JP2018131952A - 内燃機関の静電式オイルミストセパレータ - Google Patents

内燃機関の静電式オイルミストセパレータ Download PDF

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Abstract

【課題】ケース内に結露が生じているか否かを把握することが可能となる。【解決手段】オイルミストセパレータ10は、互いに対向する正極41及び負極42を有する電極40と、電気絶縁材料により形成され、電極40の正極41と負極42との間に介設されたフィルタ50と、電極40及びフィルタ50を収容するケース12と、電極40の正極41と負極42との間に電圧を印加する電圧発生装置60とを備えている。電圧発生装置60により電極40に電圧が印加されている状態においてフィルタ50に内燃機関のブローバイガスを通過させることにより、ブローバイガスに含まれるオイルミストを静電吸着力により分離する。オイルミストセパレータ10は、電極40の温度を検出する電極温度検出部91と、電極温度検出部91により検出される電極40の温度に基づいてケース12内に結露が生じているか否かを判定する制御部70とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、ブローバイガスに含まれるオイルミストを静電吸着力により分離する内燃機関の静電式オイルミストセパレータに関する。
内燃機関には、クランク室内のブローバイガスを吸気通路に還流する還流通路が設けられている。こうした還流通路の途中には、ブローバイガスに含まれるオイルミストを分離するオイルミストセパレータが設けられている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のオイルミストセパレータは、互いに対向する正極及び負極を有する板状の電極と、電気絶縁材料により形成され、電極の正極と負極との間に介設されたフィルタと、電極及びフィルタを収容するケースと、電極の正極と負極との間に電圧を印加する電圧発生装置とを備えている。
こうしたオイルミストセパレータでは、電圧発生装置により電極の正極と負極との間に数kVの電圧が印加されることによりフィルタが帯電するとともに同フィルタを通過するブローバイガスに含まれるオイルミストが帯電する。そして、帯電したオイルミストが静電気力によってフィルタに吸着されることでブローバイガスから分離される。
特開2016−109039号公報
ところで、例えば内燃機関の冷間始動時のように電極の温度が低いときには、高温のブローバイガスに含まれる水蒸気が電極の表面で凝縮することによりケース内に結露が生じる。そのため、凝縮水がフィルタの内部で拡がることによって各電極の間が凝縮水を介して導通され、消費電力の増大を招くおそれがある。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ケース内に結露が生じているか否かを把握することができず、上述した問題を回避することが難しい。
本発明の目的は、ケース内に結露が生じているか否かを把握することを可能とした内燃機関の静電式オイルミストセパレータを提供することにある。
上記目的を達成するための内燃機関の静電式オイルミストセパレータは、互いに対向する正極及び負極を有する電極と、電気絶縁材料により形成され、前記電極の正極と負極との間に介設されたフィルタと、前記電極及び前記フィルタを収容するケースと、前記電極の正極と負極との間に電圧を印加する電圧発生装置と、を備え、前記電圧発生装置により前記電極に電圧が印加されている状態において前記フィルタに内燃機関のブローバイガスを通過させることにより、ブローバイガスに含まれるオイルミストを静電吸着力により分離するものであって、前記電極の温度を検出する電極温度検出部と、前記電極温度検出部により検出された前記電極の温度に基づいて前記ケース内に結露が生じているか否かを判定する制御部とを備える。
同構成によれば、電極温度検出部により電極の温度が直接検出される。そして、制御部により、検出された電極の温度に基づいてケース内に結露が生じているか否かが判定される。このため、内燃機関の冷間始動時のように電極の温度が低い状況を的確に把握することができ、高温のブローバイガスに含まれる水蒸気が電極の表面で凝縮することにより結露が生じているか否かを把握することが可能となる。
本発明によれば、ケース内に結露が生じているか否かを把握することが可能となる。
内燃機関の静電式オイルミストセパレータの第1実施形態について、セパレータ本体を示す斜視図。 同実施形態の電極の正極及び負極と電圧発生装置との電気的な接続態様を示す模式図。 同実施形態の電圧発生装置を中心としたオイルミストセパレータの電気的構成を示す回路図。 第2実施形態の電極の正極及び負極と電圧発生装置との電気的な接続態様を示す模式図。 同実施形態の電圧発生装置を中心としたオイルミストセパレータの電気的構成を示す回路図。 電極の温度の推移の一例を示すグラフ。 電極の温度の推移の一例を示すグラフ。
