しては、あくまで本発明者が調べた範囲であるが、シリカ微粒子およびポリエチレン微粒子を主としたものに対し、従となる諸々の化合物を添加または変更しても、上記のバランスを向上させることができないのみならず、別の性能(例えば上記列挙のような機能面および/または美観面)が劣化してしまった。
本発明は、塗膜を施した木質建材に求められる上記の各項目間のバランスを良好としつつも、機能面および美観面において優れた木質建材を供給可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題について鋭意検討した。その結果、特許文献1に記載のようにシリカ微粒子およびポリエチレン微粒子(少なくともいずれか球状)をベースにするという構成を一新し、シリカ微粒子に対し、主成分がポリウレタンである粒子状樹脂組成物を組み合わせたものをベースとするという新たな構成を想到した。
さらに、本発明者は、上記の構成について検討を加えた。その結果、上記の構成に加え、当該シリカ微粒子を非晶質とする、ならびに、当該シリカ微粒子の平均粒径および当該粒子状樹脂組成物の平均粒径を所定の範囲に規定することにより、上記の課題を効果的に解決可能とするという知見を得た。
以上の知見に基づいてなされた態様は以下の通りである。
本発明の第1の態様によれば、
平均粒径が4〜14μmの非晶質のシリカ粒子(A)と、
平均粒径が4〜15μmのポリウレタン粒子により主として構成される粒子状樹脂組成物(B)と、
を含有する木質建材用の塗料組成物が提供される。
本発明の第2の態様によれば、
塗料組成物は無溶剤塗料組成物である第1の態様の木質建材用の塗料組成物が提供される。
本発明の第3の態様によれば、
塗料組成物の粘度(25℃)は60〜100KUである第1の態様または第2の態様の木質建材用の塗料組成物が提供される。
本発明の第4の態様によれば、
シリカ粒子(A)は、表面処理されたシリカ粒子である第1〜第3の態様のいずれかの木質建材用の塗料組成物が提供される。
本発明の第5の態様によれば、
表面処理は有機化合物により行われる第4の態様の木質建材用の塗料組成物が提供される。
本発明の第6の態様によれば、
シリカ粒子(A)は、塗料組成物の全量を基準にして、1質量%〜10質量%である第1〜第5の態様のいずれかの木質建材用の塗料組成物が提供される。
本発明の第7の態様によれば、
粒子状樹脂組成物(B)のガラス転移温度(Tg℃)は−10℃以下である第1〜第6の態様のいずれかの木質建材用の塗料組成物が提供される。
本発明の第8の態様によれば、
粒子状樹脂組成物(B)は、塗料組成物の全量を基準にして、1質量%〜30質量%である第1〜第7の態様のいずれかの木質建材用の塗料組成物が提供される。
本発明の第9の態様によれば、
シリカ粒子(A)と粒子状樹脂組成物(B)との混合割合はシリカ粒子(A)の質量を基準にして、シリカ粒子(A):粒子状樹脂組成物(B)=1:10〜10:1である第1〜第8の態様のいずれかの木質建材用の塗料組成物が提供される。
本発明の第10の態様によれば、
反応性モノマー(C)を含有した第1〜第9の態様のいずれかの木質建材用の塗料組成物が提供される。
本発明の第11の態様によれば、
第1〜第10の態様のいずれかの塗料組成物を木質基材上に塗布および硬化してなる木質建材が提供される。
本発明によれば、塗膜を施した木質建材に求められる上記の各項目間のバランスを良好としつつも、機能面および美観面において優れた木質建材を供給可能とする技術を提供できる。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
本明細書における「平均粒径」とは、JIS Z 8825(2013)で規定されている「粒子径解析レーザ回折・散乱法」を用いて測定された粒度分布のd50値のことを指す。d50値とは任意の分散媒中での体積基準の粒度分布から、小粒径側からの積算粒径分布が50%となる粒径のことである。
また、本明細書における「粒子状」とは、上記の手法によりd50値を測定可能な程度に多数の粒子として存在する状態のことを指す。
また、本明細書における「〜」は所定の値以上かつ所定の値以下のことを指す。
<木質建材用の塗料組成物>
本実施形態に係る木質建材用の塗料組成物は、木質基材(木質建材基板)上に塗布されるものであり、塗布後の塗膜を硬化することにより木質建材を得る。本実施形態に係る塗料組成物は、シリカ粒子(A)と粒子状樹脂組成物(B)とを少なくとも含有する。以下、各成分について説明する。
〔シリカ粒子(A)〕
本実施形態において用いられるシリカ粒子は非晶質である。非晶質のシリカ粒子であれば、塗料組成物を塗料として使用する際の安全性が高い上、シリカ粒子に対して表面処理をし易くなる。
また、シリカ粒子が非晶質であることにより、塗料組成物の段階において(すなわち木質基材への塗布前ないし塗布後且つ硬化前の段階において)、シリカ粒子が沈降しにくくなるという利点もある。
木質基材への塗布前にシリカ粒子が沈降してしまうと、木質基材への塗布の際に、塗膜にシリカ粒子が含まれにくくなってしまう。また、塗布後硬化前に塗膜内においてシリカ粒子が沈降してしまうと、シリカ粒子がもたらす艶消しの効果が低減してしまう。しかしながら、本実施形態のように非晶質のシリカ粒子を使用すれば、上記の内容を改善することが可能となる。
なお、本実施形態においては、上記のシリカ粒子と後述の粒子状樹脂組成物(主たる構成が平均粒径4〜15μmのポリウレタン粒子)とを組み合わせることにより、塗料組成物自体の粘度の増大を抑制でき、シリカ粒子と粒子状樹脂組成物との沈降を抑制することができる(詳しくは後述)。当該効果に対し、先ほど述べた効果すなわちシリカ粒子が非晶質であることによりシリカ粒子が沈降しにくくなるという効果が相乗し、より効果的に粒子の沈降を抑制し得る。
また、本実施形態において用いられるシリカ粒子の平均粒径は4〜14μmである。後述の実施例の項目が示すように、4μm以上ならば、艶消しの機能を十分に発揮させられ、14μm以下ならば、手触りの触感(例えば、すべすべ感、柔らかさ(以降省略し単に「触感」と称する。))を向上させられる。
