JP6579432B2 - 透明発熱板、乗り物、暖房器具及び建築物用窓 - Google Patents

透明発熱板、乗り物、暖房器具及び建築物用窓 Download PDF

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Description

本発明は、透明発熱板、透明発熱板を有する乗り物、暖房器具及び建築物用窓に関する。
従来、一対の基板と一対の基板間に配置された発熱用導電体とを有する透明発熱板が知られている。代表的な適用例として、透明発熱板は、ヒーターやデフロスタ装置として利用されている。デフロスタ装置としての透明発熱板は、車両のフロントウィンドウやリアウィンドウ等の窓ガラスとして用いられる。例えば特許文献1及び2では、窓ガラスとして利用される透明発熱板が、当該窓ガラス全体に配置されたタングステン線等からなる電熱線を有している。この透明発熱板では、電熱線への通電によって、当該電熱線が、その抵抗加熱により昇温する。透明発熱板からなる窓ガラスの昇温により、窓ガラスの曇りを取り除いて、又は、窓ガラスに付着した雪や氷を溶かして、乗員の視界を確保することができる。
特開2013−173402号公報 特開平8−72674号公報
従来技術の透明発熱板は、接合層及び電熱線を間に挟み込んで一対のガラス板を加熱圧着し、作製される。また、電熱線としては、別工程で製造されたタングステン等の細線を用い、この細線を一対のガラス板の間に配置していた。ところが、このような透明発熱板を介して光、例えば対向車の照明を観察した場合、尾を引くように観察される光の筋、すなわち光芒が当該照明の周囲に観察される。このような光芒の発生は、窓ガラスを介した視認性に悪影響を及ぼし得る。
この点について本件発明者らが鋭意検討を重ねたところ、光芒は、光(例えば、対向車の照明光)が、電熱線によって回折されることで生じていることが知見された。すなわち、光芒は、電熱線での回折光が視認される現象と考えられた。本発明は、本件発明者らのこのような知見に基づくものである。すなわち、本発明は、透明発熱板における光芒を目立たなくさせることを目的とする。
本発明の透明発熱板は、
一対の基板と、
前記一対の基板の間に配置された導電性細線を含む発熱用導電体と、を備え、
前記導電性細線の側縁の輪郭をなす線は、波線、折れ線、又は、波線及び折れ線を組み合わせてなる線となっている。
本発明の透明発熱板において、
前記側縁の輪郭をなす線のピッチは、可視光帯域の最長波長未満であってもよい。
本発明の透明発熱板において、
前記側縁の輪郭をなす線のピッチは、可視光帯域の最短波長未満であってもよい。
本発明の乗り物は、上述した本発明による透明発熱板のいずれかを備える。
本発明の暖房器具は、上述した本発明による透明発熱板のいずれかを備える。
本発明の建築物用窓は、上述した本発明による透明発熱板のいずれかを備える。
本発明によれば、透明発熱板における光芒を目立たなくさせることができる。
図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、透明発熱板を備えた乗り物を概略的に示す斜視図である。特に図1では、乗り物の例として、透明発熱板で構成されたフロントウィンドウを備えた自動車を概略的に示している。 図2は、透明発熱板をその板面の法線方向から示す図である。 図3は、図2のIII−III線における透明発熱板の横断面図である。 図4は、発熱用導電体をそのシート面の法線方向から示す平面図であって、発熱用導電体の一例を示す平面図である。 図5は、発熱用導電体をそのシート面の法線方向から示す平面図であって、発熱用導電体の他の例を示す平面図である。 図6は、光芒の発生原理について説明するための図である。 図7は、光芒の発生原理について説明するための図である。 図8は、光芒の発生原理について説明するための図である。 図9は、光芒の発生原理について説明するための図である。 図10は、光芒の発生原理について説明するための図である。 図11は、光芒の発生原理について説明するための図である。 図12は、光芒の発生原理について説明するための図である。 図13は、光芒の発生原理について説明するための図である。 図14は、光芒の発生原理について説明するための図である。 図15は、光芒の発生原理について説明するための図である。 図16は、光芒の発生原理について説明するための図である。 図17は、光芒の発生原理について説明するための図である。 図18は、光芒の一例を示す図である。 図19は、図18の光芒の一例の一部を取り出した図である。 図20は、導電性細線の一部を拡大した図である。 図21は、図20の導電性細線の遮蔽部と透過部を反転させた図である。 図22は、従来の導電性細線の一部を拡大した図である。 図23は、本発明と従来の導電性細線に対してバビネの原理を適用したときの透過する光の振幅を表すグラフである。 図24は、図20に示された導電性細線の回折効率と、図22に示された従来の導電性細線の回折効率と、を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
