JP6577684B1 - 和紙糸製造装置及び和紙糸製造方法 - Google Patents

和紙糸製造装置及び和紙糸製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】省人化、省力化を図り、安価な和紙糸を量産することのできる和紙糸製造装置の提供。【解決手段】原反和紙ロール14から繰り出された和紙シート12を送り方向に細幅のテープ状にスリットするスリッター16と、スリットされた複数の和紙テープ18をそれぞれ分配する分配手段40とを備え、該分配手段40のチューブ42内に空気流通手段より空気を送り、分配された和紙テープ18を浮かせるようにして複数の糸状加工装置ユニット20に送るように構成した和紙糸製造装置。【選択図】図1

Description

本発明は、新規な和紙糸製造装置及び和紙糸製造方法に関する。
近年、和紙の特性を活かすことのできる和紙糸を用いた製品が数多く提供されるようになってきた。和紙糸は、シート状の和紙を数ミリ程度の幅にスリットし、そのスリットされた和紙テープを撚って糸にしたものである。工業的には、シート状の和紙をスリッターにより各種サイズの幅にスリットし、その和紙テープをチーズに巻取り、巻体を得ている。この巻体の中から、撚糸メーカーが必要とする幅の和紙テープを購入して、加撚機又はカバリング機に各錘単位でセットし、撚糸又はカバリングされた和紙糸を製造している。
ところが、チーズに和紙テープを巻き取るときや巻き取った和紙テープの巻体を保管しているとき、更には糸を製造するために巻体から和紙テープを巻き出すときに、和紙テープの巻き崩れが生じることがある。巻き崩れにより材料ロスが生じるだけでなく、糸切れが生じて、生産性が悪くなる原因にもなっていた。また、和紙テープの両端の切断端部は、鋭利な刃で切断しているが、微小な毛羽が立つため隣接する和紙テープと絡み合い、巻き出すときに抵抗を生じる。その結果、加撚機又はカバリング機で糸を製造する際に、和紙テープが切れてしまうことが多く、生産性が悪い原因となっていた。和紙糸製造における和紙テープの巻取り、巻き取った和紙テープを取り出して加撚機又はカバリング機に各錘単位でセットする作業は、毎回手作業で行われるため、人的ロス、時間的ロスが多く、コストダウン上のネックとなっていた。
そこで、和紙シートをスリッターによってスリットした後、直接糸にすることが考えられる。しかし、スリッターによって和紙シートをスリットする場合、一つの和紙シートから約100本から200本程度の和紙テープが作られるが、これらの和紙テープを全て糸に加工するには、スリットされた和紙テープの本数と同じ100錘から200錘の加撚機又はカバリング機を配置する必要が生じる。これら多数の加撚機又はカバリング機を準備できたとしても、スリッターによってスリットされた和紙テープを直接加撚機又はカバリング機に供給するには、加撚機又はカバリング機の寸法と作業スペースの確保のため、スリッターを中央に配置しても加撚機などの配置が両端になると少なくとも10m前後の距離を搬送する必要が生じる。100本から200本の幅1mm程度から数mm程度の和紙テープを空中を搬送させると、自重によって切れてしまうこともある。また、チューブの中に和紙テープを通して搬送することも考えられるが、本発明者が実験したところ、和紙糸の製造効率を上げるために必要な搬送速度との関係もあるが、3m程度の距離でもチューブの内壁との摩擦で切れてしまう可能性があることが分かった。
特許第5437816号公報
http://nipponkamiito.com/paperyarn.html http://kumojyo.co.jp/pc/kamiito/index.html
本発明の課題は、和紙シートをスリッターによってスリットした和紙テープをそのまま連続的に糸加撚機又はカバリング機に供給して和紙糸に加工することにより、省人化、省力化を図り、安価な和紙糸を量産することのできる新規な和紙糸製造装置及び和紙糸製造方法を提供することにある。
上記した課題を解決するために、本発明に係る和紙糸製造装置は、長尺の和紙シートをロール状に巻き取った原反和紙ロールと、該原反和紙ロールから繰り出された和紙シートを送り方向に細幅のテープ状にスリットするスリッターと、スリットされた複数の和紙テープをそれぞれ通し得る内径を有するチューブを備えた分配手段と、前記チューブの内部に入口から出口に向かう空気の流れを作る空気流通手段と、該分配手段のチューブにより分配された和紙テープを糸状に加工する複数の糸状加工装置ユニットとを備えたことにある。
本発明に係る他の和紙糸製造装置において、長尺の和紙シートをロール状に巻き取った原反和紙ロールと、該原反和紙ロールから繰り出された和紙シートを送り方向に細幅のテープ状にスリットするスリッターと、スリットされた複数の和紙テープをそれぞれ通し得る内径を有するチューブを備えた分配手段と、該分配手段のチューブにより分配された和紙テープを糸状に加工する複数の糸状加工装置ユニットとを備え、前記スリッターの設置位置が前記複数の糸状加工装置ユニットへの和紙テープ供給位置よりも上方に配置され、前記分配手段のチューブの傾斜角度が俯角20度から60度であることにある。より好ましくは、分配手段のチューブの傾斜角度は俯角30度から60度であることにある。
かかる和紙糸製造装置において、前記分配手段は、チューブの一端が束にされ、他端が糸状加工装置ユニットに配設されることにある。
また、かかる和紙糸製造装置において、前記空気流通手段は、前記チューブの入口に内部に向かって配設されたノズルと、該ノズルに圧縮空気を送る加圧装置とを備えることにある。
