JP6574129B2 - 乗用田植機 - Google Patents

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Description

本発明は、乗用田植機、詳しくは、植付伝動ケースの内部に配設した条止めクラッチ機構と、条止めクラッチ機構を操作する操作部と、の間に介設したクラッチ作用機構を、植付伝動ケースの外部に配設した乗用田植機に関する。
従来、乗用田植機の一形態として、特許文献1に開示された技術がある。すなわち、特許文献1には、圃場に苗を植え付ける植付爪を植付作動可能に設けた植付伝動ケースの内部に、植付爪への植付駆動力を接続・切断する条止めクラッチ機構を配設し、条止めクラッチ機構にクラッチ作用機構と連動連結機構とを介して操作部を連動連結した乗用田植機が開示されている。
そして、クラッチ作用機構は、条止めクラッチ機構に対して進退作動することで条止めクラッチ機構を接続・切断する進退ピンと、進退ピンの基端部に連結して進退ピンを進退作動させる作動アームと、作動アームを進退ピンが後退される方向に弾性付勢する弾性付勢体と、を具備するとともに、植付伝動ケースの外部に配置している。
特開2007‐236266号公報
ところが、特許文献1では、クラッチ作用機構が具備する進退ピンや作動アームや弾性付勢体が、植付伝動ケースの外部に配置されているため、これらに泥土が付着・固形化して、これらが作動不良を起こすことや、摩耗することがある。
そこで、本発明は、植付伝動ケースの内部にクラッチ作用機構を収容・配置することで、クラッチ作用機構に泥土が付着・固形化するのを防止して、これらが作動不良を起こすことや、摩耗することがないようにした乗用田植機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
圃場に苗を植え付ける植付爪を植付作動可能に取り付けた植付伝動ケースの内部に、植付爪への植付駆動力を接続・切断する条止めクラッチ機構を配設し、
条止めクラッチ機構には、クラッチ作用機構と連動連結機構とを介して操作部を連動連結した乗用田植機であって、
クラッチ作用機構は、植付伝動ケースの内部に収容・配置されるとともに、クラッチ作用機構の一部が植付伝動ケースから外方へ突出されて、植付伝動ケースの外部において、連動連結機構を介して操作部に連動連結され
クラッチ作用機構は、植付伝動ケースに軸線廻りに回動自在に横架された支軸と、支軸に基端部を取り付けた作動アームと、作動アームの先端部に基端部を連結して、条止めクラッチ機構に対して進退作動することで条止めクラッチ機構を接続・切断する進退ピンと、進退ピンが後退される方向に作動アームを弾性付勢する弾性付勢体と、を具備し、
植付伝動ケースには、その内部に収容・配置したクラッチ作用機構の真上に位置する上面部の部分に点検口を開口して、点検口を通してクラッチ作用機構を点検可能とし、
点検口には、蓋体を着脱自在に取り付けて、蓋体により点検口を上方から開閉蓋自在に閉蓋し、
蓋体の一側縁部には、外側方へ向けて庇部を張出状に形成するとともに、庇部に干渉回避用膨出部を上方へ向けて膨出状に形成する一方、
作動アームを支持する支軸の一端は、植付伝動ケースから外側方へ向けて突出させ、この突出端には、連動連結機構が具備する操作アームの上端部を植付伝動ケースの外部において取り付け、
庇部に形成した干渉回避用膨出部内には、操作アームの上端縁部を嵌入させて、干渉回避用膨出部を介して庇部に操作アームが干渉回避された状態で支軸を中心に揺動操作されるようにしている。
請求項1記載の発明では、植付伝動ケースの内部にクラッチ作用機構を配置しているため、クラッチ作用機構に泥土が付着・固形化して、これらが作動不良・摩耗するのを防止することができる。
また、クラッチ作用機構が、植付伝動ケースの内部に収容・配置されているため、植付伝動ケース内にコンパクトに収容した弾性付勢体により作動アームを進退ピンが後退される方向に堅実に弾性付勢することができて、作動アームにより進退ピンを堅実に進退作動させることができる。
また、庇部に形成した干渉回避用膨出部内に、操作アームの上端縁部を嵌入させて、干渉回避用膨出部を介して庇部に操作アームが干渉回避された状態で支軸を中心に揺動操作されるようにしているため、操作アームが揺動作動した際に、操作アームと植付伝動ケースとの間に泥や小石が噛み込まれるのを庇部により防止することができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明であって、
