JP6573147B2 - ガスバリア性と易開封性を備えた袋 - Google Patents

ガスバリア性と易開封性を備えた袋 Download PDF

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Description

本発明は、ガスバリア性と易開封性を備えた袋に関する。また本発明は、ガスバリア性と易開封性を備えた袋の製造方法に関する。
様々な内容物を収容するための袋として、軟包装材からなる表面フィルムおよび裏面フィルムによって構成された袋が用いられている。表面フィルムおよび裏面フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETとも称する)やナイロンなどからなる基材層と、ポリエチレンやポリプロピレンなどからなる熱可塑性樹脂層と、を少なくとも有する積層体が用いられる。
軟包装材から構成された袋には通常、フィルムを破断して袋を開封することを容易にするための加工が施された易開封線が形成されている。易開封線は、表面フィルムおよび裏面フィルムの外面から基材層に達するよう、表面フィルムおよび裏面フィルムに少なくとも部分的に形成された切れ込みを含んでいる。また表面フィルムおよび裏面フィルムの基材層と熱可塑性樹脂層との間には、例えば特許文献1に開示されているように、表面フィルムおよび裏面フィルムを透過して袋の内部に水蒸気や酸素などが入り込んでしまうことを抑制するためのガスバリア体が設けられることもある。ガスバリア体は例えば、PETまたはナイロンを含む支持層と、支持層上に設けられた蒸着膜と、を含んでいる。
特開2002−370749号公報
上述の易開封線を表面フィルムおよび裏面フィルムに形成する方法の1つとして、レーザーを外面側から表面フィルムおよび裏面フィルムに照射して基材層を加工する方法が知られている。この場合、レーザーは一般に、表面フィルムおよび裏面フィルムの基材層によって高い効率で吸収される波長成分を有するように選択される。例えば、基材層がPETまたはナイロンを含む場合、レーザーとしては、10μm前後の波長成分を有する炭酸ガスレーザーが用いられ得る。
ところで、基材層と上述のガスバリア体の支持層とが、同一の波長帯域のレーザーを吸収し得る場合、例えば基材層および支持層がいずれも、PETなどのポリエステル系樹脂や、ナイロンなどのポリアミド系樹脂を含む場合、易開封線を形成するために利用されるレーザーは、基材層だけでなくガスバリア体の支持層によっても吸収される。この場合、基材層を透過したレーザーがガスバリア体の支持層に到達すると、支持層が加熱され、この結果、支持層によって支持されているバリア層が何らかのダメージを受けてしまうことが考えられる。例えば、熱によって支持層が部分的に昇華し、この結果、支持層とともにバリア層も部分的に飛散してしまうことがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、ガスバリア性と易開封性を備えた袋を提供することを目的とする。
本発明は、内容物を収容するための袋であって、互いに対向する表面フィルムおよび裏面フィルムと、前記表面フィルムまたは前記裏面フィルムの少なくともいずれかに、少なくとも部分的に形成された易開封線と、を備え、前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムのうち前記易開封線が形成されている部分は、外面側から内面側へ順に積層された基材層、遮光層、ガスバリア体および熱可塑性樹脂層を少なくとも有する積層体からなり、前記積層体の前記基材層は、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを含み、前記ガスバリア体は、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを含む支持層と、前記支持層によって支持されたバリア層と、を含み、前記積層体の前記遮光層は、バインダー材と、該バインダー材内に分散された着色材と、を含み、前記易開封線は、前記積層体の外面から少なくとも前記基材層に達し、且つ、前記ガスバリア体の前記支持層を貫通しないよう形成された切れ込みを含み、前記積層体の全光線透過率が、25%以下である、袋である。
本発明による袋において、前記遮光層は、前記袋の第1側端部から第2側端部に至るよう形成されていてもよい。
本発明による袋において、前記バリア層は、前記支持層上に設けられ、無機酸化物または金属酸化物の少なくともいずれかを含む蒸着膜を有していてもよい。この場合、前記バリア層は、前記蒸着膜上に設けられたバリアコート膜をさらに含んでいてもよい。
本発明による袋において、前記バリア層は、前記支持層上に設けられたバリアコート膜を含んでいてもよい。
本発明による袋において、前記易開封線の前記切れ込みは、前記遮光層を貫通しないように形成されていてもよい。
本発明による袋において、前記ガスバリア体の前記バリア層は、前記支持層の面のうち前記熱可塑性樹脂層側の面上に設けられていてもよい。
本発明による袋において、前記ガスバリア体の前記支持層は、第1層と、前記第1層に対向するように設けられた第2層と、前記支持層の前記第1層と前記第2層との間に配置された第3層と、を含み、前記支持層の前記第1層および前記第2層は、ポリエステル系樹脂からなり、前記支持層の前記第3層は、ポリアミド系樹脂からなっていてもよい。
本発明による袋において、前記ガスバリア体の前記支持層は、第1層と、前記第1層に対向するように設けられた第2層と、を含み、前記バリア層は、前記支持層の前記第1層と前記第2層との間に配置されており、かつエチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド系樹脂またはポリビニルアルコールの少なくともいずれかからなる層を含んでいてもよい。
本発明による袋において、前記遮光層は、第1着色層と、前記第1着色層よりも前記ガスバリア体側に配置された第2着色層を少なくとも有し、前記第2着色層の光学濃度は、前記第1着色層の光学濃度よりも高くなっていてもよい。例えば、前記第1着色層は、白色の着色材を含み、前記第2着色層は、黒色の着色材を含んでいてもよい。
本発明は、内容物を収容するための袋を製造する製造方法であって、前記袋は、
互いに対向する表面フィルムおよび裏面フィルムと、前記表面フィルムまたは前記裏面フィルムの少なくともいずれかに、少なくとも部分的に形成された易開封線と、を備え、前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムのうち前記易開封線が形成されている部分は、外面側から内面側へ順に積層された基材層、遮光層、ガスバリア体および熱可塑性樹脂層を少なくとも有する積層体からなり、前記積層体の前記基材層は、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを含み、前記ガスバリア体は、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを含む支持層と、前記支持層によって支持されたバリア層と、を含み、前記積層体の前記遮光層は、バインダー材と、該バインダー材内に分散された着色材と、を含み、前記積層体の全光線透過率が、25%以下であり、前記製造方法は、前記積層体の外面側から炭酸ガスレーザーを照射して、前記易開封線を形成する照射工程を備える、袋の製造方法である。