また、かかる和紙糸製造装置において、前記空気流通手段は、前記チューブの出口に内部の空気を吸引するように配設された吸引部材と、該吸引部材から空気を吸引する減圧装置とを備えることにある。
かかる和紙糸製造装置において、切断された前記和紙テープを吸引して外部に排出する吸引手段と、前記吸引手段により排出された和紙テープを貯留する貯留タンクとを設けたことにある。
上記和紙糸製造装置において、前記糸状加工装置ユニットは、加撚装置ユニット又はカバリング装置ユニットで構成される。
また、かかる和紙糸製造装置における前記糸状加工装置ユニットは、前記和紙テープ又は和紙糸に蒸気を吹き付ける蒸気発生装置を備えることにある。
さらに、かかる和紙糸製造装置において、前記和紙テープ又は和紙糸が切れたことを検知する切断検知手段を設けたことにある。
次に、本発明に係る和紙糸製造方法は、ロール状に巻き取られた和紙シートを準備する工程と、該和紙シートを長手方向に送り出す工程と、送り出された和紙シートを送り方向に細幅のテープ状にスリットする工程と、スリットされた複数の和紙テープをそれぞれチューブを介して分配する工程と、分配された該チューブ内に和紙テープの搬送方向に空気を送って和紙テープを搬送する工程と、搬送されてきた和紙テープを糸状に加工する工程とを備えたことにある。
また、本発明に係る他の和紙糸製造方法は、ロール状に巻き取られた和紙シートを準備する工程と、該和紙シートを長手方向に送り出す工程と、送り出された和紙シートを送り方向に細幅のテープ状にスリットする工程と、 スリットされた複数の和紙テープをそれぞれチューブを介して分配する工程と、分配された該チューブを俯角20度から60度で傾斜させて、上から下へ該チューブ内に和紙テープを搬送させる工程と、搬送されてきた和紙テープを糸状に加工する工程とを備えたことにある。
本発明に係る和紙糸製造装置及び和紙糸製造方法によれば、原反和紙ロールから繰り出された和紙シートはスリッターによってスリットされ、得られた複数の和紙テープはチューブと空気流通手段を備えた分配手段でそれぞれ複数の糸状加工装置ユニットに分配される。空気流通手段によりそれぞれのチューブ内を和紙テープが空気の流れに乗って糸状加工装置ユニットに運ばれるので、ほとんどの和紙テープは切れることはない。したがって、ほとんどの和紙テープが和紙糸に加工されることになる。
この一連の作業が、原反和紙ロールの和紙シートがなくなるまで行われる。この和紙糸製造装置において、複数の和紙テープ又は和紙糸のうちたとえ数本が切れたとしても、和紙糸製造装置を停止させることなく和紙糸の製造が行われる。したがって、この作業中、作業者が作業する余地はほとんどなくなるため、省人化が図れる。また、和紙シートから和紙糸ができるまで、最短の時間で製造できる。このため、製造コストを大幅に低下させることができる。
この和紙糸製造装置及び和紙糸製造方法において、チューブの内部を空気の流れに乗って和紙テープが送られるため、和紙テープにチューブ内面への接触に伴う抵抗がなく運ばれ、和紙テープが切断されることはほとんどない。チューブ内を流れる空気の速度が、和紙テープの糸状加工装置ユニットへの送り速度と同じか速いと、空気抵抗なく和紙テープを送ることができ、和紙テープが切れることはほとんどなくなる。
本発明に係る和紙糸製造装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明に係る和紙糸製造装置に用いられるスリッターの概略説明図である。 本発明に係る和紙糸製造装置に用いられるスリッターの他の実施例を示す拡大側面図である。 本発明に係る和紙糸製造装置に用いられる分配手段の概略構成を示す説明図であり、(a)は分配手段であるチューブの正面図、(b)は他の実施例に係る分配手段であるチューブを含む正面図、(c)は(b)のc−c断面図、(d)は他の実施例に係る要部断面図である。 本発明に係る和紙糸製造装置に用いられる空気流通手段の一例を示す要部拡大断面図である。 本発明に係る和紙糸製造装置に用いられる分配手段のチューブの端部形状の一例を示す要部拡大断面図である。 本発明に係る和紙糸製造装置に用いられる切断和紙テープ排出手段の配置を示す説明図である。 本発明に係る和紙糸製造装置の装置構成例を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明に係る和紙糸製造装置の他の装置構成例を示す説明図である。 本発明に係る和紙糸製造装置に用いられる糸状加工装置ユニットの一例であるカバリング装置ユニットの構成例を示す説明図である。 本発明に係る和紙糸製造装置に用いられる糸状加工装置ユニットの一例である加撚装置ユニットの構成例を示す説明図である。 和紙糸を製造するための和紙テープを示す表面図である。図中黒い部分は台紙の色であり、その台紙に原材料である和紙テープを巻き付けている。 本発明に係る和紙糸製造装置に用いられる糸状加工装置ユニットの一例である加撚装置ユニットで製造された和紙糸の一例を示す表面図である。図中黒い部分は台紙の色であり、その台紙に白い糸を巻き付けている。 本発明に係る和紙糸製造装置に用いられる糸状加工装置ユニットの一例である加撚装置ユニットで製造された他の和紙糸の一例を示す表面図である。図中黒い部分は台紙の色であり、その台紙に白い糸を巻き付けている。 本発明に係る和紙糸製造装置に用いられる糸状加工装置ユニットの一例である加撚装置ユニットで比較のため和紙テープを乾燥状態で撚った和紙糸を示す表面図である。図中黒い部分は台紙の色であり、その台紙に白い糸を巻き付けている。 本発明に係る和紙糸製造装置に用いられる分配手段の他の実施形態を示す側面説明図である。
〔和紙糸製造装置の概略構成〕
