JP6583866B2 - 軟質容器の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軟質容器を製造する装置に関し、特に軟質容器の柔軟な胴部と先端部材とを接合する軟質容器製造装置に関する。
一般に、この種の軟質容器は、柔軟な胴部と、硬質樹脂の射出成形品からなる先端部材を有している(特許文献1〜3等参照)。特許文献1の胴部は、樹脂シートを丸めた筒状になっている。胴部の先端部に円形の蓋状の先端部材が設けられている。特許文献2、3の軟質容器における先端部材は、テーパ状の肩部と、筒状の口頸部を一体に有している。肩部の基端部が胴部の先端部と接合されている。
特許第5713649号公報 特開2013−233982号公報 特開2011−195144号公報
発明者は、先端部材の肩部の基端部から筒状の周側部を延ばし、該周側部に胴部の先端部を重ねて溶着することを発案した。詳しくは、先端部材の周側部の外周に胴部の先端部を嵌めて溶着する。これによって、先端部材と胴部をしっかりと接合できる。
一方、先端部材の周側部と胴部の先端部とを重ねる際、両者間にクリアランスがあると、接合後も両者間に隙間が出来るおそれがある。クリアランスを無くすと、両者を重ね合わせるのが困難である。
本発明は、上記事情に鑑み、先端部材の周側部と胴部の先端部とを容易に重ねることができ、かつ両者を隙間無く接合可能な軟質容器の製造装置を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明は、軟質容器の柔軟な胴部の先端部に先端部材の周側部を接合する軟質容器製造装置であって、
先端に前記先端部材が被せられ、前記先端に続く外周に前記胴部が被せられ、かつ先端近傍の外周において前記先端部材の周側部と前記胴部の先端部とが重ねられるコアと、
前記コアにおける前記先端近傍のコア部分を前記接合時に拡径させるコア駆動手段と、
前記コア部分の外周上に溶着エネルギーを供給する溶着ヘッドと
を備えたことを特徴とする。
コアに先端部材及び胴部を被せる際は、前記先端近傍のコア部分を拡径させない。これによって、先端部材及び胴部をコアに簡単に被せることができる。好ましくは、先端部材の周側部と胴部の先端部との間にクリアランスを設定することで、両者を容易に重ねることができる。
前記被せた後、コア駆動手段によって前記先端近傍のコア部分を拡径させる。このため、先端部材の周側部と胴部の先端部との重なり部分に前記コア部分が内周側から押し当てられる。これによって、前記クリアランスを解消できる。すなわち、先端部材の周側部と胴部の先端部との間に隙間ができるのを防止できる。その状態で、前記コア部分の外周上における先端部材の周側部と胴部の先端部との重なり部分に溶着ヘッドから溶着エネルギーが供給される。これによって、先端部材の周側部と胴部の先端部とを隙間なく溶着して接合できる。
その後、前記コア部分を縮径させ、先端部材及び胴部を含む軟質容器をコアから抜く。
溶着ヘッドは、高周波溶着コイルを含む高周波溶着ヘッドであることが好ましい。
前記コア部分が、周方向に分かれて配置された複数の内周押え部材を有し、前記コア駆動手段が、前記複数の内周押え部材を前記コアの径方向へ進退させることが好ましい。
前記接合時にはコア駆動手段によって内周押え部材を径方向外側へ前進させる。これによって、前記コア部分が拡径され、先端部材と胴部がしっかりと接合される。
前記接合後、コア駆動手段によって内周押え部材を径方向内側へ後退させる。これによって、前記コア部分が縮径され、軟質容器をコアから抜くことができる。
前記コア駆動手段は、複数の内周押え部材を互いに同期させて進退させることが好ましい。
前記コア駆動手段が、コアの軸線上に配置された駆動軸と、前記駆動軸を前記軸線に沿って前進位置と後退位置との間でスライドさせる駆動部と、前記駆動軸と前記内周押え部材との間に設けられたカム機構と、前記内周押え部材を縮径方向へ付勢する内周付勢手段とを備え、前記駆動軸が前記前進位置へスライドされると前記カム機構によって内周押え部材が径方向外側へ前進され、前記駆動軸が前記後退位置へスライドされると前記内周付勢手段によって前記内周押え部材が径方向内側へ後退されるようになっていることが好ましい。