また、本実施形態においては、表面処理がなされた非晶質のシリカ粒子を用いるのが好ましい。耐薬品性、耐防汚性を向上させるため、また、粘度を上昇させないようにするためである(粘度については後述)。
なお、表面処理方法には特に限定はないが、有機ケイ素化合物やワックスなどによる有機化合物を用いた処理、シランカップリング剤などの無機化合物を用いた処理が挙げられる。粘度を上昇させないようにする観点から云えば、有機処理(すなわち有機化合物を用いた処理)を行うことが好ましい。
また、非晶質のシリカ粒子の添加量は、粘度増大阻止の観点から、塗料組成物全体の質量を100質量部としたとき1〜10質量部の範囲が好ましい。
なお、本明細書においては添加量について述べるときには質量部、含有量について述べるときには質量%を使用する。ただし、内容としては両者に差異は無い。また、共に、木質基材に対して塗布して硬化した後に揮発等のせいで塗膜には存在しなくなっているもの、または存在しなくなっているはずのもの(例えば溶剤)を考慮に入れない値である。つまり上記の値は共に塗料組成物全体(「溶剤除く」、別の言い方をすると「固形分」)から求めた質量部または質量%である。
〔粒子状樹脂組成物(B)〕
本実施形態における木質建材用の塗料組成物には、粒子状樹脂組成物(B)が含有されている。そして当該粒子状樹脂組成物(B)は、平均粒径が4〜15μmのポリウレタン粒子により主として構成される。これは、当該塗料組成物に含有される粒子状の樹脂組成物のうち、平均粒径が4〜15μmのポリウレタン粒子が最も多い割合を占めることを意味する。つまり、仮に他の粒子状樹脂が当該塗料組成物に含まれていたとしても、本実施形態においては他の粒子状樹脂に比べてポリウレタン粒子が最多数となる。
この構成は、特許文献1に記載の構成(シリカ微粒子+ポリエチレン微粒子)とは大きく異なる点である。ちなみに特許文献1の[0044]には、あくまで添加剤としてウレタン樹脂系ビーズが記載されているのみであり、特許文献1に記載の組成物の樹脂微粒子の主はあくまでポリエチレン微粒子である。それに対し、本実施形態においては、塗料組成物の樹脂微粒子の主をポリウレタンとし、しかも上記のシリカ粒子の規定、さらにはシリカ粒子や粒子状樹脂組成物の平均粒径を規定することにより、塗膜を施した木質建材に求められる各項目間のバランスを良好とし、しかも別の性能(機能面および美観面)を向上させることができる、という知見を本発明者は見出したのであり、だからこそ本実施形態の構成が想到されたのである。
なお、当該粒子状樹脂組成物には粒子状のポリウレタン以外にも他の粒子状樹脂を含んでいても構わない。ポリウレタン粒子を主としたときにあくまで従という扱いであるが、例えば、シリコン樹脂、ポリプロピレン樹脂、メタクリル樹脂、ポリエチレン樹脂等の粒子を、含んでも構わない。ただし、現在の本発明者の調べでは当該粒子状樹脂組成物のうち上記のポリウレタン粒子が占める割合が多い方が好ましい。
そのため、上記の「主として構成」の意味は、「塗料組成物に含有される粒子状樹脂組成物に対し、平均粒径が4〜15μmのポリウレタン粒子が50質量%を超える程度に含有されているもの」とするのが好ましい。また、塗料組成物に含有される粒子状樹脂組成物が全て上記のポリウレタン粒子であることがさらに好ましい。そのため本実施形態においては粒子状樹脂組成物のことをポリウレタン粒子と称することもある。
また、本実施形態において用いられる粒子状樹脂組成物に含有されるポリウレタン粒子の平均粒径は4〜15μmである。この範囲ならば、塗膜が施された木質建材において、光沢と触感とのバランスとを取ることができる。しかも、上記のシリカ粒子を採用することにより、塗膜を施した木質建材における光沢と触感とのバランスだけではなく、触感と滑りやすさのギャップも低減することが可能となる。
上記のシリカ粒子と上記の粒子状樹脂組成物とを採用することにより、特に、光沢の度合い(ぎらつき)を低く抑えることができる。以下、その知見が得られた経緯について説明する。
本発明者は、塗膜を施した木質建材に求められる各項目(外観、触感等)間のバランスを良好とするために、まず、外観のうち光沢の改善(ぎらつきの低減)を試みた。単純に光沢を改善しようとするならば、艶消しの機能を奏するシリカ粒子の含有量を増大させればよい。ただし、シリカ粒子の含有量を増大させると、木質建材用の塗料組成物自体の粘度もまた増大してしまう。そうなると、木質基材への塗布の際の作業性が低下してしまい、塗布ムラが起こり、先に述べた各項目間のバランスを失するのみならず、機能面および美観面において困難が生じ得る状況となってしまう。
つまり、粘度を過度に増大させずに光沢を改善することが必要となる。それに加え、先に述べたように各項目(外観、触感等)間のバランスを良好としなければならない。しかもそれでいて、機能面および美観面において優れた木質建材を供給しなければならない。
そのような状況下で本発明者は、上記のシリカ粒子と上記の粒子状樹脂組成物とを採用することにより、上記の課題を解決できるという知見を得たのである。
しかも、当該知見に加え、当該構成を採用することにより、後述の実施例の項目が示すように、特許文献1に記載の塗膜よりも耐傷性が大幅に向上するという格別な効果をも本発明者により見出されたのである。
なお、本実施形態における塗料組成物の適正な粘度範囲は、木質建材への塗装時の送材速度と塗装方法、塗装時の液温などに起因し、特に限定されるものではないが、塗料組成物の粘度(25℃)は60〜100KUとするのが、作業性という面で好ましい。具体的に言うと、当該粘度が下限値以上ならば、仕上がりを向上させられる上に、シリカ粒子や粒子状樹脂組成物(B)(ポリウレタン粒子等)の沈降を抑制することが可能となる。また、当該粘度が上限値以下ならば、シリカ粒子や粒子状樹脂組成物の沈降を抑制することができるのはもちろんのこと、仕上がり(特にローピング(ロール目))を向上させられる。
ちなみに、ここで言うKU値は、25℃の測定対象をストーマー粘度計で測った時の粘度を表わす単位である。
