JP6573147B2 - ガスバリア性と易開封性を備えた袋 - Google Patents
ガスバリア性と易開封性を備えた袋 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6573147B2 JP6573147B2 JP2015029541A JP2015029541A JP6573147B2 JP 6573147 B2 JP6573147 B2 JP 6573147B2 JP 2015029541 A JP2015029541 A JP 2015029541A JP 2015029541 A JP2015029541 A JP 2015029541A JP 6573147 B2 JP6573147 B2 JP 6573147B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- film
- bag
- gas barrier
- laminate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Bag Frames (AREA)
- Packages (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
互いに対向する表面フィルムおよび裏面フィルムと、前記表面フィルムまたは前記裏面フィルムの少なくともいずれかに、少なくとも部分的に形成された易開封線と、を備え、前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムのうち前記易開封線が形成されている部分は、外面側から内面側へ順に積層された基材層、遮光層、ガスバリア体および熱可塑性樹脂層を少なくとも有する積層体からなり、前記積層体の前記基材層は、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを含み、前記ガスバリア体は、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを含む支持層と、前記支持層によって支持されたバリア層と、を含み、前記積層体の前記遮光層は、バインダー材と、該バインダー材内に分散された着色材と、を含み、前記積層体の全光線透過率が、25%以下であり、前記製造方法は、前記積層体の外面側から炭酸ガスレーザーを照射して、前記易開封線を形成する照射工程を備える、袋の製造方法である。
図1は、本実施の形態における袋10を示す正面図である。袋10は、互いに対向する表面フィルム1および裏面フィルム2を熱溶着することによって構成された複数のシール部を有している。表面フィルム1とは、袋10の表面(図1に示されている側の面)を構成するフィルムのことであり、裏面フィルム2とは、袋10の裏面(表面の裏側にある面)を構成するフィルムのことである。そして、袋10のうちフィルムが熱溶着されていない部分によって、内容物が収容される収容部11が構成されている。なお袋10の製造工程において、表面フィルム1および裏面フィルム2は、互いに分離された別個のフィルムとして準備されてもよく、若しくは、一連のフィルムとして準備されてもよい。また図示はしないが、表面フィルム1および裏面フィルム2には、袋10の内容物や内容物の製造者に関連した画像や文字が印刷されていてもよい。
図1および図2に示すように、表面フィルム1および裏面フィルム2を熱溶着することによって構成される複数のシール部は、袋10の下端部14aを構成する下部シール部14と、袋10の第1側端部15aに沿って上下方向に延びる第1側部シール部15と、第1側端部15aに対向する第2側端部16aに沿って上下方向に延びる第2側部シール部16と、を含んでいる。なお上端部、下端部、側端部、側部シール部や下部シール部という用語は、袋10が立設されている状態を基準とする表現であるが、使用時や取引時の袋10の状態が立設状態に限られることはない。すなわち、上端、下端、上部シール部や下部シール部などの表現は、袋10の各要素における相対的な位置関係を示すにすぎず、使用時や取引時の袋10の姿勢を制限するものではない。
表面フィルム1、および図示はしないが裏面フィルム2には、フィルム1,2を破断して袋10を開封することを容易にするための加工が施された易開封線17が形成されている。フィルム1,2の破断を容易にすることができる限りにおいて、易開封線17の具体的な構成が特に限られることはない。例えば易開封線17は、レーザー加工によって表面フィルム1および裏面フィルム2に形成された切れ込み18を含んでいてもよい。切れ込み18は、図1に示すように、袋10の第1側端部15aから第2側端部16aに向かって連続的に延びていてもよい。すなわち、易開封線17が実線であってもよい。若しくは、第1側端部15aから第2側端部16aに向かって、複数の切れ込み18が断続的に形成されていてもよい。すなわち、易開封線17がいわゆる点線または破線などの断続線であってもよい。易開封線17が断続線である場合、易開封線17は例えば、レーザーをフィルム1,2に対して相対的に移動させながら間欠的に照射することによって、形成され得る。切れ込み18の断面構造については後述する。
次に図2を参照して、表面フィルム1および裏面フィルム2の層構成について説明する。図2は、表面フィルム1および裏面フィルム2のうち易開封線17が形成されている部分を示す断面図である。
