JP6569863B2 - 避難支援装置 - Google Patents

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本発明は、地震、火災などの災害が生じた場合に、列車から歩行困難者を簡便かつ緊急に搬送できる避難支援装置に関する。
従来、この種の避難支援装置として、例えば、特許文献1に示される技術が知られている。
この特許文献1に示される避難支援装置は、低地側停留場と高台側停留場との間に敷設された軌道と、該軌道に沿って移動する避難デッキと、該避難デッキを牽引する索条と、前記高台側停留場に備えて前記索条を巻き上げる巻上装置と、を備えたものである。
そして、このような特許文献1の避難支援装置では、避難デッキを索条で牽引する構成であるので、例えば、地震、火災などの災害発生時に、高齢者、身体障害者などの特に助けを必要とする避難者を効率良く移送することが可能となる。
特開2014−46785号公報
しかしながら、特許文献1に示される避難支援装置は、避難デッキを走行させる専用の軌道を敷設するなどの大規模な工事が必要であり、簡便に使用することが困難であり、この点において新たな避難具の開発が期待されていた。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、地震、火災などの災害が生じた場合に、列車から歩行困難者を簡便かつ緊急に低コストで搬送できる避難支援装置を提供する。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明は、鉄道車両内に取り外し可能に設けられて乗客が腰かける椅子の座面として使用される座面部材と、該座面部材の下面に設けられかつレール踏面上に載置可能に設けられて、該レール踏面上に載置した際に、該座面部材をレール長さ方向に沿って走行させる走行部材と、を有することを特徴とする。
上記発明では、鉄道車両内に取り外し可能に設けられて乗客が腰かける椅子の座面として使用される座面部材の下面に、該座面部材をレール長さ方向に沿って走行させる走行部材が設けられている。
これにより地震、火災などの災害が生じた場合に、鉄道車両内の座面部材を取り外して、該座面部材の下面にある走行部材をレール踏面上に載置すれば、この走行部材を介して、該座面部材をレール長さ方向に沿って走行させることができる。
その結果、該座面部材を使用して、列車から歩行困難者を簡便かつ緊急に搬送することができる。
また、本発明は、鉄道車両内にある既存の椅子の座面部材と、既存の鉄道レールを利用して歩行困難者を簡便に移送できる構成であり、従来のような専用の構成を必要とせず、低コストでその移送を実現することが可能となる。
また本発明は、前記走行部材は前記レール踏面上を転動する車輪を有することを特徴とする。
上記構成では、前述の走行部材としてレール踏面上を転動する車輪が使用されているので、該車輪の転動により、鉄道レールの踏面上にて座面部材を円滑に走行させることができる。
また本発明は、前記走行部材は前記レール踏面上をスライドするスライド部材を有することを特徴とする。
上記構成では、前述の走行部材としてレール踏面上をスライドするスライド部材が使用されているので、該スライド部材により、鉄道レールの踏面上にて座面部材を円滑に走行させることができる。
また本発明は、前記走行部材は、前記レールの軌間に対応して前記車輪又はスライド部材の間隔が調整可能に設けられていることを特徴とする。
上記構成では、前記レールの軌間に対応して前記車輪又はスライド部材の間隔が調整可能に設けられているので、狭軌又は標準軌といった軌間に対応した運用が可能であり、その使用性能を向上させることが可能となる。
また本発明は、前記座面部材の下面に、前記座面部材の軌道幅方向への移動を規制して前記レール踏面上からの前記走行部材の脱落を防止するガイド部材が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記座面部材の下面に設けられた前記ガイド部材により、該座面部材の軌道幅方向への移動を規制してレール踏面上からの走行部材の脱落を防止できるので、鉄道レールの踏面上にて座面部材を安全に走行させることができる。
また本発明は、前記ガイド部材は、前記座面部材の座面に対して回転自在に支持されて、該座面と平行な位置と該座面に垂直な位置との間で回転可能であることを特徴とする。