<第1実施形態>
以下、図1〜図3を参照して、第1実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、静電式オイルミストセパレータ(以下、オイルミストセパレータ10)は、車載内燃機関のクランク室内のブローバイガスを吸気通路に還流する還流通路に設けられるものであり、セパレータ本体11を備えている。セパレータ本体11は、電気絶縁性の硬質樹脂材料によって形成されたケース12を有している。
図1に示すように、ケース12は、上部開口を有するケース本体20と、ケース本体20の上部開口を閉塞するリッド30とを有している。ケース本体20は、上部開口を取り囲む側壁21と、長方形板状の底壁22とを有している。なお、以降において、底壁22の長手方向をそれぞれ単に長手方向として説明する。
長手方向における一端側の側壁21には、ケース12の内外を連通する筒状のガス流入口23が外側に向けて突設されている。また、長手方向における他端側の側壁21には、ケース12の内外を連通する筒状のガス流出口24が外側に向けて突設されている。底壁22におけるガス流出口24に近接した位置には、ケース12の内外を連通する筒状のオイル排出口25が下側に向けて突設されている。
図1及び図2に示すように、ケース12の内部には、ステンレス鋼板によって形成された複数枚(本実施形態では4枚)の電極40が互いに間隔をおいて長手方向及び上下方向の双方に沿って配置されている。また、各電極40は、ガス流入口23が形成された側壁21及びガス流出口24が形成された側壁21とそれぞれ間隔をおいて配置されている。なお、電極40は2枚以上であればよく、電極40の枚数を任意に変更することができる。
各電極40の間には、電気絶縁材料であるポリエステルの繊維によって形成されたフィルタ50が介設されている。フィルタ50は、同フィルタ50を挟む一対の電極40にそれぞれ当接している。なお、ポリエステルなどの電気絶縁材料は誘電分極が生じている誘電材料でもある。
図2に示すように、各電極40には、導線を介して電圧発生装置60が電気的に接続されている。同図の下から奇数番目の電極40には、電圧発生装置60の陽極(+)が接続されている。また、同図の下から偶数番目の電極40には、電圧発生装置60の陰極(−)が接続されている。すなわち、電極40は、互いに対向する正極41及び負極42を有している。電圧発生装置60により、電極40の正極41と負極42との間に数kVの電圧を印加することが可能とされている。
本実施形態のケース12の内部には、電極40の温度を検出する電極温度検出部91と、フィルタ50に流入するブローバイガスの温度を検出するガス温度検出部92とが設けられている。
電極温度検出部91は、負特性のサーミスタRth1を備えており、電極40の温度が高いほど低い電圧を出力する。サーミスタRth1は、例えば複数の電極40のうちの1つに設けられている。
ガス温度検出部92は、負特性のサーミスタRth2を備えており、ブローバイガスの温度が高いほど低い電圧を出力する。サーミスタRth2は、例えばガス流入口23の内部に設けられている。
前述したように、冷間始動時のように電極40の温度が低いときには、高温のブローバイガスに含まれる水蒸気が電極40の表面で凝縮することによりケース12内に結露が生じる。そのため、凝縮水がフィルタ50の内部で拡がることによって各電極40の間が凝縮水を介して導通され、消費電力の増大を招くおそれがある。
そこで、本実施形態では、電極温度検出部91により検出された電極40の温度がガス温度検出部92により検出されたブローバイガスの温度よりも低く且つそれらの温度差が所定の温度差以上である場合には、結露が生じている旨判定し、同所定の温度差よりも小さい場合に比べて電極40に印加される電圧を小さくするようにしている。
次に、図3を参照して、電圧発生装置60を中心としたオイルミストセパレータ10の電気的構成について説明する。
図3に示すように、車載の直流電源(以下、電源61)には、昇圧用のトランス62を構成する一次コイル63、及びスイッチング素子としてこの例では電界効果トランジスタ(以下、FET64)が直列にて順に接続されている。FET64のゲート端子には、FET64をスイッチング駆動する駆動回路65が接続されている。
トランス62を構成する二次コイル66には、ダイオード67、及びオイルミストセパレータ10の各電極40が順に直列にて接続されている。各電極40には、平滑用のコンデンサ68が並列にて接続されている。
電極温度検出部91は、定電圧源Vp1、サーミスタRth1、及び定電圧源Vp1とサーミスタRth1との間に介設されたプルアップ抵抗R1とを備えている。
