JP2002336298A - 補助ナプキン及びこれを用いた生理用ナプキン組み合わせ体 - Google Patents

補助ナプキン及びこれを用いた生理用ナプキン組み合わせ体

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JP2002336298A
JP2002336298A JP2002199358A JP2002199358A JP2002336298A JP 2002336298 A JP2002336298 A JP 2002336298A JP 2002199358 A JP2002199358 A JP 2002199358A JP 2002199358 A JP2002199358 A JP 2002199358A JP 2002336298 A JP2002336298 A JP 2002336298A
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Eiko Hiraiwa
平岩映子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 月経時の体液排泄量が通常よりも多い時又は
多い女性が、昼間の活動時に、不快感を与えることなく
対処できるように着用できる補助ナプキン及びこれを用
いた生理用ナプキン組合わせ体を提供する。 【解決手段】 体液吸収体と、該体液吸収体を被包する
液透過性トップシート及び液不透過性バックシートを有
し、該液不透過性バックシートの外表面には粘着部が設
けられていて、且つ前記体液吸収体に吸収されなかった
体液を排出する開口部が開設されている。本発明の生理
用ナプキン組み合わせ体は、体液吸収体と、該体液吸収
体を被包する液透過性トップシート及び液不透過性バッ
クシートを有するナプキン本体と、該ナプキン本体のト
ップシート上に着脱可能に貼着される補助ナプキンとか
らなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、月経時に排泄され
る血液を主体とする体液量が多いとき又は多い女性が昼
間の活動時に生理用ナプキンとともに使用する補助ナプ
キン及び該補助ナプキンを用いた生理用ナプキン組み合
わせ体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】生理用
ナプキンとしては、液透過性トップシート及び液不透過
性バックシートで形成される袋状体内に体液吸収体を収
納したものが、一般に用いられている。
【0003】月経時に排泄される体液量が多いとき又は
月経時の体液排泄量が多い女性は、夜用ナプキンと称し
て販売されている大判の生理用ナプキンを用いて体液が
漏出することを防止している。この夜用ナプキンは、体
液吸収部分を通常の厚み(厚み2〜5mm程度)よりも
分厚くし(厚み5〜10mm程度)、肌接触面積を大き
めにしたものである。しかし、このような分厚く面積も
大きい大判のナプキンは、就寝時であれば、さほど気に
せずに装着することができるが、昼間の活動時に装着す
ると、違和感、不快感が大きい。
【0004】また、排泄量が多い場合には、排泄された
体液が吸収体に吸収されて固化するまでに時間がかかる
ために、肌接触部分でべたつく時間が長くなり、このこ
とが更なる不快感を助長させている。
【0005】さらに、装着時に下着側となるバックシー
トに粘着テープを取り付け、これにより生理用ナプキン
を下着に固着するなど、ナプキンがずれないように種々
の工夫がされているが、昼間の活動時では、身体の動き
により生理用ナプキンとの相対位置がずれて、体液が生
理用ナプキンから漏れる場合がある。この場合、排泄さ
れる体液量が多い人にとっては、下着、ひどい場合には
洋服にまで漏れた体液が付着する場合があった。
【0006】このため、体液排泄量の多い女性は、頻繁
にトイレに行ってナプキンを交換することにより対処し
ているのが現状である。しかし、外出時に大判のナプキ
ンを多量に携帯することは不便であり、このような理由
からも不快感は解消されない。
【0007】特開平10−113361号に、通常の生
理用ナプキンの後方部に接合する補助ナプキンが開示さ
れている。この補助ナプキンは、前方部を通常の生理用
ナプキンの後方部に接続して使用するもので、生理用ナ
プキンと補助ナプキンを接合することにより、後方に延
設された全長が通常のナプキンよりも長いナプキンとし
て使用することができる。この補助ナプキンの使用は、
体液が背側に移行しやすい就寝時の背側からの漏れに対
して有効であるが、昼間の活動時では、背側に体液が移
行することは稀であり、専ら身体の動きによる下着との
相対位置関係のずれからくくる、サイドの漏れが問題と
なりやすい。よって、昼間の活動時には、身体の体液排
泄部付近における体液吸収に有効なナプキンが求められ
ている。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、月経時の体液排
泄量が通常よりも多い時又は多い女性が、昼間の活動時
に、不快感を与えることなく対処できるように着用でき
る補助ナプキン及びこれを用いた生理用ナプキン組合わ
せ体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の補助ナプキン
は、体液吸収体と、該体液吸収体を被包する液透過性ト
ップシート及び液不透過性バックシートを有し、該液不
透過性バックシートの外表面には粘着部が設けられてい
て、且つ前記体液吸収体に吸収されなかった体液を排出
する開口部が開設されている。
【0010】前記不透過性バックシートには、面積0.
