JP6583575B1 - 吸収体及びそれを備える吸収性物品 - Google Patents

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【課題】本発明は、液体の漏れを抑制し得る技術を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、不織布で形成された基材と、前記基材の表面及び裏面に配置され、高吸収性重合体であるSAPの粒子を含むSAP層と、を備え、前記基材の表面には、着用者の尿道口に対向する尿道口対向位置を中心とする撥水加工領域が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、高吸収性重合体であるSAPを備える吸収体に関する。
使い捨ておむつ、尿パッド、生理用品等の吸収性物品は、尿や体液等の液体を吸収する吸収体を備えている。吸収体には、パルプや高吸収性重合体(Super Absorbent Polymer:SAP)が用いられている。吸収体は薄いシート状、マット状等の形状に形成される。例えば特許文献1には、不織布基材等に、熱可塑性樹脂等の結合剤を用いてSAP粒子を固定させた吸収性複合体が開示されている。
特開2000−24033号公報
SAP粒子を不織布基材に固定させた吸収体は、SAPによって液体を吸収し保持する。しかしながら、SAP粒子を固定させる不織布基材は嵩高であるため、着用者から排泄される液体の平面方向における拡散性が低く、平面方向に広がるよりも不織布基材の内部、すなわち、不織布基材の厚み方向に液体が浸透する。この結果、不織布基材の内部に浸透した液体がSAP粒子に吸収されることなく、吸収体から漏れてしまう虞がある。
そこで、本発明は、液体の漏れを抑制し得る技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、基材の表面に、着用者の尿道口に対向する尿道口対向位置を中心とする撥水加工領域を設けることにした。
詳細には、本発明は、吸収体であって、不織布で形成された基材と、基材の表面及び裏面に配置され、高吸収性重合体であるSAPの粒子を含むSAP層と、を備え、基材の表面には、着用者の尿道口に対向する尿道口対向位置を中心とする撥水加工領域が設けられている。
なお、撥水加工領域は、尿道口対向位置から離れるに従って撥水性が低下するように設けられていてもよい。
また、撥水加工領域は、基材の長手方向に向かって非撥水加工領域と交互に配置されており、単位面積あたりに占める前記非撥水加工領域に対する前記撥水加工領域の比率が徐々に小さくなるように設けられていてもよい。
また、基材の表面側であって該基材の幅方向中央部には、該基材の長手方向に延在する溝が形成されていてもよい。
また、上記吸収体は、基材の表面を覆うように配置された第1不織布シートと、基材の裏面を覆うように配置された第2不織布シートと、を備えていてもよい。
また、上記吸収体は、基材、SAP層、第1不織布シート及び第2不織布シートを含ん
で構成される吸収性複合体の外周を被覆するコアラップシートを備えていてもよい。
また、本発明は、着用者の排出した尿を吸収する吸収性物品であって、液不透過性のバックシートと、前記バックシートに接合される液透過性のトップシートと、前記バックシートと前記トップシートとの間に配置された上記いずれかに記載の吸収体と、を備えるものであってもよい。
本発明によれば、液体の漏れを抑制し得る。
図1は、実施形態に係る吸収体の平面図である。 図2は、吸収体を、図1に示すAA断面で切断した場合の断面図である。 図3は、図2と同様の吸収体の断面図である。 図4は、撥水加工が施されている部位の第1例を示した図である。 図5は、撥水加工が施されている部位の第2例を示した図である。 図6は、吸収体を、図1に示すBB断面で切断した場合の断面図である。 図7は、図2と同様の吸収体の断面図である。 図8は、テープ型使い捨ておむつの斜視図である。 図9は、おむつの分解斜視図である。 図10は、股下領域をその幅方向に切断した場合の断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であり、本発明の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
