JP6576777B2 - 半導体装置およびそれを用いる電力変換装置 - Google Patents

半導体装置およびそれを用いる電力変換装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置およびそれを用いる電力変換装置に関する。
半導体装置は、システムLSI(Large Scale Integration)、電力変換装置、ハイブリッド自動車等の制御装置等、幅広い分野で使用されている。半導体素子の一種であるトレンチ絶縁ゲート構造を有する絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:以下、IGBTと略記する)は、コレクタ電極とエミッタ電極間に流れる電流を、ゲート電極に印加する電圧信号によって制御することができる。
IGBTが制御できる電力は、数十ワットから数十万ワットにまでおよび、またスイッチング周波数も数十ヘルツから百キロヘルツ超と幅広いため、小電力用の電力変換装置(例えば、インバータ、コンバータ、チョッパ等)から、鉄道や製鉄所等で用いられる大電力用の電力変換装置まで、幅広く用いられている。
電力変換装置の高効率化のために、低損失化が求められており、IGBTの導通損失やスイッチング損失の低減が要求されている。同時にEMC(Electro Magnetic Compatibility)ノイズや誤動作、モータの絶縁破壊等を防ぐため、アプリケーションの仕様に応じて、ターンオンスイッチング期間中におけるdv/dtをゲート駆動回路によって制御できることが要求されている。
上記のようなIGBTの性能向上を図る従来技術として、例えば、特許文献1〜3に記載の技術が知られている。
図10に示すように、特許文献1に記載の技術においては、IGBTのトレンチゲートの配列ピッチが変えられ、トレンチゲートの間隔が広い箇所には、チャネル層106を形成せずフローティングp層105が設けられる。これにより、電流はトレンチゲートの間隔の狭い部分にのみ流れるため、短絡時に流れる過電流を抑制でき、素子の破壊耐量が向上できる。また、ホール電流の一部がフローティングp層105を経由してチャネル層106に流れ込むため、トレンチゲート近傍でのホール濃度が増加し、オン電圧が低減できる。さらにフローティングp層105とドリフト層104が形成するpn接合がトレンチゲートにかかる電界を緩和するので、耐圧が確保できる。
図12に示すように、特許文献2に記載の技術においては、幅広いトレンチ423を設けることで、フローティングp層が削除される。これにより、フローティングp層の影響によるゲートの電位変動が無くなり、dv/dtの制御性が向上する。さらに、ゲート電極401の片側が厚い絶縁膜403で覆われている。これにより、帰還容量が低減するので、さらにdv/dtの制御性が向上する。
図13に示すように、特許文献3に記載の技術においては、幅広いトレンチ117内に設けられるゲート電極109の間に、エミッタ電極114に接続されるポリシリコン電極129が設けられる。ポリシリコン電極129によりゲート電極109のコーナ部における電界が緩和されるので、耐圧が確保される。また、ポリシリコン電極129により、幅広いトレンチ117を設けることによって生じる段差が緩和される。
特開平10−178176号公報 特開2011−119416号公報 特開2012−146810号公報
しかしながら、特許文献1の従来技術では、IGBTのターンオン時に、IGBTや対アームのダイオードの出力電圧の時間変化率dv/dtの制御性が低い。図11に、ターンオン時におけるコレクタ−エミッタ間電圧のシミュレーション波形例を示す。図11に示すように、ゲート抵抗を変えてもコレクタ−エミッタ間電圧変化率dvce/dtの大きさが変わらない期間、すなわちdvce/dtが制御できない期間がある。
この理由は次のとおりである。IGBTがオン状態になると図10におけるフローティングp層105に過渡的にホールが流れ込み、フローティングp層105の電位が高くなる。この際、ゲート絶縁膜110で形成される帰還容量を介して、ゲート電極109に変位電流が流れ、ゲート電位が高くなるため、MOSFET構造の相互コンダクタンスgmとゲート−エミッタ間電圧の時間変化率dvge/dtの積で決まるコレクタ電流の時間変化率dic/dtが増加し、スイッチング速度が加速される。フローティングp層105に過渡的に流れ込むホールの量は、主として半導体内部の構造で決定され、外部のゲート抵抗で制御することは難しい。従って、加速されたdic/dtを外部のゲート抵抗で制御することができず、その結果、図11に示すように、コレクタ−エミッタ間電圧の時間変化率dvce/dtがゲート抵抗で制御できない期間が発生する。
また、特許文献2の従来技術では、フローティングp層の削除により帰還容量は低減できるが、幅広いトレンチを設けているために、素子内に大きな段差ができ、ホト工程でレジストむらが生じたり、ワイヤーボンディングの信頼性が低下したりする。