本発明において、表面フィルムおよび裏面フィルムのうち易開封線が形成されている部分を構成する積層体は、基材層とガスバリア体との間に設けられた遮光層を有している。遮光層は、バインダー材と、バインダー材内に分散された着色材と、を含んでいる。また遮光層は、積層体の全光線透過率が25%以下になるよう構成されている。このため、レーザーを用いて易開封線を形成する際、基材層を透過したレーザーがガスバリア体の支持層に到達することを抑制することができる。これによって、袋のガスバリア性が低下してしまうことを抑制することができる。従って、ガスバリア性と易開封性を備えた袋を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態における袋をその表面側から見た場合を示す正面図。 図2は、図1に示す袋の表面フィルムおよび裏面フィルムをII−II方向から見た断面図。 図3は、遮光層の一例を示す断面図。 図4は、ガスバリア体の支持層の一例を示す断面図。 図5は、支持層およびバリア層を含むガスバリア体の一例を示す断面図。 図6は、バリア層の第1の変形例を示す断面図。 図7は、バリア層の第2の変形例を示す断面図。 図8は、ガスバリア体の第1の変形例を示す断面図。 図9は、ガスバリア体の第2の変形例を示す断面図。
以下、図1乃至図5を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。

図1は、本実施の形態における袋10を示す正面図である。袋10は、互いに対向する表面フィルム1および裏面フィルム2を熱溶着することによって構成された複数のシール部を有している。表面フィルム1とは、袋10の表面(図1に示されている側の面)を構成するフィルムのことであり、裏面フィルム2とは、袋10の裏面(表面の裏側にある面)を構成するフィルムのことである。そして、袋10のうちフィルムが熱溶着されていない部分によって、内容物が収容される収容部11が構成されている。なお袋10の製造工程において、表面フィルム1および裏面フィルム2は、互いに分離された別個のフィルムとして準備されてもよく、若しくは、一連のフィルムとして準備されてもよい。また図示はしないが、表面フィルム1および裏面フィルム2には、袋10の内容物や内容物の製造者に関連した画像や文字が印刷されていてもよい。
なお以下の説明および図面において、袋10とは、特に断らない限り、内容物が収容される前の袋のことである。また特に断らない限り、袋10を構成する表面フィルム1および裏面フィルム2は互いに対称的な形状を有している。すなわち、袋10の表面側の構成要素と裏面側の構成要素とは略同一になっている。従って、以下の説明においては、主に表面側の形状について説明し、裏面側の形状の説明を省略することがある。
内容物を適切に密封することができる限りにおいて、袋10のタイプが特に限られることはない。例えば袋10は、矩形状の表面フィルム1および裏面フィルム2を三方または四方において熱溶着することによって得られる、いわゆる平パウチであってもよい。また袋10は、表面フィルム1と裏面フィルム2との間にマチが設けられる、いわゆるガセット式の袋として構成されていてもよい。そのようなマチは、袋10の底部に設けられていてもよく、若しくは袋10の側部に設けられていてもよい。本実施の形態においては、矩形状の表面フィルム1および裏面フィルム2を四方において熱溶着することによって得られる、いわゆる四方シール袋について説明する。なお図1に示す袋10の上端部13aには、内容物を充填するための開口部が形成されている。図示はしないが、図1に示す袋10に内容物を充填した後、袋10の上端部13aを熱溶着することにより、四方が熱溶着された四方シール袋を得ることができる。
(シール部)
図1および図2に示すように、表面フィルム1および裏面フィルム2を熱溶着することによって構成される複数のシール部は、袋10の下端部14aを構成する下部シール部14と、袋10の第1側端部15aに沿って上下方向に延びる第1側部シール部15と、第1側端部15aに対向する第2側端部16aに沿って上下方向に延びる第2側部シール部16と、を含んでいる。なお上端部、下端部、側端部、側部シール部や下部シール部という用語は、袋10が立設されている状態を基準とする表現であるが、使用時や取引時の袋10の状態が立設状態に限られることはない。すなわち、上端、下端、上部シール部や下部シール部などの表現は、袋10の各要素における相対的な位置関係を示すにすぎず、使用時や取引時の袋10の姿勢を制限するものではない。
収容部11に収容される内容物は、酒、液体洗剤やシャンプー等の液体、豆類や菓子等の粒体や、粉末洗剤等の粉体など、流動性を有するものであってもよい。若しくは、内容物は、電子レンジによって加熱調理される食品や、錠剤等の生活用品など、所定の形状を有する固形状のものであってもよい。
(易開封線)
表面フィルム1、および図示はしないが裏面フィルム2には、フィルム1,2を破断して袋10を開封することを容易にするための加工が施された易開封線17が形成されている。フィルム1,2の破断を容易にすることができる限りにおいて、易開封線17の具体的な構成が特に限られることはない。例えば易開封線17は、レーザー加工によって表面フィルム1および裏面フィルム2に形成された切れ込み18を含んでいてもよい。切れ込み18は、図1に示すように、袋10の第1側端部15aから第2側端部16aに向かって連続的に延びていてもよい。すなわち、易開封線17が実線であってもよい。若しくは、第1側端部15aから第2側端部16aに向かって、複数の切れ込み18が断続的に形成されていてもよい。すなわち、易開封線17がいわゆる点線または破線などの断続線であってもよい。易開封線17が断続線である場合、易開封線17は例えば、レーザーをフィルム1,2に対して相対的に移動させながら間欠的に照射することによって、形成され得る。切れ込み18の断面構造については後述する。
フィルム1,2の破断を容易にすることができる限りにおいて、易開封線17の経路が特に限られることはない。例えば易開封線17は、袋10の第1側端部15aから第2側端部16aに至るよう形成されていてもよい。若しくは図1に示すように、易開封線17は、袋10の第1側部シール部15から第2側部シール部16まで延びるが、第1側端部15aおよび第2側端部16aには至らないように、若しくは第1側端部15aまたは第2側端部16aのいずれか一方には至らないように形成されていてもよい。この場合、第1側部シール部15または第2側部シール部16には切断開始部19が形成されていてもよい。図1には、切断開始部19が、第1側部シール部15および第2側部シール部16に形成された切れ込みであって、切れ込みは第1側端部15aおよび第2側端部16aを含むように形成される例が示されている。また図示はしないが、切断開始部19は、切欠や傷痕群であってもよい。なお、傷痕群とは、後述する積層体を貫通するように形成された複数の貫通孔、または/および、積層体の外面から積層体を貫通しないように形成された複数の孔を指すものである。この場合、図1に示すように、易開封線17の端部は、切断開始部19を挟むように分岐してもよい。
