JP4738181B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、使い捨ておむつや生理用ナプキン、パンティーライナー、尿とりパッド等の吸収性物品に関する。
一般に吸収性物品は、使用者の身体側に位置するトップシート、下着等の衣類側に位置するバックシート、そしてそれらのシート間に配置された吸収層を備えている。このような吸収性物品は尿や経血等の体液を、できるだけ多く且つ速やかに漏れなく吸収、保持することが必要とされている。
これらの性能を満足させるためには、体液が排出されてから吸収層に保持されるまでに、体液を吸収性物品の長手方向に迅速に拡散することが求められる。なぜなら、一般的な吸収性物品において、体液はトップシートのほぼ同じ位置(以下、この位置を排泄ポイントといい、具体的には、吸収性物品の中心部付近となる場合が多い。)に繰り返し注入されるため、液保持層の排泄ポイント付近に吸収が集中してしまい、このポイントでの吸収が飽和してしまうからである。また、注入された体液はほぼ同心円状に広がるため、幅方向からの漏れを起こしやすい状態になるからである。そこで、体液の吸収が一定部分に集中することを避けるために、体液を長手方向に拡散させることが提案されている。例えば特許文献1〜3では、長手方向に配置した連続フィラメントをトップシートに用いる方法が開示されている。
特開2002−65743号公報 特開2002−65739号公報 特開平10−151152号公報
しかし前記の特許文献1〜3では、連続フィラメントをトップシートに用いるため、肌に一番近い部材であるトップシートにおいて体液が拡散されることになる。それ起因してトップシートで体液が保持されてしまう。このことは、体液の隠蔽性の低下や、体液吸収後のべとつき及び蒸れ感が多くなることによる不快感につながる。
従って本発明は、使用者に不快感を与えにくく、かつ幅方向からの漏れを生じにくい吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明は、吸収層が、液保持層と、該液保持層のバックシート側に配された液拡散層を有し、該液拡散層が、吸収性物品の長手方向に延びる連続フィラメントを含んでいる吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品によれば、幅方向からの体液の漏れが効果的に防止され、また体液を吸収体に効率良く吸収、保持させることが可能となる。また、体液を身体対向面から離れた拡散層で拡散させるため、体液の隠蔽性が向上し、更に体液吸収後のべとつき及び蒸れ感が減少して、肌刺激性が低くなり快適な装着感を有する。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明の一実施形態としての生理用ナプキン1は、図1及び図2に示すようにトップシート2と、バックシート3と、それらの間に配置された吸収層4とを具備する。吸収層4は、液保持層41及び液拡散層42を有する。液保持層41はトップシート2側に配置されている。液拡散層42は、液保持層41のバックシート3側に配置されている。液拡散層42は、ナプキン1の長手方向に延びる連続フィラメントを含んでいる。液保持層41と液拡散層42との間には、開孔撥水シート5が配置されている。バックシート3の衣類対向面側には、ナプキン1を下着等の衣類への固定するためのホットメルト粘着剤(図示せず)が塗布されている。液保持層41及び液拡散層42を備えた吸収層4、並びに開孔撥水シート5は、それらの平面視においてほぼ同形をしている。トップシート2とバックシート3は、吸収層4及び開孔撥水シート5の周縁から長手方向及び幅方向に延出しており、その延出部分どうしがヒートシールや接着剤等で接合されている。また、トップシート2の左右両側部には、ナプキン1の長手方向に延びる左右一対のサイドシート6が配置されている。そして、サイドシート6と、吸収層4の周縁から幅方向に延出したバックシート3とが接合されて、左右一対のウイング部7,7が形成されている。
