JP6564816B2 - 端子圧着装置及び端子圧着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電線の端部に端子金具を圧着して接続する端子圧着装置及び端子圧着方法に関する。
ワイヤハーネスの製造には、作業台に設置された圧着機によって、電線の端部に端子金具を圧着する圧着工程がある(例えば、特許文献1参照)。
この圧着工程で用いられる圧着機としては、複数種類の端子金具に対応する複数対のアンビルとクリンパを有し、選択された対のアンビルとクリンパを共通の圧着ポジションに移動させて加工対象となる端子金具を電線に圧着するマルチ圧着装置が知られている(例えば、特許文献2,3参照)。
特開平6−223646号公報 特開2005−135822号公報 特開平10−12349号公報
ところで、圧着する端子金具の種類を変更する場合、対のアンビルとクリンパを交換する必要があるが、アンビルとクリンパを交換した際に、そのアンビルとクリンパに対応した圧着ポジションの所定位置へ正確に端子金具を送り込むための煩雑な調整作業を行わなければならない。このアンビルとクリンパの変更に伴う煩雑な調整作業は、アンビルとクリンパが切り替え可能なマルチ圧着装置においても避けられなかった。このため、圧着工程では、圧着する端子金具の切り替えに手間を要し、特に、多品種の端子金具を圧着する場合に生産性が良くなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数種類の端子金具を円滑に電線へ圧着して生産性及び品質の向上を図ることが可能な端子圧着装置及び端子圧着方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る端子圧着装置は、下記(1)〜(5)を特徴としている。
(1) 圧着ポジションに配置された端子金具を電線に圧着する端子圧着装置であって、
前記圧着ポジションの下方に配置されるアンビルと、
前記圧着ポジションの上方に配置されるクリンパと、
前記クリンパを押し下げることで前記アンビルと前記クリンパとで前記電線に前記端子金具を圧着させる押圧機構と、
前記圧着ポジションへ前記端子金具を搬送するための端子供給機構と、
前記端子供給機構に設けられ、前記圧着ポジションに対する前記端子金具の位置を調整するための位置調整機構と、
前記端子供給機構により前記圧着ポジションへ搬送された前記端子金具の電線接続部を撮影するための撮影装置と、
前記撮影装置で撮影された映像に基づいて、前記端子供給機構により前記圧着ポジションへ搬送された前記端子金具の基準となる前記電線接続部の縁部の位置が前記圧着ポジションの所定位置に対してずれている位置ずれ量を検出し、前記検出された位置ずれ量に基づいて前記位置調整機構を制御して前記端子金具における前記電線接続部の位置を前記圧着ポジションの前記所定位置に合わせる位置決め処理を行うための制御装置と、
を備える
ことを特徴とする端子圧着装置。
(2) 前記アンビルは、ワイヤアンビルと、被覆アンビルとを有し、
前記クリンパは、前記ワイヤアンビルと対で前記電線の導体に前記端子金具をかしめるワイヤクリンパと、前記被覆アンビルと対で前記電線の被覆部分に前記端子金具をかしめる被覆クリンパとを有し、
前記押圧機構は、前記ワイヤクリンパを押し下げるワイヤクリンパ押圧部と、前記被覆クリンパを押し下げる被覆クリンパ押圧部と、前記ワイヤクリンパ押圧部と前記被覆クリンパ押圧部との相対的な高さ位置を調整するための高さ調整機構とを備える
ことを特徴とする上記(1)に記載の端子圧着装置。
(3) 前記ワイヤクリンパ押圧部及び前記被覆クリンパ押圧部は、前記押圧機構によって昇降される押圧ブロックに取り付けられ、
前記高さ調整機構は、前記押圧ブロックと前記ワイヤクリンパ押圧部との間または前記押圧ブロックと前記被覆クリンパ押圧部との間に挿抜されて両部材間の相対位置を変化させるための楔部を有する
ことを特徴とする上記(2)に記載の端子圧着装置。
(4) 複数種類の端子金具をそれぞれ電線に圧着する複数対の前記アンビルと前記クリンパを有するマルチアプリケータを備え、
前記マルチアプリケータは、前記圧着ポジションに送り込まれる前記端子金具に対応する対の前記アンビルと前記クリンパが選択されて前記圧着ポジションへ配置される
ことを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の端子圧着装置。
(5) 前記端子供給機構には、各種の前記端子金具をそれぞれ保持する複数の端子ホルダが配列された端子マガジンが着脱可能に設けられ、
前記端子供給機構は、前記端子マガジンを移動させて前記端子ホルダに保持された前記端子金具を前記圧着ポジションへ搬送する
