JP6235961B2 - 移動通信システム及び制御方法 - Google Patents

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本発明は、移動通信システムを制御する技術に関する。
携帯電話やスマートフォン、タブレットなどの無線通信端末(以下、「無線端末」という。)は、通信事業者が運営する移動通信システムに接続することによって、通信事業者が提供する音声通信やデータ通信などの通信サービスを利用することができる。近年では、このような移動通信システムとして、第3世代移動通信システム(3G)や第4世代移動通信システム(4G)などが実用化されている。無線端末は、自装置が位置するエリアをカバーするアクセスポイント(以下、「基地局」という。)に接続することによって移動通信システムに接続する。
このような移動通信システムを構成するアクセス網形態の1つとして、PON(Passive Optical Network:光受動通信網)がある。PONの下流には、無線端末を収容する基地局が接続される。PONの上流には、通信サービスを提供するための上位ネットワークが接続される。PONは、OLT(Optical Line Terminal)と、ONU(Optical Network Unit)とを備える。OLTは、PONにおける上位ネットワーク側の回線終端装置(上位局側光回線終端装置)である。ONUは、PONにおける基地局の回線終端装置(基地局側光回線終端装置)である。OLTは、複数のONUの通信を集約し、上位ネットワークに中継する。PONは、OLTとONUとの間での通信において、光−電気変換を行わずに受動素子であるスプリッタを用いて光信号を複数に分岐するようにされたアクセス網形態である。このようなPONでは、一心の光ファイバーを複数ユーザで共有することができるため、経済的なネットワークを構築できる。
PONのうち、OLTとONUとがイーサネット(登録商標)フレーム(以下、「フレーム」という。)により通信を行うものについては、EPON(Ethernet(登録商標) PON)と呼ばれる。一般に、PONにおいては、OLTからONUへの通信の方向を下り方向と呼び、ONUからOLTへの通信の方向を上り方向と呼ぶ。EPONでは、OLTは、LLID(Logical Link ID)をONUに付与することによって、ONUとの間の通信リンクを確立する。LLIDは、ONUの識別情報である。OLTは、送信先となるONUのLLIDをフレームのプリアンブル信号に付与することによって、特定のONUに対してフレームをユニキャスト送信する。通常、ユーザデータの送信には、ユニキャストが用いられる。
OLTからONUへのフレームの送信は、ユニキャストとブロードキャストに大別される。そして、OLTからONUへ送信されるフレームは暗号化されて送信される。ブロードキャストによってOLTから送信されるフレームは、OLTに接続された全てのONUが復号可能となるように暗号化される。これに対してユニキャストによってOLTから送信されるフレームは、送信先に指定されたONUのみが復号可能となるように暗号化される。そのため、ユニキャストによって送信されるフレームは、ブロードキャストによって送信されるフレームよりも秘匿性が高い。
無線端末は、自装置の移動に伴って、収容される基地局を変更することにより、移動通信システムがカバーする範囲内において通信サービスの利用を継続することができる。このように、無線端末が、収容される基地局を変更することをハンドオーバーという。一般に、ハンドオーバーでは、無線アクセスシステムにおいてOLTとONUとの間の通信経路を切り替える処理を行うため、ハンドオーバーが完了するまでの間、無線端末と基地局との間の通信が中断される。
IEEE Std 802.3-2012 SECTION FIVE "76.2.6.1.3.2 LLID"
そのため、従来の移動通信システムでは、無線端末のハンドオーバーにおいて、パケットロスの発生や、通信遅延の増大などの理由により通信品質が低下するという課題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、移動通信システムと無線端末との間の通信において、ハンドオーバー時の通信品質の低下を抑制することを可能とする技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、光通信路経由で通信する上位局側光回線終端装置と基地局側光回線終端装置とを備える光通信システムと、自装置が管轄するエリアに位置する無線端末を収容し、自装置に接続された前記基地局側光回線終端装置と前記無線端末との間の通信を中継する無線基地局と、を備え、自装置の位置に応じて、接続する前記無線基地局を切り替えながら移動する前記無線端末を上位ネットワークに接続する移動通信システムであって、前記上位局側光回線終端装置は、前記無線端末の移動先のエリアをカバーする無線基地局を予測する予測部と、前記無線端末宛のフレームを複製する複製部と、複製された前記フレームを、予測された前記無線基地局に接続された前記基地局側光回線終端装置宛に送信する送信部と、を備える移動通信システムである。