ガス温度検出部92は、定電圧源Vp2、サーミスタRth2、及び定電圧源Vp2とサーミスタRth2との間に介設されたプルアップ抵抗R2とを備えている。
電極温度検出部91及びガス温度検出部92の出力端子A,Bは、差電圧検出回路71及びゲイン調整回路72に接続されている。
差電圧検出回路71は、抵抗R5〜R7、及びオペアンプ74を備えている。
電極温度検出部91の出力端子Aは、抵抗R5を介してオペアンプ74の非反転入力端子(+)に接続されている。
ガス温度検出部92の出力端子Bは、抵抗R6を介してオペアンプ74の反転入力端子(−)に接続されている。また、オペアンプ74の反転入力端子と出力端子とが抵抗R7により接続されている。
差電圧検出回路71及びゲイン調整回路72では、電極温度検出部91から出力される電圧V1からガス温度検出部92から出力される電圧V2を減じた値ΔV(=V1−V2)が所定値以上で有る場合に、電極温度検出部91から出力される電圧V1が増幅して出力される。すなわち、電極40の温度がブローバイガスの温度よりも低く且つそれらの温度差が所定の温度差以上である場合に、電極温度検出部91から出力される電圧が増幅して出力される。ここで、所定値及び所定の温度差は、ケース12内に結露が生じ得る値であり、実験を通じて予め設定されている。
一方、電極温度検出部91から出力される電圧V1からガス温度検出部92から出力される電圧V2を減じた値ΔVが上記所定値未満である場合には、差電圧検出回路71及びゲイン調整回路72から電圧が出力されない。
各電極40には、各電極40に印加されている電圧を検出するための抵抗分圧回路69が並列にて接続されている。抵抗分圧回路69は、抵抗R3,R4を備えている。
オペアンプ74の出力端子は、加算回路73に接続されている。
加算回路73は、抵抗R8〜R11、及びオペアンプ75を備えている。
オペアンプ74の出力端子は、抵抗R8を介してオペアンプ75の非反転入力端子(+)に接続されている。
抵抗分圧回路69の出力端子Cは、抵抗R9を介してオペアンプ75の非反転入力端子(+)に接続されている。
オペアンプ75の反転入力端子(−)は、抵抗R10を介して接地されている。また、オペアンプ75の反転入力端子と出力端子とが抵抗R11により接続されている。
加算回路73では、抵抗分圧回路69から出力された電圧に対して、差電圧検出回路71及びゲイン調整回路72から出力された電圧が加算された電圧が増幅して出力される。
駆動回路65は、加算回路73から出力される電圧に基づいてFET64のスイッチング駆動を制御する。すなわち、加算回路73から出力される電圧に基づいて、同電圧が所定の目標電圧となるようにFET64のスイッチング駆動をフィードバック制御する。
本実施形態では、駆動回路65、差電圧検出回路71、ゲイン調整回路72、及び加算回路73によって制御部70が構成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、本実施形態のオイルミストセパレータ10の基本的な作用について説明する。
内燃機関の運転中において、各電極40の間に例えば数kVの電圧が印加されている状態でガス流入口23を通じてケース12内にブローバイガスが流入する。
このとき、電圧の印加に伴ってフィルタ50が帯電するとともに、ガス流出口24に向けてフィルタ50を通過するブローバイガスに含まれるオイルミストが帯電する。そして、帯電したオイルミストが静電気力によってフィルタ50に吸着される。
またこのとき、ブローバイガスに含まれるオイルミストのうち帯電していないものは、フィルタ50の繊維同士の隙間を通過する際に誘電分極によりその表面に正または負の電荷が生じる。このため、静電気力によってオイルミストがフィルタ50の繊維表面の負または正の電荷に引き寄せられることとなり、フィルタ50に吸着されやすくなる。
こうして吸着されたオイル成分は、自重により落下するとともに底壁22を伝ってオイル排出口25を通じて外部に排出される。
このように、本実施形態のオイルミストセパレータ10によれば、目の粗いフィルタ50であってもオイルミストを効果的に捕捉することができ、フィルタ50の通気抵抗を低減することができる。
次に、本実施形態のオイルミストセパレータ10の特徴的な作用について説明する。
ところで、本実施形態では、電極40の温度とブローバイガスの温度との温度差が所定の温度差未満である場合には、結露が生じないとして、差電圧検出回路71及びゲイン調整回路72からは電圧が出力されず、抵抗分圧回路69から出力された電圧を増幅した電圧が駆動回路65に出力される。そして、駆動回路65がFET64のスイッチング駆動をフィードバック制御することにより、各電極40に印加される電圧が所定の目標電圧に近づけられる。