ことを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の端子圧着装置。
上記(1)の構成の端子圧着装置によれば、撮影装置で撮影された映像に基づいて制御装置が位置調整機構を制御して端子金具の位置を圧着ポジションの所定位置に合わせる位置決め処理を行う。そこで、圧着する端子金具の種類変更に伴ってアンビルとクリンパを交換した場合でも、交換したアンビルとクリンパに対応する圧着ポジションの所定位置へ端子金具を高精度に位置決めして電線に圧着させることができ、生産性及び品質の向上を図ることができる。
上記(2)の構成の端子圧着装置によれば、端子金具の大きさや形状、端子金具が圧着される電線の種類や径に応じて、ワイヤクリンパと被覆クリンパとの相対的な高さ位置を高さ調整機構によって調整することができる。そこで、導体圧着部のクリンプハイト(導体圧着部の高さ)に応じたワイヤクリンパの押し下げ量に合わせて、被覆圧着部のクリンプハイト(被覆圧着部の高さ)に応じた被覆クリンパの押し下げ量を容易に調整することができる。したがって、圧着する端子金具の大きさや形状、電線の種類や径を変更する場合にも、調整作業にかかる手間をさらに削減して生産性を高めることができ、また、品質を高めることができる。
上記(3)の構成の端子圧着装置によれば、押圧ブロックとワイヤクリンパ押圧部との間または押圧ブロックと被覆クリンパ押圧部との間に高さ調整機構の楔部を挿抜させることで、ワイヤクリンパ押圧部と被覆クリンパ押圧部との相対的な高さ位置を調整し、ワイヤクリンパと被覆クリンパとの相対的な位置を容易に調整することができる。
上記(4)の構成の端子圧着装置によれば、マルチアプリケータに設けられた複数対のアンビルとクリンパのうちから圧着対象の端子金具に対応する対のアンビルとクリンパが選択され、この選択されたアンビルとクリンパによって、圧着ポジションの所定位置に高精度に位置決めされた端子金具が電線に圧着される。したがって、複数種類の端子金具を高精度にかつ迅速に電線へ圧着させることができ、多品種少量生産においても、生産性及び品質の向上を図ることができる。
上記(5)の構成の端子圧着装置によれば、各種の端子金具を複数の端子ホルダにそれぞれ保持させた端子マガジンを端子供給機構に装着することで、端子ホルダに保持された各種の端子金具が圧着ポジションに搬送されて電線に順次圧着される。したがって、端子金具を供給する供給装置を端子金具の種類毎に複数設置する必要がなく、端子圧着装置の小型化を図ることができ、設置スペースを削減できる。
前述した目的を達成するために、本発明に係る端子圧着方法は、下記(6)〜(8)を特徴としている。
(6) 電線に圧着される端子金具が端子供給機構により圧着ポジションへ搬送される工程と、
前記端子供給機構により前記圧着ポジションへ搬送された前記端子金具の電線接続部が撮影装置によって上方から撮影される工程と、
前記撮影装置で撮影された映像に基づいて、前記端子供給機構により前記圧着ポジションへ搬送された前記端子金具の基準となる前記電線接続部の縁部の位置が前記圧着ポジションの所定位置に対してずれている位置ずれ量を検出し、前記検出された位置ずれ量に基づいて、前記端子供給機構に設けられた位置調整機構を制御して前記端子金具における前記電線接続部の位置を前記圧着ポジションの前記所定位置に合わせる位置決め処理が行われる工程と、
複数対のアンビルとクリンパのうちから圧着対象の前記端子金具に対応する前記アンビル及びクリンパの対が選択されて前記圧着ポジションに配置される工程と、
導体が露出された前記電線の端部が、前記圧着ポジションに供給されて前記アンビル上に配置された前記電線接続部の上にセットされる工程と、
前記電線接続部が、前記アンビル及びクリンパの対によりかしめられる工程と、を含む
ことを特徴とする端子圧着方法。
(7) 前記電線接続部における導体圧着部のクリンプハイトに応じた前記クリンパにおけるワイヤクリンパの押し下げ量を調整し、前記ワイヤクリンパの押し下げ量に合わせて、前記電線接続部における被覆圧着部のクリンプハイトに応じた前記クリンパにおける被覆クリンパの押し下げ量を調整する工程を含む
ことを特徴とする上記(6)に記載の端子圧着方法。
(8) 前記端子金具が、端子マガジンに取り付けられた少なくとも1つの端子ホルダに保持される工程と、
前記端子ホルダに前記端子金具を保持した前記端子マガジンが、端子搬送方向に沿って前記圧着ポジションへ向かって移動される工程と、を含む
ことを特徴とする上記(6)又は(7)に記載の端子圧着方法。