なお易開封線17は、表面フィルム1および裏面フィルム2の両方に形成されている必要はなく、表面フィルム1または裏面フィルム2の少なくともいずれかに形成されていればよい。易開封線17が表面フィルム1または裏面フィルム2のいずれかにのみ形成されている場合であっても、袋10の開封を容易化するという効果が発揮され得る。
(フィルムの層構成)
次に図2を参照して、表面フィルム1および裏面フィルム2の層構成について説明する。図2は、表面フィルム1および裏面フィルム2のうち易開封線17が形成されている部分を示す断面図である。
図2に示すように、フィルム1,2のうち易開封線17が形成されている部分は、フィルム1,2の外面1a,2a側から内面1b,2b側へ順に積層された基材層20、遮光層25、ガスバリア体30および熱可塑性樹脂層45を少なくとも有する積層体からなっている。なお図2においては、基材層20によってフィルム1,2の外面1a,2aが構成される例が示されているが、これに限られることはなく、基材層20上に設けられた印刷表示層などのさらなる層によってフィルム1,2の外面1a,2aが構成されていてもよい。また印刷表示層は、基材層20の遮光層25側の面上に設けられていてもよい。
以下、積層体の各層について説明する。
〔基材層〕
基材層20を構成する材料としては、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを用いることができる。ポリエステル系樹脂としては、テレフタル酸とジオールとの重縮合体が挙げられ、そのような樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)などが挙げられる。また、ポリアミド系樹脂としては、脂肪族ポリアミド系樹脂または芳香族ポリアミド系樹脂が挙げられる。脂肪族ポリアミド系樹脂とてしてはナイロン−6、ナイロン-6,6、ナイロン6とナイロン6,6との共重合体などのナイロンが挙げられ、芳香族ポリアミド系樹脂としては、ポリメタキシレンアジパミド(MXD6)などが挙げられる。このような樹脂を含む基材層20によって、外面1a,2aにおける高い印刷適性を確保することができる。また基材層20は、熱溶着時の高い耐熱性を有している。なお基材層20に含まれる層の数が1つに限られることはなく、基材層20が複数の層を含んでいてもよい。本実施の形態において、基材層20とは、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂からなる層を少なくとも1つ含み、かつ易開封線17の切れ込み18が形成される層を意味している。基材層20の厚みは、例えば8〜50μm、より好ましくは8〜25μmの範囲内になっている。
〔遮光層〕
遮光層25は、レーザーを用いて易開封線17を形成する際、基材層20を透過したレーザーがガスバリア体30の支持層35に到達することを抑制するために設けられた層であり、バインダー材と、バインダー材内に分散された着色材と、を含んでいる。遮光層25中の着色材の種類や、遮光層25の厚みは、フィルム1,2のうち易開封線17が形成されている部分を構成する積層体の全光線透過率が25%以下になるよう、設定されている。例えば遮光層25の厚みは、0.5〜5.0μmの範囲内になっている。バインダー材としては、ウレタン樹脂、アクリル系樹脂、ニトロセルロール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂などの合成樹脂などを適宜用いることができる。
遮光層25中の着色材としては、カーボンブラックなどの黒色の顔料や、酸化チタンなどの白色の顔料など、様々な色の着色材を用いることができる。また遮光層25は、異なる色を呈することができる複数の着色層を含んでいてもよい。例えば図3に示すように、遮光層25は、第1色の着色材を含む第1着色層26と、第1着色層26よりもガスバリア体30側に配置され、第1色とは異なる第2色の着色材を含む第2着色層27と、を含んでいてもよい。図3において、符号25aは、遮光層25の面のうち基材層20側の面(以下、第1面とも称する)を表し、符号25bは、遮光層25の面のうちガスバリア体30側の面(以下、第2面とも称する)を表している。
図3に示すように遮光層25が第1着色層26および第2着色層27を含む場合、第2着色層27の光学濃度が、第1着色層26の光学濃度よりも高くなっていてもよい。例えば、第1着色層26が白色の着色材を含み、第2着色層27が黒色の着色材を含んでいてもよい。この場合、フィルム1,2の外面1a,2a側から袋10を視認した消費者は、遮光層25の色として、第1着色層26によって呈される白色を主に視認することになる。一方、遮光層25が第1着色層26に加えてさらに第2着色層27を有しているので、フィルム1,2に照射されるレーザー光を効率的に吸収することができる。このため、消費者に対して白色を強調しながら、レーザー光がガスバリア体30に到達してしまうことを十分に抑制することができる。
なお光学濃度をDとし、各着色層26,27における透過率をTとするとき、光学濃度Dは以下の関係式により算出される。
D=log10(1/T)
なお図示はしないが、第1色の着色材を含む第1着色層26は、第1色の着色材を含む層を複数重ねることによって構成されていてもよい。すなわち、同色を呈する層が複数塗り重ねられていてもよい。第2着色層27も同様に、第2色の着色材を含む層を複数重ねることによって構成されていてもよい。
遮光層25は、フィルム1,2の全域にわたって設けられる必要はなく、フィルム1,2のうちレーザーが照射される部分、すなわち易開封線17が形成される部分に少なくとも設けられていればよい。図1においては、フィルム1,2のうち易開封線17が形成される部分およびその周辺にのみ遮光層25が設けられる例が示されている。すなわち、遮光層25がフィルム1,2の上端部13aまたは下端部14aには至らない例が示されている。図示はしないが当然に、遮光層25がフィルム1,2の全域にわたって設けられていてもよい。遮光層25は、バインダー材と、バインダー材内に分散された着色材と、溶媒と、を含む遮光層用インキを塗布して乾燥させることにより、基材層20上またはガスバリア体30上に形成することができる。図1に示すように、遮光層25を袋10の第1側端部15aから第2側端部16aに至るよう形成する場合、後述するように、基材層20またはガスバリア体30に遮光層25を連続的に形成することができるため、製造適性に優れる。また、図1に示すように、フィルム1,2に遮光層25を部分的に設ける場合、袋10を低コストで製造することができるだけでなく、ガスバリア体30として透明なガスバリア体を使用した場合には、袋10の外部から内容物を視認することが可能になる。
〔ガスバリア体〕
