JP2009236586A - 試料ガス捕集装置およびガスクロマトグラフ装置 - Google Patents

試料ガス捕集装置およびガスクロマトグラフ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高濃度の試料ガスを短時間で排出できる試料ガス捕集装置およびガスクロマトグラフ装置を提供する。
【解決手段】捕集部材12を有する試料ガス捕集装置11において、捕集部材12内に形成された第1捕集領域12aと、捕集部材12内の第1捕集領域12aとは異なる領域に形成された第2捕集領域12bと、を有し、そして、第1捕集領域12aを高温状態に加熱する第1ヒータ13と、第2捕集領域12bを高温状態に加熱する第2ヒータ14と、第1捕集領域12aが高温状態になるように前記第1ヒータ13を制御し且つ第2捕集領域12bが低温状態となるように第2ヒータ14を制御する第1加熱制御手段51と、前記第2捕集領域12bが高温状態となるように第2ヒータ14を制御する第2加熱制御手段51と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、試料ガスに含まれる検出対象成分を濃縮する試料ガス捕集装置、および、その試料ガス捕集装置を備えるガスクロマトグラフ装置に関する。
ガスクロマトグラフ装置(以下、GC装置)は、例えば、家屋内雰囲気等の試料ガスに含まれる揮発性有機化合物等の検出対象成分の検出に用いられる装置であり、該試料ガスに含まれる微量な成分の検出を可能とするため、分離カラムおよび検出センサなどの検出装置のほかに、検出対象成分を捕集して濃縮するための試料ガス捕集装置を備えた構成のものが一般的に用いられている。
例えば、図14に示される、特許文献1の試料ガス捕集装置100は、直管状の捕集管102を有し、捕集管102は不活性コーティングされた内部に吸着剤または樹脂系の捕集剤103が充填されている。また、捕集管102はその全体を、ペルチェ素子および電気ヒータ(いずれも図示せず)を備えた冷却加熱装置111に内包されており、この冷却加熱装置111からの伝熱により、検出対象成分の捕集および脱離に応じて、捕集管102の全体が冷却および加熱される。そして、脱離された検出対象成分が、キャリアガス源108で発生されたキャリアガスによって捕集管102から排出され、分析装置110(即ち、分離カラム)に導入されることで、成分検出(分析)を行っていた。
特開2006−337158
しかしながら、GC装置を用いた成分検出においては、試料ガスに含まれる成分毎に分離カラムを通過する時間差があることを利用して検出を行うため、検出対象成分を分離カラムに導入するための時間が検出結果に影響しないよう、その導入時間を極力短くしなければならないところ、特許文献1においては、捕集管全体を加熱して、その内部全体に滞留している全ての検出対象成分を分離カラムに導入するので、捕集管から排出する試料ガスの容量が大きくなって試料ガス全てを導入するのに長い時間を要し、そのため、成分検出のピークが鈍ってしまって正確な検出を行うことができないという問題があった。また、試料ガス成分が、捕集管102全体に亘って捕集されているため、捕集管から排出する試料ガスの濃度が薄くなってしまうという問題があった。
したがって、本発明の目的は、捕集管から排出する試料ガスの容量を小さくし、高濃度の試料ガスを短時間で排出することができる試料ガス捕集装置およびガスクロマトグラフ装置を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1に記載の試料ガス捕集装置は、図1の基本構成図に示すように、低温状態のときに試料ガス成分を捕集し且つ高温状態のときに前記捕集した試料ガス成分が脱離する捕集領域を備えた捕集部材12を有し、前記脱離した試料ガス成分が前記捕集部材12内を流動するパージガスによって搬送される試料ガス捕集装置11であって、前記捕集領域が、前記捕集部材12内に形成された第1捕集領域12aと、前記捕集部材12内の前記第1捕集領域12aとは異なる領域に形成された第2捕集領域12bと、を有し、前記第1捕集領域12aを高温状態に加熱する第1ヒータ13と、前記第2捕集領域12bを高温状態に加熱する第2ヒータ14と、前記第1捕集領域12aに捕集された試料ガス成分が脱離する高温状態となるように前記第1ヒータ13を制御し、且つ、前記第1捕集領域12aから脱離した試料ガス成分が前記パージガスによって前記第2捕集領域12bに搬送されたときに、前記第2捕集領域12bが前記脱離した試料ガス成分を捕集する低温状態となるように前記第2ヒータ14を制御する第1加熱制御手段51と、前記第2捕集領域12bに捕集された試料ガス成分が脱離する高温状態となるように前記第2ヒータ14を制御する第2加熱制御手段51と、を有することを特徴とするものである。
