JP6575765B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来より、電子写真方式の画像形成装置は、像担持体の表面に光ビームを照射して静電潜像を形成する光走査装置(光走査部)を備えている。光走査装置は、モーターにより回転駆動されるポリゴンミラーと、回転中のポリゴンミラーの反射面に向けて光を出射する光源とを有している。
この種の光走査装置では、ポリゴンミラーを回転させた際に、反射面における回転方向下流側の端部がポリゴンミラーのエッジ部で生じた空気流の剥離領域に入って負圧になる。このため、反射面における回転方向下流側の端部に粉塵(例えば紙粉や飛散トナー等)が付着して当該端部における光の反射率が他の部分よりも低くなり、この結果、印刷画像中に濃度むらが生じるという問題がある。
この問題を解決するべく、例えば特許文献1に示す光走査装置では、予めデータ記憶部に記憶されたシェーディング補正データを基に、光源から出射される光ビームの光量を主走査方向の位置に応じて補正(シェーディング補正)するようにしている。データ記憶部には、補正特性が異なる複数のシェーディング補正データが記憶されており、ユーザー又はサービスマンが、テスト画像を基に上記複数のシェーディング補正データの中から最適な一つの補正データを選択可能になっている。
特開2007−83708号公報
ところで、例えばマルチビーム方式の光走査装置(光走査部)では、光源に複数の発光部が設けられていて、各発光部からポリゴンミラーの反射面に向けて光ビームを出射するようになっている。そうして出射された複数の光ビームは、ポリゴンミラーの回転に伴って、ポリゴンミラーの反射面における回転方向下流側端部から上流側端部へと走査する。
ここで、複数の光ビームは、ポリゴンミラーの反射面に対して副走査方向に間隔を空けて照射されるので、反射面の下流側端部に付着した粉塵(粉塵付着領域)と各光ビームとの位置関係は互いに異なる。しかし上記特許文献1に示す光走査装置では、複数の光ビームの光量を、共通の一つのシェーディング補正データを基に補正するようにしているので、粉塵付着領域の副走査方向の中央部を通る光ビームと副走査方向の一端部を通る光ビームとでシェーディング補正精度が異なってしまう。このため、複数の光ビームの全てについてシェーディング補正処理を高精度で実行することができず、一部の光ビームについてはシェーディング補正精度が低下してしまう。この結果、印刷画像中に濃度むらが生じて画像品質が低下するという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ポリゴンミラーの反射面に向けて複数の発光部それぞれから光ビームを出射する光源を有する光走査部を備えた画像形成装置において、その構成に工夫を凝らすことで、複数の光ビームの全てについて精度良くシェーディング処理を実行し、延いては画像の濃度ムラを抑制することにある。
本発明の一局面に係る画像形成装置は、回転多面鏡と、該回転多面鏡の反射面に向けて、副走査方向に並ぶ複数の発光部それぞれから光ビームを出射する光源とを有する光走査部と、補正特性が異なる複数のシェーディング補正データが記憶された記憶部と、該記憶部に記憶されたシェーディング補正データを基に、上記複数の発光部から出射される複数の光ビームの光量を主走査方向の位置に応じて補正するシェーディング補正処理を実行する制御部と、を備えている。
そして、上記複数の光ビームのそれぞれに対応するテスト画像を生成するテスト画像生成部をさらに備え、上記制御部は、上記複数の光ビームのそれぞれに対応するテスト画像の主走査方向の濃度分布を取得するとともに、該取得した濃度分布を基に、上記複数の光ビームのそれぞれ対して、上記複数のシェーディング補正データの中からシェーディング補正精度が最も高くなる補正データを選択して該選択したシェーディング補正データに基づいて上記シェーディング補正処理を実行するように構成されている。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、回転多面鏡と、該回転多面鏡の反射面に向けて、副走査方向に並ぶ複数の発光部それぞれから光ビームを出射する光源とを有する光走査部と、複数のシェーディング補正データが記憶された記憶部と、該記憶部に記憶されたシェーディング補正データを基に、上記複数の発光部から出射される複数の光ビームの光量を主走査方向の位置に応じて補正するシェーディング補正処理を実行する制御部と、を備えている。