75〜7cmの開口部が複数個開設されていてもよい
し、前記不透過性バックシートの中央部には、面積7c
超の開口部が1個開設されていてもよい。
【0011】前記開口部は前記液不透過性トップシート
を長手方向に3分割したときの中央部に開設されてい
て、その総面積は該中央部の総面積の30〜60%であ
ることが好ましい。
【0012】本発明の生理用ナプキン組み合わせ体は、
体液吸収体と、該体液吸収体を被包する液透過性トップ
シート及び液不透過性バックシートを有するナプキン本
体と;該ナプキン本体の液透過性トップシート上に着脱
可能に貼着される補助ナプキンとからなる生理用ナプキ
ン組合わせ体であって、前記補助ナプキンは、体液吸収
体と、該体液吸収体を被包する液透過性トップシート及
び液不透過性バックシートを有し、該液不透過性バック
シートの外表面は前記ナプキン本体の液透過性トップシ
ート上に貼着するための粘着部が設けられていて、且つ
前記体液吸収体に吸収されなかった体液を前記ナプキン
本体の液透過性シートへと排出できる開口部が開設され
ている。
【0013】前記補助ナプキンの長手方向長さ及び幅
は、それぞれ前記ナプキン本体の長手方向長さ、幅より
も小さいことが好ましい。
【0014】前記ナプキン本体の前記液不透過性バック
シートの外表面には粘着部が設けられていることが好ま
しく、前記ナプキン本体の側縁部には、装着時に下着に
固着するためのサイドフラップを備えていてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】はじめに、本発明にかかる補助ナ
プキンについて、図1及び図2に基づいて説明する。図
1は、本発明一実施形態の補助ナプキンの斜視図であ
り、図2は、図1の補助ナプキンのP−P断面図であ
る。
【0016】この補助ナプキンは、略円形の開口部3が
7つ開設された液不透過性バックシート1と、該液不透
過性バックシート1と同型同大の液透過性トップシート
2の周縁を接合して袋状体を形成し、該袋状体の中に体
液吸収体4を封入したものである。
【0017】前記体液液吸収体4は、液透過性トップシ
ート2を通って浸入した体液を吸収しゼリー状化するも
ので、一般に生理用ナプキンの液吸収体として用いられ
ているものを使用することができる。具体的には、綿状
パルプ内に、水分を吸収してゲル状化する高吸水性ポリ
マー(例えば、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト共
重合体、デンプン−アクリロニトリル共重合体のケン化
物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、
アクリル酸(塩)重合体など)を分散させたものが主に
用いられる。パルプ系繊維をウェブ状にし、複数のウェ
ブで高吸水ポリマーを挟持積層したものなどを用いるこ
ともできる。
【0018】前記液不透過性バックシート1としては、
一般に生理用ナプキンの下着側に用いられている液不透
過性バックシートを使用することができ、具体的には、
ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂フィル
ム;これらの熱可塑性樹脂フィルムを織布又は不織布に
ラミネートしたシートが用いられる。
【0019】前記液不透過性バックシート1において、
7つの略円形の開口部3は、ナプキンの長手方向にA,
B,Cと3分割したときの中央部分(図中のB部分)に
ほぼ均等に分布するように配置されるように開設されて
いる。また、液不透過性バックシート1のA部及びB部
の外表面(袋状体内側とならない側の面)には、粘着部
5が設けられている。
【0020】開口部3は、体液吸収体4で吸収されなか
った体液を、液不透過性バックシート1と液透過性トッ
プシート2からなる袋状体に留めることなく、速やかに
外部へ排出させるために開設されている。
【0021】各開口部3のサイズは特に限定せず、開設
個数に応じて適宜選択される。好ましくは、円形開口部
の場合には直径1〜3cm、面積0.75〜7cm
度、より好ましくは1〜5cmであることが好まし
い。また、開口部の総面積は、バックシートの総面積の
25%以下であることが好ましく、より好ましくは3〜
20%で、ナプキンの長手方向に3分割したときの中央
部分(図中のB部分)において30〜60%程度、好ま
しくは35〜50%程度とすることが好ましい。開口部
3の総面積が小さすぎると、体液吸収体4に吸収されな
かった体液が外部へ排出される機会が少なくなり、不透
