JP6565341B2 - 間仕切パネルにおける撓み防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、間仕切パネルにおける撓み防止装置に係わり、更に詳しくは支柱の下端部に取付けてパネル受け部材の支持機能を備えた間仕切パネルにおける撓み防止装置に関するものである。
従来から天井に取付けた天レールと床面に敷設した地レールとの間に所定間隔で支柱を立設し、両支柱に適宜な係止手段にて表裏両面にパネル板を係止して装着した間仕切パネルは各種提供されている。具体的には、前記支柱は下端に設けたアジャスターを上向き開放の断面略コ字形の前記地レール内に載支するとともに、該支柱の上端に設けた天固定金具を下方開放した断面略コ字形の前記天レールの内部で天井にネジ止め固定し、隣接する支柱間には下部に前記アジャスターを利用してパネル受け部材を架設するとともに、上下中間位置に単数又は複数の横桟を横設して隣接する支柱の間隔を一定に保持している。
従来から、横長の分割パネル板を上下に複数配置する構造の間仕切パネルも提供されており、分割パネル板の一部をダブルガラスブロックに置き換えて採光や室内区間の広がりを演出する構造も提供されている。この場合、分割パネル板の両側端は支柱に係止するが、分割パネル板の横幅は広いもので1800mmになるものもあり、中央部分が面外方向に撓むといった問題があり、何らかの撓み防止の措置がとられている。
特許文献1には、分割パネル板の上縁部に、表面板の上端から裏面側へ略直角に折曲して上面板を形成するとともに、該上面板の端縁を下方へ略直角に折曲して折曲板を形成し、左右中間位置における前記折曲板には横長の長孔を形成し、連結金具の平板部の端部に折返し形成した爪部を前記長孔に外側から係合し、両分割パネル板に引っ掛けた連結金具の平板部同士を上下に重ねた状態でネジ止めし、両分割パネル板の上端部を連結する構造が記載されている。また、横桟(胴縁)の位置において、上段の分割パネル板の下端に下方へ折曲して形成した係合板を、下段の分割パネル板の折曲板の内面に当止して装着する構造も開示されている。
しかし、特許文献1に記載の構造は、下段の分割パネル板を施工した後、前記連結金具で上部を連結し、それから支柱間に横桟と取付け、その後、上段の分割パネル板を施工するという手順であり、パネル板を支柱に装着する前に、横桟によって支柱間の間隔を正確に規定することができず、また分割パネル板の上部と横桟とは直接関連がなく、上段の分割パネル板の係合板を介して横桟に接合しているに過ぎない。
特許第3364656号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、天レールと地レール間に立設した支柱に分割パネル板を上下方向に多段に係止するとともに、上下の分割パネル板の横目地部に横桟が位置してなる間仕切パネルにおいて、簡単且つ安価な成形品部材を追加し、簡単な穴加工をするだけで、分割パネル板を支柱に係止すると同時に、中央部分の面外方向の撓みを確実に防止することが可能な間仕切パネルにおける撓み防止装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、天レールと地レール間に立設した支柱に分割パネル板を上下方向に多段に係止するとともに、上下の分割パネル板の横目地部に横桟が位置してなる間仕切パネルにおいて、係止部材を、前記分割パネル板の上端部の裏面側であって左右中間部の単数又は複数個所に横方向スライド係合させて取付け、前記横桟の垂下板の対応箇所に開口を形成し、前記分割パネル板の両側端部を前記支柱に係止すると同時に、前記係止部材を前記開口に係止すべく、前記係止部材は、略水平な基部と、該基部の一端部に下方へ延び前記開口に係止する爪部を形成するとともに、前記基部の他端部に係合脚を形成した側面視略L字形であり、前記係合脚は先端側の係合凸部と基端側の上下寸法が小さな首部を有し、前記分割パネル板の裏面側に形成した下向きの折曲板に前記係合脚に対応して係合孔を形成し、該係合孔は前記係合凸部が通過可能な大孔部とその左右一側に連続して係合凸部が通過不能且つ前記首部を係合可能な小孔部を有してなることを特徴とする間仕切パネルにおける撓み防止装置を構成した(請求項1)。
更に、前記横桟の開口に前記係止部材の爪部が係止した状態で、該係止部材の横方向の移動を規制し、前記係合脚が前記分割パネル板の係合孔から脱落するのを防止してなることも好ましい(請求項)。