操作アームの上端縁部は、支軸の軸芯を中心とする同芯円弧状に形成する一方、
干渉回避用膨出部の上面は、操作アームの上端縁部に沿わせて支軸の軸芯を中心とする同芯円弧状に形成している。
請求項記載の発明では、操作アームの上端縁部を、支軸の軸芯を中心とする同芯円弧状に形成する一方、干渉回避用膨出部の内側上面を、操作アームの上端縁部に沿わせて支軸の軸芯を中心とする同芯円弧状に形成しているため、干渉回避用膨出部を介して庇部と操作アームの上端部とを相互に近接させて配置することができて、植付伝動ケースのコンパクト化を図ることができる。
本発明によれば、植付伝動ケースの内部にクラッチ作用機構を配置することで、クラッチ作用機構に泥土が付着・固形化するのを防止して、これらが作動不良を起こすことや、摩耗することがないようにすることができる。
本実施形態に係る乗用田植機の左側面図。 本実施形態に係る乗用田植機の平面図。 左側の植付伝動ケースの斜視説明図。 左側の植付伝動ケースの平面説明図。 左側の植付伝動ケースの後部の右側面図。 左側の植付伝動ケースの後部の右側斜視図。 左側の植付伝動ケース内に収容したクラッチ作用機構の平面図。 条止めクラッチ機構とクラッチ作用機構の平面説明図。 条止めクラッチ機構とクラッチ作用機構の斜視説明図。 クラッチ制御説明図。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。すなわち、まず、図1及び図2に示す本実施形態に係る乗用田植機Aの全体構成について説明し、その後に、図3〜図9を参照しながら本実施形態の特徴的な構成について説明する。
[乗用田植機の全体構成の説明]
乗用田植機Aは、図1及び図2に示すように、自走可能な走行装置1の後方に、昇降機構3を介して複数条(本実施形態では六条)の苗植付けが可能な植付装置2を連結し、植付装置2の直前方には、整地装置4を配設している。そして、乗用田植機Aは、整地装置4により圃場を整地した後に、その整地した圃場に植付装置2により苗を植え付け可能としている。
走行装置1は、機体フレーム19を備えており、機体フレーム19は、左右側両端部に前輪軸11,11を介して前輪10,10を取り付けたフロントアクスルケース12と、左右側両端部に後輪軸14,14を介して後輪13,13を取り付けたリヤアクスルケース15と、両アクスルケース12,15間に架設した前後方向に延伸する筒状の前後延伸フレームl6と、フロントアクスルケース12から前方へ延出させて、エンジン17を支持する平面視枠状のエンジン支持フレーム18と、から形成している。
機体フレーム19上には、平面視矩形枠状で、前半部よりも後半部を段状に高く形成した支持枠体20を設けており、支持枠体20の中央部には、運転部21を配設している。また、支持枠体20の後半部は、後輪13,13の前半部の直上方に配置しており、支持枠体20の後半部には、運転部21の一部を形成する座席22を支持させている。
エンジン17は、ボンネット23により被覆しており、ボンネット23の上端部には、ダッシュボード24を設けている。ダッシュボード24は、その後部からハンドル支軸25を上方へ向けて突出させており、ハンドル支軸25の上端には、ハンドル26を取り付けている。ハンドル26の直後方には、前記座席22を配設している。このようにして、座席22にオペレータが着座してハンドル26を操作可能とした運転部21を構成している。支持枠体20の上面には、座席22とボンネット23を除く残余の部分をカバー体27により被覆して、カバー体27により運転部21のステップ部等を形成している。
28は、エンジン17に連動連結したミッションケースである。ミッションケース28には、フロントアクスルケース12を連動連結している。フロントアクスルケース12には、伝動ロッド29を介してリヤアクスルケース15を連動連結している。リヤアクスルケース15には、植付装置2にエンジン17の駆動力を取出すためのPTO軸(動力取出軸)と、植付装置2の直前方に配設した整地装置4にエンジン17の駆動力を出力するための出力軸(これらは図示せず)を、それぞれ後方へ向けて突出させている。31は、PTO軸から植付装置2に動力を伝達する植付伝動軸、32は、出力軸から整地装置4に動力を伝達する整地伝動軸である。33は、ダッシュボード24に設けたガイド溝から上方へ突出させた変速レバーであり、変速レバー33は、ミッションケース28内に設けた変速機構を変速操作可能としている。