過性バックシート1の防水作用によって体液吸収体4内
に逆流させられる割合が多くなり、結局、体液吸収体4
内に留まる体液の割合が増えることになるため、大量の
体液が一度に排出された場合に、体液吸収体4内でゼリ
ー状化するまでの時間が長くかかり、液透過性トップシ
ート2表面でべたつく時間が長くなる。一方、開口部の
面積が大きくなりすぎると、後述する本発明の生理用ナ
プキン組み合わせ体の使用において、補助ナプキン及び
ナプキン本体の双方で分配して体液を吸収する効果が得
られにくくなり、単に分厚い単一のナプキンを使用する
場合と変わらなくなるからである。また、相対的に粘着
部5の面積が小さくなるため、ナプキン本体上に積層し
たときに、ナプキン本体に対する貼着力を十分に確保で
きなくなる。
【0022】粘着部5は、液不透過性バックシート1の
外表面に両面粘着テープを貼着することにより形成して
もよいし、液不透過性バックシート1の外表面に直接粘
着剤を塗布することにより形成してもよい。粘着部5に
用いられる粘着剤としては、ゴム系粘着剤の他、シリコ
ーン含有ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン
含有アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等のホット
メルト粘着剤を挙げることができる。
【0023】前記液透過性トップシート2としては、一
般に生理用ナプキンの肌接触側に用いられる液透過性シ
ートを用いることができ、具体的には、ナイロン、ポリ
エステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成繊維
や綿等のセルロース系繊維で形成された不織布;ポリエ
チレン等の熱可塑性樹脂フィルムで液が透過するように
多数の微細孔を開設したもの若しくは熱可塑性樹脂製メ
ッシュシート;及びこれらをラミネートしたものなどが
挙げられる。液透過性シート2として不織布を使用する
場合、装着者から排泄された体液をすばやく体液吸収体
4の方へ移行させることができるように、目付け量を小
さくしたり、多数の微細孔が開設されていてもよい。
【0024】液不透過性バックシート1と液透過性トッ
プシート2との接合方法は特に限定しないが、液不透過
性バックシート1と液透過性トップシート2を重ね合わ
せて周縁部をホットプレスすることにより、あるいは熱
可塑性シートやホットメルト剤を介在させた状態で液不
透過性バックシート1と液透過性トップシート2を重ね
て周縁部をローラープレス等することにより、両シート
を接合して袋状体とすることができる。図1及び図2に
おいて、6が周縁の接合部である。
【0025】以上のような構成を有する補助ナプキンの
サイズは、特に限定しないが、長手方向長さ15〜20
cm程度、幅5〜8cm程度、全体としての厚みが5m
m以下であることが好ましい。このような補助ナプキン
は、後述するように、ナプキン本体と組み合わせて用い
られるものであるため、あまりサイズが大きくなりすぎ
ると、装着者に極めて不快感、違和感をもたらすことに
なるからである。
【0026】尚、図1に示す実施形態では、開口部は略
円形で7つであったが、本発明の補助ナプキンはこれに
限定されない。開口部の形状は、円形の他、方形状、長
方形状、楕円状、不定形など、種々の形状を採用でき
る。また、個数も、各開口部のサイズに応じて適宜選択
される。例えば、図3は、3本の縦長状の開口部3’
が、ナプキンを長手方向に3分割したときの中央部分
(図中のB部)に、平行に並列して開設された場合を示
している。また、図4は、ナプキンを長手方向に3分割
したときの中央部分(図中のB部)に、面積7cm
20cm程度の1つの円形開口部3”を開設した場合
を示している。いずれの場合も、開口部の個数、形状の
組合わせは、液不透過性バックシート1の外表面の総面
積の10〜25%程度、体液排泄部に相応するバックシ
ートの中央部分、具体的にはナプキンを長手方向に3分
割したときの中央部分(図中のB部)の30〜60%程
度、好ましくは35〜50%程度とするように選択する
ことが好ましい。また、開口部を複数開設する場合は、
体液排泄部に相応するバックシートの中央部分に均等分
布して開設されていることが好ましい。
【0027】また、上記実施形態では、粘着部5は、液
不透過性バックシート1の外表面上の一部に設けられて
いたが、液不透過性バックシート1の全面に粘着剤を塗
布等することにより、液不透過性バックシート1の外表
面全体を粘着面としてもよい。尚、粘着部5には離型シ