また、特許文献3の従来技術では、ポリシリコン電極129を設けることで段差の解消や耐圧の確保が可能となるが、本発明者の検討によれば、図14に示すように、チャネル層106の幅bとポリシリコン電極129の幅cの比c/bが大きくなると、ホトリソグラフィーの合わせ精度が低下する。これは、ポリシリコン電極129の膜応力より、製造工程中ウェハの反りが発生したり、ゲート電極109で挟まれたSi領域に歪が発生したりするためである。このような合わせ精度の低下は、図15に示すように、しきい値電圧のバラツキ増大を引き起こす。また、合わせ精度の低下は、破壊耐量の低下を引き起こす。
そこで、本発明は、トレンチ部に設けられるポリシリコン電極の応力を緩和することができる半導体装置およびそれを用いた電力変換装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明による半導体装置は、第1導電型の第1半導体層と、第1半導体層に隣接し、複数のトレンチの側壁部を構成する、第2導電型の複数の第2半導体層と、複数の第2半導体層内に設けられる、第1導電型の複数の第3半導体層と、側壁部において、第1半導体層、複数の第2半導体層および複数の第3半導体層の表面上に、ゲート絶縁膜を介して設けられる複数のゲート電極と、トレンチ内において、第1半導体層の表面上に位置するフィールドプレート部と、主電流が流れる第1主電極および第2主電極と、を備え、ゲート電極に与えられる信号により、第1主電極および第2主電極間に流れる電流が制御され、フィールドプレート部はポリシリコンを含み、フィールトプレート部は、部分的に空隙部を有するパターン形状を備え、パターン形状が格子状である
また、上記課題を解決するために、本発明による半導体装置は、第1導電型の第1半導体層と、第1半導体層に隣接し、複数のトレンチの側壁部を構成する、第2導電型の複数の第2半導体層と、複数の第2半導体層内に設けられる、第1導電型の複数の第3半導体層と、側壁部において、第1半導体層、複数の第2半導体層および複数の第3半導体層の表面上に、ゲート絶縁膜を介して設けられる複数のゲート電極と、トレンチ内において、第1半導体層の表面上に位置する複数のフィールドプレート部と、主電流が流れる第1主電極および第2主電極と、を備え、ゲート電極に与えられる信号により、第1主電極および前記第2主電極間に流れる電流が制御され、複数のフィールドプレート部はポリシリコンを含み、複数のフィールドプレート部は、部分的に空隙部を有するパターン形状を備え、ゲート電極に含まれる不純物の濃度が、フィールドプレート部に含まれる不純物の濃度よりも大きい。
また、本発明による電力変換装置は、一対の直流端子と、交流の総数に等しい個数の複数の交流端子と、一対の直流端子と複数の交流端子の間に接続される複数の半導体スイッチング素子と、を備え、半導体スイッチング素子は、上記本発明による半導体装置である。
本発明によれば、ポリシリコン電極部となるフィールドプレート部が空隙部を有するパターン形状を備えるので、膜応力を緩和することができる。これにより、半導体装置および電力変換装置の信頼性が向上する。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1であるIGBTの要部平面図を示す。 図1におけるA−A’縦方向断面図を示す。 実施例1のIGBTにおけるシミュレーション波形を示す。 実施例1のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例1のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例1のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例1のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例1のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例1のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例1のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例1のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例1のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例1のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例1のIGBTの製造工程の一例を示す。 図4Eの工程の変形例を示す。 図4Eの工程の変形例を示す。 本発明による実施例2であるIGBTの要部平面図を示す。 本発明による実施例3であるMOSFETの縦方向断面図を示す。 本発明による実施例4であるIGBTの縦方向断面図を示す。 実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。 実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。 本発明による実施例5である電力変換装置を示す回路図である。 特許文献1に記載のIGBTを示す。 従来技術によるIGBTのシミュレーション波形を示す。 特許文献2に記載のIGBTを示す。 特許文献3に記載のIGBTを示す。 チャネル層の幅bとポリシリコン電極の幅cの比c/bと合わせ精度の関係を示す。 合わせ精度としきい値電圧バラツキの関係を示す。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
