JP6577773B2 - ガスセンサの製造方法及びガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、ガスセンサの製造方法及びガスセンサに関するものである。
被測定ガス中の特定ガス成分を検出するガスセンサとして、従来、被検出ガス中の特定ガス成分の濃度に応じて電気的特性が変化するセンサ素子を備えるガスセンサが知られている。このようなガスセンサとしては、例えば、先端側に被検出ガスを検出する検出部が配置されたセンサ素子と、センサ素子を保持する主体金具と、主体金具の後端部に固定される外筒と、外筒の後端側内部に配置される栓部材(弾性体、グロメット)と、を備えることが知られている。
さらに、このようなガスセンサにおいて、外部からの熱が外筒を介して栓部材に伝わる、又は主体金具からの熱が外筒を介して栓部材に伝わる、ことを抑制するために、外筒の後端部の径方向周囲を取り囲むと共に、外筒の後端を越えて後方側まで延びる筒状のチューブを、ガスセンサにさらに備えることが知られている(特許文献1参照)。これにより、熱が栓部材に伝わることで栓部材が劣化することを抑制できる。
特開2008−3076号公報
ところで、特許文献1では、チューブをガスセンサに取り付ける方法として、チューブを径方向内側に加締めて外筒に固定させることが知られている。
しかしながら、外筒にチューブを加締めて固定する場合に、例えば、ガスセンサの軸線方向に延びる外筒の平坦部に対してチューブを加締めてしまうと、チューブが外筒から外れてしまう(脱落してしまう)虞があった。具体的には、チューブを外筒の平坦部に加締めて固定した場合、例えば、チューブに、軸線方向に引っ張り力が加わったり、ガスセンサを排気管の取り付け部位に取り付けて使用する際にチューブに振動が加わったりすると、チューブの加締め部が外筒の平坦部を滑ってしまい、その結果、チューブがガスセンサから簡単に外れてしまうことがあった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、チューブをガスセンサに確実に固定するためのガスセンサの製造方法及びガスセンサを提供することを目的とする。
その解決手段は、軸線方向に延びると共に、先端側に被検出ガスを検出する検出部が配置されたセンサ素子と、センサ素子の径方向周囲を取り囲みつつ、検出部を自身の先端側に配置した筒状のケーシングと、ケーシングの後端部の内部に配置されてなる弾性体と、ケーシングの少なくとも後端部の一部の径方向周囲を取り囲むとともにケーシングに固定されてなり、筒先端から筒基端に向かって軸線方向基端側に延びる筒状のチューブであり、ケーシングよりも熱線の反射率が高いチューブと、を備えるガスセンサの製造方法であって、ケーシングの少なくとも一部に、周方向に沿って径方向内側に窪んだ窪み部が形成され、ケーシングの内部に弾性体を配置させたセンサ中間部品を準備する第一工程と、弾性体の径方向周囲の少なくとも一部を取り囲みつつ、かつ窪み部の径方向周囲を取り囲むように、センサ中間部品のケーシングの外側にチューブを配置する第二工程と、窪み部にチューブを加締めて、チューブを径方向内側に変形させ、窪み部内にチューブの少なくとも一部を入り込ませて、窪み部に対してチューブを係止する第三工程と、を含むことを特徴とするガスセンサの製造方法である。


本発明によれば、ガスセンサの製造方法には、ケーシングの少なくとも一部に、周方向に沿って径方向内側に窪んだ窪み部を形成するセンサ中間部品を準備する第一工程と、窪み部内にチューブの少なくとも一部を入り込ませて、窪み部に対してチューブを係止する第三工程を含む。このため、チューブの係止部が、ケーシングの窪み部に引っかかることにより、チューブに軸線方向に引っ張り力が加わったり、チューブに振動が加わったりしても、チューブの係止部がケーシングの表面を滑ることを抑制でき、その結果、チューブをケーシングに対して確実に固定できる。
さらに、本発明によれば、ガスセンサの製造方法には、弾性体の径方向周囲の少なくとも一部を取り囲みつつ、かつ窪み部の径方向周囲を取り囲むように、センサ中間部品のケーシングの外側にチューブを配置する第二工程を含む。このため、弾性体の少なくとも一部が、チューブに取り囲まれる。そのため、弾性体に熱が伝わる(例えば、外部からの熱がケーシングを介して弾性体に伝わる、またはケーシングの先端側からの熱が弾性体に伝わる)ことによる弾性体の劣化を抑制することができる。
なお、第1工程では、窪み部は、ケーシングの少なくとも一部に、周方向に沿って形成されていればよく、周方向に間隔をおいて形成されてもよいし、全周に亘って形成されてもよい。また、周方向に沿って形成された窪み部は、ケーシングの軸線方向に並ぶように複数形成されていてもよい。
さらに、第二工程では、チューブは、ケーシングの後端部の内部に配置された弾性体の少なくとも一部の径方向周囲を取り囲んでいればよく、弾性体の全体の径方向周囲を取り囲んでいてもよい。
