JP4248420B2 - 移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法 - Google Patents
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Description
当初のIPプロトコルは、有線ネットワークでの使用を前提とした開発当初の経緯から、IPアドレスを付与される端末が移動する状況でのモビリティ管理に関して不充分な面があった。しかし、現在に至るまで、こうしたした問題に対処すべく規格の拡張が進められており、この技術は一般にモバイルIPという名称で呼ばれている。
いて、確実に移動端末に情報を送り届けるために必要となる精度で移動端末の位置が把握されていることが、ここでいうモビリティ管理の本質である。
モバイルIPを適用したネットワークでは、移動端末は移動先の新しいIPサブネットワークに帰属し、気付アドレスと呼ばれる一時的なIPアドレスを与えられると、これをネットワーク側に登録という形で伝える。これは、レイヤ3のハンドオーバを行っていることに相当する。ここで、IPアドレスのうちのネットワークアドレスを示す部分は、通常おおまかな位置に関連付けることができる。これにより、上記のレイヤ3のハンドオーバ、すなわちモバイルIPは、モビリティ管理としての側面も有することになる。
上述のモバイルIPによるレイヤ3ハンドオーバの処理は、レイヤ1及びレイヤ2ハンドオーバの処理とは独立していることが前提となっている。一般的には、下位のレイヤのハンドオーバが上位のレイヤのハンドオーバに先立つため、モバイルIPでは、処理を開始する前にレイヤ1、レイヤ2のハンドオーバ完了を待つ必要がある。また、通常レイヤ3の処理には、比較的長い時間を要する。これらのことから、モバイルIPでは、移動端末が高速に移動する場合への対処が難しい。
また、レイヤ3のハンドオーバを不要とし、レイヤ2までのハンドオーバのみを必要とするネットワーク構成をとることによって、ハンドオーバ処理の軽減を図ることも考えられる。つまり、レイヤ2スイッチングネットワークを地理的に広い範囲で構築し、移動通信用の中継ネットワークとして使用するというものである。このネットワークのアクセス区間において無線LANを使用する場合、各アクセスポイント(Access Point)は、レイヤ2スイッチのポートと接続されることになる。
(第1の従来例)
第1の従来例は、レイヤ2識別子としてIEEE802.1Qで規定されるVLAN IDを使用し、これを移動端末の位置と関連付けることである。
VLAN IDは、レイヤ2識別子として最も一般的に用いられているMACアドレス(物理アドレスとも呼ぶ)とは区別されるべきものであるので、ここではこれをラベルと呼ぶ。このとき、ネットワークではラベルによるスイッチングが行われることになる。
図30に示す各スイッチSWは、スイッチングの際に参照する、ラベル(VLAN ID)とスイッチSWのポートを対応付けたデータベース(以下、ラベルテーブルと呼ぶ)を持っている。ラベルテーブルは移動端末MHの移動にともなって変化するものではなく不変である。つまり、ラベルは、スイッチSWのポート、さらにはその先のアクセスポイントAPと静的に対応付けられている。また、ラベルは、各移動端末MHに重複がないように付与される。
(第2の従来例)
第2の従来例は、第1の従来例と同様に、レイヤ3においてルーティングに係わる処理
を行うことなく、高速に移動する移動端末MHのモビリティ管理を行うネットワーク構成とハンドオーバ方式である。図31を用いて第2の従来例について説明する。
図31に示すように、このネットワークでは、ゾーン制御装置313、315が自身の管理するゾーン312、314に属する複数のアクセスポイントAPを収容し、さらに上位にあるネットワーク制御装置311が全てのゾーン制御装置313、315を収容している。
(第3の従来例)
第3の従来例は、狭域通信のためのネットワークにおいてハンドオーバの処理に予測の要素を含める技術であり、具体的には、移動端末MHの位置を予め検知するための位置検知装置を設け、ここで検知した情報をもとに、次に使用すべきアクセスポイントAPを予測するものである。(特許文献2参照)
また、各スイッチで保有するラベルテーブルは静的であるため、例えばハンドオーバの処理中において、フレーム損失を最小限にとどめるために、いくつかの特定のポートにマルチキャストする状態をスポット的に作り出すというような、柔軟な制御は困難であるという課題があった。
さらに、ラベル割り当てによるレイヤ2ハンドオーバは、移動端末とアクセスポイント間の無線区間のハンドオーバ処理を軽減する効果を持たないため、移動端末が列車等で高速に移動する状況への対応は困難であるという課題があった。
請求項2記載の移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法は、移動端末と、前記移動端末にネットワークヘの接続手段を与えるアクセスポイントと、フィルタリングデータベースを備え、前記フィルタリングデータベースの検索結果とユーザーフレームまたは制御フレームに含まれるレイヤ2情報とに基づいて、前記ユーザーフレームまたは制御フレームを適切なポートに転送するレイヤ2スイッチとから成る移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法において、上位にあるレイヤ2スイッチは、自身の保有するフィルタリングデータベースにおける移動端末のレイヤ2情報に関連するデータを利用することにより、前記移動端末が新しいアクセスポイントに無線リンクを切り替えるべきタイミングと、次に前記移動端末の通信に使用すべきポートを把握し、前記レイヤ2スイッチが自身の下位にあるレイヤ2スイッチだけでは次に起こる切り替えの処理を完了できないと判断した場合は、その時点において、前記移動端末の通信に使用しているポートから、下位にあるレイヤ2スイッチだけでなく、横方向リンクを介して1つ上位にあるレイヤ2スイッチに向けて切り替え処理開始指示を前記制御フレームとして出力し、前記レイヤ2スイッチと同一階層に属し、かつ次に使用されるべきポートを有する他のレイヤ2スイッチに、これら2つの当該レイヤ2スイッチ間を結ぶ横方向リンクを介して切り替え予告を前記制御フレームとして伝送し、新しい無線リンクが確立した事実を前記制御フレームとして、新しく前記移動端末の通信に使用されるいくつかのレイヤ2スイッチのポートと、前記横方向リンクの両端のポートを順次経由して、最初に切り替え開始処理を出力したレイヤ2スイッチと、その1つ上位にあるレイヤ2スイッチに達するまで転送し、レイヤ2スイッチが、前記切り替え処理開始指示を受信もしくは最初に送信してから、新たな無線リンク確立の事実を示す前記制御フレームを受け取るまでの間に限って、前記横方向のリンクを除いて、前記移動端末が通信に使用しているポートだけでなく、次に使用すべきと判断するポートにも同時に、前記移動端末に宛てる前記ユーザフレームを転送して、前記移動端末が無線リンクの確立先アクセスポイントの変更に際して、新旧2つのアクセスポイントから同時に前記ユーザフレームを受け取ることを特徴とする。
請求項3記載の移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法は、前記移動端末に伝える切り替え処理開始指示の中で、新しく無線リンクを確立すべきアクセスポイントを指定するとともに、無線リンク確立に際して必要となる情報を予め通知することを特徴とする。
請求項4記載の移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法は、前記無線リンクの切り替えに際して、切り替え処理開始指示を受け取った前記移動端末が、新しい無線リンクヘの接続要求を行う前に、その時点で無線リンクを確立しているアクセスポイントに対して接続解除を通知することを特徴とする。
請求項5記載の移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法は、前記無線リンクの切り替えに際して、古い方のアクセスポイントと直接接続されるレイヤ2スイッチが、新しい無線リンクが確立した事実を受け取ると、そのレイヤ2スイッチからそのアクセスポイントに向けて、すでに接続解除がなされたことを通知することを特徴とする。
請求項6記載の移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法は、前記フィルタリングデータベースは、データ構成として、前記移動端末に対応付けられるレイヤ2識別子を表す要素と、前記レイヤ2識別子が宛先となるユーザフレームを転送すべきポートの番号を表す要素と、前記ポートの使用に関する状態を表す要素と、前記ポートが実際に前記移動端末に係わるユーザフレーム転送に使用された時間を意味する、ポート使用時間を管理する要素と、無線リンクの切り替え処理を開始すべきタイミングを表す要素と、前記ポートが前記移動端末のユーザフレーム転送に使用される直前まで、前記移動端末のユーザフレーム転送に使用されていたことを意味する直前使用ポートの番号を表す要素と、これら一連の要素の組み合わせの有効性を管理する要素と有し、前記フィルタリングデータベースは、そのデータ構成に含まれているポート使用時間を管理する要素に基づいて、次の無線リンク切り替え処理の開始タイミングを計算によって決定することを特徴とする。
請求項7記載の移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法は、前記フィルタリングデータベースは、データ構成として、前記移動端末に対応付けられるレイヤ2識別子を表す要素と、前記レイヤ2識別子が宛先となるユーザフレームを転送すべきポートの番号を表す要素と、前記ポートの使用に関する状態を表す要素と、前記ポートが実際に前記移動端末に係わるユーザフレーム転送に使用された時間を意味する、ポート使用時間を管理する要素と、無線リンクの切り替え処理を開始すべきタイミングを表す要素と、前記ポートが前記移動端末のユーザフレーム転送に使用される直前まで、前記移動端末のユーザフレーム転送に使用されていたことを意味する直前使用ポートの番号を表す要素と、これら一連の要素の組み合わせの有効性を管理する要素と有し、前記フィルタリングデータベースに基づいて、過去のポート使用時間と次の無線リンク切り替え処理の開始タイミングを対応付けるテーブルを作成し、作成した前記テーブルの検索を行うことによって、前記無線リンク切り替え処理の開始タイミングを決定することを特徴とする。
請求項8記載の移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法は、前記フィルタリングデータベースは、データ構成として、前記移動端末に対応付けられるレイヤ2識別子を表す要素と、前記レイヤ2識別子が宛先となるユーザフレームを転送すべきポートの番号を表す要素と、前記ポートの使用に関する状態を表す要素と、前記ポートが実際に前記移動端末に係わるユーザフレーム転送に使用された時間を意味する、ポート使用時間を管理する要素と、無線リンクの切り替え処理を開始すべきタイミングを表す要素と、前記ポートが前記移動端末のユーザフレーム転送に使用される直前まで、前記移動端末のユーザフレーム転送に使用されていたことを意味する直前使用ポートの番号を表す要素と、これら一連の要素の組み合わせの有効性を管理する要素と、前記移動端末の移動スピードを、その大きさによって分類したいくつかのスピードクラスによって表す要素とを有し、前記移動端末のスピードクラスと次の無線リンク切り替え処理の開始タイミングを対応付けるテーブルを作成し、前記テーブルの検索によって、無線リンク切り替え処理の開始タイミングを決定することを特徴とする。