前記カム機構として、例えば前記駆動軸の先端部に先細テーパなどの凸状のカム面が形成され、かつ前記内周押え部材の内面には、前記テーパ部と当接する凹状のカム面が形成されていることが好ましい。
前記軟質容器製造装置が、前記コア部分の外周を囲む外周押え部材を更に備えていることが好ましい。
これによって、先端部材と胴部の重なり部分を前記コア部分と外周押え部材とで挟み付けることができる。したがって、先端部材と胴部との間に隙間ができるのを確実に防止でき、両者をしっかりと接合できる。かつ、外周押え部材によって軟質容器の外径を規定することで、寸法精度を高めることができる。特に先端部材と胴部の重なり部分の径寸法を安定させることができる。
1の環状の外周押え部材によって前記コア部分が囲まれていてもよく、複数の外周押え部材が前記コア部分のまわりに互いに環状に配置されることで、これら複数の外周押え部材によって前記コア部分が囲まれていてもよい。
前記複数の外周押え部材が、前記コア部分の径方向に進退可能であるが好ましい。
前記外周押え部材における前記コア部分を向く面(内側面)には、周方向へ延びる突起が形成されていることが好ましい。
前記突起が前記胴部の封筒貼り部又は合掌貼り部を横切るようにすることで、封筒貼り部又は合掌貼り部の長手方向に細長く延びる貼り部内隙間の一箇所を局所的に押し潰し、更には溶着して塞ぐことができる。これによって、軟質容器の内部空間が前記貼り部内隙間を介して外部と連通するのを防止できる。ひいては、内容物が前記貼り部内隙間を通して漏れ出たり外気が前記貼り部内隙間を通して軟質容器内に入り込んだりするのを防止できる。
前記突起は、前記外周押え部材の内側面における、前記封筒貼り部又は合掌貼り部と対面する部分及びその周辺部に少なくとも設けられていればよい。
本発明によれば、軟質容器の先端部材の周側部と胴部の先端部とを容易に重ねることができ、かつ両者を隙間無く接合することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る高周波溶着装置(軟質容器の製造装置)を、図2のI−I線に沿う断面を含む鉛直断面から見た縦断面図である。 図2は、図1のII−II線に沿う、前記高周波溶着装置の平面断面図である。 図3は、図1の円部IIIの拡大断面図である。 図4(a)は、前記高周波溶着装置のコアを、駆動軸が前進位置にある状態でかつトップコアの拡径度合を誇張して示す解説断面図である。図4(a)は、前記コアを、駆動軸が後退位置にある状態で示す断面図である。 図5(a)は、前記軟質容器の先端部材の周側部と胴部の先端部を重ね、かつ前記高周波溶着装置の内外の押え部材で挟み付ける前の状態における、前記軟質容器の封筒貼り部を拡大して示す断面図である。図5(b)は、図3のVb−Vb線に沿う断面図である。図5(c)は、図6のVc−Vc線に沿う拡大断面図である。 図6は、軟質容器の縦断面図である。 図7は、胴部が封筒貼りにて形成された前記軟質容器の斜視図である。 図8は、胴部が合掌貼りにて形成された変形態様に係る軟質容器の先端部分の縦断面図である。 図9(a)は、前記変形態様における先端部材の周側部と胴部の先端部を重ね、かつ内外の押え部材で挟み付ける前の状態における、前記胴部の合掌貼り部の付け根部分の拡大断面図である。図9(b)は、図8のIXb−IXb線に沿う拡大断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
<封筒貼り軟質容器1>
図6及び図7は、軟質容器1を、底部が未封止状態(開放状態)で、内容物が未充填の状態で示したものである。軟質容器1は、胴部10と、先端部材20と、吐出口部材30を備えている。胴部10の底部開放部(図7において下端)から内容物が充填された後、前記底部開放部がヒートシールによって封止される。内容物は、例えば接着剤、塗料、飲料等の流動体や粘性体である。
胴部10は、例えば1枚のシート19を筒状に丸めて、該シート19の両端部19e,19fを封筒貼りしたものである。胴部10の周方向の一箇所に封筒貼り部10dが形成されている。封筒貼り部10dは、胴部10の長手方向の全長にわたって直線状に延びている。