上記(6)の構成の端子圧着方法によれば、撮影装置で撮影された端子金具の電線接続部の映像に基づいて、電線接続部の位置を圧着ポジションの所定位置に合わせる位置決め処理が行われる。そこで、圧着する端子金具の種類変更に伴って、複数対のアンビルとクリンパのうちから圧着対象の端子金具に対応する対のアンビル及びクリンパが選択され、この選択されたアンビル及びクリンパの対によって、端子金具が電線に圧着される場合でも、交換したアンビル及びクリンパの対に対応する圧着ポジションの所定位置へ端子金具の電線接続部を位置決めする調整作業にかかる手間を削減することができると共に、圧着ポジションへ端子金具の電線接続部を高精度に位置決めして電線に圧着させることができ、生産性及び品質の向上を図ることができる。
上記(7)の構成の端子圧着方法によれば、導体圧着部のクリンプハイトに応じたワイヤクリンパの押し下げ量を調整し、ワイヤクリンパの押し下げ量に合わせて、被覆圧着部のクリンプハイトに応じた被覆クリンパの押し下げ量を調整することで、圧着する端子金具の大きさや形状、電線の種類や径を変更する場合にも、調整作業にかかる手間を削減して生産性を高めることができ、また、品質を高めることができる。
上記(8)の構成の端子圧着方法によれば、各種の端子金具を複数の端子ホルダにそれぞれ保持させた端子マガジンが圧着ポジションに移動されることで、端子金具が電線に順次圧着される。そこで、端子金具を供給する供給装置を端子金具の種類毎に複数設置する必要がなく、端子圧着装置の小型化を図ることができ、設置スペースを削減できる。
本発明によれば、複数種類の端子金具を円滑に電線へ圧着して生産性及び品質の向上を図ることが可能な端子圧着装置及び端子圧着方法を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、電線に圧着された端子金具の一例を示す斜視図である。 図2は、本実施形態に係る端子圧着装置の斜視図である。 図3は、本実施形態に係る端子圧着装置の正面図である。 図4は、本実施形態に係る端子圧着装置の左側面図である。 図5は、スライドレールにセットされた端子マガジンの斜視図である。 図6は、端子ホルダに端子金具を保持させた端子マガジンの斜視図である。 図7は、端子ホルダを説明する図であって、図7の(a)は、係止板が開いた状態の斜視図、図7の(b)は、係止板が閉じた状態の斜視図である。 図8は、端子ホルダを説明する図であって、図8の(a)は、係止板が開いた状態の下方側から視た斜視図、図8の(b)は、係止板が閉じた状態の下方側から視た斜視図である。 図9は、端子ホルダの分解斜視図である。 図10は、本実施形態に係る端子圧着装置の主要構成部分の右方側から視た斜視図である。 図11は、本実施形態に係る端子圧着装置の主要構成部分の左方側から視た斜視図である。 図12は、本実施形態に係る端子圧着装置の主要構成部分の後方側から視た斜視図である。 図13は、電線供給部及びマルチアプリケータの斜視図である。 図14は、圧着ポジションを右側から視た要部斜視図である。 図15は、圧着ポジションを左側から視た要部斜視図である。 図16は、図15に示した被覆クリンパを取り外した状態の要部斜視図である。 図17は、押圧機構の前方側から視た斜視図である。 図18は、押圧機構の後方側から視た斜視図である。 図19は、高さ調整機構の斜視図である。 図20は、高さ調整機構を説明する図であって、図20の(a)は押圧ブロックの後方側から視た斜視図、図20の(b)は押圧ブロックの前方側から視た斜視図である。 図21は、高さ調整機構を説明する図であって、図21の(a)は押圧ブロックの背面図、図21の(b)は押圧ブロックの正面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
まず、本実施形態に係る端子圧着装置及び端子圧着方法によって電線に接続される端子金具について説明する。
図1は、電線に圧着された端子金具の一例を示す斜視図である。
図1に示すように、端子金具1は、例えば、自動車等の車両に配索されるワイヤハーネスを構成する電線6の端部に圧着されて電気的に接続される。電線6は、導体7と、この導体7を覆う樹脂からなる被覆8とを有した被覆電線である。
端子金具1は、前部に電気接続部2を有し、後部に電線接続部3を有している。端子金具1は、銅または銅合金、或いはアルミニウムまたはアルミニウム合金等の導電性金属板からなる母材に対してプレス加工(打ち抜き加工及び曲げ加工)を施すことで形成されたものである。電気接続部2には、接続相手の端子金具の電気接続部が電気的に接続される。
電線接続部3は、電線6の端部に圧着されて電気的に接続される。電線接続部3は、前側に導体圧着部4を有し、後側に被覆圧着部5を有している。導体圧着部4は、一対の導体圧着片4aを有し、被覆圧着部5は、一対の被覆圧着片5aを有している。導体圧着部4の一対の導体圧着片4aは、電線6の端部で露出された導体7に対して両側からかしめられ、被覆圧着部5の一対の被覆圧着片5aは、電線6の端部における被覆8の部分(被覆部分)に両側からかしめられる。これにより、端子金具1は、電線6に対して圧着されて電気的に接続される。