請求項9記載の移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法は、複数のアクセスポイントの位置的な順序関係と、前記複数のアクセスポイントが接続されるレイヤ2スイッチのポートの順序関係を一致させるとともに、複数の下位のレイヤ2スイッチの位置的な順序関係と、前記複数の下位のレイヤ2スイッチが接続される上位のレイヤ2スイッチのポートの順序関係を一致させ、ある時点である移動端末の通信に使用されているポートの番号とフィルタリングデータベースを参照して得られた前記移動端末の直前使用ポートの番号とを比較し、前記移動端末の通信に使用すべきポートの番号を把握することを特徴とする。
本発明は、概して、無線LANのアクセスポイントと接続されたレイヤ2スイッチングネットワークにおいて、高速に移動する移動端末とネットワークの間のハンドオーバ処理及びそれにともなうモビリティ管理を、制御フレームの交換を用いて、各レイヤ2スイッチで分散的に行うものである。また、スイッチングのためのフィルタリングデータベースを適切に構成し、レイヤ2スイッチ間の適切な情報交換により、簡易な方法で移動端末の移動予測を行う。さらに、この移動予測の結果を、ネットワーク側から無線区間を通して移動端末に伝えることにより、ハンドオーバ処理をよりスムーズに行う。
また、横方向リンクを採用したため、無線リンクの確立先アクセスポイントの変更を迅速に促すことができる。
また、バイキャストによるハンドオーバが実現できるため、ユーザフレーム損失を少なくすることができる。
また、フィルタリングデータベースにおいて、不要となる移動端末に関する情報を迅速に消去することが可能となる。
また、モビリティ管理において、移動端末の位置変化予測の要素を取り入れることが可能となる。
また、モビリティ管理において、移動端末の位置変化予測を迅速かつ正確に行うことができる。
さらに、モビリティ管理に端末の移動を予測する要素を含めることによって、ネットワーク側から移動端末に向けてハンドオーバの指示を行うことができるため、ハンドオーバ処理時間を短縮することが可能となる。また、このとき、ユーザフレームを一時的にバィキャストする方式をとることにより、フレーム損失を少なくすることが可能となる。このため、端末が高速に移動する状況においても、通信遮断時間の少ない通信環境の提供が可能となる効果がある。
図1は、実施形態において使用する高速移動体通信のためのレイヤ2スイッチングネットワーク(以下、単にネットワークと称する)の全体構成を示す図である。図示するように、このネットワーク構成では、スイッチSWの種類を2つに分類している。すなわち、アクセスポイントAPと直接接続されるアクセススイッチAccessSW(Access SW1、SW2、SW3)と、トポロジ上の階層的にアクセススイッチAccessSWよりも上位に位置するコアスイッチCoreSW(Core SW1、SW2、SW3)である。これらのスイッチSW間における接続のトポロジは、図示するように、1つのコアスイッチCoreSW1を頂点とするスター型である。
このようなネットワーク10において移動端末MHが移動する場合、無線区間の接続に用いるアクセスポイントAP(AP1,AP2…)が時間的に変化し、それにともなって移動端末MHに係わるフレームの転送に利用するスイッチ及びスイッチのポートも変化する。以下の説明では、この状態を表す場合、移動端末MHの帰属先が変化するという表現を用いる。これによれば、移動端末MHは移動とともに、無線区間のアクセスポイントAPの帰属先と、ネットワーク10のスイッチSWのポートの帰属先を順次切り替えていくといえる。このような帰属先の切り替えが、ハンドオーバに相当する。
各アクセスポイントAPを、いずれのアクセススイッチAccessSWのポートに接続するかについては、アクセスポイントAPの配置の位置的な順序関係と接続先ポートの順序関係が一致するように行う。これを行うためには、アクセスポイントAPの位置的な順序関係がはっきりしている必要がある。
以上の接続形態の説明からわかるように、移動端末MHが急激に進行方向を変えずに移動する場合、移動端末MHの帰属先ポートは、時間とともに順番に変化していく。また、その際のポート番号の変化は、単調な増加(又は減少)となる。
フィルタリングデータベース22は、通常のイーサネット(登録商標)スイッチ(Ethernet-SW)などでも使用されている。イーサネット(登録商標)スイッチでは、各ポートで受信した有効なイーサネット(登録商標)フレームに含まれる、送信元のMACアドレスを取得することによって、動的にフィルタリングデータベース22を構築している。ここでいうフレームとは、ユーザトラフィックを運ぶフレーム(以下、ユーザフレームと呼ぶ)を指している。
フレームの受信がフィルタリングデータベース22への登録のきっかけとなるという点は、上述のイーサネット(登録商標)スイッチにおけるMACアドレス取得方法に似た処理方法であるが、ユーザフレームだけではなく、ハンドオーバ時に送信される特定の制御フレームも、登録のために利用する点が異なっている。また、フィルタリングデータベース22の構成要素も、ハンドオーバ予測の概念まで含めたモビリティ管理を行うために、イーサネット(登録商標)スイッチなどにおけるものとは異なる形で定義している。
なお、レイヤ2フレームにおいて、移動端末固有のMACアドレスの他に、カプセル化のために別のMACアドレスを設ける方法があるが、このカプセル化のためのMACアドレスはラベルとして分類されるべきものである。以下の説明では、レイヤ2識別子としてハードウェア固有のMACアドレスとラベルのいずれを使用するかの選択による差異は生じないため、特に限定はしないこととする。