本発明に係る和紙糸製造装置10は、図1に示すように、長尺の和紙シート12をロール状に巻き取った原反和紙ロール14と、この原反和紙ロール14から繰り出された和紙シート12を送り方向にテープ状にスリットするスリッター16と、スリットされた複数の和紙テープ18をそれぞれ撚ったり、あるいはカバリングして糸状に加工する複数の糸状加工装置ユニット20に分配し搬送するチューブ42を備えた分配手段40と、その分配手段40のチューブ42内に空気を送る図示しない空気流通手段を備えて構成されている。
〔和紙〕
本発明に用いられる和紙は、こうぞ、みつまた、雁皮、麻類、針葉樹、広葉樹、笹などの和紙に適した原料植物を叩解して得られる繊維を主成分とするスラリー状になった和紙原料を漉いて作られる紙である。和紙の目付けは、略8〜30g/m2程度が製造技術上好ましいが、この範囲を超えて目付けが大きいものや、この範囲を超えて目付けが小さいものの使用も可能である。本発明に用いられる和紙は、20重量%以下であれば上記の和紙原料以外の原料繊維が含まれていても良い。和紙原料以外の繊維の含有率が20重量%を超えると、和紙特有の吸湿性、強度が劣り好ましくない。本発明に用いられる和紙は、上記の和紙原料の含有率が90重量%以上であることが製品の性能上最も好ましい。
本発明に用いられる和紙は、幅200mmから500mm程度で長さ10,000mから50,000m程度の長尺のシート状の和紙(和紙シート12)が用いられるが、和紙シートの幅や長さは限定されるものではない。この和紙シート12は、長手方向に和紙原料の繊維の方向が可能な限り揃うように製造される。したがって、得られた和紙シート12は、幅方向の引っ張り力に対しては比較的破れやすいが、長手方向の引っ張り力に対しては相当強く破れにくく形成されている。このため、和紙シート12を長手方向にスリットして得られた幅約0.8mmから約30mmの和紙テープ18は、原料繊維の方向がランダムな紙(洋紙)と比較して、切れにくくなっている。長尺の和紙シート12は、ローラ22にロール状に巻き取られて原反和紙ロール14とされる。ローラ22は図示しない軸受に設置され、原反和紙ロール14から和紙シート12が円滑に繰り出されるようにされている。なお、長尺の和紙シート12をロール状に巻き取った原反和紙ロールを互いに平行な2本の回転ロールの上に載置し、その回転ロールを回転させることにより原反和紙ロールから和紙シート12を送りだすように構成することも可能である。
〔第1移送手段〕
原反和紙ロール14から繰り出される和紙シート12は、第1移送手段24によって一定速度で次のスリッター16に送られる。第1移送手段24は、一対のローラ25と図示しない駆動手段と減速機によって構成され、一対のローラ25に挟持された和紙シート12は一定速度でスリッター16に移送される。第1移送手段24は、原反和紙ロール14から繰り出される和紙シート12のテンションを一定に保つための機構などを備えていても良い。
〔スリッター〕
スリッター16は、複数の円盤状の回転刃26と当て板28とを備えて構成されている。回転刃26は、図2に示すように、カミソリ状の薄い鋼板などによって同一形状に形成されていて、回転刃26と回転刃26との間隔を一定にするためにスペーサー30が介装されている。かかる構成をより詳しく一例を示すと、シャフト32に回転刃26とスペーサー30とを交互に嵌め込み、シャフト32の両端部に形成された雄ネジ部に雌ネジが形成されたキャップ34を螺着する。キャップ34の緩みによってシャフト32に対して回転刃26が滑らないように、キーを介装させることも可能である。シャフト32は図示しない軸受に取り付けられ、駆動装置により回転させられる。
スリッター16によって切断された和紙テープ18の幅は、約0.8mmから約30mmの範囲で設定される。回転刃26の厚みとスペーサー30の厚みの合計が和紙テープ18の幅になるため、和紙テープ18の幅を変更するためには、スペーサー30の厚みを変更する。例えば、1枚の和紙シート12から160枚の和紙テープ18を得るためには、161枚の回転刃26と160個のスペーサー30を交互に配置することになる。回転刃26によって切断された和紙シート12の両端部は、不要な耳部として回収され、新たな和紙の原料に用いられる。スリッター16により切断される和紙テープ18の枚数は、100〜200枚であるが、この枚数に限定されるものではない。100枚以下でも良く、また200枚以上であっても良い。用いられる和紙シート12の幅と、切断される和紙テープ18の幅との関係で和紙テープ18の枚数が定まる。
当て板28の表面は、回転刃26の刃先と常に接触させられることになるため、刃先を傷めないために柔らかい素材で、且つ和紙シート12を切断し得る硬さを備えた素材で作られる。当て板28は、平板であっても良いが、回転刃26の刃先と同時に回転させられる円柱又は筒状体で構成することも可能である。
スリッター16は、その他図3に示すように、複数のナイフ36で構成することも可能である。個々のナイフ36は、軸37の周りに回転し得るように構成され、図示しない付勢手段によって個々の刃先が当て板28に押圧されるようにされている。かかる構成において、ナイフ36の刃先と当て板28との間に、和紙シート12を挿入してスライドさせることにより、和紙シート12を切断して、複数の和紙テープ18が得られる。本例においては、第1移送手段24と後述する第2移送手段38によって和紙シート12が移送されることにより、和紙シート12はナイフ36によって切断される。なお、本例においても、ナイフ36とナイフ36との間は、スペーサーが用いられ、切断される和紙の幅が調整される。
