JP2013234632A - オイルセパレータ - Google Patents
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Abstract
【課題】油分が排出口から外部へ漏れ出すことが抑制されたオイルセパレータを提供する。
【解決手段】オイルセパレータ3は、筐体11内に導入した油分を含む空気を衝突材に衝突させることで油分を分離して回収する。オイルセパレータ3は、筐体11内に導入された空気を排出する排出口16が筐体11の水平方向に開口し、排出口16に装着され、排出口16から水平方向へ突出して上方へ曲がったL字状のエルボ部材60を備える。
【選択図】図3
【解決手段】オイルセパレータ3は、筐体11内に導入した油分を含む空気を衝突材に衝突させることで油分を分離して回収する。オイルセパレータ3は、筐体11内に導入された空気を排出する排出口16が筐体11の水平方向に開口し、排出口16に装着され、排出口16から水平方向へ突出して上方へ曲がったL字状のエルボ部材60を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、機器を通過した空気に含まれるオイルを分離するオイルセパレータに関する。
トラック、バス、建機等の車両は、エンジンと直結したコンプレッサから送られる圧縮空気を利用してブレーキやサスペンション等のシステムを制御している。この圧縮空気には、大気中に含まれる水分やコンプレッサ内を潤滑する油分が含まれている。この水分や油分を含む圧縮空気が各システム内に侵入すると、錆やゴム部材(Oリング等)の膨潤を招き作動不良の原因となる。このため、エア系統のコンプレッサの下流には、圧縮空気中の水分や油分を除去するためのエアドライヤが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
エアドライヤ内には、フィルタ、シリカゲルやゼオライト等の乾燥剤が設けられている。そして、エアドライヤは、水分を除去する除湿作用と、乾燥剤に吸着させた水分を取り除き外部に放出する再生作用とを行う。
ところで、乾燥剤の再生時にエアドライヤから放出される空気には水分とともに油分も含まれるため、環境負荷を考慮してエア系統のコンプレッサの下流にオイルセパレータを設けることを考えている。
オイルセパレータは、水分や油分を含んだ空気が衝突する複数の衝突板を筐体内に設けた衝突板方式のものがある(例えば、特許文献2参照)。この衝突板方式のオイルセパレータは、空気を衝突板に衝突させて気液分離を行うことで油分を回収し、清浄エアを排出する。
ところで、上記のオイルセパレータはシリンダヘッドに用いるため、オイルセパレータの底部から分離した油分をシリンダヘッドに戻している。しかしながら、発明者らは、エア系統のコンプレッサの下流にオイルセパレータを設けることを考えているので、オイルセパレータの筐体内部に空気から分離した油分を溜めることとなる。このオイルセパレータは車両に搭載されるので、車両の走行加速度の変化や車両の傾きによっては油分が排出口から漏れ出すおそれがある。そこで、油分が排出口から漏れ出すことが抑制されたオイルセパレータが求められていた。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、油分が排出口から外部へ漏れ出すことが抑制されたオイルセパレータを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、筐体内に導入した油分を含む空気を衝突材に衝突させることで油分を分離して回収するオイルセパレータにおいて、前記筐体内に導入された空気を排出する排出口が前記筐体の水平方向に開口し、前記排出口に装着され、前記排出口から水平方向へ突出して上方へ曲がったL字状のエルボ部材を備えることをその要旨としている。
請求項1に記載の発明は、筐体内に導入した油分を含む空気を衝突材に衝突させることで油分を分離して回収するオイルセパレータにおいて、前記筐体内に導入された空気を排出する排出口が前記筐体の水平方向に開口し、前記排出口に装着され、前記排出口から水平方向へ突出して上方へ曲がったL字状のエルボ部材を備えることをその要旨としている。