トップシート2は、吸収性物品の使用時に着用者の身体に対向する。一方バックシート3は下着等の衣類に対向する。トップシート2及びバックシート3としては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられている各種材料を特に制限無く用いることができる。例えば、トップシートは液透過性であり、各種製法による不織布、樹脂フィルムに開孔を形成したもの、これらの積層体等を用いることができる。バックシートは液不透過性または難透過性であり、透湿性を有するか又は有さない熱可塑性樹脂のフィルム、撥水性の不織布、又はこれらの積層体等を用いることができる。
吸収層4を構成する一部材である液保持層41は、トップシート2から透過された体液を、その下に位置する部材である開孔撥水シート5及び液拡散層42に素早く移行させるものであることが好ましい。この観点から、液保持層41は、排泄ポイントにおける液透過時間が10秒以下であることが好ましく、5秒以下であることが一層好ましい。液透過時間の下限値に制限はなく、時間が短ければ短いほど好ましい。
ここでいう排泄ポイントとは、着用者が生理用ナプキン1を着用した際に体液が注入される部位自体及びその周辺に位置する部位を意味し、具体的には、生理用ナプキン1の長手方向中心部付近となる場合が多い。その他、ナプキン1に中高部、即ち、ナプキン1の中央部に位置し且つ周縁部よりも厚みの大きな部分が存在する場合には、その中高部の略中心位置が排泄ポイントになる。また、本実施形態のナプキン1のように、ウイング部6を有する場合には、ウイング部6間の中心位置が排泄ポイントになる。なお、本実施形態のナプキン1においては、その長手方向中心部付近と、ウイング部6間の中心位置とが一致しており、その部分が排泄ポイントとなる。
液透過時間の測定方法を記述する。液保持層41を直径10mmの開孔を有する2枚のアクリル板の間に挟み水平に置く。上側のアクリル板上に重りを載せて、液保持層41に3.6g/cm2の荷重がかかるようにする。この際、アクリル板の開孔の位置を、液保持層41の排泄ポイントの位置に一致させる。次いで、上側のアクリル板の開孔を通じて液保持層41に脱繊維馬血6gを約1秒で注入する。そして、下側のアクリル板の開孔から脱繊維馬血が滴下するまでの時間を測定し、その時間を液透過時間とする。
液保持層41は、パルプ、レーヨンなどの繊維集合体からなるか、又は該繊維集合体中に液吸収性ポリマーが混合されたものである。また、液保持層41は、前記の液透過時間を満足すれば、その構成材料に特に制限はない。液保持層41の液透過時間を前記の好ましい範囲にするために、図1及び図2に示すように、液保持層41には、該液保持層41をその厚み方向に貫通する開孔8が形成されていることが好ましい。開孔8は、排泄ポイントにおける液保持層41の液透過時間の短縮及び液保持能の低下の観点から、その直径が0.5〜30mm、特に1〜15mmであることが好ましい。開孔8は、図1に示すように大きな開孔を一つ開けても良いし、図3に示すように小さな開孔を複数個開けても良いが、液透過時間の短縮及び液保持能の低下の観点から、排泄ポイントにのみ偏在することが好ましい。また、開孔8は更に多様なパターンで形成することができる。また、開孔8を形成することに代えて、排泄ポイントにおける液保持層41の坪量を、他の部分よりも低くして、液透過時間を調整してもよい。液保持層41は、使用感や吸収性能の観点から、その坪量が50〜400g/m2であることが好ましく、100〜300g/m2であることが更に好ましい。
液拡散層42は連続フィラメントの層である。連続フィラメントは生理用ナプキン1の長手方向に連続して延びている。つまり、連続フィラメントはナプキン1の長手方向に配向している。この場合、連続フィラメントの配向方向は、ナプキン1の長手方向と完全に一致していることを要せず、ナプキン1の長手方向に対して45度以内の角度で傾斜していてもよい。連続フィラメントは、フィラメントが捲縮して収束したトウと称される収束体を均一に開繊したものである。液拡散層42は、体液を充分に拡散させる観点から、その坪量は10〜150g/m2であることが好ましく、15〜80g/m2であることが更に好ましい。フィラメントは、毛細管現象を高め、拡散速度を向上させる観点から、繊度1〜20dtexが好ましく、1〜5dtexが更に好ましい。
