JP6571879B2 - 光伝送システム及び帯域割り当て方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光伝送システム及び帯域割り当て方法に関する。
本願は、2016年9月9日に、日本に出願された特願2016−176764号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
モバイルネットワークでは、陸上に設置された無線基地局(以下「陸上局」という。)が、携帯電話やスマートフォン等の移動無線端末と通信する。バスや列車等の移動体と共に移動する移動無線端末の通信を、その移動体に設置された無線基地局(以下「移動体設置局」という。)が集約することが検討されている(非特許文献1参照)。移動体設置局は、移動体と共に移動する移動無線端末を代表して、移動無線端末の上り信号(上りフレーム)を陸上局に送信する。上り信号を移動体設置局から取得した陸上局は、光装置及び光ファイバを有する光ネットワークを介して、モバイルネットワークの上位装置に上り信号を送信する。
図9は、従来の光伝送システムの構成の例を示す図である。従来の光伝送システムでは、光ファイバは、陸上局ごとに敷設されている。しかしながら、陸上局のセル内に移動体が位置(在圏)していない場合には、陸上局は上り信号を上位装置に送信しないので、光ネットワークの帯域利用効率は低い。
陸上局及び上位装置の間の光ネットワークを複数の陸上局が共有すれば、光ネットワークの帯域利用効率は向上する。光ネットワークの帯域利用効率が向上すれば、光伝送システムは、光ファイバの敷設コストを削減することが可能である。複数の陸上局が共有する光ネットワークとしては、TDM−PON(Time Division Multiplexer - Passive Optical Network)(時分割多重−PON)がある(非特許文献2参照)。
安田 浩人,森岡 康史,森広 芳文,須山 聡,シン キユン,奥村幸彦,"5G将来無線アクセスネットワークにおけるムービングセルの実現法,"信学技報,RCS2014-3, 2014年4月. T. Tashiro, S. Kuwano, J. Terada, T. Kawamura, N. Tanaka, S. Shigematsu, and N. Yoshimoto, "A Novel DBA Scheme for TDM-PON based Mobile Fronthaul," Proc. OFC2014, Tu3F.3, Mar. 2014.
一例として、陸上局ごとの光終端装置(Optical Network Unit: ONU)が10台である場合について説明する。10台のONUは、共有のTDM−PONを介して、端局装置(Optical Line Terminal: OLT)と通信する。OLTがONUの上り信号に固定の帯域を割り当てる場合、ONUの上り信号の最大スループットは、オーバヘッドを考慮しない場合には1Gbpsである。
図10は、従来のOLTの構成の例を示す図である。従来のOLTは、O/E(Optical/Electrical)変換部と、上りフレーム処理部と、帯域割当算出部と、帯域割当部と、下りフレーム処理部と、E/O(Electrical/Optical)変換部とを備える。
O/E変換部は、光信号である上り信号をONUから取得する。O/E変換部は、光信号である上り信号を電気信号に変換する。O/E変換部は、電気信号である上り信号を上りフレーム処理部に送信する。上りフレーム処理部は、上り信号の帯域の割当量を要求するための信号(以下「リクエスト信号」という。)を、上り信号から抽出する。上りフレーム処理部は、リクエスト信号を帯域割当算出部に送信する。
帯域割当算出部は、リクエスト信号に基づいて、上り信号の帯域の割当量を算出する。帯域割当部は、上り信号の帯域の割当量に基づいて、各ONUの上り信号に帯域を割り当てる。下りフレーム処理部は、上り信号の帯域の割り当てを表す情報(以下「帯域割当情報」という。)を、E/O変換部に送信する。E/O変換部は、帯域割当情報を光信号に変換する。E/O変換部は、帯域割当情報を表す光信号をONUに送信する。
図11は、従来の帯域割り当て方法の例を示す図である。OLTは、ゲート信号をONUに送信する。ONUは、ONUの送信バッファにキューイングされた上り信号のトラフィック量(データ量)に基づいて、リクエスト信号を生成する。ONUは、リクエスト信号を表す光信号をOLTに送信する。キューイングされるデータ量に基づいて帯域を動的に割り当てた場合、上り信号の送信に遅延が生じる。
従来の帯域割り当て方法によってOLTが各ONUの上り信号に帯域を動的に割り当てた場合、帯域利用効率は向上する。しかしながら、前述のように、移動無線端末の上り信号の送信に遅延が生じることによって、スループットが低下しまう。一方、複数の陸上局と上位装置との間をTDM−PONで接続し、各陸上局に帯域を固定的に割り当てた場合には、帯域利用効率とスループットとが低下するという課題がある。
上記事情に鑑み、本発明は、複数の陸上局と上位装置との間をTDM−PONで接続し、各陸上局に帯域を動的に割り当てた場合においても、帯域利用効率とスループットとが低下しないようにし、かつ付加的な遅延を与えないようにすることが可能である光伝送システム及び帯域割り当て方法を提供することを目的としている。
