JP2018131951A - 内燃機関の静電式オイルミストセパレータ - Google Patents
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Abstract
【課題】電極の正極と負極との間に凝縮水が存在しているか否かを把握すること。【解決手段】オイルミストセパレータ10は、互いに対向する正極及び負極を有する電極40と、電気絶縁材料により形成され、電極40の正極と負極との間に介設されたフィルタと、電極40及びフィルタを収容するケースと、電極40の正極と負極との間に電圧を印加する電圧発生装置60とを備えている。制御部71は、電圧発生装置60による電圧の印加が行われておらず、第1スイッチ81が閉成されているときに、パルス電圧出力回路84からパルス電圧を出力するとともに抵抗器83と電極40との間における電圧である判定電圧Vjを検出する。そして、判定電圧Vjの波高値VjHと波低値VjLとの差分ΔVjに基づいて電極40の正極と負極との間における凝縮水の存在の有無を判定する。【選択図】図3
Description
本発明は、ブローバイガスに含まれるオイルミストを静電吸着力により分離する内燃機関の静電式オイルミストセパレータに関する。
内燃機関には、クランク室内のブローバイガスを吸気通路に還流する還流通路が設けられている。こうした還流通路の途中には、ブローバイガスに含まれるオイルミストを分離するオイルミストセパレータが設けられている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のオイルミストセパレータは、互いに対向する正極及び負極を有する板状の電極と、電気絶縁材料により形成され、電極の正極と負極との間に介設されたフィルタと、電極及びフィルタを収容するケースと、電極の正極と負極との間に電圧を印加する電圧発生装置とを備えている。
こうしたオイルミストセパレータでは、電圧発生装置により電極の正極と負極との間に数kVの電圧が印加されることによりフィルタが帯電するとともに同フィルタを通過するブローバイガスに含まれるオイルミストが帯電する。そして、帯電したオイルミストが静電気力によってフィルタに吸着されることでブローバイガスから分離される。
ところで、例えば内燃機関の冷間始動時のように電極の温度が低いときには、高温のブローバイガスに含まれる水蒸気が電極の表面で凝縮することにより結露が生じる。そのため、凝縮水がフィルタの内部で拡がることによって各電極の間が凝縮水を介して導通され、消費電力の増大を招くおそれがある。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、各電極の間に凝縮水が存在しているか否かを把握することができず、上述した問題を回避することが難しい。
本発明の目的は、電極の正極と負極との間に凝縮水が存在しているか否かを把握することのできる内燃機関の静電式オイルミストセパレータを提供することにある。
上記目的を達成するための内燃機関の静電式オイルミストセパレータは、互いに対向する正極及び負極を有する電極と、電気絶縁材料により形成され、前記電極の正極と負極との間に介設されたフィルタと、前記電極及び前記フィルタを収容するケースと、前記電極の正極と負極との間に電圧を印加する電圧発生装置と、を備え、前記電圧発生装置により前記電極の正極と負極との間に電圧が印加されている状態において前記フィルタに内燃機関のブローバイガスを通過させることにより、ブローバイガスに含まれるオイルミストを静電吸着力により分離する装置であって、前記電極及び前記フィルタによって構成されるコンデンサの静電容量を推定するとともに、推定された静電容量が、前記電極の正極と負極との間に凝縮水が存在しているときに取りうる範囲内の最小値以上である場合に、前記電極の正極と負極との間に凝縮水が存在している旨判定する制御部を備える。
上記オイルミストセパレータにおいては、電極の正極及び負極と、これらの間に介設されたフィルタとによってコンデンサが構成される。このコンデンサの静電容量は、電極やフィルタに凝縮水が付着することによって増大する。
上記構成によれば、制御部により推定されたコンデンサの静電容量が、上記最小値以上である場合に、電極の正極と負極との間に凝縮水が存在している旨判定される。すなわち、凝縮水が存在しているか否かが静電容量の変化に基づいて判定される。
本発明によれば、電極の正極と負極との間に凝縮水が存在しているか否かを容易に把握することができる。
以下、図1〜図5を参照して、一実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、静電式オイルミストセパレータ(以下、オイルミストセパレータ10)は、車載内燃機関のクランク室内のブローバイガスを吸気通路に還流する還流通路に設けられるものであり、セパレータ本体11を備えている。