ガスバリア体30は、袋10の外部の水蒸気や酸素がフィルム1,2を透過して袋10の内部に入り込んでしまうことを抑制するために設けられた層である。図1に示すように、ガスバリア体30は、支持層35と、支持層35によって支持されたバリア層40と、を含んでいる。図2において、符号35aは、支持層35の面のうち基材層20側の面(以下、第1面とも称する)を表し、符号35bは、支持層35の面のうち熱可塑性樹脂層45側の面(以下、第2面とも称する)を表している。図2においては、バリア層40が支持層35の第2面35b上に設けられる例が示されている。
〔支持層〕
ガスバリア体30の支持層35を構成する材料としては、上述の基材層20と同様に、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを用いることができる。なお支持層35に含まれる層の数が1つに限られることはなく、支持層35が複数の層を含んでいてもよい。本実施の形態において、支持層35とは、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂からなる層を少なくとも1つ含み、かつバリア層40を支持している層を意味している。支持層35の厚みは、例えば8〜50μm、より好ましくは8〜25μmの範囲内になっている。
図4は、支持層35の層構成の一例を示す断面図である。図4に示す例において、支持層35は、基材層20側に位置する第1層36と、第1層36に対向するように熱可塑性樹脂層45側に設けられた第2層37と、第1層36と第2層37との間に配置された第3層38と、を含んでいる。第1層36および第2層37は、同一の材料によって構成されていてもよく、例えばポリエステル系樹脂によって構成することができる。一方、第3層38は、第1層36および第2層37を構成する材料とは異なる材料で構成されており、例えばポリアミド系樹脂によって構成することができる。このように支持層35が複数の層を含む場合、各層を構成する材料によってもたらされる様々な利点を支持層35に付与することができる。
例えばナイロンは、PETに比べて高い強度を有している。例えばナイロンは、PETに比べて高い耐突き刺し性や耐屈曲疲労性(いわゆるゲルボ特性)を有し得いる。一方、ナイロンは、水などを吸収することによって変形しやすく、このためナイロンの寸法安定性は、PETに比べて低い。このため、ナイロンからなる層の表面に、バリア層40の後述する蒸着膜41やバリアコート膜42を形成すると、ナイロンからなる層が収縮などの変形を起こす。この結果、ナイロンからなる層の上に形成される蒸着膜41やバリアコート膜42の厚みが不均一になったり、表面の平坦性が低下したりすることが考えられる。蒸着膜41やバリアコート膜42の厚みが不均一であることや表面が非平坦であることは、バリア層40のバリア性の低下を導き得る。
ここで図4に示されるように、ナイロンなどのポリアミド系樹脂からなる第3層38が、PETなどのポリエステル系樹脂からなる第1層36および第2層37の間に設けられる場合、第3層38が水などを吸収してしまうことを第1層36および第2層37によって抑制することができる。このため、支持層35全体としての寸法安定性を高めることができる。従って、高い強度を有するとともに寸法安定性が確保された支持層35を得ることができる。
その他にも、図示はしないが、支持層35は、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂からなる層を2つまたは4つ以上含んでいてもよい。例えば支持層35は、ポリエステル系樹脂によって構成された層と、ポリアミド系樹脂によって構成された層と、を含む2層構成であってもよい。
図示はしないが、上述の基材層20においても、図4に示す支持層35と同様の層構成が採用されてもよい。すなわち基材層20が、ポリエステル系樹脂からなる第1層および第2層と、第1層と第2層との間に配置され、ポリアミド系樹脂からなる第3層と、を含んでいてもよい。その他にも、図示はしないが、基材層20は、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂からなる層を2つまたは4つ以上含んでいてもよい。例えば基材層20は、ポリエステル系樹脂によって構成された層と、ポリアミド系樹脂によって構成された層と、を含む2層構成であってもよい。
〔バリア層〕
図5は、支持層35の第2面35b上に設けられたバリア層40の一例を示す断面図である。図5に示す例において、バリア層40は、支持層35の第2面35b上に設けられた蒸着膜41を有している。蒸着膜41としては、例えば、アルミニウムなどの金属を含む金属膜を採用することができる。この場合、蒸着膜41は、遮光性を有するようになるため、フィルム1,2に遮光性を付与することができる。
また蒸着膜41として、無機酸化物または金属酸化物を含む酸化物膜を採用してもよい。この場合、無機酸化物または金属酸化物を構成する材料を適宜選択することにより、酸化物膜に透明性を持たせることができるため、フィルム1,2に透明性を付与することができる。蒸着膜41に含まれる無機酸化物の例としては、酸化珪素等を挙げることができる。蒸着膜41に含まれる金属酸化物の例としては、アルミニウム酸化物やマグネシウム酸化物等を挙げることができる。
蒸着膜41が、金属を含む金属膜である場合、蒸着膜41の厚みは例えば50〜600nmの範囲内になっている。また蒸着膜41が、無機酸化物または金属酸化物を含む酸化物膜である場合、蒸着膜41の厚みは例えば50〜500nmの範囲内になっている。蒸着膜41の形成方法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、プラズマ気相成長法(CVD)等を挙げることができる。
〔熱可塑性樹脂層〕
熱可塑性樹脂層45は、表面フィルム1の内面1bと裏面フィルム2の内面2bとを熱溶着させるために設けられた層である。熱可塑性樹脂層45を構成する材料としては、ポリエチレンやポリプロピレン等を挙げることができる。
上述の基材層20、遮光層25、ガスバリア体30および熱可塑性樹脂層45を備えたフィルム1,2において、易開封線17の切れ込み18は、フィルム1,2の外面1a,2aから少なくとも基材層20に達するように形成される。図2においては、切れ込み18が基材層20を貫通して遮光層25に到達している例が示されている。なお図2においては、切れ込み18の断面形状が略三角形状である例が示されているが、フィルム1,2の破断を容易にすることができる限りにおいて、切れ込み18の具体的な形状が特に限られることはない。
易開封線17の切れ込み18は、ガスバリア体30の支持層35を貫通しないように形成される。例えば図2に示すように、切れ込み18は、遮光層25を貫通しないように形成される。これによって、積層体のガスバリア性が低下することを抑制することができる。
次に、上述の袋10を製造する方法の一例について説明する。
(袋の製造工程)