各図において、参照番号が同一のものは同一の構成要件あるいは類似の機能を備えた構成要件を示している。また、p−,p,p+は、半導体層の導電型がp型であることを示し、かつこの順に相対的な不純物濃度が高くなる。さらに、n−,n,n+は、半導体層の導電型がn型であることを示し、かつこの順に相対的な不純物濃度が高くなる。
なお、前述の第1導電型、第2導電型、第1半導体層、第2半導体層、第3半導体層、
フィールドプレート部、第1主電極、第2主電極は、それぞれ、N型、P型、n−ドリフト層、pチャネル層、n+エミッタ層(あるいはn+ソース層)、ポリシリコンフィールドプレート、エミッタ電極(あるいはソース電極)、コレコタ電極(あるいはドレイン電極)に対応する。
図1は、本発明による実施例1である半導体装置すなわちIGBTの要部平面図を示す。また、図2は、図1におけるA−A’縦方向断面図を示す。なお、図1は、図2に示すエミッタ電極114と絶縁膜113を透視して描かれている。また、本IGBTは、いわゆる縦型のnチャネル型IGBTである。
図2に示すように、本実施例1のIGBTは、pコレクタ層102、pコレクタ層102に隣接して互いにpn接合を構成するnバッファ層103とnバッファ層103に隣接して互いにnn−接合を構成するn−ドリフト層104とからなるn型半導体層を備える。これら、pコレクタ層102、nバッファ層103、n−ドリフト層104は、この順に、縦方向に積層される。さらに、本実施例1のIGBTは、n−ドリフト層104に隣接して互いにpn−接合を構成する複数(図2中では2個)のpチャネル層106、トレンチ117の各側壁部においてpチャネル層106に隣接して互いにpn+接合を形成する複数(図2中では4個)のn+エミッタ層107、各pチャネル層106における2個のn+エミッタ層107の間において、複数(図2中では2個)のpチャネル層106および複数のn+エミッタ層107(図2中では4個)と隣接してそれぞれp+p接合およびp+n+接合を構成する複数(図2中では2個)のp+コンタクト層108を有する。ここで、n+エミッタ層107は、図2におけるpチャネル層106の上部に選択的に設けられている。さらに、図1に示すように、n+エミッタ層107およびpチャネル層106が位置する主表面において、n+エミッタ層107とpチャネル層106は、トレンチ117の側壁部の長手方向に沿って交互に配置されるが、これは、ラッチアップ耐量を向上するための公知の構造である。
なお、トレンチ117は、横方向に隣り合う2個のpチャネル層106の間に位置し、かつトレンチ117の幅aは、一つのpチャネル層106の幅bよりも広い。
コレクタ電極101は、pコレクタ層102に電気的に接続される。エミッタ電極114は、各n+エミッタ層107に電気的に接続されると共に、各pチャネル層106における2個のn+エミッタ層107の間の溝部においてp+コンタクト層108に電気的に接続されるコンタクト金属層160を介して、各pチャネル層106に電気的に接続される。
ゲート電極109は、トレンチ117の側壁部に沿って、n+エミッタ層107、pチャネル層106およびn−ドリフト層104の各表面上に、ゲート絶縁膜110を介して配置される。また、本実施例においては、図2に示すように、トレンチ117内において、ゲート電極109の底部とn−ドリフト層104の表面との間にも、ゲート絶縁膜110が介在する。さらに、ゲート絶縁膜110と接していないゲート電極109の表面は、(縦方向横方向いずれにおいても)ゲート絶縁膜110よりも厚い層間絶縁膜113によって覆われる。このように、本実施例におけるゲート電極109は、いわゆるサイドウォール構造を有する。ゲート電極109は、一つのpチャネル層106における両トレンチ側壁部に設けられ、一つのpチャネル層106に対して2本すなわち一対のゲート電極109を備える。
なお、ゲート電極109は、後述するポリシリコンフィールドプレート129と同じ材料からなるポリシリコンにより形成される。また、ゲート絶縁膜110および層間絶縁膜113は、例えば、酸化シリコン(SiO)により形成される。
エミッタ電極114、コレクタ電極100およびゲート電極109は、それぞれ、エミッタ端子116、コレクタ端子101およびゲート端子115に接続される。ゲート電圧信号がゲート端子115を介してゲート電極109に与えられると、エミッタ端子116およびコレクタ端子101間、すなわちエミッタ電極114およびコレクタ電極100間を流れる電流がオン・オフ制御される。
トレンチ117内のゲート電極109間にポリシリコンフィールドプレート129が設けられる。ポリシリコンフィールドプレート129は、格子状にパターニングされ、コンタクト金属層161(図1)を介して、エミッタ電極114に電気的に接続される。これによるフィールドプレート効果により、ゲート電極109近傍の電界が緩和され、幅広いトレンチ117を設けながらも、耐圧が確保される。
