JP6566888B2 - 不純物の分析方法及び装置 - Google Patents

不純物の分析方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6566888B2
JP6566888B2 JP2016027047A JP2016027047A JP6566888B2 JP 6566888 B2 JP6566888 B2 JP 6566888B2 JP 2016027047 A JP2016027047 A JP 2016027047A JP 2016027047 A JP2016027047 A JP 2016027047A JP 6566888 B2 JP6566888 B2 JP 6566888B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
supercritical
impurity
impurities
path
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016027047A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017146160A (ja
Inventor
隆裕 上村
隆裕 上村
勇斗 櫻井
勇斗 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Taiyo Nippon Sanso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Nippon Sanso Corp filed Critical Taiyo Nippon Sanso Corp
Priority to JP2016027047A priority Critical patent/JP6566888B2/ja
Publication of JP2017146160A publication Critical patent/JP2017146160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6566888B2 publication Critical patent/JP6566888B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Description

本発明は、不純物の分析方法及び装置に関し、詳しくは、固形物の表面に付着した微量の不純物を超臨界クロマトグラフィーで分析する方法及び装置に関する。
半導体製造分野や医療分野で使用されるガス中に不純物、例えば油分(炭化水素)が含まれていると、品質に悪影響を与えるので、ガス中の油分を測定する必要がある。これらの分野に用いられるガスを製造する空気液化分離装置では、例えば、充填物を充填した充填塔において、蒸留塔や充填物を加工する際に付着する加工油に起因する油分が問題になっている。また、油回転ポンプを使用した圧縮機から吐出されるガスなどに含まれる油分が配管内面に付着することも問題になっている。したがって、金属部品の表面に付着した油分の分析、測定は重要なものとなっている。
金属部品などの固形物の表面に付着した油分の測定方法として、有機溶媒を使用して固形物表面の油分を溶媒中に溶解させ、赤外分光分析によって測定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、分離効率を高めたクロマトグラフィーとして、移動相に超臨界流体を用いた超臨界クロマトグラフィーが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2014−163848号公報 特開平5−307026号公報
しかし、有機溶媒を使用するものでは、有機溶媒が環境破壊に繋がることがあり、また、超臨界流体を使用するものでは、クロマトグラフィーとは別に不純物抽出手段を必要とし、連続的に分析を行うことが困難であるなどの問題があり、いずれの方法でも、固形物の表面に付着した微量油分を容易かつ確実に分析することができなかった。
そこで本発明は、固形物の表面に付着した不純物、特に、金属部品の表面に付着した微量油分の分析を超臨界クロマトグラフィーによって容易かつ確実に行うことができる不純物の分析方法及び装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の不純物の分析方法は、固形物の表面に付着した不純物を超臨界流体で抽出して超臨界クロマトグラフィーで分析する方法において、表面に不純物が付着した前記固形物に超臨界流体からなる抽出流体を接触させて前記不純物を前記抽出流体内に取り込む不純物抽出工程と、該不純物抽出工程で前記不純物を取り込んだ前記抽出流体の超臨界状態を解除して非超臨界流体にするとともに、該非超臨界流体内から前記不純物を分離して濃縮管内に濃縮する不純物濃縮工程と、該不純物濃縮工程で不純物を濃縮した濃縮管内に超臨界流体からなるキャリア流体を流通させて前記不純物を前記キャリア流体内に取り込んで同伴させる不純物同伴工程と、該不純物同伴工程で不純物を同伴した前記キャリア流体を超臨界クロマトグラフィーに導入して前記不純物を分析する不純物分析工程とを含み、前記不純物は油分であり、前記超臨界流体は超臨界二酸化炭素であり、前記不純物濃縮工程での前記超臨界流体の超臨界状態の解除において、前記超臨界状態を解除された非超臨界流体が、前記不純物が標準状態で液体の油分である場合は直接気体状態に、前記不純物が標準状態で固体の油分である場合は直接液体状態になるように、圧力及び温度を制御することによって行うことを特徴としている。