さらに、請求項1における「窪み部内にチューブの少なくとも一部を入り込ませて」とは、窪み部に沿ってチューブを径方向内側に変形させて、窪み部に入り込ませてもよいし、あらかじめチューブを径方向内側に変形させておいて、変形した部位をケーシングの窪み部に入り込ませてもよい。
さらに、第二工程では、少なくとも弾性体の径方向周囲の全体を取り囲むように、センサ中間部品のケーシングの外側にチューブを配置することが好ましい。これにより、弾性体の一部が、チューブに取り囲まれる場合と比較して、弾性体に熱が伝わることによる弾性体の劣化を抑制する効果を更に高めることができる。なお、第二工程では、チューブが少なくとも弾性体の径方向周囲の全体を取り囲むように、ケーシングに配置すればよく、チューブが弾性体を越えてケーシングの先端側の周囲を取り囲むように、チューブを配置してもよい。
さらに、第二工程では、チューブの先端が、ケーシングに形成される後端向き面に当接するように、センサ中間部品のケーシングの外側にチューブを配置することが好ましい。これにより、チューブがケーシングに対して係止部と当接部の2箇所で支持されるため、係止部の1箇所で支持される場合よりも、チューブに振動が加わった際に係止部にかかる負荷を軽減することができる。その結果、チューブをケーシングに確実に固定できる。さらには、チューブのケーシングに対する接触面積が増えるため、チューブとケーシングとが係止部のみで接している場合と比較して、弾性体に熱が伝わることによる弾性体の劣化を抑制する効果を更に高めることができる。
さらに、第三工程では、チューブの係止部を周方向に見たときに、チューブとケーシングとが接触してなる接触部と、チューブとケーシングとが離間してなる離間部とを形成するように、窪み部に対してチューブを係止することが好ましい。これにより、ガスセンサが被水した際に、チューブ内に水が侵入してきたとしても、水が離間部を通ってチューブの外部に排出することができる。そのため、チューブ内に水が滞留することがなくなり、滞留した水によって弾性体が腐食することを防止することができる。なお、離間部の大きさ(周方向長さ又は径方向長さ)は、ガスセンサが取り付けられる環境(つまりは、チューブ内に侵入する水の量)と、チューブがケーシングに固定可能で且つ弾性体へ伝わる熱の度合いとのバランスに応じて適宜設定すればよい。また、離間部は係止部の一か所に設けられていても良いし、複数の箇所に設けられていてもよい。
さらに、第三工程では、径方向の2方向から挟み込んでチューブを窪み部に係止することが好ましい。これにより、ケーシングにチューブを係止する際に、周囲4方向や周囲8方向から挟み込んで行う場合と比較して、係止部のチューブの軸線方向に垂直な断面の形状がケーシングの断面の形状と異なる形状にすることができるため、チューブがガスセンサから外れることをより確実に防止することができる。
さらに、第三工程では、ケーシングの窪み部よりも先端に設けられた工具係合部における、軸線方向に垂直な断面の最大長さに対して、チューブの係止部における、軸線方向に垂直な断面の最大長さが小さくなるようにチューブを係止することが好ましい。これにより、ガスセンサを排気管に取り付ける際に、工具係合部に治具を嵌め込むにあたり、この治具がチューブに接触することでチューブが破損することを防止することができる。
さらに、本発明の別の解決手段としては、軸線方向に延びると共に、先端側に被検出ガスを検出する検出部が配置されたセンサ素子と、センサ素子の径方向周囲を取り囲みつつ、検出部を自身の先端側に配置した筒状のケーシングと、ケーシングの後端部の内部に配置されてなる弾性体と、ケーシングの少なくとも後端部の一部の径方向周囲を取り囲むとともにケーシングに固定されてなり、筒先端から筒基端に向かって軸線方向基端側に延びる筒状のチューブであり、ケーシングよりも熱線の反射率が高いチューブと、を備えるガスセンサであって、請求項1から6のいずれかに記載のガスセンサの製造方法で製造されたことを特徴とするガスセンサである。このようなガスセンサにおいても、上述のガスセンサの製造方法にて製造することで、上述した効果と同様の効果を得ることができる。
実施形態1に係るガスセンサ1のチューブ130の内側を示す説明図である。 実施形態1に係るガスセンサ1、実施形態2に係るガスセンサ100の構造を示す縦断面図である。 図1のA−A断面図である。 実施形態1に係るガスセンサ1について、工具係合部53における軸線O方向に垂直な断面の最大長さD1と、チューブ130の係止部140における軸線O方向に垂直な断面の最大長さD2を説明する説明図である。 実施形態2に係るガスセンサ100のチューブ130Aの内側を示す説明図である。 実施形態3に係るガスセンサ200のチューブ130Bの内側を示す説明図である。