そして、上記複数の光ビームのそれぞれに対応するテスト画像を生成するテスト画像生成部と、上記複数の光ビームのそれぞれについて、上記テスト画像形成部にて形成されたテスト画像を基にユーザーが上記複数のシェーディング補正データの中から一の補正データを選択可能な選択部とをさらに備え、上記制御部は、上記複数の光ビームのそれぞれ対して、ユーザーが上記選択部により選択した一のシェーディング補正データに基づいて上記シェーディング補正処理を実行するように構成されている。
本発明によれば、ポリゴンミラーの反射面に向けて複数の発光部それぞれから光ビームを出射する光源を有する光走査部を備えた画像形成装置において、複数の発光部より出射された複数の光ビーム全てについて精度良くシェーディング補正処理を実行し、延いては画像の濃度ムラを抑制することができる。
図1は、実施形態における画像形成装置を示す全体図である。 図2は、光走査装置の概略構成を示す平面図である。 図3は、光源を光軸方向の先端側から見た図である。 図4は、制御系の構成を示すブロック図である。 図5は、記憶部に記憶されたシェーディング補正データの一例を示す図である。 図6は、テスト画像の一例を示す図である。 図7は、ポリゴンミラーの反射面の下流側端部に粉塵が付着した様子を示す概略図である。 図8は、粉塵付着領域に対する4つの光ビームの位置関係を示す概略図である。 図9は、コントローラーにより実行されるシェーディング補正処理の前半部を示すフローチャートである。 図10は、コントローラーにより実行されるシェーディング補正処理の後半部を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《実施形態》
図1は、本実施形態における画像形成装置1の一例であるレーザープリンターを示している。画像形成装置1は、画像形成装置本体100と、画像形成装置本体100の上部に取り付けられたスキャナ装置200と、ユーザーが操作可能な操作パネル300と、を備えている。
画像形成装置本体100は箱状の筐体60を有している。筐体60の上面はスキャナ装置200によって閉塞されている。また、筐体60の前側部分の上面部は、排紙トレイ部50によって閉塞されている。
上記筐体60内には、給紙部10、画像形成部20、定着部40が収容されている。給紙部10から排紙トレイ部50に至る用紙搬送路Lには、用紙Pを挟持して搬送する複数の搬送ローラー対11〜13が配置されている。また、用紙搬送路Lの下流側から分岐して上流側に合流する反転搬送路L´が設けられている。反転搬送路L´には搬送ローラー対14〜16が配置されている。
上記給紙部10は、筐体60内の下部に配置されている。給紙部10は、シート状の用紙Pが収容される給紙カセット10aと、該給紙カセット10a内の用紙Pを取り出して該カセット外に送り出すためのピックアップローラー10bとを有している。給紙カセット10aよりカセット外に送り出された用紙Pは、搬送ローラー対11を介して画像形成部20に供給される。画像形成部20では、ブラック、マゼンタ、シアンおよびイエローの各色にそれぞれ対応するトナー画像を形成する画像形成ユニット20Bk、20M、20Cおよび20Yが一列に配置されている。
各画像形成ユニット20Bk、20M、20C、20Yは、感光体ドラム21、帯電装置22、現像装置23およびクリーニング装置24を備えている。画像形成ユニット20Bk、20M、20C、20Yの下方には、各感光体ドラム21の表面にレーザー光を照射する光走査装置(光走査部)25が一つずつ、合計で4つ配置されている。また、画像形成ユニット20Bk、20M、20C、20Yの上方には、中間転写ユニット26が配置されている。中間転写ユニット26には、各感光体ドラム21に接して走行する中間転写ベルト27が設けられている。中間転写ベルト27の内側には各感光体ドラム21との間で中間転写ベルト27を挟み込むように、一次転写ローラー28が設けられている。また、画像形成ユニット20Bkの下流側において、中間転写ベルト27の表面に接触して二次転写ローラー29が設けられている。中間転写ユニット26の上方には、画像形成ユニット20Bk、20M、20C、20Yの各現像装置23に補給する各色のトナーを収納したトナーコンテナ30Bk、30M、30C、30Yが配置される。