本発明の第1の態様における光伝送システムは、自局のセルに位置している移動体の無線基地局から上り信号を取得する複数の陸上局と、前記陸上局から取得した上り信号を時分割多重で送信する複数の光終端装置と、時分割多重で送信された上り信号のトラヒック量を前記光終端装置ごとに検出するトラヒックモニタ部と、前記移動体が位置している前記セルの陸上局に接続された前記光終端装置を前記トラヒック量に基づいて推定し、前記移動体が位置している前記セルの陸上局に接続された前記光終端装置の上り信号に割り当てる帯域の第1の割当量と、前記移動体が位置している前記セルに隣接している他の前記セルの陸上局に接続された他の前記光終端装置の上り信号に割り当てる帯域の第2の割当量とを算出する帯域割当算出部と、を備える。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様の光伝送システムは、前記光終端装置の数を表す情報を取得する接続数取得部と、前記陸上局の配置の並び順に応じた前記光終端装置の配列を表す情報を生成する配列情報生成部と、をさらに備え、前記帯域割当算出部は、前記光終端装置の数と前記光終端装置の配列とに基づいて前記第1及び第2の割当量を算出する。
本発明の第3の態様によれば、第1又は第2の態様の光伝送システムは、前記移動体の移動方向を表す情報を取得する進行方向取得部をさらに備え、前記帯域割当算出部は、前記移動体が位置している前記セルに対して前記移動方向に位置する他の前記セルの陸上局に接続された他の前記光終端装置の上り信号に割り当てる帯域の割当量を算出する。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3の態様のいずれか一つの光伝送システムにおいて、前記帯域割当算出部は、前記移動体が位置している前記セルの陸上局に接続された前記光終端装置の上り信号に割り当てる帯域の割当量と、前記セルの一部に重なっている他の前記セルの陸上局に接続された他の前記光終端装置の上り信号に割り当てる帯域の割当量とを前記第1の割当量として算出する。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4の態様のいずれか一つの光伝送システムにおいて、前記帯域割当算出部は、前記複数の陸上局のうち端に位置している陸上局の数と予め定められた帯域とを乗算した結果を前記第1及び第2の割当量のいずれか一方又は両方から減算する。
本発明の第6の態様によれば、第1から第5の態様のいずれか一つの光伝送システムは、前記上り信号のトラヒックが発生していない前記光終端装置に、前記光終端装置をスリープさせるための信号を送信する下りフレーム処理部をさらに備える。
本発明の第7の態様における帯域割り当て方法は、光伝送システムが実行する帯域割り当て方法であって、陸上局のセルに位置している移動体の無線基地局から上り信号を取得するステップと、前記陸上局から取得した上り信号を時分割多重で送信するステップと、時分割多重で送信された上り信号のトラヒック量を光終端装置ごとに検出するステップと、前記移動体が位置している前記セルの陸上局に接続された前記光終端装置を前記トラヒック量に基づいて推定し、前記移動体が位置している前記セルの陸上局に接続された前記光終端装置の上り信号に割り当てる帯域の第1の割当量と、前記移動体が位置している前記セルに隣接している他の前記セルの陸上局に接続された他の前記光終端装置の上り信号に割り当てる帯域の第2の割当量とを算出するステップと、を含む。
本発明は、複数の陸上局と上位装置との間をTDM−PONで接続し、各陸上局に帯域を動的に割り当てた場合においても、帯域利用効率とスループットとが低下しないようにすること可能となる。
第1実施形態の光伝送システムの構成の例を示す図である。 第1実施形態のOLTの構成の例を示す図である。 第1実施形態の帯域割当算出部の動作の例を示すフローチャートである。 第2実施形態のOLTの構成の例を示す図である。 第2実施形態の帯域割当算出部の動作の例を示すフローチャートである。 第3実施形態の光伝送システムの構成の例を示す図である。 第3実施形態の帯域割当算出部の動作の例を示すフローチャートである。 第4実施形態の光伝送システムの構成の例を示す図である。 従来の光伝送システムの構成の例を示す図である。 従来のOLTの構成の例を示す図である。 従来の帯域割り当て方法の例を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、光伝送システム1の構成の例を示す図である。光伝送システム1は、時分割多重によって光信号を伝送するTDM−PONを有する通信システムである。光伝送システム1は、複数の陸上局2と、複数のONU3(光終端装置)と、光スプリッタ4と、光ファイバ5と、OLT6(端局装置)と、複数の上位装置7とを備える。
陸上局2は、陸上に設置された無線基地局である。陸上局2は、無線通信が可能な範囲であるセル8を形成する。陸上局2は、自局のセル8に位置(在圏)する移動体9の移動体設置局10と無線通信する。陸上局2は、自局のセル8に位置する移動体9から上り信号を取得(受信)する。陸上局2は、自局のセル8に位置する移動体9に下り信号を送信する。