なお、本明細書において、「シート面(板面、フィルム面)」とは、対象となるシート状(板状、フィルム状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材(板状部材、フィルム状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1乃至図22は、本発明による一実施の形態およびその変形例を説明するための図である。このうち図1は、透明発熱板を備えた自動車を概略的に示す図であり、図2は、透明発熱板をその板面の法線方向から見た図であり、図3は、図2の透明発熱板の横断面図である。
図1に示されているように、乗り物の一例としての自動車1は、フロントウィンドウ、リアウィンドウ、サイドウィンドウ等の窓ガラスを有している。以下では、フロントウィンドウ5が透明発熱板10で構成されている例を説明する。また、自動車1はバッテリー等の電源7を有している。
図2及び図3に示すように、本実施の形態における透明発熱板10は、一対の基板11,12と、一対の基板11,12の間に配置された導電体付きシート20と、各基板11,12と導電体付きシート20とを接合する一対の接合層13,14と、を有している。なお、図1及び図2に示した例では、透明発熱板10、基板11,12は湾曲しているが、他の図では、理解の容易のため、透明発熱板10及び基板11,12を平板状にて図示している。
導電体付きシート20は、基材フィルム21と、基材フィルム21の第1基板11に対面する面上に設けられ且つ導電性細線31を含む発熱用導電体30と、発熱用導電体30に通電するための一対のバスバー25と、を有する。
また、図1及び図2によく示されているように、透明発熱板10は、発熱用導電体30に通電するための配線部15を有している。図示された例では、バッテリー等の電源7によって、配線部15から導電体付きシート20のバスバー25を介して発熱用導電体30に通電し、発熱用導電体30を抵抗加熱により発熱させる。発熱用導電体30で発生した熱は基板11,12に伝わり、基板11,12が温められる。これにより、基板11,12に付着した結露による曇りを取り除くことができる。また、基板11,12に雪や氷が付着している場合には、この雪や氷を溶かすことができる。したがって、乗員の視界が良好に確保される。
なお、透明発熱板の「透明」とは、当該透明発熱板を介して当該透明発熱板の一方の側から他方の側を透視し得る程度の透明性を有していることを意味しており、例えば、30%以上、より好ましくは70%以上の可視光透過率を有していることを意味する。可視光透過率は、分光光度計((株)島津製作所製「UV−3100PC」、JISK0115準拠品)を用いて測定波長380nm〜780nmの範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定される。
また、本明細書において、「板」、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「導電体付きシート」は板やフィルムと呼ばれ得るような部材をも含む概念であり、したがって、「導電体付きシート」は、「導電体付き板(基板)」や「導電体付きフィルム」と呼ばれる部材と、呼称の違いのみにおいて区別され得ない。
以下、透明発熱板10の各構成要素について説明する。
まず、基板11,12について説明する。基板11,12は、図1で示された例のように自動車のフロントウィンドウに用いる場合、乗員の視界を妨げないよう可視光透過率が高いものを用いることが好ましい。このような基板11,12の材質としては、ソーダライムガラスや青板ガラスが例示できる。基板11,12の可視光透過率は90%以上であることが好ましい。ただし、基板11,12の一部または全体に着色するなどして、この一部分の可視光透過率を低くしてもよい。この場合、太陽光の直射を遮ったり、車外から車内を視認しにくくしたりすることができる。