始めに、ハンドオーバに係わる処理手順について説明する。図3は、アクセスSWの配下にあるハンドオーバの制御法を示すものである。なお、図3は、バイキャスト(Bicast)の手法を用いることなく、ユニキャスト(Unicast)の手法だけを用いた例である。
これに対して、新しいアクセスポイントAPが帰属要求を受け入れ、成功との内容のアソシエーションレスポンス(Association Response)の制御フレームを移動端末MHに返すと、この段階で無線区間のハンドオーバは完了し、この区間についてユーザフレーム送受信の準備が整う。さらに、新アクセスポイントAPがアクセススイッチAccessSWに向かってリコンポジショントリガ(Recomposition Trigger)の制御フレームを送信し、この制御フレームを受信したアクセススイッチAccessSWは後述するフィルタリングデータベース22の内容を更新する。これによって、移動端末MHはアクセススイッチAccessSWのポートに関する帰属関係を更新し、これによってハンドオーバ処理を完了したことになる。これ以降、新しいポートとアクセスポイントAPを用いて、正しくユーザフレームの転送が行われる。図3(d)では、ハンドオーバ処理が完了した状態を実線で示している。
また、「フィルタリングデータベースの更新」は、例えば前記した「フィルタリングデータベース22を更新」に相当する。
図3においては、(b)と(c)で示したハンドオーバ途中の段階において、移動端末MH宛てのユーザフレームは、古いポート及び古いアクセスポイントAPを介して送られ続けている。つまり、移動端末MHがリアソシエーションオーダ(Reassociation Order)の制御フレームを受け取って無線区間のハンドオーバ処理を開始してから、スイッチSWがリコンポジショントリガ(Recomposition Trigger)の制御フレームを受信してフィルタリングデータベース22を書き換えるまでの間は、フレーム損失が発生していることになる。
図4において、ハンドオーバに係わる制御フレームの送信手順やそこに含まれる内容は、図3に示すものと同一である。異なるのは、図4(b)と図4(c)に示すように、ハンドオーバを処理している途中の段階で、一時的にバイキャストの状態を設けている点である(図示するように、太線が2つのポートから出ている)。図4(d)に示すように、全てのハンドオーバ処理が完了した段階で、元のユニキャストの状態に戻る。
先の移動端末MHまでのフレーム転送手段が存在しないからである。図4(c)では、新APとの間でハンドオーバの処理を進めつつ、古い方のアクセスポイントAPとの間でユーザフレームの送受信を同時に行っている状態を示している。
図5、図6、図7において、実線の双方向の矢印は、ユーザフレームが正常に転送されている状態を表している。そして破線の片方向の矢印が、制御フレームを表している。なお、図5、図6、図7では、制御フレームをそれぞれ1つの破線矢印で表しているが、これらの破線矢印は実際には同じ内容のフレームを複数回送信するものでもよい。
図3と図4との違いは、前記したように、網掛けをしたハンドオーバ途中の時間帯においてユニキャストを行うか、あるいはバイキャストを行うかの違いである。ただし、図5、図6、図7では、この違いを明示していない。
図6においては、移動端末MHが、帰属関係解除のために、リアソシエーションレスポンス(Reassociation Response)の制御フレームをアクセスポイントAP1(又はAP2)に返すことはしない。その代わり、最終的にアクセススイッチAccessSW1がリコンポジショントリガ(Recomposition Trigger)の制御フレームを受信してハンドオーバが完了した段階で、アクセススイッチAccessSW1から古い方のアクセスポイントAP1(又はAP2)に対して、帰属関係解除の通知、すなわちディスアソシエーイョンノテフィケーション(Disassociation Notification)の制御フレームを送る。この制御フレームの送信は、ハンドオーバの処理が終わってから行うべきものであるので、図6では網掛けの時間帯の外側に示している。
また、請求項5に記載する「新しい無線リンクが確立した事実」は、「リコンポジショントリガ(Recomposition Trigger)の制御フレーム」に相当する。
以上にアクセススイッチAccessSW配下のハンドオーバ手順について説明したが、実際には階層的に上位にあるコアスイッチCoreSWを介して、アクセススイッチAccessSW間をまたぐ、あるいはコアスイッチCoreSW間をまたぐ形のハンドオーバが必要な場合がある。こうした場合の手順については後述するとして、ここではまず、フィルタリングデータベース22のデータ構成について述べる。
また、請求項6,7,8に記載するハンドオーバ制御方法は、例えば図8、図9に示すデータ構成を用いることによって実現される。
前記した通り、移動端末MHの移動にともなって新帰属先が決定した段階でハンドオーバ完了となり、このときリコンポジショントリガ(Recomposition Trigger)の制御フレームが新帰属先のポートに送信される。アクセススイッチAccessSWは、リコンポジショントリガ(Recomposition Trigger)の制御フレームを正しく受信すると、ランニング(running)状態に遷移する。言い換えれば、ハンドオーバが完了して、自ポートに移動端末MHが帰属したことを確認すると、そのポートはランニング(running)状態になる。こうした手
順を経ることにより、正常な動作状態においては、移動端末MHが移動してハンドオーバを行った際には、時間的に大きくずれることなく、アクセススイッチAccessSWのポートはランニング(running)状態へ変化する。