図1及び図2に示すように、静電式オイルミストセパレータ(以下、オイルミストセパレータ10)は、車載内燃機関のクランク室内のブローバイガスを吸気通路に還流する還流通路に設けられるものであり、セパレータ本体11を備えている。
図1に示すように、セパレータ本体11は、電気絶縁性の硬質樹脂材料によって形成されたケース12を有している。
ケース12は、上部開口を有するケース本体20と、ケース本体20の上部開口を閉塞するリッド30とを有している。ケース本体20は、上部開口を取り囲む側壁21と、長方形板状の底壁22とを有している。なお、以降において、底壁22の長手方向をそれぞれ単に長手方向として説明する。
ケース12は、上部開口を有するケース本体20と、ケース本体20の上部開口を閉塞するリッド30とを有している。ケース本体20は、上部開口を取り囲む側壁21と、長方形板状の底壁22とを有している。なお、以降において、底壁22の長手方向をそれぞれ単に長手方向として説明する。
長手方向における一端側の側壁21には、ケース12の内外を連通する円筒状のガス流入口23が外側に向けて突設されている。また、長手方向における他端側の側壁21には、ケース12の内外を連通する円筒状のガス流出口24が外側に向けて突設されている。底壁22におけるガス流出口24に近接した位置には、ケース12の内外を連通するオイル排出口25が下側に向けて突設されている。
図1及び図2に示すように、ケース12の内部には、ステンレス鋼板によって形成された複数枚(本実施形態では4枚)の電極40が互いに間隔をおいて長手方向に沿って配置されている。また、各電極40は、ガス流入口23が形成された側壁21及びガス流出口24が形成された側壁21とそれぞれ間隔をおいて配置されている。なお、電極40は2枚以上であればよく、電極40の枚数を任意に変更することができる。
各電極40の間には、電気絶縁材料であるポリエステルの繊維によって形成されたフィルタ50が介設されている。フィルタ50は、同フィルタ50を挟む一対の電極40にそれぞれ当接している。なお、ポリエステルなどの電気絶縁材料は誘電分極が生じる誘電材料でもある。
図2に示すように、各電極40には、導線を介して電圧発生装置60が電気的に接続されている。同図の左から奇数番目の電極40には、電圧発生装置60の陽極(+)が接続されている。また、同図の左から偶数番目の電極40には、電圧発生装置60の陰極(−)が接続されている。すなわち、電極40は、互いに対向する正極41及び負極42を有している。電圧発生装置60により、電極40の正極41と負極42との間に数kVの電圧を印加することが可能とされている。
次に、図3を参照して、オイルミストセパレータ10の電気的構成について説明する。
図3に示すように、車載の直流電源(以下、電源61)には、昇圧用のトランス62を構成する一次コイル63、及びスイッチング素子としてこの例では電界効果トランジスタ(以下、FET64)が直列にて順に接続されている。FET64のゲート端子には、FET64をスイッチング駆動する駆動回路65が接続されている。
図3に示すように、車載の直流電源(以下、電源61)には、昇圧用のトランス62を構成する一次コイル63、及びスイッチング素子としてこの例では電界効果トランジスタ(以下、FET64)が直列にて順に接続されている。FET64のゲート端子には、FET64をスイッチング駆動する駆動回路65が接続されている。
トランス62を構成する二次コイル66には、ダイオード67、第2スイッチ82、及びオイルミストセパレータ10の各電極40が順に直列にて接続されている。また、各電極40には、平滑用のコンデンサ68が並列にて接続されている。すなわち、第2スイッチ82は、電圧発生装置60と電極40との間に設けられている。
駆動回路65には、例えばマイクロコンピュータを有して構成される内燃機関の電子制御装置70が接続されている。電子制御装置70には、例えば内燃機関のイグニッションスイッチなどの各種センサが接続されている。
ところで、前述したように、内燃機関の冷間始動時のように電極40の温度が低いときには、高温のブローバイガスに含まれる水蒸気が電極40の表面で凝縮することにより結露が生じる。そのため、凝縮水がフィルタ50の内部で拡がることによって各電極40の間が凝縮水を介して導通され、消費電力の増大を招くおそれがある。
そこで、電極40の正極41及び負極42と、これらの間に介設されたフィルタ50とによってコンデンサ45が構成されること、及びコンデンサ45の静電容量が電極40やフィルタ50に凝縮水が付着することによって増大することに着目し、凝縮水が存在しているか否かをコンデンサ45の静電容量の変化に基づいて把握するようにしている。