また、トレンチ117内において、ポリシリコンフィールドプレート129とn−ドリフト層104の表面との間に、ゲート絶縁膜110よりも厚い絶縁膜119が介在する。ポリシリコンフィールドプレート129と、ゲート電極109、エミッタ電極114および金属コンタクト層160の間には、上述したようなゲート絶縁膜110よりも厚い層間絶縁膜113が介在する。ここで、IGBTのターンオフ時にゲート絶縁膜110やポリシリコンフィールドプレート129下の絶縁膜(絶縁膜119に相当)に過電圧が印加され、その大きさがゲート電極109から離れるほど大きくなる。このため、上述のように、厚い絶縁膜119を設けることにより、過電圧に対する絶縁膜の信頼性の低下を防ぐことができる。なお、絶縁膜119の厚さは、フィールドプレート効果が確保される範囲で、過電圧に対する信頼性が得られるように設定される。
さらに、図1,2に示すように、ポリシリコンフィールドプレート129は、格子状にパターニングされている。パターンニングされるポリシリコンフィールドプレート129の空隙部内には、層間絶縁膜113が位置する。このようなパターン形状により、ポリシリコンフィールドプレート129を構成するポリシリコンにおける応力が緩和される。また、図2に示すように、ポリシリコンフィールドプレート129の上表面の高さと、n+エミッタ層107の上表面、すなわちトレンチ側壁部の上表面の高さは、略等しくなっている。これにより、幅広のトレンチ117の内側と外側での段差が緩和できるので、ホトリソグラフィー工程におけるレジストむらが防止されたり、ワイヤーボンディングの信頼性が向上したりする。
トレンチ117の幅aは、隣のトレンチ117との間隔bすなわちpチャネル層106の幅よりも広く設定されている(a>b)。このような幅広のトレンチ117を設けることで、フローティングp層を削除している。さらに、ゲート電極109は、ゲート絶縁膜110、およびゲート絶縁膜110よりも厚い層間絶縁膜113に囲まれている。このため、帰還容量が大幅に低減できるので、dv/dtの制御性が向上する。さらに、pチャネル層106の幅を狭くすることにより、pチャネル層106とn−ドリフト層104のpn接合近傍におけるn−ドリフト層104内にキャリアが蓄積され易くなる。これにより、オン電圧が低減される。
上述のようなポリシリコンフィールドプレート129を構成するポリシリコンには、ポリシリコンフィールドプレート129がフィールドプレート電極として十分機能するように電気抵抗を低減するために、高濃度にリンがドーピングされている。このため、ポリシリコンフィールドプレート129は圧縮応力源となり得る。これにより、IGBTの製造工程中のウェハ処理工程時に、Siウェハが凸方向に反るため、ホトリソグラフフィー工程でのパターン精度が低下したり、合わせ精度が低下したりする。また、ポリシリコンの圧縮応力により、トレンチ117には引っ張り応力が働き、前述の図14に示すように、隣り合うトレンチ117の間隔bとポリシリコンフィールドプレート129幅cとの比c/bが大きくなるほど、合わせ精度が低下する。そして、前述の図15に示すように、コンタクト金属層160とトレンチ117の側壁部の合わせ精度の低下は、コンタクト金属層160の底およびその周辺にコンタクト金属層160と自己整合で形成されるp+コンタクト層108がpチャネル層106と干渉して、しきい値電圧のバラツキが増大したり、破壊耐量が低下したりする要因となり得る。
これに対し、本実施例1では、ポリシリコンフィールドプレート129を格子状にパターニングすることにより、ポリシリコン膜体積を低減すると共に応力を分散させて、圧縮応力を緩和している。これにより、パターン精度および合わせ精度の低下を抑制して、しきい値電圧のバラツキ増大や破壊耐量低下を防止することができる。また、前述したように、ポリシリコンフィールドプレート129の高さとトレンチ側壁部の高さを等しくしても、膜体積が顕著には増大しないので、膜応力の増加が抑制できる。
なお、本実施例1では、ポリシリコンフィールドプレート129を格子状にパターンニングするため、空隙部の形状が四角形であるが、これに限らず、円形や多角形でも良い。
図3は、本実施例1のIGBTにおけるターンオン時のコレクタ−エミッタ間電圧のシミュレーション波形を示す。本図3に示すように、本実施例1のIGBTにおいては、ゲート抵抗の値によって、コレクタ−エミッタ間電圧のdvce/dtが制御できる。
上述のように、本実施例1によれば、幅広トレンチ部に設けられるポリシリコンからなるフィールドプレート電極の応力を緩和することができる。これにより、幅広トレンチによる良好なdv/dt制御性およびフィールドプレート効果による高耐圧を保持しながらも、ばらつきの少ない安定した特性が得られるので特性の信頼性が向上する。
次に、本実施例1のIGBTの製造方法について説明する。
図4A〜図4Kは、本実施例1のIGBTの製造工程の一例を示す。図4A〜図4Kそれぞれの断面図は、図1のA−A’方向断面に相当する。
なお、図4A〜図4Kはウェハ処理工程を示し、図の順番に処理ステップが進む。
まず、図4Aに示すように、n−ドリフト層104となる半導体基板(半導体(例えばSi)ウェハ)が準備される。