端子金具1としては、接続相手の端子金具の電気接続部に接続可能な様々な大きさや形状の電気接続部2を有する複数種類のものがある。また、端子金具1としては、導体7及び被覆8の径や種類が異なる様々な電線6に対応した電線接続部3を有する複数種類のものがある。
本実施形態に係る端子圧着装置10は、複数種類の端子金具1に電線6を圧着して接続させることが可能な端子圧着装置である。以下、本実施形態に係る端子圧着装置10について説明する。
図2〜図4は、本実施形態に係る端子圧着装置の斜視図、正面図および左側面図である。
図2〜図4に示すように、端子圧着装置10は、端子供給部20と、電線供給部70と、端子圧着部100とを備えている。これらの端子供給部20、電線供給部70及び端子圧着部100は、架台11上に固定されている。
また、端子圧着装置10は、これらの端子供給部20、電線供給部70及び端子圧着部100の駆動を制御するための制御装置12及び操作パネル14を備えており、これら制御装置12及び操作パネル14も架台11上に固定されている。
端子圧着装置10は、端子供給部20によって圧着ポジションAに供給された端子金具1に対して導体7が露出された電線6の端部が電線供給部70によって供給される。そして、この圧着ポジションAに供給された端子金具1の導体圧着部4及び被覆圧着部5を端子圧着部100がかしめることで、端子金具1を電線6の端部に圧着させて電気的に接続する。
図5はスライドレール42にセットされた端子マガジン21の斜視図、図6は端子ホルダ31に端子金具1を保持させた端子マガジン21の斜視図である。
図2及び図5に示すように、端子供給部20は、端子マガジン21と、端子供給機構41とを有している。端子マガジン21は、端子供給機構41に対して着脱可能とされている。端子マガジン21は、複数の端子金具1を整列した状態に保持する。
端子供給機構41は、端子マガジン21を端子搬送方向(X)に沿って水平に移動させることで、端子マガジン21に保持された複数の端子金具1のうちの指定された圧着対象の端子金具1を圧着ポジションAに搬送して供給する。
図6に示すように、端子マガジン21は、支持台22と、複数の端子ホルダ31とを有している。支持台22は、長尺に形成されており、その上面には、段部23が形成されている。また、支持台22は、その下面に長手方向に延びる突条部24を有している。支持台22の一端側には、スリット25aを有する二股形状の係合部材25が固定されている。
複数の端子ホルダ31は、端子金具1を保持するもので、支持台22の段部23に整列されてネジ26によって着脱可能に取り付けられている。これらの端子ホルダ31は、端子金具1の電気接続部2を保持することで、端子金具1の電線接続部3を側方へ突出させた状態とする。これにより、各端子ホルダ31に保持された端子金具1は、側方へ突出された電線接続部3が支持台22の長手方向に沿って間隔をあけて平行に配列される。端子ホルダ31は、端子金具1の電気接続部2の形状や大きさに対応して複数種類が用意されている。これにより、支持台22には、様々な種類の端子金具1に対応した端子ホルダ31が固定される。
図7〜図9は、本実施形態に係る端子ホルダ31を説明するための斜視図および分解斜視図である。
図7〜図9に示すように、端子ホルダ31は、ホルダブロック32と、係止板33とを有している。ホルダブロック32には、保持溝34が形成されており、この保持溝34に端子金具1の電気接続部2が収容される。係止板33は、ホルダブロック32の保持溝34の後方側に形成された窓部35に挿し込まれ、回動ピン36によって回動可能に支持される。これにより、端子ホルダ31は、係止板33が回動されることで、保持溝34の上部開口が開閉される。保持溝34に端子金具1の電気接続部2を配置させた状態で係止板33を回動させて閉じることで、端子金具1は、その電気接続部2が端子ホルダ31に保持され、電線接続部3が端子ホルダ31の側方へ突出した状態とされる。
また、ホルダブロック32には、保持溝34を横切るように、突当ピン37が挿し込まれている。この突当ピン37には、保持溝34内に収容する端子金具1の電気接続部2の先端が当接される。これにより、端子金具1は、その電線接続部3が所定の突出量で突出された状態に端子ホルダ31に保持される。なお、この突当ピン37は、端子ホルダ31へ保持させる端子金具1の種類に応じて、各ホルダブロック32における挿し込み位置が異なっている。これにより、各種の端子金具1は、その種類に関わらず、ホルダブロック32からの電線接続部3の突出寸法が略同一とされる。