すなわち、本実施形態のオイルミストセパレータ10においては、電極40の正極41と負極42との間に凝縮水が存在しているか否か、すなわち結露が生じているか否かを判定する判定回路80が、第2スイッチ82と電極40との間の点P1から分岐して接続されている。上記点P1には、第1スイッチ81、抵抗器83、及び電圧発生装置60により電極40に対して印加される印加電圧(数kV)よりも低いパルス電圧(例えば数V)を印加するパルス電圧出力回路84が順に直列にて接続されている。
電子制御装置70には、電極40の正極41と負極42との間における凝縮水の存在の有無の判定処理(以下、結露判定処理)を行う制御部71が設けられている。
制御部71は、電圧発生装置60による電圧の印加が行われておらず、第1スイッチ81が閉成されているときに、パルス電圧出力回路84からパルス電圧を出力するとともに抵抗器83と電極40との間における電圧、より詳しくは、抵抗器83と第1スイッチ81との間の点P2における電圧である判定電圧Vjを検出する。また、制御部71は、判定電圧Vjの波高値VjHと波低値VjLとの差分ΔVjに基づいて結露の有無の判定を行う。
制御部71は、電圧発生装置60による電圧の印加が行われておらず、第1スイッチ81が閉成されているときに、パルス電圧出力回路84からパルス電圧を出力するとともに抵抗器83と電極40との間における電圧、より詳しくは、抵抗器83と第1スイッチ81との間の点P2における電圧である判定電圧Vjを検出する。また、制御部71は、判定電圧Vjの波高値VjHと波低値VjLとの差分ΔVjに基づいて結露の有無の判定を行う。
結露のあるときには結露のないときに比べて、コンデンサ45の静電容量が大きくなる。このため、電圧発生装置60による電圧の印加が行われておらず、第1スイッチ81が閉成されているときに、パルス電圧出力回路84から上記印加電圧よりも低いパルス電圧を出力すると、コンデンサ45にチャージされる電荷が多くなる。
図5(a)及び図5(b)に示すように、結露のあるときには結露のないときに比べて、判定電圧Vjの波高値VjHが低くなるとともに波低値VjLが高くなり、判定電圧Vjの変動幅、すなわち波高値VjHと波低値VjLとの差分ΔVjが小さくなる。したがって、この差分ΔVjと所定値Cとの比較結果に基づいて結露の有無の判定を行うことができる。上記所定値Cは、電極40の正極41と負極42との間に凝縮水が存在しているとき(結露があるとき)に取りうる差分ΔVjの最大値とされており、実験などを通じて予め設定されている。
次に、図4を参照して、本実施形態の結露判定処理の実行手順について説明する。なお、同図に示される一連の処理は、電子制御装置70の制御部71により、電子制御装置70への通電中に所定期間毎に繰り返し実行される。
図4に示すように、この一連の処理では、まず、結露判定処理の実行条件が成立しているか否かを判断する(ステップS1)。本実施形態では、イグニッションスイッチが「オン」されている場合、すなわち機関運転中である場合に、上記実行条件が成立している旨判断する。
ステップS1において、実行条件が成立している旨判断された場合(ステップS1:YES)には、次に、第1スイッチ81を閉成するとともに第2スイッチ82を開成する(ステップS2)。
続いて、パルス電圧出力回路84からパルス電圧を出力し、パルス電圧を電極40に対して印加する(ステップS3)。
続いて、上記判定電圧Vj(波高値VjH、波低値VjL)を読み込む(ステップS4)。
続いて、上記判定電圧Vj(波高値VjH、波低値VjL)を読み込む(ステップS4)。
続いて、判定電圧Vjの波高値VjHと波低値VjLとの差分ΔVjを導出するとともに同差分ΔVjが所定値C以下であるか否かを判断する(ステップS5)。
その結果、上記差分ΔVjが所定値C以下であると判断した場合(ステップS5:「YES」)には、コンデンサ45の静電容量が電極40の正極41と負極42との間に凝縮水が存在しているときに取りうる範囲内の最小値以上であるとして、結露ありと判定する(ステップS6)。そして、この一連の処理を一旦終了する。
その結果、上記差分ΔVjが所定値C以下であると判断した場合(ステップS5:「YES」)には、コンデンサ45の静電容量が電極40の正極41と負極42との間に凝縮水が存在しているときに取りうる範囲内の最小値以上であるとして、結露ありと判定する(ステップS6)。そして、この一連の処理を一旦終了する。
一方、上記差分ΔVjが所定値C以上であると判断されない場合(ステップS5:「NO」)には、コンデンサ45の静電容量が電極40の正極41と負極42との間に凝縮水が存在しているときに取りうる範囲内の最小値よりも小さいとして、結露なしと判定する(ステップS7)。そして、この一連の処理を一旦終了する。
一方、ステップS1において実行条件が成立している旨判断されない場合(ステップS1:NO)には、この一連の処理を一旦終了する。