本発明の一態様は、上記の移動通信システムであって、過去に前記無線端末を収容した無線基地局に関する情報に基づいて、前記複製部が前記フレームを複製するタイミングを制御する制御部をさらに備える、移動通信システムである。
本発明の一態様は、上記の移動通信システムであって、前記制御部は、過去に前記無線端末を収容した前記無線基地局が前記無線端末を収容した時間に基づいて前記タイミングを制御する、移動通信システムである。
本発明の一態様は、上記の移動通信システムであって、前記制御部は、前記時間のばらつきが大きいほど、前記複製部が前記フレームを複製する時間を長くし、前記時間のばらつきが小さいほど、前記複製部が前記フレームを複製する時間を短くする、移動通信システムである。
本発明の一態様は、上記の移動通信システムであって、前記送信部は、予測された前記無線基地局に接続された前記基地局側光回線終端装置宛に、複製された前記フレームを暗号化して送信する、移動通信システムである。
本発明の一態様は、光通信路経由で通信する上位局側光回線終端装置と基地局側光回線終端装置とを備える光通信システムと、自装置が管轄するエリアに位置する無線端末を収容し、自装置に接続された前記基地局側光回線終端装置と前記無線端末との間の通信を中継する無線基地局と、を備え、自装置の位置に応じて、接続する前記無線基地局を切り替えながら移動する前記無線端末を上位ネットワークに接続する移動通信システムにおいて、前記上位局側光回線終端装置が、前記無線端末の移動先のエリアをカバーする無線基地局を予測する予測ステップと、前記無線端末宛のフレームを複製する複製ステップと、複製された前記フレームを、予測された前記無線基地局に接続された前記基地局側光回線終端装置宛に送信する送信ステップと、を有する制御方法である。
本発明により、移動通信システムと無線端末との間の通信において、ハンドオーバー時の通信品質の低下を抑制することが可能となる。
実施形態における移動通信システム1のシステム構成を示すシステム構成図。 OLT400の機能構成を示す機能ブロック図。 無線端末100がハンドオーバーする様子を示す概略図。 下りフレームが複製されるタイミングを示すタイミングチャート。 実施形態のOLT400が下りフレームを複製する処理の流れを示すフローチャート。
図1は、実施形態における移動通信システム1のシステム構成を示すシステム構成図である。
図1に示す移動通信システム1は、無線アクセスシステム2及び光通信システム3を備える。移動通信システム1は、無線端末100−11〜100−n2を基地局である無線アクセスシステム2に収容する。そして、移動通信システム1は、光通信システム3を介して、無線端末100−11〜100−n2と上位ネットワーク200との間の通信を中継する。上位ネットワーク200は、例えばインターネット上などに存在する各種のサーバなどを含む。なお、図1の符号に含まれるnは1以上の数を表しており、対象機器が複数の機器で構成されてもよいことを表している。以下の説明では、説明を簡単にするため、特に区別しない限り無線端末100−11〜100−n2を無線端末100と記載する。
無線アクセスシステム2は、AP300−1〜300−nを備える。AP300−1〜300−nは、無線端末100を収容し、光通信システム3に接続するためのアクセスポイント(基地局)である。なお、以下の説明では、説明を簡単にするため、AP300−1〜300−nをAP300と記載する。また、AP300に接続する無線端末100の数は、図1と異なる数であってもよい。AP300は、無線端末100から送信されるフレームを光通信システム3に中継する。また、AP300は、光通信システム3から送信されるフレームを無線端末100に中継する。AP300は、中継するフレームの宛先となる無線端末100が自装置に帰属していない場合、当該フレームを破棄する。
光通信システム3は、例えばEPONによって実現される光受動通信網である。図1に示す光通信システム3では、1つのOLT400と複数のONU500−1〜500−nとが光通信路600を介して接続される。光通信路600は光スプリッタや光ファイバーなどを備えて形成される。OLT400は、光通信路600の上位ネットワーク側の終端に設置される光回線終端装置である。OLT400の上流には上位ネットワーク200が接続される。OLT400は、例えば上位ネットワーク200と光通信路600との間の通信において、電気信号と光信号との間での信号の変換や、信号の多重化などを行う。
