JP6582218B1 - 磁性異物除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被処理物に作用する磁力を高め、被処理物に付着した磁性異物の吸着漏れを低減して、除去率を向上させることができる、磁性異物除去装置を提供する。【解決手段】この磁性異物除去装置10は、同極同士が対向して配置される一対のマグネットバー30,30と、一対のマグネットバー30,30の間に配置される第1ヨーク部50と、第1ヨーク部50を挟持した一対のマグネットバー30,30を収納する非磁性体からなるケース20とを備え、ケース20の外面側であって、第1ヨーク部50の一端に整合する位置に、第2ヨーク部60を配置した構成となっている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、シート状物等の被処理物に付着した磁性異物を、磁力によって吸着除去するための、磁性異物除去装置に関する。
樹脂や、紙、金属等からなる、薄いシート状物は、その搬送途中において、例えば、鉄粉等の磁性異物が付着することがある。このような磁性異物は、シート状物の品質に影響を及ぼすため、除去する必要がある。
このようなものとして、例えば、下記特許文献1には、一対の永久磁石体で磁性板(ヨーク部)を挟むと共に、一対の永久磁石体が同極対向配置されて、磁性板の板厚み端面に磁束を発生させるようにしたマグネットバーが記載されている。このようなマグネットバーをシート状物に近接配置することで、その磁力がシート状物に作用して、シート状物から磁性異物を吸着除去可能となっている。
特開2006−245397号公報
しかし、上記特許文献1に記載されるようなマグネットバー及び磁性板は、筒状カバー内に収納して使用することが多く、マグネットバー及び磁性板は筒状カバーの内部寸法より小さめに成型する必要がある。筒状カバーの厚みに加え、筒状カバー内面とマグネットバー及び磁性板との隙間等の影響により、磁性異物除去装置表面の磁力が低下することがあった。磁性異物除去装置を大型化したり複数設置できない場合、磁性異物除去能力の向上は困難であった。
したがって、本発明の目的は、ケース内に収納されるマグネットバーとヨーク部を変更することなく、被処理物に作用する磁力を高め、被処理物に付着した磁性異物の吸着漏れを低減して、除去率を向上させることができる、磁性異物除去装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、磁性異物除去装置であって、同極同士が対向して配置される一対のマグネットバーと、前記一対のマグネットバーの間に配置される第1ヨーク部と、前記第1ヨーク部を挟持した前記一対のマグネットバーを収納する非磁性体からなるケースとを備え、前記ケースの外面側であって、前記第1ヨーク部の一端に整合する位置に、第2ヨーク部を配置したことを特徴とする。
上記発明によれば、ケースの外面側であって、第1ヨーク部の一端に整合する位置に、第2ヨーク部を配置したので、第1ヨーク部の一端に発生する磁束を、第2ヨーク部に磁力誘導して狭く絞ることで、磁束密度を向上させて、被処理物に作用する磁力を高めることができる。これによって、ケースの軸方向に沿って高い磁力を途切れなく発生させることができるので、被処理物に付着した磁性異物の吸着漏れを低減して、磁性異物の除去率を向上させることができる。
本発明の磁性異物除去装置においては、前記第2ヨーク部は、前記ケースの外面側に形成された突起物とされていることが好ましい。上記態様によれば、第2ヨーク部は、ケースの外面側に形成された突起物とされているので、既存の磁性異物除去装置がある場合に、その装置のケースを利用して、第2ヨーク部を接合することができるので、汎用性を高めることができる共に、コスト低減を図ることができる。
本発明の磁性異物除去装置においては、前記第2ヨーク部は、前記ケースの外面側の表層に埋設されていることが好ましい。上記態様によれば、第2ヨーク部は、ケースの外面側の表層に埋設されているので、ケースの外面側への出っ張りを抑制して、被処理物にケースを近づけやすくすることができ、磁力による磁性異物の吸着効果をより高めることができる。
本発明の磁性異物除去装置においては、前記ケースの外面側には、非磁性体からなるカバーが配置されており、このカバーに前記第2ヨーク部が埋設されていることが好ましい。