次に、図4Bに示すように、n−ドリフト層104上に成膜される絶縁膜131(例えばSiO)が、ホトリソグラフィーにより、トレンチ117形成用にパターニングされる。
次に、図4Cに示すように、絶縁膜131をマスクにする異方性エッチングにより、幅の広いトレンチ117が形成される。
次に、図4Dに示すように、ゲート絶縁膜110と、それよりも厚い絶縁膜119とが形成される。ここで、絶縁膜119は、基板表面に厚い絶縁膜を堆積後、ホトリソグラフィーとエッチングにより、選択的に形成される。
次に、図4Eに示すように、ゲート電極109およびポリシリコンフィールドプレート129となるポリシリコン膜132が堆積される。このポリシリコン膜132には、ゲート電極109およびポリシリコンフィールドプレート129の低抵抗化のために、高濃度にリンがドープされている。また、トレンチ117内に堆積されるポリシリコン膜132の上面の高さがトレンチ117の側壁部の上面の高さと同じになるように、ポリシリコン膜132の堆積量が調整される。
次に、図4Fに示すように、ポリシリコン膜132上において、ホトレジスト133を格子状にパターンニングすることにより、ポリシリコンフィールドプレート129形成用のマスクを形成する。
次に、図4Gに示すように、図4Fの工程で形成されるマスクを用いる異方性エッチングにより、格子状にパターニングされるポリシリコンフィールドプレート129が形成される。これと同時に、トレンチ117の側壁部のゲート絶縁膜110上に、サイドウォール構造を有するゲート電極109が形成される。
次に、図4Hに示すように、pチャネル層106形成用にパターンニングされるホトレジスト133をマスクにして、p型不純物のイオン注入行い、さらに熱処理を行うことにより、pチャネル層106が形成される。続いて、図示されていないが、n+エミッタ層107形成用にパターンニングされるホトレジストをマスクにして、n型不純物のイオン注入を行う。なお、pチャネル層106およびn+エミッタ層107は、隣り合うトレンチ117の間に位置すると共にトレンチ117の側壁部となり、かつトレンチ117よりも幅が狭いn−ドリフト層104の一部に形成される。
次に、図4Iに示すように、全面に層間絶縁膜113が堆積される。層間絶縁膜113は、pチャネル層106およびn+エミッタ層107の上、ゲート電極109、ポリシリコンフィールドプレート129の上に堆積された後、平坦化が施される。平坦化には、例えばBPSG(Boro-Phospho Silicate Glass)膜のリフロー、CMP(Chemical Mechanical Polishing)などの平坦化手段が適用される。平坦化後、ホトリソグラフィーと異方性エッチングにより、同図4Iに示すように、コンタクト穴が形成される。この時、コンタクト穴は、層間絶縁膜113を貫通し、さらにpチャネル層106に達する。これにより、pチャネル層106断面で見て一対のn+エミッタ層107が形成されると共に、後述するコンタクト金属層160が接触する溝部が形成される。さらに、層間絶縁膜113をマスクにして、p型不純物のイオン注入を行い、さらに熱処理を行うことにより、コンタクト穴に対して自己整合にp+コンタクト層108が形成される。なお、この時、n+エミッタ層107用にイオン注入されるn型不純物層も熱処理される。
次に、図4Jに示すように、コンタクト穴を、Ti,TiN,Wのような高融点金属からなる積層金属膜で埋め込み、さらに、エッチングまたはCMPで平坦化することにより、コンタクト金属層160が形成される。その後、アルミニウムなどからなる金属層を堆積し、ホトリソグラフィーとエッチングによりエミッタ電極114およびゲート電極パッドが形成される。その後、図示されないが、ポリイミドなどからなる表面保護膜が、成膜され、パターニングされる。
以上の工程が、半導体基板の表面側処理である。
次に、半導体基板の裏面側から基板全面に、n型およびp型不純物のイオン注入を行い、さらにレーザアニールを行うことにより、nバッファ層103およびpコレクタ層102が形成される。なお、イオン注入時の加速エネルギーを適宜調整することにより、半導体基板の裏面からの深さが異なるnバッファ層103およびpコレクタ層102が形成できる。その後、半導体基板の裏面側に、積層金属層、例えばAl−Ti−Ni−Auをスパッタリングにより成膜して、コレクタ電極110が形成される。
上述のように、図4Fおよび図4Gに示す工程において、格子状にパターニングされるポリシリコンフィールドプレート129が形成されるので、ポリシリコン膜の応力が緩和され、次工程以降においてSiウェハの反りが低減されると共に、ポリシリコン膜の圧縮応力によるトレンチ117の歪が低減される。これにより、しきい値電圧のバラツキ増大や、破壊耐量低下が防止される。
図4Lおよび図4Mは、図4Eの工程の変形例を示す。本変形例においては、ノンドープポリシリコンからなるポリシリコン膜132が堆積される。その後、図4Lに示すように、ポリシリコンフィールドプレート129形成領域をレジスト133によりマスクして、ゲート電極109形成領域にN型不純物が高濃度にイオン注入され、図4Mに示すように、ゲート電極109形成領域をレジスト133によりマスクして、ポリシリコンフィールドプレート129形成領域にN型不純物が、図4Lにおける工程よりも低濃度にイオン注入される。これにより、ゲート電極109が低抵抗されると共に、ポリシリコンフィールドプレート129の膜応力が低減できる。