請求項2に記載の試料ガス捕集装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項1に記載の試料ガス捕集装置11において、前記第2捕集領域12bが、前記第1捕集領域12aより小さい領域であることを特徴とするものである。
請求項3に記載のガスクロマトグラフ装置は、請求項1または2に記載の試料ガス捕集装置と、前記試料ガス捕集装置から排出された試料ガス成分が導入される検出手段と、を有することを特徴とするものである。
請求項1に記載した本発明の試料ガス捕集装置によれば、第1捕集領域に捕集された試料ガス成分を脱離させて第2捕集領域で再度捕集することから、第1捕集領域において捕集された試料ガス成分を第2捕集領域に集約してその濃度を高めることができ、また、第2捕集領域は捕集部材内に形成されているため、即ち、捕集部材全長に対してより短く形成されているため、捕集部材から排出する試料ガスの容量が小さくなり、より短い時間で試料ガスを排出することができる。よって、高濃度の試料ガスを短時間で排出することが可能となり、成分検出のピークが鈍ることを防ぎ、正確な成分検出を行うことができる。
請求項2に記載した本発明の試料ガス捕集装置によれば、第2捕集領域が、第1捕集領域より小さい領域であることから、第2捕集領域に捕集される試料ガス成分の濃度をさらに高めることができ、且つ、第2捕集領域の長さがより短いので、試料ガスの容量がより小さくなり、さらに短い時間で全ての試料ガスを排出することができる。よって、より高濃度の試料ガスをより短時間で排出することが可能となり、より正確な成分検出を行うことができる。
請求項3に記載した本発明のガスクロマトグラフ装置によれば、請求項1または2に記載の試料ガス捕集装置を有することから、高濃度の試料ガスを短時間で排出することが可能となり、成分検出のピークが鈍ることを防ぎ、正確な成分検出を行うことができる。
以下、本発明に係る試料ガス捕集装置の一実施形態について、図2を参照して説明する。
試料ガス捕集装置11は、図2に示すように、捕集管12と、捕集管12内に形成された第1捕集領域12aおよび第2捕集領域12bと、捕集管12の周囲に配設された第1調温体13および第2調温体14と、第1調温体13の加熱制御を行う第1加熱制御手段および第2調温体14の加熱制御を行う第2加熱制御手段として動作する制御装置51と、を備えている。
捕集管12は、請求項の捕集部材に相当し、例えば、内径5mm程度、長さ20〜30cm程度のガラス管の内部に、耐熱性樹脂またはカーボンブラックなどの検出対象成分に対応した捕集剤を充填したものである。捕集管12は、捕集剤への捕集(濃縮)が促進されるように低温状態に冷却されたあとに、試料ガスが導入されて試料ガス成分を捕集し、そして、試料ガス成分を捕集剤から脱離させるために高温状態に加熱されたあとにパージガスが導入されて、脱離した試料ガス成分が捕集管12外に排出される。なお、本実施形態においては、試料ガスは図2右側の端部12cより導入され、パージガスは図2左側の端部12dより導入される。また、捕集管12は、捕集管12内部の捕集剤が充填されている領域が2つに分けられており、一方が第1捕集領域12a、他方が第2捕集領域12bとして形成されている。
第1捕集領域12aは、捕集剤が充填された領域の9割程度を占める領域であり、パージガスが導入される側(端部12d寄り)に位置している。第2捕集領域12bは、パージガスが排出される側(端部12c寄り)、即ち、パージガスに対して第1捕集領域より下流側に位置しており、また、第1捕集領域12aに比して小さい領域となるように形成されている。第2捕集領域12bを第1捕集領域12aより小さくすることで、第2捕集領域に捕集される試料ガス成分の密度が増し、試料ガスの濃度を高めることができ、また、濃縮した試料ガスの容量が小さくなり、試料ガスを排出する時間を短くすることができる。
第1調温体13は、請求項の第1ヒータに相当し、例えば、帯状に形成された電熱線などからなり、第1捕集領域12aに対応して捕集管12の周囲に密着してらせん状に巻き付けられて配設されており、制御装置51によって、加熱制御されることにより、第1捕集領域12aを加熱して、その領域に捕集されている試料ガス成分を脱離させるものである。また、本実施形態においては、第1調温体13は、電熱線と共に、例えば、ペルチェ素子などの冷却手段を備えており、冷却手段により、捕集管12の冷却を迅速に行うことで、成分検出にかかる時間を短縮することを可能としている。