同構成によれば、水平方向に開口した排出口にエルボ部材を設けた。このため、車両の走行加速度の変化や車両の傾きによって油分が筐体内から排出口へ流れたとしても、エルボ部材によってドレンを溜めることができるので、ドレンが排出口から外部へ漏れ出すことを抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のオイルセパレータにおいて、前記エルボ部材の先端に装着され、先端から垂れた液体を受ける液垂受部と、当該液垂受部が受けた液体を前記エルボ部材内に戻す戻し部とを備える液垂防止部材を備えることをその要旨としている。
同構成によれば、エルボ部材の先端に液垂防止部材を設けた。このため、液垂防止部材の先端から油分が垂れ出したとしても液垂受部が受けた油分をエルボ部材内に戻すことができる。よって、油分が排出口から漏れ出すことを更に抑制することができる。
本発明によれば、オイルセパレータにおいて、油分が排出口から外部へ漏れ出すことを抑制することができる。
以下、本発明のオイルセパレータをエアドライヤの排気系統に具体化した第1の実施形態について図1〜図5を参照して説明する。
図1に示されるように、トラック、バス、建機等の車両は、コンプレッサ1から送られる圧縮空気を利用してブレーキやサスペンション等のシステムを制御している。このため、エア系統のコンプレッサ1の下流には、圧縮空気中の油水分を除去し、乾燥空気を提供するためのエアドライヤ2が設けられている。エアドライヤ2内には、乾燥剤が設けられている。そして、エアドライヤ2は、油水分を除去する除湿作用と、乾燥剤に吸着させた油水分を取り除き外部に放出する再生作用とを行う。
図1に示されるように、トラック、バス、建機等の車両は、コンプレッサ1から送られる圧縮空気を利用してブレーキやサスペンション等のシステムを制御している。このため、エア系統のコンプレッサ1の下流には、圧縮空気中の油水分を除去し、乾燥空気を提供するためのエアドライヤ2が設けられている。エアドライヤ2内には、乾燥剤が設けられている。そして、エアドライヤ2は、油水分を除去する除湿作用と、乾燥剤に吸着させた油水分を取り除き外部に放出する再生作用とを行う。
そこで、本実施例では、乾燥剤の再生時にエアドライヤ2から放出される空気(パージエア)には水分とともに油分も含まれるため、環境負荷を考慮してエア系統のコンプレッサ1の下流にオイルセパレータ3を設ける。特に、オイルセパレータ3は、エアドライヤ2の排気系統に設けられ、エアドライヤ2を再生する際に排出されるパージエアから油水分を分離して回収する。
オイルセパレータ3は、油水分を含んだ空気が衝突する複数の衝突材を筐体内に設けた衝突方式である。この衝突方式のオイルセパレータ3は、油水分を含んだ空気を衝突材に衝突させて気液分離を行うことで油分を回収し、清浄エアを排出する。分離された油水分を以下ではドレンと記載する。
図2に示されるように、オイルセパレータ3は、水平方向に延出した直方体状の筐体11を備えている。筐体11の長手方向の対向する正面12と背面13とには、導入口14と排出口16とがそれぞれ形成されている。すなわち、オイルセパレータ3は、図2の右側から左側へ空気が通過するようになっている。
図3に示されるように、筐体11の底面40には、板状のドレン連通板43を支持する支持部材(支持柱41、段差部42)が複数設けられている。ドレン連通板43は、複数の支持柱41と複数の段差部42によって筐体11内に架設されている。筐体11内のドレン連通板43の上方部分は、導入口14から導入された空気を通過させる膨張室として機能する。一方、筐体11内のドレン連通板43の下方部分は、膨張室で空気から分離した油水分(ドレン)を溜めるドレン溜め部45として機能する。ドレン溜め部45は、ドレンをドレン連通板43の下面まで溜めることができる。