図8に示すように、端子ホルダ31には、ホルダブロック32の上部に、後方へ突出する固定片38が形成されている。この固定片38には、一対の孔部38aが形成されており、この孔部38aにネジ26を挿し込んで支持台22のネジ孔(図示略)にねじ込むことで、端子ホルダ31が支持台22に固定される。また、固定片38には、下方へ突出する位置決めピン39が設けられており、この位置決めピン39が支持台22の位置決め孔(図示略)に挿し込まれることで、端子ホルダ31は支持台22に対して位置決めされる。
図10〜図12は、本実施形態に係る端子圧着装置10の主要構成部分を各方向から視た斜視図である。
図10〜図12に示すように、端子供給機構41は、スライドレール42と、水平移動機構(位置調整機構)43と、カメラ(撮影装置)44とを備えている。
スライドレール42は、圧着ポジションAを通るように、端子圧着装置10の左右方向(図3における左右方向)である端子搬送方向(X)に沿って水平に配置されている。このスライドレール42には、端子マガジン21が載置される(図5参照)。スライドレール42には、長手方向に沿ってレール溝45が形成されており、このレール溝45に、端子マガジン21の支持台22に形成された突条部24が嵌め込まれる(図5参照)。これにより、スライドレール42に載置された端子マガジン21は、スライドレール42の長手方向に沿ってスライド可能に支持される。なお、スライドレール42は、圧着ポジションA及びその周囲を含む部分が切り欠かれている。
水平移動機構43は、左右移動機構部51と、前後移動機構部52とを有している。左右移動機構部51は、スライダー55を備えており、このスライダー55は、サーボモータ54により端子搬送方向(X)に沿ってリニアガイド58上を移動される。スライダー55には、スライドレール42側へ延びる連結板56が固定されている(図5参照)。この連結板56には、上面に突起部57aを有する連結ブロック57が固定されている。この連結ブロック57の上部には、スライドレール42に載置された端子マガジン21の係合部材25が配置されている。そして、連結ブロック57の突起部57aが、係合部材25のスリット25aに係合する。
これにより、端子マガジン21は、スライダー55に対して端子圧着装置10の前後方向(図4における左右方向)である電線供給方向(Y)へは相対変位可能に、端子搬送方向(X)へは相対変位不能に連結される。そして、端子マガジン21は、スライダー55が左右移動機構部51によって端子搬送方向(X)に沿って移動されることで、このスライダー55とともに端子搬送方向(X)に沿って移動される。これにより、端子マガジン21の端子ホルダ31に保持された端子金具1が、圧着ポジションAに搬送される。
前後移動機構部52は、スライドレール42に連結されているレール支持台59と、レール支持台59を電線供給方向(Y)へ移動させる電動シリンダ53と、を有する。この前後移動機構部52の電動シリンダ53は、レール支持台59を介してスライドレール42を端子圧着装置10の前後方向である電線供給方向(Y)へ移動させる。そして、前後移動機構部52によってスライドレール42が電線供給方向(Y)へ移動されると、このスライドレール42に載置された端子マガジン21の端子ホルダ31に保持されて圧着ポジションAに配置された端子金具1が、電線供給方向(Y)へ変位される。
カメラ44は、圧着ポジションAに配置される端子金具1の電線接続部3を撮影する撮影装置である。カメラ44は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子を備えており、圧着ポジションAを撮影した映像のデータは、制御装置12へ送信される。制御装置12は、カメラ44で撮影された映像に基づいて、水平移動機構43を構成する左右移動機構部51及び前後移動機構部52を制御する。これにより、端子金具1は、その電線接続部3が圧着ポジションAの所定位置に正確に位置決めされる。
図13は、電線供給部70及びマルチアプリケータ110の斜視図であり、図14は、圧着ポジションを右側から視た斜視図であり、図15及び図16は、圧着ポジションを左側から視た斜視図である。
図13〜図16に示すように、電線供給部70は、電線把持部71と、電線位置決め部72とを備えている。電線把持部71は、台座73に支持されている。台座73は、電動シリンダ78を有する送り機構部74によって端子圧着装置10の前後方向である電線供給方向(Y)へスライドされる。
電線把持部71は、アングル75を介して台座73に対して上下方向(Z)へ移動可能に支持されている。台座73とアングル75との間には、エアシリンダ76が設けられており、このエアシリンダ76によって電線把持部71が昇降される。
電線把持部71は、一対の把持爪81を備えている。一対の把持爪81は、互いに近接離間方向へ回動可能に支持されている。これらの把持爪81は、エアシリンダ82によって開閉される。そして、これらの把持爪81の間に電線6が配置された状態で把持爪81が閉じられることで、電線6が把持爪81によって把持され、また、把持爪81が開かれることで、把持されていた電線6の把持が解除される。