さらに、本発明の不純物の分析方法は、前記不純物濃縮工程において、前記非超臨界流体内から前記不純物を分離する圧力及び温度が、10MPa以下、かつ304.1K未満であり、さらに、前記不純物が標準状態で液体の油分である場合は1MPa以下、かつ263.15K以下であり、前記不純物が標準状態で固体の油分である場合は10MPa以下、かつ263.15K以下であることを特徴とし、また、前記標準状態で液体の油分である不純物がC 14 であり、前記標準状態で固体の油分である不純物がC 40 82 あることを特徴としている。加えて、前記不純物抽出工程を行う前に、前記超臨界流体が流れる経路内に超臨界流体を流通させる予備操作を行うことを特徴としている。
また、本発明の不純物の分析装置は、固形物の表面に付着した不純物を超臨界流体で抽出して超臨界クロマトグラフィーで分析する装置において、表面に不純物が付着した前記固形物を収容する不純物抽出容器と、前記不純物を濃縮する濃縮剤を充填した濃縮管と、前記不純物を分析する前記超臨界クロマトグラフィーとを備え、前記不純物抽出容器は、超臨界流体からなる抽出流体を供給する超臨界流体供給経路に接続した抽出容器入口経路及び不純物抽出容器から抽出流体を導出する抽出容器出口経路を備え、前記濃縮管は、前記抽出容器出口経路に接続する濃縮管入口経路及び濃縮管出口経路を備え、前記超臨界クロマトグラフィーは、前記濃縮管出口経路に接続する分析入口経路を備えるとともに、前記濃縮管は、前記超臨界流体の超臨界状態を保持した状態と超臨界状態を解除した非超臨界流体の状態とに切り替える超臨界切替手段を備え、前記超臨界切替手段は、温度調節手段及び圧力調節手段であり、前記不純物は油分であり、前記超臨界流体は超臨界二酸化炭素であり、前記濃縮管での前記超臨界流体の超臨界状態の解除において、前記超臨界状態を解除された非超臨界流体が、前記不純物が標準状態で液体の油分である場合は直接気体状態に、前記不純物が標準状態で固体の油分である場合は直接液体状態になるように、前記温度調節手段及び前記圧力調節手段圧力によって制御されることを特徴としている。
さらに、本発明の不純物の分析装置は、前記濃縮管において、前記不純物を濃縮する圧力及び温度が、10MPa以下、かつ304.1K未満であること、前記標準状態で液体の油分である不純物がC 14 であり、前記標準状態で固体の油分である不純物がC 40 82 であること、前記分析装置系内から外部に超臨界流体を排出する排出経路に、分析装置系内をあらかじめ設定された圧力に保持するための保圧弁を設けるとともに、該保圧弁の排出側経路に、該排出側経路内を加熱するための加熱手段を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、固形物の表面に付着した不純物の抽出を超臨界流体で行い、抽出した不純物の濃縮を非超臨界流体で行うので、不純物の抽出及び濃縮を確実に行うことができる。そして、濃縮した不純物を超臨界流体に同伴させて超臨界クロマトグラフィーに導入するので、濃縮した状態の不純物を確実に超臨界クロマトグラフィーに導入することができる。したがって、金属部品の表面に付着した微量油分のような不純物を、有機溶媒を用いることなく、容易かつ確実に分析することができる。さらに、経路内に超臨界流体を流通させる予備操作を行うことにより、経路内を洗浄することができ、経路内に付着した不純物を除去して分析精度を向上させることができる。
本発明の不純物の分析装置の第1形態例を示す系統図である。 本発明の不純物の分析装置の第2形態例を示す系統図である。 同じく第2形態例の変形例を示す系統図である。 検量線の一例を示す図である。
図1は、本発明の不純物の分析方法を実施可能な構成を有する分析装置の第1形態例を示している。以下、具体例として、流体を二酸化炭素、固形物を金属部品、不純物を油分(炭化水素)をそれぞれ例示して装置構成を説明する。
この分析装置11は、表面に油分が付着した金属部品を収容する不純物抽出容器12と、前記油分を濃縮する濃縮剤を充填した濃縮管13と、前記油分を分析する超臨界クロマトグラフィー14とを備えている。不純物抽出容器12は、該不純物抽出容器12内を臨界点以上の温度である304.1K以上の温度、例えば300度まで加熱可能な恒温槽12a内に収容されており、濃縮管13は、該濃縮管13内の温度を調節可能、例えば、−120℃から300℃の範囲に調節可能な冷却手段及び加熱手段を備えた恒温槽13a内に収容されている。
不純物抽出容器12の入口側には、純度が99.9999%の液化二酸化炭素を貯留した二酸化炭素容器15と、該二酸化炭素容器15から導出した二酸化炭素を臨界圧力である7.38MPa以上の圧力に昇圧する圧縮機16を備えた超臨界流体供給経路17と、該超臨界流体供給経路17に遮断弁18及び入口弁19を介して接続した抽出容器入口経路20とが設けられ、不純物抽出容器12の出口側には、出口弁21を介して第1六方切替弁22の第1接続部22aに接続した抽出容器出口経路23が設けられている。また、抽出容器入口経路20における入口弁19の上流側からは、不純物抽出容器12を迂回して前記第1六方切替弁22の第2接続部22bに接続した抽出容器迂回経路24が分岐している。
第1六方切替弁22は、6箇所に接続部(ポート)22a〜22fを有するものであって、図1に実線で示す3個の第1連通経路と図1に破線で示す3個の第2連通経路とが切替可能に形成されている。例えば、図1に実線で示す第1連通経路が連通する状態に切り替えたときには、前記抽出容器出口経路23から第1接続部22aに流入した流体は、第3接続部22cから接続経路25を通って第4接続部22dに流入し、第4接続部22eに接続した第1排出経路26に流出する。また、前記抽出容器迂回経路24から第2接続部22bに流入した流体は、第6接続部22fから濃縮管接続経路27に流出する。