基材層20を構成する材料としては、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを用いることができる。ポリエステル系樹脂としては、テレフタル酸とジオールとの重縮合体が挙げられ、そのような樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)などが挙げられる。また、ポリアミド系樹脂としては、脂肪族ポリアミド系樹脂または芳香族ポリアミド系樹脂が挙げられる。脂肪族ポリアミド系樹脂とてしてはナイロン−6、ナイロン-6,6、ナイロン6とナイロン6,6との共重合体などのナイロンが挙げられ、芳香族ポリアミド系樹脂としては、ポリメタキシレンアジパミド(MXD6)などが挙げられる。このような樹脂を含む基材層20によって、外面1a,2aにおける高い印刷適性を確保することができる。また基材層20は、熱溶着時の高い耐熱性を有している。なお基材層20に含まれる層の数が1つに限られることはなく、基材層20が複数の層を含んでいてもよい。本実施の形態において、基材層20とは、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂からなる層を少なくとも1つ含み、かつ易開封線17の切れ込み18が形成される層を意味している。基材層20の厚みは、例えば8〜50μm、より好ましくは8〜25μmの範囲内になっている。
遮光層25は、レーザーを用いて易開封線17を形成する際、基材層20を透過したレーザーがガスバリア体30の支持層35に到達することを抑制するために設けられた層であり、バインダー材と、バインダー材内に分散された着色材と、を含んでいる。遮光層25中の着色材の種類や、遮光層25の厚みは、フィルム1,2のうち易開封線17が形成されている部分を構成する積層体の全光線透過率が25%以下になるよう、設定されている。例えば遮光層25の厚みは、0.5〜5.0μmの範囲内になっている。バインダー材としては、ウレタン樹脂、アクリル系樹脂、ニトロセルロール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂などの合成樹脂などを適宜用いることができる。
なお光学濃度をDとし、各着色層26,27における透過率をTとするとき、光学濃度Dは以下の関係式により算出される。
D=log10(1/T)
ガスバリア体30は、袋10の外部の水蒸気や酸素がフィルム1,2を透過して袋10の内部に入り込んでしまうことを抑制するために設けられた層である。図1に示すように、ガスバリア体30は、支持層35と、支持層35によって支持されたバリア層40と、を含んでいる。図2において、符号35aは、支持層35の面のうち基材層20側の面(以下、第1面とも称する)を表し、符号35bは、支持層35の面のうち熱可塑性樹脂層45側の面(以下、第2面とも称する)を表している。図2においては、バリア層40が支持層35の第2面35b上に設けられる例が示されている。
ガスバリア体30の支持層35を構成する材料としては、上述の基材層20と同様に、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを用いることができる。なお支持層35に含まれる層の数が1つに限られることはなく、支持層35が複数の層を含んでいてもよい。本実施の形態において、支持層35とは、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂からなる層を少なくとも1つ含み、かつバリア層40を支持している層を意味している。支持層35の厚みは、例えば8〜50μm、より好ましくは8〜25μmの範囲内になっている。
ここで図4に示されるように、ナイロンなどのポリアミド系樹脂からなる第3層38が、PETなどのポリエステル系樹脂からなる第1層36および第2層37の間に設けられる場合、第3層38が水などを吸収してしまうことを第1層36および第2層37によって抑制することができる。このため、支持層35全体としての寸法安定性を高めることができる。従って、高い強度を有するとともに寸法安定性が確保された支持層35を得ることができる。
図5は、支持層35の第2面35b上に設けられたバリア層40の一例を示す断面図である。図5に示す例において、バリア層40は、支持層35の第2面35b上に設けられた蒸着膜41を有している。蒸着膜41としては、例えば、アルミニウムなどの金属を含む金属膜を採用することができる。この場合、蒸着膜41は、遮光性を有するようになるため、フィルム1,2に遮光性を付与することができる。
熱可塑性樹脂層45は、表面フィルム1の内面1bと裏面フィルム2の内面2bとを熱溶着させるために設けられた層である。熱可塑性樹脂層45を構成する材料としては、ポリエチレンやポリプロピレン等を挙げることができる。
はじめに、上述の基材層20、遮光層25、ガスバリア体30および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を少なくとも部分的に含む表面フィルム1および裏面フィルム2を準備する。次に、表面フィルム1および裏面フィルム2に外面1a,2a側から炭酸ガスレーザーを照射して、表面フィルム1および裏面フィルム2に上述の易開封線17を形成する照射工程を実施する。その後、表面フィルム1の内面1bと裏面フィルム2の内面2bとが対向するように表面フィルム1と裏面フィルム2とを重ねる。次に、フィルム1,2を熱溶着して、上述の下部シール部14、第1側部シール部15および第2側部シール部16を形成する。また、個々の袋10に対応した形状になるようフィルム1,2,3を切断する切断工程を実施する。これによって、図1に示すような、易開封線17が形成された袋10を得ることができる。
