JP6576055B2 - プレコートフィン及びこれを用いた熱交換器 - Google Patents
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Description
アルミニウムからなるフィン材と、
該フィン材の表面に付着量100mg/m2〜2000mg/m2で形成された塗膜とを有し、
該塗膜は、1次粒子の平均粒子径が500nm以下の非晶質シリカ粒子の凝集体を含有し、
上記塗膜は、上記フィン材にプレコートされており、
上記塗膜中の上記非晶質シリカ粒子の含有量が20質量%以上であり、該非晶質シリカ粒子の付着量が100mg/m2以上であることを特徴とするプレコートフィンにある。
該プレコートフィンにろう付け接合された上記アルミニウムチューブと、からなるコア部を有することを特徴とする熱交換器にある。
本例は、本発明の実施例及び比較例にかかる複数のプレコートフィンを作製し、その性能を比較する例である。具体的には、これらのプレコートフィンをそれぞれ用いて、熱交換器用のコア部を作製し、親水性、ろう付け性を比較評価する。本例においては、コア部として試験用のミニコア(試料E1〜試料E25、試料C1〜試料C10)を作製する。
親水性の評価は、表1及び表2に示す各試料におけるプレコートフィンと同じ構成の平板状の試験板を用いて行った。試験板に対しては、塗膜形成の後に行われるろう付けを想定した加熱が行われている。具体的には、試験板を窒素ガス雰囲気で温度600℃の炉内で3分間加熱した。次いで、各試験板の塗膜上における水滴の接触角を測定することにより、親水性の評価を行った。接触角の測定は、協和界面化学株式会社製のFACE自動接触角計「CA−Z」を用いて行った。具体的には、室温で、塗膜上に水滴を滴下し、30秒後の水滴の接触角を測定した。接触角が20°以下の場合を「A」と評価し、20°を超え30°以下の場合を「B」と評価し、30°を超える場合を「C」と評価した。
上述の試験板を純水に2分間浸漬した後、6分間風乾した。この純水への浸漬と風乾というサイクルを300回繰り返し実施した。その後、上述の親水性の評価と同様に塗膜と水滴との接触角を測定した。300サイクル後の接触角が25°以下の場合を「A」と評価し、25°を超え40°以下の場合を「B」と評価し、40°を超える場合を「C」と評価した。
ろう付け接合後の各試料のミニコアにおけるろう付け接合部をカッターナイフにより切断し、フィンの接合長さL1をフィンの山部の長さL2の総和で割算して100分率で表した値(L1/L2×100)を接合率(%)とした。接合率が80%以上の場合を「A」と評価し、接合率が60%以上かつ80%未満の場合を「B」と評価し、60%未満の場合を「C」と評価した。
次に、実施例1において示したプレコートフィンを用いたコア部を有する熱交換器の例について説明する。図6に示すごとく、熱交換器4は、実施例1のミニコアと同様の構成を多数備えるコア部10を有する。具体的には、コア部1は、コルゲート状のプレコートフィン2と、アルミニウムチューブ3とを交互に多数積層してなり、プレコートフィン2とアルミニウムチューブ3とが実施例1のミニコアと同様にしてろう付け接合されている。
10 コア部
2 プレコートフィン
21 フィン材
22 塗膜
3 アルミニウムチューブ
4 熱交換器
Claims (7)
- アルミニウムチューブとろう付け接合することにより、熱交換器を製造するためのプレコートフィンであって、
アルミニウムからなるフィン材と、
該フィン材の表面に付着量100mg/m2〜2000mg/m2で形成された塗膜とを有し、
該塗膜は、1次粒子の平均粒子径が500nm以下の非晶質シリカ粒子の凝集体を含有し、
上記塗膜は、上記フィン材にプレコートされており、
上記塗膜中の上記非晶質シリカ粒子の含有量が20質量%以上であり、該非晶質シリカ粒子の付着量が100mg/m2以上であることを特徴とするプレコートフィン。 - 上記凝集体は、非晶質コロイダルシリカを乾燥してなることを特徴とする請求項1に記載のプレコートフィン。
- 上記塗膜は、さらに水ガラス及び/又は有機樹脂を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のプレコートフィン。
- 上記有機樹脂は、水溶性アクリル樹脂及び/又はポリオキシエチレンアルキレングリコールからなることを特徴とする請求項3に記載のプレコートフィン。
- 上記フィン材と上記塗膜との間に形成された化成皮膜からなる下地処理層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプレコートフィン。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のプレコートフィンと、
該プレコートフィンにろう付け接合された上記アルミニウムチューブと、からなるコア部を有することを特徴とする熱交換器。 - 上記プレコートフィンと上記アルミニウムチューブとは、フラックスを用いたろう付けにより接合されていることを特徴とする請求項6に記載の熱交換器。
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