ートが貼着されていることが好ましい。
【0028】さらに、上記実施形態では、液不透過性バ
ックシート1と液透過性トップシート2の周縁を接合す
ることにより袋状体を形成したものであったが、本発明
の補助ナプキンはこれに限定されず、体液吸収体を液不
透過性バックシート及び液透過性トップシートで被包で
きる構成であればよい。例えば、図5に示すように、液
透過性トップシート2’の側縁を液不透過性バックシー
ト1側に折り返し、液透過性トップシート2’の長手方
向端縁と液不透過性バックシート1を接合一体化すると
ともに、折り返し部分2aを液不透過性シート1と接着
剤等を用いて接合することにより、体液吸収体4を被包
するようにしてもよい。尚、図5の態様では、粘着部
5’は、液不透過性バックシート1の外表面全体に層状
に形成され、液不透過性バックシート1全体を覆うよう
に、離型紙7が貼着されている。
【0029】さらにまた、体液吸収体を液透過性トップ
シートに固定するために、適宜位置でミシン目等を施し
て、機械的に結合させてもよい。図6は、図5に示す態
様で体液吸収体4を封入したもので、長手方向の両端縁
に液不透過性バックシート1と液透過性トップシート
2’の接合部6’が形成され、液透過性トップシート
2’の中央部に環状にミシン目8を施した場合を示して
いる。
【0030】以上のような構成を有する補助ナプキン
は、ナプキン本体と組み合わせて用いられる。
【0031】ここで、本発明の補助ナプキンと組合わせ
て用いられるナプキン本体としては、体液吸収体を液不
透過性バックシート及び液透過性トップシートで被包し
たものであればよく、通常市販されている生理用ナプキ
ンで代用することもできる。通常の昼用ナプキンとして
市販されているものであってもよいし、排泄量が特に多
い人やトイレに頻繁に行けない人であれば、夜用ナプキ
ンを用いてもよい。従って、ナプキン本体に用いられる
液不透過性バックシートとしては、補助ナプキンで使用
した液不透過性バックシートで用いられるようなものを
使用でき、具体的にはポリエチレン、ポリプロピレン等
の熱可塑性樹脂フィルム;これらの熱可塑性樹脂フィル
ムを織布又は不織布にラミネートしたシートなどを用い
ることができる。補助ナプキンを構成する液不透過性バ
ックシートの材料と同じものであってもよいし、異なる
ものを使用してもよい。但し、ナプキン本体に用いられ
る液不透過性バックシートには、開口部が開設されてい
ない。ナプキン本体の場合、たとえ体液が体液吸収体に
吸収されない場合であっても、体液が外部に漏出しない
ように、体液吸収体内に留めておく必要があるからであ
る。
【0032】液不透過性バックシートの外表面には、ナ
プキン本体を下着に固着するための粘着層が形成されて
いること、あるいは外表面の一部に粘着剤を塗布した粘
着部が設けられていることが好ましい。このときに使用
できる粘着剤としては、ゴム系粘着剤の他、シリコーン
含有ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン含有
アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等のホットメル
ト粘着剤が挙げられる。
【0033】液透過性トップシートとしては、補助ナプ
キンで用いられる液透過性トップシートを用いることが
できる。具体的には、具体的には、ナイロン、ポリエス
テル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成繊維や綿
等のセルロース系繊維で形成された不織布;ポリエチレ
ン等の熱可塑性樹脂フィルムで液が透過するように多数
の微細孔を開設したもの若しくは熱可塑性樹脂製メッシ
ュシート;及びこれらをラミネートしたものなどが挙げ
られる。液透過性シートとして不織布を使用する場合、
装着者から排泄された体液をすばやく体液吸収体の方へ
移行させることができるように、目付け量を小さくした
り、多数の微細孔が開設されていてもよい。
【0034】また、ナプキン本体の側縁部には、着用時
に下着に固着するためのサイドフラップを設けていても
よくサイドフラップは、液透過性トップシート、液不透
過性バックシートのいずれに備えられていてもよい。
【0035】体液吸収体としては、生理用ナプキンの体
液吸収体として用いられているものと同様のものを用い
ることができる。すなわち、綿状パルプ内に、水分を吸
収してゲル状化する高吸水性ポリマーを分散させたもの
や、パルプ系繊維からなるウェブで高吸水ポリマーを挟