スリッター16の回転刃26、ナイフ36の間隔は、全て等間隔であっても良いが、これに限定されるものではない。例えば1mm幅の和紙テープ18と、2mm幅の和紙テープ18とを同時に製造することも可能である。この場合、異なる和紙糸が同時に製造されることになる。
スリッター16により和紙シート12をスリットするとき、細かい紙粉が相当量発生し、周辺のフレームその他の部材の表面に蓄積してくる。この紙粉を放置しておくと、蓄積した紙粉によって和紙テープ18が切れたり、その他和紙糸製造装置のトラブルの原因になる恐れがある。そこで、スリッター16の近傍部に紙粉吸引装置(不図示)を設けるのが好ましい。なお、紙粉吸引装置は、後述する切断和紙テープ排出手段が吸引式である場合、兼用とすることも可能である。
〔第2移送手段〕
スリッター16によって複数に切断された和紙テープ18は、第2移送手段38によって次工程へ送られる。第2移送手段38は、一対のローラ39によって複数に切断された和紙テープ18を挟持し得るように構成されている。第2移送手段38は、前述の第1移送手段24と同様に、図示しない駆動手段により駆動される。これら第1移送手段24、スリッター16の回転刃26及び第2移送手段38は、同期させられるのが好ましい。
ここで、原反和紙ロール14から繰り出された和紙シート12は、先ず第1移送手段24と第2移送手段38とによって挟持され、適切なテンションで張られる。この状態でスリッター16で、和紙シート12が送り方向に切断されるようにセッテイングされ、第2移送手段38により和紙シート12が送られると、スリッター16により和紙シート12が所定幅で切断され、切断された和紙テープ18が第2移送手段38から送りだされる。第2移送手段38により移送された和紙シート12のスリッター16により切断されていない先端部分は切り落とされる。送り方向に切断された複数の和紙テープ18は第2移送手段38の一対のローラ39によって挟持されているので、ばらけることはない。また、複数の和紙テープ18は、和紙シート12とほぼ同じ幅であるが、和紙シート12が第2移送手段38を通過した後、その両端の耳部は図示しない回収ボックスに回収される。和紙シート12の両端の耳部以外の複数の和紙テープ18は、分配手段40を介してそれぞれ任意の方向に分配されて、糸状加工装置ユニット20に供給される。
〔分配手段〕
分配手段40は、和紙テープ18の幅よりも十分大きい内径、たとえば4〜10mmの内径を有するチューブ42を和紙テープ18の本数と同数を束にして構成することも可能である。例えば、図1に示すように、複数のチューブ42の一端を束にして第2移送手段38の近傍に配置し、チューブ42の他端をそれぞれ糸状加工装置ユニット20に配設する。複数のチューブ42を束にする方法として、例えば図4(a)に示すように、縦横に密に束ねることも可能である。平面的に一列に並んでいる和紙テープ18が1本ずつチューブ42に入れやすいように、チューブ42は立体的に積み上げられるのが好ましい。また、チューブ42は図4(b)、(c)に示すように、固定板44に孔を開けてチューブ42の先端を固定した構成であっても良い。チューブ42の先端が固定された固定板44が、必要個数だけ上下方向に積み上げられる。さらに、同図(d)に示すように、固定板44に孔を開けてチューブ固定部材45を配設し、そのチューブ固定部材45にチューブ42の先端が嵌合させられても良い。チューブ42は、可撓性を有するものであっても良いが、ステンレスチューブや銅チューブなどのように静電気を帯電させない特性、耐摩耗性を有する素材であっても良い。分配手段40の入口から出口の糸状加工装置ユニット20までの距離が長い場合は、金属製のチューブ42が直線性を保つことができて好ましい。なお、用いるチューブ42の内径は、全て同じ内径である必要はなく、たとえば長さの長いチューブ42の内径は短いチューブ42の内径より大きくすることも可能である。
〔空気流通手段〕
個々のチューブ42の中にそれぞれ和紙テープ18を通すのであるが、チューブ42の他端から空気を吸引しつつ、チューブ42の一端から和紙テープ18を挿入することにより、容易に通すことができる。すなわち、チューブ42の他端である出口にチューブ42内部の空気を吸引するように配設された図示しない吸引部材と、その吸引部材から空気を吸引する図示しない減圧装置とを備えて構成される。吸引部材及び減圧装置は、空気流通手段を構成する。これにより、和紙テープ18を任意の箇所の糸状加工装置ユニット20に分配することができる。なお、チューブ42は、側面に長手方向にスリットがあっても良いが、内部に空気の流れを保持できるのが良い。チューブ42の和紙テープ18が通された後、チューブ42の出口から吸引部材が除去され、減圧装置は停止される。
チューブ42に通された和紙テープ18は、図5に示す空気流通手段43により搬送される。すなわち、スリッター16によりスリットされて順次送られてくる和紙テープ18は、分配手段40であるチューブ42に送られてくるが、空気流通手段43によってチューブ42の中に形成される空気の流れに乗って、空中に浮揚するように搬送される。空気流通手段43は、チューブ42の入口に内部に向かって配設されたノズル43aと、そのノズル43aに圧縮空気を送る図示しないコンプレッサーなどの加圧装置とを備えて構成される。空気流通手段43のノズル43aによって送る圧縮空気の圧力又は流速はチューブ42の長さに対応させて変化させることも可能である。
空気流通手段43は、例えばチューブ42の少なくとも入口部分と第2移送手段38の一対のローラ39を囲むチャンバーを設け、そのチャンバー内の圧力を加圧装置により加圧する。その結果、チャンバー内の空気はチューブ42の中を通って外部に排出されるが、この作用によって、チューブ42内に空気の流れができる。この空気の流れに乗って和紙テープ18は搬送される。この空気の流速は和紙テープ18の走行速度の約2〜30倍であることが好ましい。
