JP6566516B2 - シーラ塗布方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークに対してシーラを点状又は線状に塗布する方法に関する。
従来、自動車の車体部品を構成するドアパネル、フードパネル等のように、インナパネルとアウタパネルとから構成されるパネル部材にあっては、インナパネルとアウタパネルとを突き合わせるとともに、アウタパネルの端部をインナパネルの端部外表面に向けて折り曲げることにより、両パネルと一体に組み付けている。
このような両パネルの接触面には、防水性を確保するためにシーラが塗布される。このシーラをワークに塗布する装置としては、シーラを吐出するシーラガンを操作するロボット、ワークに塗布されたシーラの塗布状態を検知するセンサ、シーラガンによるシーラの塗布を制御する塗布制御手段、ロボット制御手段、センサ制御手段、及び塗布開示時刻、シーラに塗布欠陥が発生した時刻等を記憶する記憶手段を備えたものがある(例えば特許文献1参照)。
このシーラ塗布装置では、ロボット制御手段に予めティーチングされた情報に基づいて、ロボットのアームを所定の軌跡で移動させることにより、シーラガンのノズルから吐出されるシーラを、ワークに対して所定のパターンで塗布する(同文献の第2図(A)参照)。この塗布パターンには、直線部(同図のB、D参照)やコーナー部(同図のC、E参照)が含まれる。
シーラ塗布装置は、この塗布パターンに従ってワークに塗布されるシーラの位置及び幅をシーラガンに取り付けられたセンサにより監視し、センサが塗布欠陥を検知した場合に、記憶手段に記憶される時刻から、この塗布欠陥の位置を特定し、この位置にシーラガンによってシーラの再塗布を行うものである。
特開平1−159075号公報
上記のように、従来のシーラ塗布装置では、シーラが所定の塗布パターンでワークに塗布されるように、ロボットにティーチングを施してロボット制御手段にそのデータが記憶されるが、このティーチング作業は、多くの手順を含み複雑である。このため、ワークの形状や種類が変更され、シーラの塗布高さや塗布幅を一部変更する場合であっても、ティーチングを再度行わなければならず、作業が煩雑になってしまっていた。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、シーラの塗布高さ及び/又は塗布幅の変更を容易に行うことが可能なシーラ塗布方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためのものであり、シーラを吐出するノズルを有するシーラガンを制御装置によって制御することにより、ワークに対して前記シーラを線状に塗布するシーラ塗布方法において、前記シーラの塗布高さ及び/又は塗布幅を制御装置に設定する工程と、前記ワークに対する前記ノズルの基準高さを前記制御装置に設定する工程と、前記制御装置の制御により前記ノズルを前記基準高さを有する初期位置に設置する工程と、前記初期位置に設置された前記ノズルの前記基準高さを測定し、測定された値に基づいて前記基準高さの適否を確認する工程と、前記制御装置に設定された前記シーラの前記塗布高さ及び/又は前記塗布幅の値と前記制御装置に設定された前記基準高さの値とに基づいて、前記初期位置から塗布開始位置まで移動させるべき前記ノズルの移動距離を前記制御装置によって演算する工程と、前記制御装置の制御により、前記初期位置に設置された前記ノズルに、前記初期位置から前記塗布開始位置まで移動させるべき前記移動距離を移動させる移動工程と、前記塗布開始位置から塗布終了位置まで前記ノズルを移動させて前記シーラを前記ワークに塗布する塗布工程と、を備え、前記初期位置は、前記塗布開始位置の直下に設定されており、前記移動工程では、前記ノズルを前記移動距離だけ前記初期位置から上昇させて前記塗布開始位置に移動させ、前記塗布工程では、前記ノズルが前記初期位置から前記塗布開始位置に移動したときに前記シーラの吐出を開始するものである。