連続フィラメントは、レーヨンやアセテート等の親水性繊維であっても良い。また、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の疎水性合成樹脂の複合繊維又は単独繊維であっても良い。連続フィラメントが疎水性繊維の場合、親水性油剤が塗布され、又は練りこまれるなどして、親水処理されていることが好ましい。連続フィラメントの繊維断面は、円形、星形、Y字形、C字形等の様々な形状とすることができる。特に、拡散速度を向上させる観点で、異型断面形状が好ましい。連続フィラメントは、熱融着の技術を利用したり、接着剤を利用することで、バックシート3に固着化できる。しかし連続フィラメントが、開孔撥水シート5とバックシート3の間に存在すれば、固着化の方法は特に制限はない。
液拡散層42は、ナプキン1の身体対向面から離れた部位で体液を拡散させる観点から、液保持層41とバックシート3の間に存在する。液拡散層42は、生理用ナプキン1における体液吸収可能な領域の全域に配しても良いが、少なくとも排泄ポイント付近に配していれば良い。
開孔撥水シート5は、液拡散層42で拡散された体液が液保持層41に移行するまでの時間を長くする観点から、液保持層41と液拡散層42の間に配置される。
開孔撥水シート5は、液保持層41を透過した体液を素早く液拡散層42に移行させる観点と、液拡散層42で拡散された体液を液保持層41に吸収させる観点から、図1に示すようにシート全面が開孔されている。開孔撥水シート5として用いられる材料は、撥水性であれば特に制限はない。例えば不織布、樹脂フィルム、繊維層と樹脂フィルムの積層シート等が挙げられる。
開孔撥水シート5には、体液を液保持層41から液拡散層42に素早く移行させる観点から、排泄ポイントにおいて、該開孔撥水シート5の厚み方向に貫通する開孔9が少なくとも一つ形成されていることが好ましい。そして、開孔撥水シート5に形成された開孔9の位置と、液保持層41に形成された開孔8の位置とが一致していることが好ましい。排泄ポイントにおける開孔9の直径は0.5〜30mm、特に1〜15mmであることが好ましい。なお、開孔9の直径と、液保持層41に形成された開孔8の直径とは、同じでもよく或いは異なっていてもよい。
開孔撥水シート5において、排泄ポイント以外の位置に形成された開孔10は、液拡散層42で体液が拡散出来る時間を長くする観点と、液拡散層42から液保持層41への液移行性の観点から、その直径が0.5〜10mm、特に1〜5mmであることが好ましい。開孔10間の間隔は0.5〜15mm、特に1〜5mmであることが好ましい。開孔10は、千鳥状格子の配置パターンや、縦横両方向に等間隔の配置パターンなど、更に多様なパターンで配置することが出来る。開孔9及び開孔10は円形であることが一般的であるが、それ以外の形状であってもよい。
本実施形態の生理用ナプキン1における体液の透過吸収機構をまとめると次の通りである。先ずトップシート2上に排泄された体液は、トップシート2、液保持層41、及び開孔撥水シート5を素早く透過し、液拡散層42に移行される。液拡散層42に移行された体液は、連続フィラメントの向きに沿って、ナプキン1の長手方向に拡散される。その後、液拡散層42で拡散された体液は、開孔撥水シート5に形成された多数の開孔10を通じて液保持層4に吸収、保持される。このように、本実施形態の生理用ナプキン1によれば、体液が液拡散層42で拡散された後に、液保持層41で吸収、保持されるので、幅方向からの体液の漏れが起こりづらくなり、液保持層41に体液を効率良く吸収、保持させることが可能となる。また、身体対向面から遠い側に位置する液拡散層42で体液が拡散するため、体液の隠蔽性が向上する。更に体液吸収後のべとつきや蒸れ感減少に起因する肌刺激性が低くなり、ナプキン1の装着感が快適なものとなる。
特に本実施形態のナプキン1においては、液保持層41の排泄ポイントに開孔8が形成されているので、液保持層41から液拡散層42への液透過性が一層良くなり、ナプキン1の性能が一層向上する。また本実施形態のナプキン1においては、液保持層41と液拡散層42との間に開孔撥水シート5が存在しているので、液拡散層42で拡散された体液が液保持層41に移行するまでの時間が長くなり、それによって体液の拡散性が一層向上するので、ナプキン1の性能が更に一層向上する。