<実施形態>
図1は、実施形態に係る吸収体の平面図である。吸収体6は、平面視において長方形状を有するシート状に形成されている。図1では、吸収体6をおむつ等の吸収性物品に配置した場合に着用者の肌に対向する肌対向面側となる表面側から吸収体6を見た状態を示している。
図2は、吸収体6を、図1に示すAA断面(吸収体6の幅方向に沿った断面)で切断した場合の断面図である。吸収体6は、長手方向の全体に亘って一様な断面を有している。なお、図2において、吸収体6の各構成要素を分かりやすくするために、各構成要素間に隙間を設けて図示しているが、実際には各構成要素間には隙間はほとんど形成されない。
吸収体6は、基材61を備えている。基材61は、長方形のシート状に形成されている。基材61には、エアスルー法やニードルパンチ法等で製造された厚さが約1mm〜3mmの嵩高の不織布が用いられる。
吸収体6は、基材61の表面及び裏面に配置され、高吸収性重合体であるSAP(Super Absorbent Polymer)の粒子を含むSAP層を備えている。ここで、吸収体6を吸収性物品に配置した場合に、基材61の表面は肌対向面側に配置され、基材61の裏面は肌対向面側と反対側の肌非対向面側に配置される。基材61の表面にはSAP層62が配置され、基材61の裏面にはSAP層63が配置されている。SAP層62は、複数のSAP粒子が接着剤で基材61の表面に付着されることで形成される。同様に、SAP層63は、複数のSAP粒子が接着剤で基材61の裏面に付着されることで形成される。SAP層62、63内において、SAP粒子は略均一に配置されている。基材61は、SAP層62、63を保持する。SAP層62は、基材61の表面側長手方
向全体に亘って配置されている。SAP層63は、基材61の裏面の略全域に配置されている。なお、基材61内の隙間にSAPの粒子が含まれていてもよい。
SAPは、自重の10〜100倍程度の液体を吸収する。SAPには、例えば、液体吸収前の状態において粒状のものが用いられる。SAP層62、63は、基材61によって拡散される液体を吸収して保持する。
基材61の表面に配置されたSAP層62は、基材61の長手方向に沿って基材61の幅方向両側に配置されている。吸収体6が吸収性物品に配置された場合に、着用者の尿道口に対向する位置となる尿道口対向位置は、基材61の幅方向中央部に配置されることになる。よって、SAP層62がこのように基材61の長手方向に沿って基材61の幅方向両側に配置されていれば、着用者から排泄された尿が基材61経由でSAP層62へ吸収されたり、基材61経由でSAP層63へ吸収しやすくなる。
また、吸収体6は、基材61の表面を覆うように配置された第1不織布シート65と、基材61の裏面を覆うように配置された第2不織布シート66と、を備えている。第1不織布シート65及び第2不織布シート66には液透過性の不織布が用いられる。例えば、第1不織布シート65及び第2不織布シート66にはエアレイド不織布が用いられる。第1不織布シート65及び第2不織布シート66は、液体を吸収体6の幅方向や長手方向に拡散する。これにより、吸収体6は、着用者の排出した液体が吸収体6の幅方向中央や長手方向中央に集中するのを防ぐ。また、第1不織布シート65を設けることによって、着用者の吸収性物品に対する着用感を向上させることができる。
更に吸収体6において、基材61には溝が形成れていてもよい。図3は、図2と同様の吸収体6の断面図である。基材61の表面側であって基材61の幅方向中央部には、基材61の長手方向に延在する溝67が形成されている。溝67は、吸収体6が吸収性物品に配置された場合に、着用者が排泄した尿が流入し易いように尿道口対向位置に形成されている。溝67は、基材61の形成後に、溝形成領域を基材61の表面側から押圧することにより形成される。なお、溝67は、基材61の製造時において溝形成領域内の不織布の目付けを減らすことで形成されてもよい。
溝67は、着用者の尿道口から排泄された液体を尿道口対向位置外へ即時に誘導し、尿道口対向位置以外の領域においてこの液体を基材61に拡散させる。これにより、吸収体6は、液体が基材61の側面側から漏れてしまう横漏れを抑制できる。