植付装置2は、昇降機構3の後端に連結した植付フレーム40に苗載台41を載設している。苗載台41の下方位置には、植付フレーム40の一部を形成する横フレーム42を左右方向に延伸させて配置しており、横フレーム42は、四角形筒状に形成している。横フレーム42上の中央部には、植付ミッション部43を配設しおり、植付ミッション部43は、その後部を後方へ張り出し状に配置している。横フレーム42の後壁には、前後方向に延伸させて筒状に形成した三個の植付伝動ケース44,44,44の前端部を取り付けるとともに、これらの植付伝動ケース44,44,44を左右方向に間隔をあけて配置している。三個の植付伝動ケース44,44,44の前部間には、左右方向に延伸する一本の植付伝動軸45を貫通状に横架している。植付伝動軸45の中途部は、植付ミッション部43の後部に貫通状に連動連結している。各植付伝動ケース44の後端部には、それぞれ左右一対のロータリケース46,46の中央部を左右方向の軸線廻りに回転自在に連動連結している。各ロータリケース46の外側両端部には、植付爪47,47の基端部を連動連結している。そして、植付爪47,47は、圃場に苗を植え付ける植付作動を可能としている。48はセンターフロート、49はサイドフロートである。
各植付伝動ケース44の内部には、図8及び図9に示すように、植付爪47,47への植付駆動力を接続・切断する条止めクラッチ機構80を配設している。条止めクラッチ機構80には、クラッチ作用機構90と連動連結機構100とを介して後述するクラッチ作動体Scを連動連結している。クラッチ作動体Scには、後述する制御手段70を介して操作部として後述する第1〜第3ユニットスイッチS1〜S3を電気的に接続している。
苗載台41は、図10にも示すように、苗載台本体50の下部に六条分の第1〜第6苗縦送りベルト51〜56を、左右方向に間隔を開けて配設している。これら第1〜第6苗縦送りベルト51〜56を縦送り駆動する縦送り駆動軸57には、第1・第2苗縦送りベルト51,52への動力伝達を接続・切断する第1苗縦送りクラッチ58と、第3・第4苗縦送りベルト53,54への動力伝達を接続・切断する第2苗縦送りクラッチ59と、第5・第6苗縦送りベルト55,56への動力伝達を接続・切断する第3苗縦送りクラッチ60と、を設けている。
2条分毎の苗縦送りベルトへの伝動系をクラッチ作動する第1〜第3苗縦送りクラッチ58〜60は、それぞれ第1〜第3連動連結体61〜63を介して、後述するクラッチ作動体Scに連動連結している。
左側に配置した植付伝動ケース44の後端部にロータリケース46,46を介して取付けた植付爪47,47は、第1・第2苗縦送りベルト51,52により縦送りされる苗マット(図示せず)の下端縁部より苗ブロックを切削して圃場に植付け可能としている。この植付伝動ケース44内の後端部には、ロータリケース46,46と植付爪47,47への動力伝達を接続・切断する第1の条止めクラッチ機構80を配設している。
中央部に配置した植付伝動ケース44の後端部にロータリケース46,46を介して取付けた植付爪47,47は、第3・第4苗縦送りベルト53,54により縦送りされる苗マット(図示せず)の下端縁部より苗ブロックを切削して圃場に植付け可能としている。この植付伝動ケース44内の後端部には、ロータリケース46,46と植付爪47,47への動力伝達を接続・切断する第2の条止めクラッチ機構80を配設している。
右側に配置した植付伝動ケース44の後端部にロータリケース46,46を介して取付けた植付爪47,47は、第5・第6苗縦送りベルト55,56により縦送りされる苗マット(図示せず)の下端縁部より苗ブロックを切削して圃場に植付け可能としている。この植付伝動ケース44内の後端部には、ロータリケース46,46と植付爪47,47への動力伝達を接続・切断する第3の条止めクラッチ機構80を配設している。
上記した第1〜第3の条止めクラッチ機構80は、それぞれ一つのユニットとしての2条分の植付爪47,47への伝動系をクラッチ作動するものであり、それぞれ連動連結機構100を介して、後述するクラッチ作動体Scに連動連結している。