ドレン連通板43の上面の導入口14と排出口16との中央には、オリフィス孔30aが形成された板状の隔壁30が取り付けられている。オリフィス孔30aは隔壁30の上部に一箇所形成されている。この隔壁30は、オリフィス孔30aによってオリフィスとして機能する。そして、筐体11内のドレン連通板43の上方部分は、この隔壁30によって、導入口14側を一次膨張室31と、排出口16側を二次膨張室32とに水平方向において区画されている。二次膨張室32の容積は、一次膨張室31の容積よりも大きく区画されている。このため、一次膨張室31よりも二次膨張室32において飽和水蒸気圧がさらに低下して油水分が凝集し易くなり、粒子の質量が増加して衝突材に衝突し易くなる。一次膨張室31と二次膨張室32とには、ウレタンフォーム(スポンジ等)33がそれぞれ設置されている。導入口14から導入された空気は、ウレタンフォーム33に衝突することによって空気から油水分が分離される。すなわち、ウレタンフォーム33は、空気に含まれる油水分を捕獲する。ウレタンフォーム33が衝突材に相当する。
ドレン連通板43には、一次膨張室31と二次膨張室32とにおいて分離された油水分をドレン溜め部45に通過させるための複数のドレン連通孔44が形成されている。ドレン連通孔44は、各膨張室31,32に対して少なくとも1つ形成されている。ウレタンフォーム33に衝突することによって空気から分離された油水分は、ドレン連通板43の上面を流れていずれかのドレン連通孔44からドレン溜め部45に落下する。
ドレン連通板43の下面には、ドレン溜め部45に溜まったドレンの流れを規制する2枚のバッフル板46が取り付けられている。バッフル板46は、幅方向に延出して形成されている。バッフル板46は、ドレン溜め部45に溜まったドレンが車両の加速度の変化によって動くことを規制し、ドレンの跳ね上げを抑制する。
また、筐体11の上面には開口部18が形成されている。開口部18は、長方形状の蓋19によって閉蓋されている。開口部18の上面には開口部18の全周に亘ってOリング20が設置され、開口部18と蓋19とにOリング20が挟まれている。蓋19と筐体11とは、複数のボルト21とナット22とによって締め付け固定されている。蓋19は、収容されたウレタンフォーム33等の移動を規制する。
筐体11内の排出口16側の底面40には、加熱手段としてのヒータ26を収容する収容部23が設けられている。収容部23には、筐体11の背面13に開口し、ヒータ26を挿入する挿入部24が形成されている。ヒータ26は、円柱状であって、筐体11の背面13から収容部23に挿入して設置されている。ヒータ26は、電源に接続されている。
また、筐体11の背面13の挿入部24の上方には、サーモスタット27を取り付ける取付穴25が形成されている。サーモスタット27は、取付穴25に取り付けられ、電源とヒータ26に接続されている。サーモスタット27は、ドレン溜め部45の温度を検出して、ヒータ26の加熱を制御する。ヒータ26によってドレン溜め部45を加熱することで、ドレン溜め部45の底面に溜まったドレンに含まれる水分を極力蒸発させ、油分の濃度が高いドレンを生成する。
筐体11の正面12の上部には、筐体11の流路断面積よりも小さい流路断面積の導入部15が形成されている。導入口14は、この導入部15に形成されている。導入口14の先端には、円筒状の取付部材51が固定されている。取付部材51の先端には、エアドライヤ2に接続されたホース50の先端が接続されている。導入部15の正面には、筐体11内から導入口14へのドレンの逆流を規制する規制板53が設けられている。規制板53は、導入部15内の底面52に立設されている。導入部15内の底面52は、ドレン連通板43の上面よりも上方に位置している。よって、導入部15の内端部には、ドレン連通板43に対して段差となる段差部54が設けられている。この段差部54の高さによってドレンの逆流を規制することができる。また、車両の加速度の変化や振動によって跳ね上がったドレンが導入口14に直接入ることを規制板53によって規制することができる。
排出口16には、排出口16から水平方向へ突出して上方へ曲がったL字状のエルボ部材60が取り付けられている。エルボ部材60の基端が排出口16に螺着されている。さらに、エルボ部材60の先端には、液垂を防止する円筒状の液垂防止部材70が取り付けられている。液垂防止部材70の基端がエルボ部材60の先端に螺着されている。液垂防止部材70の先端には、異物の浸入を防止する有底円筒状のカバー80が取り付けられている。