はじめに、上述の基材層20、遮光層25、ガスバリア体30および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を少なくとも部分的に含む表面フィルム1および裏面フィルム2を準備する。次に、表面フィルム1および裏面フィルム2に外面1a,2a側から炭酸ガスレーザーを照射して、表面フィルム1および裏面フィルム2に上述の易開封線17を形成する照射工程を実施する。その後、表面フィルム1の内面1bと裏面フィルム2の内面2bとが対向するように表面フィルム1と裏面フィルム2とを重ねる。次に、フィルム1,2を熱溶着して、上述の下部シール部14、第1側部シール部15および第2側部シール部16を形成する。また、個々の袋10に対応した形状になるようフィルム1,2,3を切断する切断工程を実施する。これによって、図1に示すような、易開封線17が形成された袋10を得ることができる。
以下、易開封線17が形成された袋10を製造する工程の一例について、詳細に説明する。
〔遮光層形成工程〕
はじめに、基材層20の原反を準備する。ここで原反とは、巻き取られたロール状のフィルムを意味している。次に、1つの原反から巻き出された長尺状の基材層20のフィルムを連続的に搬送しながら、基材層20上に遮光層用インキを塗布して乾燥させる。塗布方法としては、グラビアコーティング法などが挙げられる。これによって、基材層20の長手方向に沿って連続的に基材層20上に遮光層25を形成することができる。なお遮光層用インキは、基材層20の長手方向に直交する基材層20の幅方向の全域に塗布されてもよく、若しくは、基材層20の幅方向の一部に塗布されてもよい。すなわち、遮光層25は、基材層20の幅方向の全域に形成されてもよく、若しくは、基材層20の幅方向の一部に形成されてもよい。
〔積層体形成工程〕
その後、基材層20および遮光層25を含む長尺状のフィルムと、支持層35およびバリア層40を含む長尺状のフィルムと、熱可塑性樹脂層45を含む長尺状のフィルムとを積層させる。これによって、基材層20、遮光層25、ガスバリア体30および熱可塑性樹脂層45を含む長尺状の積層体のフィルムを得ることができる。
〔分断工程〕
次に、長尺状の積層体のフィルムの搬送方向に沿って延びるよう設けられたカッター刃などを用いて、積層体のフィルムを連続的に搬送しながら、長尺状の積層体のフィルムを2つの部分に分断する。これによって、長尺状の表面フィルム1および裏面フィルム2を得ることができる。
〔照射工程〕
その後、長尺状の表面フィルム1および裏面フィルム2を連続的に搬送しながら、表面フィルム1および裏面フィルム2の外面側から炭酸ガスレーザーを照射する。これによって、表面フィルム1および裏面フィルム2に易開封線17を形成することができる。
〔熱溶着工程〕
次に、長尺状の表面フィルム1の内面1bと裏面フィルム2の内面2bとを互いに対向させる。そして、内容物が収容される収容部11となる部分、および、内容物を充填するための開口部となる上端部13aの部分を除いて、長尺状の表面フィルム1の内面1bと裏面フィルム2の内面2bとを熱溶着する。
〔切断工程〕
その後、互いに熱溶着された長尺状の表面フィルム1および裏面フィルム2を、袋10の外縁の形状に沿って切断する。これによって、内容物が収容される収容部11を有し、上端部13aに開口部が形成され、かつ易開封線17が形成された袋10を得ることができる。
なお上述の遮光層形成工程においては、遮光層用インキが基材層20に塗布される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、支持層35およびバリア層40を含む長尺状のフィルムの上に遮光層用インキを塗布して、遮光層25を形成してもよい。この場合、支持層35およびバリア層40を含む長尺状のフィルムは、熱可塑性樹脂層45がさらに積層されたものであってもよい。
また、基材層20上には、製品情報を示すための印刷表示を印刷することによって印刷表示層が形成されていてもよい。印刷表示としては、文字、数字、記号、図形、絵柄などを挙げることができる。印刷表示の印刷は、基材層20上に遮光層用インキを塗布して遮光層25を形成する遮光層形成工程と同時に実施されてもよく、若しくは、遮光層形成工程の前後に実施されてもよい。
また上述の照射工程においては、炭酸ガスレーザーの照射が、表面フィルム1および裏面フィルム2の両方に対して実施される例を示した。しかしながら、炭酸ガスレーザーの照射は、表面フィルム1または裏面フィルム2のいずれか一方に対してのみ実施されてもよい。この場合、遮光層25は、表面フィルム1または裏面フィルム2のうち炭酸ガスレーザーが照射される方に少なくとも形成されていればよい。すなわち、表面フィルム1または裏面フィルム2のうち炭酸ガスレーザーが照射されない方には、遮光層25が形成されていなくてもよい。
また上述の説明においては、照射工程が分断工程の後に実施される例を示したが、これに限られることはない。例えば、炭酸ガスレーザーを照射して長尺状の積層体のフィルムに易開封線17を形成する照射工程を実施した後に、長尺状の積層体のフィルムを分断して長尺状の表面フィルム1および裏面フィルム2を得る分断工程を実施してもよい。その他にも、上述の熱溶着工程や切断工程の後に、炭酸ガスレーザーを照射して表面フィルム1または裏面フィルム2の少なくともいずれかに易開封線17を形成する照射工程を実施してもよい。
(充填工程および封止工程)
次に、図示はしないが、下部シール部14、第1側部シール部15および第2側部シール部16によって画定されている収容部11の内部に、袋10の上端部13aの開口部を介して所定の内容物を充填する充填工程を実施する。その後、袋10の上端部13aにおいて表面フィルム1および裏面フィルム2を互いに熱溶着させ、上部シール部を形成する封止工程を実施する。これによって、内容物が収容された袋10を得ることができる。
ここで本実施の形態によれば、表面フィルム1および裏面フィルム2のうち易開封線17が形成されている部分を構成する積層体は、基材層20とガスバリア体30との間に設けられた遮光層25を有している。遮光層25は、積層体の全光線透過率が25%以下になるよう構成されている。このため、レーザーを用いて易開封線17を形成する際、基材層20を透過したレーザーがガスバリア体30の支持層35に到達することを抑制することができる。これによって、ガスバリア体30の支持層35が加熱されて支持層35が損傷したり支持層35が昇華したりすることを抑制することができる。このことにより、支持層35によって支持されているバリア層40がダメージを受けてしまうことを抑制することができる。このため本実施の形態によれば、ガスバリア性と易開封性を備えた袋10を提供することができる。
なお、上述した各実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した各実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(バリア層の第1の変形例)
上述の本実施の形態においては、ガスバリア体30のバリア層40が蒸着膜41からなる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図6に示すように、バリア層40は、蒸着膜41上に設けられたバリアコート膜42をさらに含んでいてもよい。