ONU3は、光終端装置である。ONU3は、移動体設置局10が送信した上り信号を、陸上局2から取得する。ONU3は、帯域割当情報を表す光信号を、OLT6から取得する。ONU3は、帯域割当情報に基づいて、光信号である上り信号をOLT6に送信する。
ONU3は、リクエスト信号を表す光信号を、OLT6に送信してもよい。ONU3は、自装置が使用されていない期間では、自装置の電源をオフすることによってスリープしてもよい。これによって、ONU3は消費電力を低減することが可能である。
光スプリッタ4は、光ファイバ5で伝送された光信号を分岐又は合波する。光ファイバ5は、光信号である上り信号をOLT6に伝送する。光ファイバ5は、光信号である下り信号をONU3に伝送する。
OLT6は、端局装置である。OLT6は、光スプリッタ4、光ファイバ5及びOLT6を含むTDM−PONシステムを介して、時分割多重された光信号である下り信号を、ONU3に送信する。OLT6は、光スプリッタ4及び光ファイバ5を含むTDM−PONシステムを介して、時分割多重された光信号である上り信号を、ONU3から受信する。
OLT6は、ONU3との通信に使用していない帯域(余剰帯域)を、光伝送システム1以外の他システムの通信サービスの信号に割り当ててもよい。
上位装置7は、モバイルネットワークの通信装置である。上位装置7は、移動無線端末の上り信号(上りフレーム)を、OLT6から取得する。
移動体9は、バスや列車等の車両である。移動体9は、無線基地局である移動体設置局10を備える。移動体設置局10は、移動体9と共に移動する移動無線端末の通信を集約する。移動体9と共に移動する移動無線端末は、移動体9に乗車する人が所持する無線端末(例えば、スマートフォン、携帯電話など)である。移動体設置局10は、移動体9と共に移動する移動無線端末を代表して、移動無線端末の上り信号を陸上局2に送信する。
OLT6の構成の例を説明する。図2は、OLT6の構成の例を示す図である。OLT6は、O/E変換部60と、上りフレーム処理部61と、トラヒックモニタ部62と、接続順生成部63(配列情報生成部)と、接続数取得部64と、帯域割当算出部65と、帯域割当部66と、下りフレーム処理部67と、E/O変換部68とを備える。
O/E変換部60は、光信号である上り信号をONU3から取得する。O/E変換部60は、光信号である上り信号を電気信号に変換する。O/E変換部60は、電気信号である上り信号を上りフレーム処理部61に送信する。
上りフレーム処理部61は、上り信号を上位装置7及びトラヒックモニタ部62に送信する。
トラヒックモニタ部62は、上り信号のトラヒック量を表す情報(以下「トラヒック情報」という。)を、時刻に対応付けてONU3ごとに生成する。上り信号のトラヒック量は、ONU3のセル8に移動体9が位置(在圏)しているか否かに応じて、ONU3ごとに時系列で推移する。トラヒックモニタ部62は、ONU3ごとのトラヒック情報を、接続順生成部63及び帯域割当算出部65に送信する。
トラヒックモニタ部62は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の不揮発性の記録媒体(非一時的な記録媒体)を有する記憶部を備えてもよい。記憶部は、上り信号やプログラムを記憶してもよい。
接続順生成部63(配列情報生成部)は、陸上局2の配置の並び順に応じたONU3の配列を表す情報を生成する。接続順生成部63は、OLT6に接続されたONU3の物理的な接続順序を表す情報を生成する。配列を表す情報は、例えば、「ONU−ID」や「Alloc−ID」等のONU3を一意に識別する識別情報を用いて表される。図1では、ONU3の接続順序は、ONU3−1、3−2、3−3の順である。ONU3の物理的な接続順序は、例えば、ONU3に関するデータベースに予め登録されている。陸上局2の配置の並び順とは、移動体9が移動する場合に通過するセル8を有する陸上局2の順序である。すなわち、移動体9が移動する場合において、移動体設置局10と無線通信を行う陸上局2の順序が、陸上局2の配置の並び順である。陸上局2の配置の並び順に応じたONU3の配列とは、移動体9の移動に応じて上り信号のトラヒックが生じるONU3の順序を示す配列である。ONU3の物理的な接続順序は、移動体9が移動する場合に通過するセル8の順序に対応するONU3の順序である。すなわち、ONU3の物理的な接続順序は、移動体9の移動に応じてOLT6へ送信する上り信号のトラヒックが生じるONU3の順序である。セル8に対応するONU3とは、セル8を有する陸上局2に接続されるONU3である。
接続順生成部63は、線路上を移動する列車等である移動体9から送信された上り信号のトラヒック量の推移の履歴に基づいて、ONU3の物理的な接続順序を推定してもよい。ONU3−1、3−2、3−3の順に上り信号のトラヒックが増加した場合、接続順生成部63は、ONU3の物理的な接続順序を、ONU3−1、3−2、3−3の順であると推定してもよい。