また、上記の内容を満たすのならば、粒子状樹脂組成物に含有される他の種類の樹脂粒子の平均粒径は上記範囲外であっても構わない。ただし、極端に上記範囲を外れない方が、本発明の効果がより発揮されると期待されるため、粒子状樹脂組成物全体の平均粒径が4〜15μmであるのが好ましい。
なお、当該ポリウレタン粒子は、ポリウレタンの組成を有していれば特に限定はない。その製造方法としては、例えば、ポリオール成分とイソシアネート成分とを水等の分散媒中で直接反応させる方法、ポリオール成分とイソシアネート成分とを反応させて得た末端イソシアネートプレポリマーを水中で反応させる方法など広く知られている方法が用いられる。
また、当該ポリウレタン粒子のガラス転移温度(Tg)は、光沢を考慮すると、−10℃以下が好ましい。特に光沢と粘度とのバランスを考慮すれば、−40℃〜−10℃の範囲が好ましい。ここでいうガラス転移温度とは、示差走査熱量計(DSC)により測定したガラス転移が起こる温度範囲の中点の温度のことをいう。
当該ポリウレタン粒子の添加量は、粘度増大阻止の観点から、塗料全組成物の質量を100質量部としたとき、1〜10質量部の範囲が好ましい。
上記のシリカ粒子(A)と上記の粒子状樹脂組成物(B)との混合割合について言うと、当該混合割合は、シリカ粒子の質量を基準にして、シリカ粒子(A):粒子状樹脂組成物(B)=1:10〜10:1とするのが好ましい。こうすることにより、機能面および美観面を満足した木質建材を得られ易くなる。なお、上記のシリカ粒子の含有量および上記の粒子状樹脂組成物の含有量を先に述べた範囲内とすることで、この効果はより顕著となる。
〔反応性モノマー(C)〕
本実施形態における木質建材用の塗料組成物は、反応性モノマー(C)を含有するのが好ましい。この構成により、塗膜の硬度(架橋密度)を上げることが可能となり、ひいては耐汚染性を向上させられる。なお、架橋密度向上の方法としては、例えば、多官能の反応性モノマーを使用すること、多官能の反応性モノマーを使用しない場合でも、例えば窒素パージ下(酸素がない状態)で硬化することにより樹脂の架橋密度を上げることが挙げられる。
なお、粘度及び架橋密度などを考慮して反応性モノマーの種類、組み合わせは適宜決定して構わない。本実施形態においては、反応性モノマーとして、単官能モノマー、2官能モノマー、多官能モノマーを用いることができる。なお、光重合性オリゴマーについても、本発明においては反応性モノマーの概念に含まれ得る。
単官能モノマーとしては、例えば以下のモノマーを挙げることができる。
イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、イソアミルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソデシルアクリレート、ラウリルアクリレート、トリデシルアクリレート、イソミリスチルアクリレート、アルキルアクリレート(C12〜C13)、セチルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、3−メトキシブチルアクリレート、ステアリルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、エトキシ−ジエチレングリコールアクリレート、メトキシ−トリエチレングリコールアクリレート、メトキシ−ポリエチレングリコールアクリレート(n≒9)、メトキシジプロピレングリコールアクリレート、メトキシトリプロピレングリコールアクリレート、ジプロピレングリコールアクリレート、2−エチルヘキシル−ジグリコールアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、フェノキシ−ポリエチレングリコールアクリレート、パラクミルフェノールEO変性アクリレート、ノニルフェノールEO付加物アクリレート(n≒1)、ノニルフェノールEO付加物アクリレート(n≒2)、ノニルフェノールEO付加物アクリレート(n≒4)、ノニルフェノールEO付加物アクリレート(n≒8)ノニルフェノールEO付加物アクリレート(n≒16〜17)、ノニルフェノールPO変性アクリレート(n≒2.5)、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボルニルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、2−アクリロイロキシエチル−コハク酸、2−アクリロイロキシエチル−フタル酸、2−アクリロイルオキシプロピルハイドロゲンフタレート、2−アクリロイルオキシプロピルヘキサヒドロハイドロゲンテレフタレート、2−アクリロイルオキシプロピルテトラヒドロハイドロゲンテレフタレート、2−アクリロイロキシエチル−ヘキサヒドロフタル酸、2−アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチル−フタル酸、2−アクリロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、2−アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、トリフルオロエチルアクリレート、テロラフルオロプロピルアクリレート、オクタルフルオロペンチルアクリレート、パーフロロオクチルエチルアクリレート、ω−カルボキシ−カプロラクトン(n≒2)モノアクリレート、アクリル酸ダイマー(n≒1.4)、N−ビニル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、アクリロイルモルフォリン、N−イソプロピルアクリルアミド、N−2−ヒドロキシエチルアクリルアミド、カプロラクトンアクリレート、ネオペンチルグリコールアクリル酸安息香酸エステル、トリブロモフェニルアクリレート、EO変性トリブロモフェニルアクリレートなどが挙げられる。
2官能モノマーとしては、例えば以下のモノマーを挙げることができる。