上記構成によれば、非使用時に、ガイド部材を座面部材の座面と平行な位置に収納することができ、その収納性を高めることができる。
また本発明は、前記座面部材には、前記走行部材をレール踏面上に載置した際に、操作者によって把持されて、前記座面部材をレールの長さ方向に沿って移動させるハンドル部材が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、走行部材をレール踏面上に載置した際に、操作者に、座面部材に設けられたハンドル部材を把持させて、該座面部材をレール長さ方向に沿って移動可能としたので、鉄道レールに沿う該座面部材の走行を容易に行わせることができる。
また本発明は、前記ハンドル部材は、前記座面部材の下面に脱着自在に収納されることを特徴とする。
上記構成によれば、前記ハンドル部材が前記座面部材の下面に脱着自在に収納されることにより、非使用時におけるハンドル部材の収納性を高めることができる。
また本発明は、前記ハンドル部材の下部には、前記座面部材に取り付けた際に、前記レール踏面に接触してブレーキ力を発生させるブレーキパッドが設置されることを特徴とする。
上記構成によれば、前記座面部材へのハンドル部材の取付け時において、前記ハンドル部材の下部に設置されたブレーキパッドにより、レール踏面に対してブレーキ力を発生させることができるので、該ブレーキ力により前記座面部材が不用意に走行することを防止できる。
また本発明は、前記ハンドル部材には、前記座面部材に取り付けた際に、前記レール踏面に前記ブレーキパッドを接触かつ押圧させる付勢手段が設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、前記座面部材へのハンドル部材の取付け時において、該ハンドル部材に、前記レール踏面に前記ブレーキパッドを接触かつ押圧させる付勢手段が設けられるので、該ハンドル部材を意図的に操作しない限り、ブレーキパッドとレール踏面との接触状態が維持されて、鉄道レールに沿う座面部材の自由走行が規制され、不慮の走行を未然に防止することができる。
また本発明は、前記座面部材の下面には該座面部材の高さを調整できる昇降手段が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記座面部材の下面には設置された昇降手段により該座面部材の高さを調整できるので、該座面部材に寝かせた被搬送者(例えば、歩行困難者)を、操作者の目線近く位置させることができ、これによって被搬送者に安心感を与えることができる。
本発明によれば、座面部材を使用して、列車から歩行困難者を簡便かつ緊急に搬送することができる。
また、本発明では、鉄道車両内にある既存の椅子の座面部材と、既存の鉄道レールを利用して歩行困難者を簡便に移送できる構成であり、従来のような専用の構成を必要とせず、低コストでその移送を実現することが可能となる。
本発明の第1実施形態に適用されるロングシートの椅子を示す斜視図である。 図1の座面部材に設けられた走行部材を示す正面図である。 図2の座面部材を背面側から見た背面図である。 座面部材に設置された走行部材を具体的に示す図である。 座面部材の側面図である。 座面部材に設置されるハンドル部材の構造を具体的に示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る座面部材を示す斜視図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る避難支援装置100について図1〜図6を参照して説明する。
図1に符号1で示すものは鉄道車両内に設置されたロングシートの椅子であって、この椅子1の水平部分は、乗客が腰かける椅子の座面2Aとして使用される座面部材2となっている。なお、この椅子1の座面部材2は鉄道車両内にて取り外し可能に設けられている。
座面部材2の下部に位置するベース部材2Bの下面でかつ該座面部材2の両側部には、図2に示されるように鉄道レールRのレール踏面M上に載置可能な走行部材3が設けられている。
この走行部材3は、座面部材2の長さ方向に間隔をおき、かつ鉄道レールRの軌間Wに対応して間隔をおいて配置された一対の走行車輪4から構成されているものであって、レール踏面M上に載置した際に、座面部材2を鉄道レールRの長さ方向に沿って走行可能とする。