図4及び図5に示されるように、エルボ部材60は、水平方向に延びる水平部61と、水平部61に連続して垂直方向に延びる垂直部62とを備えている。エルボ部材60の基端部には、排出口16の雌螺子部16aに螺着する雄螺子部63が形成されている。エルボ部材60の雄螺子部63は、排出口16の雌螺子部16aに螺着された際に、エルボ部材60の先端が上方に向く位置で締結が止まるように形成されている。エルボ部材60の先端部には、液垂防止部材70を螺着する雌螺子部64が形成されている。エルボ部材60内にドレンが流れ込んだ際には、垂直部62によってドレンが外部に流れ出すことが抑制される。
液垂防止部材70の内部には、基端と先端とを繋ぐ貫通孔71が形成され、流路を塞ぐ大きな異物の進入することを防止する4枚の区画板72が設けられている。区画板72は、周方向において均等な間隔で軸方向に延出して形成されている。貫通孔71の中心であって区画板72の交差する部分には、円筒部73が形成されている。液垂防止部材70の基端部には、エルボ部材60の雌螺子部64に螺着される雄螺子部74が形成されている。液垂防止部材70の先端の開口部75の側面には、開口部75から垂れた液体を受ける液垂受部76が全周に亘って形成されている。この液垂受部76の底部には、液垂受部76に受けた液体を貫通孔71に戻す戻し部としての戻し孔77が形成されている。戻し孔77は、液垂受部76から貫通孔71まで貫通している。よって、液垂受部76に垂れた液体は、戻し孔77を介してエルボ部材60へ戻ることとなる。
カバー80の内側には、液垂防止部材70の円筒部73に差し込まれる円柱状の挿込部81が突設されている。挿込部81には段差部82が形成され、液垂防止部材70に対するカバー80の挿込位置が設定されている。カバー80は、液垂防止部材70の開口部75を覆っている。カバー80の外径は、液垂受部76の内径よりも小さく形成されている。よって、液垂防止部材70を通過した清浄エアは、液垂防止部材70の開口部75とカバー80の内面との間を通過して外部に排出される。
次に、前述のように構成されたオイルセパレータの作用について説明する。
エアドライヤ2から排出されたパージエアがオイルセパレータ3に導入される。パージエアは、油水分が含まれた空気である。
エアドライヤ2から排出されたパージエアがオイルセパレータ3に導入される。パージエアは、油水分が含まれた空気である。
導入口14から一次膨張室31内に導入された空気は、ウレタンフォーム33によって油水分が捕獲されながら通過する。このとき、ウレタンフォーム33に衝突した油水分が空気から分離される。ウレタンフォーム33によって捕獲された水分と油分とを含むドレンは、ウレタンフォーム33内をつたってドレン連通板43の上面に達し、ドレン連通板43に形成されたドレン連通孔44からドレン溜め部45に落下して、ドレン溜め部45に溜まる。
一次膨張室31のウレタンフォーム33を通過した空気は、隔壁30のオリフィス孔30aに向かい通過する。このとき、オリフィス孔30a以外の隔壁30に衝突した油水分が空気から分離される。隔壁30に衝突して分離されたドレンは、隔壁30をつたってドレン連通板43の上面に達し、ドレン連通板43に形成されたドレン連通孔44からドレン溜め部45に落下して、ドレン溜め部45に溜まる。
隔壁30のオリフィス孔30aを通過した空気は、二次膨張室32のウレタンフォーム33によって油水分が捕獲されながら通過する。このとき、ウレタンフォーム33に衝突した油水分が空気から分離される。ウレタンフォーム33によって捕獲された水分と油分とを含むドレンは、ウレタンフォーム33内をつたってドレン連通板43の上面に達し、ドレン連通板43に形成されたドレン連通孔44からドレン溜め部45に落下して、ドレン溜め部45に溜まる。
二次膨張室32のウレタンフォーム33を通過した空気は、排出口16から油分を含まない清浄エアとなってエルボ部材60と液垂防止部材70とカバー80とを通過して外部に排出される。
ドレン溜め部45に溜まったドレンは、ヒータ26によって加熱されてドレン内の水分が蒸発される。そして、油分の濃度が高いドレンがドレン排出口17から排出できる。