接続数取得部64は、光ファイバ5を介してOLT6に接続されているONU3の数を表す情報を取得する。接続数取得部64は、光ファイバ5を介してOLT6に接続されているONU3の数を表す情報を、帯域割当算出部65に送信する。
帯域割当算出部65は、ONU3ごとのトラヒック情報とONU3の数とに基づいて、移動体9が位置(在圏)しているセル8の陸上局2に接続されたONU3を推定する。帯域割当算出部65は、トラヒック情報が表すトラヒック量が閾値以上であるONU3を、移動体9が位置しているセル8の陸上局2に接続されたONU3であると推定する。
帯域割当算出部65は、推定結果とONU3の数とONU3の配列とに基づいて、移動体9が位置しているセル8の陸上局2に接続されたONU3の上り信号に帯域を割り当てる。帯域割当算出部65は、移動体9の移動に追従した帯域割当を行うよう、ONU3の上り信号の帯域の割当量(第1の割当量)を動的帯域割り当て(Dynamic Bandwidth Allocation : DBA)周期で算出する。
帯域割当算出部65は、推定結果とONU3の数とONU3の配列とに基づいて、移動体9が位置しているセル8に隣接している他のセル8の陸上局2に接続されたONU3の上り信号に帯域を割り当てる。帯域割当算出部65は、移動体9の移動に追従した帯域割当を行うよう、ONU3の上り信号の帯域の割当量(第2の割当量)をDBA周期で算出する。
帯域割当部66は、帯域割当算出部65により算出された上り信号の帯域の割当量に基づいて、上り信号の帯域をONU3ごとに割り当てる。帯域割当部66は、上り信号の帯域の割り当てを表す情報(以下「帯域割当情報」という。)を下りフレーム処理部67に送信する。
下りフレーム処理部67は、帯域割当情報を、E/O変換部68に送信する。下りフレーム処理部67は、ONU3ごとのトラヒック情報を、トラヒックモニタ部62から取得してもよい。下りフレーム処理部67は、上り信号のトラヒックが発生していないONU3に、ONU3をスリープさせるための信号を、E/O変換部68を介して送信してもよい。
E/O変換部68は、帯域割当情報を光信号に変換する。E/O変換部68は、帯域割当情報に基づく光信号をONU3に送信する。E/O変換部68は、ONU3をスリープさせるための光信号を、ONU3に送信してもよい。
図3は、帯域割当算出部65の動作の例を示すフローチャートである。図3に示すフローチャートでは、一例として、セル8に隣接している他のセル8の数(陸上局2の数)Nは、陸上局2ごとに2個である。帯域割当算出部65は、光伝送システム1の動作の開始時に、図3に示すフローチャートの動作を実行する。移動体9が位置しているセル8の陸上局2に接続しているONU3では、上り信号のトラヒックが発生する。移動体9が位置しているセル8に隣接するセル8を有する陸上局2に接続するONU3では、移動体9の移動に応じて、上り信号のトラヒックが発生する可能性がある。
帯域割当算出部65は、光ファイバ5を介してOLT6に接続されているONU3の数を表す情報を、接続数取得部64から取得する(ステップS101)。帯域割当算出部65は、陸上局2の配置の並び順に応じたONU3の配列を表す情報を取得する(ステップS102)。
帯域割当算出部65は、TDM−PONで使用可能な最大帯域Bを定める。10Gbpsクラスの最大伝送速度を持つTDM−PONにおいて、オーバヘッドによる帯域利用効率の低下を考慮しない場合、最大帯域Bは10Gbpsである。帯域割当算出部65は、トラヒックが発生したと判定するための閾値Dthを定める。トラヒックが発生しているONU3の数をカウントするための変数kを、0に初期化する(ステップS103)。閾値Dthは、予め定められていてもよい。
帯域割当算出部65は、光伝送システム1の全てのONU3−i(iは、ONU3の識別番号)の上り信号に、予め定められた固定の帯域BFIXを割り当てる(ステップS104−ステップS106)。
帯域割当算出部65は、ステップS107からステップS116までを、DBA周期で実行する(ステップS107−ステップS116)。
帯域割当算出部65は、上り信号のトラヒックが発生しているONU3を検知したトラヒックモニタ部62から、ONU3ごとのトラヒック情報を取得する。帯域割当算出部65は、上り信号のトラヒック量が閾値Dthを超えているか否かを、ONU3ごとに判定する。帯域割当算出部65は、ONU−ID等の識別番号iをインクリメントした結果がONU3の数を超えている場合、ステップS112に処理を進める(ステップS108−ステップS111)。
上り信号のトラヒック量が閾値Dthを超えていない場合(ステップS109:NO)、帯域割当算出部65は、ステップS108に処理を戻す(ステップS111)。上り信号のトラヒック量が閾値Dthを超えている場合(ステップS109:YES)、帯域割当算出部65は、上り信号のトラヒック量が閾値Dthを超えているONU3の識別番号iを、配列Array[k]に登録する。帯域割当算出部65は、変数kに1を加算し、ステップS111に処理を進める(ステップS110)。
帯域割当算出部65は、光伝送システム1の全てのONU3について、上り信号の帯域Bを0に初期化する(ステップS112)。帯域割当算出部65は、上り信号のトラヒック量が閾値Dthを超えているONU3について、ステップS113からステップS115までを繰り返す(ステップS113−ステップS115)。