上記結露判定処理において結露なしと判定された場合には、電圧発生装置60は、第1スイッチ81を開成するとともに第2スイッチ82を閉成する。そして、電圧発生装置60により電極40に対して電圧を印加する。
上記結露判定処理において結露なしと判定された場合には、電圧発生装置60は、第1スイッチ81を開成するとともに第2スイッチ82を閉成する。そして、電圧発生装置60により電極40に対して電圧を印加する。
一方、結露ありと判定された場合には、電圧発生装置60は、電極40に対する電圧の印加を禁止する。
次に、本実施形態のオイルミストセパレータ10の基本的な作用について説明する。
次に、本実施形態のオイルミストセパレータ10の基本的な作用について説明する。
オイルミストセパレータ10においては、内燃機関の運転中、各電極40の間に例えば数kVの電圧が印加されている状態で、ガス流入口23を通じてケース12内にブローバイガスが流入する。
このとき、電圧の印加に伴ってフィルタ50が帯電するとともに、ガス流出口24に向けてフィルタ50を通過するブローバイガスに含まれるオイルミストが帯電する。そして、帯電したオイルミストが静電気力によってフィルタ50に吸着される。
またこのとき、ブローバイガスに含まれるオイルミストのうち帯電していないものは、フィルタ50の繊維同士の隙間を通過する際に誘電分極によりその表面に正または負の電荷が生じる。このため、静電気力によってオイルミストがフィルタ50の繊維表面の負または正の電荷に引き寄せられることとなり、フィルタ50に吸着されやすくなる。
こうして吸着されたオイル成分は、自重により落下するとともに底壁22を伝ってオイル排出口25を通じて外部に排出される。
このように、本実施形態のオイルミストセパレータ10によれば、目の粗いフィルタ50であってもオイルミストを効果的に捕捉することができ、フィルタ50の通気抵抗を低減することができる。
このように、本実施形態のオイルミストセパレータ10によれば、目の粗いフィルタ50であってもオイルミストを効果的に捕捉することができ、フィルタ50の通気抵抗を低減することができる。
以上説明した本実施形態に係る内燃機関の静電式オイルミストセパレータによれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)オイルミストセパレータ10は制御部71を有する電子制御装置70を備えている。制御部71は、電極40及びフィルタ50によって構成されるコンデンサ45の静電容量を推定するとともに、推定された静電容量が、電極40の正極41と負極42との間に凝縮水が存在しているときに取りうる範囲内の最小値以上である場合に、電極40の正極41と負極42との間に凝縮水が存在している旨判定する。
(1)オイルミストセパレータ10は制御部71を有する電子制御装置70を備えている。制御部71は、電極40及びフィルタ50によって構成されるコンデンサ45の静電容量を推定するとともに、推定された静電容量が、電極40の正極41と負極42との間に凝縮水が存在しているときに取りうる範囲内の最小値以上である場合に、電極40の正極41と負極42との間に凝縮水が存在している旨判定する。
こうした構成によれば、凝縮水が存在しているか否かを静電容量の変化に基づいて判定することができる。したがって、電極40の正極41と負極42との間に凝縮水が存在しているか否かを容易に把握することができる。
(2)電極40には、電圧発生装置60により電極40に対して印加される印加電圧よりも低いパルス電圧を印加するパルス電圧出力回路84が第1スイッチ81及び抵抗器83を介して接続されている。制御部71は、電圧発生装置60による電圧の印加が行われておらず、第1スイッチ81が閉成されているときに、パルス電圧出力回路84からパルス電圧を出力するとともに抵抗器83と電極40との間における電圧である判定電圧Vjを検出する。そして、判定電圧Vjの波高値VjHと波低値VjLとの差分ΔVjに基づいて電極40の正極41と負極42との間における凝縮水の存在の有無を判定する。
こうした構成によれば、電圧発生装置60による印加電圧よりも低いパルス電圧により判定を行うことができる。したがって、判定に要する電力の低減を図ることができる。
(3)制御部71は、電圧発生装置60により電極40に電圧を印加するに先立ち、電極40の正極41と負極42との間における凝縮水の存在の有無の判定を行うものであり、制御部71により凝縮水が存在している旨の判定がされた場合には、電圧発生装置60による電極40への電圧の印加を禁止する。
(3)制御部71は、電圧発生装置60により電極40に電圧を印加するに先立ち、電極40の正極41と負極42との間における凝縮水の存在の有無の判定を行うものであり、制御部71により凝縮水が存在している旨の判定がされた場合には、電圧発生装置60による電極40への電圧の印加を禁止する。