はじめに、基材層20の原反を準備する。ここで原反とは、巻き取られたロール状のフィルムを意味している。次に、1つの原反から巻き出された長尺状の基材層20のフィルムを連続的に搬送しながら、基材層20上に遮光層用インキを塗布して乾燥させる。塗布方法としては、グラビアコーティング法などが挙げられる。これによって、基材層20の長手方向に沿って連続的に基材層20上に遮光層25を形成することができる。なお遮光層用インキは、基材層20の長手方向に直交する基材層20の幅方向の全域に塗布されてもよく、若しくは、基材層20の幅方向の一部に塗布されてもよい。すなわち、遮光層25は、基材層20の幅方向の全域に形成されてもよく、若しくは、基材層20の幅方向の一部に形成されてもよい。
その後、基材層20および遮光層25を含む長尺状のフィルムと、支持層35およびバリア層40を含む長尺状のフィルムと、熱可塑性樹脂層45を含む長尺状のフィルムとを積層させる。これによって、基材層20、遮光層25、ガスバリア体30および熱可塑性樹脂層45を含む長尺状の積層体のフィルムを得ることができる。
次に、長尺状の積層体のフィルムの搬送方向に沿って延びるよう設けられたカッター刃などを用いて、積層体のフィルムを連続的に搬送しながら、長尺状の積層体のフィルムを2つの部分に分断する。これによって、長尺状の表面フィルム1および裏面フィルム2を得ることができる。
その後、長尺状の表面フィルム1および裏面フィルム2を連続的に搬送しながら、表面フィルム1および裏面フィルム2の外面側から炭酸ガスレーザーを照射する。これによって、表面フィルム1および裏面フィルム2に易開封線17を形成することができる。
次に、長尺状の表面フィルム1の内面1bと裏面フィルム2の内面2bとを互いに対向させる。そして、内容物が収容される収容部11となる部分、および、内容物を充填するための開口部となる上端部13aの部分を除いて、長尺状の表面フィルム1の内面1bと裏面フィルム2の内面2bとを熱溶着する。
その後、互いに熱溶着された長尺状の表面フィルム1および裏面フィルム2を、袋10の外縁の形状に沿って切断する。これによって、内容物が収容される収容部11を有し、上端部13aに開口部が形成され、かつ易開封線17が形成された袋10を得ることができる。
次に、図示はしないが、下部シール部14、第1側部シール部15および第2側部シール部16によって画定されている収容部11の内部に、袋10の上端部13aの開口部を介して所定の内容物を充填する充填工程を実施する。その後、袋10の上端部13aにおいて表面フィルム1および裏面フィルム2を互いに熱溶着させ、上部シール部を形成する封止工程を実施する。これによって、内容物が収容された袋10を得ることができる。
上述の本実施の形態においては、ガスバリア体30のバリア層40が蒸着膜41からなる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図6に示すように、バリア層40は、蒸着膜41上に設けられたバリアコート膜42をさらに含んでいてもよい。
また図7に示すように、バリア層40は、支持層35上に設けられたバリアコート膜42を含んでいてもよい。このように蒸着膜41が存在しない場合であっても、バリアコート膜42の厚みや材料を適切に設定することにより、バリア層40にガスバリア性および必要に応じて透明性を持たせることができる。本変形例におけるバリアコート膜42としては、図6に示す第1の変形例におけるバリアコート膜42を用いてもよい。若しくは、以下のように構成されたバリアコート膜42を用いることもできる。
上述の本実施の形態においては、バリア層40が支持層35の第2面35b(熱可塑性樹脂層45側の面)上に設けられる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図8に示すように、バリア層40は、支持層35の第1面35a(基材層20側の面)上に設けられていてもよい。本変形例においても、遮光層25を設けることにより、レーザーが基材層20およびバリア層40を透過して支持層35に到達してしまうことを抑制することができる。
図9に示すように、ガスバリア体30の支持層35が、第1層36と、第1層36に対向するように設けられた第2層37と、を含み、これら支持層35の第1層36と第2層37との間にバリア層40が配置されていてもよい。このように支持層35の第1層36と第2層37との間に配置されるバリア層40の例としては、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)、ポリメタキシレンアジパミド(MXD6)やポリビニルアルコール(PVA)などの、高いガスバリア性を有する樹脂層を挙げることができる。また支持層35の第1層36および第2層37を構成する材料としては、ポリエステル系樹脂やポリアミド系樹脂を挙げることができる。
上述の本実施の形態においては、表面フィルム1の法線方向に沿って見た場合に表面フィルム1の易開封線17と裏面フィルム2の易開封線17とが重なる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図示はしないが、表面フィルム1の法線方向に沿って見た場合に表面フィルム1の易開封線17の配置と裏面フィルム2の易開封線17の配置とが少なくとも部分的に異なっていてもよい。
はじめに、基材層20として、厚み12μmの透明なPETフィルムを準備した。またバリア層40の支持層35として、厚み2μmのPETからなる第1層36、厚み11μmのナイロン−6からなる第3層38、および厚み2μmのPETからなる第2層37を含む透明な共押しフィルムを、共押し出しによって作製した。また熱可塑性樹脂層45として、厚み60μmの透明な無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムを準備した。