帯域割当算出部65は、上り信号のトラヒック量が閾値Dthを超えているONU3の上り信号に、帯域B[Array[i]]を式(1)に基づいて割り当てる。
Figure 0006571879
以下、上り信号のトラヒック量が閾値Dthを超えているONU3の陸上局2のセル8に隣接している他のセル8を、「隣接セル」という。すなわち、移動体9が位置していると推定されるセル8に隣接するセル8を「隣接セル」という。
上り信号のトラヒック量が閾値Dthを超えているONU3の陸上局2のセル8から隣接セルに移動体9が移動した場合、トラヒックモニタ部62は、隣接セルの陸上局2に接続されたONU3の上り信号のトラヒック量を検出する必要がある。このため、帯域割当算出部65は、第1の隣接セルの陸上局2に接続されたONU3の上り信号に、式(2)によって示される帯域B’(=B[Array[i]+1])を割り当てる。帯域割当算出部65は、第2の隣接セルの陸上局2に接続されたONU3の上り信号に、式(2)によって示される帯域B’(=B[Array[i]−1])を割り当てる(ステップS114)。
Figure 0006571879
帯域割当算出部65は、式(2)によって示される帯域B’に比例定数αを乗算してもよい。
帯域割当算出部65は、上り信号のトラヒック量が閾値Dthを超えているONU3の上り信号と隣接セルの陸上局2に接続されたONU3の上り信号とに帯域を割り当てていない場合には、ステップS113に処理を戻す(ステップS115)。帯域割当算出部65は、上り信号のトラヒック量が閾値Dthを超えているONU3の上り信号に帯域Bを割り当て、隣接セルの陸上局2に接続されたONU3の上り信号に帯域B’を割り当てれば、他のONU3の上り信号には帯域を割り当てなくてもよい。
帯域割当算出部65は、ステップS107に処理を戻す(ステップS116)。
以上のように、第1実施形態の光伝送システム1は、複数の陸上局2と、複数のONU3と、トラヒックモニタ部62と、帯域割当算出部65とを備える。陸上局2は、自局のセルに位置している移動体9の移動体設置局10から、上り信号を取得する。ONU3は、陸上局2から取得した上り信号を、時分割多重で送信する。トラヒックモニタ部62は、時分割多重で送信された上り信号のトラヒック量を、ONU3ごとに検出する。帯域割当算出部65は、移動体9が位置しているセル8の陸上局2に接続されたONU3を、上り信号のトラヒック量に基づいて推定する。帯域割当算出部65は、移動体9が位置しているセル8の陸上局2に接続されたONU3の上り信号に割り当てる帯域B[Array[i]]を算出する。帯域割当算出部65は、移動体9が位置しているセル8に隣接している他のセル8の陸上局2に接続された他のONU3の上り信号に割り当てる帯域B[Array[i]±1]を算出する。移動体9が位置しているセル8に隣接している他のセル8の陸上局2に接続された他のONU3に帯域B’を割り当てることにより、OLT6は、上り信号のトラヒック量に基づいて、移動体9が他のセル8へ移動したことを検出できる。OLT6は、検出結果に基づいて、各ONU3の上り信号に割り当てる帯域を算出し、割り当てる帯域を更新する。
これによって、第1実施形態の光伝送システム1は、複数の陸上局2と上位装置7との間をTDM−PONで接続し、各陸上局2に帯域を動的に割り当てた場合に、帯域利用効率とスループットとが低下しないようにし、かつ付加的な遅延を与えないようにすることが可能である。
第1実施形態の光伝送システム1は、OLT6が収容するONU3の数を増加させることが可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、移動体9の進行方向が既知である点が、第1実施形態と相違する。第2実施形態では、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図4は、OLT6の構成の例を示す図である。OLT6は、O/E変換部60と、上りフレーム処理部61と、トラヒックモニタ部62と、接続順生成部63(接続順序整列部)と、接続数取得部64と、帯域割当算出部65と、帯域割当部66と、下りフレーム処理部67と、E/O変換部68と、進行方向取得部69とを備える。
進行方向取得部69は、移動体9の進行方向を表す情報を取得する。移動体9の進行方向を表す情報は、例えば、移動体9に関するデータベースに予め登録されている。移動体9が列車である場合、線路上を移動する移動体9の進行方向は、線路が敷かれている方向に基づいて確定可能である。進行方向取得部69は、移動体9の進行方向を表す情報(進行方向情報)を、帯域割当算出部65に送信する。例えば、移動体9の進行方向を表す情報は、正方向及び負方向のように表現される。正方向は、配列Array[k]に登録された順を表す方向である。負方向は、配列Array[k]に登録された順の逆順を表す方向である。
進行方向取得部69は、上り信号のトラヒック量を表すトラヒック情報をトラヒックモニタ部62から取得する場合、上り信号のトラヒック量の推移の履歴に基づいて、移動体9の進行方向を推定してもよい。