電線位置決め部72は、図15に示すように、電線把持部71に対して圧着ポジションA側の電線位置決め位置Bに配置されている。電線位置決め部72は、位置決めブロック90を有している。位置決めブロック90は、電線当接面91と、電線収容溝92とを有している。この位置決めブロック90には、導体7を露出させた電線6の端部近傍が電線収容溝92に収容されると共に、導体7の端部が電線当接面91に当接される。これにより、作業者により電線位置決め部72にセットされた電線6が、電線位置決め位置に位置決めされた状態に配置される。位置決めブロック90は、固定バー93を介して回動バー94の揺動端に固定されている。回動バー94は、架台11に立設された支柱96に回動可能に支持されている。また、電線位置決め部72は、架台11と回動バー94とに連結されたエアシリンダ95を有している。そして、このエアシリンダ95が駆動することで、回動バー94が回動される。これにより、位置決めブロック90が、電線位置決め位置Bと、この電線位置決め位置Bから下方へ外れた退避位置との間で移動される。
図10〜図12に示すように、端子圧着部100は、マルチアプリケータ110と、押圧機構140とを備えている。マルチアプリケータ110及び押圧機構140は、架台11に支持されており、押圧機構140は、マルチアプリケータ110の上方に支持されている。
図13に示すように、マルチアプリケータ110は、鉛直方向に支持された回転軸111を有している。回転軸111は、その下端部に直交軸ギヤボックス112を介してサーボモータからなる回転駆動モータ113が連結されている。回転軸111は、回転駆動モータ113の回転駆動力が直交軸ギヤボックス112を介して伝達されることで回転する。
回転軸111は、アンビル支持テーブル120と、クリンパ支持テーブル130とを有している。クリンパ支持テーブル130は、アンビル支持テーブル120の上方側に配置されている。アンビル支持テーブル120には、複数(本例では8個)のアンビル121が周方向へ等間隔に設けられている。クリンパ支持テーブル130には、複数(本例では8個)のクリンパ131が周方向へ等間隔に設けられている。アンビル121とクリンパ131とは、互いに対となるように、周方向で一致した位置に配置されている。このように、端子圧着部100は、回転軸111に複数対のアンビル121とクリンパ131を有するロータリー式のマルチアプリケータ110を備えている。
図14〜図16に示すように、アンビル121には、それぞれワイヤアンビル122と被覆アンビル123とが支持されている。クリンパ131には、それぞれワイヤクリンパ132と被覆クリンパ133とが設けられている。
ワイヤクリンパ132及び被覆クリンパ133は、クリンパホルダ134に取り付けられている。クリンパホルダ134は、クリンパ131において、上下方向にスライド可能に支持されており、付勢部材(図示略)によって上方へ常に付勢されている。これにより、クリンパ131におけるワイヤクリンパ132及び被覆クリンパ133は、アンビル121におけるワイヤアンビル122及び被覆アンビル123から離間されている。ワイヤクリンパ132は、被覆クリンパ133に形成された長孔133aに係合するスライドブロック135を介してクリンパホルダ134にネジ固定されている(図19参照)。被覆クリンパ133は、クリンパホルダ134に対してスライドブロック135を介してスライド可能に取り付けられている。これにより、被覆クリンパ133は、ワイヤクリンパ132に対して上下方向へ相対移動可能とされている。被覆クリンパ133の正面側には、かしめ時に電線6を弾性的に押える電線押さえ機構137が設けられている。
マルチアプリケータ110は、回転駆動モータ113によって回転軸111が回転され、いずれかの対のアンビル121とクリンパ131が圧着ポジションA側へ配置される。この状態で、圧着ポジションA側に配置されたアンビル121のワイヤアンビル122及び被覆アンビル123が圧着ポジションAの下方に配置され、圧着ポジションA側に配置されたクリンパ131のワイヤクリンパ132及び被覆クリンパ133が圧着ポジションAの上方に配置される。
図17及び図18は、押圧機構140の前方側及び後方側から視た斜視図である。
図17及び図18に示すように、押圧機構140には、直交軸ギヤボックス141を介してサーボモータからなる駆動モータ142が連結されている。押圧機構140には、直交軸ギヤボックス141の出力軸に設けられたクランク軸(図示略)にプレスラム143が連結されている。プレスラム143は、駆動モータ142の駆動力が直交軸ギヤボックス141及びクランク軸を介して伝達されることで昇降される。