〔バリアコート剤の組成〕
組成a
ポリビニルアルコール 2.30重量部
イソプロピルアルコール 2.70重量部
H2O 51.20重量部
エチルシリケート 16.60重量部
組成b
シランカップリング剤 0.20重量部
イソプロピルアルコール 3.90重量部
0.5N塩酸水溶液 0.50重量部
H2O 22.60重量部
易開封線17が形成された袋10の内部に、酸素の侵入を検知することができるよう構成された試験体を隙間無く充填した。その後、袋10の上端部13aを熱溶着して、試験体を袋10の内部に密封した。試験体としては、90℃のお湯1リットルに寒天20gを加えて溶解させた後、0.2gのメチレンブルーおよび0.6gの亜ジチオン酸ナトリウムを加えることによって得られた流動物を用いた。このような試験方法は、いわゆる寒天法とも称される手法である。
基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む上述の積層体に、基材層20側から光を入射させることにより、積層体の全光線透過率を測定した。測定は、株式会社村上色彩技術研究所製のHazeMeterを用いて、JIS K 7361に準拠して行った。結果、全光線透過率は10%であった。
遮光層25として、基材層20側から順に積層された第1着色層および第2着色層を含むものを用いたこと以外は、実施例1の場合と同様にして、基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を作製した。第1着色層および第2着色層の厚みは、それぞれ2μmおよび1μmとした。第1着色層は、酸化チタンを含むインキを塗布することによって形成した。インキとしては、東洋インキ株式会社製の白インキ R631ATを用いた。第2着色層としては、上述の白インキ R631ATおよび墨インキ N800LPGTスミを混合したインキを塗布することによって形成したものを用いた。なお本実施例において、第1着色層は、厚み1μmの着色層を2層塗り重ねることによって形成されたものである。後に示す表1においては、第1着色層が、白色の2つの層を塗り重ねたものとして表現されている。
第2着色層における白インキと墨インキの混合比率を、実施例2の場合よりも白インキの比率が高くなるように変更したこと以外は、実施例2の場合と同様にして、基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を作製した。
第2着色層における白インキと墨インキの混合比率を、実施例3の場合よりも白インキの比率が高くなるように変更したこと以外は、実施例3の場合と同様にして、基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を作製した。
第2着色層として、上述の墨インキ N800LPGTスミを塗布することによって形成したものを用いたこと以外は、実施例2の場合と同様にして、基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を作製した。すなわち本実施例においては、上述の実施例2〜4とは異なり、第2着色層に白インキ R631ATが含まれていない。
第2着色層として、上述の白インキ R631ATを塗布することによって形成したものを用いたこと以外は、実施例2の場合と同様にして、基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を作製した。すなわち本比較例においては、上述の実施例2〜4とは異なり、第2着色層に墨インキ N800LPGTスミが含まれていない。
遮光層25として、藍色の着色材を含むインキを塗布することによって形成したものを用いたこと以外は、実施例1の場合と同様にして、基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を作製した。インキとしては、DICグラフィックス製のCLIOS(藍)を用いた。
遮光層25として、紅色の着色材を含むインキを塗布することによって形成したものを用いたこと以外は、実施例1の場合と同様にして、基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を作製した。インキとしては、DICグラフィックス製のCLIOS(紅)を用いた。
2 裏面フィルム
10 袋
11 収容部
17 易開封線
18 切れ込み
19 切断開始部
20 基材層
25 遮光層
26 第1着色層
27 第2着色層
30 ガスバリア体
35 支持層
36 第1層
37 第2層
38 第3層
40 バリア層
41 蒸着膜
42 バリアコート膜
45 熱可塑性樹脂層
Claims (10)
- 内容物を収容するための袋であって、
互いに対向する表面フィルムおよび裏面フィルムと、
前記表面フィルムまたは前記裏面フィルムの少なくともいずれかに、少なくとも部分的に形成された易開封線と、を備え、
前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムのうち前記易開封線が形成されている部分は、外面側から内面側へ順に積層された基材層、遮光層、ガスバリア体および熱可塑性樹脂層を少なくとも有する積層体からなり、
前記積層体の前記基材層は、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを含み、