図5は、帯域割当算出部65の動作の例を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートには、図3に示すフローチャートと比較して、ステップS201−ステップS204が追加されている。
ステップS106の次に、帯域割当算出部65は、移動体9の進行方向を表す情報を進行方向取得部69から取得する(ステップS201)。ステップS113の次に、帯域割当算出部65は、移動体9の進行方向が正方向であるか否かを判定する(ステップS202)。
移動体9の進行方向が正方向である場合(ステップS202:YES)、帯域割当算出部65は、上り信号のトラヒック量が閾値Dthを超えているONU3の上り信号に、式(3)によって示される帯域B[Array[i]]を割り当てる。
Figure 0006571879
帯域割当算出部65は、移動体9が進行する方向(正方向)の隣接セルの陸上局2に接続されたONU3の上り信号に、式(4)によって示される帯域B’(=B[Array[i]+1])を割り当てる。
Figure 0006571879
移動体9の進行方向が正方向と定まっているため、帯域割当算出部65は、移動体9が進行する方向の逆方向(負方向)の隣接セルの陸上局2に接続されたONU3の上り信号に、帯域Bを割り当てなくてよい。したがって、式(3)によって示される帯域Bは、式(1)によって示される帯域Bと比較して多い(ステップS203)。帯域割当算出部65は、ステップS115に処理を進める。
移動体9の進行方向が負方向である場合(ステップS202:NO)、帯域割当算出部65は、上り信号のトラヒック量が閾値Dthを超えているONU3の上り信号に、式(3)によって示される帯域B[Array[i]]を割り当てる。
帯域割当算出部65は、移動体9が進行する方向(負方向)の隣接セルの陸上局2に接続されたONU3の上り信号に、式(4)によって示される帯域B’を割り当てる。移動体9の進行方向が負方向と定まっているため、帯域割当算出部65は、移動体9が進行する方向(正方向)の隣接セルの陸上局2に接続されたONU3の上り信号に、帯域Bを割り当てなくてよい。したがって、式(3)によって示される帯域Bは、式(1)によって示される帯域Bと比較して多い(ステップS204)。帯域割当算出部65は、ステップS115に処理を進める。
以上のように、第2実施形態の帯域割当算出部65は、移動体9が位置するセル8に対して移動体9の移動方向に位置するセル8の陸上局2に接続された他のONU3の上り信号に割り当てる帯域B[Array[i]+1]又は帯域B[Array[i]−1]を算出する。
これによって、第2実施形態の光伝送システム1は、複数の陸上局2と上位装置7との間をTDM−PONで接続し、各陸上局2に帯域を動的に割り当てた場合に、帯域利用効率を向上させた上で、スループットが低下しないようにし、かつ付加的な遅延を与えないようにすることが可能である。
移動体9の進行方向が確定することによって、帯域割当算出部65は、隣接セルのうち進行方向に位置しないセルの陸上局2に接続されたONU3の上り信号に帯域を割り当てる必要がない。帯域割当算出部65は、帯域利用効率を向上させることにより、移動体9が位置しているセル8の陸上局2に接続されたONU3の上り信号に、より多くの帯域を割り当てることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、セル8の少なくとも一部と隣接セルの少なくとも一部とが重なっている点が、第1実施形態及び第2実施形態と相違する。第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態との相違点についてのみ説明する。
図6は、光伝送システム1の構成の例を示す図である。光伝送システム1は、複数の陸上局2と、複数のONU3(光終端装置)と、光スプリッタ4と、光ファイバ5と、OLT6(端局装置)と、複数の上位装置7とを備える。図6では、セル8の一部と隣接セルの一部とが重なっている。図6では、移動体9が複数のセル8に位置する場合があるので、帯域割当算出部65は、移動体9が位置している複数のセル8について、ONU3の上り信号に十分な帯域を割り当てる必要がある。
図7は、帯域割当算出部65の動作の例を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートには、図3に示すフローチャートと比較して、ステップS301−ステップS303が追加されている。
ステップS113の次に、帯域割当算出部65は、セル8の少なくとも一部と隣接セルの少なくとも一部とが重なっているか否かを判定する(ステップS301)。
セル8と隣接セルとが重なっていない場合(ステップS302:NO)、帯域割当算出部65は、ステップS114と同様に、上り信号のトラヒック量が閾値Dthを超えているONU3の上り信号に、式(1)によって示される帯域B[Array[i]]を割り当てる。帯域割当算出部65は、隣接セルの陸上局2に接続されたONU3の上り信号に、式(2)によって示される帯域B’(=B[Array[i]+1]、B[Array[i]−1])を割り当てる(ステップS302)。