〔切断和紙テープ排出手段〕
チューブ42の出口である先端部は、糸状加工装置ユニット20の近傍部に配置されている。チューブ42の中を搬送されてきた和紙テープ18は、糸状加工装置ユニット20に直接供給される。チューブ42の先端部は、図6に示すように、少なくとも上半分が切除されて下部が下方に湾曲させられた舌片部42aを成していることが好ましい。舌片部42aは、チューブ42の中を流れてくる空気が先端部から外部に出るとき、コアンダ効果により舌片部42aの湾曲形状に沿うように流れる。その結果、チューブ42内を搬送されてくる和紙テープ18が切れていた場合、和紙テープ18の切断端部は舌片部42aに沿って流れ、下方に排出される。チューブ42の舌片部42aの下方には、切断和紙テープ排出手段90が配設されている。切断和紙テープ排出手段90は吸引手段と貯留タンクを備えていて、吸引排出された和紙テープ18が貯まるように構成されている。
図7に示すように、切断和紙テープ排出手段86,88は、和紙シート12をスリッター16により細幅のテープ状にスリットした後、第2移送手段38により和紙テープ18を分配手段40に送る工程において、スリッター16と第2移送手段38との間、及び/又は第2移送手段38と分配手段40との間に設けるのが好ましい。切断和紙テープ排出手段86,88は、細幅にスリットされている和紙テープ18が何らかの原因で切れてしまったときに、吸引して排出するためのものである。したがって、切断和紙テープ排出手段86,88は、和紙テープ18をその走行方向に対してほぼ直角方向に吸引するのが好ましい。切断和紙テープ排出手段86,88の吸引力は、強過ぎて和紙テープ18を切断する強さであってはならず、また逆に弱過ぎて切れている和紙テープ18を吸引除去できない強さであってはならない。和紙テープ18の状況を見ながら切断和紙テープ排出手段86,88の吸引力を調整するのが好ましい。
すなわち、和紙シート12をスリッター16によってスリットしたときに、得られた和紙テープ18が切れてしまった場合、切断された和紙テープ18はその切断箇所の先頭から切断和紙テープ排出手段86によって吸引され、排除される。したがって、切断された和紙テープ18が次工程に送られないため、トラブルの原因が除かれる。また、切断された和紙テープ18の後部は、そのまま第2移送手段38、分配手段40を通って、カバリング糸62又は和紙糸72が製造され、切断された箇所で糸状加工装置ユニット20は停止させられることが好ましい。
また、和紙テープ18が第2移送手段38を通過した後、糸状加工装置ユニット20に送られるまでの間に切れてしまった場合、切断された和紙テープ18はその切断箇所の先頭から切断和紙テープ排出手段88によって吸引され、排除される。切断箇所がたとえ分配手段40のチューブ42の中であったとしても、切断和紙テープ排出手段88によって引き戻されて排除される。切断された和紙テープ18が第2移送手段38によって順次送られてくるが、切断和紙テープ排出手段88によって吸引排除される。また、切断された和紙テープ18の後部は、そのまま糸状加工装置ユニット20に送られ、カバリング糸62又は和紙糸72が製造されることになる。なお、その糸状加工装置ユニット20はそのまま駆動させられていても良いが、停止させられるように構成するのが好ましい。
〔糸状加工装置ユニット〕
分配手段40によって分配された和紙テープ18は、任意の箇所の糸状加工装置ユニット20に供給される。糸状加工装置ユニット20は、加撚装置ユニット又はカバリング装置ユニットによって構成され、複数の糸状加工装置ユニット20はこれら加撚装置ユニット又はカバリング装置ユニットから選択される1種又は2種以上を組み合わせることができる。すなわち、糸状加工装置ユニット20により全ての和紙テープ18を同じ種類の和紙糸に製造する必要はなく、同時に異なる種類の和紙糸を製造することも可能である。加撚装置ユニットやカバリング装置ユニットの具体的な構成は後述する。
糸状加工装置ユニット20の配置は、図1に示すように横一列に並べることも可能であるが、図示を省略するが分配手段40を中心にほぼ円弧状に配置することも可能である。更に、図8(a)に示すように、糸状加工装置ユニット20を2列に並べることも可能である。この場合、同図(b)に示すように、分配手段40の固定板44を上下方向に配置し、上方の固定板44に取り付けられたチューブ42と、下方の固定板44に取り付けられたチューブ42とが干渉しないように設置される。このようにすれば、分配手段40から分配されるチューブ42(和紙テープ18)が相互に干渉することなく、その広がりを半分にすることができる。同様の観点から、図示を省略するが、糸状加工装置ユニット20を3列以上にすることも可能である。なお、図面において、作図上の簡略化のために、チューブ42の記載を省略し、和紙テープ18を示す。
また、図9に示すように、糸状加工装置ユニット20を「Uの字」状に配置することも可能である。このように配置することにより、糸状加工装置ユニット20での作業性が良くなる。本例の場合、分配手段40の固定板44に取り付けられているチューブ42を任意の方向に湾曲させる。また、糸状加工装置ユニット20が如何なる配置であっても、チューブ42の他端を任意の糸状加工装置ユニット20に配設することができる。なお、図9においても、作図上の簡略化のために、チューブ42の図示を省略し、和紙テープ18を示す。
〔カバリング装置ユニット〕