上記態様によれば、ケースの外面側には、非磁性体からなるカバーが配置されており、このカバーに前記第2ヨーク部が埋設されているので、既存のケースの外周にカバーを配置することで、磁束を狭く絞る効果を得ることができ、コストの低減を図ることができる。また、吸着除去した磁性異物がカバー上に溜っても、カバーをケースから取外すことで、簡単に清掃することができる。更に、磁性異物を清掃することで、第1ヨーク部の一端に発生する磁力を復活させることができる。
本発明の磁性異物除去装置においては、被処理物に付着した磁性異物を磁力によって吸着除去するものであって、前記被処理物は、所定の搬送手段で搬送されるシート状物であり、前記ケースは、前記シート状物の搬送方向に直交する方向に沿って、前記シート状物の全幅に亘って延びており、前記第2ヨーク部は、前記ケースの長手方向に沿って延びる形状をなしていることが好ましい。
上記態様によれば、磁束を狭く絞るという作用を、シート状物の幅方向全域に亘って及ぼすことができ、シート状物に含まれる磁性異物の吸着漏れをより少なくすることができる。
本発明によれば、ケースの外面側であって、第1ヨーク部の一端に整合する位置に、第2ヨーク部を配置したので、第1ヨーク部の一端に発生する磁束を狭く絞って磁束密度を高めることができ、その結果、被処理物に作用する磁力を高めて、被処理物に付着した磁性異物の吸着漏れを低減して、除去率を向上させることができる。
本発明に係る磁性異物除去装置の、第1実施形態を示しており、その斜視図である。 同磁性異物除去装置の横断面図である。 同磁性異物除去装置の縦断面図である。 従来の磁性異物除去装置の横断面図である。 本発明に係る磁性異物除去装置の、第2実施形態を示しており、その横断面図である。 本発明に係る磁性異物除去装置の、第3実施形態を示しており、その横断面図である。 本発明に係る磁性異物除去装置の、第4実施形態を示しており、その横断面図である。 本発明に係る磁性異物除去装置の、第5実施形態を示しており、その横断面図である。 本発明に係る磁性異物除去装置の、第6実施形態を示しており、その横断面図である。
以下、図1〜3を参照して、本発明に係る磁性異物除去装置の、第1実施形態について説明する。
図1に示すように、この実施形態における磁性異物除去装置10(以下、単に「除去装置10」ともいう)は、被処理物1に近接配置されて、被処理物1に付着した磁性異物を、磁力によって吸着除去するものである。この実施形態では、被処理物1は、樹脂や、紙、金属等からなる、薄いシート状物となっている。また、被処理物1であるシート状物は、図示しないシート製造装置に設けられた、回転可能に支持された一対のローラ3,3によって、所定方向Аに搬送されるようになっている。なお、被処理物1としては、シート状物に限定されるものではない。
図1〜3に示すように、この実施形態における除去装置10は、同極同士が対向して配置される一対のマグネットバー30,30と、一対のマグネットバー30,30の間に配置される第1ヨーク部50と、第1ヨーク部50を挟持した一対のマグネットバー30,30を収納する非磁性体からなるケース20とを備えている。言い換えると、この除去装置10は、被処理物1に対して近接配置されるケース20と、このケース20の内部に配置された一対のマグネットバー30,30と、一対のマグネットバー30,30の間に配置された第1ヨーク部50とを有している。
前記ケース20は、例えば、ステンレス(オーステナイト系ステンレス)や、アルミニウム合金、チタン合金、合成樹脂等の非磁性材料から形成されている。図2に示すように、この実施形態におけるケース20は、支持壁21と、該支持壁21の両側から互いに平行に立設した一対の側壁23,23と、該一対の側壁23,23の端部どうしを連結すると共に、前記被処理物1に対向して配置される対向壁25とからなり、断面が略四角枠状をなしている。また、ケース20の長手方向両端部は、閉塞部27によってそれぞれ閉塞されている。なお、ケース20の長手方向一端又は両端を開口させて、ケース内に収容されるマグネットバーを挿脱可能としてもよい。
