JP6565508B2 - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車輪用軸受装置に関するものである。
自動車等の車両では、近年、アンチロックブレーキシステム(ABS)等を使用して、走行中の車両の姿勢を制御する技術が使用されている。この制御においては、車両の走行状態を検出するために、車輪の回転速度を正確に検出する必要がある。そこで、回転速度検出装置を軸受装置に組み込むことによって、車輪の回転速度を検出している。
図5は、この様な目的で使用される、回転速度検出装置102が組み込まれた軸受装置100の従来構造の例を示している(特許文献1参照)。この軸受装置100は、外輪104と、その内周側で回転自在に支持された回転軸106を有している。回転軸106には円環状のエンコーダ108が取り付けられている。このエンコーダ108には、磁性体を分散させたゴムシートが張り付けられており、S極とN極が周方向に交互に形成されるように磁化されている。外輪104には、有底円筒形状のホルダ110が固定されており、このホルダ110の側端面116にセンサ112が取り付けられている。センサ112でエンコーダ108の磁気特性の変化を検出することによって、図示しない車輪の回転速度を検出している。
特開2010−121781
エンコーダ108の磁気特性の変化を精度良く検出するためには、センサ112は、エンコーダ108とのすきまを10分の1ミリメートル単位の精度で組み付けられる必要がある。
一方、ホルダ110は、薄肉の鋼板を用いてプレス成型することによって形成されている。ホルダ110は、円筒部114が外輪104の外周に締り嵌めの状態で嵌め合わされることによって、外輪104に固定されている。このとき、円筒部114と外輪104外周との間のしめしろの分だけ円筒部114が径方向外方に拡径するので、側端面116の外周には、図6に示すようなモーメント荷重Mが、全周にわたって作用する。このため、側端面116では、中央が軸方向に窪んで球面状に変形する場合がある。
図6では、ホルダ110の側端面116が変形した状態と、この側端面116にセンサ112を取り付けた状態を模式的に示している。一般的に、センサ112の形状は直方体であり、このように、側端面116が球面状になっている状態で、センサ112を取り付けたときには、センサ112の底面113とホルダ110の側端面116とが密着しない。このため、センサ112の取付が不確実になり、エンコーダ108の磁気特性を正確に検出できないという問題があった。
本発明の課題は、外輪に圧入することによって固定されている金属製のホルダを使用する場合であっても、センサを取り付ける面が変形せず、センサを確実に固定できるセンサ支持構造を提供することである。
本発明の車輪用軸受装置の一形態は、車体側部材に固定される外輪と、前記外輪と同軸に配置されて車輪が固定される内輪と、前記外輪と前記内輪との間にて周方向に配置される複数の転動体と、前記内輪に固定されて磁気特性が周方向に交互に変化する環状の磁性部材と、前記外輪に固定されるホルダと、を備えており、前記磁気特性の変化を検出するセンサが、前記ホルダに取り付けられる車輪用軸受装置において、前記ホルダは鋼板製のカバーと合成樹脂製のセンサ台座とで形成されており、前記カバーは、前記外輪の外周に締り嵌めの状態で嵌め合わされる円筒部と、前記円筒部の軸方向一端に径方向に設けられた側端面とを一体に有しており、前記センサ台座は前記側端面に取り付けられており、前記センサ台座では、前記側端面と接する固定面から直交する向きに突出する固定用突起が一体に形成されており、前記固定面と反対の側に前記センサを取り付けるセンサ取付面が形成されており、前記カバーと前記センサ台座とが、前記固定用突起を前記側端面に係止することによって結合されている。
本発明によると、外輪に圧入することによって固定されている金属製のホルダを使用する場合であっても、センサを取り付ける面が変形せず、センサを確実に固定できるセンサ支持構造を提供することが出来る。
本発明の一実施形態の軸方向断面図である。 図2(a)は、本実施形態のホルダの軸方向断面図であり、図2(b)は、正面図である。 外輪に固定したホルダの変形状態を説明する模式図である。 図4(a)は、比較例におけるホルダの軸方向断面図であり、図4(b)は、その正面図である。 従来の車輪用軸受装置の軸方向断面図である。 従来のホルダの取付状態を説明する模式図である。
本実施形態を図によって説明する。図1は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態という)である車輪用軸受装置10(以下、単に「軸受装置」という)の軸方向断面図である。図1では、軸受装置10が、車体側部材であるナックル90に組み付けられた状態を示している。