また、基板11,12は、1mm以上5mm以下の厚みを有していることが好ましい。このような厚みであると、強度及び光学特性に優れた基板11,12を得ることができる。一対の基板11,12は、同一の材料で同一に構成されていてもよいし、或いは、材料および構成の少なくとも一方において互いに異なるようにしてもよい。
次に、接合層13,14について説明する。第1接合層13が、第1基板11と導電体付きシート20との間に配置され、第1基板11と導電体付きシート20とを互いに接合する。第2接合層14が、第2基板12と導電体付きシート20との間に配置され、第2基板12と導電体付きシート20とを互いに接合する。
このような接合層13,14としては、種々の接着性または粘着性を有した材料からなる層を用いることができる。また、接合層13,14は、可視光透過率が高いものを用いることが好ましい。典型的な接合層としては、ポリビニルブチラール(PVB)からなる層を例示することができる。接合層13,14の厚みは、それぞれ0.15mm以上1mm以下であることが好ましい。一対の接合層13,14は、同一の材料で同一に構成されていてもよいし、或いは、材料および構成の少なくとも一方において互いに異なるようにしてもよい。
なお、透明発熱板10には、図示された例に限られず、特定の機能を発揮することを期待されたその他の機能層が設けられても良い。また、1つの機能層が2つ以上の機能を発揮するようにしてもよいし、例えば、透明発熱板10の基板11,12、接合層13,14、後述する導電体付きシート20の基材フィルム21の、少なくとも一つに何らかの機能を付与するようにしてもよい。透明発熱板10に付与され得る機能としては、一例として、反射防止(AR)機能、耐擦傷性を有したハードコート(HC)機能、赤外線遮蔽(反射)機能、紫外線遮蔽(反射)機能、防汚機能等を例示することができる。
次に、導電体付きシート20について説明する。導電体付きシート20は、基材フィルム21と、基材フィルム21の一方の基板11に対面する面上に設けられ且つ導電性細線31を含む発熱用導電体30と、発熱用導電体30に通電するための一対のバスバー25と、を有する。一対のバスバー25は、集電電極として機能し、発熱用導電体30は、一対のバスバー25を連結している。発熱用導電体30は、高い抵抗値を有し、抵抗加熱により発熱する。導電体付きシート20は、基板11,12と略同一の平面寸法を有して、透明発熱板10の全体にわたって配置されてもよいし、図1の例における運転席の正面部分等、透明発熱板10の一部にのみ配置されてもよい。
基材フィルム21は、発熱用導電体30を支持する基材として機能する。基材フィルム21は、可視光線波長帯域の波長(380nm〜780nm)を透過する一般に言うところの透明である電気絶縁性のフィルムである。基材フィルム21としては、可視光を透過し、発熱用導電体30を適切に支持し得るものであればいかなる材質のものでもよいが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、環状ポリオレフィン等を挙げることができる。また、基材フィルム21は、光透過性や、発熱用導電体30の適切な支持性等を考慮すると、0.03mm以上0.20mm以下の厚みを有していることが好ましい。
次に、図4及び図5を参照しながら、発熱用導電体30について説明する。図4及び図5は、いずれも導電体付きシート20をそのシート面の法線方向から見た平面図であるが、発熱用導電体が互いに異なるパターンを有している。
発熱用導電体30は、一対のバスバー25の間に配置された導電性細線31を有している。導電性細線31は、バッテリー等の電源7から、配線部15及びバスバー25を介して通電され、抵抗加熱により発熱する。そして、この熱が接合層13,14を介して基板11,12に伝わることで、基板11,12が温められる。
導電性細線31は、種々のパターンで配列することができる。図4に示された例では、発熱用導電体30は、導電性細線31が多数の開口33を画成するメッシュ状のパターンで配置されることによって形成されている。発熱用導電体30は、2つの分岐点32の間を延びて、開口33を画成する複数の接続要素34を含んでいる。すなわち、発熱用導電体30の導電性細線31は、両端において分岐点32を形成する多数の接続要素34の集まりとして構成されている。
