JP6574975B2 - チップ抵抗器の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、各種電子機器に使用されるチップ抵抗器に関するものである。
従来のこの種のチップ抵抗器は、図2に示すように、絶縁基板1と、絶縁基板1上に形成された一対の上面電極2と、一対の上面電極2間に形成された抵抗体3と、抵抗体3に形成された抵抗値修正(トリミング)用のトリミング溝4と、一対の上面電極2の一部と抵抗体3を覆うように形成された保護層5と、絶縁基板1の端面に形成された端面電極6と、端面電極6を覆うように形成され保護層5と接するめっき層7とを備えていた。また、抵抗体3はCuNi、AgPd、RuO2等の導電粒子とガラスとからなる抵抗ペーストを印刷、焼成することによって形成され、さらに、トリミング溝4はレーザを照射することによって形成していた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2011−222757号公報
上記した従来のチップ抵抗器においては、レーザ照射の際、抵抗体3にクラックが生じるため、トリミングでの抵抗値の変化が安定せず、これにより、精度よく抵抗値調整ができないため、抵抗値精度を向上させるのが困難であるという課題を有していた。
なお、レーザ照射の強度を弱くすれば、抵抗体3にクラックはあまり生じないが、この場合、抵抗体3の厚みを薄くしなければトリミングできず、そして、抵抗体3の厚みを薄く印刷しようとすると、カスレが生じたりトリミング前の抵抗値がばらついたりするため、実現が困難であった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、抵抗値精度を向上させることができるチップ抵抗器を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、絶縁基板と、前記絶縁基板上に形成された一対の上面電極と、前記一対の上面電極間に形成された抵抗体と、前記抵抗体にレーザ照射をすることによって形成された抵抗値修正用のトリミング溝とを備えたチップ抵抗器の製造方法であって、前記抵抗体は、導電粒子とガラスとガラスの融点より低い温度で消失する焼成消失材とを有する抵抗体ペーストを印刷、焼成することによって得られ、前記焼成消失材はカーボン粒子で構成され、その含有量は前記抵抗体ペーストの30vol%〜70vol%としたもので、この構成によれば、焼成時に焼成消失材が消失するため、焼成後の抵抗体の厚みが薄くなり、これにより、レーザ照射の強度を弱くしてトリミングすることができる。この結果、抵抗体にクラックが生じないようにすることができるため、トリミングでの抵抗値の変化を安定させることができ、これにより、精度よく抵抗値調整ができるという作用効果を有するものである。
以上のように本発明のチップ抵抗器は、抵抗体を、導電粒子とガラスとガラスの融点より低い温度で消失する焼成消失材とを有する抵抗体ペーストを印刷、焼成することによって得られるようにしているため、焼成時に焼成消失材が消失し、これにより、焼成後の抵抗体の厚みが薄くなるため、レーザ照射の強度を弱くしてトリミングすることができる。この結果、抵抗体にクラックが生じないようにすることができるため、トリミングでの抵抗値の変化を安定させることができ、これにより、精度よく抵抗値調整ができるという優れた効果を奏するものである。
本発明の一実施の形態におけるチップ抵抗器の断面図 従来のチップ抵抗器の断面図
以下、本発明の一実施の形態におけるチップ抵抗器について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態におけるチップ抵抗器の断面図である。
本発明の一実施の形態におけるチップ抵抗器は、図1に示すように、絶縁基板11と、この絶縁基板11の上面の両端部に設けられた一対の上面電極12と、前記絶縁基板11の上面に設けられ、かつ前記一対の上面電極12間に形成された抵抗体13と、この抵抗体13にレーザ照射することによって形成された抵抗値修正(トリミング)用のトリミング溝14と、少なくとも前記抵抗体13を覆うように設けられた保護層15と、前記一対の上面電極12と電気的に接続されるように前記絶縁基板11の両端面に設けられた一対の端面電極16と、前記上面電極12の一部と前記一対の端面電極16の表面に形成されかつ保護層15と接するめっき層17とを備えた構成としている。また、抵抗体13は、導電粒子とガラスとガラスの融点より低い温度で消失する焼成消失材とを有する抵抗体ペーストを印刷することによって得られたものとしている。
上記構成において、前記絶縁基板11は、Al23を96%含有するアルミナで構成され、その形状は矩形状(上面視にて長方形)となっている。
また、前記一対の上面電極12は、絶縁基板11上面の両端部に設けられ、Ag、またはAgPdからなる厚膜材料を印刷することによって形成されている。
さらに、前記抵抗体13は、一対の上面電極12の一部を覆い、かつ一対の上面電極12間を電気的に接続するように絶縁基板11の上面に方形状に設けられている。