ここで、前記した時間周期は、移動端末MHの移動にともなって起こるハンドオーバの時間間隔よりも充分大きくとるものとする。これにより、ハンドオーバ処理完了に際して更新されたフィルタリングデータベース22が、有効性確認プロセスによって、次のハンドオーバが起こる前に削除されてしまうといった事態を防ぐことができる。
なお、請求項9に記載するハンドオーバ制御方法は、例えばここで述べたポートの番号の判定方法を用いることによって実現される。
図13の(a)(b)は、ハンドオーバ予測タイミングを決定する他の方法を示す概念図である。図13の概念は、プリビアス(previous)状態にある前使用ポートのデータを参照するという考え方は図12に示す概念と同様であるが、ハンドオーバ開始のタイミング予測を計算によって行うのではなく、予測のために用意された特別なテーブル(以下、予測テーブルと呼ぶ)を用いて検索によって行う点が異なっている。
図13では、この予測テーブル検索の方法として、前使用ポートのポート使用時間ではなく、スピードクラスという別の構成要素を参照するものを示している。これを行う際のフィルタリングデータベース22のデータ構成を、図14及び図15に示す。
スピードクラスとは、移動端末MHを移動のスピードにしたがっていくつかのクラスに分類したものである。いずれのスピードクラスに属するかを決める方法の1つは、ポート
使用時間(カウンタ値又は時刻表示)を判断基準として用いるものである。これを実行するためには、アクセススイッチAccessSWにおいて、ポート使用時間とスピードクラスの対応付けをするマッピングテーブルを保有していることが必要になる。このマッピングテーブルは、アクセスポイントAPの配置の地理的情報から、予め設定しておく。
いずれのスピードクラスに属するかを決める他の方法は、移動端末MHがアクセススイッチAccessSWにスピードクラスを伝えるものである。これを実行できるのは、移動端末MHが自身のスピードを計測できる場合に限られる。移動端末MHからアクセススイッチAccessSWにスピードを伝えるためには、アソシエーイョンリクエスト(Association Request)の制御フレームとリコンポジショントリガ(Recomposition Trigger)の制御フレームを組み合わせて使用してもよいし、あるいは別のフレームを使用してもよい。
このようにして、直前使用ポートのスピードクラスが参照可能な場合、予測テーブルの検索という形で次のハンドオーバ開始のタイミング予測を実行することができる。なお、ここでの本質は、予測を計算ではなく、テーブル検索によって行うということであるので、これが満たされる限り、必ずしもスピードクラスのような要素を別個に設ける必要はない。
ただし、このように参照先を増やすためには、ポート状態として、プリビアス(previous)状態に加えてもう一つ、これより過去の状態を示すものが必要となる。図18は、図14、図15に示すポート状態の定義方法の一例を示す図であり、ここでは2プリビアス(2previous)状態を新たに定義している。プリビアス(previous)状態に遷移するための条件が、その直前がランニング(running)状態であることと同様に、2プリビアス(2previous)状態に遷移するためには、その直前においてプリビアス(previous)状態でなければならない。
しかし、このような中間的な状態を導入する目的は、必ずしもバイキャストの実現のためだけに限られるものではない。例えば、ハンドオーバが完了すると同時に、当該レイヤ2識別子とポート番号との組み合わせと、それに結び付けられるべきフィルタリングデータベース22のデータ構成要素を作成するのではなく、ハンドオーバを開始した段階で、前もって準備的にこれらのデータ構成要素の作成をすることが望ましい場合がありえる。
係わらない別のポートを指しているはずなので、これらを考慮すれば、どちらのポートが古い方又は新しい方になるかという判断をすることは可能である。そして、それに基づいて古い方のポートにのみ、ユニキャストを行えばよいことになる。それに対して、図21に示すようにハンディングオバー(handing over)状態とテイキィングオバー(taking over)状態とを明示的に区別した場合でも、これら2つの状態にあるポートにユーザフレームを転送することを許容すれば、容易にバイキャストを実現することが可能である。
図23は、このような場合のハンドオーバ制御方法を示すものである。図23において太い実線や破線は、既述した図3と同様の意味で用いている。
図23(a)において、移動端末MHはあるアクセスポイントAP、そしてそれが接続されるアクセススイッチAccessSWのポートと、さらに上位に位置してこのアクセススイッチAccessSWが接続されるコアスイッチCoreSWのポートに帰属しているものとする。移動端末MHが移動するにつれて、アクセススイッチAccessSW配下でのハンドオーバが順次実行されていくが、ある時点で別のアクセススイッチAccessSWに帰属先を変えるハンドオーバが必要になる。図23(b)は、このようなハンドオーバが開始した時点を示している。
ームの内容を判読し、ハンドオーバを実行すべき移動端末MHが帰属しているポートからアクセスポイントAPに向けて、リアソシエーショントリガ(Reassociation Trigger)の制御フレームを送信する。これを受信したアクセスポイントAPは、移動端末MHに向けてリアソシエーションオーダ(Reassociation Order)の制御フレームを送信する。その後、無線区間のハンドオーバ処理が完了し、新しい帰属先のアクセスポイントAPが新しい帰属先のアクセススイッチAccessSWのポートにリコンポジショントリガ(Recomposition