第2調温体14は、請求項の第2ヒータに相当し、第1調温体13と同様に形成されており、第2捕集領域12bに対応して捕集管12の周囲に密着してらせん状に巻き付けられて配設されており、制御装置51によって、加熱制御されることにより、第2捕集領域12bを加熱して、その領域に捕集されている試料ガス成分を脱離させるものである。また、本実施形態においては、第1調温体13は、電熱線と共に、例えば、ペルチェ素子などの冷却手段を備えており、冷却手段により、捕集管12の冷却を迅速に行うことで、成分検出にかかる時間を短縮することを可能としている。
制御装置51は、請求項の第1加熱制御手段および第2加熱制御手段に相当し、制御対象部位である第1調温体13および第2調温体14に接続されており、それぞれを連動して制御する図示しないマイクロコンピュータ(MPU)を備えている。MPUは、周知のように、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央演算処理装置(CPU)、CPUのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM、各種のデータを格納するとともにCPUの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM、および、上述した制御対象部位との間で制御情報を送受信するためのシリアルインタフェースなどを含むI/O部等で構成されている。
制御装置51のCPUは、ROMに格納されたプログラムに基づいて、第1捕集領域12aに捕集された試料ガス成分が脱離されて且つ前記脱離された試料ガス成分がパージガスによって第2捕集領域12bに搬送されて捕集されるように、第1調温体13により第1捕集領域12aを高温状態に加熱するとともに、第2調温体14による加熱を保留して第2捕集領域12bの低温状態を維持する第1加熱制御手段、および、第2捕集領域12bに捕集された試料ガス成分を脱離させてパージガスによって捕集管12から排出されるように、第2調温体14により第2捕集領域12bを高温状態に加熱する第2加熱制御手段、として動作するものである。また、本実施形態においては、制御装置51のCPUは、上述の第1加熱制御手段および第2加熱制御手段として動作するとともに、第1調温体13により第1捕集領域12aを冷却する第1冷却制御手段および第2調温体14により第2捕集領域12bを冷却する第2冷却制御手段としても動作する。
次に、上述した試料ガス捕集装置を備えたガスクロマトグラフ装置について、図3〜図10を参照して説明する。
ガスクロマトグラフ装置(以下、GC装置)1は、図3に示すように、上述した試料ガス捕集装置11および検出装置17が直列に接続されてなる成分検出経路10と、成分検出経路10の検出装置17側に順次直列に接続されるバッファ26と流動方向切替バルブ25とポンプ24と試料導入部23と、成分検出経路10の試料ガス捕集装置11側に順次直列に接続された活性炭フィルタ22と大気吸入口21と、試料ガス捕集装置11に対して並列に配設されたバイパス経路31と、試料ガス捕集装置11と検出装置17との間に位置するバイパス経路31の端部に配設されたバイパスバルブ32と、試料ガス捕集装置11と活性炭フィルタ22との間に配設された排出バルブ42と、排出バルブ42に接続された排出口41と、で構成されている。また、上述の制御装置51は、試料ガス捕集装置11を制御するとともに、GC装置1も制御する。
検出装置17は、試料ガス捕集装置11によって生成された高濃度の試料ガスが導入されてその成分検出(分析)を行う装置であり、分離カラム17aとカラム加熱冷却装置17bと検出センサ17cとを備えている。
分離カラム17aは、試料ガスに含まれる成分の分離を行うためのものであり、内径2〜6mm、長さ数mの管に粒状の固定相を充填したパックドカラム、内径約0.5mm以下、長さ数十mの細い管の壁面に直接液状の固定相を保持させたキャピラリーカラム、または、エッチング処理によりガラス板に微細なカラム溝が形成されてなるマイクロカラムなどの、既存のカラムが用いられる。
カラム加熱冷却装置17bは、分離カラム17aへの試料ガスの導入及び試料ガス成分の分離に応じて分離カラム17aの温度を調節するものであり、加熱手段として電熱線などのヒータを備え、冷却手段としてペルチェ素子などを備えた、既存の装置である。また、カラム加熱冷却装置17bは、制御装置51に接続されており、GC装置1を構成する他の部材と連動して制御される。
検出センサ17cは、分離カラム17aにおいて分離されたのちにキャリアガスによって搬送されてきた試料ガスの成分を検出するためのものであり、例えば、水素炎イオン化型検出器、熱伝導度型検出器などの既存の検出器が用いられており、検出センサ17cは、後述する制御装置51に接続されており、GC装置1を構成する他の部材と連動して制御される。なお、検出センサ17cの構成および動作については、本発明の本質とは関係しないため詳細は省略する。