2−アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、PEG200#ジアクリレート(EO部がn≒4)、テトラエチレングリコールジアクリレート、PEG300#ジアクリレート(EO部がn≒6)、PEG400#ジアクリレート(EO部がn≒9)、PEG600#ジアクリレート(EO部がn≒13〜14)、ネオペンチルグリコールジアクリレート、PO付加ネオペンチルグリコールジアクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリテトラメチレングリコールジアクリレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、EO変性トリメチロールプロパンジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ジメチロール−トリシクロデカンジアクリレート、ビスフェノールFのEO変性ジアクリレート、ビスフェノールAのEO付加物ジアクリレート、水添加ビスフェノールAのEO付加物ジアクリレート、ビスフェノールAのPO付加物ジアクリレート、ペンタエリストールジアクリレートモノステアレート、イソシアヌル酸EO変性ジアクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピルメタクリレート、ジンクジアクリレート、トリメチロールプロパンアクリル酸安息香酸エステル。
また、多官能モノマーとしては、例えば以下のモノマーを挙げることができる。
トリメチロールプロパントリアクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート(PO=2)、PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート(PO=3)、グリセリンPO付加トリアクリレート、2−アクリロイルオキシプロピルテトラヒドロハイドロゲンテレフタレート、PO付加グリコールトリアクリレート、トリスアクリロイルオキシエチルフォスフェート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、EO付加ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリス(アクリロキシエリル)イソシアヌレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、EO付加ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート。
光重合性オリゴマーは、1分子中に2個以上のアクリロイル基またはメタクリロイル基を有する光硬化性(メタ)アクリレートモノマーを重合して得られる。光硬化性(メタ)アクリレートモノマーの具体例としては、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリブタジエン(メタ)アクリレート、アクリル酸エステル共重合体の側鎖にアクリロイル基またはメタクリロイル基を導入した共重合系(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、上記の光重合性オリゴマーとしては、1分子中に3個以上のアクリロイル基を有するウレタンアクリレート、およびエステル変性されたエポキシアクリレートを好ましく用いることができる。これらを用いることで、硬質の塗膜を形成することができ、木質建材に必要な耐汚染性および耐傷性を効果的に付与することができる。
本発明では、上記のシリカ粒子と上記の粒子状樹脂組成物とを採用することにより、粘度の増大を抑制することができる。つまり、本実施形態の主たる構成すなわち上記のシリカ粒子(A)と上記の粒子状樹脂組成物(B)との組み合わせは、本来ならば粘度の増大により採用困難であったその他の成分を採用可能とし、種々の成分の採用の幅を広げるという大きな技術的特徴を有している。
なお、本実施形態における反応性モノマーの含有量は、木質建材用の塗料組成物全量に対して好ましくは50〜97質量%、より好ましくは70〜80質量%である。当該含有量が下限値以上であれば、塗膜の強度が十分保てる。一方、当該含有量が上限値以下であれば、塗膜の鏡面光沢度を適切に調整することができる。
〔光重合開始剤(D)〕
本実施形態における塗料組成物は、光重合開始剤を含有するのが好ましい。光重合開始剤の具体例としては、ベンゾフェノン型、ベンゾイン型、アセトフェノン型、チオキサントン型、アシルホスフィンオキサイド型の光重合開始剤等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。中でも、反応性の点からは、アセトフェノン型の2,2−ジメトキシー2−フェニルアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル、長波長まで吸収端が伸びているアシルホスフィンオキサイド型のモノアシルホスフィンオキサイド、ビスアシルホスフィンオキサイドが好ましい。
なお、当該光重合開始剤の含有量は、塗料組成物全量に対して好ましくは1〜10質量%である。当該配合量が下限値以上であれば、塗膜の硬化を十分行うことができ、耐汚染性が向上する。一方、当該配合量が上限値以下であれば、塗膜の耐候性が良好となり黄変するおそれも少なくなる。
〔添加剤(E)〕
本実施形態における木質建材用の塗料組成物は、もちろん本実施形態の効果を損なわない範囲内ではあるが、添加剤を含有しても構わない。添加剤の具体例としては、消泡剤、レベリング剤、分散剤、沈降防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤等が挙げられる。これらの配合量は、本実施形態の効果を損なわない範囲で適宜変更することができる。
〔塗料組成物に関するその他の内容〕
本実施形態における木質建材用の塗料組成物としては、シンナーやアルコール等の溶剤で希釈して塗布する高分子タイプで粘性が高い溶剤塗料組成物、また、揮発性溶剤で希釈する必要がない低分子タイプで粘性が低い無溶剤塗料組成物の双方を作製することが可能である。ただし、健康や環境面、揮発性溶剤が残留する危険を考慮すると、無溶剤塗料組成物であることが望ましい。