一方、図5に示された例のように、発熱用導電体30は、一対のバスバー25を連結する複数の導電性細線31からなっていてもよい。図5に示された例において、複数の導電性細線31は、それぞれ規則的な構造で一方のバスバー25から他方のバスバー25へ延在している。複数の導電性細線31は、当該導電性細線31の延在方向と非平行な方向に、互いから離間して配列されている。とりわけ、複数の導電性細線31は、当該導電性細線31の延在方向と直交する方向に配列されている。これにより、隣接する2つの導電性細線31の間には、隙間35が形成される。
このような発熱用導電体30及びバスバー25を構成するための材料としては、例えば、金、銀、銅、白金、アルミニウム、クロム、モリブデン、ニッケル、チタン、パラジウム、インジウム、タングステン、及び、これらの合金の一以上を例示することができる。発熱用導電体30及びバスバー25は、同一の材料を用いて形成されていてもよいし、或いは、互いに異なる材料を用いて形成されていてもよい。
発熱用導電体30は、上述したように不透明な金属材料を用いて形成され得る。その一方で、発熱用導電体30によって覆われていない基材フィルム21上の領域の割合、すなわち非被覆率(図4に示されたパターンでは、「開口率」とも呼ぶ)は、70%以上90%以下程度と高くなっている。また、導電性細線31の線幅は、2μm以上20μm以下程度となっている。このため、発熱用導電体30が設けられている領域は、全体として透明に把握され、発熱用導電体30の存在が透明発熱板10の透視性を害さないようになっている。
図3に示された例では、導電性細線31は、全体として矩形状の断面を有している。導電性細線31の幅W、すなわち、透明発熱板10の板面に沿った幅Wは2μm以上20μm以下とし、高さ(厚さ)H、すなわち、透明発熱板10の板面への法線方向に沿った高さ(厚さ)Hは1μm以上60μm以下とすることが好ましい。このような寸法の導電性細線31によれば、その導電性細線31が十分に細線化されているので、発熱用導電体30を効果的に不可視化することができる。
また、図3に示されたように、導電性細線31は、導電性金属層36、導電性金属層36の表面のうち、基材フィルム21に対向する側の面を覆う第1の暗色層37、導電性金属層36の表面のうち、基板11に対向する側の面及び両側面を覆う第2の暗色層38を含むようにしてもよい。優れた導電性を有する金属材料からなる導電性金属層36は、比較的高い反射率を呈する。そして、発熱用導電体30の導電性細線31をなす導電性金属層36によって光が反射されると、その反射した光が視認されるようになり、乗員の視界を妨げる場合がある。また、外部から導電性金属層36が視認されると、意匠性が低下する場合がある。そこで、第1及び第2の暗色層37,38が、導電性金属層36の表面の少なくとも一部分を覆っている。第1及び第2の暗色層37,38は、導電性金属層36よりも可視光の反射率が低い層であればよく、例えば黒色等の暗色の層である。この暗色層37,38によって、導電性金属層36が視認されづらくなり、乗員の視界を良好に確保することができる。また、外部から見たときの意匠性の低下を防ぐことができる。
なお、前述したように、透明発熱板10の透視性または透明発熱板10を介した視認性を確保する観点から、非被覆率が高くなるように、発熱用導電体30の導電性細線31は基材フィルム21上に形成されている。そして、図3に示すように、第1接合層13と導電体付きシート20の基材フィルム21とは、導電性細線31の非被覆部、すなわち隣り合う導電性細線31の間となる領域を介して接触している。すなわち、発熱用導電体30は、接合層13内に埋め込まれた状態となっている。
ところで、上述したように、電熱線を含んだ透明発熱板を介して光、例えば対向車の照明を観察した場合、尾を引くように観察される光の筋、すなわち光芒が当該照明の周囲に観察される。このような光芒の発生は、透明発熱板を介した視認性を悪化させることになる。そして、本件発明者らは、鋭意検討を重ねた結果として、光芒は、透明発熱板への入射光が電熱線で回折することで発生することを知見した。本件発明者らは、更に鋭意検討を重ねた結果として、電熱線の側縁の形状によって回折の目立ち方が変化し得ることを確認し、そして更に、電熱線の側縁の形状を変化させることによって、言い換えるとアポダイゼーション技術を応用することによって、極めて効果的に光芒を目立たなくさせ得ることを可能とした。以下、本発明による光芒を目立たなくさせる方法について、実施例を交えて、図6乃至図24を参照して説明する。