ポンプ24は、ポンプ吸入口24aから吸入したガスをポンプ排出口24bから排出して流動させるものであり、成分検出経路10内を通過するように、試料ガスおよびキャリアガスを流動させ、また、それぞれのガスが適切に流動されるように、状況に応じて、その流動の速さや流動量を細かく制御できる、既存のものである。ポンプ24の流動方向は一定方向に固定されており、後述する流動方向切替バルブ25によって、成分検出経路10に接続される向きが切り替えられ、即ち、成分検出経路10内を流れるガスの流動方向が切り替えられる。なお、ポンプ24は、制御装置51に接続されており、GC装置1を構成する他の部材と連動して制御される。
流動方向切替バルブ25は、例えば、四方電磁弁などが用いられ、その4つの接続口に、バッファ26と試料導入部23とポンプ吸入口24aとポンプ排出口24bとが接続されている。そして、試料ガスを導入するとき、バッファ26とポンプ排出口24b、並びに、試料導入部23とポンプ吸入口24aがそれぞれ接続されて、試料導入部23から導入された試料ガスが、成分検出経路10内を検出装置17から試料ガス捕集装置11に向かって流動されるように接続を切り替え、キャリアガスを導入するとき、バッファ26とポンプ吸入口24a、並びに、試料導入部23とポンプ排出口24bが接続されて、後述の活性炭フィルタ22から提供されたキャリアガスが、成分検出経路10内を試料ガス捕集装置11から検出装置17に向かって流動されるように接続を切り替える。また、流動方向切替バルブ25は、制御装置51に接続されており、GC装置1を構成する他の部材と連動して制御される。
バッファ26は、ポンプ24による流動の乱れを抑制し、流動量を一定に保つための既存のものであり、バッファ26を経路上に配設することで流動量が安定するため検出精度を高めることができる。また、ポンプ24の流動の乱れによる誤差が許容範囲内であれば、バッファ26を省略してもよい。
試料導入部23は、GC装置1の構成の端部に配設されており、試料ガス成分を捕集するときに、GC装置1に対して試料ガスを導入するための導入部であるとともに、試料ガス成分を検出するときに、試料ガス成分を搬送したキャリアガスをGC装置1外に排出する排出部としても機能するものである。
活性炭フィルタ22は、試料導入部23とは反対側に位置するGC装置1の端部に配設されており、ポンプ24および流動方向切替バルブ25によって、成分検出経路10内を試料ガス捕集装置11から検出装置17に向かう方向に吸引することにより、活性炭フィルタ22に接続された大気吸入口21から大気を吸入して、フィルタ内の活性炭により大気に含まれる不純物を取り除いてキャリアガスを生成するものである。
バイパスバルブ32は、例えば、既存の三方電磁弁などが用いられ、試料ガス捕集装置11と検出装置17との間に位置するバイパス経路31の端部に設けられている。また、3つのポートa、b、cを備え、ポートaには検出装置17側に位置する試料ガス捕集装置11の端部、ポートbにはバイパス経路31、ポートcには検出装置17、がそれぞれ接続されている。バイパスバルブ32は、キャリアガスを流動させる経路として、試料ガス捕集装置11またはバイパス経路31のどちらか一方を選択して切り替えるものであり、即ち、試料ガス捕集装置11と検出装置17(a−c接続)、または、バイパス経路31と検出装置17(b−c接続)、を選択的に接続するものである。
また、バイパスバルブ32によって、検出装置17による検出前に、バイパス経路31と検出装置17とを接続(b−c接続)することで、キャリアガスが試料ガス捕集装置11を迂回して流動されるので、キャリアガスによって分離カラム17aおよび検出センサ17cが清浄(即ち、検出手段の清浄)されて、正確なベースライン(基準値)を得ることが可能となり、検出精度を向上させることができる。また、バイパスバルブ32は、制御装置51に接続されており、GC装置1を構成する他の部材と連動して制御される。なお、バイパスバルブ32は、バイパス経路31の一方の端部に設けているが、これに限らず、試料ガス捕集装置11およびバイパス経路31のどちらか一方と検出装置17とを選択的に接続するものであれば、バイパス経路31の他方の端部または両端部に設けてもよい。
排出バルブ42は、例えば、既存の三方電磁弁などが用いられており、また、3つのポートd、e、fを備え、ポートdには活性炭フィルタ22、ポートeには排出口41、ポートfには検出装置17側とは反対側に位置する試料ガス捕集装置11の端部、がそれぞれ接続されている。そして、排出バルブ42は、試料ガスの導入に応じて、試料ガス捕集装置11と排出口41とを接続し(e−f接続)、キャリアガスの導入に応じて、前記端部と活性炭フィルタ22とを接続する(d−f接続)。また、排出バルブ42は、制御装置51に接続されており、GC装置1を構成する他の部材と連動して制御される。