そして、上段の分割パネル板の下端部の裏面側に下方へ延びた係合板を形成し、上段の分割パネル板の両側端部を前記支柱に係止すると同時に、前記係合板を下段の前記分割パネル板の折曲板の裏面に係止してなることも好ましい(請求項)。
以上にしてなる請求項1に係る発明の間仕切パネルにおける撓み防止装置は、天レールと地レール間に立設した支柱に分割パネル板を上下方向に多段に係止するとともに、上下の分割パネル板の横目地部に横桟が位置してなる間仕切パネルにおいて、係止部材を、前記分割パネル板の上端部の裏面側であって左右中間部の単数又は複数個所に横方向スライド係合させて取付け、前記横桟の垂下板の対応箇所に開口を形成し、前記分割パネル板の両側端部を前記支柱に係止すると同時に、前記係止部材を前記開口に係止すべく、前記係止部材は、略水平な基部と、該基部の一端部に下方へ延び前記開口に係止する爪部を形成するとともに、前記基部の他端部に係合脚を形成した側面視略L字形であり、前記係合脚は先端側の係合凸部と基端側の上下寸法が小さな首部を有し、前記分割パネル板の裏面側に形成した下向きの折曲板に前記係合脚に対応して係合孔を形成し、該係合孔は前記係合凸部が通過可能な大孔部とその左右一側に連続して係合凸部が通過不能且つ前記首部を係合可能な小孔部を有してなるので、簡単且つ安価な成形品部材を追加し、分割パネル板と横桟に簡単な穴加工をするだけで、分割パネル板を支柱に係止すると同時に、中央部分の面外方向の撓みを確実に防止することができ、そして係止部材の両係合脚を分割パネル板の係合孔の大孔部から挿入し、小孔部側へ横方向スライドさせることにより、係合脚の首部を該小孔部に係合するとともに、係合凸部を該小孔部の孔縁に係止して簡単に取付けることができ、係止部材は分割パネル板の施工時に取付ければ良いので、保管・搬送時に分割パネル板が嵩張ることがない。
請求項によれば、前記横桟の開口に前記係止部材の爪部が係止した状態で、該係止部材の横方向の移動を規制し、前記係合脚が前記分割パネル板の係合孔から脱落するのを防止してなるので、係止部材の係合脚を分割パネル板の係合孔に横方向スライド係合させた後の戻り止めの構造を特に設ける必要がなく、構造が極めて簡単になる。
請求項によれば、上段の分割パネル板の下端部の裏面側に下方へ延びた係合板を形成し、上段の分割パネル板の両側端部を前記支柱に係止すると同時に、前記係合板を下段の前記分割パネル板の折曲板の裏面に係止してなるので、分割パネル板の上下部に対して面外方向の撓みを防止できるので、長尺のスパンでも全く撓みが生じない。
本発明に係る間仕切パネルの部分正面図である。 本発明に係る間仕切パネルのフレーム構造を示す部分正面図である。 同じく本発明に係る間仕切パネルのフレーム構造を示す部分縦断側面図である。 パネル板の係止構造を部分断面で示した斜視図である。 パネル板を支柱に係止した状態の部分横断平面図である。 上下分割パネル板と横桟との関係を示す分解斜視図である。 図1のX−X線断面図である。 係止部材の斜視図である。 同じく係止部材を示し、(a)は平面図,(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は(b)のZ−Z線断面図である。 最下段の分割パネル板の下部構造とパネル受け部材の関係を示す部分斜視図である。 同じく最下段の分割パネル板とパネル受け部材の関係を示し,(a)はパネル受け部材に分割パネル板を載支する前の状態の部分縦断面図、(b)はパネル受け部材に分割パネル板を載支した後の状態の部分縦断面図である。 図1のY−Y線断面図である。 従来のダブルガラスブロックと分割パネル板の関係を示す縦断側面図である。 アジャスターとパネル受け部材との関係を示す斜視図である。 支柱に支持金具を介して横桟を連結する構造を示す部分正面図である。 支持金具を示す斜視図である。 支柱に支持金具を介して横桟を連結した状態を示す部分縦断側面図である。 支柱に支持金具を介して横桟を連結した状態の部分拡大縦断正面図である。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1〜図5は、本発明に係る間仕切パネルの構造を示し、図中符号1は天レール、2は地レール、3は支柱、4はアジャスター、5は天固定金具、6はパネル受け部材、7は横桟、8は分割パネル板、9は支持金具、10はダブルガラスブロックをそれぞれ示している。
本発明に係る間仕切パネルは、天井Sに取付けた天レール1と床面Fに敷設した地レール2との間に所定間隔で支柱3,…を立設し、具体的には前記支柱3は下端に設けたアジャスター4を上向き開放の断面略コ字形の前記地レール2内に載支するとともに、該支柱3の上端に設けた天固定金具5を下方開放した断面略コ字形の前記天レール1の内部で天井Sにネジ止め固定し、隣接する支柱3,3間には下部に前記アジャスター4を利用してパネル受け部材6を架設するとともに、上下中間位置に複数の横桟7を横設して、隣接する支柱3,3の間隔を一定に保持し、そして両支柱3,3に適宜な係止手段にて表裏両面に横長の分割パネル板8,8を係止して装着する。ここで、前記横桟7は、上下の分割パネル板8,8の横目地部に対応する高さ位置に、前記支柱3に取付けられた支持金具9によって連結されている。本実施形態では、床面Fと天井S間を上下4段に分割し、通常のスチール製分割パネル板8,…を下3段に設け、最上段にはダブルガラスブロック10を設けている。前記支柱3,3の間隔は、前記分割パネル板8の寸法に応じて1800mmになるものもある。
本実施形態の分割パネル板8は、図4に示すように、スチール製の表面板11の周囲を裏面側へ折曲して縁部12を形成し、裏面側に石膏ボード等の防音性に優れた芯材13が接着された構造である。更に詳しくは、前記縁部12は、両側にあっては前記表面板11を裏面側に略直角に折曲して端面板14を形成し、更に該端面板14の後端を内方へ直角よりもやや小さな角度に折曲して裏面板15を形成し、該裏面板15には上下方向に所定間隔毎に縦長の係止孔16,…を形成したものである。
前記分割パネル板8を前記支柱3に係止するには、図2及び図3に示すように、前記支柱3の両側面で所定高さ位置に、前後両端部が該支柱3から突出するように係止板17をネジ止めする。この係止板17の両端部には、上向きフック部18,18が形成されており、該上向きフック部18に前記分割パネル板8の両側の裏面板15に形成した係止孔16を係止する。尚、前記分割パネル板8を前記支柱3に係止する構造は、前述のものに限らず、従来公知の各種係止手段を採用できる。
前記分割パネル板8は、図6に示すように、上縁部にあっては前記表面板11の上端から裏面側へ略直角に折曲して上面板19を形成するとともに、該上面板19の端縁を下方へ略直角に折曲して折曲板20を形成した構造である。また、分割パネル板8は下縁部にあっては、前記表面板11の下端から裏面側へ略直角に折曲して下面板21を形成するとともに、該下面板21の端縁を下方へ略直角に折曲して係合板22を形成し、縁部12を形成している。
本発明に係る撓み防止装置は、前記天レール1と地レール2間に立設した支柱3に分割パネル板8,…を上下方向に多段に係止するとともに、上下の分割パネル板8,8の横目地部に横桟7が位置してなる間仕切パネルにおいて、合成樹脂製若しくはアルミダイキャスト製の係止部材23を、前記分割パネル板8の上端部の裏面側であって左右中間部の単数又は複数個所に横方向スライド係合させて取付け、前記横桟7の垂下板24の対応箇所に横長の長方形状の開口25を形成し、前記分割パネル板8の両側端部を前記支柱3に係止すると同時に、前記係止部材23を前記開口25に係止してなることを特徴としている。
具体的には、前記係止部材23は、図6〜図9に示すように、略水平な基部26と、該基部26の一端部に下方へ延び前記開口25に係止する爪部27を形成するとともに、前記基部26の他端部に左右両側部に係合脚28,28を形成した側面視略L字形であり、前記係合脚28は先端側の係合凸部28Aと基端側の上下寸法が小さな首部28Bを有し、前記分割パネル板8の裏面側に形成した下向きの折曲板20に前記係合脚28,28に対応して左右に係合孔29,29を形成し、該係合孔29は前記係合凸部28Aが通過可能な大孔部29Aとその左右一側に連続して係合凸部28Aが通過不能且つ前記首部28Bを係合可能な小孔部29Bを有している。前記開口25の横寸法は、前記係止部材23の横幅より若干大きく設定している。
そして、前記係止部材23の両係合脚28,28を前記分割パネル板8の係合孔29,29の大孔部29Aから挿入し、小孔部29B側へ横方向スライドさせることにより、係合脚28の首部28Bを該小孔部29Bに係合するとともに、係合凸部28Aを該小孔部29Bの孔縁に係止して取付ける。この状態で、前記分割パネル板8の両側端部の係止孔16,…を前記支柱3に固定した係止板17の上向きフック部18に係止すると同時に、前記横桟7の開口25に前記係止部材23の爪部27が係止する。この状態で、前記係止部材23の基部26の端部が前記開口25の口縁に当止するので、該係止部材23の横方向の移動が規制され、もって前記係合脚28が前記分割パネル板8の係合孔29から脱落するのを防止する。
また、図6及び図7に示すように、上段の分割パネル板8の下端部の裏面側に形成した係合板22が、上段の分割パネル板8の両側端部を前記支柱3に前記同様に係止すると同時に、前記係合板22を下段の前記分割パネル板8の折曲板20の裏面に係止して面外方向の撓みを防止するのである。尚、前記分割パネル板8を前記支柱3,3に係止した際に、前記芯材13が前記横桟7の垂下板24の外面に接触する位置関係にあり、該分割パネル板8の内方への変位は規制されている。
最下段の前記分割パネル板8の下端は、図10及び図11に示すように、前記下面板21の端縁を上方に折曲して補強板30を形成して縁部12を形成してあり、該補強板30の一部を切起して下向きの突片31を形成し、前記パネル受け部材6の水平な受板32に形成した係合孔33に落とし込み係合して該分割パネル板8の面外方向の撓み変形を防止している。
次に、最上段のダブルガラスブロック10の下端を支持する横桟7Aは、図12に示すように、アルミ押出し型材で構成し、重量のあるダブルガラスブロック10の荷重を受けている。前記横桟7Aは、水平板34と両側の垂直板35,35とからなる断面略H字形であり、更に前記垂直板35の上下中央部で前記水平板34の延長線上に断面倒T字形の小さな突起36,36を形成し、該突起36には下向きの係合溝37を有している。そして、前記ダブルガラスブロック10の直下、つまり本実施形態では下から3段目の分割パネル板8の上端部は、前記表面板11の上端から裏面側へ略直角に折曲して上面板19を形成するとともに、該上面板19の端縁を上方へ略直角に折曲して係止突片38を形成した構造である。
そして、3段目の分割パネル板8の両側端部を前記同様に支柱3,3に係止するとともに、下端部の前記係合板22を下段の前記分割パネル板8の折曲板20の裏面に係止した後、前記横桟7Aを、支持金具9を用いて両支柱3,3に連結すると同時に、前記係合溝37に分割パネル板8の上端の係止突片38を係合し、面外方向の撓みを防止している。ここで、前記分割パネル板8の芯材13の上端は、前記上面板19の近傍位置に設定し、該分割パネル板8を支柱3に係止した状態で、前記芯材13の上端部が前記横桟7Aの垂直板35の外面に接触するようにすれば、防音効果を高めるとともに、ガタツキのない支持ができる。
前記ダブルガラスブロック10は、上下の横枠39と左右の縦枠(図示せず)とで四角のフレームを形成し、該フレームの外側位置にガラス板40を保持したガラスパネル10Aを構成し、前記支柱3,3の前後両側からガラスパネル10A,10Aをそれぞれ係止して取付けることにより、表裏のフレームが当接して一体化するのである。
図13は、前記ダブルガラスブロック10の直下に設ける従来の分割パネル板8Aの上端部の構造を示している。この分割パネル板8Aは、上端部にあっては前記表面板11の上端から裏面側へ略直角に折曲して上面板19を形成するとともに、該上面板19の端縁を下方へ略直角に折曲して折曲板20を形成し、前記芯材13の上端と折曲板20との間に大きな空間部を設け、この空間部に断面略コ字形の係止金具41を固着し、該係止金具41の内側の板片を前記上面板19より上方へ突出させた構造であり、この突出部42を前記横桟7Aの係合溝37に係合させるようにしていた。この場合、前記芯材13は前記横桟7Aの垂直板35の外面に接触することはなく、防音効果に乏しいものであった。また、別部材の係止金具41を作製し、それを固着する作業も必要であり、部品点数が多くなり、工数も多いので、コスト高の要因となっていた。
次に、その他の周辺構造を説明する。先ず、前記支柱3は、図2、図3及び図5に示すように、正面視において横幅が従来の支柱よりも狭く、奥行は従来の支柱と同じ寸法に設定され、軽量化とコストダウンが図られている。前記支柱3は、断面略C字形で外形形状が長方形の杆体であり、短辺側が正面を向くように配置する。前記支柱3は、スチール板を折曲して形成し、短辺側の前面板43と後面板44、長辺側の側面板45とその対面側の両側片46,46とで形成され、両側片46,46間には隙間があるが、勿論隙間が無くても良い。
前記アジャスター4は、図2、図3及び図14に示すように、正面視において下半分は従来と同様な横幅を有し、前記支柱3の下端部を嵌着する上半分は前記支柱3の横幅に応じて横幅を小さくした形状であり、前記支柱3の下端部に装着するアジャスター受け部材47と、該アジャスター受け部材47に鉛直方向から螺合して前記地レール2内に載置するアジャスターボルト48とからなるとともに、両側に分割パネル板8の下端を支えるパネル受け部材6を支持するための係止手段を備えている。具体的には、前記アジャスター受け部材47は、一側面となる連結板49の両側から直角に前板50と後板51を折曲して平面視略コ字形とし、更に前記連結板49の下端を直角に折曲して水平な底面板52を形成して前記前板50と後板51の間の空間を塞ぐとともに、該底面板52の両縁部を前記前板50と後板51の下端に当接し、荷重を受けても変形しないようにしている。前記底面板52の中央部に前記アジャスターボルト48を下方から螺合している。
前記アジャスター受け部材47の前板50と後板51は、図6及び図7に示すように、上下中間位置で段差部53を設けて上半分の横幅を狭く、下半分の横幅を広く形成し、前記連結板49の上下中間位置に前記段差部53と上面が同一高さレベルに係止片54を切起し形成するとともに、前記段差部53の外側端部には、前記前板50と後板51の面より内側に側面視L字状に上向きの係止爪55,55を形成している。
つまり、前記アジャスター受け部材47は、正面視において上下中間位置に段差部53を設けて上半分の横幅を狭く、下半分の横幅を広く形成し、上半分に前記支柱3の下端部を嵌着し、前記段差部53と反対側の面に前記パネル受け部材6の端部を載支してネジ止めする係止片54を切起し形成するとともに、前記段差部53に前記パネル受け部材6の端部に形成した孔に係合する上向きの係止爪55,55を形成したものである。前記支柱3の下端部は、前記アジャスター受け部材47の上半分に外嵌した際に、前記段差部53と係止片54の上面に当止される。
そして、前記支柱3の下端部に装着された前記アジャスター4によって、前記パネル受け部材6の端部が支持される。具体的には、図14に示すように、前記パネル受け部材6は、前記地レール2の上部を外被することができる下方開放の断面略コ字形の長尺部材であり、前記地レール2の外側に位置する垂直な吊板56の下縁には外向きに前記受板32を折曲形成し、また上板57の端部には、中央部に取付孔58、その左右部に前記保持孔59,59が形成されている。そして、前記アジャスター受け部材47の係止片54が形成されている側では、前記パネル受け部材6の端部を該係止片54に載置し、前記取付孔58に挿通したタッピンネジ58Aを係止片54に形成した下穴に螺合し、その反対側にあっては前記パネル受け部材6の端部を両段差部53,53に載置すると同時に、両係止爪55,55を両保持孔59,59に受け入れて係合する。
次に、前記横桟7を、支持金具9を用いて前記支柱3,3間に架設する構造を、図2、図3、図15〜図18に基づいて説明する。前記横桟7は、下向き開放した断面略コ字形の長尺部材であり、前記パネル受け部材6と同じ長さに設定し、隣接する前記支柱3,3の間隔を正確に一定に設定しながら、該支柱3を立起状態に施工できるようにしている。前記支持金具9は、厚さ1mm以下、好ましくは厚さ0.8mmのスチール板から作成し、垂直な固定板60と水平な支持板61とを有する正面視略L字形に形成した部材であり、該固定板60と支持板61の屈曲部62の近傍に幅の狭いくびれ部63を形成するとともに、該くびれ部63に対応する前記固定板60の両側に上向きフック片64,64を切起して形成している。また、前記固定板60の両側部には縦長の長孔65,65を形成するとともに、前記支持板61の中央に下方へバーリング加工した連結孔66を形成している。尚、前記連結孔66は、タッピンネジを用いる場合には下穴となり、通常の小ネジを用いる場合には螺孔とする。
図15及び図18に示すように、前記支持金具9を取付ける前記支柱3の側面板45と両側片46,46には、その面の両側部に一対の係合孔67,67を並設してある。つまり、前記側面板45には左右両側部に、前記側片46,46にはそれぞれに係合孔67を形成している。前記係合孔67は、縦長孔であても円形孔であっても構わないが、加工性から円形孔が好ましい。前記支持金具9を支柱3に取付けるには、図15に示すように、前記支持板61を上方に向けた傾斜状態で、前記フック片64,64を前記支柱3の係合孔67,67に挿入し、前記屈曲部62を支柱3の側面に当接して該屈曲部62を支点として前記固定板60が垂直に、前記支持板61が水平になるまで回転させると、前記固定板60が支柱3の側面に当接し、前記フック片64が深く係合する。それから、前記横桟7の下向き凹溝内に前記支持金具9の支持板61を受け入れ、横桟7の水平な上板68を支持板61に載置し、該上板68の通孔に挿通したネジ69を前記連結孔66に螺合して連結する。尚、前記支持金具9の支持板61に横桟7を連結してそのままの姿勢を維持できる場合には、前記フック片64が支柱3の係合孔67から抜けることがないので、前記固定板60を支柱3に必ずしもネジ止めする必要はないが、特に荷重がかかる前記横桟7Aを支持する場合等には、前記固定板60を長孔65,65を利用して支柱3の側面板45あるいは側片46,46にネジ止めして、前記支柱3,3間の連結強度を高める。
1 天レール、 2 地レール、
3 支柱、 4 アジャスター、
5 天固定金具、 6 パネル受け部材、
7,7A 横桟、 8 分割パネル板、
9 支持金具、 10 ダブルガラスブロック、
10A ガラスパネル、 11 表面板、
12 縁部、 13 芯材、
14 端面板、 15 裏面板、
16 係止孔、 17 係止板、
18 フック部、 19 上面板、
20 折曲板、 21 下面板、
22 係合板、 23 係止部材、
24 垂下板、 25 開口、
26 基部、 27 爪部、
28 係合脚、 28A 係合凸部、
28B 首部、 29 係合孔、
29A 大孔部、 29B 小孔部、
30 補強板、 31 突片、
32 受板、 33 係合孔、
34 水平板、 35 垂直板、
36 突起、 37 係合溝、
38 係止突片、 39 横枠、
40 ガラス板、 41 係止金具、
42 突出部、 43 前面板、
44 後面板、 45 側面板、
46 側片、 47 アジャスター受け部材、
48 アジャスターボルト、 49 連結板、
50 前板、 51 後板、
52 底面板、 53 段差部、
54 係止片、 55 係止爪、
56 吊板、 57 上板、
58 取付孔、 58A タッピンネジ、
59 保持孔、 60 固定板、
61 支持板、 62 屈曲部、
63 くびれ部、 64 フック片、
65 長孔、 66 連結孔、
67 係合孔、 68 上板、
69 ネジ、
F 床面、
S 天井。

Claims (3)

  1. 天レールと地レール間に立設した支柱に分割パネル板を上下方向に多段に係止するとともに、上下の分割パネル板の横目地部に横桟が位置してなる間仕切パネルにおいて、係止部材を、前記分割パネル板の上端部の裏面側であって左右中間部の単数又は複数個所に横方向スライド係合させて取付け、前記横桟の垂下板の対応箇所に開口を形成し、前記分割パネル板の両側端部を前記支柱に係止すると同時に、前記係止部材を前記開口に係止すべく、前記係止部材は、略水平な基部と、該基部の一端部に下方へ延び前記開口に係止する爪部を形成するとともに、前記基部の他端部に係合脚を形成した側面視略L字形であり、前記係合脚は先端側の係合凸部と基端側の上下寸法が小さな首部を有し、前記分割パネル板の裏面側に形成した下向きの折曲板に前記係合脚に対応して係合孔を形成し、該係合孔は前記係合凸部が通過可能な大孔部とその左右一側に連続して係合凸部が通過不能且つ前記首部を係合可能な小孔部を有してなることを特徴とする間仕切パネルにおける撓み防止装置。
  2. 前記横桟の開口に前記係止部材の爪部が係止した状態で、該係止部材の横方向の移動を規制し、前記係合脚が前記分割パネル板の係合孔から脱落するのを防止してなる請求項記載の間仕切パネルにおける撓み防止装置。
  3. 上段の分割パネル板の下端部の裏面側に下方へ延びた係合板を形成し、上段の分割パネル板の両側端部を前記支柱に係止すると同時に、前記係合板を下段の前記分割パネル板の折曲板の裏面に係止してなる請求項記載の間仕切パネルにおける撓み防止装置。
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