一般に、構造に周期的に形成された隙間や開口の透過部を光が通過するとき、当該光は回折する。このとき生成される回折像が、光芒として視認され得る。回折像の形状は、構造の透過部の形状、より詳しくは、透過部と遮蔽部の境界の形状によって決定される。回折像は、0次以外の各次数の回折光の集合として視認されるようになる。各次数の回折効率は、物体の開口率(非被覆率)D〔%〕に依存する。0次から無限次までの回折光の回折効率の総和、すなわち全透過率は、D〔%〕となる。このうち、0次回折光の回折効率は(D/100)×100〔%〕となり、光芒に寄与する0次回折光以外の回折光の回折効率の総和は((D/100)−(D/100))×100〔%〕となる。したがって、0次回折光以外の回折光の回折効率の総和は、言い換えると、光芒の視認されやすさに相当する回折像の強度は、開口率(非被覆率)Dが50%で最も大きくなり、50%から小さくなる又は大きくなるにつれて低下する。しかも、この回折像の強度の値は、50%を中心として対称的となる。
ある構造に光が入射した際に観察される0次以外の回折像は、当該ある構造の透過部と遮蔽部が反転した相補的な構造に光が入射した際に観察される0次以外の回折像と形状・強度ともに一致する。このことは、バビネの原理として知られている。つまり、例えば図6に示されたハニカム配列で配列された正六角形状の透過部50a(開口領域)を有する構造50に光が入射した際に観察されるようになる0次以外の回折像は、図6の構造と相補的な構造60、すなわち、図7に示されたハニカム配列で配列された正六角形状の遮蔽部60bを有する構造60に光が入射した際に観察される0次以外の回折像と同一となる。回折像の考察において、図6のように開口が複雑な形状(六角形)よりも、図7のように単純な形状(矩形)の集合のほうが見通しがよい。また、以降「回折像」とは0次以外の回折光による像を表すこととする。
次に、観察される回折像の形状を検討する。回折像の形状は、以下の方法によって特定される。ここでは、例として、ハニカム配列で透過部50a(開口領域、非被覆領域)が規則性を持って配列された図6のパターン構造50に光が入射した際に観察される回折像について検討する。まず、図6のパターン構造50で観察される回折像は、前述のように、図7のパターン構造60で観察される回折像と同一となる。したがって、図6のパターン構造50を、ハニカム配列で遮蔽部60bが規則性を持って配列された図7のパターン構造60に置き換えて、観察される回折像について検討を行う。図7のパターン構造60において、透過部60aは、正六角形状の遮蔽部60bの周囲を取り囲む一定の幅を有したスリットとなっている。図7のパターン構造60の透過部60aは、平行なスリット毎に分割すると、3つの単位パターン要素61、62、63に分類することができる。したがって、図7のパターン構造60を光が進む際に生じる回折現象は、図8〜図10に示された3つの単位パターン要素61、62、63の各々を光が進む際に生じる回折現象の総和となる。
このうち、図8の単位パターン要素61について考える。ここでは、この単位パターン要素61は、長さ2l、線幅2dの図11に示されたスリットが中心間隔aで無数に配置されてなる透過部、言い換えると窓要素である。この単位パターン要素61は、2つの成分、すなわち図11に示す長さ2l、線幅2dの1つの基準要素61Aと、図12に示す間隔aで無数に配置される点群61Bとの畳み込みで表される。次に、構造50から観測者が十分離れているとして、回折像の振幅分布を求める。回折像の振幅分布は、構造を透過する光の振幅分布、すなわち空間振幅分布を、フラウンホーファの回折として畳み込みの定理を用いて、フーリエ変換して求めることができる。回折する光の波長をλとすると、図11の基準要素61Aのフーリエ変換は、図13のような1次の明線が線幅λ/l、長さλ/dである中心部が最も強いカーディナル・サイン型の分布61A1が得られる。特に、線幅の方向(線の長手方向に直交する方向)、すなわち図の縦方向で考えると、図11の単位パターン要素61Aの空間振幅分布は、グラフG1のような矩形の分布であり、この方向における単位パターン要素61Aの回折像は、グラフG1をフーリエ変換した図13のグラフG2の振幅分布を有している。ここでグラフG1(図11)およびグラフG2(図13)の縦軸は各図の縦方向の対応する位置、すなわち幅方向における位置を表し、横軸は振幅分布を表している。ただし、図13の単位パターン要素61A1の寸法はラジアンで表した回折角度である。観測者からパターン構造50の距離をRとすると、パターン平面上にて、1次の明線が線幅λR/l、長さλR/dとなると考えてもよい。図13の単位パターン要素61A1では、幅方向の分布は十分小さいので一周期まで、長さ方向の分布は簡略化のため二周期までしか記載されていない。また、二周期目は振幅が強調されて描かれている。