オイルセパレータ3は、車両走行時の振動が伝わるととともに、車両が傾くと同じように傾くこととなる。このため、ドレン溜め部45に溜まったドレンは、車両の挙動によって影響を受ける。本実施形態のオイルセパレータ3では、導入部15に規制板53を設けるとともに、段差部54を設けたので、車両の走行加速度の変化や車両の傾きによってドレンが筐体11内から導入口14側へ流れてきたとしても、段差部54と規制板53とによってドレンの流れ込みが規制される。また、バッフル板46を設けたので、車両の走行加速度の変化によってドレンが筐体11の長手方向に移動しようとしても、ドレンの移動が規制される。よって、ドレンの移動が抑制され、ドレンの液面の変化が少なくなり、筐体11内から導入口14へのドレンの流れ込みが抑制されるとともに、ドレンが筐体11の内壁に衝突することによる跳ね上げを抑制することができる。なお、規制板53は、導入口14の正面にのみ形成され、側方部分は開放しているので、ドレンの導入口14への流れ込みを規制しながら、空気の導入量を確保している。
オイルセパレータ3は、車両走行時の振動が伝わるととともに、車両が傾くと同じように傾くこととなる。このため、ドレン溜め部45に溜まったドレンは、車両の挙動によって影響を受ける。本実施形態のオイルセパレータ3では、導入部15に規制板53を設けるとともに、段差部54を設けたので、車両の走行加速度の変化や車両の傾きによってドレンが筐体11内から導入口14側へ流れてきたとしても、段差部54と規制板53とによってドレンの流れ込みが規制される。また、バッフル板46を設けたので、車両の走行加速度の変化によってドレンが筐体11の長手方向に移動しようとしても、ドレンの移動が規制される。よって、ドレンの移動が抑制され、ドレンの液面の変化が少なくなり、筐体11内から導入口14へのドレンの流れ込みが抑制されるとともに、ドレンが筐体11の内壁に衝突することによる跳ね上げを抑制することができる。なお、規制板53は、導入口14の正面にのみ形成され、側方部分は開放しているので、ドレンの導入口14への流れ込みを規制しながら、空気の導入量を確保している。
本実施形態のオイルセパレータ3では、排出口16にエルボ部材60及び液垂防止部材70を設けたので、車両の走行加速度の変化や車両の傾きによってドレンが筐体11内から排出口16へ流れたとしても、エルボ部材60によってドレンを溜めることができるので、ドレンが外部へ流れ出すことを規制することができる。また、液垂防止部材70の先端からドレンが垂れ出したとしても液垂受部76が受けてドレンをエルボ部材60内に戻すことができる。よって、ドレンの排出口16から漏れ出すことを抑制することができる。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)水平方向に開口した排出口16にエルボ部材60を設けた。このため、車両の走行加速度の変化や車両の傾きによって油分を含むドレンが筐体11内から排出口16へ流れたとしても、エルボ部材60によってドレンを溜めることができるので、ドレンが排出口16から外部へ漏れ出すことを抑制することができる。
(1)水平方向に開口した排出口16にエルボ部材60を設けた。このため、車両の走行加速度の変化や車両の傾きによって油分を含むドレンが筐体11内から排出口16へ流れたとしても、エルボ部材60によってドレンを溜めることができるので、ドレンが排出口16から外部へ漏れ出すことを抑制することができる。
(2)エルボ部材60の先端に液垂防止部材70を設けた。このため、液垂防止部材70の先端から油分を含むドレンが垂れ出したとしても液垂受部76が受けたドレンをエルボ部材60内に戻すことができる。よって、ドレンが排出口16から漏れ出すことを更に抑制することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記構成において、液垂防止部材70で異物の侵入を抑制することができるならば、カバー80を省略した構成を採用してもよい。
・上記構成において、液垂防止部材70で異物の侵入を抑制することができるならば、カバー80を省略した構成を採用してもよい。