ところで、本実施形態では、着用者が排泄した尿を基材61全体へ拡散させるために、基材61の表面に撥水加工が施されている。撥水加工とは、基材61の表面が液体をはじくような加工を施すことをいい、当該加工が施された部位においては液体が基材61の表面から基材61内へ流れにくくなる。
図4は、撥水加工が施されている部位の第1例を示した図である。図4において一点鎖線で囲む部位は、尿道口対向位置を示している。本実施形態では、尿道口対向位置を中心に撥水加工が施されているため、基材61の表面において、尿道口対向位置付近が最も撥水性が高く、尿道口対向位置から離れるに従って徐々に撥水性が低下するようになっている。すなわち、本実施形態では、例えば、図4においてハッチングで示すように、尿道口対向位置に最も大きい撥水加工領域69が設けられ、撥水加工が施されていない非撥水加工の領域と撥水加工領域69が、尿道口対向位置から離れるに従って単位面積あたりの撥水加工領域69の面積が徐々に小さくなるようにして交互に設けられている。よって、図4に示す例では、撥水加工領域69が基材61の長手方向に沿って縞模様を描くように形成されていると言える。なお、尿道口対向位置を中心とする撥水加工とは、尿道口対向位
置を厳密な中心位置として、その中心位置から撥水性が精密に低下するようなものを意図する概念ではなく、主に尿道口対向位置付近の撥水性が他より少々高い程度の撥水加工を含む概念である。
なお、撥水加工は、着用者が排泄した尿が基材61全体へ拡散するように施されていればよく、図4に示すような縞模様の撥水加工領域69に限定されない。撥水加工は、例えば、基材61の長手方向に沿って絶え間なく施されており、尿道口対向位置付近で撥水力が最も高く、尿道口対向位置付近から離れるに従って撥水力が徐々に下がるようになっていてもよいし、或いは、撥水加工が施されている領域に離散的に設けられた非撥水領域の大きさが尿道口対向位置から離れるに従って漸次大きくなるようにしてもよい。図5は、撥水加工が施されている部位の第2例を示した図である。撥水加工は、例えば、図5に示すように、基材61の長手方向に沿って施されており、非撥水領域が撥水加工領域69内に水玉模様のように設けられていてもよい。
撥水加工は、例えば、基材61の表面に熱処理や加圧処理等の物理的加工を施したり、或いは、撥水性のインクの塗布等の化学的加工を施すことにより実現できる。
図6は、吸収体6を、図1に示すBB断面(吸収体6の長手方向に沿った断面)で切断した場合の断面図である。図6では、尿道口から排泄された水分が流れる様子を白抜きの矢印で示している。本実施形態では、上述したように着用者が排泄した尿を基材61全体へ拡散させるための撥水加工が基材61の表面に施されているため、着用者の尿道口から排泄された液体は、図6において白抜きの矢印で示されるように、尿道口対向位置付近では基材61に拡散せずに、基材61の表面において尿道口対向位置から離れた位置へ誘導され、非撥水領域においてこの液体が基材61全体に拡散される。そして、基材61の表面から非撥水領域を通じて基材61全体に拡散された液体は、基材61の表面に設けられているSAP層62や、基材61の裏面に設けられているSAP層63によって吸収される。これにより、吸収体6は、液体が基材61の側面側から漏れてしまう横漏れを抑制できる。
吸収体6は、基材61、SAP層62、63、及び第1不織布シート65及び第2不織布シートを含んで構成される吸収性複合体の全体がコアラップシートで被覆されている。図7は、図2と同様の吸収体6の断面図である。図7に示すように、コアラップシート68は、第1不織布シート65を覆う第1シート68Aと、第1不織布シート65の幅方向端部、基材61の側面及び第2不織布シート66側を覆う第2シート68Bと、を備えている。第1シート68Aと第2シート68Bは接合されて一体的となって吸収性複合体の全体を包んでいる。コアラップシート68には、例えば、液透過性のティッシュペーパーのような薄葉紙や不織布等が用いられる。コアラップシート68は、着用者が排出した液体を吸収体6の全体に拡散することができる。なお、一枚のシートでコアラップシート68が構成されていてもよい。
<吸収体を用いた吸収性物品>