排出口41は、排出バルブ42に接続されており、試料ガスの導入に応じて試料ガス捕集装置11と接続され、成分検出経路10内を通過した試料ガスをGC装置1外に排出し、また捕集管12加熱時、捕集管12内に滞留するガスの体積変化による圧力を逃がすものである。
制御装置51は、上述のとおり、制御対象部位である第1調温体13(ア)および第2調温体14(イ)に接続されており、これら以外にも制御対象部位として、カラム加熱冷却装置17b(ウ)、検出センサ17c(エ)、ポンプ24(オ)、流動方向切替バルブ25(カ)、バイパスバルブ32(キ)、および、排出バルブ42(ク)に接続されている。
また、制御装置51のCPUは、上述のとおり第1加熱制御手段、第2加熱制御手段、第1冷却制御手段および第2冷却制御手段として動作し、これ以外にも、ROMに格納されたプログラムに基づいて、分離カラム17aの温度が適温となるように分離カラム17aの加熱・冷却を行うカラム加熱冷却手段、試料ガスに含まれる試料ガス成分を検出する成分検出手段、成分検出経路10内を流動される試料ガスおよびキャリアガスの流量および流速を制御する流量制御手段、試料ガスの導入に応じて、試料ガスが検出装置17から試料ガス捕集装置11に向かって流動されるようにポンプ24による流動方向を切り替え、キャリアガスの導入に応じて、キャリアガスが試料ガス捕集装置11から検出装置17に向かって流動されるようにポンプ24による流動方向を切り替える流動方向切替手段、キャリアガスが流動される経路として試料ガス捕集装置11およびバイパス経路31のどちらか一方を選択して切り替えるバイパス選択手段、および、試料ガスの導入に応じて、試料ガス捕集装置11と排出口41とを接続し、キャリアガスの導入に応じて、試料ガス捕集装置11側と活性炭フィルタ22とを接続する排出口選択手段、として動作するものである。
なお、本実施形態においては、制御装置51によって、試料ガス捕集装置11およびGC装置1を共に制御しているが、これに限定されるものではなく、試料ガス捕集装置11とGC装置1とでそれぞれ独立した制御装置を実装しても良い。ただし、その場合は、各制御装置を連携させて、キャリアガス(パージガス)の流動や捕集管の加熱などの動作を連動させる必要がある。
次に、上述した制御装置51(即ち、CPU)が実行する本発明に係る処理の一例を、図4に示すフローチャート、および、図5〜図10に示す各ステップに対応する動作図を参照して説明する。
制御装置51のCPUは、GC装置1の電源投入により起動されると、流動方向切替バルブ25によって、ポンプ24による流動方向を試料ガス捕集装置11から検出装置17に向かう方向(以下、検出方向)に切り替え、バイパスバルブ32によって、検出装置17と試料ガス捕集装置11とを接続(a−c接続)し、排出バルブ42によって、活性炭フィルタ22と試料ガス捕集装置11とを接続(d−f接続)する、などの所定の初期化動作を実行したあと、ステップS110に進む。
ステップS110では、第1調温体13、第2調温体14およびカラム加熱冷却装置17bによって、捕集管12(即ち、第1捕集領域12aおよび第2捕集領域12b)および分離カラム17aを高温に加熱して不純成分を取り出したのち、ポンプ24による流動を開始する。これにより、キャリアガスが捕集管12および分離カラム17aを通過するように流動され、不純成分がキャリアガスによってGC装置1外に排出される(以上、図5 クリーニング1動作)。不純成分の排出が完了したのち、ステップS120に進む。
ステップS120では、流動方向切替バルブ25によって、ポンプ24による流動方向を検出装置17から試料ガス捕集装置11に向かう方向(以下、捕集方向)に切り替え、排出バルブ42によって、試料ガス捕集装置11と排出口41とを接続(e−f接続)し、また、カラム加熱冷却装置17bによって、分離カラム17aの加熱を継続して行うとともに、第1調温体13および第2調温体14によって、捕集管12を冷却し、そして、試料導入部23から試料ガスを導入する。これにより、試料ガスが、検出装置17を通過して試料ガス捕集装置11に導入され、試料ガス捕集装置11により試料ガス成分の捕集が行われたのち、試料ガス捕集装置11を通過した試料ガスが排出口41から排出される(以上、図6 サンプリング動作)。サンプリング動作においては、分離カラム17aの加熱を継続して行うことにより、分離カラム17a内に試料ガス成分が留まることを防ぎ、捕集管12を冷却することにより、捕集管12に試料ガス成分が吸着(捕集)されやすくしている。そして、試料ガス成分の捕集が完了したのち、ステップS130に進む。