以下、本発明を具体化した実施形態1のガスセンサ1について、図面を参照して説明する。図1は、実施形態1に係るガスセンサ1のチューブ130の内側を示す説明図である。図2は、実施形態1のガスセンサ1の構造を示す縦断面図である。なお、図2においては、チューブ130は省略している。図1、図2に示すガスセンサ1は、自動車の排気管(図示外)に取り付けられて使用されるものであり、軸線O方向において、排気管内に挿入されるセンサ素子6の先端部に向かう側(閉じている側であり図中下側)を先端側とし、これと反対方向に向かう側(図中上側)を後端側として説明するものとする。
図1に示すガスセンサ1は、主に、主体金具5、外筒3、プロテクタ4、チューブ130等を備えている。また、図2に示すように、ガスセンサ1は、細長で先が閉じられた筒状のセンサ素子6を内部に備える。さらに、図2に示すように、ガスセンサ1には、このセンサ素子6の出力する信号を取り出したり、センサ素子6に併設されるヒータ7への通電を行ったりするためのリード線18が引き出されている。このリード線18は、酸素センサ1とは離れた位置に設けられる図示外のセンサ制御装置あるいは自動車の電子制御装置(ECU)と電気的に接続されている。
図2に示すように、ガスセンサ1のセンサ素子6は、ジルコニアを主成分とする固体電解質体を軸線O方向に延びる有底筒状に形成したものを基体61として構成したものである。基体61の軸線O方向略中央の位置には、径方向外側に向かって突出する鍔状のフランジ部65が設けられている。そのフランジ部65よりも先端側の先端部66は先端へ向けて徐々に縮径されており、先端部分が球面状に閉じられている。この先端部66の外面上には、PtまたはPt合金からなる多孔質状の検出電極62が形成されている。また、基体61の内面(筒孔内の面)上にもPtまたはPt合金からなる多孔質状の基準電極63が形成されている。従って、基体61の先端部66においては検出電極62と基準電極63とが固体電解質体を挟んで対向する構成となっており、この部分がセンサ素子6において、酸素濃度の検出を行う検出部64として機能する。この検出部64は、酸素センサ1が自動車の排気管(図示外)に取り付けられたとき排気管内を流通する排気ガス中に晒される部分であるため、検出電極62は、耐熱性セラミックスよりなる多孔質状の電極保護層(図示外)により被覆され、排気ガスによる被毒から保護されている。
また、センサ素子6の基体61のフランジ部65よりも後端側には、略同一の外径で後方へ延びる後端部67が設けられており、後端68にて開口されている。そして後端部67の外周面69上で、軸線O方向の中央よりも後端68側の位置には、外周面69上を周方向に一周する帯状の電極部75が形成されている。電極部75は検出部64からの検出信号を取り出すための電極であり、センサ素子6の外周面に沿って軸線O方向に延設された電極引出部(図示略)を通じて検出電極62と接続されている。この電極部75と電極引出部とは、例えばPtやPt合金の導電性ペーストの印刷によって形成されている。
次に、図2に示すように、センサ素子6は自身の径方向周囲を筒状の主体金具5に取り囲まれた状態で、その主体金具5の筒孔55内に保持されている。主体金具5は、SUS430等のステンレス鋼からなる筒状の部材であり、先端側に、排気管の取付部(図示外)に螺合する雄ねじ部52が形成されている。雄ねじ部52よりも先端側には、その外周に後述するプロテクタ4が係合される先端係合部56が形成されている。センサ素子6の検出部64は、この先端係合部56よりも先端側に突き出されている。
また、主体金具5の雄ねじ部52の後端側には径方向に拡径された工具係合部53が形成されており、ガスセンサ1を排気管の取り付け部(図示外)に取り付ける際に使用される取り付け工具が係合される。この工具係合部53と雄ねじ部52との間の部位には、排気管の取付部を介したガス抜けを防止するための環状のガスケット11が嵌挿されている。そして主体金具5の後端側には、自身の筒孔55内で保持するセンサ素子6を加締め固定するための加締部57が設けられている。センサ素子6の後端部67のうち軸線O方向の中央よりも後端側の部位は、この加締部57よりも後方に突き出され、電極部75が主体金具5から露出されている。そして、工具係合部53と加締部57との間には、後述する外筒3の先端部31が係合される後端係合部58が形成されている。
また、主体金具5の筒孔55内の先端側には、その内周を径方向内側に向けて突出させた段部59が設けられており、この段部59に、アルミナからなる筒状の支持部材13が金属製のパッキン12を介在させて係止されている。支持部材13の内周も段状に形成されており、その段状の部位に配置される金属製のパッキン14を介し、センサ素子6のフランジ部65がこの支持部材13に支持されている。さらに筒孔55内において、支持部材13の後端側に滑石粉末からなる充填部材15が充填されており、その充填部材15を支持部材13との間で挟むように、充填部材15の後端側にアルミナ製で筒状のスリーブ16が配置されている。