本発明に係るシーラ塗布方法では、ノズルの基準高さを制御装置に設定し、この基準高さに基づいてノズルを移動させることにより、制御装置に設定されているシーラの塗布高さ及び又は塗布幅の通りに、ワークに対してシーラを塗布することができる。すなわち、本方法では、制御装置の演算により、設定されている塗布高さ及び/又は塗布幅の値と、基準高さの値とに基づいて、ノズルを基準高さから移動させるべき距離(移動距離)を算出できる。この移動距離に基づいて、ノズルを基準高さから移動させることにより、設定されたシーラの塗布高さ及び/又は塗布幅を実現できる位置にノズルを移動させることができ、これによって所望の寸法のシーラをワークに塗布することが可能になる。
以上のように、本方法では、制御装置に設定されたノズルの基準高さに基づいてシーラの塗布高さ及び塗布幅を設定通りに実現できる。また、シーラの塗布高さ又は塗布幅を変更したい場合には、制御装置に対する設定値を変更するだけでよく、簡単な操作で塗布パターンを変更できる
したがって、塗布高さ及び/又は塗布幅が変更される複数箇所において、従来のようなティーチング作業を行う必要はなく、統一された基準高さに基づいてシーラの塗布高さ及び/又は塗布幅を実現でき、これらの値が変更された場合であっても、作業が煩雑化することはない。したがって、本方法を使用すれば、シーラの塗布作業を効率良く実行できるとともに、シーラを余分に塗布する必要もないことから、作業コストを大幅に削減することが可能になる。
本発明に係るシーラ塗布方法において、前記シーラガンは、前記ノズルから前記シーラを吐出させる吐出動作と、前記ノズルに残留する前記シーラを吸引する吸込み動作とを行うように構成されており、前記シーラガンは、前記ノズルが前記塗布終了位置に移動した後に、前記吸込み動作を行ってもよい。
本発明によれば、シーラの塗布高さ及び/又は塗布幅の変更を容易に行うことが可能になる。
シーラ塗布装置の側面図である。 制御装置の機能ブロック図である。 ワークに対してシーラを線状に塗布する方法を説明する図である。 ワークに対してシーラを点状に塗布する方法を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。図1乃至図4は、本発明に係るシーラ塗布方法及び本方法を実施するシーラ塗布装置の一実施形態を示す。
図1は、本方法を実施するシーラ塗布装置1を示す。シーラ塗布装置1は、塗布ロボット2と、この塗布ロボット2の制御を実行する制御装置3とを備える。
塗布ロボット2は、制御装置3に接続されており、この制御装置3の制御により駆動される。図1に示すように、塗布ロボット2は、多関節アーム4と、シーラガン5とを備える。多関節アーム4は、その先端部でシーラガン5を支持しており、その旋回・伸縮・揺動等の動作によってこのシーラガン5を三次元的に移動操作する。シーラガン5は、シーラSを吐出するノズル6の他、シーラSをノズル6から吐出させるための駆動源としてのモータ(図示せず)等の機器を備える。
制御装置3は、例えばCPU、ROM、RAM、HDD、モニタ7、入力インタフェース8(キーボード、マウス等)といった各種ハードウェアを実装するコンピュータ(例えばPC、ロボット制御盤等)を含む。制御装置3は、図2に示すように、CPUにより構成される演算処理部9と、ROM、RAM、HDD等により構成される記憶部10と、塗布ロボット2を制御するロボット制御部11とを備える。これらの各要素はバスにより相互に接続されている。
演算処理部9は、塗布ロボット2の制御に必要な各種の演算処理を実行する。例えば、演算処理部9は、多関節アーム4の動作によるシーラガン5の移動、シーラガン5によるシーラSの吐出及びその停止、塗布量の変更等の制御に必要な演算処理を実行する。また、演算処理部9は、記憶部10に記憶されるデータから、設定されたシーラSの塗布高さ及び塗布幅(塗布径)を実現するために必要とされる、シーラガン5におけるモータの回転条件を演算により求める。