詳細な図示は省略するが、シート19は、ポリエチレン等の樹脂層とアルミニウム等の金属バリア層を含むラミネートシートである。好ましくは、胴部10は、底部から先端(図7において上端)へ向かって非常に緩やかに縮径するテーパ状になっている。胴部10のテーパ角度は、軟質容器1の軸線L1に対して好ましくは0.1°〜0.5°程度、より好ましくは0.3°程度である。
胴部10の先端部には、先端部材20が設けられている。先端部材20によって胴部10の先端部が塞がれている。先端部材20は、ポリエチレン等の樹脂層とアルミニウム等の金属バリア層を含むラミネートシートを絞り成形したものである。先端部材20の金属バリア層は、胴部10の金属バリア層よりも厚い。このため、先端部材20は、胴部10より硬く、自己保形性を有している。
図6に示すように、先端部材20は、周側部21と、肩部22と、頂部23を一体に有している。周側部21は、略円筒状になっており、好ましくは先端側(肩部22の側)へ向かって非常に緩やかに縮径するテーパ状になっている。より好ましくは、周側部21のテーパ角度は、胴部10のテーパ角度に合わせられている。
周側部21の先端部に急テーパの円錐面形状の肩部22が連なっている。肩部22の先端部(中央部)がドーム状ないしは部分球面状の頂部23によって塞がれている。
ている。
先端部材20の外面にポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等の硬質樹脂からなる筒状の吐出口部材30が設けられている。吐出口部材30の内部通路の底部は、先端部材20の頂部23によって塞がれている。使用時は、頂部23に穴が開けられることで、内容物(被収容物)が吐出口部材30から吐出される。
先端部材20の周側部21の外周面に胴部10の先端部が被さるようにして重ねられ、該重なり部分1dにおいて先端部材20と胴部10が接合されている。
<高周波溶着装置60>
図1に示すように、先端部材20と胴部10とは、高周波溶着装置60(軟質容器製造装置における接合装置部分)によって接合される。高周波溶着装置60は、コア61と、外周押え部材62と、溶着ヘッド63を備えている。
コア61は、ベースコア64と、トップコア65(先端近傍のコア部分)を有し、軸線Lに沿って鉛直に延びている。ベースコア64の上方に一対の連結板67を介してトップコア65が配置されている。ベースコア64及びトップコア65は、それぞれ円筒形状になっており、かつ外周面が、前記胴部10及び周側部21のテーパ角に合わせて、上へ向かって僅かに縮径するテーパ状になっている。トップコア65の先端部は、肩部22に合わせた円錐形状になっている。
図1及び図2に示すように、トップコア65は、2つ(複数)の内周押え部材66を有する半割り構造になっている。これら内周押え部材66が、軸線Lを挟んで対峙するように周方向に分かれて配置されている。内周押え部材66の材質は、硬質樹脂であり、好ましくは耐熱性、絶縁性、滑り性の観点からポリエーテルエーテルケトン(PEEK)である。
図1に示すように、各内周押え部材66とベースコア64とが、連結板67を介して連結されている。連結板67は、アルミニウムやスチールなどの金属によって構成され、弾性変形可能である。
トップコア65の外周には、ゴム製の環状弾性部材68が装着されている。各内周押え部材66の外周面には、環状弾性部材68を収容する溝66dが周方向に延びるように形成されている。好ましくは、環状弾性部材68は、自然状態よりも少し拡径されて張力が働いている状態で溝66dに収容されている。このため、内周押え部材66には、環状弾性部材68からの径方向内側への力が常時かかっている。例えば環状弾性部材68としては、シール材として一般的なOリングを転用できる。
コア61の軸線L上に駆動軸69が配置されている。駆動軸69は、ベースコア64を貫通して、トップコア65に挿し入れられている。駆動軸69の先端部は、先細のテーパ部69eとなっている。駆動軸69の材質は、硬質樹脂であり、好ましくはPEEKである。
トップコア65の内周面には、円錐凹面状のカム面65eが形成されている。各内周押え部材66におけるカム面65eは、半割り円錐凹面状である。テーパ部69eがカム面65eに当たっている。