図5は、本発明による実施例2である半導体装置すなわちIGBTの要部平面図を示す。なお、断面構造は、実施例1(図2)と同様である。
以下、主に実施例1と異なる点について説明する。
本実施例2において、ポリシリコンフィールドプレート129は、複数(図5では、一トレンチ内で2本)のストライプ状にパターンニングされる。ポリシリコンフィールドプレート129における各ストライプ状パターンの幅方向中央部において、長手方向に沿って、コンタクト金属層161が電気的に接触する。従って、コンタクト金属層161も、ストライプ状の平面パターンを有する。なお、コンタクト金属層161は、図示されないエミッタ電極に電気的に接続される。
本実施例2によれば、実施例1と同様の効果が生じる。さらに、ポリシリコンフィールドプレート129およびコンタクト金属層161の平面パターン形状が、ストライプの繰り返しパターンであるため、パターン形状を安定化できる。また、コンタクト金属層161のパターン密度が増大するので、機械的強度が向上する。このため、ワイヤーボンディング耐性が向上できる。
図6は、本発明による実施例3である半導体装置すなわちMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)の縦方向断面図を示す。なお、本MOSFETは、いわゆる縦型のnチャネル型MOSFETである。
以下、主に実施例1,2と異なる点について説明する。
本実施例のMOSFETは、ドレイン電極200、n+ドレイン層202、n−ドリフト層104、pチャネル層106、n+ソース層207、pコンタクト層208、幅広のトレンチ117、ゲート電極109、ゲート絶縁膜110、トレンチ117内の絶縁膜119、ゲート電極109間に設けられたポリシリコンフィールドプレート129、層間絶縁膜113、ソース電極214、ドレイン端子201、ソース端子216、ゲート端子115を備える。
ソース電極214、ドレイン電極200およびゲート電極109は、それぞれ、ソース端子216、ドレイン端子201およびゲート端子115に接続される。ゲート電圧信号がゲート端子115を介してゲート電極109に与えられると、ソース端子216およびドレイン端子201間、すなわちソース電極214およびドレイン電極200間を流れる電流がオン・オフ制御される。
本実施例3では、実施例1,2におけるpコレクタ層102およびnバッファ層103がn+ドレイン層202に置き換わっているが、他の接合構造、ゲート構造、並びにポリシリコンフィールドプレート129の構成は、実施例1,2と同様である。なお、n+ソース層207の平面パターンは、実施例1,2のIGBTにおけるn+エミッタ層107のような断続的パターンに限らず、ストライプ状のパターンでも良い。
本実施例3によれば、実施例1,2と同様に、ポリシリコンフィールドプレート129を構成するシリコン膜の応力が緩和されるので、しきい値電圧のバラツキが抑えられる。
図7は、本発明による実施例4である半導体装置すなわちIGBTの縦方向断面図を示す。なお、本IGBTは、いわゆる縦型のnチャネル型IGBTである。
以下、主に実施例1,2と異なる点について説明する。
本実施例4においては、ゲート電極がメタルゲート電極309から構成される。従って、ゲート電極の電気抵抗を大幅に低減できる。これにより、IGBT内でのゲート信号の遅延が緩和され、スイッチング動作の均一性が向上する。このため、IGBTの破壊耐量が大きくなる。
ここで、IGBTのオン電圧は、隣り合う幅広トレンチ117の間隔すなわちpチャネル層106の幅bが小さくなると、低くなる。これは、pチャネル層106の幅bを小さくすることで、pチャネル層106下のホール蓄積効果が高まり、伝導度変調が促進されるためである。また、IGBTのオン電圧は、トレンチ117の深さを浅くすると、低くなる。これは、チャネル抵抗が小さくなるからである。このように、微細化により、オン電圧を低減できる。
pチャネル層106の幅bについては、ポリシリコンフィールドプレート129のパターンニングによりポリシリコン膜の応力が緩和されて、製造工程において半導体基板(半導体ウェハ)の反りが低減されるので、合わせ精度が向上して微細化が可能になる。しかし、トレンチ117の深さを浅くするとゲート電極の断面積が減少するためゲート電極の電気抵抗が増大し、ゲート端子115に与えられるゲート信号が、IGBT内においてゲート端子115から離れるほど遅延する。このため、IGBTチップ内で電流アンバランスが発生し、破壊耐量が低下する。
これに対し、本実施例4では、ゲート電極がメタルゲート電極309で構成されるため、ゲート電極の電気抵抗が低減されるので、チップ内での電流を均一化できる。
ここで、pチャネル層106の幅bが微細化され、pチャネル層106内において空乏層がピンチオフするようになると、しきい値電圧の制御が難しくなる。これは、pチャネル層106の不純物濃度を高くすることにより防止される。また、IGBTのようなパワー半導体素子では、EMC(Electro Magnetic Compatibility)ノイズによる誤動作防止のため、ゲートしきい値電圧が比較的高く設定される。このため、pチャネル層106の不純物濃度を高くする。しかし、pチャネル層106の不純物濃度を高くすると、不純物散乱により電子移動度が低下し、低オン電圧化が阻害される。