一方、電極40の温度がブローバイガスの温度よりも低く且つそれらの温度差が所定の温度差以上である場合には、結露が生じているとして、抵抗分圧回路69から出力された電圧に対して、差電圧検出回路71及びゲイン調整回路72から出力された電圧が加算され、それらの電圧の和を増幅した電圧が駆動回路65に出力される。このとき、実際には各電極40に印加されている電圧が目標電圧に近づけられていても、駆動回路65は、各電極40に印加されている電圧が目標電圧を大きく上回っていると認識して、各電極40に印加される電圧を大きく下げるようにFET64のスイッチング駆動をフィードバック制御する。
以上説明した本実施形態に係る内燃機関の静電式オイルミストセパレータによれば、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(1)オイルミストセパレータ10は、電極40の温度を検出する電極温度検出部91と、電極温度検出部91により検出される電極40の温度に基づいてケース12内に結露が生じているか否かを判定する制御部70とを備えている。
こうした構成によれば、電極温度検出部91により電極40の温度が直接検出される。そして、制御部70により、検出された電極40の温度に基づいてケース12内に結露が生じているか否かが判定される。このため、内燃機関の冷間始動時のように電極40の温度が低い状況を的確に把握することができ、高温のブローバイガスに含まれる水蒸気が電極40の表面で凝縮することにより結露が生じているか否かを把握することが可能となる。したがって、ケース12内に結露が生じているか否かを把握することが可能となる。
(2)制御部70は、ケース12内に結露が生じている旨判定した場合に、電極40に印加される電圧を制限する。
こうした構成によれば、ケース12内に結露が生じている旨判定された場合には、電極40に印加される電圧が制限される。これにより、結露が生じているときに大きな電圧が印加されることを抑制でき、消費電力の増大を抑制することができる。
(3)オイルミストセパレータ10は、フィルタ50に流入するブローバイガスの温度を検出するガス温度検出部92を備えている。制御部70は、電極温度検出部91により検出された電極40の温度がガス温度検出部92により検出されたブローバイガスの温度よりも低く且つそれらの温度差が所定の温度差以上である場合には、電極40に印加される電圧を制限する。
電極40の温度が低く、且つケース12の内部に流入するブローバイガスの温度が高い場合に結露が生じやすい。一方、電極40の温度が低くてもケース12の内部に流入するブローバイガスの温度が低ければ結露は生じにくい。
上記構成によれば、ガス温度検出部92によりケース12の内部に流入するブローバイガスの温度が直接検出される。そして、電極40の温度がブローバイガスの温度よりも低く且つそれらの温度差が所定の温度差以上である場合に、同所定の温度差よりも小さい場合に比べて電極40に印加される電圧が小さくされる。これにより、結露が生じているときに大きな電圧が印加されることを適切に回避できる。
<第2実施形態>
以下、図4〜図7を参照して、第2実施形態について第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態のオイルミストセパレータ10では、ガス温度検出部92が設けられていない。また、図示を省略しているが、本実施形態においても各電極40に印加される電圧を検出するための差電圧検出回路71が並列にて接続されており、駆動回路65は、差電圧検出回路71により検出された電圧に基づいて、同電圧が所定の目標電圧となるようにFET64のスイッチング駆動をフィードバック制御する。
図5に示すように、駆動回路65には、電子制御装置80が接続されている。
電子制御装置80には、機関出力軸の回転速度である機関回転速度NEを検出する回転速度検出部93からの信号や、電極40の温度を検出する電極温度検出部91からの信号が入力される。
ところで、図6に示すように、電極40の温度の上昇速度と、機関回転速度の推移との間には相関関係がある。すなわち、機関回転速度が高く推移する場合ほど、機関出力が高く推移することから、ブローバイガスの温度が高くなりやすい。また、そうした高い温度のブローバイガスによって電極40が加熱されることから、機関回転速度が高く推移する場合ほど、電極40の温度の上昇速度が大きくなる。
一方、図7に示すように、ケース12内に結露が生じているときには生じていないときに比べて、凝縮水の分だけ電極40の熱容量が大きくなり、電極40の温度の上昇速度が遅くなる。