テーパ部69eとカム面65eとによってカム機構が構成されている。言い換えると、駆動軸69と内周押え部材66との間にカム機構69e,65eが設けられている。
図4に示すように、駆動軸69は、エアシリンダなどの軸駆動部71によって軸線Lに沿って上方の前進位置と下方の後退位置との間で昇降するように変位可能である。
図4(a)に示すように、駆動軸69を上昇させて前進位置にすると、テーパ部69eとカム面65eとのカム作用によって、内周押え部材66が径方向外側へ押し動かされる。したがって、トップコア65が拡径される。これに伴って、連結板67のトップコア65側の端部が外側へ反るように、連結板67が弾性変形される。かつ環状弾性部材68が、拡径方向へ弾性変形される。
なお、図4(a)においてトップコア65の拡径度合は誇張されている。
図4(b)に示すように、駆動軸69を下降させて後退位置にすると、板バネ状の連結板67及び環状弾性部材68の弾性復元力によって内周押え部材66が径方向内側へ押されて元の位置に引っ込む。これによって、トップコア65が縮径されて元の平常径に戻る。
駆動軸69、軸駆動部71、連結板67及び環状弾性部材68によって、コア駆動手段が構成されている。更に連結板67及び環状弾性部材68は、内周付勢手段を構成している。
図1及び図2に示すように、コア61の先端部の外側には、3つ(複数)の外周押え部材62が設けられている。これら外周押え部材62は、有蓋円筒を三ツ割にした部分円筒形状になっている。3つの外周押え部材62が、トップコア65を三方から囲んでいる。各外周押え部材62は、エアシリンダなどの外周押え駆動部72によって径方向へ進退可能である。好ましくは、3つの外周押え部材62が互いに同期して進退される。外周押え部材62の材質は、硬質樹脂であり、好ましくは耐熱性、絶縁性、滑り性の観点からPEEKである。
図3に示すように、これら外周押え部材62のうち、1の外周押え部材62Aにおける内側面62s(トップコア65を向く面)には、突起62dが形成されている。図5(b)に示すように、突起62dは、内側面62sの周方向に延びている。図3に示すように、突起62dの延び方向と直交する断面は、概略三角形状になっており、かつ頂部がR面取りされて滑らかになっている。突起62dの突出高さは、胴部シート19の厚さの1倍より大きく、好ましくは胴部シート19の厚さの2倍より大きく、かつ胴部シート19の厚さの2倍と先端部材20の厚さとの合計よりも小さい。
図1に示すように、溶着ヘッド63は、高周波誘導加熱コイルによって構成されている。該溶着ヘッド63が、3つの外周押え部材62を囲み、ひいてはトップコア65の外周を囲んでいる。
<軟質容器の製造方法>
軟質容器1の製造方法を、胴部10と先端部材20との接合方法を中心に説明する。
胴部10と先端部材20を別々に作製する。好ましくは胴部10の先端部と先端部材20の周側部21との間に一定のクリアランス(寸法差による隙間)が出来るように、胴部10及び先端部材20を作製する。
先端部材20には吐出口部材30を接合する。好ましくは、先端部材20を樹脂シート材から絞り成形するのと同時に、吐出口部材30を前記樹脂シート材上で射出成形する。これによって、吐出口部材30と先端部材20とを、これらの成形と同時に一体的に接合する。
前記吐出口部材30付き先端部材20及び胴部10を高周波溶着装置60へ送る。
高周波溶着装置60においては、駆動軸69を後退位置にして、トップコア65を平常径にしておく。また、外周押え部材62及び溶着ヘッド63を退避させておく。
そして、前記吐出口部材30付きの先端部材20をコア61の先端に被せる。
続いて、コア61の先端の下方に続く外周に胴部10を被せる。かつトップコア65の外周上(コア61の先端近傍の外周上)において、先端部材20の周側部21の外周側に胴部10の先端部を重ねる。
トップコア65を平常径にしておくことによって、先端部材20及び胴部10をコア61に確実に被せることができる。しかも、胴部10の先端部と先端部材20の周側部21との間にクリアランスが設けられることによって、先端部材20の周側部21の外周に胴部10の先端部を容易に被せることができる。胴部10を被せる際に胴部10が破けるのを防止できる。
胴部10の封筒貼り部10dは、突起62d付きの外周押え部材62Aの方向へ向けておく。