更に図3に示すように、このケース20は、被処理物1であるシート状物の搬送方向Aに直交する方向に沿って、シート状物の搬送方向Aに直交する方向に沿って、シート状物の全幅Wに亘って延びている。ここでは、シート状物の幅Wよりも、ケース20の長さLが長く形成されている。なお、ケースの形状としては、四角枠状に限定されるものではなく、例えば、円筒状をなしていてもよい(これについては他の実施形態で詳述する)。
また、各マグネットバー30は、この実施形態の場合、断面が長方形状をなす共に(図2参照)、図3に示すように所定長さで延びる角棒状をなしている。そして、一対のマグネットバー30,30は、同極同士(ここではS極とS極どうし)を対向した状態で、前記ケース20の内部に配置されるようになっている。なお、一対のマグネットバー30,30は、N極とN極同士を対向して配置してもよい。
また、マグネットバーとしては、角棒状ではなく、例えば、丸棒状や、断面半円形の棒状(これについては他の実施形態で詳述する)としてもよく、特に限定されない。また、、マグネットバーとしては、所定厚さで形成された磁石を、連結軸を介して複数連結して、全体として棒状に形成してもよい。
上記ケース20内には、ケース20内において一対のマグネットバー30,30を位置決め保持すると共に、被処理物1側に磁束を集中させるための補助ヨーク部40が収容配置されている。この補助ヨーク部40は、その外周がケース内周に適合した四角形状をなしており、かつ、前記ケース20に適合する長さで延びている。また、図2に示すように、この補助ヨーク部40には、ケース20の対向壁25側が開口する凹状をなした、一対のマグネット収容凹部41,41が、長手方向に沿って形成されている。また、一対のマグネット収容凹部41,41の間に、板状をなした前記第1ヨーク部50が、補助ヨーク部40とは別体で形成されている。なお、補助ヨーク部40及びこれと別体で形成された第1ヨーク部50は、例えば、純鉄や低炭素鋼等により形成されている。また、第1ヨーク部50は、補助ヨーク部40と一体で形成してもよい。
上記補助ヨーク部40の、一対のマグネットバー収容凹部41,41に、前記一対のマグネットバー30が、同極同士が対向するように収容されて、一対のマグネットバー30,30の間に第1ヨーク部50が配置されるようになっている。その結果、この第1ヨーク部50の一端(第1ヨーク部50の厚み方向に直交する幅方向両端部のうち、被処理物1に近接する側の一端)に発生する磁束が、第2ヨーク部60に磁力誘導されて狭く絞られて、磁束密度が向上するため、被処理物1に作用する磁力Mを高めることが可能となっている。なお、一対のマグネットバー30,30は、その対向面31,31が、第1ヨーク部50の肉厚方向の両側面にそれぞれ当接しており、一対のマグネットバー30,30によって第1ヨーク部50が挟持されている(図2参照)。
そして、この除去装置10においては、ケース20の外面側であって、第1ヨーク部50の一端に整合する位置に、第2ヨーク部50が配置されている。より具体的には、図2に示すように、ケース20の、被処理物1との対向面側であって、第1ヨーク部50の一端に整合する位置(以下、単に「第1ヨーク部整合位置」ともいう)に、一対のマグネットバー30,30とは接触しない、第2ヨーク部60が配置されている。なお、第2ヨーク部60としては、フェライト、酸化鉄、酸化クロム、コバルト等の磁性材料からなり、強磁性を有するものが好ましく採用される。図2に示すように、この実施形態における第2ヨーク部60は、ケース20の表面側に形成された突起物とされている(ケース20の表面側から突出した突起状をなしている)。
より具体的には、この実施形態における第2ヨーク部60は、ケース20の長手方向に沿って延びる角棒状(ここでは断面正方形)をなしている。そして、図1や図2に示すように、この角棒状の第2ヨーク部60が、ケース20を構成する対向壁25の表面側中央(ケース20の長手方向に直交する幅方向中央)であって、第1ヨーク部50の一端に整合する位置に、溶着や接着等により接合することで、ケース表面に固定されるようになっている。なお、第1ヨーク部50の一端面と、ケース20の外面とを、所定長さ離間するように配置してもよく(例えば、0.5mm程度の隙間をあけてもよい)、第1ヨーク部50とケース外面とを必ずしも密接させなくてよい。また、第2ヨーク部としては、角棒状ではなく、例えば、断面長方形の棒状や、丸棒状や、断面かまぼこ状をなしていてもよく、或いは、磁性材料を溶射することで、ケース表面に形成してもよい。更に、ケース20が、例えば、SUS304やSUS316等の、オーステナイト系ステンレスで形成されている場合には、ケース20の外面側の、第1ヨーク部50の一端に整合する位置を、部分的に加熱することで、ケース20の当該箇所(加熱箇所)を磁化させて、第2ヨーク部としてもよい。また、第2ヨーク部60は、例えば、両面テープや、締付けバンド、固定クリップ等の着脱手段を介して、ケース表面に対して着脱可能に取付けてもよい。