一方、第1六方切替弁22を、破線で示す第2連通経路が連通する状態に切り替えると、抽出容器出口経路23から第1接続部22aに流入した流体は、第6接続部22fから濃縮管接続経路27に流出する。また、抽出容器迂回経路24から第2接続部22bに流入した流体は、第4接続部22dから接続経路25を逆方向に通り、第3接続部22cから第4接続部22eを経て第1排出経路26に流出する。
前記第1排出経路26には、分析装置系における不純物抽出容器12の部分の経路内をあらかじめ設定された圧力に保持するための第1保圧弁28が設けられるとともに、該第1保圧弁28の排出側経路28aには、該排出側経路28a内を加熱するための第1加熱手段29が設けられている。また、前記濃縮管接続経路27にも、不純物抽出容器12を含む経路内をあらかじめ設定された圧力に保持するための第2保圧弁30が設けられている。
前記濃縮管13は、二酸化炭素が通過し、分析対象となる油分を捕捉可能な濃縮剤を充填したものであって、該濃縮管13の入口側には、第2六方切替弁31の第1接続部31aに接続された濃縮管入口経路32が設けられ、濃縮管13の出口側には、第2六方切替弁31の第2接続部31bに接続された濃縮管出口経路33が設けられている。
第2六方切替弁31は、前記第1六方切替弁22と同様に、6箇所に接続部31a〜31fを有するものであって、図1に実線で示す3個の第1連通経路と図1に破線で示す3個の第2連通経路とが切替可能に形成されている。例えば、図1に実線で示す第1連通経路が連通状態になるように切り替えたときには、前記濃縮管接続経路27の前記第2保圧弁30を通過した流体は、第3接続部31cに流入して第1接続部31aから流出し、濃縮管入口経路32を通って濃縮管13に流入する。また、濃縮管13から濃縮管出口経路33に流出した流体は、第2接続部31bに流入し、第4接続部31dから第2排出経路34に流出する。この第2排出経路34には、分析装置系における濃縮管13の部分の経路内の圧力を調節するための第3保圧弁35が設けられるとともに、該第3保圧弁35の排出側経路35aには、該排出側経路35a内を加熱するための第2加熱手段36が設けられている。
また、第2六方切替弁31の第5接続部31eには、キャリア流体を供給するキャリア流体供給経路37が接続されており、第6接続部31fには、超臨界クロマトグラフィー14に接続した分析入口経路38が接続されている。キャリア流体供給経路37から第5接続部31eに流入した流体は、第6接続部31fから分析入口経路38に流出する。このように、第1連通経路を連通状態に切り替えることにより、不純物抽出容器12と濃縮管13とを濃縮管接続経路27などを介して接続した状態にすることができる。
一方、第2六方切替弁31を、破線で示す第2連通経路が連通する状態に切り替えたときには、濃縮管接続経路27から第3接続部31cに流入した流体は、第4接続部31dから第2排出経路34に流出する。また、キャリア流体供給経路37から第5接続部31eに流入した流体は、第2接続部31bから濃縮管出口経路33に、第1連通経路が連通状態になっているときとは逆方向に流出し、濃縮管出口経路33から濃縮管13の出口側に導入された後、濃縮管13の入口側から導出され、濃縮管入口経路32を通って第1接続部31aに流入し、第6接続部31fから分析入口経路38に流出する。このように、第2連通経路を連通状態に切り替えることにより、濃縮管13と超臨界クロマトグラフィー14とを接続した状態にすることができるとともに、濃縮管13の逆方向にキャリア流体を流通させて濃縮管13の入口部分に濃縮した油分を超臨界クロマトグラフィー14に送ることができる。
前記キャリア流体供給経路37は、前記遮断弁18の下流側から分岐弁39を介して分岐した超臨界流体分岐経路40に、第3六方切替弁41を介して接続している。第3六方切替弁41も、前記第1六方切替弁22と同様に、6箇所に接続部41a〜41fを有するものであって、図1に実線で示す3個の第1連通経路と図1に破線で示す3個の第2連通経路とが切替可能に形成されている。この第3六方切替弁41は、超臨界クロマトグラフィー14の校正操作や検量線の作成操作を行うために設けられたもので、あらかじめ設定された油分濃度の標準試料を計量するため、標準試料導入経路42及び標準試料導出経路43と、あらかじめ設定された容積の計量管44とが接続されている。
例えば、図1に実線で示す第1連通経路が連通する状態に切り替えたときには、前記超臨界流体分岐経路40から第1接続部41aに流入した流体は、第2接続部41bから前記キャリア流体供給経路37に流出する。また、標準試料導入経路42からの標準試料は、第3接続部41cから第4接続部41dを経て計量管44に流入し、計量管44から流出した標準試料は、第5接続部41eから第6接続部41fを通って標準試料導出経路43に流出する。これにより、計量管44内を標準試料で満たすことができる。
一方、第3六方切替弁41を破線で示す第2連通経路が連通する状態に切り替えたときには、標準試料導入経路42からの標準試料は、第3接続部41cに流入し、計量管44を通らずに第6接続部41fから標準試料導出経路43に流出する。また、超臨界流体分岐経路40から第1接続部41aに流入した流体は、第4接続部41dを経て計量管44を通り、第5接続部41eから第2接続部41bを経てキャリア流体供給経路37に流出する。これにより、計量管44内の所定量の標準試料を、キャリア流体に同伴させて超臨界流体分岐経路40からキャリア流体供給経路37に送り出すことができる。