上記の吸収体6を利用した吸収性物品の一例として、図8〜図10に示すテープ型使い捨ておむつについて説明する。図8は、テープ型使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」という)1の斜視図である。おむつ1は、着用状態において着用者の陰部を覆う股下領域1Bと、股下領域1Bの前側に位置する前身頃領域1Fと、股下領域1Bの後ろ側に位置する後身頃領域1Rとを有する。後身頃領域1Rの左右両側の縁には、前身頃領域1Fの非着用者側の面に設けられたフロントパッチ2Fへ貼着可能なテープ2L、2Rが設けられている。よって、おむつ1は、前身頃領域1Fが着用者の腹側に配置され、後身頃領域1Rが着用者の背側に配置された状態でテープ2L、2Rがフロントパッチ2Fに貼着されると、着用者の腹囲と大腿部を取り巻く状態で着用者の身体に固定される。
おむつ1には、液体を吸収して保持することができる吸収体が主に股下領域1B付近を中心に配置されている。当該吸収体に上記の吸収体6が用いられる。また、おむつ1には、おむつ1と着用者の肌との間に液体の流出経路となる隙間が形成されるのを抑制するべく、着用者の大腿部を取り巻く部位に立体ギャザー3BL、3BRが設けられ、着用者の胴囲を取り巻く部位にウェストギャザー3Rが設けられている。立体ギャザー3BL、3BRとウェストギャザー3Rは、糸ゴムの弾性力で着用者の肌に密着する。よって、着用者の陰部から排出される液体は、おむつ1から殆ど漏出することなくおむつ1の吸収体に吸収される。
図9は、おむつ1の分解斜視図である。また、図10は、股下領域1Bをその幅方向に切断した場合の断面図である。おむつ1は、装着状態において外表面を形成するカバーシート4を有する。カバーシート4は、長辺に相当する部位に括れ4KL,4KRを設けた略長方形の外観を有するシート状の部材である。括れ4KL,4KRは、着用者の大腿部が位置する箇所に設けられる。カバーシート4は、バックシート5の補強や手触りの向上のために設けられ、例えば、排泄物の漏れを抑制するために、液不透過性の熱可塑性樹脂からなる不織布をその材料として用いることができる。液不透過性の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等が例示できる。
そして、おむつ1は、カバーシート4の着用者側の面において順に積層されるバックシート5、吸収体6、トップシート7を有する。バックシート5、吸収体6、トップシート7は、何れも長方形の外観を有するシート状の部材であり、長手方向がカバーシート4の長手方向と一致する状態でカバーシート4に順に積層されている。バックシート5は、カバーシート4と同様に、排泄物の漏れを抑制するために液不透過性の熱可塑性樹脂を材料として形成されたシートである。また、トップシート7は、吸収体6の吸水面(表面)を被覆するように着用者の肌面側に配置される、シート状の部材である。このトップシート7は、その一部又は全部において液透過性を有する。そのため、おむつ1が装着された状態において、着用者から排泄された液体は、着用者の肌に接触し得るトップシート7を通って吸収体6に進入し、そこで吸収される。例えば、織布、不織布、多孔質フィルムがトップシート7の材料として材用できる。さらにトップシート7も親水性を有していてもよい。
そして、バックシート5と吸収体6とトップシート7が積層されているカバーシート4で着用者の陰部を覆うと、バックシート5と吸収体6とトップシート7の各長手方向の両端部は、着用者の腹側と背側に位置する状態となる。すなわち、着用者の陰部は、着用者の腹側から背側まで吸収体6に覆われる状態となる。したがって、着用者が腹を下へ向けた姿勢と背を下へ向けた姿勢の何れの姿勢で液体を体外へ排出しても、排出された液体はトップシート7を介して吸収体6に触れることになる。
また、おむつ1は、上述した立体ギャザー3BL,3BRを形成するための細長い帯状のサイドシート8L,8Rを有する。サイドシート8L,8Rは、トップシート7の長辺の部分に設けられる。サイドシート8L,8Rには、おむつ1の立体ギャザー3BL,3BRと同様、着用者の大腿部が位置する箇所に括れ8KL,8KRが設けられる。そして、括れ8KL,8KRには糸ゴム8EL,8ERが長手方向に沿って編み込まれている。よって、括れ8KL,8KRは、おむつ1が着用状態の形態、すなわち、おむつ1が側面視U字状の形態になると、糸ゴム8EL,8ERの収縮力で長手方向に引き寄せられてトップシート7から立ち上がり、液体の流出を防ぐ立体ギャザーとなる。