スリーブ16の後端側には環状のリング17が配置されており、主体金具5の加締部57が内側先端向きに加締められることで、スリーブ16がこのリング17を介して充填部材15に対し押しつけられている。この加締部57の加締めを通じ、主体金具5の段部59に係止された支持部材13へ向けてセンサ素子6のフランジ部65を押しつけるように充填部材15が圧縮充填されるとともに、主体金具5の筒孔55の内周面とセンサ素子6の外周面との間の間隙が気密に埋められている。このようにセンサ素子6は、加締部57と段部59との間において挟持された各部材を介し、主体金具5の筒孔55内で保持されている。
主体金具5の先端係合部56には、その先端係合部56から軸線O方向の先端側に向け突出されたセンサ素子6の検出部64を覆うプロテクタ4が組み付けられ、溶接によって主体金具5と一体に接合されている。プロテクタ4は、酸素センサ1が排気管(図示外)に取り付けられた際に排気管内に突き出されるセンサ素子6の検出部64を、排気ガス中に含まれる水滴や異物等の衝突から保護するための部材である。このプロテクタ4は、有底筒状をなし開放された側の周縁部が先端係合部56に接合される外側プロテクタ41と、その外側プロテクタ41の内部に固定された有底筒状の内側プロテクタ45とからなる2重構造を有している。外側プロテクタ41および内側プロテクタ45の外周面には、内部に排気ガスを導入し、その排気ガスを検出部64へと導くための導入口42がそれぞれ開口されている(内側プロテクタ45のガス導入口は図示せず。)。また、外側プロテクタ41および内側プロテクタ45の底面には、内部に入り込んだ水滴や排気ガスを排出するための排出口43,48がそれぞれ開口されている。
また、主体金具5の後端側にはSUS304等のステンレス鋼からなる筒状の外筒3が組み付けられ、その先端部31が後端係合部58に係合されている。なお、特許請求の範囲における「ケーシング」は、主体金具5と外筒3とに相当する。外筒3の先端部31は外周側から径方向内側に向かって後端係合部58に加締められることで加締部39が形成される。さらに、加締部39には、この先端部31の外周を一周してレーザ溶接が施されている。外筒3は、軸線O方向に沿って後端側へ向けて延びており、センサ素子6の後端部67で主体金具5の後端(加締部57)よりも後方に突出された部位の外周を取り囲む径大部33と、それよりも後端側に配置されたセパレータ8およびグロメット9の外周を取り囲む径小部34とを備えている。また、外筒3の径大部33と径小部34とは、段部35で接続されている。
外筒3に取り囲まれたセンサ素子6の後端部67には、電極部75と接触して検出電極62との電気的な接続を行う外側接続端子2が嵌め込まれている。また、センサ素子6の筒孔内には、固体電解質体を加熱して活性化させるための棒状のヒータ7が挿入されている。そしてセンサ素子6とヒータ7との間に挟まれるように、基準電極63と接触して電気的な接続を行う内側接続端子29が、センサ素子6の筒孔内に挿入されている。ヒータ7の後端には、ヒータ7に通電するための一対の電極端子71(図1では一方の電極端子71のみを示す。)が設けられている。そして外側接続端子2、内側接続端子29および電極端子71には、それぞれ、外部回路(図示外)との電気的な接続を行うためのリード線18の芯線が加締め接合されている。
セパレータ8は、絶縁性セラミックスから筒状に形成されたものであり、上記の外側接続端子2、内側接続端子29や電極端子71が互いに接触しないように分離するため、それらを独立に収容する収容部82を有する。各収容部82はセパレータ8を軸線O方向に貫通しており、セパレータ8を挟んで先端側と後端側との間で大気連通が可能となるように構成されている。外側接続端子2、内側接続端子29や電極端子71にそれぞれ接続された4本のリード線18(図1ではそのうちの3本のリード線18を示す。)は、後述するグロメット9の挿通孔92を介して酸素センサ1の外部に引き出されている。また、セパレータ8の外周面には径方向外側に突出するフランジ部81が設けられており、そのフランジ部81よりも先端側の外周面に、略円筒状の保持金具85が嵌挿されている。セパレータ8は、外筒3の周方向に間隔をおいて設けられた凹み部37(本実施例では4箇所)にセパレータ8のフランジ部81を当接させつつ、保持金具85の配置位置に対応する外筒3の外周面を径方向内向きに加締めて、加締部38を形成することで、セパレータ8を外筒3の内側にて加締め保持している。