本実施形態の電子制御装置80は、結露の生じていないときにおける機関回転速度NEの推移と電極40の温度の上昇速度との関係を規定したマップを備えている。そして、電子制御装置80は、このマップを参照するとともに、電極温度検出部91により検出される電極40の温度の上昇速度が、回転速度検出部93により検出される機関回転速度NEの推移に基づき導出される電極40の温度の上昇速度よりも小さい場合には、電極40に印加される電圧を制限する。
本実施形態では、駆動回路65及び電子制御装置80によって制御部70が構成されている。
以上説明した本実施形態に係る内燃機関の静電式オイルミストセパレータによれば、第1実施形態の効果(1)、(2)に加えて、新たに以下に示す作用効果が得られるようになる。
(4)オイルミストセパレータ10は、機関出力軸の回転速度である機関回転速度NEを検出する回転速度検出部93を備えている。電子制御装置80は、結露の生じていないときにおける機関回転速度NEの推移と電極40の温度の上昇速度との関係を規定したマップを参照する。そして、電極温度検出部91により検出された電極40の温度の上昇速度が、回転速度検出部93により検出された機関回転速度NEの推移に基づき導出される電極40の温度の上昇速度よりも小さい場合には、電極40に印加される電圧を制限する。
こうした構成によれば、結露が生じているときに大きな電圧が印加されることを適切に回避できる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・上記各実施形態において、結露が生じている旨判定した場合に、電極40への電圧の印加を停止するようにしてもよい。
・例えば電極温度検出部91により検出される電極40の温度が所定の温度(例えば数度)以下であることのみをもって、ケース12内に結露が生じている旨判定するようにしてもよい。
・電極温度検出部91やガス温度検出部92を熱電対などの他の検出素子によって構成することもできる。
10…オイルミストセパレータ、11…セパレータ本体、12…ケース、20…ケース本体、21…側壁、22…底壁、23…ガス流入口、24…ガス流出口、25…オイル排出口、30…リッド、40…電極、41…正極、42…負極、50…フィルタ、60…電圧発生装置、61…電源、62…トランス、63…一次コイル、64…FET、65…駆動回路、66…二次コイル、67…ダイオード、68…コンデンサ、69…抵抗分圧回路、70…制御部、71…差電圧検出回路、72…ゲイン調整回路、73…加算回路、74,75…オペアンプ、80…電子制御装置、91…電極温度検出部、92…ガス温度検出部、93…回転速度検出部、A,B,C…出力端子、R1〜R11…抵抗、Vp1,Vp2…定電圧源。

Claims (4)

  1. 互いに対向する正極及び負極を有する電極と、
    電気絶縁材料により形成され、前記電極の正極と負極との間に介設されたフィルタと、
    前記電極及び前記フィルタを収容するケースと、
    前記電極の正極と負極との間に電圧を印加する電圧発生装置と、を備え、
    前記電圧発生装置により前記電極に電圧が印加されている状態において前記フィルタに内燃機関のブローバイガスを通過させることにより、ブローバイガスに含まれるオイルミストを静電吸着力により分離するオイルミストセパレータであって、
    前記電極の温度を検出する電極温度検出部と、
    前記電極温度検出部により検出された前記電極の温度に基づいて前記ケース内に結露が生じているか否かを判定する制御部とを備える、
    内燃機関の静電式オイルミストセパレータ。
  2. 前記制御部は、前記ケース内に結露が生じている旨判定した場合に、前記電極に印加される電圧を制限する、
    請求項1に記載の内燃機関の静電式オイルミストセパレータ。
  3. 請求項2に記載の内燃機関の静電式オイルミストセパレータにおいて、
    前記フィルタに流入するブローバイガスの温度を検出するガス温度検出部を備え、
    前記制御部は、前記電極温度検出部により検出された前記電極の温度が前記ガス温度検出部により検出された前記ブローバイガスの温度よりも低く且つそれらの温度差が所定の温度差以上である場合には、前記電極に印加される電圧を制限する、
    内燃機関の静電式オイルミストセパレータ。
  4. 請求項2に記載の内燃機関の静電式オイルミストセパレータにおいて、
    機関出力軸の回転速度である機関回転速度を検出する回転速度検出部を備え、
    前記制御部は、結露の生じていないときにおける機関回転速度の推移と前記電極の温度の上昇速度との関係を規定したマップを参照するとともに、前記電極温度検出部により検出された電極の温度の上昇速度が、前記回転速度検出部により検出される機関回転速度の推移に基づき導出された前記電極の温度の上昇速度よりも小さい場合には、前記電極に印加される電圧を制限する、
    内燃機関の静電式オイルミストセパレータ。
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