蒸着膜41が無機酸化物や金属酸化物などの酸化物膜によって構成される場合、一般には、ガスバリア体30が透明性を有することが期待されている。ところで、バリア層40に十分に高いガスバリア性を持たせるためには、バリア層40の酸化物膜の厚みがより大きいことが好ましい。しかしながら一般には、酸化物膜の厚みが大きくなるにつれて、バリア層40の透明性は低下する。すなわち、酸化物膜の透明性とガスバリア性とは一般にトレードオフの関係にある。
ここで図6に示すように蒸着膜41がバリアコート膜42をさらに含む場合、酸化物膜からなる蒸着膜41の厚みが過剰に大きくなってしまうことを抑制しながら、バリア層40のガスバリア性を十分に確保することができる。従って、十分な透明性およびガスバリア性を備えたバリア層40を提供することができる。バリアコート膜42の厚みは、例えば0.1〜10μmの範囲内になっている。
バリアコート膜42としては例えば、一般式: R1 n M(OR2mで表される少なくとも1種以上のアルコキシド、ポリビニルアルコールおよび/またはエチレン・ビニルアルコールを含有する組成物をゾルゲル法によって重縮合して得られるガスバリア性組成物を蒸着膜41上に塗布することによって得られる膜を使用することができる。上記の式において、Mは金属原子を表し、R1、R2は炭素数1〜8の有機基を表している。Mで表される金属原子の例としては、ケイ素、ジルコニウム、チタン、アルミニウム等を挙げることができる。有機基R1の例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基などのアルキル基を挙げることができる。また、有機基R2の例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基などを挙げることができる。同一分子中のこれらアルキル基は、同一であってもよく、異なっていてもよい。
(バリア層の第2の変形例)
また図7に示すように、バリア層40は、支持層35上に設けられたバリアコート膜42を含んでいてもよい。このように蒸着膜41が存在しない場合であっても、バリアコート膜42の厚みや材料を適切に設定することにより、バリア層40にガスバリア性および必要に応じて透明性を持たせることができる。本変形例におけるバリアコート膜42としては、図6に示す第1の変形例におけるバリアコート膜42を用いてもよい。若しくは、以下のように構成されたバリアコート膜42を用いることもできる。
例えばバリアコート膜42として、ハロゲン原子およびアルコキシ基から選ばれる少なくとも1つの特性基(原子団)が結合した金属原子を含む少なくとも1種の化合物(L)の加水分解縮合物と、カルボキシル基およびカルボン酸無水物基から選ばれる少なくとも1つの官能基を含有する重合体の中和物とを含む組成物を支持層35上に塗布することによって得られる膜を用いることができる。このタイプのバリアコート膜42の詳細については、例えば特許第4365826号公報に記載されているので、詳細な説明を省略する。
またバリアコート膜42として、一般式:M1(OR1n2 m-n-t-s1 t1sで表される少なくとも1種の化合物の加水分解縮合物と、可塑剤とを含むコーティング液を、支持層35上に塗布することによって得られる膜を用いることもできる。このタイプのバリアコート膜42の詳細については、例えば特許第4962180号公報に記載されているので、詳細な説明を省略する。
またバリアコート膜42として、ポリアルコール系ポリマーとポリカルボン酸系ポリマーとを含有する塗料を支持層35上に塗布することによって得られる膜を用いることもできる。このタイプのバリアコート膜42の詳細については、例えば特許第5258351号公報に記載されているので、詳細な説明を省略する。
本変形例において、バリアコート膜42の厚みは、例えば0.1〜10μmの範囲内になっている。
(ガスバリア体の第1の変形例)
上述の本実施の形態においては、バリア層40が支持層35の第2面35b(熱可塑性樹脂層45側の面)上に設けられる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図8に示すように、バリア層40は、支持層35の第1面35a(基材層20側の面)上に設けられていてもよい。本変形例においても、遮光層25を設けることにより、レーザーが基材層20およびバリア層40を透過して支持層35に到達してしまうことを抑制することができる。
(ガスバリア体の第2の変形例)
図9に示すように、ガスバリア体30の支持層35が、第1層36と、第1層36に対向するように設けられた第2層37と、を含み、これら支持層35の第1層36と第2層37との間にバリア層40が配置されていてもよい。このように支持層35の第1層36と第2層37との間に配置されるバリア層40の例としては、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)、ポリメタキシレンアジパミド(MXD6)やポリビニルアルコール(PVA)などの、高いガスバリア性を有する樹脂層を挙げることができる。また支持層35の第1層36および第2層37を構成する材料としては、ポリエステル系樹脂やポリアミド系樹脂を挙げることができる。
支持層35の第1層36および第2層37並びにバリア層40を含むガスバリア体30は例えば、インフレーション法やT−ダイ法などを用いて共押し出しすることによって作製され得る。第1層36および第2層37の厚みは、例えば1〜15μmの範囲内になっており、また第3層38の厚みは、例えば3〜20μmの範囲内になっている。
(その他の変形例)
上述の本実施の形態においては、表面フィルム1の法線方向に沿って見た場合に表面フィルム1の易開封線17と裏面フィルム2の易開封線17とが重なる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図示はしないが、表面フィルム1の法線方向に沿って見た場合に表面フィルム1の易開封線17の配置と裏面フィルム2の易開封線17の配置とが少なくとも部分的に異なっていてもよい。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
次に、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
(実施例1)
はじめに、基材層20として、厚み12μmの透明なPETフィルムを準備した。またバリア層40の支持層35として、厚み2μmのPETからなる第1層36、厚み11μmのナイロン−6からなる第3層38、および厚み2μmのPETからなる第2層37を含む透明な共押しフィルムを、共押し出しによって作製した。また熱可塑性樹脂層45として、厚み60μmの透明な無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムを準備した。
次に、下記に示す組成表に従って調製した、組成aの、ポリビニルアルコール、イソプロピルアルコール、およびイオン交換水からなる混合液に、組成bの、エチルシリケート、シランカップリング剤、イソプロピルアルコール、塩酸、およびイオン交換水からなる加水分解液を加えて攪拌し、無色透明のバリアコート剤を得た。次に、支持層35用のフィルム上に、厚み30nmの酸化珪素からなる蒸着膜41を形成した。その後、蒸着膜41上にバリアコート剤を塗布して乾燥させることにより、バリアコート膜42を形成した。バリアコート剤を作製するために用いた、混合液の組成aおよび加水分解水の組成bを以下に示す。このようにして、支持層35と、支持層35上に形成された蒸着膜41およびバリアコート膜42を含むバリア層40と、を有するガスバリア体30を準備した。
