JP6577633B1 - 浮体式風力発電装置及びその準備方法 - Google Patents
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Abstract
Description
この点、特許文献1には、上記のような問題を解決するための具体的な構成について何ら開示されていない。
3つのコラム及び前記3つのコラムの間を接続する少なくとも2つのロワーハルを含む浮体と、前記3つのコラムの少なくとも一つの上面に設置された風力発電機と、を備えた浮体式風力発電装置であって、
前記浮体は、
少なくとも一つの前記コラムの一側面に鉛直方向に沿って設けられ前記一側面に所定高さの段差を形成するように互いが間隔を隔てて並設された一対の段差部と、
前記一対の段差部の間に配置され、前記一側面に沿って鉛直方向と交差して延在する複数の踏ざん部を含む梯子と、
各々の前記踏ざん部の水平方向における延在範囲の中間域において鉛直方向に延在する棒状体と、を含み、
前記棒状体は、前記一側面から遠位端までの距離が前記所定高さ未満に設置されている。
前記浮体式風力発電装置は、
少なくとも一つの前記コラムの上面に配置された太陽光発電装置及び前記太陽光発電装置により生成された電力を蓄積する蓄電機を含む太陽光発電システムと、
前記風力発電機に設置された航空障害灯を含む保安機器と、を備え、
前記航空障害灯は、前記太陽光発電システムからの給電と海底ケーブルを介した給電とを切替可能に構成されていてもよい。
前記段差部は、前記コラムの一側面から突出する突出部を含み、
前記梯子は、各々が鉛直方向に延在するとともに互いが前記踏ざん部の延在方向に間隔を隔てて前記踏ざん部に接続された2本の支柱を含み、
前記棒状体は、前記2本の支柱の間に配置された丸棒又は板材を含んでいてもよい。
前記風力発電機は、前記コラムの上面に当該風力発電機のタワーが立設されるプラットフォームを含み、
前記浮体は、
前記一対の段差部から前記プラットフォームにかけて配置された梯子、階段又はエレベーターをさらに含んでいてもよい。
少なくとも前記風力発電機が設置された前記コラムの上面にクレーンを備えていてもよい。
前記クレーンは、前記風力発電機における風車ロータの回転半径外で待機可能に設置されていてもよい。
前記クレーンは、当該クレーンと前記風力発電機のタワーとの干渉領域以外の角度範囲を水平旋回可能に構成されていてもよい。
前記風力発電機は、前記コラムの上面に当該風力発電機のタワーが立設されるプラットフォームを含み、
前記クレーンは、前記風力発電機のタワー外周と前記プラットフォームの縁部との間の領域において前記縁部側に設置されていてもよい。
前記クレーンは、相対的に大重量を昇降可能な短リーチの状態と、前記短リーチの状態よりも相対的に小重量を昇降可能な長リーチの状態とを切替可能に構成されていてもよい。
前記クレーンは、前記短リーチの状態で15〜29トン、前記長リーチの状態で5〜15トンを昇降可能に構成されていてもよい。
前記浮体式風力発電装置は、
前記クレーンによって昇降可能なゴンドラをさらに備えていてもよい。
係留ラインによって係留位置に係留された浮体上に風力発電機が設置され、前記風力発電機で生成した電力をケーブルに供給するように構成された浮体式風力発電装置の準備方法であって、
前記浮体上に太陽光発電装置及び前記太陽光発電装置により生成された電力を蓄積する蓄電機を含む太陽光発電システムを設置するステップと、
前記風力発電機に少なくとも航空障害灯を含む保安機器を設置するステップと、
前記係留位置に前記浮体を係留後、海底ケーブルを未接続の状態において、前記太陽光発電システムにより生成した電力を前記航空障害灯に供給するステップと、
前記海底ケーブルを接続した後、前記航空障害灯への給電を、前記太陽光発電システムによる給電から前記海底ケーブルを介した給電に切り替えるステップと、