Trigger)の制御フレームを送信する。ここまでの経過は、図3における処理手順と同様である。次に、新しいポートがリコンポジショントリガ(Recomposition Trigger)の制御フレームを受信すると、上位のコアスイッチCoreSWの新しい帰属先となるポートに向けて、さらにリコンポジショントリガ(Recomposition Trigger)の制御フレームを送信する。これによってコアスイッチCoreSWのフィルタリングデータベース22が更新され、全てのハンドオーバ処理が完了する。ここまでの処理を図23(c)で示している。その後、図23(d)に示すように、新しいアクセススイッチAccessSWのポートと新しいアクセスポイントAPを用いて、ユーザフレームの転送が行われる。
また、請求項に記載する「切り替え予告及びその後の切り替えに必要となる情報」は、例えば「リアソシエーショントリガ(Reassociation Trigger)の制御フレーム」に相当する。
また、請求項に記載する「新しい無線リンクが確立した事実」は、例えば「リコンポジショントリガ(Recomposition Trigger)の制御フレーム」に相当する。
図25は、図23及び図24で示したハンドオーバ制御に係わる制御フレームの送受信の方法を示すシーケンス図である。ただし、図25においては、コアスイッチCoreSWとアクセススイッチAccessSWの間のやり取りに主眼を置くため、アクセススイッチAccessSWから移動端末MHに至る範囲のシーケンスは簡略化して示している。この範囲において、実際には図5、図6、図7に示すうちの何れかのシーケンスが実行される。
なお、図25では、トポロジ上の階層が下位にあるアクセススイッチAcessSWから上位にあるアクセススイッチAcessSWに対して、片方向にSWアドバーティスメント(SW Advertisement)の制御フレームを転送する状態を示しているが、これは、以下の説明では、上位のアクセススイッチAcessSWが下位のアクセススイッチAcessSWの情報を有していればよいためである。ただし、本発明の実施にあたって、SWアドバーティスメント(SW Advertisement)の制御フレームの転送は、双方向であっても、下位アクセススイッチAcessSWから上位アクセススイッチAcessSWへの片方向であってもよい。
省略してもよい。なぜなら、各アクセススイッチAcessSWではエージングによる不要データの削除プロセスがあるので、これによっていずれデータが消去されることが期待できるためである。
なお、請求項2に記載するハンドオーバ制御方法は、例えば以下で述べるハンドオーバ処理手順によって実現できる。
図27は、横方向リンクが存在する場合のハンドオーバ手順を示すものである。図23と同様に、これはコアスイッチCoreSWを介して、2つのアクセススイッチAcessSWが関与する場合に対応しており、またバイキャストは行わないものとしている。
い方のアクセススイッチAcessSWに向けて、リコンポジショントリガ(Recompositon Trigger)の制御フレームが送信される。このときのアクセススイッチAcessSW間の制御フレーム転送には、横方向リンクが用いられる。これは、古い方のアクセススイッチAcessSWに、当該移動端末MHがもはや帰属していないことを明示的に示す意義を有する。
図28は、図27と同様のハンドオーバにおいて、バイキャストを行うときの手順を示している。それぞれのアクセススイッチAcessSWがリアソシエーショントリガ(Reassociation Trigger)の制御フレームを受け取ると、それぞれの配下でバイキャストを開始し、その後リコンポジショントリガ(Recompositon Trigger)の制御フレームを受け取った段階で、元のユニキャストの状態に戻る。その他の手順は、図27の場合と同様である。
図29は、図27と図28で示したハンドオーバに係わる制御フレームの送受信の方法を、シーケンス図として示したものである。図25と同様に、図29ではコアスイッチCoreSWとアクセススイッチAcessSWの間のやり取りに主眼を置くため、アクセススイッチAcessSWから移動端末MHに至る範囲のシーケンスは簡略化して示している。しかし、実際には、この部分において図5、図6、図7のいずれかのシーケンスが実行される。図29における実線の双方向矢印と破線の片方向矢印等の意味は、図25と同様である。
21(21a,21b,21c) スイッチファブリック
22(22a,22b,22c) フィルタリングデータベース
301 ラベル制御装置
311 ネットワーク制御装置
312、314 ゾーン
313、315 ゾーン制御装置
CoreSW(Core SW1、SW2、SW3…) コアスイッチ
AccessSW(Access SW1、SW2、SW3…) アクセススイッチ
MH 移動端末
AP(AP1,AP2…) アクセスポイント
Claims (9)
- 移動端末と、前記移動端末にネットワークヘの接続手段を与えるアクセスポイントと、フィルタリングデータベースを備え、前記フィルタリングデータベースの検索結果とユーザーフレームまたは制御フレームに含まれるレイヤ2情報とに基づいて、前記ユーザーフレームまたは制御フレームを適切なポートに転送するレイヤ2スイッチとから成る移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法において、
上位にあるレイヤ2スイッチは、自身の保有するフィルタリングデータベースにおける移動端末のレイヤ2情報に関連するデータを利用することにより、前記移動端末が新しいアクセスポイントに無線リンクを切り替えるべきタイミングと、次に前記移動端末の通信に使用すべきポートを把握し、
前記レイヤ2スイッチは、自身の下位にあるレイヤ2スイッチだけで次に起こる切り替えの処理を完了できると判断した場合は、