ステップS130では、流動方向切替バルブ25によって、ポンプ24による流動方向を検出方向に切り替えてキャリアガスを流動させ、バイパスバルブ32によって、検出装置17とバイパス経路31とを接続(b−c接続)し、また、カラム加熱冷却装置17bによって、分離カラム17aの加熱を継続して行う。これにより、検出装置17内に残留している試料ガスがキャリアガスによって押し出され、GC装置1外に排出される。(以上、図7 クリーニング2動作)。そして、検出装置17内に残留していた試料ガスの排出が完了したのち、カラム加熱冷却装置17bにより分離カラム17aを冷却する。そして、分離カラム17aがガス成分分離に適した温度まで冷却されたのち、ステップS141に進む。なお、この分離カラム17aの温度は、検出動作まで維持される。
ステップS141では、第1調温体13を加熱して、第1捕集領域12aに捕集されている試料ガス成分を脱離させる。また、このとき、第2調温体14による冷却および加熱ともに停止して第2捕集領域12bの低温状態を維持する(または、冷却を継続しても良い)。また、第1捕集領域12aの加熱によって生じる捕集管12内のガスの膨張による圧力を排出口41から逃がし、捕集管12内の圧力上昇による脱離効率の低下を防いでいる。そして、第1捕集領域12aからの試料ガス成分の脱離が十分行われたのち、ステップS143に進む。
ステップS143では、バイパスバルブ32によって、検出装置17と試料ガス捕集装置11とを接続(a−c接続)し、排出バルブ42によって、活性炭フィルタ22と試料ガス捕集装置11とを接続する(d−f接続)。これにより、キャリアガス(即ち、パージガス)によって、第1捕集領域12aから脱離された試料ガス成分が第2捕集領域12bに搬送されて、低温状態にある第2捕集領域12bにて捕集される(以上、S141〜S143、図8 濃縮動作)。このとき、ポンプ24によって流動されるキャリアガスの量は、試料ガスを第1捕集領域12aから第2捕集領域12bまで搬送する程度の少量である。そして、第2捕集領域12bでの捕集が完了したのち、ステップS145に進む。
ステップS145では、バイパスバルブ32によって、検出装置17とバイパス経路31とを接続(b−c接続)し、排出バルブ42によって、排出口41と試料ガス捕集装置11とを接続し(e−f接続)、また、第1調温体13によって、第1捕集領域12aを冷却すると共に、第2調温体14によって、第2捕集領域12bを加熱して、第2捕集領域12bに捕集されている試料ガスを脱離させる。このとき、第2捕集領域12bの加熱によって生じる捕集管12内のガスの膨張による圧力を排出口41から逃がし、捕集管12内の圧力上昇による脱離効率の低下を防いでいる。そして、第2捕集領域12bからの試料ガスの脱離が十分行われたのち、ステップS150に進む。
ステップS150では、バイパスバルブ32によって、検出装置17と試料ガス捕集装置11とを接続(a−c接続)し、排出バルブ42によって、活性炭フィルタ22と試料ガス捕集装置11とを接続(d−f接続)する。これにより、試料ガス捕集装置11内の第2捕集領域12bに滞留している高濃度且つ少容量の試料ガスが、キャリアガスによって押し出され(即ち、パージされ)、検出装置17(即ち、分離カラム17a)に導入される(以上、S145〜S150、図9 打ち込み動作)。このとき、キャリアガスの量、つまり、ポンプ24によって流動される量は、試料ガスを試料ガス捕集装置11から検出装置17まで搬送する程度の少量である。そして、高濃度の試料ガスが分離カラム17a内に導入されたのち、ステップS160に進む。
ステップS160では、バイパスバルブ32によって、検出装置17とバイパス経路31とを接続(b−c接続)し、キャリアガスによって、分離カラム17a内に導入された試料ガスに含まれる試料ガス成分が、分離カラム17a内で分離され、それぞれの試料ガス成分が時間差をもって検出センサ17cに搬送されて、各成分の検出が行われる(以上、図10 検出動作)。そして、全ての検出対象成分が搬送されたのち、本フローチャートの処理を終了する。
次に、上述したGC装置1(即ち、試料ガス捕集装置11)において、試料ガスの濃縮動作および排出動作の一例を説明する。
最初に、試料ガスを捕集するために、試料ガス捕集装置11内の捕集管12に、所定量の試料ガスが導入され、低温状態にある第1捕集領域12aおよび第2捕集領域12bにおいて試料ガス成分が捕集される。そして、試料ガス成分の捕集完了後に、第1調温体13によって第1捕集領域12aを加熱して、捕集されていた試料ガス成分が脱離させたあと、パージガスが導入されて試料ガス成分が第1捕集領域12aから第2捕集領域12bに搬送される。また、このとき、第2捕集領域12bは低温状態を維持している。