また、セパレータ8の後端側にはフッ素系ゴムからなるグロメット9が配置されている。なお、特許請求の範囲における「弾性体」は、グロメット9に相当する。グロメット9は、外筒3を後端側にて塞ぐように外筒3の後端32に嵌合され、外筒3の外周が加締められることにより固定されている。このグロメット9には、外筒3内に大気を導入するための大気連通孔91が、グロメット9の後端面93に開口するようにして、軸線O方向に貫通して形成されている。酸素センサ1では、この大気連通孔91およびセパレータ8の収容部82を介し、センサ素子6の筒内に形成された基準電極63が大気に晒されるように構成されている。大気連通孔91内には、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂から形成された薄膜状のフィルタ87およびその留め金具88が挿入されており、水滴等の進入が防止されている。また、グロメット9には、上記した4本のリード線18を挿通するための4つの挿通孔92が、それぞれ独立に形成されている(図1ではそのうちの2つの挿通孔92を示す)。
図1に戻り、ガスセンサ1は、外筒3の径小部34の周囲を覆うようにして、軸線O方向に沿って延びる筒状のチューブ130を備えている。このチューブ130は、その先端131が、外筒3のうち、段部35の外表面に当接しており、チューブ130の後端132は、外筒3の後端32よりも後方側に延びている。さらに、チューブ130は、グロメット9が固定された外筒3の加締部36に対して、外部から周方向に亘って加締め固定されている。なお、実施形態1では、加締部36が特許請求の範囲における「窪み部」に相当する。
このチューブ130は、外側に位置し、アルミニウム等の金属箔からなる外側層と、内側に位置し、ガラス繊維からなる内側層とが積層された積層体となっている。そして、この積層体を螺旋状にして巻きつけることで、外側層が外表面をなし、内側層が内表面130tをなすチューブ130を構成している。このチューブ130は可撓性を有し、軸線Oに直交する方向に撓ませることができる。また、このチューブ130は、上述のようにアルミニウムを用いており、外筒3や主体金具5を形成するステンレス鋼よりも熱線の反射率が高い。
図3は、図1におけるA−A断面図である。図3に示すように、外筒3の加締部36に対して、チューブ130が周方向に亘って加締め固定されてなり、外筒3とチューブ130との係止部140が形成されている。係止部140は、外筒3の外表面3sとチューブ130の内表面130tが接触した接触部150を備えると共に、さらに、チューブ130の内表面130tが外筒3の外表面3sから離間した離間部160を備える。この離間部160は、図3の紙面左右にそれぞれ1箇所ずつ設けられている。このような係止部140は、2方向(図3の紙面上下方向:矢印の方向)からチューブ130を挟み込むような加締め治具でチューブ130を加締めることで、形成される。
次に、実施形態1のガスセンサ1の製造方法について説明する。なお、チューブを外筒に取り付ける工程以外のガスセンサ1の製造方法は、公知のガスセンサの製造方法と同様であるため、詳細な説明は省略または簡略化する。
まず、公知のガスセンサの製造方法によって、周方向に沿って窪んだ加締部を外筒3に形成したセンサ中間部品を準備する。具体的には、外筒3内にグロメット9を配置し、グロメット9が配置された部位に対して周方向から八方丸加締めを行うことで、加締部36を外筒に形成したセンサ中間部品を準備する。なお、この工程が、本願の請求の範囲における「第一工程」に相当する。
次に、グロメット9を取り囲み、且つ加締部36を取り囲むように、外筒3の外側にチューブ130を挿入する(配置する)。また、この際、チューブ130の先端131が、外筒3に形成される段部35に当接するようにする。なお、この工程が、本願の請求の範囲における「第二工程」に相当する。
最後に、加締部36の位置に対応するように、チューブ130を径方向の2方向から加締めて、チューブ130を径方向内側に変形させ、加締部36にチューブ130を入り込ませて、外筒3にチューブ130を固定する。なお、この工程が、本願の請求の範囲における「第三工程」に相当する。なお、この際、チューブ130を径方向の2方向から加締めているため、チューブ130の周方向の一部が加締部36の周方向の一部に入り込むこととなる。そして、加締部36の周方向の一部に入り込んだチューブ130は、加締部36と共に接触部150を形成する一方、加締部36に入り込まなかったチューブ130は、離間部150を形成する。
このように、ガスセンサ1の製造方法には、外筒3に加締部36が形成されたセンサ中間部品を準備する第一工程と、加締部36にチューブ130を加締めて、加締部36に対してチューブ130を係止する第三工程を含む。このため、チューブ130の係止部140が、外筒3の加締部36に引っかかることにより、チューブ130に軸線O方向に引っ張る力が加わったり、チューブ130に振動が加わったりしても、チューブ130の係止部140が外筒3の表面を滑ることを抑制でき、その結果、チューブ130が外筒3に対して確実に固定できる。