図4には、第2ヨーク部60を有しない以外は、本願発明の除去装置10と同様の構造をなした、比較例の磁性異物除去装置100が図示されている。この磁性異物除去装置100においては、第1ヨーク部50の一端に発生する磁力Mの集中の度合いが少なく、ケース表面側で広がって、被処理物1に対して届きにくく、十分な吸着力を得られない。これに対して本発明の除去装置10では、上述したように、第2ヨーク部60をケース20の前記第1ヨーク部50と整合する位置に配置することで、第1ヨーク部50の一端に発生する磁束が、第2ヨーク部60に磁力誘導されて狭く絞られて、磁束密度が向上するので、図2に示すように、図3における磁力Mと比べて、より強い磁力Mを形成可能となっている。
次に、上記構造からなる除去装置10の作用効果について説明する。
この除去装置10は、図1や図2に示すように、ケース20の表面中央に配置した突起状の第2ヨーク部60を、被処理物1であるシート状物の裏側に向けて、かつ、被処理物1の裏面側に対して所定のクリアランスを空けて、同被処理物1に対して除去装置10を近接配置する。この状態で、被処理物1であるシート状物が、一対のローラ3,3を介して搬送方向Aに沿って搬送される。なお、除去装置10は、被処理物1の表側に、近接配置してもよく、配置箇所は特に限定されない。
このとき、この除去装置10においては、上述したように、ケース20の外面側であって、第1ヨーク部50の一端に整合する位置に、第2ヨーク部50が配置されているので、第1ヨーク部50の一端に発生する磁束が、第2ヨーク部60に磁力誘導されて狭く絞られて磁束密度が向上するため、被処理物1に作用する磁力Mを、第2ヨーク部60が存在しない装置100(図4参照)の磁力Mと比べて、高めることができる(図2参照)。その結果、ケース20の軸方向に沿って高い磁力Mを途切れなく発生させて、被処理物1の全長に亘って磁力Mを確実に作用させることができるので、被処理物1に付着した磁性異物の吸着漏れを低減して、磁性異物の除去率を向上させることができる。なお、図4のような第2ヨーク部60がない構成では、ケース表面側での磁力が10000ガウスと計測されたところ、本発明のように、第2ヨーク部60を設けた構成では、ケース表面側での磁力が、10800〜11500ガウスと計測され、その効果を確認できた。
また、この除去装置10は、ケース表面に第2ヨーク部60が配置された、比較的シンプルな構造であり、大がかりな構造ではないため、除去装置10のコンパクト化を図ることができ、その結果、設置スペースが小さい箇所にも容易に設置することができる。更に、除去装置10の製造コストを低減することができる。
また、この実施形態においては、第2ヨーク部60は、ケース20の外面側に形成された突起物とされている。そのため、既存の磁性異物除去装置10がある場合に、その除去装置10のケース20を利用して、第2ヨーク部60を接合することができるので、汎用性を高めることができる共に、コスト低減を図ることができる。
更に、この実施形態においては、被処理物1は、所定の搬送手段で搬送されるシート状物であり、ケース20は、シート状物の搬送方向Aに直交する方向に沿って、シート状物の全幅Wに亘って延びており、第2ヨーク部60は、ケース20の長手方向に沿って延びる形状をなしている。そのため、第2ヨーク部60による磁束を狭く絞るという作用を、被処理物1であるシート状物の、幅方向の全域に亘って及ぼすことができ、シート状物に含まれる磁性異物の吸着漏れをより少なくすることができる。