前記ガスバリア体は、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを含む支持層と、前記支持層によって支持されたバリア層と、を含み、
前記積層体の前記遮光層は、バインダー材と、該バインダー材内に分散された着色材と、を含み、
前記易開封線は、前記積層体の外面から少なくとも前記基材層に達し、且つ、前記ガスバリア体の前記支持層を貫通しないよう形成された切れ込みを含み、
前記積層体の全光線透過率が、25%以下であり、
前記ガスバリア体の前記支持層は、第1層と、前記第1層に対向するように設けられた第2層と、前記支持層の前記第1層と前記第2層との間に配置された第3層と、を含み、
前記支持層の前記第1層および前記第2層は、ポリエステル系樹脂からなり、
前記支持層の前記第3層は、ポリアミド系樹脂からなる、袋。 - 前記遮光層は、前記袋の第1側端部から第2側端部に至るよう形成されている、請求項1に記載の袋。
- 前記バリア層は、前記支持層上に設けられ、無機酸化物または金属酸化物の少なくともいずれかを含む蒸着膜を有する、請求項1または2に記載の袋。
- 前記バリア層は、前記蒸着膜上に設けられたバリアコート膜をさらに含む、請求項3に記載の袋。
- 前記バリア層は、前記支持層上に設けられたバリアコート膜を含む、請求項1または2に記載の袋。
- 前記易開封線の前記切れ込みは、前記遮光層を貫通しないように形成されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の袋。
- 前記ガスバリア体の前記バリア層は、前記支持層の面のうち前記熱可塑性樹脂層側の面上に設けられている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の袋。
- 内容物を収容するための袋であって、
互いに対向する表面フィルムおよび裏面フィルムと、
前記表面フィルムまたは前記裏面フィルムの少なくともいずれかに、少なくとも部分的に形成された易開封線と、を備え、
前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムのうち前記易開封線が形成されている部分は、外面側から内面側へ順に積層された基材層、遮光層、ガスバリア体および熱可塑性樹脂層を少なくとも有する積層体からなり、
前記積層体の前記基材層は、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを含み、
前記ガスバリア体は、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを含む支持層と、前記支持層によって支持されたバリア層と、を含み、
前記積層体の前記遮光層は、バインダー材と、該バインダー材内に分散された着色材と、を含み、
前記易開封線は、前記積層体の外面から少なくとも前記基材層に達し、且つ、前記ガスバリア体の前記支持層を貫通しないよう形成された切れ込みを含み、
前記積層体の全光線透過率が、25%以下であり、
前記ガスバリア体の前記支持層は、第1層と、前記第1層に対向するように設けられた第2層と、を含み、
前記バリア層は、前記支持層の前記第1層と前記第2層との間に配置されており、かつエチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド系樹脂またはポリビニルアルコールの少なくともいずれかからなる層を含んでいる、袋。 - 前記遮光層は、第1着色層と、前記第1着色層よりも前記ガスバリア体側に配置された第2着色層を少なくとも有し、
前記第2着色層の光学濃度は、前記第1着色層の光学濃度よりも高くなっている、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の袋。 - 前記第1着色層は、白色の着色材を含み、
前記第2着色層は、黒色の着色材を含む、請求項9に記載の袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015029541A JP6573147B2 (ja) | 2015-02-18 | 2015-02-18 | ガスバリア性と易開封性を備えた袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015029541A JP6573147B2 (ja) | 2015-02-18 | 2015-02-18 | ガスバリア性と易開封性を備えた袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016150772A JP2016150772A (ja) | 2016-08-22 |
JP6573147B2 true JP6573147B2 (ja) | 2019-09-11 |
Family
ID=56695846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015029541A Active JP6573147B2 (ja) | 2015-02-18 | 2015-02-18 | ガスバリア性と易開封性を備えた袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6573147B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20210347144A1 (en) | 2018-09-21 | 2021-11-11 | Toyo Seikan Co., Ltd. | Easy-open packaging bag, and easy-open laminate film and pouch having gas barrier properties |