各画像形成ユニット20Bk、20M、20C、20Yでは、各光走査装置25によって各感光体ドラム21の表面に所定の画像データ(例えば、スキャナ装置200により読み込んだ原稿画像データ)に基づくレーザー光を照射することで静電潜像を形成し、形成した静電潜像を現像装置23によって現像することで各色のトナー像を形成する。各感光体ドラム21の表面に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラー28によって中間転写ベルト27の表面に転写されて重ね合わせられる。
そして、中間転写ベルト27上に転写されたトナー像は二次転写ローラー29によって、給紙部10より供給された用紙Pに対して転写される。該転写後の用紙Pは定着部40に供給される。定着部40では、画像形成部20より供給される用紙Pを定着ローラー40a及び加圧ローラー40b間で加圧することにより、当該用紙Pにトナー像を定着させる。そして、定着部40にてトナー像が定着された用紙Pは、定着ローラー40a及び加圧ローラー40bにより下流側へと送り出される。定着部40より送り出された用紙Pは、複数の搬送ローラー対12,13を介して上記排紙トレイ部50に排出される。また、用紙Pの両面にトナー像を形成する場合には、搬送ローラー対13によって用紙Pはスイッチバックされて、反転搬送路L´に搬送される。
上記スキャナ装置200は、原稿読取部201と原稿カバー220とを有している。原稿読取部201の内部にはスキャナ部(図示省略)が収容されている。原稿読取部201の上面は、原稿が載置される原稿載置面を構成している。この原稿載置面には略矩形状の開口部(図示省略)が形成されており、この開口部にはコンタクトガラスが嵌め込まれている。
上記原稿読取部201内に収容されたスキャナ部は、原稿載置面のコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に読み取ってその画像データを生成する。スキャナ部210は、生成した画像データをデータ記憶部258(図3参照)に送信して記憶させる。
次に、図2を参照して各光走査装置25について詳細に説明する。光走査装置25は、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの4色に対応して合計で4つ設けられている。各光走査装置25の構成は同じであるため、そのうちの1つの光走査装置25についてのみ説明を行い、他の光走査装置25についての説明は省略する。
光走査装置25は、光源251、コリメータレンズ252、シリンドリカルレンズ253、ポリゴンミラー254、fθレンズ255、ポリゴンモーター256、及びBD(Beam Detect)センサー257を備えている
光源251は外観視で円筒状をなしており、その先端部には複数(本実施形態では例えば4つ)の発光部251a〜251d(図3参照)が設けられている。各発光部251a〜251dは、電流信号を光に変換するレーザーダイオード(LD)等の発光素子からなる。4つの発光部251a〜251dは、水平方向(主走査方向に対応する方向)に対して所定角度θ(例えば10°)だけ傾いた方向に等間隔に配置されている。このような配置構成により、4つの発光部251a〜251dから出射される光ビームの副走査方向(主走査方向に直交する方向)の位置を互い異ならせることができる。
各発光部251a〜251dは、コントローラー150により駆動制御される。コントローラー150は、BDセンサー257からの同期検知信号を基に、各発光部251a〜251dによる画像データの書き込み開始タイミングを制御する。また、コントローラー150は、各発光部251a〜251dから出射される光ビームの光量を制御する。
各発光部251a〜251dから出射された光ビーム(例えばレーザー光)は、コリメータレンズ252(図2参照)により平行光に変換された後、シリンドリカルレンズ253を通って、回転中のポリゴンミラー254の反射面に入射する。