図5には、本発明に係る磁性異物除去装置の、第2実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の磁性異物除去装置10A(以下、「除去装置10A」ともいう)は、ケース20やマグネットバー30等の基本的な構造は、第1実施形態の除去装置10と同様であるが、第2ヨーク部60の配置構造が第1実施形態と異なっている。すなわち、この実施形態における第2ヨーク部60は、ケース20の外面側の表層に埋設されている。具体的には、ケース20を構成する対向壁25の幅方向中央の、第1ヨーク部50の一端に整合する位置の肉厚内に、第2ヨーク部60が埋設されている。ここでは、第2ヨーク60は、ケース20の対向壁25と同一厚さで形成されており、その結果、第2ヨーク60は、ケース20の対向壁25の肉厚方向全域に亘って埋設された構成となっている。ただし、第2ヨーク60を、ケース20の対向壁25よりも肉薄に形成して、ケース20の対向壁25の表層(被処理物1側の層)だけに、第2ヨーク60を部分的に埋設させる構成としてもよい。
そして、この実施形態においては、第2ヨーク部60は、ケース20の外面側の表層に埋設されているので、ケース20の外面側への出っ張り(被処理物1側への出っ張り)を抑制して、被処理物1の裏面側とケース20の表面側との最低限のクリアランスを確保しつつ、被処理物1にケース20をより近づけやすくすることができ、磁力による磁性異物の吸着効果をより高めることができる。
図6には、本発明に係る磁性異物除去装置の、第3実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の磁性異物除去装置10B(以下、「除去装置10B」ともいう)は、ケース20やマグネットバー30等の基本的な構造は、第1,第2実施形態の除去装置10,10Aと同様であるが、第2ヨーク部60の配置構造が第1,第2実施形態と異なっている。すなわち、この実施形態における除去装置10は、ケース20の外面側に、非磁性体からなるカバー70が配置されており、このカバー70に第2ヨーク部60が埋設されている。ここでは、ケース20の、被処理物1との対向面側に、樹脂製のカバー70が配置されており、このカバー70の肉厚内に第2ヨーク部60が埋設されている。具体的には、樹脂製のカバー70は、ケース20の対向壁25の表面側に配置される基板71と、該基板71の幅方向両側から延出し、ケース20の側壁23,23の外側に配置される一対の側壁73,73とから構成されている。また、基板71の幅方向中央であって、第1ヨーク部50の一端に整合する位置の肉厚内に、第2ヨーク部60が埋設されている。
そして、この実施形態においては、ケース20の外面側には、非磁性体からなるカバー70が配置されており、このカバー70に第2ヨーク部60が埋設されているので、既存のケース20が存在する場合に、その外周にカバー70を配置することで、第1ヨーク部の一端に発生する磁束を狭く絞る効果を得ることができ、コストの低減を図ることができる。また、吸着除去した磁性異物がカバー70上に溜っても、カバー70をケース20から取外すことで、簡単に清掃することができる。更に、磁性異物を清掃することで、第1ヨーク部50の一端に発生する磁力を復活させることができる。
図7には、本発明に係る磁性異物除去装置の、第4実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の磁性異物除去装置10C(以下、「除去装置10C」ともいう)は、ケース20Aの構造や、マグネットバー30Aの形状が、前記第1〜3の実施形態の除去装置10,10A,10Bと異なっている。
すなわち、この実施形態におけるケース20Aは、円筒状をなしている。また、一対のマグネットバー30A,30Aは、それぞれが断面半円形の棒状をなしており、平坦な対向面31,31が互いに平行となるように、かつ、同極同士を対向させた状態で、ケース20A内に配置されるようになっている。更に、一対のマグネットバー30A,30Aの対向面31,31の間には、板状の第1ヨーク部50Aが配置されている。そして、一対のマグネットバー30,30の対向面31,31が、第1ヨーク部50Aの肉厚方向の両側面にそれぞれ当接して、一対のマグネットバー30A,30Aで第1ヨーク部50Aが挟持されており、一対のマグネットバー30A,30A及び第1ヨーク部50Aによって、全体として丸棒状をなすようになっている。