上記のように構成した乗用田植機Aでは、六条の苗植付け作業が行なえるようにしている。そして、左側二条分と中央二条分と右側二条分をそれぞれ第1〜第3ユニットとして、個々のユニット毎に、各苗縦送りベルト51〜56と各植付爪47,47への伝動系を、適宜二条のユニット毎の各苗縦送りクラッチ58〜60と各条止めクラッチ機構80,80,80により作動停止可能としている。以下では、同一ユニットにおける苗縦送りクラッチと条止めクラッチ機構を、「クラッチ」と総称することもある。
すなわち、乗用田植機Aでは、第1〜第3ユニットの全てのクラッチを接続・切断作動させることも、また、第1ユニット及び/又は第3ユニットの各クラッチを接続・切断作動させることもできる。そして、第1〜第3ユニットの各クラッチを接続・切断操作は、運転部21のダッシュボード24に設けた操作部としての第1〜第3ユニットスイッチS1〜S3を、それぞれON/OFF操作することで行えるようにしている。第1〜第3ユニットスイッチS1〜S3は、後述する制御手段70の入力側に接続しており、各スイッチS1〜S3からのON(OFF)操作情報を制御手段70が取得すると、制御手段70が取得情報に適応するユニットの各クラッチを接続(切断)制御するようにしている。
具体的に説明すると、第1ユニットは、第1ユニットスイッチS1をON/OFF操作することで、左側二条分である第1苗縦送りクラッチ58と第1の条止めクラッチ機構80を同時に接続・切断作動操作可能としている。また、第2ユニットは、第2ユニットスイッチS2をON/OFF操作することで、中央二条分である第2苗縦送りクラッチ59と第2の条止めクラッチ機構80を同時に接続・切断作動操作可能としている。また、第3ユニットは、第3ユニットスイッチS3をON/OFF操作することで、右側二条分である第3苗縦送りクラッチ60と第3の条止めクラッチ機構80を同時に接続・切断作動操作可能としている。ただし、第2ユニットについては、単独で第2ユニットスイッチS2をON/OFF操作しても、第2ユニットを構成している第2苗縦送りクラッチ59と第2の条止めクラッチ機構80が接続・切断作動不可能としている。
クラッチ作動体Scは、支軸に2枚の第1・第2カム体と減速ギヤ(これらは図示せず)を同軸的に取り付け、減速ギヤに電動モータMの駆動軸に取り付けたピニオンギヤを噛合させている。第1カム体の周面には、第1〜第3連動連結体61〜63の基端部を摺接させる一方、第2カム体の周面には、第1〜第3の連動連結機構100,100,100の基端部を摺接させている。そして、電動モータMの駆動軸を正回転させることで、第1・第2・第3ユニットの順序で各クラッチがクラッチ切断作動されるようにしている。また、電動モータMの駆動軸を逆回転させることで、逆順序、つまり、第3・第2・第1ユニットの順序で各クラッチがクラッチ切断作動されるようにしている。
そして、電動モータMは、図10に示すように、後述する制御手段70の出力側に接続して、その作動が制御手段70により制御されるようにしている。すなわち、制御手段70により制御される電動モータMによりクラッチ作動体Scが作動され、クラッチ作動体Scの作動に連動して、第1〜第3ユニット毎の各クラッチが同期して接続・切断されるようにしている。
制御手段70は、内部バスにより相互に接続されたCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を備えたコンピュータ装置である。CPUは、タイマを内蔵しており、ROMに格納された制御プログラムをRAMに読み込み、この制御プログラムにしたがって、所定の制御動作を実行する。
[特徴的な構成の説明]
本実施形態では、特徴的な構成として、クラッチ作用機構90を備えている。すなわち、クラッチ作用機構90は、図8及び図9に示すように、植付伝動ケース44の後部において、その内部に収容・配置されるとともに、クラッチ作用機構90の一部を構成する支軸144の一端(本実施形態では、右側端)が植付伝動ケース44から右外側方へ突出されて、植付伝動ケース44の外部において、支軸144の一端に連動連結機構100を介してクラッチ作動体Scが連動連結されている。