なお、無溶剤塗料組成物を用いる場合、木質基材上に塗布され、最終的に木質建材を製造する際に、無溶剤であることから、固体であるところの上記のシリカ粒子(A)と上記の粒子状樹脂組成物(B)の性質如何により、木質建材に求められる上記の各項目が大きく決定される。そのため、反応性モノマー(C)等の有無にかかわらず、上記のシリカ粒子(A)と上記の粒子状樹脂組成物(B)に関する各規定が大きなウェイトを占めることになり、ひいては当該各規定が技術的特徴を有することになる。
また、無溶剤塗料組成物を用いる場合、紫外線(UV)照射により硬化するタイプの塗料組成物すなわち無溶剤UV塗料組成物であるのがより望ましい。UV照射は、大気、窒素雰囲気、炭酸ガス雰囲気等で行うことができるため、作業性に優れるためである。
<木質建材(および塗料組成物を木質基材上に塗布及び硬化する方法)>
上記の木質建材用の塗料組成物による塗膜を木質基材上に形成し、木質建材を製造する方法として、以下の工程を行う。
・上記のシリカ粒子(A)と上記の粒子状樹脂組成物(B)とを含有する当該塗料組成物を木質基材上に塗布する塗布工程
・塗布された塗料組成物を硬化する硬化工程
以下、木質基材および各工程の内容について説明する。
〔選択される木質基材〕
本実施形態における塗料組成物を塗布する対象として選択される木質基材は、突き板貼りや紙貼り、シート貼り基材であってもよく、無垢材であってもよい。また、当該木質基材は、素材感や風合い感(外観、肌触り感)を損なわない範囲内で、必要に応じて従来公知の目止処理、着色処理等を予め表面に施すことができる。また、下塗り塗料、さらには中塗り塗料を塗布することもできる。なお、当該下塗り塗料および当該中塗り塗料は、一般に塗料を塗布する際に適用されている手段、例えば、エアスプレー、エアレススプレー、静電塗装、ロールコーター、およびフローコーター等により塗布することができる。
〔塗料組成物の塗布量〕
木質基材への塗料組成物の塗布量は、固形分換算で好ましくは5〜40g/mである。塗布量が下限値以上ならば、得られる木質建材の耐汚染性を高く維持できる。一方、塗布量が上限値以下ならば、木質基材の素材感や風合い感等の意匠性(美観)および触感を共に高く維持できる。
〔塗料組成物の硬化方法〕
塗料組成物を木質基材に塗布した後、塗膜を硬化する方法としては、有電極または無電極ランプによる紫外線(UV)照射や電子線(EB)照射を用いることができるが、先にも述べたように、UV照射を用いる方が、作業性が向上する。
なお、UV照射により塗膜を硬化する場合、UVランプの出力は、好ましくは24〜240mW/cmである。UV照射量は、好ましくは80〜500mJ/cmである。
〔塗膜の膜厚〕
硬化後の塗膜の膜厚は、木質基材を防汚できる程度の厚みであれば特に限定されないが、通常5〜150μm、好ましくは20〜100μmである。
なお、このような膜厚の被膜を形成する際は、1回の塗装で、所望の厚みの被膜を形成してもよいし、特に所望とする効果に応じ、2回(必要によりそれ以上)の塗装で、所望の厚みの被膜を形成してもよい。
なお、本実施形態に係る塗料組成物は、木質基材に塗布して塗膜を形成することによって木質建材を製造する際に用いられるものである。そのため、当該塗料組成物による塗膜は、上記のようにμmオーダー(厚くても100μmオーダー)となるのが通常である。木質建材における塗膜がμmオーダーという薄いものであるがゆえに、同じくμmオーダーの平均粒径であるシリカ粒子(A)および粒子状樹脂組成物(B)により、木質建材に求められる各項目の特性が大きく左右されることになる。つまり上記のシリカ粒子および上記の粒子状樹脂組成物に関して上記のような諸々の規定を行うことにより、その他の物質(反応性モノマー(C)等)の種類や量如何にかかわらず、本実施形態による効果がもたらされる。

〔その他〕
なお、上記に記載した工程以外であっても、必要に応じて、木質建材を製造する際に公知の工程を行っても構わない。
<本発明の実施形態に係る効果>
本実施形態によれば、主として以下の効果を奏する。
本実施形態の木質建材用の塗料組成物ならば、塗膜を施した木質建材に求められる各項目(外観、触感、滑りやすさ)間のバランスを良好とできる。これは、各項目間でのギャップを抑え、使用者が錯覚してしまうのを防止することを意味し、その結果、顧客満足を向上させることができる。その上、機能面および美観面において優れた木質建材を供給できる。
それに加え、光沢を改善する際に、艶消しの機能を奏するシリカ粒子の含有量を増大させたとしても、比較的低い粘度の塗料組成物を得ることができる。その結果、低粘度の当該塗料組成物に、反応性モノマーや添加物、しかもそれらの中でも比較的粘度が高いものを添加しても、粘度の増加を抑えつつ、機能面および美観面において優れた木質建材を得ることが可能となる。
しかも、当該知見に加え、当該構成を採用することにより、後述の実施例の項目が示すように、特許文献1に記載の塗膜よりも耐傷性が大幅に向上する。
次に、本発明について実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されない。
後掲の表に示す配合で原料を混合して得た実施例および比較例に係る塗料組成物を、厚さ12mmのラワン合板と、厚さ0.3mmのナラ材の突き板とからなる木質基材に、濃色もしくは淡色の着色ステインをロールコーターで塗布した。80℃で1分乾燥させた後、その上に、下塗り塗料および中塗り塗料を固形分換算で合計70g/m塗布し、各工程を紫外線照射ランプ(出力:80mW/cm、照射線量:150mJ/cm)を用いてUV硬化させた。
次いで、上塗り塗料として、上記の本実施形態における塗料組成物を、ロールコーターにより固形分換算で6〜8g/m塗布し、無電極紫外線照射ランプ(出力:80mW/cm、照射線量:380mJ/cm)により塗膜を硬化させて木質建材を得た。
<原料>
実施例および比較例で用いた原料は次のとおりである。
シリカ粒子(A)として、以下の(A1)〜(A3)を用いた。
(A1):「ACEMATT 3300」エボニックデグサ社製 乾式法で製造し、表面を有機処理された平均粒径10μmのシリカ粒子