演算処理部9は、記憶部10に設定されているシーラSの塗布パターンに関するデータ及びこの塗布パターンに対応するノズル6の軌跡に関するデータに基づいて、ノズル6の座標データをロボット制御部11に入力する。
本実施形態では、ノズル6の基準高さHが設定されており、演算処理部9は、この基準高さHに基づいて、ノズル6の移動距離を演算することができる。具体的には、演算処理部9は、多関節アーム4に含まれる各軸の位置に基づいて、この多関節アーム4の距離を演算し、この距離に基づいて、ノズル6の移動距離を演算する。ここで、ノズル6の基準高さHは、ノズル6の先端部のワークWからの鉛直方向距離(mm)にて定義される。この基準高さHは、ワークWに対するノズル6の位置が所期のものであるか否かを確認するために適した値に設定され得る。
記憶部10は、シーラガン5、特にそのノズル6の先端部における三次元座標データ、多関節アーム4及びシーラガン5を制御するための制御プログラム、ワークWの種別に関するデータ、ノズル6の基準高さHに係るデータ等を記憶している。また、記憶部10は、塗布ロボット2のティーチングに関するデータ(ティーチングデータ)、シーラSの塗布高さ、塗布幅(塗布径)の値と、対応するシーラガン5のモータの駆動条件との関係を示すデータベース等を記憶している。
ロボット制御部11は、演算処理部9と協働して、塗布ロボット2の多関節アーム4、及びシーラガン5の駆動制御を実行する。ロボット制御部11は、多関節アーム4を駆動することにより、シーラガン5を所定の方向に移動させつつ、ノズル6からシーラを吐出させることで、ワークWに対してシーラSを所定のパターンで塗布させる。
以下、上記構成のシーラ塗布装置1を用いてシーラSをワークWに塗布する方法について説明する。
まず、ワークWに対してシーラSを線状に塗布する方法について説明する。制御装置3の記憶部10には、塗布ロボット2にティーチング(教示)を施すことにより、ワークWに対するノズル6の相対位置に関するティーチングデータが記憶される。また、制御装置3には、ノズル6の座標に対応するシーラSの塗布高さ、塗布幅(塗布径)の値、そして、ノズル6の基準高さHの値が設定される。この設定は、オペレータが制御装置3の入力インタフェース8を操作することにより行われる。
ワークWの種別や形状が変更された場合には、ティーチングデータを一部修正する必要がある。この場合、入力インタフェース8を介して、修正データが入力される。制御装置3のモニタ7には、ノズル6の位置及び対応するシーラSの塗布高さ及び塗布幅(塗布径)に関するデータが表示され、オペレータは、モニタ7を見ながら、修正が必要なノズル6の位置に塗布高さや塗布幅(塗布径)の修正値を入力する。演算処理部9は、修正されたデータを記憶部10に記憶させる。
図3は、ワークWに対してシーラSを線状に塗布する場合にシーラガン5が辿る軌跡を示す側面図である。この図3に示すように、シーラガン5は、待機位置A、塗布開始前の初期位置B、塗布開始位置C、塗布中途位置(塗布寸法変更位置)D、塗布終了位置E、そして退避位置Fの順に移動する。なお、この例では、ノズル6の基準高さHが2mmに設定され、塗布開始位置Cから塗布中途位置DまでのシーラSの塗布高さが3mm、塗布中途位置Dから塗布終了位置EまでのシーラSの塗布高さが4mmに設定されているものとする。本実施形態では、シーラSの塗布幅の値は、シーラSの塗布高さの値と同一に設定され得る。この場合、塗布開始位置Cから塗布中途位置DまでのシーラSの塗布幅は、3mmに設定され、塗布中途位置Dから塗布終了位置Eまでの塗布幅は、4mmに設定される。
演算処理部9からの指示により、ロボット制御部11は、シーラガン5を待機位置Aから塗布開始前の初期位置Bへと移動させる。この初期位置Bの水平方向における位置は、塗布開始位置Bの水平方向における位置と同一に設定されている。すなわち、この例では、初期位置Bは、塗布開始位置Cの1mm直下の位置に設定されている。