より具体的に説明すると、クラッチ作用機構90は、植付伝動ケース44に軸線廻りに回動自在に横架された支軸144と、支軸144に基端部を取り付けた作動アーム92と、作動アーム92の先端部に基端部を連結して、条止めクラッチ機構80に対して進退作動することで条止めクラッチ機構80を接続・切断する進退ピン91と、進退ピン91が後退される方向に作動アーム92を弾性付勢する弾性付勢体150と、を具備している。
このように、クラッチ作用機構90が、植付伝動ケース44の内部に収容・配置されているため、植付伝動ケース44内に弾性付勢体150をコンパクトに収容することができるとともに、弾性付勢体150により作動アーム92を進退ピン91が後退される方向に堅実に弾性付勢することができて、作動アーム92により進退ピン91を堅実に進退作動させることができる。
植付伝動ケース44の後部には、左右方向に開口する左右一対の軸突出孔112,114を形成した第1収容部110と、第1収容部110の上面部に下端縁部を一体的に連通連設して上下方向に開口する多角形筒状の第2収容部120と、を設けている。
第1収容部110内には、左右方向に軸線を向けたロータリケース伝動軸116を、左右一対の軸突出孔112,114中に貫通させるとともに、左右一対の軸支持ボス部118,119を介して、その軸線廻りに回転自在に横架している。ロータリケース伝動軸116の中途部には、条止めクラッチ機構80を配設している。
すなわち、条止めクラッチ機構80は、ロータリケース伝動軸116の中途部に、ギヤ支持ボス部122を回転自在に遊嵌している。ギヤ支持ボス部122の外周面には、入力側ベベルギヤ124を一体的に外嵌している。ギヤ支持ボス部122の内側端部(本実施形態では、右側端部)には、一側クラッチ爪126を形成している。入力側ベベルギヤ124には、出力側ベベルギヤ125を噛合させている。出力側ベベルギヤ125は、植付伝動ケース44内において、前後方向に軸線を向けて横架した植付爪伝動軸128の後端部に取り付けている。
また、ロータリケース伝動軸116の中途部には、ギヤ支持ボス部122の内側端部に形成した一側クラッチ爪126に対向させて、筒状のクラッチ体130をロータリケース伝動軸116の軸線方向に摺動自在にスプライン嵌合している。クラッチ体130の外周面には、進出した進退ピン91が作用するカム面部132を半径方向に膨出状に形成している。クラッチ体130の内側端部(本実施形態では、左側端部)には、他側クラッチ爪134を形成している。クラッチ体130は、ロータリケース伝動軸116の右側外周面に巻回した押圧スプリング136によりギヤ支持ボス部122側へ弾性付勢(押圧付勢)している。138は、第1収容部110内に配設されて、進退ピン91の上下方向の進退動作を案内する円筒状の案内片である。そして、一側クラッチ爪126と他側クラッチ爪134とが、常時噛合(クラッチ接続)されるようにしている。また、進退ピン91が案内片138に案内されて進出するとともに、カム面部132に作用すると、クラッチ体130がギヤ支持ボス部122から離隔する方向に摺動されて、噛合状態の一側クラッチ爪126と他側クラッチ爪134が、噛合解除(クラッチ切断)されるようにしている。条止めクラッチ機構80は、以上のように構成している。
第2収容部120内には、前記したクラッチ作用機構90を配設しており、クラッチ作用機構90の構成を更に詳しく説明すると、第2収容部120の左右側壁140,142間に、左右方向に軸線を向けた支軸144を、その軸線廻りに回動自在に横架している。支軸144は、中途部を大径に膨出させて大径膨出部146を形成している。大径膨出部146の右側端部には、前後方向に延伸する作動アーム92の基端部を取り付けている。大径膨出部146の外周面には、弾性付勢体150を配設している。
弾性付勢体150は、大径膨出部146の外周面に巻回状態に配置したねじりバネ本片152と、ねじりバネ本片152の一端から延出させて作動アーム92の中途部に係止した一端係止片154と、ねじりバネ本片152の他端から延出させて第2収容部120の後壁156に係止した他端係止片155と、から形成している。
作動アーム92の先端部(後端部)は、平面視U字状(折り返し状)に屈曲させて屈曲部158を形成している。屈曲部158の凹部内には、上下方向に軸線を向けた進退ピン91の上端部を配置し、屈曲部158にピン支軸160を介して進退ピン91の上端部を取り付けている。そして、作動アーム92は、支軸144を中心にして弾性付勢体150の弾性付勢力により上昇回動する方向に付勢されて、作動アーム92の先端部に取り付けた進退ピン91が上昇配置(後退)されるようにしている。つまり、進退ピン91がカム面部132から離隔して、カム面部132に作用しない位置に配置されるようにしている。クラッチ作用機構90は、以上のように構成している。