(A2):「CP4−8991」グレースジャパン社製 有機処理された平均粒径4.5〜6μmのシリカ粒子
(A3):「SYLOID 7000」グレースジャパン製 有機処理された平均粒径5μmのシリカ粒子
粒子状樹脂組成物(B)として、以下の(B1)〜(B3)を用いた。
(B1):「アートパールC−600透明」根上工業株式会社製 外観:白色粉末、吸油量:80、平均粒径:10μm、ガラス転移点(Tg):−13℃、分解開始温度:320℃
(B2):「アートパールAK−600TR」根上工業株式会社製 外観:淡色粉末、吸油量:110、平均粒径:10μm、ガラス転移点(Tg):−34℃、分解開始温度:340℃
(B3):「アートパールAK−800TR」根上工業株式会社製 外観:淡色粉末、吸油量:110、平均粒径:6μm、ガラス転移点(Tg):−34℃、分解開始温度:340℃
反応性モノマーとして、以下の(C1)〜(C5)を用いた。
(C1):1,9−ノナンジオールジアクリレート 粘度mPa.s/25℃:8〜21
(C2):EO変性ビスフェノールAジアクリレート 粘度mPa.s/25℃:1050〜1350
(C3):トリプロピレングリコールジアクリレート 粘度mPa.s/25℃:8〜16
(C4):EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート 粘度mPa.s/25℃:40〜80
(C5):ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 粘度mPa.s/25℃:4000〜7000
光重合開始剤(D)として、以下の(D1)〜(D2)を用いた。
(D1):「Irgacure 754」チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製 オキシ−フェエル−アセチックアシッド−2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]−エチルエステル、および、2−オキシ−フェニル−アセチックアシッド−[2−ヒドロキシ−エトキシ]−エチルエステルの混合物
(D2):1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
なお、比較例に用いた原料であって、本実施形態のシリカ粒子(A)および粒子状樹脂組成物(B)の各規定を満たさない原料には符号(E)を付した。また、各符号(例えばE1)の後に、本実施形態のシリカ粒子(A)または粒子状樹脂組成物(B)の代替であることを示すべく、AまたはBを付した。例えば下記の(E1A)は、比較例に用いた原料であって、本実施形態のシリカ粒子(A)の代替であることを示す。
比較例に用いた原料は以下の通りである。
(E1A):「ミズカシルP−78F」水澤化学工業株式会社製 シリカ粒子 平均粒径:18μm
(E2A):「サイロスフェアC−1500」富士シリシア化学工業株式会社製 球状シリカゲル 平均粒径:10μm
(E3A):「ガンツパールGB−10s」アイカ工業株式会社製 シリカ粒子 平均粒径:18μm
(E4B):「ETERPEARL GP3200」長興材料工業株式会社製 シリコン粒子 平均粒径:2μm
(E5B):「シャリーヌR−200」日信化学株式会社製 アクリル変性シリコン粒子 平均粒径:1〜4μm
(E6B):「フロービーズLE−2080」住友精化株式会社製 球状PE(ポリエチレン粒子 平均粒径:10μm
(E7B):「セラフロア950(CERAFLOUR 950)」BYK−Chemie GmbH製 変性PE(ポリエチレン)粒子 平均粒径:9μm
<塗料組成物の調製>
上記原料を下記表1(実施例)および表2(比較例)に示す配合で混合することにより、実施例および比較例に係る塗料組成物を調製した。なお、各表の数値は添加量を示し、塗料組成物全体を100質量部としたときの質量部である。
(実施例1)
実施例1では、(A1)成分を5質量部、(B1)成分を15質量部、(C1)成分を15質量部、(C2)成分を10質量部、(C3)成分を10質量部、(C5)成分を40質量部、(D1)成分を2質量部、(D2)成分を3質量部、添加して撹拌することにより、塗料組成物を調製した。
(実施例2)
実施例2では、反応性モノマー(C)のうち(C2)成分を(C4)成分へと変更した以外は、実施例1と同様とした。
(実施例3)
実施例3では、(B1)成分を(B3)成分へと変更し、反応性モノマー(C)のうち(C2)成分を(C4)成分へと変更した以外は、実施例1と同様とした。
(実施例4)
実施例4では、(A1)成分を(A3)成分へと変更し、反応性モノマー(C)のうち(C2)成分を(C4)成分へと変更した以外は、実施例1と同様とした。
(実施例5)
実施例5では、(A1)成分を(A3)成分へと変更し、(B1)成分を(B2)成分へと変更し、反応性モノマー(C)のうち(C2)成分を(C4)成分へと変更した以外は、実施例1と同様とした。
(比較例1)
比較例1では、(A1)成分を(A2)成分へと変更し、(B1)成分の代替として(E5B)(アクリル変性シリコン粒子)を用いた以外は、実施例2と同様とした。
(比較例2)
比較例2では、(A1)成分を(A2)成分へと変更し、(B1)成分の代替として(E4B)(シリコン粒子)を用いた以外は、実施例2と同様とした。
(比較例3)
比較例3では、(B1)成分を用いず、(E3A)(シリカ粒子 平均粒径:18μm)を新たに加えた以外は、実施例2と同様とした。
(比較例4)
比較例4では、(A1)成分の代替として(E1A)(シリカ粒子 平均粒径:18μm)を用いた以外は、実施例1と同様とした。
(比較例5)
比較例5では、(A1)成分の代替として(E1A)(シリカ粒子 平均粒径:18μm)を用い、(B1)成分の代替として(E6B)(球状PE(ポリエチレン)粒子 平均粒径:10μm)を用いた以外は、実施例1と同様とした。
(比較例6)
比較例6では、(A1)成分の代替として(E2A)(球状シリカゲル 平均粒径:10μm)を用い、(B1)成分の代替として(E7B)(変性PE(ポリエチレン)粒子 平均粒径:9μm)を用いた以外は、実施例1と同様とした。