軸受装置10は、軸受ユニット11と、ホルダ30と、センサ60とを有している。この軸受装置10は、ホルダ30の形態に特徴があり、このホルダ30によってセンサ60の搭載性を向上させている。軸受ユニット11は、複列のアンギュラ型玉軸受を使用したハブユニット形式の転がり軸受装置であり、車輪を支持する用途で広く使用されているものと同様である。このため、軸受ユニット11については簡単に説明する。
軸受ユニット11は、外輪12と、その径方向内方で回転自在に支持されている内輪17を有している。以下の説明では、回転軸線mの方向を軸方向といい、回転軸線mと直交する向きを径方向、回転軸線mの周りを周回する方向を周方向という。
外輪12は、略円筒形状で、内周に複列の外側軌道面13を有している。外周には、複数のフランジ25が形成されている。各フランジ25は、円周方向の複数個所から径方向外方に延在している。フランジ25には、軸方向に貫通するねじ孔が設けられており、ボルト28で締結することによって、ナックル90に固定されている。フランジ25よりナックル90の側では、外輪12の外周が、回転軸線mと同軸の円筒面であるホルダ保持面14となっている。ホルダ保持面14にはホルダ30が嵌め合わされている。
内輪17は、ハブシャフト19と内輪部材20とが一体に組み合わされている。ハブシャフト19の軸端に内輪部材20が嵌め合わされた後、その軸端の内輪部材20から突出した部分に、径方向外方に向けて塑性変形が施されることによってかしめ部21が形成されている。このかしめ部21によって、内輪部材20が軸方向に押し付けられて、ハブシャフト19と強固に固定されている。ハブシャフト19には、かしめ部21と反対側の軸方向端部に、図示しない車輪を固定するフランジ26が形成されている。フランジ26は径方向に拡径する円板状である。ハブシャフト19の外周と、内輪部材20の外周には、それぞれ内側軌道面18が形成されている。
径方向に互いに対向する外側軌道面13と内側軌道面18との間に、それぞれ複数の転動体27が転動自在に組み込まれている。こうして、内輪17は、外輪12と同軸に回転自在に支持されている。
軸受装置10が車両に搭載されたときには、フランジ26が車両の外側に取り付けられる。以下の説明では、フランジ26の側(図1の左側)をアウター側といい、内輪部材20の側(図1の右側)をインナー側という。
内輪部材20には、内側軌道面18のインナー側に肩22が形成されている。肩22は、回転軸線mと同軸に形成された円筒面である。肩22には、エンコーダ52が嵌め合わされている。
エンコーダ52は、円環状で、断面が略L字形の芯金53と、磁性部材54とで形成されている。芯金53は、薄肉の炭素鋼板をプレス成型することによって形成されており、肩22に外篏される円筒部56を有している。円筒部56のインナー側の端部が径方向外方に直角に折り曲げられており、平板部57が形成されている。
磁性部材54は、ゴム材料に粉末状の磁性体を分散させて形成されており、加硫接着によって平板部57のインナー側の側面に貼り付けられている。磁性部材54では、表面が磁化されて、周方向に等間隔でS極とN極とが交互に形成されている。エンコーダ52は、円筒部56が肩22に締り嵌めの状態で嵌め合わされることによって、内輪17と一体となって回転する。
図2によって、ホルダ30の詳細形状を説明する。図2(a)は、ホルダ30の軸方向断面図で、図2(b)は、図2(a)の矢印Aの側から見た正面図である。ホルダ30は、カバー32と、センサ台座44とが組み合わされた形態である。図2(a)では、カバー32にセンサ台座44を固定するときの、かしめ型39の配置状態を合わせて図示している。
カバー32は、SPCC等の薄肉の炭素鋼板をプレス成型することによって形成されている。カバー32は、有底の円筒形状であって、円筒部33と、この円筒部33の軸方向の一端に径方向に形成された側端面34とからなる。側端面34には、センサ貫通孔40、センサ台座固定孔41、水抜き孔42が、それぞれ軸方向に貫通して形成されている。これらの孔40,41,42は、プレス成型時に打ち抜き加工をすることによって同時に形成されている。