・上記構成において、エルボ部材60でドレンの漏れ出しを十分に抑制することができるならば、液垂防止部材70を省略した構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、ドレン連通板43の上面と導入部15内の底面との高さが異なる段差部54を設けたが、段差部54を省略してもよい。
・上記実施形態では、ドレン連通板43の上面と導入部15内の底面との高さが異なる段差部54を設けたが、段差部54を省略してもよい。
・上記実施形態では、筐体11の開口部18と蓋19との間にOリング20を設けたが、Oリング20を省略してもよい。なお、筐体11の開口部18と蓋19との間において密閉が保たれることが望ましい。
・上記実施形態では、蓋19によってウレタンフォーム33の移動を規制した。しかしながら、ウレタンフォーム33が固定されていれば、蓋19による移動規制をなくしてもよい。
・上記実施形態では、一次膨張室31と二次膨張室32とにウレタンフォーム33を設置したが、エアドライヤ2(コンプレッサ1)から排出される油水分量によって、ウレタンフォーム33を変更したり、一部を省略したりしてもよい。
・上記実施形態では、ヒータ26によってドレン溜め部45を加熱したが、ドレン溜め部45に溜められたドレン自体を直接加熱してもよい。この場合、正確な温度制御を行うために、サーモスタット27を筐体11の内壁に設置するのが望ましい。このようにすれば、ヒータ26からドレンへの熱伝達が高く、ドレンを間接的に加熱するよりも効率良く加熱することができる。
・上記構成において、ヒータ26の数量は必要に応じて変更可能である。
・上記実施形態では、オイルセパレータ3をエア系統のコンプレッサ1の下流であるエアドライヤ2の排気系統に設けた。しかしながら、オイルセパレータ3をエア系統のコンプレッサ1の下流であってエアドライヤ2の上流に設けてもよい。このようにすれば、コンプレッサ1の潤滑油等が含まれる空気から油分を分離して、清浄エアをエアドライヤ2に供給することができる。よって、エアドライヤ2に設けられる乾燥剤における油分による劣化を抑制することができる。
・上記実施形態では、オイルセパレータ3をエア系統のコンプレッサ1の下流であるエアドライヤ2の排気系統に設けた。しかしながら、オイルセパレータ3をエア系統のコンプレッサ1の下流であってエアドライヤ2の上流に設けてもよい。このようにすれば、コンプレッサ1の潤滑油等が含まれる空気から油分を分離して、清浄エアをエアドライヤ2に供給することができる。よって、エアドライヤ2に設けられる乾燥剤における油分による劣化を抑制することができる。
1…コンプレッサ、2…エアドライヤ、3…オイルセパレータ、11…筐体、12…正面、13…背面、14…導入口、15…導入部、16…排出口、17…ドレン排出口、18…開口部、19…蓋、20…Oリング、21…ボルト、22…ナット、23…収容部、24…挿入部、25…取付穴、26…ヒータ、27…サーモスタット、30…隔壁、30a…オリフィス孔、31…一次膨張室、32…二次膨張室、33…ウレタンフォーム、40…底面、41…支持柱、42…段差部、43…ドレン連通板、44…ドレン連通孔、45…ドレン溜め部、46…バッフル板、50…ホース、51…取付部材、52…底面、53…規制板、54…段差部、60…エルボ部材、61…水平部、62…垂直部、63…雄螺子部、70…液垂防止部材、71…貫通孔、72…区画板、73…円筒部、74…雄螺子部、75…開口部、76…液垂受部、77…戻し孔、80…カバー、81…挿込部、82…段差部。
Claims (2)
- 筐体内に導入した油分を含む空気を衝突材に衝突させることで油分を分離して回収するオイルセパレータにおいて、
前記筐体内に導入された空気を排出する排出口が前記筐体の水平方向に開口し、
前記排出口に装着され、前記排出口から水平方向へ突出して上方へ曲がったL字状のエルボ部材を備える
ことを特徴とするオイルセパレータ。 - 請求項1に記載のオイルセパレータにおいて、
前記エルボ部材の先端に装着され、先端から垂れた液体を受ける液垂受部と、当該液垂受部が受けた液体を前記エルボ部材内に戻す戻し部とを備える液垂防止部材を備える
ことを特徴とするオイルセパレータ。
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