ポリゴンミラー254は、周側面に複数の反射面を有する多角形状(本実施形態では五角形状)に形成されている。ポリゴンミラー254は、ポリゴンモーター256により回転駆動されることで、各発光部251a〜251dから出射される4つの光ビームを反射して感光体ドラム21の軸方向(主走査方向であって、図2の上下方向)に走査させる。
fθレンズ255は、ポリゴンミラー254と感光体ドラム21との間に配置されている。fθレンズ255は、ポリゴンミラー254により反射された走査光を等速変換して感光体ドラム21の周面に結像させる。これにより、感光体ドラム21の周面の電荷が除去されて、感光体ドラム21の周面に静電潜像が形成される。
上記コントローラー150は、CPU、ROM及びRAM等を有するマイクロコンピューターからなる。コントローラー150は、操作パネル300より受信した操作信号等を基に各光源251の各発光部251a〜251dの光量を制御する。
図4に示すように、コントローラー150は、操作パネル300及びデータ記憶部258に接続されている。
操作パネル300は、メッセージを表示するための表示部300aと、ユーザーが指で操作可能な操作部300bとを有している。ユーザーは操作部300bを操作することでジョブ印刷モードとテスト印刷モードとのいずれか一方を選択可能になっている。ジョブ印刷モードは、画像形成装置1の受付部にて受付けた印刷ジョブを実行するためのモードである。テスト印刷モードはシェーディング補正用画像G(図6参照)を印刷するためのモードである。
データ記憶部258は、ROMやRAМ等のメモリにより構成されていて、画像データ記憶部258aと補正データ記憶部258bとを有している。
画像データ記憶部258aには、スキャナ装置200により読取った画像データやパソコン等の外端末から受信した画像データが記憶される。
補正データ記憶部258bには、補正特性が異なる複数(本実施形態では5つ)のシェーディング補正データD1〜D5が予め記憶されている。
各シェーディング補正データD1〜D5は、例えば図5に示すようなグラフデータの形式で記憶されている。このグラフデータでは、縦軸が光量補正係数を表し、横軸が主走査方向Xの位置を表している。
各シェーディング補正データD1〜D5は、ポリゴンミラー254の反射面254aにおける下流側端部の反射率の低下に起因する画像の濃度むらを抑制するように補正係数が設定されている。すなわち、各シェーディング補正データD1〜D5は、主走査方向の一側(ポリゴンミラーの反射面の下流側端部に対応する側)端部における補正係数が他側端部における補正係数よりも大きく設定されている。コントローラー150によるシェーディング補正処理の実行時には、理論光量(ポリゴンミラー254の各反射面254aの反射率が主走査方向において一定であると仮定した場合の光量)に上記補正係数を掛け合わせた光量が各発光部251a〜251dから出射される光ビームの光量として設定される。
コントローラー150は、操作部300bからの信号を基に、画像形成装置1の現時点におけるモードを判定する。そして、コントローラー150は、現時点のモードがジョブ印刷モードであると判定した場合には、画像形成装置1のデータ受付部(図示省略)にて受け付けた印刷ジョブに含まれる画像データの印刷を実行する。コントローラー150は、画像データの印刷実行時には、各光源251の4つの発光部251a〜251dから出射される各光ビームの光量を、予め選択した最適なシェーディング補正データを基に補正する(シェーディング補正処理を実行する)。この最適なシェーディング補正データの選択は後述するテスト印刷モードにおいて行われる。
コントローラー150、操作部300bからの信号を基に、現時点のモードがテスト印刷モードであると判定した場合には、シェーディング補正用画像G(図6参照)を印刷し、印刷したシェーディング補正用画像Gをスキャナ装置200よって読込むととともに、読込んだシェーディング補正用画像Gに含まれる各画像ラインT1〜T4の主走査方向の濃度分布を取得し、取得した濃度分布を基に4つの光ビームL1〜L1のそれぞれについて最適な補正データを選択する。ここで、「最適な補正データ」とは、複数の補正データD1〜D5のうち印刷画像の主走査方向の濃度むらが最も小さくなるような補正データであり、換言するとシェーディング補正精度が最も高くなる補正データである。