また、上述したウェストギャザー3Rを形成するための糸ゴム9ERは、吸収体6の端部よりも更に背側の位置において、バックシート5とトップシート7の間に設けられる。
糸ゴム9ERは、伸縮方向となる長手方向がおむつ1の左右方向となる向きでバックシート5とトップシート7の間に設けられる。よって、糸ゴム9ERの左右両側に設けられるテープ2L,2Rが、着用者の腹側においてフロントパッチ2Fに貼着されると、糸ゴム9ERは、収縮力を発揮しておむつ1を着用者に密着させ、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ。なお、吸収体6の両側にも、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ糸ゴム9SL,9SRが設けられている。
このように構成されるおむつ1において、着用者から液体が排泄されると、排出された液体はトップシート7を介して吸収体6に接触する。そして、上記の通り、基材61の表面には撥水加工が施されているため、排出された液体は、基材61の主に長手方向に沿って全体に拡散し、時間の経過とともこの液体をSAP層62、63内のSAPに吸収、保持させる。これにより、おむつ1は液体の漏れを抑制できる。
なお、上記実施形態では、テープ型の使い捨ておむつが例示されていたが、その他の形態の吸収性物品においても吸収体6を適用可能である。吸収体6を適用可能な吸収性物品としては、例えば、パンツ型の使い捨ておむつ、尿パッド、軽失禁パッドといったギャザー付きの各種形態の吸収性物品や、ギャザーの無いフラットな吸収性物品を挙げることができる。
1 :おむつ(テープ型使い捨ておむつ)
1F :前身頃領域
1R :後身頃領域
2F :フロントパッチ
2L :テープ
2R :テープ
3BL :立体ギャザー
3BR :立体ギャザー
3R :ウェストギャザー
4 :カバーシート
5 :バックシート
6 :吸収体
7 :トップシート
8EL :糸ゴム
8ER :糸ゴム
8L :サイドシート
8R :サイドシート
9ER :糸ゴム
9SL :糸ゴム
9SR :糸ゴム
61 :基材
62 :SAP層
63 :SAP層
65 :第1不織布シート
66 :第2不織布シート
67 :溝
68 :コアラップシート
69 :撥水加工領域

Claims (7)

  1. 不織布で形成された基材と、
    前記基材の表面及び裏面に配置され、高吸収性重合体であるSAPの粒子を含むSAP層と、を備え、
    前記SAP層のうち前記基材の表面に配置されているSAP層は、前記基材の長手方向に沿って前記基材の幅方向両側に配置されており、
    前記基材の表面には、着用者の尿道口に対向する尿道口対向位置を中心とする撥水加工領域が、前記基材の表面において前記幅方向両側に配置された2つのSAP層の間に設けられている、
    吸収体。
  2. 前記撥水加工領域は、前記尿道口対向位置から離れるに従って撥水性が低下するように設けられている、
    請求項1に記載の吸収体。
  3. 前記撥水加工領域は、前記基材の長手方向に向かって非撥水加工領域と交互に配置されており、単位面積あたりに占める前記非撥水加工領域に対する前記撥水加工領域の比率が徐々に小さくなるように設けられている、
    請求項1または2に記載の吸収体。
  4. 前記基材の前記表面側であって該基材の幅方向中央部には、該基材の長手方向に延在する溝が形成されている、
    請求項1から3の何れか一項に記載の吸収体。
  5. 前記基材の表面を覆うように配置された第1不織布シートと、
    前記基材の裏面を覆うように配置された第2不織布シートと、を備える、
    請求項1から4の何れか一項に記載の吸収体。
  6. 前記基材、前記SAP層、前記第1不織布シート及び前記第2不織布シートを含んで構成される吸収性複合体の外周を被覆するコアラップシートを備える、
    請求項5に記載の吸収体。
  7. 着用者の排出した尿を吸収する吸収性物品であって、
    液不透過性のバックシートと、
    前記バックシートに接合される液透過性のトップシートと、
    前記バックシートと前記トップシートとの間に配置された請求項1から6のいずれか一項に記載の吸収体と、を備える、
    吸収性物品。
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