JP6577205B2 - 圧電デバイスおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
本実施形態における圧電デバイスは、図1及び図2に示されているように、パッケージ110と、パッケージ110に接合された圧電素子120とを含んでいる。パッケージ110は、基板110aの上面と枠体110bの内側面によって囲まれた収容空間Kが形成されている。このような圧電デバイスは、電子機器等で使用する基準信号を出力するのに用いられる。
以下、本実施形態の第一変形例における水晶振動子について説明する。なお、本実施形態の第一変形例における水晶振動子のうち、上述した水晶振動子と同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。本実施形態の第一変形例における水晶振動子は、図5に示されているように、第一凹部124内に設けられた第二導電性接着剤140bを備えている点において本実施形態と異なる。
以下、本実施形態の第二変形例における水晶振動子について説明する。なお、本実施形態の第二変形例における水晶振動子のうち、上述した水晶振動子と同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。本実施形態の第二変形例における水晶振動子は、図6に示されているように、第一凹部224及び第二凹部225が、平面視して、半円形状又は半楕円形状である点において本実施形態と異なる。
圧電素子実装装置は、図7に示すように、導電性接着剤140を塗布するための第一ノズルNZ1と電極パッド111の位置を認識するための第一カメラ部CA1とを備えた塗布手段TSと、圧電素子120を吸着し導電性接着剤140上に載置するための第二ノズルNZ2と電極パッド111又は導電接着剤140の位置を認識するための第二カメラ部CA2とを備えた実装手段JSと、第一カメラ部CA1から得た画像データによって、パッケージ110に対する電極パッドの位置ずれ幅を求め、この位置ずれに対して導電性接着剤140の塗布位置を補正すると共に、第二カメラ部CA2から得た画像データによって、電極パッド111に対する導電性接着剤140の位置ずれ幅を求め、この位置ずれに対して圧電素子120の実装位置を補正するための実装手段JSを制御する制御手段SSと、を備えている。
以下、上述の圧電デバイスの製造方法について説明する。圧電デバイスの製造方法は、図6〜図8に示すように、矩形状の圧電素板121と、圧電素板121の上下面に設けられた励振用電極122と、励振用電極122と間を空けて圧電素板121の一辺に沿って設けられた一対の引き出し電極123と、一対の引き出し電極123の上面に圧電素板121が露出すると共に平面視して、一対の引き出し電極123の励振用電極122側を向く一辺から圧電素板121の一辺に向かって延出するように設けられた第一凹部124と、一対の引き出し電極123の下面に圧電素板121が露出すると共に平面視して、一対の引き出し電極123の励振用電極122側を向く一辺から圧電素板121の一辺に向かって延出するように設けられた第二凹部125と、を有する圧電素子120を形成する圧電素子形成工程と、パッケージ110に設けられた電極パッド111上に第一導電性接着剤140aを塗布する第一導電性接着剤塗布工程と、第一導電性接着剤140aの外周縁が、平面視して、第二凹部125内に位置するように、圧電素子120を第一導電性接着剤140a上に載置する圧電素子載置工程と、圧電素子120の第一凹部124内に位置するように第二導電性接着剤140bを塗布する第二導電性接着剤塗布工程と、第一導電性接着剤140aを加熱硬化させ、電極パッド111と圧電素子120とを導通固着する圧電素子固着工程と、圧電素子120を気密封止するように、パッケージ110に蓋体130を接合するための蓋体接合工程と、を含んでいる。
圧電素子形成工程は、矩形状の圧電素板121と、圧電素板121の上下面に設けられた励振用電極122と、励振用電極122と間を空けて圧電素板121の一辺に沿って設けられた一対の引き出し電極123と、一対の引き出し電極123の上面に圧電素板121が露出すると共に平面視して、一対の引き出し電極123の励振用電極122側を向く一辺から圧電素板121の一辺に向かって延出するように設けられた第一凹部124と、一対の引き出し電極123の下面に圧電素板121が露出すると共に平面視して、一対の引き出し電極123の励振用電極122側を向く一辺から圧電素板121の一辺に向かって延出するように設けられた第二凹部125と、を有する圧電素子120を形成する工程である。
第一導電性接着剤塗布工程は、図8(b)に示すように、パッケージ110に設けられた電極パッド111上に第一導電性接着剤140aを塗布する工程である。第一導電性接着剤140aは、第一ノズルNZ1で電極パッド111の上面に塗布される。