図6は、テスト印刷モードにて印刷されるシェーディング補正用画像Gの一例である。この例ではブラックの画像形成ユニット20Bkを用いて印刷されたシェーディング補正用画像Gを示しているが、実際にはブラックのみでなく、マゼンタ、イエロー、シアンのシェーディング補正用画像Gも印刷される。シェーディング補正用画像Gは、上記4つの光ビームL1〜L4に対応する4本の画像ラインT1〜T4を含んでいる。この画像ラインT1〜T4が、複数の光ビームL1〜L4のそれぞれに対応するテスト画像に相当する。
この4本の画像ラインT1〜T4を見ると、中央の2本の画像ラインT2,T3では主走査方向の一側端部の濃度が他側端部に比べて低下していることがわかる。この濃度低下は、ポリゴンミラー254の反射面254aにおける下流側端部の反射率がその他の部分に比べて低いために生じる。すなわち、反射面254aにおける回転方向の下流側端部は、ポリゴンミラー254のエッジ部で生じる空気流の剥離領域に入り負圧になるため粉塵(飛散トナーや紙粉等)が付着して反射率が低下する(図7及び図8参照)。したがって、粉塵付着領域Fを通過した光ビームL2,L3に対応する画像ラインT2,T3の主走査方向の一側端部の濃度が低下する。一方、2本の画像ラインT2,T3の外側に位置する2本の画像ラインT1,T4(図6参照)については上述の濃度低下は生じていない。これは、2本の画像ラインT1,T4に対応する光ビームL1,L4が粉塵付着領域Fの外側を通過するためと考えられる。本実施形態では、このように粉塵付着領域Fに対する位置関係が異なる4つの光ビームL1〜L4の光量をそれぞれにとって最適なシェーディング補正データを基に補正することで、各光ビームL1〜L4同士でシェーディング補正精度が異なるのを防止している。
図9及び図10を参照しながら、コントローラー150におけるシェーディング補正処理の内容を具体的に説明する。
ステップS1では、操作部300bからの操作信号を基に、画像形成装置1の現在のモードがテスト印刷モードであるか否を判定し、この判定がNOである場合にはステップS9に進み、YESである場合にはステップS2に進む。
ステップS2では、ブラック、マゼンタ、シアン及びイエローの4つの画像形成ユニット20Bk、20M、20C、20Yのうち一の画像形成ユニットを順次選択する。
ステップS3では、ステップS2で選択した一の画像形成ユニットと該画像形成ユニットに対応する光走査装置25とを使用してシェーディング補正用画像Gの印刷を実行する。シェーディング補正用画像Gの印刷に際しては、光走査装置25の光源251の各発光部251a〜251dからそれぞれ光ビームL1〜L4を一定の光量で出射して、各光ビームL1〜L4を感光体ドラム21の主走査方向の一端部から他端部へと一回だけ走査させる。
ステップS4では、シェーディング補正用画像Gをスキャナ装置200に読み込ませるようユーザーに促すメッセージを表示部300aに表示する。
ステップS5は、スキャナ装置200によるシェーディング補正用画像Gの印刷が完了したか否かを判定し、この判定がNOである場合には本ステップS5の処理を再度実行し、YESである場合にはステップS6に進む。
ステップS6では、ステップS5で読込んだシェーディング補正用画像Gに含まれる4つの画像ラインT1〜T4の各画素の濃度を算出(取得)して、算出した各画素の濃度を基に4つの画像ラインの主走査方向の濃度分布を算出する。ここで、「濃度分布」とは、主走査方向の各位置における濃度値を連続的な曲線で近似したグラフデータに限らず、例えば、主走査方向に並ぶ複数箇所(例えば2箇所又は3箇所)における濃度値からなる離散データであってもよい。
ステップS7では、ステップS6にて算出した4つの画像ラインT1〜T4の主走査方向の濃度分布を基に、4つの光ビームL1〜L4のそれぞれに対して最適なシェーディング補正データを選択する。本実施形態では、例えば各画像ラインT1〜T4における最大濃度と最小濃度との差を求めて、この差が予め設定した濃度レベル1〜濃度レベル5(レベルが大きいほど濃度差が大)までのいずれに属するかを判別し、判別した濃度レベルの大小に応じたシェーディング補正データD1〜D5を選択するようにしている。具体的には、例えば上記濃度差が濃度レベル1である場合にはシェーディング補正データD1を選択し、濃度差が濃度レベル5である場合にはシェーディング補正データD5を選択する。