その後、外周押え部材62及び溶着ヘッド63を図1に示す規定の位置にセットする。
図5(a)に拡大して示すように、この段階では、胴部10と先端部材20との重なり部分1dにおける封筒貼り部10dに、貼り部内隙間10eが形成されている場合がある。貼り部内隙間10eは、内側のシート端部19eの端面と、外側のシート端部19fの内面と、先端部材20の外周面とによって画成され、シート端部19eの端面に沿って、図5(a)の紙面直交方向へ延びている。隙間10eの下端部(図5(a)の紙面奥)は、周側部21の下端の高さにおいて胴部10の内部空間に連なっている。隙間10eの上端部(図5(a)の紙面手前)は、胴部10の上端の高さにおいて外部に連なっている。
次に、駆動軸69を前進位置にすることで、トップコア65を拡径させる。これによって、先端部材20の周側部21が、2つの内周押え部材66からなるトップコア65によって内周側から押し広げられる。
さらに、3つの外周押え部材62を3方向からエアシリンダなどの外周押え駆動部72によって径方向内側へ弾性的に付勢する。
これによって、先端部材20の周側部21と胴部10の先端部との重なり部分1dが、全周にわたって外周押え部材62と内周押え部材66との間に強く挟み付けられる。この結果、先端部材20の周側部21と胴部10の先端部とが全周にわたってぴったりと接し、前記クリアランスが解消される。
さらに、図3及び図5(b)に示すように、1の外周押え部材62Aの内側面62sが、胴部10の封筒貼り部10dと対面される。かつ該内側面62sの突起62dが、封筒貼り部10dひいては貼り部内隙間10eを横切るようにして、胴部10と先端部材20の重なり部分1dに喰い込む。該突起62dが喰い込んだ部分10fでは、胴部10及び先端部材20が強く圧縮される。これによって、貼り部内隙間10eが、突起62dとの交差部分10pにおいて局所的に潰される。
その状態で、溶着ヘッド63の高周波誘導加熱コイルに高周波電流を供給する。これによって、トップコア65の外周上の胴部10及び先端部材20の金属バリア層がそれぞれ加熱される。言い換えると、溶着ヘッド63からトップコア65の外周上に溶着エネルギーが供給される。これによって、該外周上の胴部10及び先端部材20の樹脂層が加熱溶融され、これら胴部10と先端部材20とが溶着される。
これによって、軟質容器1が作製される。
前述したように、先端部材20と胴部10の間のクリアランスが全周にわたって解消されているために、これら先端部材20と胴部10を全周にわたってしっかりと溶着して接合できる。この結果、完成した軟質容器1に前記クリアランスに起因する隙間が形成されるのを防止できる。
更に、貼り部内隙間10eが突起62dと交差する部分10pにおいて局所的に潰されるために、該局所部分10pを溶着することで、貼り部内隙間10eを塞ぐことができる。詳しくは、図5(c)に示すように、局所部分10pにおいては、例えばシート端部19fが、シート端部19eの端面に沿って変形して該端面としっかりと溶着され、隙間が無くなる。このため、貼り部内隙間10eが局所部分10pにおいて分断される。これよって、軟質容器1の内部空間が、貼り部内隙間10eを通して外部と連通するのを回避できる。この結果、軟質容器1内の内容物が貼り部内隙間10eを通って漏れ出たり、外気が貼り部内隙間10eを通って軟質容器1内に入り込んだりするのを防止できる。
また、外周押え部材62によって、先端部材20と胴部10の重なり部分1dの径寸法を安定させることができ、軟質容器1の寸法精度を高めることができる。
前記溶着工程後、駆動軸69を下方へ後退させ、連結板67及び環状弾性部材68の弾性復元力によって内周押え部材66を径方向内側へ引っ込ませることで、トップコア65を元の平常径に戻す。
また、外周押え部材62及び溶着ヘッド63を退避させる。
そして、軟質容器1をコア61から上方へ引き抜いて取り出す。胴部10及び先端部材20の周側部21をわずかに先細のテーパ状に形成しておくことで、コア61からの引き抜き操作を容易化できる。
<合掌貼り軟質容器1B>
図8及び図9は、軟質容器の変形例を示したものである。