上記のように、円筒状のケース20A内に、全体として丸棒状をなした一対のマグネットバー30A,30A及び第1ヨーク部50Aが挿入されて収容されることで、第1ヨーク部50Aの一端に発生する磁束が、第2ヨーク部60に磁力誘導されて狭く絞られて磁束密度を向上させ、被処理物1に作用する磁力Mが高まるようになっている。そして、ケース20Aの、被処理物1との対向面側であって、第1ヨーク部50Aの一端に整合する位置に、一対のマグネットバー30A,30Aとは接触しない、第2ヨーク部60が配置されている。なお、この実施形態における第2ヨーク部60は、第1実施形態(図2参照)と同様に、ケース20の表面側に形成された突起物とされている。そして、上記構成をなした除去装置10Cは、上記の第1実施形態と同様の作用効果を有する。
図8には、本発明に係る磁性異物除去装置の、第5実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の磁性異物除去装置10D(以下、「除去装置10D」ともいう)は、ケース20Aの構造やマグネットバー30Aの形状は前記第4実施形態の除去装置10Cと同様であり、また、第2ヨーク部60の配置構造は第2実施形態(図5参照)と同様の構造となっている。
すなわち、円筒状をなしたケース20Aの、第1ヨーク部50Aの一端に整合する位置の肉厚内に、第2ヨーク部60が埋設されている。そして、この実施形態の除去装置10Dにおいては、上記の第4実施形態と同様の作用効果を有する。
図9には、本発明に係る磁性異物除去装置の、第6実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の磁性異物除去装置10E(以下、「除去装置10E」ともいう)は、ケース20Aの構造やマグネットバー30Aの形状は前記第4,第5実施形態の除去装置10C,10Dと同様であり、また、第2ヨーク部60の配置構造は第3実施形態(図6参照)と同様の構造となっている。
すなわち、円筒状をなしたケース20Aの外周に、断面が円弧状をなした樹脂製のカバー70Aが配置されており、このカバー70Aの肉厚内に第2ヨーク部60が埋設されている。そして、この実施形態の除去装置10Eにおいては、上記の第5実施形態と同様の作用効果を有する。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
1 被処理物
3 ローラ
10,10A,10B,10C,10D,10E 磁性異物除去装置(除去装置)
20,20A ケース
21 支持壁
23 側壁
25 対向壁
27 閉塞部
30,30A マグネットバー
31 対向面
40 補助ヨーク部
41 マグネット収容凹部
50,50A 第1ヨーク部
60 第2ヨーク部
70,70A カバー
71 基板
73 側壁

Claims (5)

  1. 磁性異物除去装置であって、
    同極同士が対向して配置される一対のマグネットバーと、
    前記一対のマグネットバーの間に配置される第1ヨーク部と、
    前記第1ヨーク部を挟持した前記一対のマグネットバーを収納する非磁性体からなるケースとを備え、
    前記ケースの外面側であって、前記第1ヨーク部の一端に整合する位置に、第2ヨーク部を配置したことを特徴とする磁性異物除去装置。
  2. 前記第2ヨーク部は、前記ケースの外面側に形成された突起物とされている請求項1記載の磁性異物除去装置。
  3. 前記第2ヨーク部は、前記ケースの外面側の表層に埋設されている請求項1記載の磁性異物除去装置。
  4. 前記ケースの外面側には、非磁性体からなるカバーが配置されており、このカバーに前記第2ヨーク部が埋設されている請求項1記載の磁性異物除去装置。
  5. 前記磁性異物除去装置は、被処理物に付着した磁性異物を磁力によって吸着除去するものであって、
    前記被処理物は、所定の搬送手段で搬送されるシート状物であり、
    前記ケースは、前記シート状物の搬送方向に直交する方向に沿って、前記シート状物の全幅に亘って延びており、
    前記第2ヨーク部は、前記ケースの長手方向に沿って延びる形状をなしている請求項1〜4のいずれか1つに記載の磁性異物除去装置。
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