前記移動端末の通信に使用しているポートから下位のレイヤ2スイッチに向けて切り替え処理開始指示を前記制御フレームとして出力し、
前記切り替え処理開始指示を受け取った下位のレイヤ2スイッチは、さらに下位のレイヤ2スイッチ又はアクセスポイントに向けて、その時点において前記移動端末の通信に使用しているポートから切り替え処理開始指示を転送し、
前記切り替え処理開始指示の転送を繰り返すことにより、その時点で前記移動端末と無線リンクを確立しているアクセスポイントを経由して、前記移動端末に切り替え処理開始指示を伝え、
最初に切り替え処理開始指示を出力したレイヤ2スイッチが、次に使用すべきポートから下位にあるレイヤ2スイッチに向けて、切り替え予告及びその後の切り替えに必要となる情報をあわせた制御情報を前記制御フレームとして出力し、
前記切り替え予告及びその後の切り替えに必要となる情報を受け取った下位のレイヤ2スイッチは、さらに下位のレイヤ2スイッチ又はアクセスポイントに向けて、次に使用すべきポートから切り替え予告及びその後の切り替えに必要となる情報をあわせて転送し、
前記切り替え予告及びその後の切り替えに必要となる情報の転送を繰り返すことにより、次に使用されるアクセスポイントに前記切り替え予告及びその後の切り替えに必要となる情報を到達させ、
前記切り替え処理開始指示を受け取った前記移動端末が、新しいアクセスポイントとの間で無線リンクを確立すると、フィルタリングデータベースの更新を行って、前記移動端末に前記ユーザフレームを転送するポートを把握する処理を実行し、
新しい無線リンクが確立した事実を示す前記制御フレームが最初に切り替え開始処理を出力したレイヤ2スイッチに達するまで、新しく前記移動端末の通信に使用されるいくつかのレイヤ2スイッチのポートを順次経由して転送し、
前記レイヤ2スイッチにおいては、前記事実の確認を契機として、前記移動端末に関するフィルタリングデータベースの更新を行い、前記移動端末に前記ユーザフレームを転送するポートを把握し、
レイヤ2スイッチが、切り替え処理開始指示を受信もしくは最初に送信してから、新たな無線リンク確立の事実を示す前記制御フレームを受け取るまでの間に限って、
自身の下位方向における、前記移動端末が通信に使用しているポートだけでなく、次に使用すべきと判断するポートにも同時に、前記移動端末に宛てる前記ユーザフレームを転送して、前記移動端末が無線リンクの確立先アクセスポイントの変更に際して、新旧2つのアクセスポイントから同時に前記ユーザフレームを受け取る
ことを特徴とする移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法。 - 移動端末と、前記移動端末にネットワークヘの接続手段を与えるアクセスポイントと、フィルタリングデータベースを備え、前記フィルタリングデータベースの検索結果とユーザーフレームまたは制御フレームに含まれるレイヤ2情報とに基づいて、前記ユーザーフレームまたは制御フレームを適切なポートに転送するレイヤ2スイッチとから成る移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法において、
上位にあるレイヤ2スイッチは、自身の保有するフィルタリングデータベースにおける移動端末のレイヤ2情報に関連するデータを利用することにより、前記移動端末が新しいアクセスポイントに無線リンクを切り替えるべきタイミングと、次に前記移動端末の通信に使用すべきポートを把握し、
前記レイヤ2スイッチが自身の下位にあるレイヤ2スイッチだけでは次に起こる切り替えの処理を完了できないと判断した場合は、その時点において、前記移動端末の通信に使用しているポートから、下位にあるレイヤ2スイッチだけでなく、横方向リンクを介して1つ上位にあるレイヤ2スイッチに向けて切り替え処理開始指示を前記制御フレームとして出力し、
前記レイヤ2スイッチと同一階層に属し、かつ次に使用されるべきポートを有する他のレイヤ2スイッチに、これら2つの当該レイヤ2スイッチ間を結ぶ横方向リンクを介して切り替え予告を前記制御フレームとして伝送し、
新しい無線リンクが確立した事実を前記制御フレームとして、新しく前記移動端末の通信に使用されるいくつかのレイヤ2スイッチのポートと、前記横方向リンクの両端のポートを順次経由して、最初に切り替え開始処理を出力したレイヤ2スイッチと、その1つ上位にあるレイヤ2スイッチに達するまで転送し、
レイヤ2スイッチが、前記切り替え処理開始指示を受信もしくは最初に送信してから、新たな無線リンク確立の事実を示す前記制御フレームを受け取るまでの間に限って、
前記横方向のリンクを除いて、前記移動端末が通信に使用しているポートだけでなく、次に使用すべきと判断するポートにも同時に、前記移動端末に宛てる前記ユーザフレームを転送して、前記移動端末が無線リンクの確立先アクセスポイントの変更に際して、新旧2つのアクセスポイントから同時に前記ユーザフレームを受け取る
ことを特徴とする移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法。 - 請求項1または請求項2に記載の移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法において、
前記移動端末に伝える切り替え処理開始指示の中で、新しく無線リンクを確立すべきアクセスポイントを指定するとともに、無線リンク確立に際して必要となる情報を予め通知する
ことを特徴とする移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法。 - 請求項1または請求項2に記載の移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法において、