ONU500−1〜500−nは、光通信路600の基地局側に設置される光回線終端装置である。ONU500−1〜500−nの下流には、それぞれAP300−1〜300−nが接続される。ONU500−1〜500−nは、光通信路600を介して、AP300の通信をOLT400に中継する。なお、以下の説明では、説明を簡単にするため、特に区別しない限りONU500−1〜500−nをONU500と記載する。
図2は、OLT400の機能構成を示す機能ブロック図である。
OLT400は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、OLT制御プログラムを実行する。OLT400は、OLT制御プログラムの実行によって波長合分波器410、光受信部420、光送信部430及び制御部440を備える装置として機能する。
なお、OLT400の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。OLT制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。OLT制御プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
波長合分波器410は、上り方向と下り方向の各光信号の波長に対応する波長フィルタを備えて構成される。波長合分波器410は、光ファイバーにより伝送される光信号から上り方向の光信号に対応する波長を分離することによって、ONU500から送信された光信号を抽出して光受信部420に出力する。また、波長合分波器410は、光送信部430から出力された下り方向に対応する波長を有する光信号を光ファイバーにより伝送される光信号に合成し、ONU500に送信する。
光受信部420は、波長合分波器410から出力された光信号を入力し、光信号をデータ信号に復調して制御部440に出力する。
光送信部430は、制御部440から出力された送信信号を入力し、下り方向に対応する波長を有する光信号に変換し、変換した光信号を波長合分波器410に出力する。
制御部440は、ONU500との通信及び上位ネットワーク200との通信に関する制御を行う。制御部440は、LLID付与部441、送信バッファ442、予測部443、複製制御部444、フレーム複製部445及び移動先LLID付与部446を備える。
LLID付与部441には、下り方向に送信されるフレーム(以下、「下りフレーム」という。)が入力される。LLID付与部441は、下りフレームがユニキャストにより送信されるとき、送信先となるONU500のLLIDを下りフレームのプリアンブル信号に付与する。LLID付与部441は、LLIDを付与した下りフレームを送信バッファ442に出力する。
送信バッファ442は、出力された下りフレームを蓄積するバッファである。送信バッファ442は、出力された下りフレームを、フレームが出力された順序でバッファに入力する。送信バッファ442は、バッファに蓄積している下りフレームを、バッファに入力した順序で光送信部430に出力する。
予測部443は、頻繁にハンドオーバーを繰り返している無線端末100を予測対象として、予測対象となる無線端末100(以下、「対象端末」という。)を検出し、対象端末がハンドオーバーする先の基地局(AP300)を予測する。予測部443は、予測したハンドオーバー先のAP300の情報を移動先LLID付与部446に出力する。
なお、ハンドオーバー先の基地局(AP300)の予測方法は特に限定しないが、実施形態のOLT400では、ハンドオーバー先の基地局(AP300)の予測は高い精度であることが望ましい。これは、実施形態のOLT400は、無線端末100のハンドオーバー時の通信品質の低下を抑制するために、無線端末100の通信データを増加させるためである。この通信データの増加がネットワーク帯域を圧迫することを避けるため、上記の予測は高い精度で行われることが望ましい。
ハンドオーバー先の基地局(AP300)を高い精度で予測できる場合の例として、予測対象の無線端末100の移動する方向が常に一方向である場合が挙げられる。例えば、高速道路や鉄道の線路などに沿って基地局が設置された場合において、無線端末100が、前記高速道路を走行する自動車や、前記線路を走行する電車などに搭載されて移動する場合である。このような場合、移動中の無線端末100を収容している基地局(AP300)の情報と、無線端末100の移動方向とに基づいて、ハンドオーバー先の基地局(AP300)を高い精度で予測することができる。
複製制御部444は、フレーム複製部445が下りフレームを複製するタイミングを制御する。具体的には、複製制御部444は、フレーム複製部445に下りフレームの複製を開始させる複製開始タイミングを判断する。複製開始タイミングは、対象端末が過去に収容された基地局(AP300)において、対象端末を収容した時間(以下、「滞在時間」という。)の統計値に基づいて判断される。複製制御部444が複製開始タイミングを判断する方法の詳細については後述する。複製制御部444は、複製開始タイミングが到来すると、下りフレームの複製の開始をフレーム複製部445に指示する。