図12の間隔aで無数に配置された点のフーリエ変換からは、図14のような間隔2λ/(√3×a)の無数に配置された点の分布61B1が得られる。これらの分布61A1と61B1の積が、図8の単位パターン要素61の回折像の振幅分布となる。ただし、分布61A1と61B1の積において、図14の無数に配置された点の分布61B1は、目視できない微細構造となって図13の振幅分布61A1の内部に配置されるので、図13の振幅分布61A1を図8の構造61の実質的な回折像の振幅分布と考えることができる。
同様の操作によって、図9の単位パターン要素62からは図15の振幅分布62A1が、図10の単位パターン要素63からは図16の振幅分布63A1が、それぞれ回折像の振幅分布として得られる。それぞれの振幅分布61A1,62A1,63A1を重ね合わせたものが、もとのパターン構造60の回折像の振幅分布であり、その2乗が観測される回折像の強度分布となる。すなわち、図6のパターン構造50からは、図13、図15、図16の振幅分布61A1,62A1,63A1を重ね合わせて2乗した図17の強度分布60A1を有する回折像として観測される。
以上のように、図6に例示したパターン構造50から観測される回折像は、図17の強度分布60A1のように異なる3方向に延びる3つの筋状の光となる。この筋状の光が、光芒として観察される。そして、このような光芒は、透明発熱板10を介した視認性に強い影響を及ぼす。
透明発熱板10を介した視認性に対して影響が小さい回折像とは、筋状の光、すなわち光芒を含まない像である。このような回折像の一例として、回折像の周辺部が弱い、すなわち高次の回折光の回折効率が低いものや、光芒が全方向に延び出して個々の光芒が識別できなくなっているものが考えられる。前者については、図18のように、高次の回折次数による回折像が視認されない、回折像70のような、いわゆる「すそ引き」が短い回折像が観察されることが好ましい。
図19は、図18の回折像70の一要素を示している。この要素70Aは、図19のグラフG3に示された振幅分布を有している。グラフG3に示された振幅分布の2乗が、強度分布となる。この強度分布は、極値を一つしか含まない。このような強度分布を有する要素70Aの集合として観察される図18の回折像70では、「すそ引き」が短く、光芒が目立たない。図示された要素70Aの振幅分布は、一例としてガウス分布となっている。なお、ガウス分布は無限遠まで存在することから、実際には、要素70Aの振幅分布は、厳密な意味でのガウス分布とはなっていない、或いは、ガウス分布の一部分となっている。ただし、ガウス分布に近似した分布であっても、「すそ引き」を十分に低減することは可能であり、以下で用いるガウス分布とは、近似的なガウス分布やガウス分布の一部分も含むものとする。
図20に示された構造80は、透過部80a及び遮蔽部80bからなっている。そして、この構造の遮蔽部80bが、発熱用導電体の導電性細線31に相当すると考えることができる。図20に示された導電性細線31は、例えば図5に示された発熱用導電体に適用され得る。図20の導電性細線31を用いて作製された発熱用導電体での回折光によって、図19に示された要素70Aを組み合わせてなる図18の回折像70が得られる。
図20に示された導電性細線31の側縁31aの輪郭をなす線31bは、ピッチpの折れ線となっている。ピッチpは、導電性細線31の幅方向に突出した側縁31aの頂部の、導電性細線31の長手方向に沿った間隔として特定され得る。
一般的に周期構造において、回折角度θは以下の式で与えられる。
sinθ=mλ/d
ただし、mは回折次数、λは波長、dは周期構造のピッチである。もし波長がピッチより大きくなる、すなわちλ/dが1以上になると、m=1以上では右辺が1以上になり、θが解を持たなくなる、すなわち回折しなくなる。すなわち、回折光から1次以上の成分が消えて0次光のみ残る。周期パターンは複数次数の組み合わせで生じることを考えると、この場合周期構造が消失して均一パターンとなる。またその振幅は開口率にほぼ比例する。
折れ線構造の導電性細線31の長手方向を周期構造と考えこの原理を適用すると、波長がピッチpより大きくなると、透過後の振幅は長手方向で均一となる。またその振幅は考えている幅方向における位置での面積比にほぼ比例する。
構造に対する透過前後の振幅比を実効透過率と呼ぶことにする。
側縁31aの輪郭をなす線31bのピッチpよりも波長が長い光については、折れ線31bが設けられている領域において、実効透過率、および透過後の空間振幅が導電性細線31の幅方向に沿って変化する。具体的には、導電性細線31の幅方向に沿った各位置において透過部80aの占める割合に応じて変化する。