糸状加工装置ユニット20の一例として、図10に示すカバリング装置ユニット46を挙げることができる。カバリング装置ユニット46は、軸受48に支持され、走行ベルト49により回転させられる回転筒状体50と、この回転筒状体50に外装される中空ボビン52に副糸54が巻き付けられた巻体56とを備えている。軸受48の外周部は図示しないフレームに固定され、その内周部に固定された回転筒状体50を回転可能に支持している。また走行ベルト49は、図示しない駆動装置により走行させられる無端ベルトであり、複数の回転筒状体50を同時に回転させられるように構成されている。回転筒状体50の中空部には、上記分配手段40から送られてきた和紙テープ18が貫通させられ、ワインダ58に巻き取られる。符号60,61は送りローラである。
かかる構成において、送りローラ60と送りローラ61との間を走行させられる和紙テープ18に巻体56から繰り出された副糸54が巻き付けられる。すなわち、和紙テープ18と副糸54とが合わさってワインダ58に送られるとき、走行ベルト49により回転筒状体50と共に巻体56が和紙テープ18の周りを回転させられ、副糸54が和紙テープ18に巻き付けられる。和紙テープ18の送り速度と、回転筒状体50の回転速度を調整することにより、適切なカバリングが得られ、副糸54によりカバリングされたカバリング糸62がワインダ58に巻き取られる。また、走行ベルト49の走行方向を逆にすることにより、巻方向を逆にすることができ、S巻き、又はZ巻きを任意に得られる。
かかる実施形態において、添糸64を和紙テープ18に添わせるために送りローラ60から供給することも可能である。このようにすることにより、和紙テープ18と添糸64とを合わせて副糸54が巻き付けられたカバリング糸65が得られる。添糸64は1本に限らず、複数本であっても良く、またこの場合、異種の添糸64を組み合わせて使用することも可能である。
上記実施形態において、副糸54が中空ボビン52に巻き付けられてなる巻体56を回転筒状体50に複数直列的に設置し、同種又は異種の複数の副糸54でカバリングしたカバリング糸を形成しても良い。なお、副糸54又は添糸64は、長繊維であるのが好ましいが、特に限定されるものではない。
なお、上述のカバリング装置ユニットの構成は一例に過ぎず、他の構成のカバリング装置ユニットであっても良く、限定されない。
〔加撚装置ユニット〕
糸状加工装置ユニット20の他の一例として、図11に示す加撚装置ユニット66を挙げることができる。加撚装置ユニット66は、軸受48に支持され、走行ベルト49により回転させられるスピンドル68と、このスピンドル68に外装される中空ボビン70に撚られた和紙糸72が巻き付けられて巻体74が得られるように構成されている。より詳しくは、上述の分配手段40から送られてきた和紙テープ18は、送りローラ60により順次送られ、図示しないフレームに固定されたスネルワイヤ76を通るまでの間に後述するように撚られて和紙糸72となり、その和紙糸72は、中空ボビン70の外周部に配設されたリング77の周りを走行するトラベラ78を介して中空ボビン70に巻き取られる。リング77は、図示しないフレームに固定されたガイドに沿ってスピンドル68の軸方向に往復動させられる。軸受48の外周部は図示しないフレームに固定され、内周部はスピンドル68を回転可能に支持している。また走行ベルト49は、図示しない駆動装置により走行させられる無端ベルトであり、複数の加撚装置ユニット66のスピンドル68を同時に回転させるように構成されている。
かかる構成において、走行ベルト49により回転させられるスピンドル68は、それに外装された中空ボビン70を回転させ、中空ボビン70に端部が固定された和紙テープ18(和紙糸72)とトラベラ78を振り回すように回転させて、和紙テープ18を撚って和紙糸72にする。かかる作動において、和紙テープ18は送りローラ60を出たところで撚糸される。和紙糸72は、和紙テープ18が送りローラ60により順次送られることにより、中空ボビン70に巻き取られる。このとき、リング77が上下動させられ、和紙糸72は中空ボビン70に均一に巻き取られる。
以上説明したように、和紙シート12をスリッター16によってスリットし、スリットされた複数の和紙テープ18をそのまま複数の加撚装置ユニット66にて和紙糸72に加工することができる。この工程において、作業者が最初に段取りをすれば、その後は何らの作業を必要としないので、大幅な製造コストの低下が期待できる。更に、スリットされた和紙テープ18をチーズに巻き取る工程を必要としないので、巻き崩れの問題も生じない。
上記加撚装置ユニット66において、送りローラ60に和紙テープ18を送る直前に水槽を設け、その水槽に和紙テープ18を浸漬したり、キスロールなどにより水で充分湿らせた後、撚ることも可能である。一例を示すと、図12に示す幅3.0mm、目付け15g/m2の和紙テープを用いて、予め水に浸漬して撚った。Z撚り、189回/mであり、図13に示す和紙糸が製造された。同図に示すように、和紙テープ18の繊維が水を吸収して軟化し、表面だけでなく内部も引き締まった、嵩のない、乾燥させると剛直な糸が得られた。この和紙糸は例えばシューズのインソール用やアッパー用の生地に適した糸が得られる。