前記超臨界クロマトグラフィー14は、移動相となる超臨界二酸化炭素中の測定対象である油分を分離可能な固定相となる分離剤を充填した超臨界クロマトグラフカラム45と、油分を分析するための検出器46と、余剰流体を排出する第3排出経路47とを備えており、第3排出経路47には、分析装置系における超臨界クロマトグラフィー14の部分の経路内をあらかじめ設定された圧力に保持するための第4保圧弁48が設けられるとともに、該第4保圧弁48の排出側経路48aには、該排出側経路48a内を加熱するための第3加熱手段49が設けられている。また、超臨界クロマトグラフカラム45は、該超臨界クロマトグラフカラム45をあらかじめ設定された温度に保持するための恒温槽45a内に収容されている。
前記濃縮管13の下流側に位置する第3保圧弁35は、前記濃縮管13内の圧力を、二酸化炭素が超臨界状態を保持する臨界圧力である7.38MPa以上の圧力と、超臨界二酸化炭素の超臨界状態を解除して非超臨界状態する7.38MPa未満の圧力とに切り替える超臨界切替手段の一つである圧力切替手段となっている。また、超臨界切替手段としては、濃縮管13を収容した恒温槽13aの設定温度を、二酸化炭素が超臨界状態を保持する臨界温度である304.1K以上の温度と、超臨界二酸化炭素の超臨界状態を解除して非超臨界状態する304.1K未満の温度とに切り替える温度切替手段を採用することができ、圧力切替手段と温度切替手段とを併用した超臨界切替手段を採用することもできる。
図2は、本発明の不純物の分析方法を実施可能な分析装置の第2形態例を示している。なお、以下の説明において、前記第1形態例に示した分析装置の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本形態例に示す分析装置は、二酸化炭素容器15から導出した二酸化炭素を昇圧する圧縮機を、不純物抽出容器12に超臨界二酸化炭素を供給するための第1圧縮機16aと、第3六方切替弁41を介して濃縮管13に超臨界二酸化炭素を供給するための第2圧縮機16bとの2台を設置したものである。二酸化炭素容器15から導出した二酸化炭素は、各圧縮機16a,16bの上流側で超臨界流体供給経路17a,17bに分岐しており、各圧縮機16a,16bの下流側には、遮断弁18a,18bがそれぞれ設けられている。このように、二酸化炭素を2台の圧縮機16a,16bでそれぞれ昇圧することにより、所定の圧力を効率的に維持することができ、経路内を容易かつ確実に超臨界状態に保持することができる。
図3は、前記第2形態例に示した分析装置の変形例を示している。本形態例に示す分析装置は、第2六方切替弁31に接続する経路の接続位置を変更したものであって、第6接続部31fにキャリア流体供給経路37を接続し、第5接続部31eに分析入口経路38を接続している。実線で示す第1連通経路が連通状態になっているときには、前記各形態例と略同様に、キャリア流体供給経路37からのキャリア流体は、第6接続部31fに流入し、第5接続部31eから分析入口経路38に流出する。
一方、第2六方切替弁31を、破線で示す第2連通経路が連通する状態に切り替えると、濃縮管接続経路27から第3接続部31cに流入した流体は、前記同様に、濃縮管13を通らずに第4接続部31dから第2排出経路34に流出する。また、キャリア流体供給経路37から第6接続部31fに流入したキャリア流体は、第1接続部31aから濃縮管入口経路32に流出し、第1連通経路が連通状態になっているときと同方向に流出し、濃縮管13の入口側から導入された後、濃縮管13の出口側から濃縮管出口経路33に導出されて第2接続部31bに流入し、第5接続部31eから分析入口経路38に流出する。このように、第2連通経路が連通状態になるように切り替えることにより、濃縮管13と超臨界クロマトグラフィー14とを接続した状態にすることができるとともに、抽出流体とキャリア流体とを濃縮管13の同方向に流通させることができる。
したがって、濃縮管13の容積や濃縮管13に充填した濃縮剤の種類、濃縮する油分の種類に応じて、第2六方切替弁31に接続する経路を切り替え、濃縮管13を通るキャリア流体の流れ方向を正逆いずれかに設定することにより、濃縮した油分を効率よく脱離させて超臨界クロマトグラフィー14に送り込むことができる。
各形態例に示したように、超臨界二酸化炭素が流れる各経路を複数の六方弁を介して接続するとともに、適宜な箇所に保圧弁を配置することにより、各経路内を超臨界状態に保持しながら、超臨界二酸化炭素が常時流れる状態にすることができ、各経路内に付着している油分をはじめとする各種不純物を洗浄することができ、経路内を常に清浄に保つことができるので、分析精度の向上を図ることができる。また、各保圧弁の排出側経路に加熱手段を設けて排出側経路内を適当な温度、例えば80℃程度に加熱することにより、保圧弁から排出される二酸化炭素が排出側経路内で固化して排出側経路が閉塞されることを回避できる。
さらに、超臨界切替手段は、超臨界二酸化炭素中に取り込まれている油分の性状に応じて前記圧力切替手段と温度切替手段とを選択したり、両者を併用したりすることができる。すなわち、標準状態(常温、常圧)で液体の油分、例えばC14の場合は、圧力切替手段で圧力を下げて超臨界状態の二酸化炭素を気体とすることで、C14を気体の二酸化炭素中で液体の状態にすることができ、濃縮管13内で液体状態で捕捉して濃縮することができる。一方、標準状態(常温、常圧)で固体の油分、例えばC4082の場合は、温度切替手段で温度を下げて超臨界状態の二酸化炭素を液体とすることで、C4082を液体の二酸化炭素中で固体の状態にすることができ、濃縮管13内で固体状態で捕捉して濃縮することができる。
前記濃縮管13内に充填する濃縮剤は、通常は、活性アルミナや活性炭を使用できるが、これらの他に、珪藻土、ガラスビーズ、ステンレス繊維などを用いることができる。また、濃縮剤として極性を有するものを使用した場合、油分が吸着しやすくなるために濃縮効率は向上するが、脱離効率は低下する。逆に極性を有しない濃縮剤の場合は、油分が吸着しにくい反面、脱離効率が高くなる。したがって、油分などの不純物の種類や濃縮管13の温度や圧力といった条件に応じて適宜な濃縮剤を選択することが好ましい。