〔バリアコート剤の組成〕
組成a
ポリビニルアルコール 2.30重量部
イソプロピルアルコール 2.70重量部
O 51.20重量部
エチルシリケート 16.60重量部
組成b
シランカップリング剤 0.20重量部
イソプロピルアルコール 3.90重量部
0.5N塩酸水溶液 0.50重量部
O 22.60重量部
また、基材層20用のPETフィルムの全面に、グラビアコーティング法を用いて、カーボンブラックを含むインキを塗布し、インキを乾燥させた。これによって、厚み1μmの黒色の着色層からなる遮光層25を形成した。インキとしては、東洋インキ株式会社製の墨インキ N800LPGTスミを用いた。
その後、基材層20用のPETフィルムのうち遮光層25が形成されている側の面と、ガスバリア体30のうちバリアコート膜42が形成されていない側の面とを対向させ、ドライラミネート用接着剤を用いて両者を貼りあわせた。次に、貼り合わせによって得られたフィルムのうちバリアコート膜42が形成されている側の面と、熱可塑性樹脂層45用のCPPフィルムとを対向させ、ドライラミネート用接着剤を用いて両者を貼りあわせた。このようにして、基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を得た。
上述のようにして得られた積層体を表面フィルム1および裏面フィルム2として用いて、図1に示す袋10を作製した。この際、波長10.6μmの炭酸ガスレーザーを表面フィルム1および裏面フィルム2に連続的に照射することにより、易開封線17を形成した。炭酸ガスレーザー源としては、KEYENCE製のML−Z9520(最大出力80W)を用いた。炭酸ガスレーザー源の駆動条件は、出力:90%、スキャン速度:3000mm/秒とした。
〔ガスバリア性の評価〕
易開封線17が形成された袋10の内部に、酸素の侵入を検知することができるよう構成された試験体を隙間無く充填した。その後、袋10の上端部13aを熱溶着して、試験体を袋10の内部に密封した。試験体としては、90℃のお湯1リットルに寒天20gを加えて溶解させた後、0.2gのメチレンブルーおよび0.6gの亜ジチオン酸ナトリウムを加えることによって得られた流動物を用いた。このような試験方法は、いわゆる寒天法とも称される手法である。
その後、試験体が密封された袋10を室温下に置き、内部の試験体を冷却させて固化させた。次に、試験体が密封された袋10に対して、120℃で30分間の殺菌処理を施した。このような高温での殺菌処理は、袋10の内部への酸素の侵入、および侵入した酸素と試験体との反応を加速させるためのものである。
上述の殺菌処理の後、袋10を開封して試験体を取り出した。そして、試験体のうち易開封線17と重なっていた箇所が青色に変色しているかどうかを目視にて確認した。結果、変色は生じていなかった。
〔遮光性の評価〕
基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む上述の積層体に、基材層20側から光を入射させることにより、積層体の全光線透過率を測定した。測定は、株式会社村上色彩技術研究所製のHazeMeterを用いて、JIS K 7361に準拠して行った。結果、全光線透過率は10%であった。
(実施例2)
遮光層25として、基材層20側から順に積層された第1着色層および第2着色層を含むものを用いたこと以外は、実施例1の場合と同様にして、基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を作製した。第1着色層および第2着色層の厚みは、それぞれ2μmおよび1μmとした。第1着色層は、酸化チタンを含むインキを塗布することによって形成した。インキとしては、東洋インキ株式会社製の白インキ R631ATを用いた。第2着色層としては、上述の白インキ R631ATおよび墨インキ N800LPGTスミを混合したインキを塗布することによって形成したものを用いた。なお本実施例において、第1着色層は、厚み1μmの着色層を2層塗り重ねることによって形成されたものである。後に示す表1においては、第1着色層が、白色の2つの層を塗り重ねたものとして表現されている。
実施例1の場合と同様にして、積層体のガスバリア性の評価を行った。結果、試験体の変色は生じていなかった。また実施例1の場合と同様にして、積層体の遮光性の評価を行った。結果、全光線透過率は11%であった。
(実施例3)
第2着色層における白インキと墨インキの混合比率を、実施例2の場合よりも白インキの比率が高くなるように変更したこと以外は、実施例2の場合と同様にして、基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を作製した。
実施例1の場合と同様にして、積層体のガスバリア性の評価を行った。結果、試験体の変色は生じていなかった。また実施例1の場合と同様にして、積層体の遮光性の評価を行った。結果、全光線透過率は17%であった。
(実施例4)
第2着色層における白インキと墨インキの混合比率を、実施例3の場合よりも白インキの比率が高くなるように変更したこと以外は、実施例3の場合と同様にして、基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を作製した。
実施例1の場合と同様にして、積層体のガスバリア性の評価を行った。結果、試験体の変色は生じていなかった。また実施例1の場合と同様にして、積層体の遮光性の評価を行った。結果、全光線透過率は25%であった。
(実施例5)
第2着色層として、上述の墨インキ N800LPGTスミを塗布することによって形成したものを用いたこと以外は、実施例2の場合と同様にして、基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を作製した。すなわち本実施例においては、上述の実施例2〜4とは異なり、第2着色層に白インキ R631ATが含まれていない。
実施例1の場合と同様にして、積層体のガスバリア性の評価を行った。結果、試験体の変色は生じていなかった。また実施例1の場合と同様にして、積層体の遮光性の評価を行った。結果、全光線透過率は9%であった。
(比較例1)
第2着色層として、上述の白インキ R631ATを塗布することによって形成したものを用いたこと以外は、実施例2の場合と同様にして、基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を作製した。すなわち本比較例においては、上述の実施例2〜4とは異なり、第2着色層に墨インキ N800LPGTスミが含まれていない。
実施例1の場合と同様にして、積層体のガスバリア性の評価を行った。結果、試験体に変色が生じていることが確認された。また実施例1の場合と同様にして、積層体の遮光性の評価を行った。結果、全光線透過率は30%であった。