また、上記加撚装置ユニット66において、送りローラ60とスネルワイヤ76との間の箇所、すなわち和紙テープ18が加撚されて和紙糸72になった箇所に、蒸気発生装置の蒸気吹き出し口80を設け、その蒸気吹き出し口80から蒸気81を和紙糸72に当てるように構成することも可能である。蒸気81は、水蒸気、過熱水蒸気、ミスト(霧状の空気)などを含む概念である。蒸気発生装置は、和紙糸72の表面を可能な限り均一に湿らすことができれば、どのような構成の装置であっても限定されない。なお、送りローラ60とスネルワイヤ76との間の箇所にチャンバーを設け、そのチャンバーに蒸気81を充満させて、和紙糸72の表面に蒸気81を当てるように構成しても良い。撚られて和紙糸72となった表面に蒸気81を当てる(接触させる)ことによって、和紙糸72の表面が蒸気によって柔らかくなり、図14に示すように、全体に凹凸はあるが、滑らかな表面の和紙糸72が形成される。同図に示す和紙糸72は、Z撚り、189回/mである。なお、このように蒸気処理されてなる和紙糸は、春夏秋用の服地やあるいは白衣などの服地などの織物又は編物に適している。
和紙は通気性・吸水性・吸汗性・乾燥性・発散性に優れているが、加撚後に蒸気81を当てる製造方法で得られた図14に示す和紙糸72は、表面に凹凸ができ、内部まで引き締まることがないため、通気性等を確保できるため、上記和紙特有の性能を十分に得られる。更に、製造工程において、和紙糸の表面に蒸気を当てる程度であり、得られた和紙糸は内部にまで水が滲みこんでいないため、自然乾燥するので、改めて乾燥工程を設ける必要がない。
ところで、和紙テープ18を撚る工程において、蒸気を全く当てなかった場合、図15に示すように、図13及び図14に示す和紙テープ18を撚る条件(Z撚り、189回/m)と全く同じであるにも関わらず、滑らかな撚り糸構造が得られなかった。和紙は、乾燥状態で剛直性を有するため、和紙テープ18を撚る力によって幅方向に丸くなり難く、撚れた箇所を中心に撚れる傾向があり、均一に撚ることができないと考えられる。
次に、図11に示す加撚装置ユニット66において、1又は複数のコーンなどに巻かれた補助糸82を準備し、補助糸82を送りローラ60から挿入し、和紙テープ18と一緒に送って撚り、複合糸とすることも可能である。補助糸82は、長繊維(フィラメント)及びスパン糸からなる群より選ばれた1種以上の糸を用いることができ、同種の糸を2本以上用いても良い。
さらに、図11において、符号84は切断検知手段であり、図示しないフレームに固定されている。切断検知手段84は、和紙糸72が撚りの段階で切れてしまった場合や、その前の段階である和紙テープ18が切れてしまい、和紙糸72ができなかった場合を検出する。切断検知手段84は光学型あるいは静電容量型などのいわゆる非接触型のものが好ましく、公知のものが用いられる。切断検知手段84が和紙テープ18や和紙糸72の切断を検知したときは、対応する加撚装置ユニット66の稼働を停止するのが好ましい。
なお、上述の加撚装置ユニット66の構成は一例に過ぎず、他の構成の加撚装置ユニット66であっても良く、限定されない。
〔効果〕
以上の実施形態に示すように、原反和紙ロール14から繰り出された和紙シート12は、スリッター16によって複数の細幅の和紙テープ18にスリットされる。複数の和紙テープ18は分配手段40、44によって任意の方向に分配され、カバリング装置ユニット46又は加撚装置ユニット66に送られ、それぞれカバリング糸62,65又は加撚糸72が製造される。この一連の製造工程において、本発明に係る新規な和紙糸製造装置の運転が開始した後は、作業者が介在することはなく、省人化が図れる。また、各製造工程において、製造が連続しているため、時間的ロスがなく、迅速に和紙糸が製造できる。したがって、和紙糸の製造コストの大幅な低減が可能となり、安価な和紙糸を提供できるようになる。
〔他の実施形態〕
本発明に係る和紙糸製造装置の一例を他の実施形態と共に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、図16に示すように、スリッター16の設置位置が、糸状加工装置ユニット20への和紙テープ18の供給位置よりも上方になるように配置する。そして、スリッター16により切断された和紙テープ18を第2移送手段38を介して分配手段40により糸状加工装置ユニット20に分配するのであるが、分配手段40のチューブ42の傾斜角度が俯角(伏角)θ20度から60度、より好ましくは30度から60度に設定される。このように構成されることにより、分配手段40のチューブ42に通された和紙テープ18は、自重により糸状加工装置ユニット20に送られる。本実施形態においては、空気流通手段を必要としないで和紙テープ18が切れることなく送られるが、空気流通手段を併用することを妨げるものではない。
なお、分配手段40のチューブ42の材質は、静電気が発生しないものが好ましい。何らかの原因でチューブ42に静電気が発生して、和紙テープ18がチューブ42の内面に吸着すると、和紙テープ18が切れる原因になるためである。また、チューブ42の内面と和紙テープ18との滑りを良くするために、チューブ42の内面に滑りを良くするフッ素系樹脂などにより表面処理を施しても良い。
また、図10に示すカバリング装置ユニット46において、和紙テープ18に副糸54が巻き付けられたカバリング糸62が出てくる回転筒状体50の出口近傍部に蒸気発生装置を設けても良い。カバリングされた和紙糸(62)に蒸気を当てることにより、和紙テープ18のスリットされた両端に生じた毛羽が丸くなり、肌触りの良いカバリング糸62が得られる。
糸状加工装置ユニットとしてカバリング装置ユニットや加撚装置ユニットを例示して説明したが、これらの装置構成は上述の実施例に限定されるものではなく、各種の装置構成のものを利用できることは言うまでもない。したがって、製造された和紙糸の構成も上述の実施例に限定されるものではない。