超臨界クロマトグラフィー14は、一般に用いられているものを使用することができ、検出器46には、測定対象となる不純物を検出することができれば、任意の形式の検出器を用いることができる。例えば、油分を検出する場合には、水素炎イオン化検出器や熱伝導度型検出器を選定することが好ましい。
また、超臨界クロマトグラフィー14における超臨界クロマトグラフカラム45に充填する分離剤は、油分の性状などの条件に応じて適宜選択することができ、例えば、オクタデシルシリル基((C1837Si)で修飾された多孔性のシリカゲルを使用することができる。また、オクチル基、フェニル基、シアノプロピル基、アミノプロピル基などで修飾されたシリカゲルを使用することもできる。
なお、前記各形態例では、金属部品に付着した油分を例示して説明したが、不純物としては、炭化水素などの油分の他に、エステル類、アルコール類などの味覚成分や臭い成分、大気汚染の原因であるダイオキシン、有害物質であるPCBなどのポリ塩化系合成物の分析にも対応可能である。また、固形物は、金属部品の他、超臨界流体に対して安定な物質、例えば、炭素繊維などの無機材料であってもよい。さらに、超臨界流体は、二酸化炭素に限るものではなく、他の流体、例えば水を利用することもできる。
次に、本発明の分析方法を、前記第2形態例に示した分析装置を使用して金属部品の表面に付着した微量油分の分析を行う手順に基づいて説明する。
まず、分析前の予備操作を行う。各六方切替弁22,31,41は、実線で示す第1連通経路が連通状態になるように切り替え、また、各保圧弁28,30,35,48の設定圧力を、二酸化炭素の臨界圧力以上、例えば10MPaに設定するとともに、各加熱手段29,36,49の設定温度を80℃とし、各恒温槽12a,13a,45aの設定温度を、二酸化炭素の臨界温度以上、例えば300℃に設定する。さらに、超臨界クロマトグラフィー14を起動し、二酸化炭素容器15の元弁を開いて両圧縮機16a,16bを起動し、遮断弁18a,18bを開く。これにより、第3六方切替弁41における標準試料側経路を除く装置各経路内に二酸化炭素が供給され、保圧弁28,30,35,48の設定圧力に昇圧して各経路内が超臨界二酸化炭素で満たされた状態になり、余剰分が各28,35,48から放出される状態になる。このような予備操作を行うことにより、各経路内に超臨界二酸化炭素を流通させて洗浄することができ、経路内の汚れや不純物を除去して分析精度を向上させることができる。
前記予備操作を行った後、不純物抽出容器12の前後の入口弁19及び出口弁21を閉じて不純物抽出容器12内に試料となる金属部品を投入した後、入口弁19及び出口弁21を開き、第1六方切替弁22を破線で示す第2連通経路に切り替えるとともに、濃縮管13における恒温槽13aの設定温度を下げたり、第3保圧弁35の設定圧力を下げたりすることにより、濃縮管13を流れる流体を、超臨界二酸化炭素の超臨界状態を解除して非超臨界状態の液体状の二酸化炭素又は非超臨界状態の気体状の二酸化炭素にする。
これにより、不純物抽出容器12内に投入された金属部品に付着した油分が、抽出流体である超臨界二酸化炭素中に抽出される不純物抽出工程が行われ、油分を取り込んだ状態の超臨界二酸化炭素が第1六方切替弁22から濃縮管接続経路27を通り、保圧弁30から第2六方切替弁及び濃縮管入口経路32を経て濃縮管13内に流入する。前記油分は、抽出流体の二酸化炭素が液状又は気体状の非超臨界状態になっていることから、二酸化炭素から分離して濃縮管13内に充填された濃縮剤に捕捉されて濃縮管13内に濃縮される不純物濃縮工程が行われる。
不純物抽出容器12への超臨界二酸化炭素の流通から濃縮管13への非超臨界状態の二酸化炭素の流通を一定時間行い、金属部品に付着した油分を二酸化炭素を介して濃縮管13内に濃縮した後、恒温槽13aの温度設定を高めて、例えば300℃に設定して濃縮管13を加熱したり、第3保圧弁35の設定圧力を、二酸化炭素が超臨界状態となる圧力、例えば10MPaに設定して濃縮管13の圧力を上昇させたりして濃縮管13内を流通する二酸化炭素を非超臨界状態から超臨界状態にするとともに、第2六方切替弁31を破線で示す第2連通経路に切り替える。
これにより、第2圧縮機16bで昇圧された超臨界二酸化炭素が超臨界流体分岐経路40,第3六方切替弁41,キャリア流体供給経路37,第2六方切替弁31を通って濃縮管出口経路33から濃縮管13内に導入される。このようにして濃縮管13内にキャリア流体の超臨界二酸化炭素を流通させることによって不純物同伴工程が行われ、濃縮管13内の濃縮剤から油分が脱離し、キャリア流体である超臨界二酸化炭素中に取り込まれて濃縮管入口経路32から第2六方切替弁31を通って分析入口経路38に導出される。
分析入口経路38から超臨界クロマトグラフィー14に導入された超臨界二酸化炭素中の油分は、超臨界クロマトグラフィー14の通常の操作の不純物分析工程により、超臨界クロマトグラフカラム45内の分離剤によって成分分離されながら移動し、検出器46に導入されて分析される。
このように、各六方切替弁22,31,41の切り替えと、濃縮管13の温度調節又は圧力調節とをあらかじめ設定された順序で行うことにより、不純物抽出工程、不純物濃縮工程、不純物同伴工程及び不純物分析工程を連続して行い、金属部品に付着した油分を分析できる。すなわち、不純物抽出容器12で所定圧力、所定温度の超臨界二酸化炭素からなる抽出流体によって金属部品から抽出した油分を、圧力や温度を低下させた非超臨界状態の二酸化炭素中から分離して濃縮管13で濃縮し、濃縮した油分を所定圧力、所定温度の超臨界二酸化炭素からなるキャリア流体で超臨界クロマトグラフィー14に導入することにより、微量の油分でも確実に分析することができ、金属部品に付着した油分量を確実に測定することが可能となる。