プレスラム143には、その下部に押圧ブロック150が取り付けられている。この押圧ブロック150には、ワイヤクリンパ押圧板(ワイヤクリンパ押圧部)152と、被覆クリンパ押圧板(被覆クリンパ押圧部)153とが取り付けられている。ワイヤクリンパ押圧板152は、押圧ブロック150にネジ止め固定されている。
ワイヤクリンパ押圧板152は、その下端部が圧着ポジションAの上方に配置されたクリンパホルダ134の上端部と係合される。また、被覆クリンパ押圧板153は、その下端部が圧着ポジションAの上方に配置された被覆クリンパ133の上端部上に配置される。クリンパホルダ134の背面側には、かしめ時に端子ホルダ31の係止板33を上方から弾性的に押えるホルダ押さえ機構136が設けられている。
図19は、高さ調整機構160の斜視図である。図20は、押圧ブロック150を後方側及び前方側から視た斜視図である。図21は、押圧ブロック150の背面図及び正面図である。
図19に示すように、押圧ブロック150は、高さ調整機構160を備えている。高さ調整機構160は、ワイヤクリンパ押圧板152に対する被覆クリンパ押圧板153の相対的な高さ位置を調整する。高さ調整機構160は、楔部材161と、サーボモータからなる駆動モータ162とを有している。
図20の(a),(b)及び図21の(a),(b)に示すように、楔部材161は、一側縁から垂直に延在する楔部165を有している。この楔部165は、先端へ向かって次第に窄まる先細り形状に形成されており、押圧ブロック150に形成された水平係合溝166に挿し込まれる。水平係合溝166に挿し込まれた楔部165は、水平係合溝166の上方側の壁面166aと被覆クリンパ押圧板153の上端部との間に挿し込まれている。楔部材161は、上下方向(Z)への移動が規制された状態で楔部165の延在方向である水平方向へ移動可能に支持されている。楔部165は、楔部材161が水平方向へ移動されることで水平係合溝166に対して挿抜される。また、この楔部材161は、鉛直方向に沿う摺動溝167を有している。この摺動溝167には、駆動モータ162に設けられた従動コロ168が収容されている。この従動コロ168は、駆動モータ162の回転軸に設けられた円板169における偏心位置に設けられている。
この高さ調整機構160では、駆動モータ162が駆動して円板169が回転し、円板169の偏心位置に設けられた従動コロ168が摺動溝167内を摺動すると、楔部材161が水平方向へ変位し、水平係合溝166内への楔部材161の楔部165の挿し込み量が変化する。これにより、押圧ブロック150と被覆クリンパ押圧板153の鉛直方向の相対位置が変化し、ワイヤクリンパ押圧板152に対する被覆クリンパ押圧板153の高さが相対的に調整される。
次に、上記構成の端子圧着装置10によって端子金具1を電線6に圧着して接続する端子圧着方法について説明する。
(端子マガジン21への端子金具1のセット)
電線6に圧着する端子金具1が、端子マガジン21に取り付けられた端子ホルダ31に保持される(端子保持工程)。具体的には、端子ホルダ31の係止板33を開いた状態で、ホルダブロック32の保持溝34に端子金具1の電気接続部2を収容して突当ピン37に先端を当接させ、その後、係止板33を回動させて閉じる(図7参照)。このようにすると、端子金具1の電気接続部2が端子ホルダ31に保持され、電線接続部3が端子ホルダ31の側方へ突出された状態となる(図6参照)。
(端子供給部20への端子マガジン21のセット)
端子ホルダ31に端子金具1を保持した端子マガジン21が、端子供給部20を構成する端子供給機構41のスライドレール42にセットされる。このとき、支持台22の突条部24がレール溝45に嵌め込まれるとともに、係合部材25のスリット25aが連結ブロック57の突起部57aに係合される(図5参照)。このようにすると、端子マガジン21が端子供給機構41のスライドレール42にスライド可能に支持されるとともに、端子マガジン21が連結板56を介して水平移動機構43のスライダー55に連結された状態とされる。
(端子金具1の搬送)
端子マガジン21が端子供給部20の端子供給機構41にセットされ、端子圧着装置10による端子金具1の圧着動作が開始すると、スライダー55が左右移動機構部51によってスライドし、スライダー55に連結された端子マガジン21がスライドレール42上を端子搬送方向(X)に沿って圧着ポジションAへ向かってスライド(移動)する(マガジン移動工程)。これにより、端子マガジン21の端子ホルダ31に保持された端子金具1が圧着ポジションAへ向かって搬送され、圧着対象の端子金具1が圧着ポジションAに配置される。
(端子金具1の位置決め)