この初期位置Bにおいて、ロボット制御部11は、ノズル6を基準高さHに設置する。ノズル6が基準高さHに設置されると、この基準高さHが適正であるか否かについての確認が行われる。ノズル6の高さの適否の確認には、例えば、ワークWとノズル6との間にテーパゲージと呼ばれるゲージを入れ、ゲージの目盛を読み取ることにより行われる。また、この確認は、シーラガン5に距離センサ(図示せず)を取り付け、この距離センサによってワークWからのノズル6の距離を測定することにより行われてもよい。この場合、距離センサは制御装置3に接続され、この制御装置3は、距離センサの測定データに基づいて、基準高さHが適正なものであるか否かを判定する。
基準高さHが適正でない場合には、ノズル6の高さが手動、又は自動(制御装置3)により補正される。これにより、ノズル6は適正な基準高さHに再設定され、次工程へと移行する。基準高さHが適正である場合、ロボット制御部11は、次工程としてノズル6を塗布開始位置Cへと移動させる。
上記のように、塗布開始位置CにおけるシーラSの塗布高さは3mmに設定されており、ノズル6の基準高さHの2mmよりも1mm高くなっている。演算処理部9は、この差1mmをノズル6の移動距離として演算により求め、ロボット制御部11にこの値を入力する。ロボット制御部11は、入力された値に基づき、多関節アーム4を駆動して、シーラガン5を1mm上昇させる。これにより、ノズル6の高さ(ワークWからの鉛直方向の距離)は3mmとなる。ロボット制御部11は、シーラガン5のモータを駆動して、ノズル6からシーラSを下方に吐出させる。ロボット制御部11は、多関節アーム4を駆動して、シーラガン5を水平に移動させる。これにより、塗布開始位置Cから塗布中途位置Dまでの区間では、塗布高さ3mm、塗布幅3mmのシーラSが線状に塗布される。
ノズル6が塗布中途位置Dに到達すると、ロボット制御部11は、多関節アーム4を制御して、シーラガン5の水平移動を継続させながら、ノズル6の位置を1mm上昇させる。このとき、演算処理部9は、ノズル6の基準高さHの値(2mm)と塗布中途位置DにおけるシーラSの塗布高さ(4mm)との差(2mm)をノズル6の移動距離として演算により求める。演算処理部9は、この演算値をロボット制御部11に入力し、ロボット制御部11は、入力された値に基づいて多関節アーム4を駆動する。その結果、塗布高さ塗布中途位置Dでは、ノズル6の先端部の高さは、ワークWから4mmの位置に変更される。ロボット制御部11は、多関節アーム4を駆動して、シーラガン5を塗布中途位置Dから塗布終了位置Eまで水平移動させる。これにより、塗布中途位置Dから塗布終了位置Eまでの区間では、塗布高さ4mm、塗布幅4mmのシーラSが線状に塗布される。
ノズル6が塗布終了位置Eに到達すると、ロボット制御部11は、シーラガン5の水平移動及びモータを停止させる。その後、ロボット制御部11は、シーラガン5のモータを逆転させ、シーラガン5に吸込み動作をさせる。これにより、ノズル6に残留するシーラSが吸引される。ロボット制御部11は、この吸引が完了すると、多関節アーム4を駆動してシーラガン5を退避位置Fへと移動させる。このとき、ノズル6に残留していたシーラSは吸引されているため、シーラガン5の退避位置Fへの移動中にノズル6から漏出することがなく、いわゆる糸引きも発生しない。以上により、所定の線状パターンによるシーラSの塗布が終了する。
次に、図4を参照しながら、ワークWに対してシーラSを点状に塗布する方法について説明する。シーラSを点状に塗布する場合には、線状に塗布する場合とは異なり、シーラガン5は水平方向には移動せず、上下方向(鉛直方向又はシーラガン5の軸心方向)のみに移動する。なお、この例では、点状に塗布されるシーラSの塗布高さが10mm、塗布径が10mmに設定され、ノズル6の基準高さHが2mmに設定されているものとする。なお、図4では、説明の便宜上、シーラSの塗布高さを誇張して表示している。したがって、図4においてはシーラSの塗布径よりも塗布高さが大きくなっている。