実験例1
次に、機械部品に付着した油分量を測定する実験を行った結果を説明する。油分としては、炭化水素C1634を使用した。検出器46には、水素炎イオン化検出器((株)島津製作所製)を使用した。
まず、前記油分を溶解させるヘキサンを準備し、ヘキサン中に0.1%、0.2%、0.5%、1%、5%、10%及び50%で溶解した標準試料を作成した。なお、各濃度は、いずれもv/v%である。
前記同様の予備操作で各経路内を超臨界二酸化炭素が流通する状態とした後、標準試料の一つを標準試料導入経路42から導入し、標準試料導出経路43から導出させて計量管44内に標準試料を流通させた。標準試料の流通を10分間行って計量管44内を標準試料で置換させた後、第3六方切替弁41を破線で示す第2連通経路に切り替え、超臨界流体分岐経路40から供給される超臨界二酸化炭素を計量管44に流通させ、計量管44内の標準試料を超臨界二酸化炭素に同伴させてキャリア流体供給経路37に導出し、第2六方切替弁31から分析入口経路38を通して超臨界クロマトグラフィー14に導入し、標準1試料中の油分濃度を分析した。この操作を各濃度の標準試料に対してそれぞれ行うことにより、図4に示すような検量線を作成することができる。
検量線を作成した後、不純物抽出容器12及び濃縮管13の設定温度をそれぞれ40℃に設定し、各保圧弁28,30,35,48の設定圧力をそれぞれ27MPaに設定し、さらに、各加熱手段29,36,49の設定温度をそれぞれ80℃に設定して前記予備操作を行った。また、測定用試料には、粒径1mmの活性アルミナ5gに市販の機械油を0.05mg塗布したものを使用した。濃縮管13内には、濃縮剤として、粒径0.1mmの石英ビーズを充填した。
前記予備操作を行った後、入口弁19,出口弁21を閉じた状態で不純物抽出容器12を取り外し、不純物抽出容器12内に前記測定用試料を充填してから再び入口弁19,出口弁21間に取り付けた。一方、濃縮管13の部分で超臨界二酸化炭素を非超臨界状態にするため、設定温度を−50℃に設定して濃縮管13を冷却した。温度が安定した後、第1六方切替弁22を破線で示す第2連通経路に切り替えるとともに、入口弁19,出口弁21を開き、不純物抽出容器12から導出した流体が濃縮管13内を流通する状態とした。この状態で不純物抽出容器12の温度を40℃から150℃まで毎分10℃で昇温し、150℃に到達してから10分間保持し、不純物抽出容器12に充填した試料から機械油の抽出を行った。これにより、不純物抽出容器12内での機械油の抽出と、濃縮管13内での機械油の濃縮とが同時に行われる状態となる。
抽出操作及び濃縮操作を終了後、第2六方切替弁31を破線で示す第2連通経路に切り替え、キャリア流体供給経路37からの超臨界二酸化炭素からなるキャリア流体を濃縮管13内に流通させるとともに、濃縮管13の温度を−50℃から150℃まで数分で昇温して濃縮管13内に濃縮された機械油を脱離させ、キャリア流体に同伴させて分析入口経路38から超臨界クロマトグラフィー14に導入した。検出器46の出力と、前記同様に作成した機械油についての検量線とから求めた機械油の量は、0.047mgであり、測定用試料に塗布した機械油の90%以上を回収して分析できたことが確認された。
実験例2
実験例1における機械油に代えて、標準状態下では液体であるC14(沸点69℃、融点−95℃)を用いて同様の実験を行った。なお、抽出操作及び濃縮操作における不純物抽出容器12の温度は50℃、濃縮管13は圧力を1MPa、温度を−10℃にそれぞれ設定した。その結果、分析したC14の回収量は、前記同様に90%以上となった。
実験例3
実験例1における機械油に代えて、標準状態下では固体であるC4082(沸点529℃、融点84℃)を用いて同様の実験を行った。なお、抽出操作及び濃縮操作における不純物抽出容器12の温度は150℃、濃縮管13は圧力を10MPa、温度を−10℃にそれぞれ設定した。その結果、分析したC4082の回収量は、前記同様に90%以上となった。
実験例4
実験例1における機械油の塗布量を、100倍の4.970mgとして同様の実験を行った。その結果、分析した機械油の回収量は、前記同様に90%以上となった。続けて機械油の塗布量を0.05mgとした測定用試料の分析を行ったところ、分析結果が100%以上の回収率を示した。これは、前回の高濃度での分析時に経路内に付着して残留した機械油の影響と思われる。
そこで、前記予備操作における超臨界二酸化炭素の流通を30分間行った後、実験例1と同様にして分析操作を行った。その結果、機械油の回収率は、実験例1と同じ程度となった。この結果から、予備操作における超臨界二酸化炭素の流通を十分に行うことにより、前回の分析の履歴、すなわち、経路内に付着残留した不純物を除去することができ、測定用試料の分析を確実に行えることがわかる。
11…分析装置、12…不純物抽出容器、12a…恒温槽、13…濃縮管、13a…恒温槽、14…超臨界クロマトグラフィー、15…二酸化炭素容器、16…圧縮機、16a…第1圧縮機、16b…第2圧縮機、17,17a,17b…超臨界流体供給経路、18,18a,18b…遮断弁、19…入口弁、20…抽出容器入口経路、21…出口弁、22…第1六方切替弁、23…抽出容器出口経路、24…抽出容器迂回経路、25…接続経路、26…第1排出経路、27…濃縮管接続経路、28…第1保圧弁、28a…排出側経路、29…第1加熱手段、30…第2保圧弁、31…第2六方切替弁、32…濃縮管入口経路、33…濃縮管出口経路、34…第2排出経路、35…第3保圧弁、35a…排出側経路、36…第2加熱手段、37…キャリア流体供給経路、38…分析入口経路、39…分岐弁、40…超臨界流体分岐経路、41…第3六方切替弁、42…標準試料導入経路、43…標準試料導出経路、44…計量管、45…超臨界クロマトグラフカラム、45a…恒温槽、46…検出器、47…第3排出経路、48…第4保圧弁、48a…排出側経路、49…第3加熱手段

