JP6578936B2 - ミストセパレータの制御装置 - Google Patents
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Description
以下、図1〜図5を参照して、第1実施形態について説明する。
<オイルミストセパレータ10>
図1に示すように、オイルミストセパレータ10は、車載内燃機関のクランク室内のブローバイガスを吸気通路に還流する還流通路に設けられるものであり、例えばナイロン66などの電気絶縁性の硬質樹脂材料によって形成されたケース11を有している。
図2に示すように、各電極板40には、導線を介して電圧発生装置60が電気的に接続されている。同図の左から奇数番目の電極板40には、電圧発生装置60の陽極(+)が接続されている。また、同図の左から偶数番目の電極板40には、電圧発生装置60の陰極(−)が接続されている。電圧発生装置60により、互いに隣り合う電極板40の間に所定の電位差を付与することが可能とされている。
図1に示すように、ガス流入口23を通じてケース11内に導入されたブローバイガスはガス流出口24に向けて移動する。
なお、オイルが分離されたブローバイガスは、ガス流出口24を通じて還流通路に流出する。一方、底壁22上に溜まったオイルなどは同底壁22を伝って移動し、オイル排出口25を通じてケース11外に排出される。
前述したように、フィルタ50は電気絶縁材料により形成されているため、新品のフィルタ50、すなわちオイルの固着による目詰まりが生じていないフィルタ50では、複数の電極板40の間に電位差を付与しても、これら電極板40の間における電気抵抗が大きく、これら電極板40の間を流れる電流は極めて小さい。
以下、図6を参照して、第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
電子制御装置80は、検出抵抗66の電圧Vに基づいてフィルタ50の目詰まり度合を推定する推定部83を備えている。すなわち、推定部83は、例えば予め実験により求められたフィルタ50の目詰まり度合と検出抵抗66の電圧Vとの関係を規定したマップを参照することにより、フィルタ50の目詰まり度合を推定する。また、電子制御装置80は、推定部83により推定されるフィルタ50の目詰まり度合と、フィルタ50が当該目詰まり度合に至るまでの車載内燃機関の運転履歴とに基づいてフィルタ50の交換時期までの走行可能距離Dを予測する予測部84を備えている。また、電子制御装置80は、予測部84により予測された走行可能距離Dをインストルメントパネルのディスプレイ91に文字情報として表示させるべくディスプレイ91に対して駆動信号を出力するディスプレイ制御部85を備えている。
以下、図7を参照して、第3実施形態について説明する。以下、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・第1実施形態において、フィルタ50の目詰まり度合が所定の度合以上である旨判定された場合に、第3実施形態において例示した加振装置12を駆動するようにしてもよい。
・例えばフィルタ50に流入するブローバイガスの流量が一時的に多くなった場合に、フィルタ50に多くのオイルミストMが付着して電極板40の間における電気抵抗が一時的に小さくなることが考えられる。この場合、その後に電気抵抗が回復するにもかかわらずフィルタ50の目詰まり度合が所定の度合以上である旨の誤判定がなされるおそれがある。そこで、検出抵抗66の電圧Vの所定期間における平均値を算出するとともに、同平均値に基づいてフィルタ50の目詰まり度合の判定や推定を行うようにすれば、上述したような不都合を回避することができる。また、ブローバイガスの流量が少なくなる機関運転状態や、ブローバイガスの影響の少ない機関停止中のときに限って判定や推定を行うようにしてもよい。
・二次コイル68に対して検出抵抗を直列にて接続するとともに、同検出抵抗の電圧や同検出抵抗を流れる電流に基づいてフィルタ50の目詰まり度合の判定や推定を行なうようにしてもよい。要するに、複数の電極板40の間における電気抵抗の大きさと相関関係を有するパラメータに基づいて上記判定や推定を行うものであればよい。
Claims (6)
- 複数の電極と、電気絶縁材料により形成され、複数の前記電極の間に配置されたフィルタとを有し、複数の前記電極の間に電位差が付与されている状態において前記フィルタにガスを通過させることにより、ガスに含まれるミストを静電吸着力により分離するミストセパレータに適用される制御装置であって、