持積層したものなどを用いることができる。ナプキン本
体に用いられる体液吸収体、吸収性ポリマーの種類は、
補助ナプキンと同じであってもよいし、異なっていても
よい。吸水性ポリマーの含有量は、使用者の状況に応じ
て、通常の人用のナプキンの含有量であってもよいし、
量が多い人には、夜用ナプキンで採用されている含有量
であってもよい。
【0036】図7及び図8は、本発明の補助ナプキン使
用状態、すなわち本発明の生理用ナプキンの組み合わせ
体の使用状態を示した図である。図7及び図8に示す本
発明のナプキン組み合わせ体は、液透過性トップシート
22と液不透過性バックシート21の周縁を接合するこ
とにより形成される袋状体内に体液吸収体24を封入し
てなるナプキン本体20と、図1に示す補助ナプキン1
0とからなる組み合わせ体を示している。このような組
み合わせ体は、ナプキン本体20の液透過性トップシー
ト22表面に、補助ナプキン10の液不透過性バックシ
ート1の粘着部5を貼着し、ナプキン本体20の液不透
過性バックシート21の外側表面に形成されている粘着
部25でナプキン本体20を下着に固着し、補助ナプキ
ン10の液透過性トップシート2を肌接触面側として装
着する。
【0037】本発明の生理用ナプキン組合わせ体の使用
時には、排泄された体液は、まず液透過性トップシート
2を通って補助ナプキン10の体液吸収体4に吸収され
るが、体液吸収体4の吸水性ポリマーに吸収されなかっ
た体液は、補助ナプキン10の液不透過性バックシート
1に開設された開口部3を通じてナプキン本体20側に
移行し、体液吸収体24で吸収される量が多い場合、液
不透過性バックシート21の防水作用によりナプキン本
体20の体液吸収体24に戻されることはあっても、補
助ナプキン10の不透過性バックシート1の防水作用に
より補助ナプキン10側へ逆流することは防止される。
従って、ナプキン本体20側へ移行した体液は、ナプキ
ン本体20の体液吸収体24内で広がり、徐々に吸収さ
れてゼリー状化することになる。このように、排泄され
た体液は、ナプキン本体20と補助ナプキン10に分け
て吸収されることになり、迅速に吸収されなかった体液
はナプキン本体20側で吸収されることになるので、頻
繁にトイレに行けない場合であっても、肌接触部分が濡
れた状態で長時間保持されることを防止でき、これによ
り体液による肌荒れ等を防止できる。
【0038】また、適宜トイレに行く女性の場合、排泄
量が多いにもかかわらず、排泄された直後にトイレに行
った場合には、体液のナプキン本体20への移行が十分
でないために、補助ナプキン10は汚れているが、ナプ
キン本体20はほとんど汚れていないことがある。この
ような場合、補助ナプキン10のみを取り替えればよ
い。従来、ナプキンの体液吸収体に十分な吸収能力が残
っているにもかかわらず、ナプキンが汚れているために
交換せざるを得ず、多数のナプキンの携帯を余儀なくさ
れるとともに不経済であったが、小型サイズの補助ナプ
キンのみの交換でこれらの問題が解決される。
【0039】このように、状況に応じて、補助ナプキン
10だけを交換してもよいし、補助ナプキン10とナプ
キン本体20の双方を交換してもよい。従って、小型の
補助ナプキンとナプキン本体を携帯すればよいので、複
数個の大判の生理用ナプキンを常に携帯せざるを得なか
った排泄量が多い女性であっても、大判のナプキンの携
帯個数、携帯するナプキンの総体積を減らすことができ
る。
【0040】また、ナプキン本体20よりも長手方向長
さ及び幅が小さい補助ナプキン10を、図7に示すよう
に、ナプキン本体20のほぼ中央部に固着した状態で
は、身体の移動により補助ナプキン10からの横漏れし
た体液が、ナプキン本体20に浸入し、直接ナプキン本
体20の体液吸収体24に吸収されることになるので、
単なる大判のナプキンを着用している場合と比べて、横
漏れが少なくて済む。
【0041】本発明の生理用ナプキン組み合わせ体は、
本発明の補助ナプキンとナプキン本体の組合わせであっ
て、図7に示すような状態で使用するものであるが、補
助ナプキンとナプキン本体を個別に包装したものを適宜
個数ずつ1パックとして市販してもよいし、補助ナプキ
ンとナプキン本体を別々に市販し、使用者が消費状況に
応じて補助ナプキンのみのパック又はナプキン本体のみ
のパックを購入し、組み合わせて使用するようにしても
よい。
【0042】
【発明の効果】月経時の体液排泄量が多い女性が昼間の
活動時に本発明の補助ナプキンを組み合わせて使用する
ことにより、大量に排泄された体液を生理用ナプキンと