Claims (9)

  1. 固形物の表面に付着した不純物を超臨界流体で抽出して超臨界クロマトグラフィーで分析する方法において、表面に不純物が付着した前記固形物に超臨界流体からなる抽出流体を接触させて前記不純物を前記抽出流体内に取り込む不純物抽出工程と、該不純物抽出工程で前記不純物を取り込んだ前記抽出流体の超臨界状態を解除して非超臨界流体にするとともに、該非超臨界流体内から前記不純物を分離して濃縮管内に濃縮する不純物濃縮工程と、該不純物濃縮工程で不純物を濃縮した濃縮管内に超臨界流体からなるキャリア流体を流通させて前記不純物を前記キャリア流体内に取り込んで同伴させる不純物同伴工程と、該不純物同伴工程で不純物を同伴した前記キャリア流体を超臨界クロマトグラフィーに導入して前記不純物を分析する不純物分析工程とを含み、
    前記不純物は油分であり、前記超臨界流体は超臨界二酸化炭素であり、
    前記不純物濃縮工程での前記超臨界流体の超臨界状態の解除において、前記超臨界状態を解除された非超臨界流体が、前記不純物が標準状態で液体の油分である場合は直接気体状態に、前記不純物が標準状態で固体の油分である場合は直接液体状態になるように、圧力及び温度を制御することによって行うことを特徴とする不純物の分析方法。
  2. 前記不純物濃縮工程において、前記非超臨界流体内から前記不純物を分離する圧力及び温度が、10MPa以下、かつ304.1K未満である請求項1記載の不純物の分析方法。
  3. 前記不純物濃縮工程において、前記非超臨界流体内から前記不純物を分離する圧力及び温度が、前記不純物が標準状態で液体の油分である場合は1MPa以下、かつ263.15K以下であり、前記不純物が標準状態で固体の油分である場合は10MPa以下、かつ263.15K以下であることを特徴とする請求項2記載の不純物の分析方法。
  4. 前記標準状態で液体の油分である不純物がC 14 であり、前記標準状態で固体の油分である不純物がC 40 82 あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の不純物の分析方法。
  5. 前記不純物抽出工程を行う前に、前記超臨界流体が流れる経路内に超臨界流体を流通させる予備操作を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の不純物の分析方法。
  6. 固形物の表面に付着した不純物を超臨界流体で抽出して超臨界クロマトグラフィーで分析する装置において、表面に不純物が付着した前記固形物を収容する不純物抽出容器と、前記不純物を濃縮する濃縮剤を充填した濃縮管と、前記不純物を分析する前記超臨界クロマトグラフィーとを備え、前記不純物抽出容器は、超臨界流体からなる抽出流体を供給する超臨界流体供給経路に接続した抽出容器入口経路及び不純物抽出容器から抽出流体を導出する抽出容器出口経路を備え、前記濃縮管は、前記抽出容器出口経路に接続する濃縮管入口経路及び濃縮管出口経路を備え、前記超臨界クロマトグラフィーは、前記濃縮管出口経路に接続する分析入口経路を備えるとともに、前記濃縮管は、前記超臨界流体の超臨界状態を保持した状態と超臨界状態を解除した非超臨界流体の状態とに切り替える超臨界切替手段を備え
    前記超臨界切替手段は、温度調節手段及び圧力調節手段であり、
    前記不純物は油分であり、前記超臨界流体は超臨界二酸化炭素であり、
    前記濃縮管での前記超臨界流体の超臨界状態の解除において、前記超臨界状態を解除された非超臨界流体が、前記不純物が標準状態で液体の油分である場合は直接気体状態に、前記不純物が標準状態で固体の油分である場合は直接液体状態になるように、前記温度調節手段及び前記圧力調節手段によって制御されることを特徴とする不純物の分析装置。
  7. 前記濃縮管において、前記不純物を濃縮する圧力及び温度が、10MPa以下、かつ304.1K未満であることを特徴とする請求項6記載の不純物の分析装置。
  8. 前記標準状態で液体の油分である不純物がC 14 であり、前記標準状態で固体の油分である不純物がC 40 82 あることを特徴とする請求項6又は7記載の不純物の分析装置。
  9. 前記分析装置系内から外部に超臨界流体を排出する排出経路に、分析装置系内をあらかじめ設定された圧力に保持するための保圧弁を設けるとともに、該保圧弁の排出側経路に、該排出側経路内を加熱するための加熱手段を設けたことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項記載の不純物の分析装置。
JP2016027047A 2016-02-16 2016-02-16 不純物の分析方法及び装置 Active JP6566888B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016027047A JP6566888B2 (ja) 2016-02-16 2016-02-16 不純物の分析方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016027047A JP6566888B2 (ja) 2016-02-16 2016-02-16 不純物の分析方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017146160A JP2017146160A (ja) 2017-08-24