フレーム複製部445には、下りフレームが入力される。フレーム複製部445は、入力される下りフレームのうち、対象端末宛のフレームを複製する。フレーム複製部445は、この下りフレームの複製を、複製制御部444の指示に応じて開始する。フレーム複製部445は、複製した下りフレーム(以下、「複製フレーム」という。)を移動先LLID付与部446に出力する。
移動先LLID付与部446は、フレーム複製部445によって生成された複製フレームのプリアンブル信号に、対象端末のハンドオーバー先として予測された基地局(AP300)に対応するONU500のLLIDを付与する。移動先LLID付与部446は、LLIDを付与した複製フレームを送信バッファ442に出力する。
図3は、無線端末100がハンドオーバーする様子を示す概略図である。
図3の例では、AP300−1〜300−3は、それぞれ異なるエリアをカバーする基地局を表している。また、AP300−1とAP300−2とは、互いに隣り合うエリアをカバーする基地局を表している。無線端末100は、無線通信部であるRF101を備え、AP300と通信する。AP300−1〜AP300−3は、それぞれ、無線通信部であるRF301−1〜RF301−3を備え、無線端末100と通信する。
図3には、無線端末100は、AP300−1がカバーするエリアから、AP300−2がカバーするエリアに移動し、AP300−1からAP300−2にハンドオーバーする状況が示されている。無線端末100は、ハンドオーバーする前はAP300−1に収容され、ONU500−1を介して光通信システム3に接続している。無線端末100は、AP300−2がカバーするエリアに移動すると、AP300−2に接続を切り替えることによって収容される基地局をハンドオーバーする。無線端末100は、ハンドオーバーした後はAP300−2に収容され、ONU500−2を介して光通信システム3に接続する。このように、無線端末100は、自装置の移動に伴って、自装置の位置に応じた基地局(AP300)にハンドオーバーすることによって、上位ネットワーク200との通信を継続する。
しかしながら、無線端末100がハンドオーバーするためには、移動通信システム1側で切り替え処理を行う必要があり、この処理の間、無線端末100と移動通信システム1との間の通信は中断される。そのため、ハンドオーバーするタイミングによっては、ハンドオーバー元の基地局(AP300−1)に対応するONU500−1に送信された下りフレームが、無線端末100によって受信されずパケットロスを生じる可能性がある。また、移動通信システム1側の切り替え処理が完了しないと、無線端末100宛の下りフレームがハンドオーバー先の基地局(AP300−2)に対応するONU500−2に送信されないため、無線端末100と上位ネットワーク200との間の通信遅延が増大する可能性もある。
このようなハンドオーバー時の通信品質の劣化を抑制するために、実施形態のOLT400は、ハンドオーバーの頻度が高い無線端末100について、ハンドオーバー先の基地局(AP300−2)を予測する。そして、OLT400は、ハンドオーバーが行われる時間近辺の下りフレームを複製して、予測された基地局(AP300−2)に対応するONU500−2に送信する。図3の例の矢印A1は、OLT400がハンドオーバー元の基地局(AP300−1)に対応するONU500−1に下りフレームを送信することを表している。矢印A2は、矢印A1が示す下りフレームが複製され、ハンドオーバー先の基地局(AP300−2)に対応するONU500−2に送信されることを表している。
図4は、下りフレームが複製されるタイミングを示すタイミングチャートである。
図4の説明では、無線端末100は、図3の例に示された移動を行うことを想定して説明する。図4において横軸は時間を表す。tは、無線端末100が、移動元のエリアをカバーする基地局にハンドオーバーした時刻を表す。すなわち、tは、無線端末100が、図3におけるAP300−1にハンドオーバーした時刻を表す。一方、tは、無線端末100が、移動先のエリアをカバーする基地局にハンドオーバーした時刻を表す。すなわち、tは、無線端末100が、図3におけるAP300−2にハンドオーバーした時刻を表す。