ここで、図21は、図20に示された構造80の透過部80aおよび遮蔽部80bを反転させた構造を示している。上述したバビネの原理により、図20に示された構造80での0次以外の回折光による回折像は、当該構造80の透過部80a及び遮蔽部80bを反転させた図21に示された構造41での0次以外の回折光による回折像と同一となる。側縁31aの輪郭をなす線31bのピッチpよりも波長の長い光を対象とすると、導電性細線31の幅方向に沿った図21の構造41の空間振幅分布は、グラフG4に示すように、ガウス分布となっている。ガウス分布をフーリエ変換した場合、ガウス分布が得られる。したがって、図21に示された構造41の空間振幅分布をフーリエ変換すると、当該構造の回折像の振幅分布は、やはりガウス分布が得られる。
すなわち、図20及び図21に示された構造での回折光による回折像は、図19に示された要素70Aとして観察される。したがって、図20に示された構造80の遮蔽部80bをなす導電性細線31、言い換えると、側縁31aの輪郭をなす線31bが折れ線となっている導電性細線31での回折光による回折像は、図19に示された高次の回折成分が除去されたパターン、すなわち「すそひき」の短いパターンとなる。したがって、側縁31aの輪郭をなす線31bが折れ線となっている導電性細線31を用いた発熱用導電体を含む透明発熱板によれば、光芒を効果的に目立たなくすることができる。
なお、図20において、導電性細線31の側縁31aの輪郭をなす線31bが折れ線である例を示したが、これに限られない。側縁31aの輪郭をなす線31bが波線であってもよく、折れ線と波線の組み合わせてなる線であっても、同様の作用効果を奏すること、すなわち、光芒を効果的に目立たなくすることができる。
また、光芒を目立たなくさせるという効果は、導電性細線31の側縁31aの輪郭をなす線31bのピッチp以上の波長を有する光に対して発揮される。したがって、導電性細線31の側縁31aの輪郭をなす線31bのピッチp以下が、可視光帯域の最長波長未満となっていれば、人間の視覚で認識可能な効果を奏することができる。より好ましくは、導電性細線31の側縁31aの輪郭をなす線31bのピッチpが可視光帯域の最短波長未満となっていれば、可視光帯域の全ての光に関し光芒を目立たなくさせることができる。なお、ピッチpは一定でなくてもよい。
上述の図20に示した導電性細線31の構造の実施例として、導電性細線31を透過する光の回折による回折効率を、図22に示すような従来の導電性細線31の例と比較する。なお、以下で述べるのは、本発明の具体的な効果を示すための一例であり、実施の形態を限定するものではない。
〔実施例〕
図20のような、輪郭をなす線31bが折れ線形状の側縁31aを有する導電性細線31において、導電性細線31を間隔aで配置する。導電性細線31の間隔aを256μm、線幅2dを6μm、全体幅Wを18μmとした。図21に示すように、この導電性細線31の透過部と遮蔽部を反転させると、構造41のようになる。幅方向において、この構造41の空間振幅分布は、グラフG4のように、ガウス分布に近似的な分布となる。なお、折れ線のピッチpは、可視光帯域の最短波長未満となっている。
〔比較例1〕
図22のような、矩形である導電性細線31において、導電性細線31の間隔aを256μm、線幅2dを6μmとした。
〔比較例2〕
図22のような、矩形である導電性細線31において、導電性細線31の間隔aを256μm、線幅2dを18μmとした。
〔比較結果〕
上述の実施例及び比較例1,2の導電性細線31に対して透過部と遮蔽部を反転させたときの可視光に対する振幅分布のグラフを図23に示す。図23のグラフAは実施例を、グラフBは比較例1を、グラフCは比較例2を、それぞれ表している。上述のように、グラフAは、標準偏差2μmのガウス分布に近似したグラフ形となっている。一方、グラフBは、幅6μmの矩形、グラフCは幅18μmの矩形となっているが、グラフB,Cは厳密な矩形でなく、光の回折によって導電性細線31で遮蔽されている位置の近傍にも振幅があり、遮蔽されていない位置の近傍でも透過率が低くなる。