ステップS8では、ブラック、マゼンタ、シアン及びイエローの4色全てについてシェーディング補正用画像Gの印刷が完了したか否かを判定し、この判定がNOである場合にはステップS2に戻る一方、YESである場合にはリターンする。
ステップS1の判定がNOである場合に進むステップS9では、現在の画像形成装置1のモードがジョブ印刷モードであると判断する。そして、画像形成装置1に対して印刷要求があるか否かを判定し、この判定がNOである場合にはリターンする一方、YESである場合にはステップS10に進む。
ステップS10では、4つの光走査装置25の各発光部251a〜251dから出射される光ビームL1〜L4の光量を、ステップS7で各光ビームL1〜L4ごとに選択した最適なシェーディング補正データを基に補正して画像データの印刷を行う。この補正(シェーディング補正)では、各光ビームL1〜L4の光量を主走査方向の位置に応じて補正する。そうして画像データの印刷が終了した後にリターンする。
以上説明したように上記実施形態では、コントローラー150は、各光走査装置25の4つの発光部251a〜251dから出射される4つの光ビームL1〜L4のそれぞれに対して、上記複数のシェーディング補正データD1〜D5の中からシェーディング補正精度が最も高くなる補正データを選択し(ステップS7)、該選択したシェーディング補正データに基づいてシェーディング補正処理を実行するように構成されている(ステップS10)。
したがって、粉塵付着領域F(図8参照)に対する位置関係が異なる4つの光ビームL1〜L4の光量をそれぞれにとって最適なシェーディング補正データを基に補正することができる。すなわち、従来のように4つの光ビームL1〜L4に対して共通の一つのシェーディング補正データを使用したとすると、粉塵付着領域Fの副走査方向の中央部を通過する光ビームL2,L3と端部付近を通過する光ビームL1,L4とでシェーディング補正精度に差が生じて印刷画像中に濃度ムラが発生してしまう。これに対して上記実施形態では、各光走査装置25の各発光部251a〜251dから出射される各光ビームL1〜L4の光量をそれぞれにとって最適なシェーディング補正データを基に補正するようにしているので、各光ビームL1〜L4のシェーディング補正精度が異なるのを防止し、延いては、印刷画像中に濃度むらが発生するのを防止することができる。
ここで、光源251から出射される光ビームの数が3つ以上である場合には、粉塵付着領域F(図8参照)を通過する光ビームと該粉塵付着領域Fを通過しない光ビームとが混在して濃度むらが発生する可能性が高くなる。上記実施形態で説明したシェーディング補正処理は、このように光ビームの数が3つ以上である光走査装置25に対して特に有用である。
《他の実施形態》
上記実施形態では、シェーディング補正用画像Gを用紙に印刷するようにしているが、これに限ったものではなく、中間転写ベルト27に転写されたトナー像をシェーディング補正用画像Gとして利用するようにしてもよい。この場合、例えば中間転写ベルト27の主走査方向の両端部に対向配置された既存の濃度検出センサーによりトナー像の両端の濃度を測定し、測定した濃度差が予め設定した濃度レベル1〜濃度レベル5(レベルが大きいほど濃度差が大)までのいずれに属するかを判別し、判別した濃度レベルの大小に対応したシェーディング補正データD1〜D5を選択するようにすればよい。これによれば、シェーディング補正用画像Gを印刷する工程、及びユーザーがシェーディング補正用画像Gをスキャナ装置200に読み込ませる工程を省略することができるので、コントローラー150によって最適なシェーディング補正データD1〜D5を選択するのに要する時間を短縮することができる。また、上記濃度検出センサーは、現像装置23の現像バイアス補正用に設けられた既存のセンサーを利用すればよいので、製品コストが増加することもない。