セル8の少なくとも一部と隣接セルの少なくとも一部とが重なっている場合(ステップS302:YES)、帯域割当算出部65は、上り信号のトラヒック量が閾値Dthを超えているONU3の上り信号に、式(5)によって示される帯域B(i)(=B[Array[i]])を割り当てる。帯域割当算出部65は、セル8に重なっている隣接セルの陸上局2に接続されたONU3の上り信号に、式(5)によって示される帯域B(i−1)(=B[Array[i]−1])を割り当てる。
Figure 0006571879
図7では、変数iは、上り信号のトラヒック量が閾値Dthを超えているONU3の識別番号を表す。M(i)は、ONU(i)が接続されている陸上局2のセル8が重なっている隣接セルの陸上局2の数を表す変数である。M(i)は、2である。
帯域割当算出部65は、移動体9の正方向に位置している隣接セルの陸上局2に接続されたONU3の上り信号に、式(6)によって示される帯域B’(=B[Array[i]+1])を割り当てる。
Figure 0006571879
帯域割当算出部65は、移動体9の負方向に位置している隣接セルの陸上局2に接続されたONU3の上り信号に、式(6)によって示される帯域B’(=B[Array[i]−2])を割り当てる(ステップS303)。帯域割当算出部65は、ステップS302又はステップS303の次に、ステップS115に処理を進める。
以上のように、第3実施形態の帯域割当算出部65は、移動体9が位置しているセル8の陸上局2に接続されたONU3上り信号に割り当てる帯域B[Array[i]]及び帯域B[Array[i]−1]を算出する。帯域割当算出部65は、セル8の一部に重なっている他のセル8の陸上局2に接続された他のONU3の上り信号に割り当てる帯域B[Array[i]+1]及び帯域B[Array[i]−2]を算出する。
これによって、第3実施形態の光伝送システム1は、複数の陸上局2と上位装置7との間をTDM−PONで接続し、各陸上局2に帯域を動的に割り当てた場合に、帯域利用効率とスループットとが低下しないようにし、かつ付加的な遅延を与えないようにすることが可能である。
(第4実施形態)
第4実施形態では、端に位置している陸上局2−1のセル8−1に移動体9が進入したことによって、上り信号のトラヒックがOLT6−1に新たに発生する(生起する)点が、第3実施形態と相違する。第4実施形態では、第3実施形態との相違点についてのみ説明する。端に位置する陸上局2とは、陸上局2が接続するOLT6と異なるOLT6に接続された他の陸上局2のセルと隣接するセルを有する陸上局2である。
図8は、光伝送システム1の構成の例を示す図である。光伝送システム1は、複数の陸上局2と、複数のONU3(光終端装置)と、複数の光スプリッタ4と、複数の光ファイバ5と、複数のOLT6(端局装置)と、複数の上位装置7とを備える。図8において、陸上局2−1、2−2が、前述した、端に位置する陸上局2である。陸上局2−1のセル8−1から陸上局2−2のセル8−2へ移動体設置局10が移動する場合、OLT6−2は、ONU3−2において増加するトラヒックに応じた帯域割り当てを行う必要がある。陸上局2−2のセル8−2から陸上局2−1のセル8−1へ移動体設置局10が移動する場合も、OLT6−1は、ONU3−1において増加するトラヒックに応じた帯域割り当てを行う必要がある。
陸上局2−1は、光伝送システム1の複数の陸上局2のうち、端に位置している陸上局である。陸上局2−1のONU3−1は、光スプリッタ4−1及び光ファイバ5−1を介して、OLT6−1と通信する。陸上局2−2のONU3−2は、光スプリッタ4−2及び光ファイバ5−2を介して、OLT6−2と通信する。陸上局2−3のONU3−3は、光スプリッタ4−2及び光ファイバ5−2を介して、OLT6−2と通信する。
光伝送システム1の陸上局2のうち、端に位置している陸上局2−1では、移動体9がセル8−1に進入したことによって、上り信号のトラヒックが新たに発生する。このため、OLT6−1は、上り信号のトラヒック量が新たに発生しているONU3−1を検知するための上り信号の帯域γを、端に位置している陸上局2−1のONU3−1の上り信号に割り当てる必要がある。
光伝送システム1の陸上局2のうち、端に位置している陸上局は複数でもよい。以下、端に位置している陸上局2の数を「L」と表記する。
帯域割当算出部65は、帯域γと端に位置している陸上局2の数Lとを乗算する。帯域割当算出部65は、式(1)−(6)のそれぞれ又はいずれかから「γL」を減算した結果に基づいて、ONU3の上り信号に帯域を割り当てる。帯域割当算出部65は、帯域γと端に位置している陸上局2の数Lとを乗算した結果「γL」を、端に位置している陸上局2に接続されたONU3の上り信号に帯域を割り当ててもよい。具体的には、他のOLT6−1に接続された陸上局2−1のセル8−1から、自装置に接続された陸上局2−2のセル8−2へ移動体設置局10が移動する場合に備えて、OLT6−2は、陸上局2−2の上り信号を送信するONU3−2に対して帯域γLの一部又は帯域γを割り当てる。OLT6−1は、陸上局2−1の上り信号を送信するONU3−1に対して帯域γLの一部又は帯域γを割り当てる。