(比較例7)
比較例7では、(B1)成分の代替として(E6B)(球状PE(ポリエチレン)粒子 平均粒径:10μm)を用いた以外は、実施例1と同様とした。
<評価方法>
次に、得られた木質建材に対し、以下に示す評価を行った。
(1)粘度測定
得られた塗料組成物の粘度値(KU値25℃)を測定した。
(2)鏡面光沢度
塗装を施した試験板に対し、鏡面光沢度の測定方法(JIS P 8142)に基づき、60度の鏡面光沢度を測定した。
(3)仕上り試験
(3−1)表面仕上がり(ローピング)テスト
塗装を施した試験板の表面を目視により観察した。各表に記載の符号の意味は以下の通りである。なお、各中塗止め板の結果のうち悪い結果に合わせて以下の符号を記載した。例えば片方の中塗止め板の結果が×であれば、各表における結果の記載は×とした。以降、同様とする。
○:ローピング(細かい凹凸)が認められない。
○△:ローピング(細かい凹凸)が僅かに認められるが許容範囲である。
△:ローピング(細かい凹凸)が認められるが許容範囲である。
×:明らかなローピング(細かい凹凸)が認められる
(3−2)無塗装感観察テスト
塗装を施した試験板に対し、外観的に塗装感があるか目視で観察した。各表に記載の符号の意味は以下の通りである。
○:外観的に塗装感が認められない。
○△:外観的に塗装感が僅かに認められるが許容範囲である。
△:外観的に塗装感が認められるが許容範囲である。
×:外観的に明らかな塗装感が認められる。
(3−3)斜光での蛍光灯の映り込みテスト
塗装を施した試験板に対し、斜めに見たときの蛍光灯の映り込み具合を目視により観察した。後掲の各表に記載の符号の意味は以下の通りである。
○:ランプの形が見えない。
○△:ランプの形が僅かに見えるが許容範囲である。
△:ランプの形が見えるが許容範囲である。
×:ランプの形が明らかに見える。
(3−4)光沢ムラ
塗装を施した試験板に対し、長手方向(縦方向)に出やすい光沢ムラの有無について目視で評価した。後掲の表に記載の符号の意味は以下の通りである。
○:光沢ムラが見えない。
○△:光沢ムラが僅かに見えるが許容範囲である。
△:光沢ムラが見えるが許容範囲である。
×:光沢ムラが明らかに見える。
(4)触感試験
(4−1)手触り感(すべり感)テスト
塗装を施した試験板に対し、手により凹凸感とすべり性を評価した。後掲の表に記載の符号の意味は以下の通りである。
○:凹凸が滑らかで、さらっとした触感がある。
△:均一な凹凸感を感じる。
×:ザラザラとした不均一な凹凸感がある。
(4−2)柔らかさ(硬軟感)テスト
塗装を施した試験板に対し、手により硬軟感を以下の基準により評価した。後掲の表に記載の符号の意味は以下の通りである。
○:柔らかい触感がある。
△:やや硬い触感がある。
×:硬い触感がある。
(5)耐薬品性
(5−1)耐酸試験
塗装を施した試験板に対し、合板の日本農林規格(最終改正:平成26年2月25日農林水産省告示第303号 以下「JAS」と記載する。)の51頁に記載されている「(20)耐酸試験」に従って試験を行った。
(5−2)耐アルカリ試験
塗装を施した試験板に対し、JASの42頁に記載されている「(10)耐アルカリ試験」に従い、炭酸ソーダを用いて試験を行った。
(5−3)耐シンナー試験
塗装を施した試験板に対し、JASの51頁に記載されている「(21)耐シンナー試験」に従って試験を行った。
なお、上記の耐薬品性試験の評価基準であって、後掲の表に記載の符号の意味は以下の通りである。
○:試験前後において硬化層に変化が認められない。
○△:試験前後において硬化層に僅かに変化が認められるが許容範囲である。
△:試験前後において硬化層に変化が認められるが許容範囲である。
×:試験前後において硬化層に明らかな変化が認められる。
(6)耐傷性
40℃ガラス板上に2ミルアプリケータにて塗料組成物を上記の木質基材に塗布し、充分に硬化させて塗膜を施した。この塗膜を爪で擦り、傷や擦りつやの有無を評価した。後掲の表に記載の符号の意味は以下の通りである。
○:傷がまったくない。
△:僅かに傷、擦りツヤが見える。
×:傷、擦りツヤがはっきり見える。
(7)耐汚染性
(7−1)合板の日本農林規格で定める汚染A試験
塗装を施した試験板に対し、合板の日本農林規格 (最終改正:平成26年2月25日農林水産省告示第303号)の汚染試験に記載されている防汚A試験に従い、黒マジック、赤クレヨン、青インキを用いて試験を行った。
(7−2)水洗い試験
塗装を施した試験板に対し、株式会社パイロットコーポレーション製万年筆用インク「ブルーブラック」を滴下した。その際、滴下したインクが揮発しないよう、時計皿を用い、滴下したインクの箇所を被覆した。4時間後に水洗し、痕跡の有無を目視した。
なお、上記の耐汚染性試験の評価基準であって、後掲の表に記載の符号の意味は以下の通りである。
○:痕跡が認められない。
○△:僅かに痕跡が認められるが許容範囲である。
△:痕跡が認められるが許容範囲である。
×:明らかな痕跡が認められる。
(8)静摩擦係数
塗膜の滑りやすさを調べるべく、塗装を施した試験板に対し、新東科学株式会社製のポータブル摩擦計ミューズTYPE:94i−IIを用いて、静摩擦係数を5回測定し、その平均値を求めた。
<評価結果>
実施例1〜5および比較例1〜11について、それぞれの評価結果を下記表3(実施例)および表4(比較例)に示す。
説明の便宜上、先に各比較例について述べる。
比較例1および比較例2では、触感は適度だったものの、それに比べ、光沢の度合いが比較的高くぎらついていた。その一方で仕上がりは悪い状態であり、各項目間のバランスが良好とは言い難く、美観面においても優れた木質建材とは言い難い状況であった。
比較例3では、触感自体がさほど良好ではないにもかかわらず、光沢の度合いが比較的高くぎらついていた。その一方で仕上がりは悪い状態であり、各項目間のバランスが良好とは言い難く、美観面においても優れた木質建材とは言い難い状況であった。
比較例4では、光沢の度合いが比較的低くなっていたものの、触感において極めて難があり、少なくとも光沢の度合いと触感との間のバランスが良好とは言い難かった。