さらに、第二工程では、グロメット9の径方向周囲の全体を取り囲むように、センサ中間部品の外筒3の外側にチューブ130を配置している。これにより、グロメット9の一部が、チューブ130に取り囲まれる場合と比較して、グロメット9に熱が伝わる(例えば、外部からの熱が外筒3を介してグロメット9に伝わる、または主体金具5から伝わった熱がグロメット9に伝わる)ことによるグロメット9の劣化を抑制する効果を更に高めることができる。
さらに、第二工程では、チューブ130の先端131が、外筒3に形成される段部35に当接している。これにより、チューブ130が係止部140と外筒3の段部35との2箇所で支持されるため、係止部140の1箇所で支持される場合よりも、チューブ130に振動が加わった際に係止部140にかかる負荷を軽減することができる。その結果、チューブ130を外筒3に確実に固定できる。さらには、チューブ130の外筒3に対する接触面積が増えるため、グロメット9に熱が伝わることによるグロメット9の劣化を抑制する効果を更に高めることができる。
さらに、第三工程では、チューブ130の係止部140を周方向に見たときに、チューブ130と外筒3とが接触してなる接触部150と、チューブ130と外筒3とが離間してなる離間部160とを形成している。これにより、ガスセンサが被水した際に、チューブ130内に水が侵入してきたとしても、水が離間部160を通ってチューブ130の外部に排出することができる。そのため、チューブ130内に水が滞留することがなくなり、滞留した水によってグロメット9が腐食することを防止することができる。
さらに、第三工程では、径方向の2方向から挟み込んでチューブ130を外筒の加締部36に係止している。これにより、外筒3にチューブ130を加締める際に、周囲4方向や周囲8方向から挟み込んで行う場合と比較して、係止部140のチューブ130の軸線方向に垂直な断面の形状(実施形態1では略楕円形状)が外筒3の断面の形状(略円形状)と異なる形状にすることができるため、チューブ130がガスセンサ1から外れることをより確実に防止することができる。
さらに、第三工程では、主体金具5の工具係合部53における、軸線O方向に垂直な断面の最大長さD1に対して、チューブ130の係止部140における、軸線O方向に垂直な断面の最大長さD2が小さくなるようにチューブ130を加締めている。図4は、実施形態のガスセンサ1について、工具係合部53における軸線O方向に垂直な断面の最大長さD1と、チューブ130の係止部140における軸線O方向に垂直な断面の最大長さD2を説明する説明図である。なお、図4は、図1を軸線Oに回転させた図である。実施形態1では、工具係合部53を略正六角形に形成しており、図4に示すように、最大長さD1は、工具係合部53の対角を結んだ直線の距離となる。一方、係止部140の最大長さD2は、図4に示すように、軸線Oを挟むように形成された2つの離間部160の頂点を結んだ直線の距離となる。そして、図4に示すように、最大長さD1よりも最大長さD2が小さくなるように構成されている。これにより、ガスセンサを排気管に取り付ける際に、工具係合部53にガスセンサの後方側から治具を嵌め込むにあたり、この治具がチューブ130の離間部160に接触することでチューブ130が破損することを防止することができる。
次に、実施形態2のガスセンサ100について、図面を参照して説明する。図5は、実施形態2に係るガスセンサ100のチューブ130Aの内側を示す説明図である。なお、実施形態2は、第二工程における外筒3に対するチューブ130Aの配置位置(挿入位置)が実施形態1と異なるのみであり、その他の構成又はその他の製造方法については実施形態1と同様であるため、省略又は簡略化する。また、図5に示すガスセンサ100は、軸線O方向において、排気管内に挿入されるセンサ素子6の先端部に向かう側(閉じている側であり図中下側)を先端側とし、これと反対方向に向かう側(図中上側)を後端側として説明するものとする。
図5に示すように、ガスセンサ100は、外筒3の径小部34の周囲を覆うようにして、軸線O方向に沿って延びる筒状のチューブ130Aを備えている。しかしながら、実施形態2のガスセンサ100では、実施形態1のように、チューブ130Aの先端131が段部35に当接せずに、径小部34の後端側の一部のみを覆っている。また、チューブ130Aの先端側131Aは、グロメット9の径方向周囲の一部のみを取り囲んでいる。
そして、実施形態2の第二工程では、チューブ130Aの先端131Aが、加締部36とグロメット9の先端位置9Aとの間の位置まで、チューブ130Aを外筒3の外側に挿入している(配置している)。
このように、ガスセンサ100の製造方法には、外筒3に加締部36が形成されたセンサ中間体を準備する第一工程と、加締部36にチューブ130Aを加締めて、加締部36に対してチューブ130Aを係止する第三工程を含む。このため、チューブ130Aに軸線O方向に引っ張る力が加わったり、チューブ130Aに振動が加わったりしても、チューブ130Aの係止部140Aが外筒3の表面を滑ることを抑制でき、その結果、チューブ130Aが外筒3に対して確実に固定できる。