センサ台座44は、ガラス繊維で強化されたポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂材料にを使用して、射出成型によって形成されている。形状は、略直方体であり、カバー32の側端面34と当接する固定面45と、この固定面45に対して板厚方向の反対側に形成されたセンサ取付面46とを有している。固定面45とセンサ取付面46は、互いに平行な平面である。また、正面から見たときのセンサ台座44は、側端面34の中心を通る径方向の仮想線nに対して左右対称に取り付けられている。以下のセンサ台座44に関する説明では、固定面45及びセンサ取付面46と直交する方向を「厚さ方向」といい、図2(b)の左右方向を「幅方向」という場合がある。
センサ台座44には、検出部挿入孔47、固定用突起48、ナット50が、仮想線nに沿って順に形成されている。
検出部挿入孔47は、円筒形状で、厚さ方向に貫通している。検出部挿入孔47の内径寸法は、センサ貫通孔40と同じ大きさである。ナット50は、センサ台座44を射出成型するときに、インサート成型によって組み込まれている。ナット50は、その軸線の向きがセンサ台座44の厚さ方向となる向きに組み込まれており、座面の位置は、センサ取付面46と同一面となっている。固定面45の側から、ナット50と同軸に、ボルト61の外径より大径の逃げ孔49が設けられている。
固定用突起48は、固定面45の側に、センサ台座44と同じ樹脂材料で一体に形成されている。固定用突起48は、円柱形状で、検出部挿入孔47とナット50との略中央において固定面45から垂直方向に突出している。固定用突起48が突出する方向と直交する向きの断面の直径寸法dは、センサ台座固定孔41よりわずかに小径である。また、直径寸法dは、センサ台座44の幅方向の寸法Wに対して20%〜30%の大きさである。
カバー32とセンサ台座44とを組み合わせるときには、固定用突起48をセンサ台座固定孔41に挿入しつつ、固定面45と側端面34とが互いに向き合うように組み合わされる。固定用突起48が、側端面34からセンサ台座44と反対の側に突出するので、この突出した部分に高温のかしめ型39を押し付けて熱かしめを施している。かしめ型39の温度は、センサ台座44に使用する樹脂材料の熱変形温度以上に設定され、ガラス繊維で強化されたポリアミド樹脂では200℃〜250℃の温度が好適に使用される。固定用突起48は、熱可塑性樹脂で形成されているので、高温のかしめ型39を接触させることによって、その接触した部分が軟化する。そして、固定用突起48の先端がかしめ型39に沿って変形して、抜止部43が形成されている。図2(a)では、かしめ型39を押し付ける前の固定用突起48の形状を破線で示している。
こうして組み立てられたホルダ30は、円筒部33の軸方向に開口する側を外輪12のホルダ保持面14に向けて組み付けられている。ホルダ30を外輪12に圧入したときには、ホルダ30の側端面34が変形する。
図3は、外輪12に組付けられたホルダ30の変形状態を説明する模式図である。図3は、軸方向断面におけるホルダ30の変形状態を示している。また、センサ台座44に搭載したセンサ60を破線で示している。
ホルダ30を外輪12に嵌め合わせたときには、ホルダ30の円筒部33の内径寸法が外輪12のホルダ保持面14の直径寸法より小径であるので、その嵌め合い部のしめしろに応じて円筒部33が径方向外方に拡径する。そのため、側端面34では径方向外方の全周にわたって、図3に示した向きのモーメント荷重Mが作用する。このモーメント荷重Mによって、側端面34は、中央が軸方向に窪んで、軸方向断面は湾曲した形状になっている。側端面34の窪みの大きさδhは、概ね10分の1〜3ミリメートル程度である。図3では、本実施形態の効果を説明するために、側端面34の変形状態を誇張して示している。なお、側端面34の窪みの大きさδhとは、側端面34の径方向外方と、窪みの中央との軸方向の距離である。
ホルダ30では、側端面34にセンサ台座44が固定されている。センサ台座44の固定面45は略長方形である。以下、説明の便宜のために、固定面45の4つの頂点をP1,P2,Q1,Q2とする(図2参照)。P1とP2は、センサ台座44の径方向外方で仮想線nを挟んで互いに対称な位置にあり、Q1とQ2は、P1とP2より径方向内方で仮想線nを挟んで互いに対称な位置にある。
図3に示したように、側端面34が変形して中央が軸方向に窪んだときには、センサ台座44の径方向の両端(すなわち、一端は径方向外方の頂点P1及びP2で、他端は径方向内方の頂点Q1及びQ2である)が、側端面34と接触する。そして、径方向の中央では、センサ台座44と側端面34との間にすきまSが形成されることとなる。
なお、ホルダ30の形態は、仮想線nに対して対称である。このため、外輪12に組み付けられて変形したときの側端面34の形態も、仮想線nに対してほぼ対称となる。したがって、センサ台座44を側端面34に搭載するときに、仮想線nに沿って搭載したときには、センサ台座44と側端面34とは、P1とP2、及び、Q1とQ2の各点で接触する。