そして、第1捕集領域12aから搬送された試料ガスは濃度が高められていてより捕集されやすくなっているため、低温状態にある第2捕集領域12bにおいて再度捕集される。これにより、第1捕集領域12aが捕集した試料ガス成分が、第2捕集領域12bに集約され、第2捕集領域12bに捕集されている試料ガス成分の密度が上がり、即ち、試料ガス成分が濃縮される。そして、第2捕集領域12bでの捕集完了後に、第1調温体13によって第1捕集領域12aを冷却し、反対に第2調温体14によって第2捕集領域12bを加熱して、捕集されている試料ガス成分が脱離させ、さらにパージガスが導入されて、高濃度且つ少容量の試料ガスが捕集管12から排出されて、検出装置17に導入される。
上記より、本実施形態によれば、第1捕集領域12aに捕集された試料ガス成分を脱離させて第2捕集領域12bで再度捕集することから、第1捕集領域12aにおいて捕集された試料ガス成分を第2捕集領域12bに集約してその濃度を高めることができ、また、第2捕集領域12bは捕集管12内に形成されているため、即ち、捕集管12の全長に対してより短く形成されているため、捕集管12から排出する試料ガスの容量が小さくなり、より短い時間で試料ガスを排出することができる。よって、高濃度の試料ガスを短時間で排出することが可能となり、成分検出のピークが鈍ることを防ぎ、正確な成分検出を行うことができる。
また、第2捕集領域12bが、第1捕集領域12aより小さく形成されていることから、第2捕集領域12bに捕集される試料ガス成分の濃度をさらに高めることができ、且つ、第2捕集領域12bの長さがより短いので、試料ガスの容量がより小さくなり、さらに短い時間で全ての試料ガスを排出することができる。よって、より高濃度の試料ガスをより短時間で排出することが可能となり、より正確な成分検出を行うことができる。
また、第2捕集領域12bが小さく形成されていることから、当該領域の熱容量が小さくなり、加熱及び冷却を素早く行うことができるため、作業効率を向上させることができる。
また、第2捕集領域12bから試料ガス成分を脱離させるとき、第2調温体14によって第2捕集領域12bを加熱するとともに、第1調温体13によって第1捕集領域12aを冷却していることから、第2捕集領域12bの試料ガス成分のみ脱離させることができるので、試料ガスの濃度の区切りをより明確にすることができ、つまり、試料ガスとパージガスとの区切りをより明確にすることができ、より正確な成分検出を行うことができる。
また、第1調温体13および第2調温体14は、電熱線などの加熱手段とともに、ペルチェ素子などの冷却手段も備えていることから、捕集管12の冷却を素早く行うことが可能であり、作業効率を向上させることができる。
次に、本発明者は、本発明に係る試料ガス捕集装置11と、従来の試料ガス捕集装置61と、を用いて、それぞれの試料ガス捕集装置から排出される試料ガスの濃度および排出時間について比較試験を行った。その試験内容および結果について図11〜図13を参照して説明する。
比較対象となる従来の試料ガス捕集装置61について、図11を参照して説明する。
従来の試料ガス捕集装置61は、図11に示すように、捕集管62と、捕集管62内の捕集剤が充填された領域である捕集領域62aと、捕集管62の周囲に配設された調温体63と、調温体63の加熱制御を行う加熱制御手段として動作する制御装置51と、を備えている。なお、試料ガス捕集装置61の捕集管62および制御装置51は、前述した実施形態と同一であり、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
調温体63は、上述した第1調温体13および第2調温体14と同様に構成されており、例えば、帯状に形成された電熱線などからなり、捕集領域62aに対応して捕集管62の周囲に密着してらせん状に巻き付けられて配設されており、制御装置51によって、加熱制御されることにより、捕集領域62aを加熱して、その領域に捕集されている試料ガス成分を脱離させるものである。また、調温体63は、電熱線と共に、例えば、ペルチェ素子などの冷却手段を備えており、制御装置51によって、加熱制御とともに冷却制御される。
(実施例1)
本発明者は、本発明に係る試料ガス捕集装置11または従来の試料ガス捕集装置61を上述のGC装置1に組み込み、例えば、トルエンなどの特定の物質(検出対象成分)を窒素ガスに混入して生成した試料ガスを、各試料ガス捕集装置に同量導入して試料ガス成分を捕集したのち、捕集した試料ガスを脱離させ、各試料ガス捕集装置から排出させたときの時間に対する濃度の変化について測定を行った。測定結果を図12、図13に示す。
図12は従来の試料ガス捕集装置61における測定結果を示すグラフである。このグラフによると、試料ガスの排出直後に濃度のピークがあり、その後なだらかに濃度が低下しているのがわかる。
図13は本発明に係る試料ガス捕集装置11における測定結果を示すグラフである。このグラフによると、従来のものと同様に、試料ガス排出直後に濃度のピークがあるが、試料ガスの濃度がより高く、また、ピークを過ぎると急峻に濃度が低下していることがわかる。