比較例5では、触感自体がさほど良好ではないにもかかわらず、光沢の度合いが比較的高くぎらついており、少なくとも光沢の度合いと触感との間のバランスが良好とは言い難かった。そして、耐傷性という機能面において、実施例に比べて難があった。
比較例6では、触感自体に極めて難があった上、光沢の度合いが比較的高くぎらついていた。その一方で仕上がりは悪い状態であり、各項目間のバランスが良好とは言い難く、美観面においても優れた木質建材とは言い難い状況であった。そして、耐傷性という機能面において、実施例に比べて難があった。
比較例7では、触感自体がさほど良好ではないにもかかわらず、光沢の度合いが比較的高くぎらついていた。その一方で仕上がりは悪い状態であり、各項目間のバランスが良好とは言い難く、美観面においても優れた木質建材とは言い難い状況であった。そして、耐傷性という機能面において、実施例に比べて難があった。
その一方、実施例1〜5においては、表に示すようにいずれも、光沢の度合いを低く抑えられていた。さらに、仕上がりおよび触感についてはいずれも実用に耐え得るものであった。また、機能面および美観面の各試験結果も全て実用に耐え得るものであった。
また、各項目間のバランスについてであるが、触感に関しては各比較例の結果と同等ないしそれを上回る結果が得られた一方で、光沢の度合いが低く抑えられていた。その結果、少なくとも光沢の度合いと触感との間のバランスに関して言えば、各比較例に比べ、各実施例の方が良好なバランスを達成できていた。そして、仕上がりに関しても光沢の度合いや触感に対して遜色ないものとなっており、塗膜を施した木質建材に求められる各項目間のバランスは良好であった。
なお、塗膜の滑りやすさ(静摩擦係数)についてであるが、特許文献1に記載のものに該当する比較例6だと他の比較例と比べたとしても非常に小さい値となっており、触感自体に極めて難があるにもかかわらず、過度に滑りやすい状況であり、各項目間のバランスが良好とは言い難かった。
また、同じく特許文献1に記載のものに該当する比較例5では塗膜は比較的滑りにくくなっているものの、言い方を変えると、光沢の度合いが比較的高くぎらついているにもかかわらず塗膜は比較的滑りにくい状況であり、見た目に関するバランスが取れていなかった。それに加え、先にも述べたように触感自体がさほど良好ではないにもかかわらず、光沢の度合いが比較的高くぎらついており、少なくとも光沢の度合いと触感との間のバランスが良好とは言い難かった。そして、耐傷性という機能面において、実施例に比べて難があった。
また、他の比較例の試験板の場合、塗膜の滑りやすさを論ずるまでもなく、各項目間のバランスに難があった。
特に、比較例7に関して言うと、特許文献1に記載のものに該当する上、シリカ粒子については実施例1と同じもの(A1)を同量用いているにもかかわらず、比較例7のようにポリエチレン粒子(E6B)を用いるか、実施例1のように本実施形態の規定内容に合致するポリウレタン粒子(B1)を用いるかで、得られる結果が大いに異なっている。
同様に、比較例4に関して言うと、ポリウレタン粒子については実施例1と同じもの(B1)を同量用いているにもかかわらず、比較例4のように本実施形態の規定する粒径の範囲を超えたシリカ粒子(E1A)を用いるか、実施例1のように本実施形態の規定内容に合致するシリカ粒子(A1)を用いるかで、得られる結果が大いに異なっている。
これらの結果は、上記の実施の形態で規定した内容すなわちシリカ粒子(A)および粒子状樹脂組成物(B)両方の規定が存在するからこそ、各実施例が示すような良好な効果を奏することが可能となっていることを証明している。
また、耐汚染性、耐傷性などの機能面、および、光沢、仕上がり、触感などの美観面においても、各実施例の試験板は優れていた。特に耐傷性に関しては、比較例5〜7の試験板に比べ、大幅に性能が向上していた。
以上の結果、各実施例において、塗膜を施した木質建材に求められる各項目(外観等)間のバランスを良好としつつも、機能面および美観面において優れた木質建材を供給可能とすることができた。

Claims (11)

  1. 平均粒径が4〜14μmの非晶質のシリカ粒子(A)と、
    平均粒径が4〜15μmのポリウレタン粒子により主として構成される粒子状樹脂組成物(B)と、
    を含有し、
    粘度(25℃)は60〜100KUである木質建材用の塗料組成物。
  2. フッ素含有共重合体を含有せず、且つ、フッ素含有アクリル酸エステル化合物を含有せず、且つ、ポリエチレン微粒子を含有せず、且つ、ポリオレフィンワックスを含有しない、請求項1に記載の木質建材用の塗料組成物。
  3. 前記塗料組成物は無溶剤塗料組成物である請求項1または2に記載の木質建材用の塗料組成物。
  4. 前記シリカ粒子(A)は、表面処理されたシリカ粒子である請求項1〜3のいずれかに記載の木質建材用の塗料組成物。
  5. 前記表面処理は有機化合物により行われる請求項4に記載の木質建材用の塗料組成物。
  6. 前記シリカ粒子(A)は、前記塗料組成物の全量を基準にして、1質量%〜10質量%である請求項1〜5のいずれかに記載の木質建材用の塗料組成物。
  7. 前記粒子状樹脂組成物(B)のガラス転移温度(Tg℃)は−10℃以下である請求項1〜6のいずれかに記載の木質建材用の塗料組成物。
  8. 前記粒子状樹脂組成物(B)は、前記塗料組成物の全量を基準にして、1質量%〜30質量%である請求項1〜7のいずれかに記載の木質建材用の塗料組成物。
  9. 前記シリカ粒子(A)と前記粒子状樹脂組成物(B)との混合割合は前記シリカ粒子(A)の質量を基準にして、シリカ粒子(A):粒子状樹脂組成物(B)=1:10〜10:1である請求項1〜8のいずれかに記載の木質建材用の塗料組成物。
  10. 反応性モノマー(C)を含有した請求項1〜9のいずれかに記載の木質建材用の塗料組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の前記塗料組成物を木質基材上に塗布および硬化してなる木質建材。
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