そして、抵抗体13は、AgPd、RuO2等からなる導電粒子と、ガラスと、このガラスの融点より低い温度で消失する焼成消失材とを含有した抵抗ペーストを印刷、焼成することによって形成されている。ここで、焼成消失材としては、アクリル系樹脂などの樹脂成分、カーボン粉末を使用できる。なお、この抵抗体13の上面をプリコートガラス(図示せず)で覆ってもよい。
さらにまた、前記トリミング溝14は、抵抗体13にレーザ照射することによりL字状、あるいは直線状、U字状に形成されたもので、これにより、抵抗体13の抵抗値が修正(トリミング)される。
そして、前記保護層15は、一対の上面電極12の少なくとも一部、抵抗体13の全体を覆うように、ガラスまたはエポキシ樹脂により形成されている。
また、前記一対の端面電極16は、絶縁基板11の両端面に、露出した一対の上面電極12と電気的に接続されるように、Agと樹脂からなる材料を印刷することによって形成される。なお、金属材料をスパッタすることにより形成してもよい。
さらに、この一対の端面電極16の表面には、Niめっき層、Snめっき層からなるめっき層17が形成されている。このとき、めっき層17は保護層15と接している。
次に、本発明の一実施の形態におけるチップ抵抗器の製造方法について、図1を参照しながら説明する。
なお、一般に、生産性を向上させるために、複数のチップ抵抗器に相当する領域を有するシート状の絶縁基板を用いるが、ここでは説明を簡単にするために1つのチップ抵抗器について説明する。
まず、絶縁基板11の上面の両端部において、Ag、またはAgPdからなる厚膜材料を印刷、焼成して一対の上面電極12を設ける。
次に、一対の上面電極12間を電気的に接続するように、AgPd、RuO2等からなる導電粒子と、ガラスと、ガラスの融点より低い温度で消失する焼成消失材とを含有した抵抗ペーストを印刷、焼成することにより抵抗体13を形成する。
また、焼成消失材の含有量は抵抗ペーストの30vol%〜70vol%とし、さらに、この焼成は、ガラスの融点より高い温度、例えば900℃で行う。なお、焼成消失材の含有量が70体積%より多いと、焼成後の抵抗体13が均一に形成できず、抵抗体13の電気的特性が低下してしまい、焼成消失材の含有量が30体積%より少ないと、抵抗体13の厚みを薄くするという本来の効果が得られ難い。
このとき、焼成消失材はガラスの融点より低い温度で消失してしまっているため、焼成消失材の含有量の分だけ抵抗体13の厚みは薄くなる。このとき、焼成後の抵抗体13の厚みは、焼成前の抵抗ペーストの厚みの1/3〜1/10となっている。なお、上面電極12と抵抗体13の形成順序は逆でもよい。
次に、一対の上面電極12に抵抗値測定用のプローブを当接し、抵抗体13の抵抗値を測定しながら、10μm〜70μmの径のレーザを照射してトリミング溝14を形成し、焼成で厚みが薄くなった抵抗体13が所定の抵抗値になるように抵抗値修正する。
次に、少なくとも一対の上面電極12の一部、抵抗体13およびトリミング溝14を覆うようにガラスまたはエポキシ樹脂ペーストをスクリーン印刷、焼成することにより保護層15を形成する。
次に、絶縁基板11の両端面に、露出した一対の上面電極12と電気的に接続されるように、Agと樹脂からなる材料を印刷し、一対の端面電極16を形成する。
最後に、露出した一対の上面電極12、一対の端面電極16の表面に、Cuめっき層、Niめっき層、Snめっき層を形成することによりめっき層17を構成する。
上記したように本発明の一実施の形態においては、抵抗体13を、導電粒子と、ガラスと、このガラスの融点より低い温度で消失する焼成消失材とを有する抵抗体ペーストを印刷することによって得られるようにしているため、抵抗体13の焼成時に焼成消失材が消失し、これにより、焼成後の抵抗体13の厚みが薄くなる。そして、抵抗体13の焼成後に行われるトリミングでの、抵抗体13の厚みが薄くなっているため、レーザ照射の強度を弱くすることができる。この結果、抵抗体にクラックが生じないようにすることができるため、トリミングでの抵抗値の変化を安定させることができ、これにより、精度よく抵抗値調整ができるため、抵抗値精度を向上させることができるという効果が得られるものである。さらに、レーザ照射の強度を弱くすることができるため、トリミング時のレーザ熱による抵抗値変動を低減することができる。
本発明に係るチップ抵抗器は、抵抗値精度を向上させることができるという効果を有するものであり、特に、各種電子機器に使用されるチップ抵抗器等において有用となるものである。
11 絶縁基板
12 一対の上面電極
13 抵抗体
14 トリミング溝

Claims (1)

  1. 絶縁基板と、前記絶縁基板上に形成された一対の上面電極と、前記一対の上面電極間に形成された抵抗体と、前記抵抗体にレーザ照射をすることによって形成された抵抗値修正用のトリミング溝とを備えたチップ抵抗器の製造方法であって、前記抵抗体は、導電粒子とガラスとガラスの融点より低い温度で消失する焼成消失材とを有する抵抗体ペーストを印刷、焼成することによって得られ、前記焼成消失材はカーボン粉末で構成され、その含有量は前記抵抗体ペーストの30vol%〜70vol%としたチップ抵抗器の製造方法。
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