センサ台座44は、固定用突起48によってカバー32と連結されている。固定用突起48の先端には抜止部43が形成されており、抜止部43の外径寸法は、センサ台座固定孔41の直径寸法より大径である。このため、センサ台座44が、側端面34から離れる向きに変位しても、固定用突起48が、センサ台座固定孔41から抜け出ることがない。したがって、ホルダ30の側端面34が湾曲に変形したときには、固定用突起48は、弾性変形してすきまSの分だけ長手方向に伸びている。固定用突起48は、合成樹脂で形成されているので、その縦弾性係数は鉄等の金属に比べて小さく、軸方向に伸びることが出来る。
こうして、センサ台座44は、固定用突起48によってカバー32に係止されるとともに、固定用突起48を中心にして、略対称の位置にある4か所の点(P1,P2,Q1,Q2)で支持されている。このため、カバー32の側端面34が変形したときであっても、センサ台座44が、カバー32の側端面34に安定した状態で支持されている。
なお、固定用突起48に作用する力(すきまSの分だけ長手方向に引っ張るときに作用する力である)は、センサ台座44のP1,P2,Q1,Q2の各点に反力として作用している。しかし、センサ台座44の板厚及び幅方向の寸法が大きいので、センサ台座44はほとんど変形しない。すなわち、センサ台座44の曲げ方向のばね定数は、固定用突起48の長手方向のばね定数より大きい。こうして、センサ取付面46は平坦面の状態を維持することが出来る。
図3に示したように、センサ60は、センサ台座44に取り付けられている。
センサ60は、本体部が略直方体であり、平面状で略長方形のセンサ底面66を有している。センサ60をセンサ台座44に取り付けるときには、センサ底面66とセンサ取付面46とが向き合うように組み付けられる。
センサ60は、検出部62と、固定用ボルト孔64を有している。検出部62は、円筒形状で、センサ底面66から垂直に延在している。固定用ボルト孔64は、検出部62と同じ向きに、センサ60の本体を貫通して形成されている。検出部62の先端には、エンコーダ52の磁気特性を検出する素子68が埋め込まれている。素子68で検出された信号は、検出部62の反対側から取り出された信号線69から出力されている。
センサ60は、検出部62とセンサ台座44の検出部挿入孔47とのそれぞれの軸心を合わせながら、センサ台座44に組み付けられ、ボルト61で固定されている。
しかし、検出部挿入孔47の内周と検出部62の外周との間、及び、固定用ボルト孔64の内周とボルト61の外径との間には、それぞれすきまが設けられている。このため、センサ60の位置は、センサ台座44に対して、当該すきまの大きさだけずれて取り付けられる場合がある。
本実施形態では、センサ取付面46が平坦面であるため、センサ60とセンサ台座44とは常に密着している。このため、ナット50のねじ面の向きがセンサ60本体に対して常に直角方向に配置されるので、ボルト61を確実に締結できる。こうして、センサ60を確実に固定することが出来る。
本実施形態における、センサ60の搭載性をさらに明確にするために、比較例として、センサ60を、センサ台座44を備えていないホルダ単体37に直接取り付けた場合について、本実施形態の搭載性と対比して説明する。図4(a)は、比較例におけるセンサ60の取付状態を、軸方向断面によって模式的に示す模式図である。図4(b)は、図4(a)を矢印Bの方から見たときの模式図である。
ホルダ単体37は、側端面34の中心を通る径方向の仮想線kに対して左右対称に形成されている。図4(b)では、センサ60が仮想線kに沿って正しく取り付けられた場合の位置を破線で示している。また、センサ60が、側端面34の中心から径方向に離れた位置で、仮想線kに対して周方向に角度θだけ傾いて取り付けられた状態を実線で示している。以下、説明を簡単にするために、側端面34が球面となっており、センサ底面66が長方形の場合を仮定して説明する。
図4(a)に示すように、比較例では、側端面34が湾曲に窪んでいるので、センサ底面66と側端面34とが密着しない。しかし、側端面34及びセンサ底面66は、いずれも仮想線kに対して線対称の形状であるので、センサ60が径方向に正しく取り付けられた場合には、センサ底面66の長方形の4つの頂点S1,S2,T1,T2が側端面34と接触する。
しかし、センサ60を固定するためのナット38が側端面34に固定されているので、ナット38のねじ面の方向は、センサ60の固定用ボルト孔64の方向と一致しない。すなわち、ナット38のねじ面の向きがセンサ60本体に対して直角方向に配置されないので、ボルト61では、センサ60本体を確実に固定することが出来ない。