これに対し、本実施例4では、半導体(例えば、Si)の仕事関数よりも大きな仕事関数を有する金属(例えば、Co,Ni,Pb,Pt)によってゲート電極を構成することにより、ゲートしきい値電圧を高くすることができる。
次に、本実施例4のIGBTの製造方法について説明する。
図8A〜図8Pは、本実施例4のIGBTの製造工程の一例を示す。図8A〜図8Pは各工程における半導体基板(半導体(例えばSi)ウェハ)の縦方向断面図を示す。
以下、主に、前述の実施例1の製造工程(図4A〜図4K)と異なる点について説明する。なお、本実施例4の製造方法においては、メタルゲート電極309を構成する金属は一般的に融点が低いので、後述するように、ポリシリコンダミーゲート809を利用し、不純物拡散などの高温熱処理を経た後、ポリシリコンダミーゲート809を金属層に置き換えることによりメタルゲート電極309が形成される。
図8A〜図8Eに示す製造工程は、実施例1(図4A〜図4E)と同様である。
図8Fに示すように、ポリシリコン膜132を堆積後、CMPによって、ポリシリコン膜132の上面の高さが、トレンチ117の側壁部の上面の高さと同じになるように、ポリシリコン膜132が研磨される。
次に、図8Gおよび図8Hに示すように、ホトリソグラフィーとエッチングによって、ポリシリコンフィールドプレート129およびポリシリコンダミーゲート809が形成される。
次に、図8Iに示すように層間絶縁膜113が堆積され、その後、CMPによって、シリコンダミーゲート809の上面まで研磨を行い平坦化処理が施される。
次に、図8Jに示すように、pチャネル層106形成用およびn+エミッタ形成用にそれぞれパターンニングされるホトレジスト133をマスクにして、それぞれ、pチャネル層106を構成するp型不純物およびn+エミッタ層107を構成するn型不純物のイオン注入を行う。
次に、図8Kに示すように、p+コンタクト層108形成用にパターニングされるホトレジスト133をマスクにして、p+コンタクト層108を構成するp型不純物のイオン注入を行う。その後、熱拡散処理により、pチャネル層106、n+エミッタ層107およびp+コンタクト層108を構成する各不純物を同時に活性化させる。
次に、図8Lに示すように、ポリシリコンダミーゲート809上で開口するホトレジスト133をマスクとして、エッチングによってポリシリコンダミーゲート809が除去される。
次に、図8Mに示すように、メタルゲート電極を構成する金属(例えば、TiN,Wの積層膜、Ni、Pt)を堆積させ、その後、CMPにより平坦化処理が施される。これによって、ポリシリコンダミーゲート809が除去された領域に金属が埋め込まれ、メタルゲート電極309が形成される。
次に、図8Nに示すように、層間絶縁膜113を追加堆積させ、ホトリソグラフィーと異方性エッチングにより、実施例1(図4I)と同様のコンタクト穴が形成される。
次に、図8Oに示すように、コンタクト穴を積層金属(例えば、Ti−TiN−W)で埋め込み、エッチングまたはCMPにより平坦化処理が施されて、コンタクト金属層160が形成される。その後、実施例1(図4J)と同様に、エミッタ電極114、ゲート電極パッドおよび表面保護膜が形成される。
次に、図8Pに示すように、実施例1(図4K)と同様にして、nバッファ層103、pコレクタ層102およびコレクタ電極110が形成される。
本実施例4においても、上述のように、図8Fないし8Hに示す工程において、パターニングされるポリシリコンフィールドプレート129が形成されるので、ポリシリコン膜の応力が緩和され、次工程以降においてSiウェハの反りが低減されると共に、ポリシリコン膜の圧縮応力によるトレンチ117の歪が低減される。これにより、しきい値電圧のバラツキ増大や、破壊耐量低下が防止される。
図9は、本発明による実施例5である電力変換装置を示す回路図である。
本実施例5の電力変換装置は、一対の直流端子であるP端子604およびN端子605と、交流の相数と同数の交流端子であるU端子606、V端子607およびW端子608を備える。直流端子間には直流電源が接続され、交流端子には交流負荷、例えば三相交流モータが接続される。さらに、P端子604、N端子605のいずれかと、U端子606、V端子607、W端子608のいずれかとの間には、6個の半導体スイッチング素子すなわちIGBT602のいずれかが接続される。6個のIGBT602には、それぞれダイオード603が逆並列に接続される。ここで、IGBTとして、前述した実施例1,2および4のいずれかが用いられる。
なお、IGBT602に替えて、実施例2のMOSFETを用いても良い。この場合、MOSFETに内蔵されるダイオードを利用することにより、ダイオード603を省略しても良い。
各IGBT602のゲート端子には、それぞれゲート駆動回路601が接続される。ゲート回路601によってIGBT602をオン・オフスイッチングすることにより、直流端子に入力される直流電力が交流電力に変換されて、交流端子から出力される。出力された交流電力により、モータ300が回転駆動される。また、逆に、交流端子に入力される交流電力を直流電力に変換して、直流端子から出力することもできる。