切断検知手段84は、和紙糸が切れることを想定して設けていたが、副糸54、添糸64、補助糸82などが切れることもあり、これらの糸が切れた場合に検出できるように1又は複数の切断検知手段84を配置しても良い。切断検知手段が和紙テープや和紙糸、あるいは副糸などが切れたことを検知した場合、その和紙テープなどに対応する後工程のカバリング装置ユニット又は加撚装置ユニットを停止させるようにするのが好ましいが、それに限定されず、警報ランプを点滅させるなどにより、作業員に知らせるように構成することも可能である。
カバリング装置ユニット46の回転筒状体50や加撚装置ユニット66のスピンドル68を回転させる走行ベルト49は、一つの駆動装置により多数のユニットを駆動させることができ、効率的であるが、ユニットを個別に駆動させたいときは不便である。そこで、走行ベルト49を用いないで、ユニット毎に駆動装置を備えても良い。このように構成すれば、和紙テープ18などが切れてしまったときなど、対応する糸状加工装置ユニットのみを直ちに停止させることが可能となる。
本発明に係る和紙糸製造装置は、一旦、製造を開始した後は、複数の和紙テープあるいは和紙糸のうち何本かが切れたとしても、そのまま継続して製造が続行される。その間、切れた和紙テープは吸引手段などの切断和紙テープ排出手段により吸引除去されて、他の和紙糸の製造に支障が生じないようにされる。
その他、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正又は変形を加えた態様で実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
10:和紙糸製造装置
12:和紙シート
14:原反和紙ロール
16:スリッター
18:和紙テープ
20:糸状加工装置ユニット
24:第1移送手段
38:第2移送手段
40:分配手段
42:チューブ
43:空気流通手段
46:カバリング装置ユニット
62:カバリング糸
66:加撚装置ユニット
72:和紙糸
80:蒸気吹き出し口(蒸気発生装置)
84:切断検知手段
86,88,90:切断和紙テープ排出手段

Claims (11)

  1. 長尺の和紙シートをロール状に巻き取った原反和紙ロールと、
    該原反和紙ロールから繰り出された和紙シートを送り方向に細幅のテープ状にスリットするスリッターと、
    スリットされた複数の和紙テープをそれぞれ通し得る内径を有するチューブを備えた分配手段と、
    前記チューブの内部に入口から出口に向かう空気の流れを作る空気流通手段と、
    該分配手段のチューブにより分配された和紙テープを糸状に加工する複数の糸状加工装置ユニットと
    を備えた和紙糸製造装置。
  2. 長尺の和紙シートをロール状に巻き取った原反和紙ロールと、
    該原反和紙ロールから繰り出された和紙シートを送り方向に細幅のテープ状にスリットするスリッターと、
    スリットされた複数の和紙テープをそれぞれ通し得る内径を有するチューブを備えた分配手段と、
    該分配手段のチューブにより分配された和紙テープを糸状に加工する複数の糸状加工装置ユニットとを備え、
    前記スリッターの設置位置が前記複数の糸状加工装置ユニットへの和紙テープ供給位置よりも上方に配置され、前記分配手段のチューブの傾斜角度が俯角20度から60度である和紙糸製造装置。
  3. 前記分配手段は、チューブの一端が束にされ、他端が糸状加工装置ユニットに配設される請求項1又は2に記載の和紙糸製造装置。
  4. 前記空気流通手段は、前記チューブの入口に内部に向かって配設されたノズルと、該ノズルに圧縮空気を送る加圧装置とを備える請求項1から3のいずれかに記載の和紙糸製造装置。
  5. 前記空気流通手段は、前記チューブの出口に内部の空気を吸引するように配設された吸引部材と、該吸引部材から空気を吸引する減圧装置とを備える請求項1から3のいずれかに記載の和紙糸製造装置。
  6. 切断された前記和紙テープを吸引して外部に排出する吸引手段と、
    前記吸引手段により排出された和紙テープを貯留する貯留タンクと
    を設けた請求項1から5のいずれかに記載の和紙糸製造装置。
  7. 前記糸状加工装置ユニットは、加撚装置ユニット又はカバリング装置ユニットである請求項1から6のいずれかに記載の和紙糸製造装置。
  8. 前記糸状加工装置ユニットは、前記和紙テープ又は和紙糸に蒸気を接触させる蒸気発生装置を備える請求項1から7のいずれかに記載の和紙糸製造装置。
  9. 前記和紙テープ又は和紙糸が切れたことを検知する切断検知手段を設けた請求項1から8のいずれかに記載の和紙糸製造装置。
  10. ロール状に巻き取られた和紙シートを準備する工程と、
    該和紙シートを長手方向に送り出す工程と、
    送り出された和紙シートを送り方向に細幅のテープ状にスリットする工程と、
    スリットされた複数の和紙テープをそれぞれチューブを介して分配する工程と、
    分配された該チューブ内に和紙テープの搬送方向に空気を送って和紙テープを搬送する工程と、
    搬送されてきた和紙テープを糸状に加工する工程と
    を備えた和紙糸製造方法。
  11. ロール状に巻き取られた和紙シートを準備する工程と、
    該和紙シートを長手方向に送り出す工程と、
    送り出された和紙シートを送り方向に細幅のテープ状にスリットする工程と、
    スリットされた複数の和紙テープをそれぞれチューブを介して分配する工程と、
    分配された該チューブを俯角20度から60度で傾斜させて、上から下へ該チューブ内に和紙テープを搬送させる工程と、
    搬送されてきた和紙テープを糸状に加工する工程と
    を備えた和紙糸製造方法。
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