圧電素子載置工程は、図9(a)に示すように、第一導電性接着剤140aの外周縁が、平面視して、第二凹部125内に位置するように、圧電素子120を第一導電性接着剤140a上に載置する工程である。まず、図8(c)に示すように、電極パッド111に形成された第一導電性接着剤140aの位置を実装手段JSの第二カメラ部CA2により撮影し、画像データを記憶部MEに記憶する。第一導電性接着剤140aは、圧電素子実装装置の第二カメラ部CA2によって撮影すると、電極パッド111と第一導電性接着剤140aとは、同一の素材により設けられていないため、第一導電性接着剤140aの位置を判別することができる。この第一導電性接着剤140aの位置に合わせて、圧電素子120を吸着した第二ノズルNZ2を移動させ、電極パッド111に塗布された第一導電性接着剤140aの外周縁が、圧電素子120の引き出し電極123に設けられた第二凹部125内に位置するようにして、第一導電性接着剤140a上に圧電素子120を載置する。
第二導電性接着剤塗布工程は、図9(c)に示すように、圧電素子120の第一凹部124内に位置するように第二導電性接着剤140bを塗布する工程である。圧電素子120の第一凹部124内に位置するように第二導電性接着剤140bを塗布すると共に、第一導電性接着剤140aと接触するようにして圧電素子120の引き出し電極123上に塗布される。
圧電素子固着工程は、図10(a)に示すように、第一導電性接着剤140a及び第二導電性接着剤140bを加熱硬化させ、電極パッド111と圧電素子120とを導通固着する工程である。圧電素子固着工程は、大気雰囲気中または窒素雰囲気中の硬化アニール炉の内部空間にパッケージ110を収容した状態で、第一導電性接着剤140a及び第二導電性接着剤140bを加熱硬化させ、電極パッド111と圧電素子120とを導通固着する。
蓋体接合工程は、図10(b)に示すように、圧電素子120を気密封止するようにパッケージ110に蓋体130を接合する工程である。蓋体130は、例えば、Fe−Ni合金(42アロイ)やFe−Ni−Co合金(コバール)が用いられ、圧電素子120を窒素ガス雰囲気中や真空雰囲気中などで気密封止する際に用いられる。
110a・・・基板
110b・・・枠体
111・・・電極パッド
112・・・外部端子
113・・・封止用導体パターン
120・・・圧電素子
121・・・圧電素板
122・・・励振用電極
123・・・引き出し電極
124・・・第一凹部
125・・・第二凹部
130・・・蓋体
131・・・接合部材
140a・・・第一導電性接着剤
140b・・・第二導電性接着剤
K・・・収容空間
Claims (3)
- 基板と、
前記基板の上面に設けられた電極パッドと、
前記電極パッド上に設けられた第一導電性接着剤及び第二導電性接着剤と、
矩形状の圧電素板と、前記圧電素板の上下面に設けられた励振用電極と、前記励振用電極と間を空けて前記圧電素板の一辺に沿って設けられた矩形状である一対の引き出し電極と、前記一対の引き出し電極に前記圧電素板の上面が露出するように設けられた第一凹部と、前記一対の引き出し電極に前記圧電素板の下面が露出するように設けられた第二凹部と、を有し、前記第一導電性接着剤及び前記第二導電性接着剤を介して前記電極パッド上に実装された圧電素子と、
前記圧電素子を気密封止するために設けられた蓋体と、を備え、
前記第一凹部及び前記第二凹部は、平面視して、前記一対の引き出し電極の前記励振用電極側を向く一辺から前記圧電素板の一辺に向かって延出するように設けられており、
前記第一凹部と前記第二凹部とが平面視して重なる位置に設けられており、
前記第一導電性接着剤の外周縁が前記第二凹部内に設けられ、
前記第二導電性接着剤の外周縁が前記第一凹部内に設けられ、
前記第二導電性接着剤は、前記第一導電性接着剤を介して、前記基板上の前記電極パッドと接着されている圧電デバイス。 - 請求項1に記載の圧電デバイスであって、
前記第一凹部及び前記第二凹部が、平面視して、半円形状又は半楕円形状であることを特徴とする圧電デバイス。 - 矩形状の圧電素板と、前記圧電素板の上下面に設けられた励振用電極と、前記励振用電極と間を空けて前記圧電素板の一辺に沿って設けられた一対の引き出し電極と、前記一対の引き出し電極に前記圧電素板の上面が露出すると共に平面視して、前記一対の引き出し電極の前記励振用電極側を向く一辺から前記圧電素板の一辺に向かって延出するように設けられた第一凹部と、前記一対の引き出し電極に前記圧電素板の下面が露出すると共に平面視して、前記一対の引き出し電極の前記励振用電極側を向く一辺から前記圧電素板の一辺に向かって延出するように設けられた第二凹部と、を有する圧電素子を形成する圧電素子形成工程と、
パッケージに設けられた電極パッド上に第一導電性接着剤を塗布する第一導電性接着剤塗布工程と、
前記第一導電性接着剤の外周縁が前記第二凹部内に位置するように、前記圧電素子を前記第一導電性接着剤上に載置する圧電素子載置工程と、
前記第二導電性接着剤の外周縁が前記第一凹部内に位置し、前記第一導電性接着剤と接触するようにして前記圧電素子の前記引き出し電極上に第二導電性接着剤を塗布する第二導電性接着剤塗布工程と、
前記第一導電性接着剤を加熱硬化させ、前記電極パッドと前記圧電素子とを導通固着する圧電素子固着工程と、
前記圧電素子を気密封止するように、前記パッケージに蓋体を接合するための蓋体接合工程と、を含むことを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
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