本実施例の電力変換装置においては、半導体スイッチング素子として、本発明による実施例であるIGBTあるいはMOSFETを用いることにより、低損失化および信頼性の向上が可能となる。
なお、上記実施例による半導体装置は、チョッパやスイッチング電源などの他の電力変換装置においても適用できる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、各半導体層の導電型を反転して、pチャネル型のIGBTあるいはMOSFETを構成しても良い。
100 コレクタ電極
101 コレクタ端子
102 pコレクタ層
103 nバッファ層
104 n−ドリフト層
105 フローティングp層
106 pチャネル層
107 n+エミッタ層
108 p+コンタクト層
109,401 ゲート電極
110,402 ゲート絶縁膜
113,119,131,403 絶縁膜
117,423 トレンチ
114,404 エミッタ電極
115 ゲート端子
116 エミッタ端子
129 ポリシリコンフィールドプレート
132 ポリシリコン膜
133 ホトレジスト
160 コンタクト金属層
200 ドレイン電極
201 ドレイン端子
202 n+ドレイン層
207 n+ソース層
208 p+コンタクト層
214 ソース電極
216 ソース端子
309 メタルゲート電極
601 ゲート駆動回路
602 IGBT
603 ダイオード
604,605 直流端子
606,607,608 交流端子
809 ポリシリコンダミーゲート

Claims (8)

  1. 第1導電型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層に隣接し、複数のトレンチの側壁部を構成する、第2導電型の複数の第2半導体層と、
    前記複数の第2半導体層内に設けられる、前記第1導電型の複数の第3半導体層と、
    前記側壁部において、前記第1半導体層、前記複数の第2半導体層および前記複数の第3半導体層の表面上に、ゲート絶縁膜を介して設けられる複数のゲート電極と、
    前記トレンチ内において、前記第1半導体層の表面上に位置するフィールドプレート部と、
    主電流が流れる第1主電極および第2主電極と、
    を備え、
    前記ゲート電極に与えられる信号により、前記第1主電極および前記第2主電極間に流れる電流が制御され、
    記フィールドプレート部はポリシリコンを含み、
    記フィールドプレート部は、部分的に空隙部を有するパターン形状を備え、
    前記パターン形状が格子状である半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記トレンチの幅が前記第2半導体層の幅よりも広い半導体装置。
  3. 請求項1において、
    前記フィールドプレート部の高さは、前記側壁部の高さと同じである半導体装置。
  4. 請求項1において、
    前記ゲート電極はサイドウォール形状を備え、かつポリシリコンから構成される半導体装置。
  5. 第1導電型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層に隣接し、複数のトレンチの側壁部を構成する、第2導電型の複数の第2半導体層と、
    前記複数の第2半導体層内に設けられる、前記第1導電型の複数の第3半導体層と、
    前記側壁部において、前記第1半導体層、前記複数の第2半導体層および前記複数の第3半導体層の表面上に、ゲート絶縁膜を介して設けられる複数のゲート電極と、
    前記トレンチ内において、前記第1半導体層の表面上に位置する複数のフィールドプレート部と、
    主電流が流れる第1主電極および第2主電極と、
    を備え、
    前記ゲート電極に与えられる信号により、前記第1主電極および前記第2主電極間に流れる電流が制御され、
    前記複数のフィールドプレート部はポリシリコンを含み、
    前記複数のフィールドプレート部は、部分的に空隙部を有するパターン形状を備え、
    前記ゲート電極に含まれる不純物の濃度が、前記フィールドプレート部に含まれる不純物の濃度よりも大きい半導体装置。
  6. 請求項1において、
    前記ゲート電極は金属から構成される半導体装置。
  7. 請求項において、
    前記第1半導体層に隣接する前記第2導電型の第4半導体層を備え、
    前記第1主電極は、前記複数の第2半導体層および前記複数の第3半導体層に電気的に接続され、
    前記第2主電極は、前記第4半導体層に電気的に接続される半導体装置。
  8. 一対の直流端子と、
    交流の相数に等しい個数の複数の交流端子と、
    前記一対の直流端子と前記複数の交流端子の間に接続される複数の半導体スイッチング素子と、
    を備え、
    前記半導体スイッチング素子は、請求項1に記載の半導体装置である電力変換装置。
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