補助ナプキンとに分けて吸収させることができ、これに
より肌接触面側のべたつき時間を短くし、体液による肌
あれを防止できる。
【0043】本発明の生理用ナプキンの組み合わせ体
は、本発明の補助ナプキンとナプキン本体をを組合わせ
たものであって、頻繁にトイレに行く女性にとっては、
補助ナプキンだけを取り替えることにより、大判のナプ
キンの携帯個数を減らすことができ、しかも経済的であ
る。また、補助ナプキンの幅、長さをナプキン本体の
幅、長さよりも小さくすることによって、身体の活動に
より補助ナプキンから横漏れした体液をナプキン本体で
吸収することが可能になり、横漏れによる下着の汚れを
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の補助ナプキンの一実施形態を示す斜
視図である。
【図2】 図1に示す補助ナプキンのP−P線断面図で
ある。
【図3】 本発明の補助ナプキンの他の実施形態を示す
図である。
【図4】 本発明の補助ナプキンの他の実施形態を示す
図である。
【図5】 本発明の補助ナプキンの他の実施形態を示す
図である。
【図6】 本発明の補助ナプキンの他の実施形態を示す
図である。
【図7】 本発明の生理用ナプキン組み合わせ体の使用
状態を示す斜視図である。
【図8】 本発明の生理用ナプキン組み合わせ体の使用
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 液不透過性バックシート 2 液透過性トップシート 3,3’,3” 開口部 4 体液吸収体 5 粘着部 6,6’ 接合部 7 離型紙 10 補助ナプキン 20 ナプキン本体 21 液不透過性バックシート 22 液透過性トップシート 24 体液吸収体 25 粘着部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体液吸収体と、 該体液吸収体を被包する液透過性トップシート及び液不
    透過性バックシートを有し、 該液不透過性バックシートの外表面には粘着部が設けら
    れていて、且つ前記体液吸収体に吸収されなかった体液
    を排出する開口部が開設されている補助ナプキン。
  2. 【請求項2】 前記不透過性バックシートには、面積
    0.75〜7cmの開口部が複数個開設されている請
    求項1に記載の補助ナプキン。
  3. 【請求項3】 前記不透過性バックシートの中央部に
    は、面積7cm超の開口部が1個開設されている請求
    項1に記載の補助ナプキン。
  4. 【請求項4】 前記開口部は前記液不透過性トップシー
    トを長手方向に3分割したときの中央部に開設されてい
    て、該開口部の総面積は該中央部の総面積の30〜60
    %である請求項1〜3のいずれかに記載の補助ナプキ
    ン。
  5. 【請求項5】 前記液不透過性バックシートの粘着面に
    離型紙が貼着されている請求項1〜4のいずれかに記載
    の補助ナプキン。
  6. 【請求項6】 体液吸収体と、該体液吸収体を被包する
    液透過性トップシート及び液不透過性バックシートを有
    するナプキン本体と;該ナプキン本体の液透過性トップ
    シート上に着脱可能に貼着される補助ナプキンとからな
    る生理用ナプキン組合わせ体であって、 前記補助ナプキンは、体液吸収体と、該体液吸収体を被
    包する液透過性トップシート及び液不透過性バックシー
    トを有し、該液不透過性バックシートの外表面は前記ナ
    プキン本体の液透過性トップシート上に貼着するための
    粘着部が設けられていて、且つ前記体液吸収体に吸収さ
    れなかった体液を前記ナプキン本体の液透過性シートへ
    と排出できる開口部が開設されている生理用ナプキン組
    合わせ体。
  7. 【請求項7】 前記補助ナプキンの長手方向長さ及び幅
    は、それぞれ前記ナプキン本体の長手方向長さ、幅より
    も小さい請求項6に記載の生理ナプキン組合わせ体。
  8. 【請求項8】 前記ナプキン本体の前記液不透過性バッ
    クシートの外表面には粘着部が設けられている請求項6
    又は7に記載の生理用ナプキン組合わせ体。
  9. 【請求項9】 前記ナプキン本体の側縁部には、装着時
    に下着に固着するためのサイドフラップを備えている請
    求項6〜8のいずれかに記載の生理用ナプキン組合わせ
    体。
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