さらに、ガスセンサ100の製造方法には、グロメット9の径方向周囲の一部を取り囲みつつ、かつ加締部36の径方向周囲を取り囲むように、外筒3の外側にチューブ130Aを配置する第二工程を含む。このため、グロメット9の一部が、チューブ130Aに取り囲まれるため、グロメット9に熱が伝わることによるグロメット9の劣化を抑制することができる。
次に、実施形態3のガスセンサ200について、図面を参照して説明する。図6は、実施形態3に係るガスセンサ200のチューブ130Bの内側を示す説明図である。なお、実施形態3は、第二工程における外筒3に対するチューブ130Bの配置位置(挿入位置)、及び第三工程における外筒3にチューブ130Bを係止する位置が実施形態1と異なるのみであり、その他の構成又は製造方法は実施形態1と同様であるため、省略又は簡略化する。また、図6に示すガスセンサ100は、軸線O方向において、排気管内に挿入されるセンサ素子6の先端部に向かう側(閉じている側であり図中下側)を先端側とし、これと反対方向に向かう側(図中上側)を後端側として説明するものとする。
図6に示すように、ガスセンサ1は、外筒3の周囲のすべてを覆うようにして、軸線O方向に沿って延びる筒状のチューブ130Bを備えている。このチューブ130Bは、その先端131Bが、主体金具5の工具係合部53の後端向き面53Sに当接しており、チューブ130Bの後端132Bは、外筒3の後端32よりも後方側に延びている。さらに、チューブ130Bは、グロメット9が固定された外筒3の加締部39に対して、外部から周方向に亘って加締め固定されている。なお、実施形態2では、加締部39が特許請求の範囲における「窪み部」に相当する。
そして、実施形態3の第二工程では、グロメットを取り囲み、かつ加締部39を取りか囲むように、外筒3の外側にチューブ130Bを挿入する(配置する)。また、この際、このチューブ130Bの先端131Bが、主体金具5の工具係合部53の後端向き面53Sに当接するようにする。
このように、ガスセンサ200の製造方法には、外筒3に加締部39が形成されたセンサ中間部品を準備する第一工程と、加締部39にチューブ130Bを加締めて、加締部39に対してチューブ130Bを係止する第三工程を含む。このため、チューブ130Bの係止部140Bが、外筒3の加締部39に引っかかることにより、チューブ130Bに軸線O方向に引っ張る力が加わったり、チューブ130Bに振動が加わったりしても、チューブ130Bの係止部140Bが外筒3の表面を滑ることを抑制でき、その結果、チューブ130Bが外筒3に対して確実に固定できる。
さらに、ガスセンサ200の製造方法には、グロメット9の径方向周囲の一部を取り囲みつつ、かつ加締部39の径方向周囲を取り囲むように、外筒3の外側にチューブ130Bを配置する第二工程を含む。このため、グロメット9の一部が、チューブ130Bに取り囲まれるため、グロメット9に熱が伝わることによるグロメット9の劣化を抑制することができる。
さらに、第二工程では、チューブ130Bの先端131Bが、主体金具3の工具係合部53の後端向き面53Sに当接している。これにより、チューブ130Bが係止部140Bと後端向き面53Sの2箇所で支持されるため、係止部140Bの1箇所で支持される場合よりも、チューブ130Bに振動が加わった際に係止部140Bにかかる負荷を軽減することができる。その結果、チューブ130Bを外筒3に確実に固定できる。
以上において、本発明を実施形態1、2に即して説明したが、本発明は上述の実施形態1、2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態1、2、3では、チューブ130、130A、130Bを2方向から挟み込むような加締め治具で加締めることで、係止部140、140A、140Bが形成されている。これに対し、チューブ130、130A、130Bを周囲4方向や周囲8方向から挟み込むような加締め治具で加締めることで係止部140、140A、140Bが形成されていてもよい。
また、上記実施形態1、2では、チューブ130、130Aが外筒3の加締部36に対して固定され、外筒3とチューブ130、130Aとの係止部140、140Aが形成されている。これに対し、チューブが外筒の凹み部37や、加締部38に対して固定され、外筒とチューブの係止部を形成しても良い。
また、上記実施形態1、2、3では、チューブ130、130A、130Bとして、アルミニウム等の金属箔からなる外側層と、ガラス繊維からなる内側層とが積層された積層体を用いたが、これに限られず、栓部材に熱が伝わることを抑制できる(例えば、外部からの熱が外筒を介してグロメットに伝わる、又は主体金具からの熱が外筒を介してグロメットに伝わることを抑制できる)金属チューブであればよい。具体的には、特開2008−3076に記載された包囲筒であってもよい。