植付伝動ケース44には、その内部に収容・配置したクラッチ作用機構90の真上に位置する上面部の部分に点検口162を開口している。本実施形態では、多角形筒状に形成した第2収容部120の上端縁部に点検口162を開口している。第2収容部120は、点検口162を通して、その内部に収容・配置したクラッチ作用機構90を点検可能としている。第2収容部120の上端縁部には、取付ボルト163により蓋体164を着脱自在に取り付けて、蓋体164により点検口162を上方から開閉蓋自在に閉蓋している。165は、係止用突片、167は、係止用突片に設けた係止孔であり、係止孔167を介して蓋体164を開閉蓋するようにしている。
第2収容部120の右側壁は、前部を段付き凹状に形成して、この右側壁前部の外側方に空間Sを形成している。蓋体164の一側縁部(本実施形態では、右側縁部)には、外側方へ向けて空間Sの直上方を閉塞する庇部166を張出状に形成している。庇部166には、干渉回避用膨出部168を形成しており、干渉回避用膨出部168は、上方へ向けて膨出させたキャップ状に形成している。また、作動アーム92を支持する支軸144の一端(本実施形態では、右側端)は、第2収容部120から外側方へ向けて突出させ、この突出端170を空間S内に配置している。突出端170には、後述する連動連結機構100が具備する操作アーム148の上端部を植付伝動ケース44の外部である空間S内において取り付けている。
庇部166に形成した干渉回避用膨出部168内には、操作アーム148の上端縁部を嵌入させて、干渉回避用膨出部168を介して庇部166に操作アーム148が干渉回避された状態で支軸144の突出端170を中心に揺動操作されるようにしている。ここで、操作アーム148は、円板状に形成した上端部172と、上端部172の前部から鉛直下方へ向けて延出させて形成したアーム本片174と、から形成している。上端部172は、その中央部を支軸144の突出端170に取り付けている。そして、操作アーム148の上端縁部173は、突出端170の軸芯を中心とする同芯円弧状に形成している。また、干渉回避用膨出部168の内側上面は、操作アーム148の上端縁部173に沿わせて突出端170の軸芯を中心とする同芯円弧面175に形成している。
第1収容部110は、左右方向に軸線を向けて短幅の略円筒状に形成した左・右側端部176,178を外側方へ向けて突出状に形成している。弾性付勢体150により軸線廻りに回動付勢されている支軸144の突出端170に上端部172を取り付けている操作アーム148は、その下端部が右側端部178の周面前部に当接して回動規制されるようにしている。つまり、右側端部178の周面前部は、操作アーム148の下端部のストッパーとして機能させている。
連動連結機構100は、操作アーム148と、操作アーム148の下端に後端を係止した引張スプリング180と、引張スプリング180の前端に連結したクラッチ操作ワイヤ182と、から形成している。クラッチ操作ワイヤ182は、管状に形成したアウターワイヤ184と、アウターワイヤ184中に摺動自在に挿通したインナーワイヤ186と、から形成している。インナーワイヤ186の前端部(基端部)は、第2カム体の周面に摺接させて、第2カム体の回動に連動してインナーワイヤ186が引き摺動されるように構成している。190は、アウターワイヤ184の端部を受けるために植付伝動ケース44に突設したアウター受けである。
そして、インナーワイヤ186が引き摺動されると、引張スプリング180を介して操作アーム148、さらには、操作アーム148に連動連結された支軸144が、弾性付勢体150の弾性付勢力に抗して回動される。そうすると、支軸144に連動して回動される作動アーム92を介して進退ピン91がカム面部132に向けて進出作動されるとともに、カム面部132に作用して、クラッチ体130がギヤ支持ボス部122から離隔する方向に押圧スプリング136の弾性付勢力に抗して摺動されて、一側クラッチ爪126と他側クラッチ爪134とが、噛合解除(クラッチ切断)される。また、第2カム体の回動に連動してインナーワイヤ186の引き摺動が弛緩されると、弾性付勢体150の弾性付勢力により進退ピン91が後退作動されるとともに、押圧スプリング136の弾性付勢力により一側クラッチ爪126と他側クラッチ爪134とが、噛合(クラッチ接続)される。