上記各実施形態では、コントローラー150が各光ビームL1〜L4のそれぞれに対して最適なシェーディング補正データを選択するようになっている(ステップS7)が、これに限ったものではなく、例えば、印刷されたシェーディング補正用画像Gを見てユーザーやサービスマンが最適なシェーディング補正データ(濃度むらが最小になるような補正データ)を手動で選択するようにしてもよい。手動選択に際しては例えば操作部300bを利用すればよい。この場合、操作部300bは、複数のシェーディング補正データD1〜D5の中から一の補正データを選択可能な選択部として機能する。
以上説明したように、本発明は画像形成装置について有用である。
L1 光ビーム
L2 光ビーム
L3 光ビーム
L4 光ビーム
D1 シェーディング補正データ
D2 シェーディング補正データ
D3 シェーディング補正データ
D4 シェーディング補正データ
D5 シェーディング補正データ
1 画像形成装置
25 光走査装置(光走査部)
150 コントローラー(制御部、テスト画像生成部)
251 光源
251a 発光部
251b 発光部
251c 発光部
251d 発光部
254 ポリゴンミラー(回転多面鏡)
254a 反射面
258b 補正データ記憶部
300b 操作部(選択部)

Claims (4)

  1. 回転多面鏡と、該回転多面鏡の反射面に向けて、副走査方向に並ぶ複数の発光部それぞれから光ビームを出射する光源とを有する光走査部と、補正特性が異なる複数のシェーディング補正データが記憶された記憶部と、該記憶部に記憶されたシェーディング補正データを基に、上記複数の発光部から出射される複数の光ビームの光量を主走査方向の位置に応じて補正するシェーディング補正処理を実行する制御部と、を備えていて、上記複数の発光部から出射される光ビームは、上記回転多面鏡の反射面において副走査方向の異なる位置に入射するように構成された画像形成装置であって、
    上記複数の光ビームのそれぞれに対応するテスト画像を生成するテスト画像生成部をさらに備え、
    上記制御部は、上記複数の光ビームのそれぞれに対応するテスト画像の主走査方向の濃度分布を取得するとともに、該取得した濃度分布を基に、上記複数の光ビームのそれぞれ対して、上記複数のシェーディング補正データの中からシェーディング補正精度が最も高くなる補正データを選択して該選択したシェーディング補正データに基づいて上記シェーディング補正処理を実行するように構成されている、画像形成装置。
  2. 回転多面鏡と、該回転多面鏡の反射面に向けて、副走査方向に並ぶ複数の発光部それぞれから光ビームを出射する光源とを有する光走査部と、補正特性が異なる複数のシェーディング補正データが記憶された記憶部と、該記憶部に記憶されたシェーディング補正データを基に、上記複数の発光部から出射される複数の光ビームの光量を主走査方向の位置に応じて補正するシェーディング補正処理を実行する制御部と、を備えていて、上記複数の発光部から出射される光ビームは、上記回転多面鏡の反射面において副走査方向の異なる位置に入射するように構成された画像形成装置であって、
    上記複数の光ビームのそれぞれに対応するテスト画像を生成するテスト画像生成部と、
    上記複数の光ビームのそれぞれについて、上記テスト画像生成部にて形成されたテスト画像を基にユーザーが上記複数のシェーディング補正データの中から一の補正データを選択可能な選択部とをさらに備え、
    上記制御部は、上記複数の光ビームのそれぞれ対して、ユーザーが上記選択部を介して選択した一のシェーディング補正データに基づいて上記シェーディング補正処理を実行するように構成されている、画像形成装置。
  3. 請求項1記載の画像形成装置において、
    上記制御部は、上記複数の光ビームのそれぞれについて、上記複数のシェーディング補正データの中からシェーディング補正精度が最も高くなる補正データを選択する際に、先ず、各光ビームに対応するテスト画像の主走査方向の濃度分布を取得し、次いで、該濃度分布における最大濃度と最小濃度との差を求めて、この差が予め設定した複数段階の濃度レベルのいずれのレベルに属するか否かを判別し、該判別した濃度レベルの大小に応じたシェーディング補正データを選択するように構成されている、画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    上記発光部の数は3つ以上である、画像形成装置。

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