走行車輪4は、図3及び図4に示されるように、座面部材2の下面に固定されたフレーム5に複数のローラ6が一定間隔で配置されているものであって、それぞれのローラ6がレール踏面M上を転動することにより、走行部材3を鉄道レールRに沿って走行させるものである。
なお、走行車輪4を構成するローラ6の各回転軸は、座面部材2の長さ方向に沿っており、座面部材2をレール踏面M上に載置した場合には鉄道レールRの軌間方向に沿うように配置される。これにより座面部材2をレール踏面M上に載置した場合には、該座面部材2がその幅方向に沿うように、かつ鉄道レールR上を走行可能となる。
図2に示されるように、座面部材2の下部に位置するベース部材2Bの下面であり、かつ各走行車輪4の内側には、座面部材2の軌道幅方向への移動を規制してレール踏面M上からの走行車輪4の脱落を防止するガイド部材10が設けられている。
ガイド部材10は、座面部材2の座面に対して水平軸10Aを中心として回転自在に支持されたものであって、座面部材2の座面2Aと平行な位置(図2に点線で示す水平位置)と該座面2Aに垂直な位置(図2に実線で示す垂直位置)との間で矢印a方向に回転可能に設けられている。
ここで、ガイド部材10が図2に実線で示す垂直位置にある場合には、該ガイド部材10の先端部は、鉄道レールRのレール踏面Mの内側かつ側部に近接するように位置し、これによって座面部材2の軌道幅方向への移動を規制してレール踏面M上からの走行車輪4の脱落を防止する。
図3、図5及び図6に示されるように、座面部材2には、走行部材3をレール踏面M上に載置した際に、操作者によって把持されて、座面部材2を鉄道レールRの長さ方向に沿って移動させるハンドル部材20が設けられている。
このハンドル部材20は、図3に示されるように非使用時に座面部材2のベース部材2B下面の収納金具7に保持され、使用時にこの収納金具7から取り外しできるようになっている。
一方、座面部材2には、図5及び図6に詳細に示されるように、取り外されたハンドル部材20を該座面部材2上に垂直となるように差し込むための筒状の支持部材30が設けられており、該支持部材30の筒状体30Aの内部には座面部材2を上下に貫通する貫通孔31が設けられている。
ハンドル部材20は、支持部材30に差し込むことにより座面部材2に垂直に固定される筒状のハンドル本体部21と、該ハンドル本体部21内に形成された中空部22に挿通されかつ該ハンドル本体部21に対して長さ方向にスライド自在かつ棒状なスライド部材23と、を有している。
スライド部材23は、ブレーキパッドPに脱着自在に係合される係合片24を下端部に有しており、筒状の支持部材30に差し込まれた場合に、該支持部材30内の貫通孔31を経由して座面部材2の下方でかつ鉄道レールRのレール踏面M上に位置するブレーキパッドPの被係合リング32に係合可能となる。
このブレーキパッドPは、鉄道レールRのレール踏面M上に摺動可能なブレーキ摩擦材33と、該ブレーキ摩擦材33を支持するキャリパ34とを有し、該キャリパ33の上面に、スライド部材23の係合片24に係合可能な被係合リング32が設けられた構成である。
また、このブレーキパッドPは、座面部材2の下面に設けられた圧縮ばね部材35の付勢力(付勢力の方向を図6に符号bで示す)によってレール踏面Mに対して接触かつ押圧されており、これによりレール踏面M上に載置された座面部材2が、鉄道レールR上にて自由走行することを規制する。
一方、ハンドル部材20を構成しているハンドル本体部21及びスライド部材23の各上端部には、操作者により把持される握り棒21A、23Aがそれぞれ設けられている。
スライド部材23の握り棒23Aと、ハンドル本体部21の握り棒21Aとは、ハンドル部材20の長さ方向に沿って間隔20aを有するように設けられており、操作者が握り棒21A、23Aを把持して、該握り棒21A、23Aの間隔20aを狭めることにより、圧縮ばね部材35の付勢力に抗してスライド部材23を持ち上げることが可能となる(スライド部材23の持ち上げ方向を図6に符号cで示す)。
そして、このようなスライド部材23を持ち上げによって、該スライド部材23の下端のブレーキパッドPを、鉄道レールRのレール踏面Mから離間させることができ、これによりブレーキ力を解除して、レール踏面M上に載置された座面部材2を、鉄道レールRに沿い自由走行させることが可能となる。
すなわち、上記のような構成により、鉄道レールRのレール踏面M上に座面部材2が載置された場合、ハンドル部材20のスライド部材23を意図的に操作しない限り、ブレーキパッドPとレール踏面Mとの接触状態が維持されて、鉄道レールRに沿う座面部材2の自由走行が規制されるので、不慮の走行を未然に防止することができる。
一方、操作者が握り棒21A、23Aを把持して、スライド部材23を矢印c方向に操作した場合には、レール踏面Mに対するブレーキパッドPの接触状態が解除されて、該レール踏面M上に載置された座面部材2を鉄道レールRに沿って自由走行させることが可能となる。これにより該座面部材2を使用して、列車から歩行困難者を簡便かつ緊急に搬送することが可能となる。
以上詳細に説明したように本実施形態に示される避難支援装置100によれば、鉄道車両内に取り外し可能に設けられて乗客が腰かける椅子1の座面2Aとして使用される座面部材2の下面に、該座面部材2を鉄道レールRの長さ方向に沿って走行させる走行部材3が設けられている。
これにより地震、火災などの災害が生じた場合に、鉄道車両内の座面部材2を取り外して、該座面部材2の下面にある走行部材3の走行車輪4をレール踏面M上に載置すれば、この走行部材3を介して、該座面部材2を鉄道レールRの長さ方向に沿って走行させることができる。その結果、該座面部材2を使用して、列車から歩行困難者を簡便かつ緊急に搬送することができる。
また、本実施形態に示される避難支援装置100では、鉄道車両内にある既存の椅子1の座面部材2と、既存の鉄道レールRを利用して歩行困難者を簡便に移送できる構成であり、従来のような専用の構成を必要とせず、低コストでその移送を実現することが可能となる。
なお、上記実施形態では、走行部材3として走行車輪4が採用されているが、これに限定されず、例えば、摩擦抵抗が小さいフッ素樹脂ブロックにより走行部材3を構成し、レール踏面M上にて該樹脂ブロックを滑らせることで、鉄道レールRに沿って走行部材3を走行させるようにしても良い。
また、鉄道レールR上に載置する座面部材2は1台に限定されず、図5に示されるように該座面部材2を2台又はそれ以上連結しても良い。このとき、1つのハンドル部材20により各座面部材2にある複数のブレーキパッドPを同時かつ同方向に操作するようにしても良い。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図7を参照して説明する。
第2実施形態に示される避難支援装置101が、第1実施形態に示される避難支援装置100と構成を異にするのは、鉄道レールRに沿って座面部材40がその長さ方向に移動する点、及び座面部材40の高さを調整可能にした点にある。
具体的には、第2実施形態に示される避難支援装置101では、図7に示されるように座面部材40の下面に該座面部材40を上下方向に水平移動させるための昇降手段41が設けられている。
なお、この昇降手段41は座面部材40を上下方向に水平移動させるとともにその高さを段階的に可能としても良い。
該昇降手段41の台座42には、鉄道レールRのレール踏面M上に載置可能な走行部材43が設けられている。
この走行部材43は、座面部材40の長さ方向に間隔をおいて設けられた一対の車輪機構44を有しているものであって、レール踏面M上に載置した際に、座面部材40を鉄道レールRの長さ方向に沿って走行させる。
各車輪機構44は、レール踏面Mを転動する2つのローラ45をそれぞれ有し、かつ鉄道レールRの軌間Wに合わせて矢印m方向にこれらローラ45の間隔を調整可能に設けられたものであって、それぞれのローラ45がレール踏面M上を転動することにより、走行部材43を鉄道レールRに沿って走行させるものである。
なお、第2実施形態の避難支援装置101においても、第1実施形態の避難支援装置100と同様のブレーキパッドPを備えたハンドル部材20が設けられているが、図7では省略されている。
また、座面部材40に、搬送者の落下を防止するための柵又は安全ベルト46といった安全具を追加しても良い。
以上詳細に説明したように第2実施形態に示される避難支援装置101によれば、鉄道車両内に取り外し可能に設けられた座面部材40の下面に、該座面部材40を鉄道レールRの長さ方向に沿って走行させる走行部材43が設けられている。
これにより地震、火災などの災害が生じた場合に、鉄道車両内の座面部材40を取り外して、該座面部材40の下面にある走行部材43の車輪機構44をレール踏面M上に載置すれば、この走行部材43を介して、該座面部材40を鉄道レールRの長さ方向に沿って走行させることができる。その結果、該座面部材40を使用して、列車から歩行困難者を簡便かつ緊急に搬送することができる。
また、本実施形態に示される避難支援装置101では、鉄道車両内にある既存の椅子1の座面部材40と、既存の鉄道レールRを利用して歩行困難者を簡便に移送できる構成であり、従来のような専用の構成を必要とせず、低コストでその移送を実現することが可能となる。
さらに、本実施形態に示される避難支援装置101では、座面部材40の各車輪機構44に具備された2つのローラ45の間隔が、鉄道レールRの軌間Wに合わせて調整可能に設けられているので、狭軌又は標準軌といった軌間Wに対応した運用が可能であり、その汎用性を向上させることが可能となる。
さらに、第2実施形態に示される避難支援装置101では、座面部材40を段階的に上下方向に水平移動可能な昇降手段41が設けられているので、座面部材40に寝かせた被搬送者(例えば、歩行困難者)を、操作者の目線近く位置させることができ、これによって被搬送者に安心感を与えることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、地震、火災などの災害が生じた場合に、列車から歩行困難者を簡便かつ緊急に搬送できる避難支援装置に関する。
1 椅子
2 座面部材
2A 座面
3 走行部材
4 走行車輪
10 ガイド部材
20 ハンドル部材
35 圧縮ばね部材
43 走行部材
100 避難支援装置
101 避難支援装置
R 鉄道レール
M レール踏面
P ブレーキパッド

Claims (11)

  1. 鉄道車両内に取り外し可能に設けられて乗客が腰かける椅子の座面を有する座面部材と、
    該座面部材の下面に設けられかつレール踏面上に載置可能に設けられて、該レール踏面上に載置した際に、該座面部材をレール長さ方向に沿って走行させる走行部材と、を具備することを特徴とする避難支援装置。
  2. 前記走行部材は前記レール踏面上を転動する車輪を有することを特徴とする請求項1に記載の避難支援装置。
  3. 前記走行部材は前記レール踏面上をスライドするスライド部材を有することを特徴とする請求項1に記載の避難支援装置。
  4. 前記走行部材は、前記レールの軌間に対応して前記走行部材の間隔が調整可能に設けられていることを特徴とする請求項2又は3のいずれか1項に記載の避難支援装置。
  5. 前記座面部材の下面には、前記座面部材の軌道幅方向への移動を規制して前記レール踏面上からの前記走行部材の脱落を防止するガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の避難支援装置。
  6. 前記ガイド部材は、前記座面部材の座面に対して回転自在に支持されて、該座面と平行な位置と該座面に垂直な位置との間で回転可能であることを特徴とする請求項5に記載の避難支援装置。
  7. 前記座面部材には、前記走行部材をレール踏面上に載置した際に、操作者によって把持されて、前記座面部材をレールの長さ方向に沿って移動させるハンドル部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の避難支援装置。
  8. 前記ハンドル部材は、前記座面部材の下面に脱着自在に収納されることを特徴とする請求項7に記載の避難支援装置。
  9. 前記ハンドル部材の下部には、前記座面部材に取り付けた際に、前記レール踏面に接触してブレーキ力を発生させるブレーキパッドが設置されることを特徴とする請求項7又は8のいずれか1項に記載の避難支援装置。
  10. 前記ハンドル部材には、前記座面部材に取り付けた際に、前記レール踏面に前記ブレーキパッドを接触かつ押圧させる付勢手段が設けられることを特徴とする請求項9に記載の避難支援装置。
  11. 前記座面部材の下面には該座面部材の高さを調整できる昇降手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の避難支援装置。
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