複数の前記電極の間における電気抵抗の大きさと相関関係を有するパラメータに基づいて前記フィルタの目詰まり度合が所定の度合以上であるか否かを判定する判定部を備え、
前記所定の度合として大きさの異なる複数の度合が設定されており、
前記判定部は、前記フィルタの目詰まり度合が前記複数の度合以上であるか否かをそれぞれ判定する、
ミストセパレータの制御装置。 - 複数の電極と、電気絶縁材料により形成され、複数の前記電極の間に配置されたフィルタとを有し、複数の前記電極の間に電位差が付与されている状態において前記フィルタにガスを通過させることにより、ガスに含まれるミストを静電吸着力により分離するミストセパレータに適用される制御装置であって、
複数の前記電極の間における電気抵抗の大きさと相関関係を有するパラメータに基づいて前記フィルタの目詰まり度合が所定の度合以上であるか否かを判定する判定部を備え、
複数の前記電極の間に電位差を付与可能な電圧発生装置には、過電流検出用の検出抵抗が設けられており、
前記判定部は、前記検出抵抗の電圧が所定の閾値以上である場合に、前記フィルタの目詰まり度合が前記所定の度合以上である旨判定する、
ミストセパレータの制御装置。 - 複数の電極と、電気絶縁材料により形成され、複数の前記電極の間に配置されたフィルタとを有し、複数の前記電極の間に電位差が付与されている状態において前記フィルタにガスを通過させることにより、ガスに含まれるミストを静電吸着力により分離するミストセパレータに適用される制御装置であって、
複数の前記電極の間における電気抵抗の大きさと相関関係を有するパラメータに基づいて前記フィルタの目詰まり度合が所定の度合以上であるか否かを判定する判定部を備え、
前記判定部により前記フィルタの目詰まり度合が前記所定の度合以上である旨判定された場合に、その旨を報知すべく報知手段に対して駆動信号を出力する制御部を備える、
ミストセパレータの制御装置。 - 複数の電極と、電気絶縁材料により形成され、複数の前記電極の間に配置されたフィルタとを有し、複数の前記電極の間に電位差が付与されている状態において前記フィルタにガスを通過させることにより、ガスに含まれるミストを静電吸着力により分離するミストセパレータに適用される制御装置であって、
複数の前記電極の間における電気抵抗の大きさと相関関係を有するパラメータに基づいて前記フィルタの目詰まり度合を推定する推定部を備え、
複数の前記電極の間に電位差を付与可能な電圧発生装置には、過電流検出用の検出抵抗が設けられており、
前記推定部は、前記検出抵抗の電圧に基づいて前記フィルタの目詰まり度合を推定する、
ミストセパレータの制御装置。 - 複数の電極と、電気絶縁材料により形成され、複数の前記電極の間に配置されたフィルタとを有し、複数の前記電極の間に電位差が付与されている状態において前記フィルタにガスを通過させることにより、ガスに含まれるミストを静電吸着力により分離するミストセパレータに適用される制御装置であって、
複数の前記電極の間における電気抵抗の大きさと相関関係を有するパラメータに基づいて前記フィルタの目詰まり度合を推定する推定部を備え、
前記ミストセパレータは、車載内燃機関に設けられてブローバイガスに含まれるオイルミストを分離するオイルミストセパレータであり、
前記推定部により推定される前記フィルタの目詰まり度合と、前記フィルタが当該目詰まり度合に至るまでの車載内燃機関の運転履歴とに基づいて前記フィルタの交換時期までの走行可能距離を予測する予測部を備えており、
前記予測部により予測された前記走行可能距離を表示手段に表示させるべく前記表示手段に対して駆動信号を出力する制御部を備える、
ミストセパレータの制御装置。 - 複数の電極と、電気絶縁材料により形成され、複数の前記電極の間に配置されたフィルタとを有し、複数の前記電極の間に電位差が付与されている状態において前記フィルタにガスを通過させることにより、ガスに含まれるミストを静電吸着力により分離するミストセパレータに適用される制御装置であって、
複数の前記電極の間における電気抵抗の大きさと相関関係を有するパラメータに基づいて前記フィルタの目詰まり度合を推定する推定部を備え、
前記ミストセパレータのケースには振動を付与する加振装置が設けられており、
前記推定部により推定された前記フィルタの目詰まり度合に応じて前記加振装置を駆動すべく前記加振装置に対して駆動信号を出力する制御部を備える、
ミストセパレータの制御装置。
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