以上、本発明の吸収性物品をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態においては、液保持層41と液拡散層42との間に開孔撥水シート5を配置したが、これに代えて、図4に示すように、開孔撥水シート5を配置しなくてもよい。また、図5に示すように、液保持層41と液拡散層42との間に開孔撥水シートを配置せず、且つ液保持層41の排泄ポイントに開孔を形成しなくてもよい。
また前記実施形態は、生理用ナプキンに係るものであったが、本発明は、それいがいの各種吸収性物品、例えば使い捨ておむつ、パンティーライナー、尿とりパッド等にも同様に適用できる。その他、創傷治療用品、ドレープ吸収材、手術用シートなどにも適用できる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲はかかる実施例に制限されない。
〔実施例1〕
図1及び図2に示す生理用ナプキンを製造した。用いた材料は、市販の生理用ナプキン(花王株式会社製、スーパースリムガード、長手方向20.5cm、幅方向9.5cm)を利用した。但し、このナプキンのトップシートと吸収層の間にあるセカンドシートは利用しなかった。
液保持層としては、このナプキンの吸収層を用いた。その中央部を排泄ポイントとし、直径10mmになるように一つの開孔を形成した。開孔撥水シートとしては、長手方向に15cm、幅方向に7.5cmに切断した坪量40g/m2のポリエチレンフィルムを用いた。このフィルムにおける液保持層と同位置の排泄ポイントに、直径10mmになるように一つの開孔を形成した。更に、排泄ポイント以外の位置に孔径1mmの開孔を多数形成した。この開孔は、開孔間の間隔を3mmとし、縦横両方向に等間隔になるように配置した。液拡散層としては、1.1dtexのアセテートトウ(三菱レーヨン株式会社製、Y字断面)を開繊し、坪量18g/m2になるように均一にフィラメントを長手方向に配置させ、これを長手方向に15cm、幅方向に7.5cmに切断したものを用いた。そして、接着剤を用いて開孔撥水シートを液保持層に接合し、また液拡散層をバックシートに接合した。周囲はヒートシールによって接合した。
〔実施例2〕
実施例1における開孔撥水シートを用いなかった以外は、実施例1と同様にして図4に示す生理用ナプキンを製造した。
〔実施例3〕
実施例1における液保持層に開孔を形成せず、且つ開孔撥水シートを用いなかった以外は、実施例1と同様にして図5に示す生理用ナプキンを製造した。
〔比較例1〕
市販生理用ナプキン(花王株式会社製、スーパースリムガード)のセカンドシート(トップシートと吸収層の間にあるシート)を取り去ったものを生理用ナプキンとした。
〔比較例2〕
比較例1における液保持層の排泄ポイントに、直径10mmになるように一つの開孔を形成して用いた以外は、比較例1と同様にして生理用ナプキンを製造した。
〔評価〕
実施例及び比較例で得られた生理用ナプキンについて、先に述べた方法で液透過時間を測定した。また以下の方法で、液の拡散距離及び拡散面積並びに液の最大吸収量を測定した。それらの結果を、以下の表1に示す。
〔液の拡散距離及び拡散面積〕
生理用ナプキンを水平に置き、その上に直径10mmの注入口のついたアクリル板と重りを載せて、生理用ナプキンに3.6g/cm2の荷重がかかるようにした。次いで、注入口から脱繊維馬血6gを約1秒で注入し、馬血がすべてトップシートを透過した時点から1分間そのままの状態で静置し馬血を拡散させた。バックシート越しに透けて見える馬血の拡散跡の長手方向と幅方向の長さを測定した。更に拡散跡の面積を測定した。また、長手方向と幅方向の拡散比率をみるために、長手方向拡散距離/幅方向拡散距離の比を算出した。この比の数値が大きいほど拡散性が高いことを示す。
〔液の最大吸収量〕
生理用ナプキンを水平に置き、その上に直径10mmの注入口のついたアクリル板と重りを載せて、生理用ナプキンに3.6g/cm2の荷重がかかるようにした。次いで、注入口から脱繊維馬血2gを約1秒で注入し、馬血がすべてトップシートを透過した時点から1分間そのままの状態で静置した。再び馬血2gを注入して同じ操作を行った。これら一連の操作を、ナプキンから馬血が漏れるまで1分おきに繰り返し行った。漏れが生じた時点で操作を終了し、それまでに注入された馬血の量を最大吸収量とした。漏れが生じた時点は、生理用ナプキンの側部の接合部から馬血が染み出した時点とした。