(比較例2)
遮光層25として、藍色の着色材を含むインキを塗布することによって形成したものを用いたこと以外は、実施例1の場合と同様にして、基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を作製した。インキとしては、DICグラフィックス製のCLIOS(藍)を用いた。
実施例1の場合と同様にして、積層体のガスバリア性の評価を行った。結果、試験体に変色が生じていることが確認された。また実施例1の場合と同様にして、積層体の遮光性の評価を行った。結果、全光線透過率は51%であった。
(比較例3)
遮光層25として、紅色の着色材を含むインキを塗布することによって形成したものを用いたこと以外は、実施例1の場合と同様にして、基材層20、遮光層25、バリア層40および熱可塑性樹脂層45を含む積層体を作製した。インキとしては、DICグラフィックス製のCLIOS(紅)を用いた。
実施例1の場合と同様にして、積層体のガスバリア性の評価を行った。結果、試験体に変色が生じていることが確認された。また実施例1の場合と同様にして、積層体の遮光性の評価を行った。結果、全光線透過率は32%であった。
実施例1〜5および比較例1〜3における上述のガスバリア性および全光線透過率の評価結果をまとめて表1に示す。表1から、積層体の全光線透過率が少なくとも30%未満に、より好ましくは25%以下になるように、さらに好ましくは17%以下、11%以下、10%以下または9%以下になるように遮光層25を構成することにより、積層体の良好なガスガリア性を維持することができると言える。
Figure 0006573147
1 表面フィルム
2 裏面フィルム
10 袋
11 収容部
17 易開封線
18 切れ込み
19 切断開始部
20 基材層
25 遮光層
26 第1着色層
27 第2着色層
30 ガスバリア体
35 支持層
36 第1層
37 第2層
38 第3層
40 バリア層
41 蒸着膜
42 バリアコート膜
45 熱可塑性樹脂層

Claims (10)

  1. 内容物を収容するための袋であって、
    互いに対向する表面フィルムおよび裏面フィルムと、
    前記表面フィルムまたは前記裏面フィルムの少なくともいずれかに、少なくとも部分的に形成された易開封線と、を備え、
    前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムのうち前記易開封線が形成されている部分は、外面側から内面側へ順に積層された基材層、遮光層、ガスバリア体および熱可塑性樹脂層を少なくとも有する積層体からなり、
    前記積層体の前記基材層は、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを含み、
    前記ガスバリア体は、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを含む支持層と、前記支持層によって支持されたバリア層と、を含み、
    前記積層体の前記遮光層は、バインダー材と、該バインダー材内に分散された着色材と、を含み、
    前記易開封線は、前記積層体の外面から少なくとも前記基材層に達し、且つ、前記ガスバリア体の前記支持層を貫通しないよう形成された切れ込みを含み、
    前記積層体の全光線透過率が、25%以下であり、
    前記ガスバリア体の前記支持層は、第1層と、前記第1層に対向するように設けられた第2層と、前記支持層の前記第1層と前記第2層との間に配置された第3層と、を含み、
    前記支持層の前記第1層および前記第2層は、ポリエステル系樹脂からなり、
    前記支持層の前記第3層は、ポリアミド系樹脂からなる、袋。
  2. 前記遮光層は、前記袋の第1側端部から第2側端部に至るよう形成されている、請求項1に記載の袋。
  3. 前記バリア層は、前記支持層上に設けられ、無機酸化物または金属酸化物の少なくともいずれかを含む蒸着膜を有する、請求項1または2に記載の袋。
  4. 前記バリア層は、前記蒸着膜上に設けられたバリアコート膜をさらに含む、請求項3に記載の袋。
  5. 前記バリア層は、前記支持層上に設けられたバリアコート膜を含む、請求項1または2に記載の袋。
  6. 前記易開封線の前記切れ込みは、前記遮光層を貫通しないように形成されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の袋。
  7. 前記ガスバリア体の前記バリア層は、前記支持層の面のうち前記熱可塑性樹脂層側の面上に設けられている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の袋。
  8. 内容物を収容するための袋であって、
    互いに対向する表面フィルムおよび裏面フィルムと、
    前記表面フィルムまたは前記裏面フィルムの少なくともいずれかに、少なくとも部分的に形成された易開封線と、を備え、
    前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムのうち前記易開封線が形成されている部分は、外面側から内面側へ順に積層された基材層、遮光層、ガスバリア体および熱可塑性樹脂層を少なくとも有する積層体からなり、
    前記積層体の前記基材層は、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを含み、
    前記ガスバリア体は、ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂の少なくともいずれかを含む支持層と、前記支持層によって支持されたバリア層と、を含み、
    前記積層体の前記遮光層は、バインダー材と、該バインダー材内に分散された着色材と、を含み、
    前記易開封線は、前記積層体の外面から少なくとも前記基材層に達し、且つ、前記ガスバリア体の前記支持層を貫通しないよう形成された切れ込みを含み、
    前記積層体の全光線透過率が、25%以下であり、
    前記ガスバリア体の前記支持層は、第1層と、前記第1層に対向するように設けられた第2層と、を含み、
    前記バリア層は、前記支持層の前記第1層と前記第2層との間に配置されており、かつエチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド系樹脂またはポリビニルアルコールの少なくともいずれかからなる層を含んでいる、袋。
  9. 前記遮光層は、第1着色層と、前記第1着色層よりも前記ガスバリア体側に配置された第2着色層を少なくとも有し、
    前記第2着色層の光学濃度は、前記第1着色層の光学濃度よりも高くなっている、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の袋。
  10. 前記第1着色層は、白色の着色材を含み、
    前記第2着色層は、黒色の着色材を含む、請求項9に記載の袋。
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