を備えている。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1〜図3に非限定的に例示するように、本開示の少なくとも一実施形態に係る浮体式風力発電装置1は、3つのコラム21及び該3つのコラム21の間を接続する少なくとも2つのロワーハル22を含む浮体20と、3つのコラム21の少なくとも一つの上面に設置された風力発電機30と、を備えている。
上記浮体20は、少なくとも一つのコラム21の一側面に鉛直方向に沿って設けられ上記一側面に所定高さの段差を形成するように互いが間隔を隔てて並設された一対の段差部40と、一対の段差部40の間に配置され、一側面に沿って鉛直方向と交差して延在する複数の踏ざん部54を含む梯子50と、各々の踏ざん部54の水平方向における延在範囲の中間域において鉛直方向に延在する棒状体56と、を含む。
そして、棒状体56は、上記コラム21の一側面から遠位端までの距離dが上記段差部40の高さH未満に設置されている。
なお、図3(b)に非限定的に例示するように、段差部40はコラム21の一側面が窪んた凹部として形成されていてもよい。
幾つかの実施形態において、浮体式風力発電装置1は、少なくとも一つのコラム21の上面に配置された太陽光発電装置61及び該太陽光発電装置61により生成された電力を蓄積する蓄電機62を含む太陽光発電システム60と、風力発電機30に設置された航空障害灯71を含む保安機器70と、を備えていてもよい(図1及び図4参照)。
そして、航空障害灯71は、太陽光発電システム60からの給電と海底ケーブル28を介した給電とを切替可能に構成されていてもよい。
棒状体56は、2本の支柱52の間に配置された丸棒又は板材を含んでいてもよい。
浮体20は、一対の段差部40からプラットフォーム23にかけて配置された梯子50、階段75又はエレベーター77をさらに含んでいてもよい(図4参照)。
幾つかの実施形態において、クレーン80は、当該クレーン80と風力発電機30のタワー4との干渉領域以外の角度範囲を水平旋回可能に構成されていてもよい(図5参照)。
図7は一実施形態に係る浮体式風力発電装置の準備方法の例を示すフローチャートである。
図7に非限定に例示するように、本開示の少なくとも一実施形態に係る浮体式風力発電装置の準備方法は、係留ライン24によって係留位置26に係留された浮体20上に風力発電機30が設置され、該風力発電機30で生成した電力をケーブル(例えば海底ケーブル28)に供給するように構成された浮体式風力発電装置1の準備方法であって、浮体20上に太陽光発電装置61及び太陽光発電装置61により生成された電力を蓄積する蓄電機62を含む太陽光発電システム60を設置するステップ(ステップS10)と、風力発電機30に少なくとも航空障害灯71を含む保安機器70を設置するステップ(ステップS20)と、係留位置26に浮体20を係留後、海底ケーブル28を未接続の状態において、太陽光発電システム60により生成した電力を航空障害灯71に供給するステップ(ステップS30)と、海底ケーブル28を接続した後、航空障害灯71への給電を、太陽光発電システム60による給電から海底ケーブル28を介した給電に切り替えるステップ(ステップS40)と、を備えている。
4 タワー
6 ナセル
8 ハブ
9 風車ロータ
10 風車翼
20 浮体
21 コラム
22 ロワーハル
23 プラットフォーム
23A 縁部
24 係留ライン
26 係留位置
28 海底ケーブル
30 風力発電機
40 段差部
41 突出部
42 凹部
50 梯子
52 支柱
54 踏ざん部
56 棒状体
60 太陽光発電システム
61 太陽光発電装置
62 蓄電機
70 保安機器
71 航空障害灯
75 階段
77 エレベーター
80 クレーン
88 ゴンドラ
90 船体(アクセス船/搬送船)
92 緩衝材
Claims (12)
- 3つのコラム及び前記3つのコラムの間を接続する少なくとも2つのロワーハルを含む浮体と、前記3つのコラムの少なくとも一つの上面に設置された風力発電機と、を備えた浮体式風力発電装置であって、