さらに、図4(b)に実線で示すように、センサ60の取付方向が周方向に傾いて取り付けられた場合には、センサ底面66の4つの頂点S1,S2,T1,T2のうち二か所または三か所の頂点で接触して、少なくとも一か所の頂点では接触していない。このように、センサ60を支持する点が定まらないために、エンコーダ52に対するセンサ60の向きが不安定になる。
こうして、比較例では、センサ60の固定状態が不安定になることによって、エンコーダ52の磁気特性を正確に検出できない場合がある。
これに対して、本実施形態の軸受装置10では、図3で説明したように、ホルダ30を外輪12に圧入することによって側端面34が湾曲に窪んだ場合であっても、センサ60を取り付ける面が変形せず、常に平坦面を確保できる。このため、センサ底面66の4つの頂点S1,S2,T1,T2がセンサ取付面46接触する。すなわちセンサ底面66がセンサ取付面46と全面で密着するので、センサ60を確実に固定することが出来る。
この結果、エンコーダ52の磁気特性を正確に検出することが出来る。
また、実際の車両の組み立て時には、軸受装置10を車両に搭載した後で、その他の制御用配線とともにセンサ60を装着する場合がある。この場合には、センサ60を装着するための作業スペースが狭いため、センサ60の向きを正しく仮想線nの方向に合わせて装着することが困難である。本実施形態では、センサ取付面46が常に平坦面で形成されているので、センサ60の取付方向が、仮想線nの方向に対してずれた場合であっても、センサ60を確実に固定することが出来、エンコーダ52の磁気特性を確実に検出することができる。
以上説明したように、本実施形態の軸受装置10では、外輪12に圧入することによって固定されている金属製のホルダ30を使用する場合であっても、センサ60を取り付ける面が変形せず、センサ60を確実に固定できるセンサ支持構造を提供することができる。
10:車輪用軸受装置、11:軸受ユニット、12:外輪、13:外側軌道面、14:ホルダ保持面、17:内輪、18:内側軌道面、19:ハブシャフト、20:内輪部材、21:かしめ部、22:肩、25:フランジ、26:フランジ、27:転動体、28:ボルト、30:ホルダ、32:カバー、33:円筒部、34:側端面、37:ホルダ単体、38:ナット、39:かしめ型、40:センサ貫通孔、41:センサ台座固定孔、42:水抜き孔、43:抜止部、44:センサ台座、45:固定面、46:センサ取付面、47:検出部挿入孔、48:固定用突起、49:逃げ孔、50:ナット、52:エンコーダ、53:芯金、54:磁性部材、56:円筒部、57:平板部、60:センサ、61:ボルト、62:検出部、64:固定用ボルト孔、66:センサ底面、68:素子、69:信号線、90:ナックル(車体側部材)、100:軸受装置、102:回転速度検出装置、104:外輪、106:回転軸、108:エンコーダ、110:ホルダ、112:センサ、114:円筒部、116:側端面

Claims (2)

  1. 車体側部材に固定される外輪と、
    前記外輪と同軸に配置されて車輪が固定される内輪と、
    前記外輪と前記内輪との間にて周方向に配置される複数の転動体と、
    前記内輪に固定されて磁気特性が周方向に交互に変化する環状の磁性部材と、
    前記外輪に固定されるホルダと、を備えており、
    前記磁気特性の変化を検出するセンサが、前記ホルダに取り付けられる車輪用軸受装置において、
    前記ホルダは鋼板製のカバーと合成樹脂製のセンサ台座とで形成されており、
    前記カバーは、前記外輪の外周に締り嵌めの状態で嵌め合わされる円筒部と、前記円筒部の軸方向一端に径方向に設けられた側端面とを一体に有しており、
    前記センサ台座は前記側端面に取り付けられており、
    前記センサ台座では、前記側端面と接する固定面から直交する向きに突出する固定用突起が一体に形成されており、前記固定面と反対の側に前記センサを取り付けるセンサ取付面が形成されており、
    前記カバーと前記センサ台座とが、前記固定用突起を前記側端面に係止することによって結合されていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記固定用突起の先端部に熱かしめを施すことによって、前記固定用突起を前記側端面に係止することを特徴とする請求項1に記載する車輪用軸受装置。
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