本方法において、シーラガン5は、図4(a)乃至図4(d)に示すように、待機位置A、初期位置B、塗布終了位置C、そして退避位置Dへと移動することにより、ワークWに対してシーラSを点状に塗布する。なお、この例では、初期位置Bは、シーラSの塗布開始位置でもある
図4(a)に示すように、ロボット制御部11の制御により、シーラガン5は待機位置Aから初期位置Bへと移動する。ロボット制御部11は、シーラガン5のノズル6を基準高さH(2mm)に設置する。ワークWに対してシーラSを点状に塗布する場合、ノズル6の基準高さHは、シーラSの塗布高さよりも低く設定されることが望ましい。このようにすれば、シーラSを点状に塗布する際に、ワークWに近い基準高さHの2mmの位置から塗布高さ10mmの位置までノズル6を上昇させながらシーラSを塗布させることができる。これによって、シーラSの形状が崩れることなく安定することから、シーラSを精度良く塗布することが可能になる。
制御装置3の演算処理部9は、設定された塗布高さの値(10mm)及び塗布径(10mm)の値と、基準高さHの値(2mm)との差をノズル6の移動距離として算出する。この場合、塗布高さ及び塗布幅の値が10mmであり、基準高さHの値が2mmであることから、その差は8mmである。したがって、演算処理部9は、基準高さHからのノズル6の移動距離を8mmとし、この値をロボット制御部11に入力する。
ロボット制御部11は、演算処理部9の指示により、初期位置(塗布開始位置)Bにあるノズル6からシーラSを吐出させる。ロボット制御部11は、ノズル6からシーラSを吐出させながら、多関節アーム4を駆動してシーラガン5を移動距離8mmだけ上昇させ、塗布終了位置Cへと移動させる(図4(b)(c)参照)。これにより、塗布高さ10mm、塗布径(最大塗布径)10mmのシーラSがワークWに対して点状に塗布される。
ロボット制御部11は、ノズル6の先端部を塗布高さ10mmの位置(ワークWから10mmの距離)で停止させ、シーラガン5のモータを停止させる。その後、ロボット制御部11は、このモータを逆転させ、シーラガン5に吸込み動作をさせる。これにより、ノズル6に残留するシーラSが吸引される。ロボット制御部11は、この吸引が完了すると、シーラガン5を退避位置Dへと移動させる(図4(c)(d)参照)。このとき、ノズル6に残留していたシーラSは吸引されているため、シーラガン5の退避位置Dへの移動中にノズル6から漏出することがなく、いわゆる糸引きも発生しない。以上により、ワークWに対するシーラSの塗布が終了する。
以上説明した本実施形態に係るシーラ塗布方法によれば、ノズル6の基準高さHを設定し、この基準高さHに基づいてノズル6を移動させることにより、制御装置3に設定されているシーラSの塗布高さ及び/又は塗布幅の通りに、ワークWに対してシーラSを塗布することができる。すなわち、本方法では、制御装置3における演算処理部9により、設定されている塗布高さ及び/又は塗布幅の値と、基準高さHの値との差を演算することで、ノズル6を基準高さHから移動させるべき距離(移動距離)を算出できる。演算により求められたこの移動距離に基づいて、制御装置3は、多関節アーム4を駆動し、シーラガン5のノズル6を基準高さHから移動させる。これによって、設定されたシーラSの塗布高さ及び/又は塗布幅を実現できる位置にノズル6を移動させることができ、所望の寸法のシーラSをワークWに塗布することが可能になる。
このように、本方法では、制御装置3に設定されたノズル6の基準高さHに基づいて、シーラSの塗布高さ及び/又は塗布幅を設定通りに実現できる。また、シーラSの塗布高さ又は塗布幅を変更したい場合には、制御装置3に対する設定値を変更するだけでよく、簡単な操作で塗布パターンを変更できる。したがって、塗布高さ及び/又は塗布幅が変更される複数箇所において、従来のようなティーチング作業を再三行う必要はなく、統一された基準高さHに基づいてシーラの塗布高さ及び/又は塗布幅を実現でき、これらの値が変更された場合であっても、作業が煩雑化することはない。