前記浮体は、
少なくとも一つの前記コラムの一側面に鉛直方向に沿って設けられ前記一側面に所定高さの段差を形成するように互いが間隔を隔てて並設された一対の段差部と、
前記一対の段差部の間に配置され、前記一側面に沿って鉛直方向と交差して延在する複数の踏ざん部を含む梯子と、
各々の前記踏ざん部の水平方向における延在範囲の中間域において鉛直方向に延在する棒状体と、を含み、
前記棒状体は、前記一側面から遠位端までの距離が前記所定高さ未満に設置されている
ことを特徴とする浮体式風力発電装置。 - 少なくとも一つの前記コラムの上面に配置された太陽光発電装置及び前記太陽光発電装置により生成された電力を蓄積する蓄電機を含む太陽光発電システムと、
前記風力発電機に設置された航空障害灯を含む保安機器と、を備え、
前記航空障害灯は、前記太陽光発電システムからの給電と海底ケーブルを介した給電とを切替可能に構成されている
請求項1に記載の浮体式風力発電装置。 - 前記段差部は、前記コラムの一側面から突出する突出部を含み、
前記梯子は、各々が鉛直方向に延在するとともに互いが前記踏ざん部の延在方向に間隔を隔てて前記踏ざん部に接続された2本の支柱を含み、
前記棒状体は、前記2本の支柱の間に配置された丸棒又は板材を含む
請求項1又は2に記載の浮体式風力発電装置。 - 前記風力発電機は、前記コラムの上面に当該風力発電機のタワーが立設されるプラットフォームを含み、
前記浮体は、
前記一対の段差部から前記プラットフォームにかけて配置された梯子、階段又はエレベーターをさらに含む
請求項1〜3の何れか一項に記載の浮体式風力発電装置。 - 少なくとも前記風力発電機が設置された前記コラムの上面にクレーンを備えている
請求項1〜4の何れか一項に記載の浮体式風力発電装置。 - 前記クレーンは、前記風力発電機における風車ロータの回転半径外で待機可能に設置されている
請求項5に記載の浮体式風力発電装置。 - 前記クレーンは、当該クレーンと前記風力発電機のタワーとの干渉領域以外の角度範囲を水平旋回可能に構成されている
請求項5又は6に記載の浮体式風力発電装置。 - 前記風力発電機は、前記コラムの上面に当該風力発電機のタワーが立設されるプラットフォームを含み、
前記クレーンは、前記風力発電機のタワー外周と前記プラットフォームの縁部との間の領域において前記縁部側に設置されている
請求項5〜7の何れか一項に記載の浮体式風力発電装置。 - 前記クレーンは、相対的に大重量を昇降可能な短リーチの状態と、前記短リーチの状態よりも相対的に小重量を昇降可能な長リーチの状態とを切替可能に構成されている
請求項5〜8の何れか一項に記載の浮体式風力発電装置。 - 前記クレーンは、前記短リーチの状態で15〜29トン、前記長リーチの状態で5〜15トンを昇降可能に構成されている
請求項9に記載の浮体式風力発電装置。 - 前記クレーンによって昇降可能なゴンドラをさらに備えている
請求項5〜10の何れか一項に記載の浮体式風力発電装置。 - 係留ラインによって係留位置に係留された浮体上に風力発電機が設置され、前記風力発電機で生成した電力をケーブルに供給するように構成された浮体式風力発電装置の準備方法であって、
前記浮体上に太陽光発電装置及び前記太陽光発電装置により生成された電力を蓄積する蓄電機を含む太陽光発電システムを設置するステップと、
前記風力発電機に少なくとも航空障害灯を含む保安機器を設置するステップと、
前記係留位置に前記浮体を係留後、海底ケーブルを未接続の状態において、前記太陽光発電システムにより生成した電力を前記航空障害灯に供給するステップと、
前記海底ケーブルを接続した後、前記航空障害灯への給電を、前記太陽光発電システムによる給電から前記海底ケーブルを介した給電に切り替えるステップと、
を備えた浮体式風力発電装置の準備方法。
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