図8に示すように、当該軟質容器1Bにおいては、胴部10を構成するシート19の両端部19e,19fが合掌貼りされている。このため、図9(a)に示すように、先端部材20及び胴部10をコア61に被せた段階では、両端部19e,19fにおける付け根どうし間と、先端部材20の周側部21の外周面との間に貼り部内隙間10eが形成される。
その後、トップコア65と外周押え部材62とで胴部10と先端部材20の重なり部分1dを挟み付け、突起62dを合掌貼り部10gと交差させて重なり部分1dに喰い込ませることで、貼り部内隙間10eが押し潰される。この状態で重なり部分1dを溶着する。これによって、図9(b)に示すように、貼り部内隙間10eを塞ぐことができる。
本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
例えば、胴部10及び先端部材20のフィルム構造、材質、製造方法は適宜改変できる。先端部材20の周側部21と胴部10との接合方法として高周波溶着が用いられているが、必ずしもこれに限られるものではなく、超音波溶着や熱溶着等の他の溶着方法を用いてもよい。胴部10の先端部の外周面に先端部材20の周側部21が被さって接合されるようになっていてもよい。コアが加熱され、その熱がコアの外周上の重なり部分1dに伝わり、重なり部分1dが溶着されるようになっていてもよい。
外周押え部材が、複数に分割されていない環状体であってもよい。外周押え部材を省略してもよい。外周押え部材の突起62dを省略してもよい。
本発明は、例えば接着剤や塗料等の流動体や粘性体用の吐出ガンカートリッジの製造装置として適用可能である。
1 軟質容器
1d 重なり部分
9 内容物(被収容物)
10 胴部
10d 封筒貼り部
10e 貼り部内隙間
10f 突起が喰い込んだ部分
10g 合掌貼り部
10p 局所部分
19 シート
19e,19f シート端部
20 先端部材
30 吐出口部材
21 周側部
22 肩部
23 頂部
60 高周波溶着装置(軟質容器製造装置における接合装置部分)
61 コア
62 外周押え部材
62A 1の外周押え部材
62d 突起
62s 内側面
63 高周波溶着ヘッド
64 ベースコア
65 トップコア(先端近傍のコア部分)
65e 円錐凹面
66 内周押え部材
66d 収容溝
67 連結板
68 環状弾性部材
69 駆動軸
69e テーパ部
71 エアシリンダ(軸駆動部)
72 エアシリンダ(外周押え駆動部)
軸線

Claims (4)

  1. 樹脂層及び金属バリア層を含む軟質容器の柔軟な胴部の先端部に先端部材の周側部を接合する軟質容器製造装置であって、
    先端に前記先端部材が被せられ、前記先端に続く外周に前記胴部が被せられ、かつ先端近傍の外周において前記先端部材の周側部と前記胴部の先端部とが重ねられるコアと、
    前記コアにおける前記先端近傍のコア部分を前記接合時に拡径させるコア駆動手段と、
    高周波誘導加熱コイルを含み、前記高周波誘導加熱コイルに高周波電流を供給することによって前記コア部分の外周上に溶着エネルギーを供給する溶着ヘッドと
    を備え、前記コア部分が樹脂からなることを特徴とする軟質容器製造装置。
  2. 前記コア部分が、周方向に分かれて配置された複数の内周押え部材を有し、
    前記コア駆動手段が、前記複数の内周押え部材を前記コアの径方向へ進退させる駆動軸を含み、前記駆動軸と前記内周押え部材とによって前記駆動軸の動きを前記内周押え部材の前記径方向への進退動作に変換するカム機構が構成されており、
    前記内周押え部材が樹脂からなり、前記駆動軸が樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の軟質容器製造装置。
  3. 前記コア部分の外周を囲む外周押え部材を、更に備え、前記外周押え部材が樹脂からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の軟質容器製造装置。
  4. 前記外周押え部材における前記コア部分を向く面には、周方向へ延びる突起が形成されていることを特徴とする請求項3の記載の軟質容器製造装置。
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