このように構成した植付装置2では、植付伝動ケース44の内部にクラッチ作用機構90を配置しているため、クラッチ作用機構90が具備する進退ピン91や作動アーム92や弾性付勢体150に泥土が付着・固形化して、これらが作動不良・摩耗するのを防止することができる。
そして、弾性付勢体150は、支軸144の外周面に巻回状態に配置したねじりバネ本片152と、ねじりバネ本片152の一端から延出させて作動アーム92に係止した一端係止片154と、ねじりバネ本片152の他端から延出させて第2収容部120の後壁156に係止した他端係止片155と、から形成しているため、第2収容部120内に弾性付勢体150をコンパクトに収容することができるとともに、作動アーム92を堅実に弾性付勢することができる。
また、庇部166に形成した干渉回避用膨出部168内に、操作アーム148の上端部172を嵌入させて、干渉回避用膨出部168を介して操作アーム148が干渉回避された状態で支軸144を中心に揺動操作されるようにしているため、操作アーム148が揺動作動した際に、操作アーム148と第2収容部120との間に泥や小石が噛み込まれるのを庇部166により防止することができる。
しかも、操作アーム148の上端縁部173は、支軸144の突出端170の軸芯を中心とする同芯円弧状に形成する一方、干渉回避用膨出部168の内側上面を、操作アーム148の上端縁部に沿わせて支軸144の突出端170の軸芯を中心とする同芯円弧面175に形成しているため、干渉回避用膨出部168を介して庇部166と操作アーム148の上端部172とを相互に近接させて配置することができて、植付伝動ケース44のコンパクト化を図ることができる。
A 乗用田植機
1 走行装置
2 植付装置
降機構
80 条止めクラッチ機構
90 クラッチ作用機構
91 進退ピン
92 作動アーム
100 連動連結機構

Claims (2)

  1. 圃場に苗を植え付ける植付爪を植付作動可能に取り付けた植付伝動ケースの内部に、植付爪への植付駆動力を接続・切断する条止めクラッチ機構を配設し、
    条止めクラッチ機構には、クラッチ作用機構と連動連結機構とを介して操作部を連動連結した乗用田植機であって、
    クラッチ作用機構は、植付伝動ケースの内部に収容・配置されるとともに、クラッチ作用機構の一部が植付伝動ケースから外方へ突出されて、植付伝動ケースの外部において、連動連結機構を介して操作部に連動連結され
    クラッチ作用機構は、植付伝動ケースに軸線廻りに回動自在に横架された支軸と、支軸に基端部を取り付けた作動アームと、作動アームの先端部に基端部を連結して、条止めクラッチ機構に対して進退作動することで条止めクラッチ機構を接続・切断する進退ピンと、進退ピンが後退される方向に作動アームを弾性付勢する弾性付勢体と、を具備し、
    植付伝動ケースには、その内部に収容・配置したクラッチ作用機構の真上に位置する上面部の部分に点検口を開口して、点検口を通してクラッチ作用機構を点検可能とし、
    点検口には、蓋体を着脱自在に取り付けて、蓋体により点検口を上方から開閉蓋自在に閉蓋し、
    蓋体の一側縁部には、外側方へ向けて庇部を張出状に形成するとともに、庇部に干渉回避用膨出部を上方へ向けて膨出状に形成する一方、
    作動アームを支持する支軸の一端は、植付伝動ケースから外側方へ向けて突出させ、この突出端には、連動連結機構が具備する操作アームの上端部を植付伝動ケースの外部において取り付け、
    庇部に形成した干渉回避用膨出部内には、操作アームの上端縁部を嵌入させて、干渉回避用膨出部を介して庇部に操作アームが干渉回避された状態で支軸を中心に揺動操作されるようにした乗用田植機。
  2. 操作アームの上端縁部は、支軸の軸芯を中心とする同芯円弧状に形成する一方、
    干渉回避用膨出部の内側上面は、操作アームの上端縁部に沿わせて支軸の軸芯を中心とする同芯円弧状に形成した請求項記載の乗用田植機。
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