は、時刻tと時刻tとの間にOLT400から送信される下りフレームを表す。すなわち、この間におけるOLT400の下りフレームDの送信は、図3における矢印A1によって表される下り通信に対応する。OLT400は、無線端末100が過去にハンドオーバーした基地局における滞在時間の統計に基づいて、待機時間T’1を算出する。時刻t’1は、時刻tから待機時間T’1が経過した時刻であり、OLT400が、無線端末100のハンドオーバーに備えて、下りフレームの複製を開始する時刻である。すなわち、OLT400は、無線端末100がAP300−1にハンドオーバーしてから待機時間T’1が経過した後、ONU500−1に送信する下りフレームの複製を開始する。OLT400は、複製によって生成された下りフレームDをハンドオーバー先として予測されたAP300−2に対応するONU500−2に送信する。すなわち、図4における時刻t’1と時刻tとの間にONU500−1に送信される下りフレームは、ONU500−2にも送信されることになる。この間におけるOLT400の下りフレームDの送信は、図3における矢印A2によって表される下り通信に対応する。
このように、ハンドオーバーが行われる時間近辺の下りフレームが、複製されてハンドオーバー先の基地局にも送信されることによって、ハンドオーバー時のパケットロスや、通信遅延の増大を抑制することができる。OLT400が下りフレームの複製を開始する時刻を決定する待機時間T’1は、例えば次の式1又は式2によって算出される。
Figure 0006235961
式1及び式2において、T’は待機時間を表す。Tは、無線端末100が過去に収容された基地局における滞在時間の平均値を表す。平均値は、過去の総ての統計に基づく累積平均であってもよいし、過去の所定の期間における移動平均であってもよい。また、式1におけるTは、前記基地局における滞在時間の標準偏差を表す。式2におけるTS^2は、無線端末100が過去に収容された基地局における滞在時間の分散を表す。なお、式1におけるα及び式2におけるβは、予め定められた所定の係数を表す。係数α及び係数βは、移動通信システム1の運用状況に応じて調節されるとよい。式1及び式2において算出される待機時間T’1は、図4の例の待機時間T’1に対応する。
式1又は式2によって待機時間T’kが算出されることによって、滞在時間のばらつきが大きい無線端末100には、より短い待機時間T’kが算出されることになり、より長い期間で下りフレームの複製が行われる。一方、滞在時間のばらつきが小さい無線端末100には、より長い待機時間T’kが算出されることになり、より短い期間で下りフレームの複製が行われる。このように、無線端末100がハンドオーバーする状況に応じて待機時間T’kが算出されることによって、下りフレームの複製による通信帯域の利用率の低下が抑制される。
図5は、実施形態のOLT400が下りフレームを複製する処理の流れを示すフローチャートである。
まず、予測部443は、頻繁にハンドオーバーを繰り返している無線端末100(対象端末)を検出し、無線端末100が次にハンドオーバーする先の基地局(AP300)を予測する(ステップS101)。複製制御部444は、対象端末を過去に収容した基地局ついて、対象端末の滞在時間の平均値Tと、滞在時間の標準偏差Tと、滞在時間の分散TS^2と、を算出する。複製制御部444は、算出した平均値Tと、標準偏差Tと、分散TS^2とを式1又は式2に適用することによって、待機時間T’kを算出する(ステップS102)。
複製制御部444は、無線端末100がハンドオーバー元の基地局にハンドオーバーした後、待機時間T’kが経過したか否かを判定する(ステップS103)。待機時間T’kが経過していない場合(ステップS103−NO)、複製制御部444は、ステップS103に戻り待機時間T’kが経過するまで処理を繰り返す。一方、待機時間T’kが経過している場合(ステップS103−YES)、複製制御部444は、フレーム複製部445に下りフレームの複製の開始を指示する。フレーム複製部445は、複製制御部444の指示を受けると、対象端末(無線端末100)宛の下りフレームを複製し(ステップS104)、移動先LLID付与部446に出力する。
移動先LLID付与部446は、フレーム複製部445から出力された下りフレームのプリアンブル信号に、ステップS101によって予測された基地局に対応するONU500のLLIDを付与する。移動先LLID付与部446は、LLIDを付与した下りフレームを送信バッファ442に出力することによって、ハンドオーバー先として予測された基地局に対応するONU500にユニキャストで送信する(ステップS105)。このように、複製された下りフレームはユニキャストによって送信されるため、OLT400は、下りフレームの複製において秘匿性を維持することができる。
複製制御部444は、フレーム複製部445に下りフレームの複製を指示した後、無線端末100のハンドオーバーが完了したか否かを判定する(ステップS106)。無線端末100のハンドオーバーが完了していない場合(ステップS106−NO)、複製制御部444は、ステップS106に戻りハンドオーバーが完了するまで処理を繰り返す。一方、無線端末100のハンドオーバーが完了した場合(ステップS106−YES)、複製制御部444は、フレーム複製部445に下りフレームの複製の終了を指示する。フレーム複製部445は、複製制御部444の指示を受けると、下りフレームの複製を終了する(ステップS107)。