こうした構成によれば、制御部71により凝縮水が存在している旨の判定がされた場合には、電圧発生装置60により電極40への電圧の印加が禁止される。これにより、凝縮水を介した正極41と負極42との間の導通を阻止することが可能となる。
(4)電圧発生装置60と電極40との間には第2スイッチ82が設けられている。制御部71は、電極40の正極41と負極42との間における凝縮水の存在の有無の判定を行うに際して第1スイッチ81を閉成するとともに第2スイッチ82を開成する。
こうした構成によれば、上記凝縮水の存在の有無の判定を行うに際しては、第1スイッチ81が閉成されるとともに第2スイッチ82が開成される。これにより、パルス電圧出力回路84から出力されるパルス電圧によって電圧発生装置60側に電流が流れることを回避でき、コンデンサ45に電荷を確実にチャージすることができる。したがって、抵抗器83と電極40との間における電圧である判定電圧Vjが上記コンデンサの静電容量をより正確に反映することとなり、同判定電圧Vjに基づいて上記凝縮水の存在の有無の判定を適切に行うことができる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・平滑用のコンデンサ68の静電容量が電極40及びフィルタ50の静電容量と同程度である場合には、第2スイッチ82を省略することもできる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・平滑用のコンデンサ68の静電容量が電極40及びフィルタ50の静電容量と同程度である場合には、第2スイッチ82を省略することもできる。
・結露判定処理において結露ありと判定された場合に、電圧発生装置60により電極40に対して印加される電圧を、結露なしと判定された場合に比べて低くするようにしてもよい。
10…オイルミストセパレータ、11…セパレータ本体、12…ケース、20…ケース本体、21…側壁、22…底壁、23…ガス流入口、24…ガス流出口、25…オイル排出口、30…リッド、40…電極、41…正極、42…負極、45…コンデンサ、50…フィルタ、60…電圧発生装置、61…電源、62…トランス、63…一次コイル、64…FET、65…駆動回路、66…二次コイル、67…ダイオード、68…コンデンサ、70…電子制御装置、71…制御部、80…判定回路、81…第1スイッチ、82…第2スイッチ、83…抵抗器、84…パルス電圧出力回路。
Claims (4)
- 互いに対向する正極及び負極を有する電極と、
電気絶縁材料により形成され、前記電極の正極と負極との間に介設されたフィルタと、
前記電極及び前記フィルタを収容するケースと、
前記電極の正極と負極との間に電圧を印加する電圧発生装置と、を備え、
前記電圧発生装置により前記電極の正極と負極との間に電圧が印加されている状態において前記フィルタに内燃機関のブローバイガスを通過させることにより、ブローバイガスに含まれるオイルミストを静電吸着力により分離する内燃機関のオイルミストセパレータであって、
前記電極及び前記フィルタによって構成されるコンデンサの静電容量を推定するとともに、推定された静電容量が、前記電極の正極と負極との間に凝縮水が存在しているときに取りうる範囲内の最小値以上である場合に、前記電極の正極と負極との間に凝縮水が存在している旨判定する制御部を備える、
内燃機関の静電式オイルミストセパレータ。 - 前記制御部は、前記電圧発生装置により前記電極に電圧を印加するに先立ち、前記電極の正極と負極との間における凝縮水の存在の有無の判定を行うものであり、
前記制御部により前記凝縮水が存在している旨の判定がされた場合には、前記電圧発生装置による前記電極への電圧の印加を制限する、
請求項1に記載の内燃機関の静電式オイルミストセパレータ。 - 前記電極には、前記電圧発生装置により前記電極に対して印加される印加電圧よりも低いパルス電圧を印加するパルス電圧出力回路がスイッチ及び抵抗器を介して接続されており、
前記制御部は、前記電圧発生装置による電圧の印加が行われておらず、前記スイッチが閉成されているときに、前記パルス電圧出力回路からパルス電圧を出力するとともに前記抵抗器と前記電極との間における電圧である判定電圧を検出し、前記判定電圧の波高値及び波低値の少なくとも一方に基づいて前記電極の正極と負極との間における凝縮水の存在の有無を判定する、
請求項1または請求項2に記載の内燃機関の静電式オイルミストセパレータ。 - 前記スイッチを第1スイッチとするとき、
前記電圧発生装置と前記電極との間には第2スイッチが設けられており、
前記制御部は、前記電極の正極と負極との間における凝縮水の存在の有無の判定を行うに際して前記第1スイッチを閉成するとともに前記第2スイッチを開成する、
請求項3に記載の内燃機関の静電式オイルミストセパレータ。
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