前記無線リンクの切り替えに際して、切り替え処理開始指示を受け取った前記移動端末が、新しい無線リンクヘの接続要求を行う前に、その時点で無線リンクを確立しているアクセスポイントに対して接続解除を通知する
ことを特徴とする移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法。 - 請求項1または請求項2に記載の移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法において、
前記無線リンクの切り替えに際して、古い方のアクセスポイントと直接接続されるレイヤ2スイッチが、新しい無線リンクが確立した事実を受け取ると、そのレイヤ2スイッチからそのアクセスポイントに向けて、すでに接続解除がなされたことを通知する
ことを特徴とする移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法。 - 請求項1または請求項2に記載の移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法において、
前記フィルタリングデータベースは、データ構成として、
前記移動端末に対応付けられるレイヤ2識別子を表す要素と、
前記レイヤ2識別子が宛先となるユーザフレームを転送すべきポートの番号を表す要素と、
前記ポートの使用に関する状態を表す要素と、
前記ポートが実際に前記移動端末に係わるユーザフレーム転送に使用された時間を意味する、ポート使用時間を管理する要素と、
無線リンクの切り替え処理を開始すべきタイミングを表す要素と、
前記ポートが前記移動端末のユーザフレーム転送に使用される直前まで、前記移動端末のユーザフレーム転送に使用されていたことを意味する直前使用ポートの番号を表す要素と、
これら一連の要素の組み合わせの有効性を管理する要素と
を有し、
前記フィルタリングデータベースは、そのデータ構成に含まれているポート使用時間を管理する要素に基づいて、次の無線リンク切り替え処理の開始タイミングを計算によって決定する
ことを特徴とする移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法。 - 請求項1または請求項2に記載の移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法において、
前記フィルタリングデータベースは、データ構成として、
前記移動端末に対応付けられるレイヤ2識別子を表す要素と、
前記レイヤ2識別子が宛先となるユーザフレームを転送すべきポートの番号を表す要素と、
前記ポートの使用に関する状態を表す要素と、
前記ポートが実際に前記移動端末に係わるユーザフレーム転送に使用された時間を意味する、ポート使用時間を管理する要素と、
無線リンクの切り替え処理を開始すべきタイミングを表す要素と、
前記ポートが前記移動端末のユーザフレーム転送に使用される直前まで、前記移動端末のユーザフレーム転送に使用されていたことを意味する直前使用ポートの番号を表す要素と、
これら一連の要素の組み合わせの有効性を管理する要素と
を有し、
前記フィルタリングデータベースに基づいて、過去のポート使用時間と次の無線リンク切り替え処理の開始タイミングを対応付けるテーブルを作成し、作成した前記テーブルの検索を行うことによって、前記無線リンク切り替え処理の開始タイミングを決定する
ことを特徴とする移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法。 - 請求項1または請求項2に記載の移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法において、
前記フィルタリングデータベースは、データ構成として、
前記移動端末に対応付けられるレイヤ2識別子を表す要素と、
前記レイヤ2識別子が宛先となるユーザフレームを転送すべきポートの番号を表す要素と、
前記ポートの使用に関する状態を表す要素と、
前記ポートが実際に前記移動端末に係わるユーザフレーム転送に使用された時間を意味する、ポート使用時間を管理する要素と、
無線リンクの切り替え処理を開始すべきタイミングを表す要素と、
前記ポートが前記移動端末のユーザフレーム転送に使用される直前まで、前記移動端末のユーザフレーム転送に使用されていたことを意味する直前使用ポートの番号を表す要素と、
これら一連の要素の組み合わせの有効性を管理する要素と、
前記移動端末の移動スピードを、その大きさによって分類したいくつかのスピードクラスによって表す要素と
を有し、
前記移動端末のスピードクラスと次の無線リンク切り替え処理の開始タイミングを対応付けるテーブルを作成し、前記テーブルの検索によって、無線リンク切り替え処理の開始タイミングを決定する
ことを特徴とする移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法。 - 請求項6から請求項8の何れか1つに記載の移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法において、
複数のアクセスポイントの位置的な順序関係と、前記複数のアクセスポイントが接続されるレイヤ2スイッチのポートの順序関係を一致させるとともに、複数の下位のレイヤ2スイッチの位置的な順序関係と、前記複数の下位のレイヤ2スイッチが接続される上位のレイヤ2スイッチのポートの順序関係を一致させ、
ある時点である移動端末の通信に使用されているポートの番号とフィルタリングデータベースを参照して得られた前記移動端末の直前使用ポートの番号とを比較し、前記移動端末の通信に使用すべきポートの番号を把握する
ことを特徴とする移動体通信用ネットワークのハンドオーバ制御方法。
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