このように構成された実施形態のOLT400は、無線端末100がハンドオーバーする先の基地局を予測する。そして、無線端末100がハンドオーバーするまでの所定期間の間、現在の基地局宛の下りフレームを予測された基地局宛に複製して送信する。この下りフレームの複製によって、OLT400は、ハンドオーバー時における無線端末100の通信品質の劣化を抑制することが可能となる。
また、OLT400は、複製した下りフレームに、ハンドオーバー先の基地局に対応するONU500のLLIDを付与し、ユニキャストによって送信する。このユニキャストによるフレームの送信によって、OLT400は、複製した下りフレームの送信を、フレームの秘匿性を維持したまま行うことが可能となる。
上述した実施形態における移動通信システム1のOLT400をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…移動通信システム, 2…無線アクセスシステム, 3…光通信システム, 100、100−11〜100−32、100−n1、100−n2…無線端末, 101…RF(無線通信部), 200…上位ネットワーク, 300、300−1〜300−3、300−n…AP(アクセスポイント), 301、301−1〜301−3…RF(無線通信部), 400…OLT(Optical Line Terminal), 410…波長合分波器, 420…光受信部, 430…光送信部, 440…制御部, 441…LLID(Logical Link ID)付与部, 442…送信バッファ, 443…予測部, 444…複製制御部, 445…フレーム複製部, 446…移動先LLID付与部, 500、500−1〜500−3、500−n…ONU(Optical Network Unit), 600…光通信路

Claims (3)

  1. 光通信路経由で通信する上位局側光回線終端装置と基地局側光回線終端装置とを備える光通信システムと、
    自装置が管轄するエリアに位置する無線端末を収容し、自装置に接続された前記基地局側光回線終端装置と前記無線端末との間の通信を中継する無線基地局と、
    を備え、
    自装置の位置に応じて、接続する前記無線基地局を切り替えながら移動する前記無線端末を上位ネットワークに接続する移動通信システムであって、
    前記上位局側光回線終端装置は、
    前記無線端末の移動先のエリアをカバーする無線基地局を予測する予測部と、
    前記無線端末宛のフレームを複製する複製部と、
    過去に前記無線端末を収容した前記無線基地局が前記無線端末を収容した時間に基づいて、前記複製部が前記フレームを複製するタイミングを制御する制御部と、
    複製された前記フレームを、予測された前記無線基地局に接続された前記基地局側光回線終端装置宛に送信する送信部と、
    を備え
    前記制御部は、前記時間のばらつきが大きいほど、前記複製部が前記フレームを複製する時間を長くし、前記時間のばらつきが小さいほど、前記複製部が前記フレームを複製する時間を短くする、移動通信システム。
  2. 前記送信部は、予測された前記無線基地局に接続された前記基地局側光回線終端装置宛に、複製された前記フレームを暗号化して送信する、
    請求項に記載の移動通信システム。
  3. 光通信路経由で通信する上位局側光回線終端装置と基地局側光回線終端装置とを備える光通信システムと、
    自装置が管轄するエリアに位置する無線端末を収容し、自装置に接続された前記基地局側光回線終端装置と前記無線端末との間の通信を中継する無線基地局と、
    を備え、
    自装置の位置に応じて、接続する前記無線基地局を切り替えながら移動する前記無線端末を上位ネットワークに接続する移動通信システムにおける制御方法であって、
    前記上位局側光回線終端装置が、
    前記無線端末の移動先のエリアをカバーする無線基地局を予測する予測ステップと、
    前記無線端末宛のフレームを複製する複製ステップと、
    過去に前記無線端末を収容した前記無線基地局が前記無線端末を収容した時間に基づいて、前記複製ステップで前記フレームを複製するタイミングを制御する制御ステップと、
    複製された前記フレームを、予測された前記無線基地局に接続された前記基地局側光回線終端装置宛に送信する送信ステップと、
    実行し、
    前記制御ステップでは、前記時間のばらつきが大きいほど、前記複製部が前記フレームを複製する時間を長くし、前記時間のばらつきが小さいほど、前記複製部が前記フレームを複製する時間を短くする、制御方法。
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