さらに、上記実施形態1、2では、センサ素子6として、有底筒状の固体電解質体を基体61として構成したものであったが、これに限られず、ジルコニアやアルミナからなる複数の層が積層された板型のセンサ素子であってもよい。
また、上記実施形態1、2では、センサ素子6の筒孔内にヒータ7が挿入された物であったが、これに限られず、ヒータ7が配置されていない、いわゆるヒータレスセンサであっても良い。
1、100,200…ガスセンサ
3…外筒
36、38,39…加締め部
37…凹み部
5…主体金具
6…センサ素子
9…グロメット
130、130A、130B…チューブ
140、140A、140B…固定部
150…接触部
160…離間部

Claims (7)

  1. 軸線方向に延びると共に、先端側に被検出ガスを検出する検出部が配置されたセンサ素子と、
    前記センサ素子の径方向周囲を取り囲みつつ、前記検出部を自身の先端側に配置した筒状のケーシングと、
    前記ケーシングの後端部の内部に配置されてなる弾性体と、
    前記ケーシングの少なくとも後端部の一部の径方向周囲を取り囲むとともに前記ケーシングに固定されてなり、筒先端から筒基端に向かって前記軸線方向基端側に延びる筒状のチューブであり、前記ケーシングよりも熱線の反射率が高いチューブと、を備える
    ガスセンサの製造方法であって、
    前記ケーシングの少なくとも一部に、周方向に沿って径方向内側に窪んだ窪み部が形成され、前記ケーシングの内部に前記弾性体を配置させたセンサ中間部品を準備する第一工程と、
    前記弾性体の径方向周囲の少なくとも一部を取り囲みつつ、かつ前記窪み部の径方向周囲を取り囲むように、前記センサ中間部品の前記ケーシングの外側に前記チューブを配置する第二工程と、
    前記窪み部に前記チューブを加締めて、前記チューブを径方向内側に変形させ、前記窪み部内に前記チューブの少なくとも一部を入り込ませて、前記窪み部に対して前記チューブを係止する第三工程と、を含むことを特徴とするガスセンサの製造方法。
  2. 請求項1に記載のガスセンサの製造方法であって、
    第二工程では、少なくとも前記弾性体の径方向周囲の全体を取り囲むように、前記センサ中間部品の前記ケーシングの外側に前記チューブを配置することを特徴とするガスセンサの製造方法。
  3. 請求項1もしくは請求項2に記載のガスセンサの製造方法であって、
    第二工程では、前記チューブの先端が、前記ケーシングに形成される後端向き面に当接するように前記センサ中間部品の前記ケーシングの外側に前記チューブを配置することを特徴とするガスセンサの製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のガスセンサの製造方法であって、
    第三工程では、前記チューブの係止部を周方向に見たときに、前記チューブと前記ケーシングとが接触してなる接触部と、前記チューブと前記ケーシングとが離間してなる離間部と、を形成するように、前記窪み部に対して前記チューブを係止することを特徴とするガスセンサの製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のガスセンサの製造方法であって、
    第三工程では、前記径方向の2方向から挟み込んで前記チューブを前記窪み部に係止することを特徴とするガスセンサの製造方法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のガスセンサの製造方法であって、
    第三工程では、前記ケーシングの前記チューブの係止部よりも先端側に設けられた工具係合部における、前記軸線方向に垂直な断面の最大長さに対して、前記チューブの前記係止部における、前記軸線方向に垂直な断面の最大長さが小さくなるように、前記チューブを前記窪み部に係止することを特徴とするガスセンサの製造方法。
  7. 軸線方向に延びると共に、先端側に被検出ガスを検出する検出部が配置されたセンサ素子と、
    前記センサ素子の径方向周囲を取り囲みつつ、前記検出部を自身の先端側に配置した筒状のケーシングと、
    前記ケーシングの後端部の内部に配置されてなる弾性体と、
    前記ケーシングの少なくとも後端部の一部の径方向周囲を取り囲むとともに前記ケーシングに固定されてなり、筒先端から筒基端に向かって前記軸線方向基端側に延びる筒状のチューブであり、前記ケーシングよりも熱線の反射率が高いチューブと、を備えるガスセンサであって、
    請求項1から6のいずれかに記載のガスセンサの製造方法で製造されたことを特徴とするガスセンサ。
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