以上の測定結果からも、本発明に係る試料ガス捕集装置11によれば、高濃度の試料ガスを短時間で排出することが可能となることがわかった。
なお、本実施形態においては、2つの捕集領域および2つの調温体を備えているが、これに限定するものではなく、3つ以上の捕集領域およびそれぞれの捕集領域に対応する複数の調温体をそなえ、濃縮動作をより多くの段階に分けてもよい。
また、本実施形態では、検出装置17への打ち込み動作におけるパージガスとしてキャリアガスを用いているが、例えば、打ち込み動作時に排出口41と試料ガス捕集装置11とを接続(排出バルブ42 e−f接続)し、排出口41から大気を吸入してパージガスとするなど、試料ガス捕集装置11から検出装置17への試料ガス導入が可能であれば、打ち込み動作はどのように行っても良い。
また、本実施形態では、サンプリング動作時に試料導入部23から試料ガスを導入し、該試料ガスを捕集管12の端部12cから端部12dに向かって流動させて試料ガス成分を捕集しているが、これに限定するものではなく、例えば、サンプリング動作時に排出口41から試料ガスを導入し、該試料ガスを捕集管12の端部12dから端部12cに向かって流動させて捕集してもよい。
また、本実施形態では、検出動作時に分離カラム17aの温度を一定の温度に保ちつつ試料ガス成分の分離を行う方法(定温法)を用いているが、これに限らず、例えば、検出動作時に分離カラム17aの温度を昇温させつつ試料ガス成分の分離を行う方法(昇温法)など、検出対象となる試料ガスに応じてその方法を変更しても良い。
なお、上述した各実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の試料ガス捕集装置の基本構成図である。 本発明の試料ガス捕集装置の実施形態を示す構成図である。 本発明のガスクロマトグラフ装置の実施形態を示す構成図である。 図2中のガスクロマトグラフ装置のCPUが実行する本発明に係る処理の一例を示すフローチャートである。 図2中のガスクロマトグラフ装置のクリーニング1動作の状態を示す図である。 図2中のガスクロマトグラフ装置のサンプリング動作の状態を示す図である。 図2中のガスクロマトグラフ装置のクリーニング2動作の状態を示す図である。 図2中のガスクロマトグラフ装置の濃縮動作の状態を示す図である。 図2中のガスクロマトグラフ装置の打ち込み動作の状態を示す図である。 図2中のガスクロマトグラフ装置の検出動作の状態を示す図である。 従来の試料ガス捕集装置の構成図である。 従来の試料ガス捕集装置から排出された試料ガスの時間に対する濃度変化のグラフである。 本発明の試料ガス捕集装置から排出された試料ガスの時間に対する濃度変化のグラフである。 従来のガスクロマトグラフ装置の構成図である。
符号の説明
1 ガスクロマトグラフ装置
11 試料ガス捕集装置
12 捕集部材(捕集管)
12a 第1捕集領域
12b 第2捕集領域
13 第1ヒータ(第1調温体)
14 第2ヒータ(第2調温体)
51 加熱制御手段(制御装置)

Claims (3)

  1. 低温状態のときに試料ガス成分を捕集し且つ高温状態のときに前記捕集した試料ガス成分が脱離する捕集領域を備えた捕集部材を有し、前記脱離した試料ガス成分が前記捕集部材内を流動するパージガスによって搬送される試料ガス捕集装置であって、
    前記捕集領域が、前記捕集部材内に形成された第1捕集領域と、前記捕集部材内の前記第1捕集領域とは異なる領域に形成された第2捕集領域と、を有し、
    前記第1捕集領域を高温状態に加熱する第1ヒータと、
    前記第2捕集領域を高温状態に加熱する第2ヒータと、
    前記第1捕集領域に捕集された試料ガス成分が脱離する高温状態となるように前記第1ヒータを制御し、且つ、前記第1捕集領域から脱離した試料ガス成分が前記パージガスによって前記第2捕集領域に搬送されたときに、前記第2捕集領域が前記脱離した試料ガス成分を捕集する低温状態となるように前記第2ヒータを制御する第1加熱制御手段と、
    前記第2捕集領域に捕集された試料ガス成分が脱離する高温状態となるように前記第2ヒータを制御する第2加熱制御手段と、
    を有することを特徴とする試料ガス捕集装置。
  2. 前記第2捕集領域が、前記第1捕集領域より小さい領域であることを特徴とする請求項1に記載の試料ガス捕集装置。
  3. 請求項1または2に記載の試料ガス捕集装置と、前記試料ガス捕集装置から排出された試料ガス成分が導入される検出手段と、を有することを特徴とするガスクロマトグラフ装置。
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