JP6566888B2 true JP6566888B2 (ja) 2019-08-28

Family

ID=59682889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016027047A Active JP6566888B2 (ja) 2016-02-16 2016-02-16 不純物の分析方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6566888B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62151754A (ja) * 1985-12-26 1987-07-06 Japan Spectroscopic Co クロマトグラフイ−用担体の処理方法
US5340475A (en) * 1990-10-09 1994-08-23 The Dow Chemical Company On-line supercritical fluid extraction multidimensional chromatographic system
JPH0996633A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Suzuki Motor Corp トラップカラム装置
JP3998374B2 (ja) * 1998-07-16 2007-10-24 三井化学株式会社 超臨界二酸化炭素の添加方法および当該添加方法を用いた熱可塑性樹脂発泡体の製造方法
JP3079157B1 (ja) * 1999-07-30 2000-08-21 株式会社エスア−ル開発 超臨界流体を溶媒とする抽出および洗浄システム
JP4675406B2 (ja) * 2008-09-29 2011-04-20 日本分光株式会社 超臨界流体システムにおける試料回収容器と、試料回収装置および試料回収方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017146160A (ja) 2017-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7214687B2 (ja) 真空支援試料抽出装置及び方法
CA2572733C (en) System for regulating fluid flowing through chromatographic column
US8584507B2 (en) Gas sample introduction device and a gas chromatograph using the same
JP7072134B2 (ja) ガスクロマトグラフィで使用するための試料予備濃縮システム及び方法
US20130015138A1 (en) Compressible liquid flash chromatography
US20170276652A1 (en) Analyzing device
JP2009500638A (ja) 植物試料中にある殺虫剤残留物の分析方法
MX2013000068A (es) Inyector y metodo para inyectar una muestra en una columna de cromatografia.
JPH06324024A (ja) 炭化水素の分離及び分析法及びその装置
JP5648608B2 (ja) 試料導入装置
JP6924275B2 (ja) 化合物の回収率が向上し、マトリックス管理が強化されたガスクロマトグラフィのサンプル導入のための加熱脱離装置
US9274030B2 (en) Sample introduction device including channel switching mechanism
JP3460986B2 (ja) ガス・クロマトグラフィによる試料の分析方法および分析装置
JP5038204B2 (ja) ガスクロマトグラフ装置
JP6566888B2 (ja) 不純物の分析方法及び装置
JP6153108B2 (ja) 揮発分解成分捕集回収装置、液体クロマトグラフおよび揮発分解成分分析方法
JP2009180618A (ja) 前処理装置及び液体クロマトグラフ装置
JP5542157B2 (ja) ガスクロマトグラフィ用サンプルの調製のための装置および方法
US20130000485A1 (en) Flow Control System, Device and Method for Thermal Desorption
JP2005249691A (ja) ガスクロマトグラフ装置及び排ガス分析方法
JP2009236586A (ja) 試料ガス捕集装置およびガスクロマトグラフ装置
JP5853942B2 (ja) ガスクロマトグラフ装置
WO2020170472A1 (ja) ガス分取システム
JP7169775B2 (ja) ガスクロマトグラフィーによる分離方法、ガスクロマトグラフ装置、ガス分析装置、濃縮管、濃縮装置、濃縮管の製造方法及びガス検知器
Apps et al. Trace analysis of complex organic mixtures using capillary gas‐liquid chromatography and the dynamic solvent effect

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6566888

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250