CN110370740A (zh) * | 2019-08-07 | 2019-10-25 | 浙江金石包装有限公司 | 一种包装膜材、面膜包装袋以及面膜包装袋的制备方法 |
JP2023158938A (ja) | 2022-04-19 | 2023-10-31 | 東洋製罐株式会社 | パウチ用の積層フィルム、パウチ、および、積層フィルムの製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006063139A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Dainippon Ink & Chem Inc | 遮光性インキ、遮光性フィルムおよび熱収縮ラベル |
JP5382301B2 (ja) * | 2008-09-29 | 2014-01-08 | 大日本印刷株式会社 | 易開封性レトルト包装体 |
JP5756641B2 (ja) * | 2011-01-31 | 2015-07-29 | 大日本印刷株式会社 | ガスバリア性積層体からなる食品または医療用包装用容器 |
JP2014181074A (ja) * | 2013-03-21 | 2014-09-29 | Dainippon Printing Co Ltd | 包装材料 |
JP5899155B2 (ja) * | 2013-05-27 | 2016-04-06 | 株式会社メイワパックス | 包装袋及び包装体 |
-
2015
- 2015-02-18 JP JP2015029541A patent/JP6573147B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016150772A (ja) | 2016-08-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6613879B2 (ja) | 反射性遮光性積層体 | |
US10556406B2 (en) | Light-shielding barrier laminate | |
US11318721B2 (en) | Method of forming a formable polyester film | |
JP6573147B2 (ja) | ガスバリア性と易開封性を備えた袋 | |
JP4957698B2 (ja) | 包装用袋の製造法 | |
JP6461462B2 (ja) | 容器 | |
JP2004017984A (ja) | レトルト処理用紙容器の積層体およびレトルト処理用紙容器 | |
JP2008080506A (ja) | 積層フィルム | |
JP2003334893A (ja) | レトルト処理用紙容器の積層体およびレトルト処理用紙容器 | |
JP2009039979A (ja) | 多層積層フィルム | |
JP6874302B2 (ja) | 易開封包装袋、並びに易開封包装袋の製造方法 | |
JP2010095286A (ja) | ジッパー付き包装袋とそれを用いたスタンディング性を有する包装体 | |
JP5047678B2 (ja) | アルミ蒸着フィルムを有する包装材及びそれを用いた包装袋 | |
TWI451970B (zh) | 多層片材、容器及包裝體 | |
JP2017105503A (ja) | スタンディングパウチ | |
JP5811726B2 (ja) | 包装フィルム及びそれを用いた包装袋 | |
JP4249432B2 (ja) | 多層積層樹脂フィルム | |
JP7327604B2 (ja) | 包装材、包装容器、蓋体及びラベル | |
JP4241122B2 (ja) | 多層積層樹脂フィルム | |
JP7382703B2 (ja) | 包装材、包装容器、蓋体及びラベル | |
JP4121815B2 (ja) | 包装用積層フィルム | |
JP4121816B2 (ja) | 包装用積層フィルム | |
JP7446704B2 (ja) | 包装材、包装容器、蓋体及びラベル | |
JP7151128B2 (ja) | 積層体、包装材料及び包装体 | |
JP7259353B2 (ja) | 包装袋および包装袋の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181005 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181012 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181211 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190308 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190416 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190719 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190801 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6573147 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |