JP6567871B2 - オイルセパレータ - Google Patents
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Description
上記課題を解決するオイルセパレータは、圧縮空気が流入する吸気ポートと、清浄空気が排出される排気ポートとが設けられたボディと、圧縮空気を気液分離するフィルタを収納したフィルタ部と、前記ボディに取り付けられ、前記フィルタ部を前記ボディとともに覆い、圧縮空気から分離したドレン液を溜めるドレン溜め部と、を備え、前記吸気ポートが少なくとも2個設けられ、前記吸気ポートは、前記ボディにそれぞれ開口可能に設けられ、前記排気ポートは、前記ボディにおける前記吸気ポートが設けられていない部分に設けられることをその要旨としている。
上記構成によれば、雄螺子の部分の先端にガイド部が設けられるので、雄螺子の部分の先端が雌螺子の部分の先端に接触する前にガイド部が雌螺子の部分に接触する。このため、雌螺子に対する雄螺子の位置を容易に合わせることができ、ひいてはボディにドレン溜め部を容易に取り付けることができる。
上記構成によれば、ガイド部の長さを雌螺子の長さよりも大きく設定している。このため、雄螺子の部分の先端が雌螺子の部分の先端に接触する前にガイド部が雌螺子の部分の全体に接触する。よって、ガイド部が雌螺子全体に対して接触しながら、雄螺子が雌螺子に対して螺合を開始するので、ガイド機能を高めることができる。
図1に示されるように、コンプレッサ1の下流には、コンプレッサ1から送られる圧縮空気中の油分及び水分を除去する圧縮空気乾燥システムが設けられている。圧縮空気乾燥システムには、圧縮空気から油分及び水分を除去するエアドライヤ2が設けられている。エアドライヤ2内には、乾燥剤2aが設けられている。エアドライヤ2は、圧縮空気を乾燥剤2aに通過させて水分や油分を除去するロード運転と、乾燥剤2aに捕捉された水分や油分を外部に排出することによって乾燥剤2aを再生するアンロード運転とを行う。エアドライヤ2は、ロード運転によって圧縮空気から油分及び水分を除去した空気である乾燥圧縮空気を、システムタンク6に送出する。システムタンク6は、ブレーキやサスペンション等の各システムに圧縮空気を供給する。システムタンク6の圧力が所定値に達すると、エアドライヤ2のエキゾストバルブ2bが開放されて、アンロード運転が行われる。エキゾストバルブ2bが開放されると、システムタンク6から乾燥圧縮空気がエアドライヤ2に供給され、エアドライヤ2に流入した乾燥圧縮空気がロード運転とは逆方向に流れる。これにより、乾燥剤2aに捕捉された水分や油分が除去される。除去された水分及び油分は、空気とともにエアドライヤ2のドレン排出口2cから排出される。このエアドライヤ2から排出される空気をパージエアという。
図2に示すように、オイルセパレータ5の筐体5aは、円筒状のボディ10と、ボディ10に取り付けられるドレン溜め部であるドレンボウル30とを備えている。ボディ10の外周には、取付対象である車両に取り付けるための取付部材70が取り付けられている。ボディ10の外周には、取付部材70を取り付けるための取付溝15が設けられている。取付部材70は、ボディ10に回転可能に取り付けられる取付部71と、車両に固定する固定部76とを有している。取付部71は、円環状に形成されている円環部72と、円環部72をボルト74とナット75とによって締め付ける締付部73とを有している。固定部76は、図示しないボルトによって車両に固定される。よって、ボディ10は、取付部71において360°位置を変更可能である。
図4に示すように、ボディ10の一方の端は閉塞され、他方の端には開口部11を有している。ボディ10の内周面であって開口部11側には、雌螺子12が設けられている。
まず、ボディ10の雌螺子14に対してフィルタ部40の雄螺子52を螺合させることにより、フィルタ部40をボディ10に取り付ける。続いて、ボディ10の雌螺子12に対してドレンボウル30の雄螺子33を螺合させることにより、ドレンボウル30をボディ10に取り付ける。
図6及び図7に示すように、ドレンボウル30の雄螺子33が設けられる部分の先端には、雄螺子33が設けられた部分から延出するガイド部35が設けられている。このため、ドレンボウル30の雄螺子33の部分の先端がボディ10の雌螺子12の部分の先端に接触する前にガイド部35がボディ10の雌螺子12の部分に接触して、ボディ10に対してドレンボウル30をガイドすることができる。
また、ガイド部35の軸方向の長さAは、ボディ10の雌螺子12の軸方向の長さBよりも大きく設定されている。このため、ドレンボウル30の雄螺子33の部分の先端がボディ10の雌螺子12の部分の先端に接触する前にガイド部35がボディ10の雌螺子12の部分の全体に接触する。すなわち、ガイド部35がボディ10の雌螺子12全体に対して接触しながら、ドレンボウル30の雄螺子33がボディ10の雌螺子12に対して螺合を開始するので、ガイド機能を高めることができる。
エアドライヤ2のエキゾストバルブ2bが開放されてアンロード運転が行われると、圧縮空気とともに油分及び水分を含むドレン液がオイルセパレータ5に送られる。また、オイルミストセパレータ7,8のエキゾストバルブ7b,8bが開放されると、圧縮空気とともにオイルミストを含むドレン液が各接続ホース7d,8d,2dを介してオイルセパレータ5に送られる。圧縮空気に含まれるドレン液は、ミスト状又は液状である。ドレン液を含む圧縮空気は、各吸気ポート16からオイルセパレータ5内に流入する。
(1)3個の吸気ポート16がボディ10の側壁にそれぞれ設けられ、排気ポート17がボディの側壁における吸気ポート16が設けられていない部分に設けられている。このため、車両の種類によって異なるオイルミストセパレータ7,8及びエアドライヤ2の位置に応じてオイルミストセパレータ7,8及びエアドライヤ2との接続ホース7d,8d,2dを取り付けしやすい吸気ポート16に接続させることができる。よって、車両の種類によらず、オイルセパレータ5の取付作業が容易である。
・上記実施形態では、ガイド部35の先端外周角部35aを角度θの面取りとしたが、図8に示すように、ガイド部35の先端外周角部35aを丸みRの面取りとしてもよい。
・上記実施形態では、ボディ10に取付部材70を取り付けて、オイルセパレータ5を車両に固定したが、オイルセパレータ5のボディ10を直接車両に固定してもよい。
・上記実施形態では、3個の吸気ポート16をボディ10の側壁に設けたが、4個以上の吸気ポートを、四方のうち三方に設けてもよい。すなわち、4個以上の吸気ポートを設けるときには、四方のいずれかに複数の吸気ポートを設ける。このようにすれば、最適な吸気ポートの位置を選択しながら4個以上の接続ホースをオイルセパレータに接続することができるようになる。
・また、エアドライヤ2の上流においてオイルミストの除去が不要であれば、1個のエアドライヤ2を備える圧縮空気乾燥システムとしてもよい。この場合、エアドライヤ2の接続ホースをオイルセパレータ5の最適な位置の吸気ポート16を選択して接続する。なお、3個の吸気ポート16のうち1個の吸気ポート16を選択して使用するので、残り2個の吸気ポート16は図示しない閉塞部材を嵌合することで閉塞する。
Claims (5)
- 圧縮空気が流入する吸気ポートと、清浄空気が排出される排気ポートとが設けられたボディと、
前記ボディに設けられ、圧縮空気を気液分離するフィルタ部と、
前記ボディに取り付けられ、圧縮空気から分離したドレン液を溜めるドレン溜め部と、
前記ボディに回転可能に取り付けられる取付部と、オイルセパレータの取付対象に固定する固定部とを有する取付部材と、を備え、
前記吸気ポートが少なくとも2個設けられ、
前記吸気ポートは、前記ボディにそれぞれ開口可能に設けられ、
前記排気ポートは、前記ボディにおける前記吸気ポートが設けられていない部分に設けられる
オイルセパレータ。 - 前記吸気ポートが少なくとも3個設けられ、
前記吸気ポートは、前記ボディの側壁における四方のうち三方にそれぞれ開口可能に設けられ、
前記排気ポートは、前記ボディの側壁における四方のうち前記吸気ポートが設けられていない一方に設けられる
請求項1に記載のオイルセパレータ。 - 前記ボディは、雌螺子と当該雌螺子に螺合する雄螺子とのいずれか一方を備え、
前記ドレン溜め部は、前記雌螺子と前記雄螺子とのいずれか他方を備え、
前記雌螺子と前記雄螺子とによって前記ボディと前記ドレン溜め部とが固定される
請求項1又は2に記載のオイルセパレータ。 - 前記雄螺子が設けられた部分から延出し、前記雌螺子と螺合させるときに前記雄螺子をガイドするガイド部が設けられる
請求項3に記載のオイルセパレータ。 - ガイド部の長さは、雌螺子の長さよりも大きく設定されている
請求項4に記載のオイルセパレータ。
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