図24は、上述の実施例及び比較例1,2の導電性細線31の可視光に対する振幅分布に対する回折効率を示すグラフである。これらのグラフは、図23の振幅分布をフーリエ変換することで知ることができる。なお、グラフの横軸は、回折角度θについて、sinθ=mλ/aの関係から、回折次数mを用いて表されている。λは回折する光の波長であり、aは上述の導電性細線31の間隔である。このグラフから理解されるように、実施例のグラフAは、比較例1のグラフB及び比較例2のグラフCに比べて、高次の回折次数において回折効率が低い。つまり、実施例においては「すそ引き」が短い。例えば、10次の回折次数に対応する回折角度は、sinθ=mλ/aの関係から、λ=0.5μmの光に対しては1.12°であるとわかる。グラフAはグラフB,Cと比べて10次より大きい回折次数においては回折効率が低い。つまり、回折角度1.12°より大きい角度では、図22のグラフからわかるように、すそ引きがほとんど存在しない。一方、比較例1,2では、図22のグラフB,Cからわかるように、より高次の回折次数においても、すなわちより大きい回折角度においても、回折効率が比較的高く、「すそ引き」が視認されてしまう。
以上のように、本実施の形態における透明発熱板10は、一対の基板11,12と、一対の基板11,12の間に配置された導電性細線31を含む発熱用導電体30と、を備え、導電性細線31の側縁31aの輪郭をなす線31bは、波線、折れ線、又は、波線及び折れ線を組み合わせてなる線となっている。このような透明発熱板10によれば、回折光の振幅分布において、高次の回折効率が低く、「すそ引き」が短くすることができる。従って、回折像の広がりを抑制することができ、視認される光芒を小さくすることができる。このようにして、透明発熱板10を通してより良好な視界を確保することができる。
また、本実施の形態における透明発熱板10では、側縁31aの輪郭をなす線31bのピッチは、可視光帯域の最長波長未満、好ましくは可視光帯域の最短波長未満である。このような透明発熱板10によれば、側縁31aの輪郭をなす線31bのピッチpより長い波長の光に対して、導電性細線31の幅方向において、空間振幅分布が、当該幅方向における導電性細線31の長さに依存する。「すそ引き」が短くなる光の波長は、側縁31aの輪郭をなす線31bのピッチpより長い波長の光であるので、可視光帯域の光に対して「すそ引き」が短くなる効果を発揮することができる。従って、視認される光芒を小さくする効果を確実に発揮することができる。
前述した実施の形態において、透明発熱板10が曲面状に形成されている例を示したが、この例に限られず、透明発熱板10が、平板状に形成されていてもよい。
また、前述した実施の形態において、導電性細線31の透過部と遮蔽部を逆転させると、空間振幅分布がガウス分布になる例を示したが、分布はガウス分布に限られない。例えば、余弦関数型等のアポダイゼーション関数として用いられている関数の分布であってもよい。
透明発熱板10は、自動車1のリアウィンドウ、サイドウィンドウやサンルーフに用いてもよい。また、自動車以外の、鉄道、航空機、船舶、宇宙船等の乗り物の窓に用いてもよい。
また、透明発熱板10は、電熱パネルヒータ等の暖房器具として用いることもできる。
あるいは、透明発熱板10は、住宅、事務所、店舗、病院乃至医院等の各種建築物用の窓以外にも、特に室内と室外とを区画する透明部を有する箇所、例えば扉(硝子戸)、間仕切、壁面(透明壁)等に使用することもできる。また、窓、扉、間仕切り等の室内外を区劃するものには限らず、住宅の内部の透明部分を有する窓や扉、浴槽の仕切り窓や天窓など、建築物用用途一般に霜取りや防曇等を目的として用いることもできる。
1 自動車
5 フロントウィンドウ
7 電源
10 透明発熱板
11 第1基板
12 第2基板
13 第1接合層
14 第2接合層
15 配線部
20 導電体付きシート
21 基材フィルム
25 バスバー
30 発熱用導電体
31 導電性細線
31a 側縁
32 分岐点
33 開口
34 接続要素
35 隙間
36 導電性金属層
37 第1の暗色層
38 第2の暗色層

Claims (5)

  1. 一対の基板と、
    前記一対の基板の間に配置された導電性細線を含む発熱用導電体と、を備え、
    前記導電性細線の側縁の輪郭をなす線は、波線、折れ線、又は、波線及び折れ線を組み合わせてなる線となっており、
    前記側縁をなす線のピッチは、可視光帯域の最長波長未満である、透明発熱板。
  2. 前記側縁をなす線のピッチは、可視光帯域の最短波長未満である、請求項1に記載の透明発熱板。
  3. 請求項1または2に記載された透明発熱板を備えた乗り物。
  4. 請求項1または2に記載された透明発熱板を備えた暖房器具。
  5. 請求項1または2に記載された透明発熱板を備えた建築物用窓。
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