以上のように、本方法を使用すれば、シーラSの塗布作業を効率良く実行できるとともに、シーラSを余分に塗布する必要もないことから、作業コストを大幅に削減することが可能になる。
ノズル6の基準高さHは、教示又は補正により精度良く設定されていることから、このノズル6をこの基準高さHの位置から移動させることにより、シーラSの塗布高さ及び塗布幅も精度良く実現される。このように、シーラSの塗布形状を精度良く形成することにより、シーラSを余分に塗布する必要がなくなり、これによってシーラSの塗布量を低減させ、ひいては製品の製造コストを低減させることが可能になる。
また、本発明に係るシーラ塗布方法は、ワークWに対してシーラSを点状に塗布する場合、ノズル6の基準高さHをシーラSの塗布高さよりも低位置に設定することにより、ノズル6を可能な限りワークWに接近させることができる。この基準高さHの位置からシーラSの塗布高さの位置までノズル6と上昇させながらシーラSを吐出させることにより、シーラSの形状が崩れることなく、精度の良い塗布高さ及び塗布幅(塗布径)を実現できる。これにより、シーラSを余分に塗布する必要がなくなり、シーラSを点状の塗布する場合においてもシーラSの塗布量を低減させ、ひいては製品の製造コストを低減させることが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記の実施形態では、シーラSを点状に塗布する場合に、ノズル6の基準高さHをシーラSの塗布高さよりも低く設定した例を示したが、これに限定されない。ノズル6の基準高さHを、シーラSの塗布高さよりも高く設定するとともに、基準高さHに配置したノズル6を下方に移動させることにより、ワークWに対してシーラSを塗布させてもよい。
3 制御装置
5 シーラガン
6 ノズル
H 基準高さ
S シーラ
W ワーク

Claims (2)

  1. シーラを吐出するノズルを有するシーラガンを制御装置によって制御することにより、ワークに対して前記シーラを線状に塗布するシーラ塗布方法において、
    前記シーラの塗布高さ及び/又は塗布幅を制御装置に設定する工程と、
    前記ワークに対する前記ノズルの基準高さを前記制御装置に設定する工程と、
    前記制御装置の制御により前記ノズルを前記基準高さを有する初期位置に設置する工程と、
    前記初期位置に設置された前記ノズルの前記基準高さを測定し、測定された値に基づいて前記基準高さの適否を確認する工程と、
    前記制御装置に設定された前記シーラの前記塗布高さ及び/又は前記塗布幅の値と前記制御装置に設定された前記基準高さの値とに基づいて、前記初期位置から塗布開始位置まで移動させるべき前記ノズルの移動距離を前記制御装置によって演算する工程と、
    前記制御装置の制御により、前記初期位置に設置された前記ノズルに、前記初期位置から前記塗布開始位置まで移動させるべき前記移動距離を移動させる移動工程と、
    前記塗布開始位置から塗布終了位置まで前記ノズルを移動させて前記シーラを前記ワークに塗布する塗布工程と、を備え
    前記初期位置は、前記塗布開始位置の直下に設定されており、
    前記移動工程では、前記ノズルを前記移動距離だけ前記初期位置から上昇させて前記塗布開始位置に移動させ、
    前記塗布工程では、前記ノズルが前記初期位置から前記塗布開始位置に移動したときに前記シーラの吐出を開始することを特徴とするシーラ塗布方法。
  2. 前記シーラガンは、前記ノズルから前記シーラを吐出させる吐出動作と、前記ノズルに残留する前記シーラを吸引する吸込み動作とを行うように構成されており、
    前記シーラガンは、前記ノズルが前記塗布終了位置に移動した後に、前記吸込み動作を行う請求項1に記載のシーラ塗布方法。
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