以上のように、第4実施形態の帯域割当算出部65は、複数の陸上局2のうち端に位置している陸上局2の数Lと、予め定められた帯域γとを乗算した結果「γL」を、上り信号の帯域の割当量から減算する。帯域割当算出部65は、帯域γLを、端に位置している陸上局2に接続されたOLT6に割り当てる。
これによって、第4実施形態の光伝送システム1は、複数の陸上局2と上位装置7との間をTDM−PONで接続した場合に、図3、図5又は図7に示す動的割り当ての動作を開始した後であっても、帯域利用効率とスループットとが低下しないようにし、かつ付加的な遅延を与えないようにすることが可能である。
第1実施形態から第4実施形態までにおいて説明したOLT6の動作は、組み合わされてもよい。
上述した実施形態における無線基地局、陸上局、移動体設置局、光伝送システムの少なくとも一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、光伝送システムに適用可能である。
1…光伝送システム、2…陸上局、3…ONU、4…光スプリッタ、5…光ファイバ、6…OLT、7…上位装置、8…セル、9…移動体、10…移動体設置局、60…O/E変換部、61…上りフレーム処理部、62…トラヒックモニタ部、63…接続順生成部、64…接続数取得部、65…帯域割当算出部、66…帯域割当部、67…下りフレーム処理部、68…E/O変換部、69…進行方向取得部

Claims (7)

  1. 自局のセルに位置している移動体の無線基地局から上り信号を取得する複数の陸上局と、
    前記陸上局から取得した上り信号を時分割多重で送信する複数の光終端装置と、
    時分割多重で送信された上り信号のトラヒック量を前記光終端装置ごとに検出するトラヒックモニタ部と、
    前記移動体が位置している前記セルの陸上局に接続された前記光終端装置を前記トラヒック量に基づいて推定し、前記移動体が位置している前記セルの陸上局に接続された前記光終端装置の上り信号に割り当てる帯域の第1の割当量と、前記移動体が位置している前記セルに隣接している他の前記セルの陸上局に接続された他の前記光終端装置の上り信号に割り当てる帯域の第2の割当量とを算出する帯域割当算出部と、
    を備える光伝送システム。
  2. 前記光終端装置の数を表す情報を取得する接続数取得部と、
    前記陸上局の配置の並び順に応じた前記光終端装置の配列を表す情報を生成する配列情報生成部と、
    をさらに備え、
    前記帯域割当算出部は、前記光終端装置の数と前記光終端装置の配列とに基づいて前記第1及び第2の割当量を算出する、請求項1に記載の光伝送システム。
  3. 前記移動体の移動方向を表す情報を取得する進行方向取得部
    をさらに備え、
    前記帯域割当算出部は、前記移動体が位置している前記セルに対して前記移動方向に位置する他の前記セルの陸上局に接続された他の前記光終端装置の上り信号に割り当てる帯域の前記第2の割当量を算出する、請求項1又は請求項2に記載の光伝送システム。
  4. 前記帯域割当算出部は、前記移動体が位置している前記セルの陸上局に接続された前記光終端装置の上り信号に割り当てる帯域の割当量と、前記セルの一部に重なっている他の前記セルの陸上局に接続された他の前記光終端装置の上り信号に割り当てる帯域の割当量とを前記第1の割当量として算出する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光伝送システム。
  5. 前記帯域割当算出部は、前記複数の陸上局のうち端に位置している陸上局の数と予め定められた帯域とを乗算した結果を前記第1及び第2の割当量のいずれか一方又は両方から減算する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光伝送システム。
  6. 前記上り信号のトラヒックが発生していない前記光終端装置に、前記光終端装置をスリープさせるための信号を送信する下りフレーム処理部
    をさらに備える、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光伝送システム。
  7. 光伝送システムが実行する帯域割り当て方法であって、
    陸上局のセルに位置している移動体の無線基地局から上り信号を取得するステップと、
    前記陸上局から取得した上り信号を時分割多重で送信するステップと、
    時分割多重で送信された上り信号のトラヒック量を光終端装置ごとに検出するステップと、
    前記移動体が位置している前記セルの陸上局に接続された前記光終端装置を前記トラヒック量に基づいて推定し、前記移動体が位置している前記セルの陸上局に接続された前記光終端装置の上り信号に割り当てる帯域の第1の割当量と、前記移動体が位置している前記セルに隣接している他の前記セルの陸上局に接続された他の前記光終端装置の上り信号に割り当てる帯域の第2の割当量とを算出するステップと、
    を含む帯域割り当て方法。
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