Figure 0004738181
表1から判るように、実施例の生理用ナプキンは、比較例の生理用ナプキンに比べて、漏れが生じるまでの吸収量である最大吸収量が多い。また、長手方向と幅方向の拡散比率である長手方向拡散距離/幅方向の拡散距離が大きく、拡散面積も大きくなっている。これらのことから、実施例の生理用ナプキンが、長手方向に液を十分に拡散させているために漏れにくくなっているという結果が導かれる。また、実施例2と実施例3の生理用ナプキンを比較すると、液保持層に開孔を設けた実施例2の方が、実施例3よりも迅速に液保持層から液拡散層に液が透過されたため、実施例2の方が、漏れ防止効果が大きいことが判る。更に実施例1と実施例2の生理用ナプキンを比較すると、開孔撥水シートを用いた実施例1の方が、実施例2よりも液拡散層における拡散時間が長くなったため、実施例1の方が、漏れ防止効果が大きいことが判る。
図1は、本発明の一実施形態である生理用ナプキンを一部破断して示す平面図である。 図2は、図1におけるII−II線断面図である。 図3は、液保持層に形成された開孔の配置状態を示す模式図である。 図4は、本発明の他の実施形態ある生理用ナプキンの断面図(図2相当図)である。 図5は、本発明の他の実施形態ある生理用ナプキンの断面図(図2相当図)である。
符号の説明
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 トップシート
3 バックシート
4 吸収層
41 液保持層
42 液拡散層
5 開孔撥水シート
8,9,10 開孔

Claims (6)

  1. 吸収層が、液保持層と、該液保持層のバックシート側に配された液拡散層を有し、該液拡散層が、吸収性物品の長手方向に延びる連続フィラメントを含んでいる吸収性物品であって、
    前記液保持層と前記液拡散層の間に、開孔撥水シートが配置されており、
    前記液保持層には、排泄ポイントにおいて、該液保持層の厚み方向に貫通する開孔が少なくとも一つ形成されており、
    前記開孔撥水シートにも、排泄ポイントにおいて、該開孔撥水シートの厚み方向に貫通する開孔が形成されており、該開孔撥水シートに形成された開孔の位置と、前記液保持層に形成された開孔の位置とが一致しており、
    前記開孔撥水シートには、排泄ポイント以外の位置にも開孔が形成されており、排泄ポイントに形成された開孔の直径が10〜30mmであり、排泄ポイント以外の位置に形成された開孔の直径が1〜5mmである吸収性物品
  2. 以下の方法で測定される排泄ポイントにおける前記液保持層の液透過時間が10秒以下である請求項1記載の吸収性物品。
    〔液透過時間の測定方法〕
    液保持層を直径10mmの開孔を有する2枚のアクリル板の間に挟み水平に置く。上側のアクリル板上に重りを載せて、液保持層に3.6g/cm2の荷重がかかるようにする。この際、アクリル板の開孔の位置を、液保持層の排泄ポイントの位置に一致させる。次いで、上側のアクリル板の開孔を通じて液保持層に脱繊維馬血6gを約1秒で注入する。注入を開始後、下側のアクリル板の開孔から脱繊維馬血が滴下するまでの時間を測定し、その時間を液透過時間とする。
  3. 前記液保持層の排泄ポイントに形成された開孔の直径が0.5〜30mmである請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記開孔撥水シートの排泄ポイント以外の位置に形成された開孔は、該開孔間の間隔が0.5〜15mmである請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品。
  5. 前記開孔撥水シートが、不織布、樹脂フィルム又は繊維層と樹脂フィルムの積層シートからなる請求項4記載の吸収性物品。
  6. 前記連続フィラメントが、異型断面形状を有する請求項1〜5の何れかに記載の吸収性物品。
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