圧着対象の端子金具1が圧着ポジションAに搬送される直前には、カメラ44によって端子金具1の電線接続部3が上方から撮影される(端子撮影工程)。
図12に示すように、カメラ44による撮影範囲に対応するスライドレール42の後方側(図4における左方側)には、レール支持台59に固定されたエアシリンダ201が配置されている。エアシリンダ201は、図示しない押圧ピンをスライドレール42の前方側に突出させ、撮影対象となる端子金具1を保持している端子ホルダ31の係止板33の後端上側を押圧付勢する。すると、係止板33が閉じ方向に回動され、保持溝34に収容されている端子金具1のガタツキが除去される。従って、端子金具1の電線接続部3は、振れることなくカメラ44によって撮影される。
そして、この圧着ポジションAに配置された端子金具1の電線接続部3を撮影した映像のデータが、カメラ44から制御装置12へ送信される。
制御装置12では、カメラ44で撮影された映像に基づいて、端子金具1の電線接続部3の圧着ポジションAに対する位置ずれが検査される(位置ずれ検査工程)。例えば、電線接続部3における導体圧着部4の基準となる縁部の位置が圧着ポジションAにおける所定位置に対してずれている位置ずれ量が検出される。その結果、電線接続部3に位置ずれが生じている場合、制御装置12が水平移動機構43を制御して電線接続部3の圧着ポジションAの所定位置に対する位置ずれを補正し、端子金具1の位置を圧着ポジションAの所定位置に合わせる位置決め処理を行う(端子位置決め工程)。具体的には、左右移動機構部51によって端子マガジン21の端子搬送方向(X)の位置が調整され、前後移動機構部52によってスライドレール42の電線供給方向(Y)の位置が調整される。これにより、圧着対象の端子金具1の電線接続部3が圧着ポジションAの所定位置に高精度に配置される。
(アプリケータの選択)
端子圧着装置10による端子金具1の圧着動作が開始されると、マルチアプリケータ110では、圧着ポジションAに配置された圧着対象の端子金具1に対応するアンビル121及びクリンパ131の対が選択される。すると、回転駆動モータ113が駆動して回転軸111が回転し、選択されたアンビル121及びクリンパ131が圧着ポジションA側へ配置される(アンビル及びクリンパ配置工程)。この状態で、クリンパ131のクリンパホルダ134の上端部がワイヤクリンパ押圧板152の下端部に係合され、被覆クリンパ133の上端部上に被覆クリンパ押圧板153の下端部が配置される。
(電線6の供給)
作業者は、導体7が露出された電線6の端部を位置決めブロック90の電線収容溝92に収容させると共に、電線当接面91に導体7の端部を当接させて電線位置決め位置Bに位置決めし、電線供給動作を開始させる。
すると、電線供給部70では、エアシリンダ82によって電線把持部71の把持爪81が閉じ、電線6が把持爪81によって把持される。すると、エアシリンダ95によって回動バー94が回動され、位置決めブロック90が電線位置決め位置Bから外れた退避位置に移動する。
そして、電線把持部71が送り機構部74によって電線供給方向(Y)に沿って圧着ポジションAへ向かって移動するとともに、エアシリンダ76によって下降される。これにより、導体7が露出された電線6の端部が圧着ポジションAに供給され、端子金具1の電線接続部3の上にセットされる(電線セット工程)。
(端子金具1の圧着)
圧着ポジションAにおける端子金具1の電線接続部3の上に電線6がセットされると、端子圧着部100における押圧機構140の駆動モータ142が駆動し、プレスラム143とともに押圧ブロック150が下降される。
すると、押圧ブロック150に固定されたワイヤクリンパ押圧板152が下降され、クリンパホルダ134に固定されたワイヤクリンパ132が押し下げられる。また、押圧ブロック150が下降されると、押圧ブロック150に設けられた被覆クリンパ押圧板153も下降され、クリンパホルダ134に支持された被覆クリンパ133が押し下げられる。これにより、圧着ポジションAに配置された端子金具1の電線接続部3は、ワイヤアンビル122とワイヤクリンパ132とで導体圧着部4の導体圧着片4aが導体7にかしめられ、被覆アンビル123と被覆クリンパ133とで被覆圧着部5の被覆圧着片5aが被覆8の部分にかしめられる(端子かしめ工程)。この結果、端子金具1は、電線接続部3において、導体圧着部4が端部で露出された電線6の導体7に圧着され、被覆圧着部5が電線6の被覆8の部分に圧着される。これにより、端子金具1は、電線6に対して圧着されて電気的に接続される。
そして、端子金具1の電線6への圧着が終了すると、圧着ポジションAの奥側からエアシリンダ205により駆動された保持解除ピン(図示略)が突出し、圧着済みの端子金具1を保持している端子ホルダ31の係止板33の後端下側を押圧付勢する。すると、係止板33が開方向に回動されて開かれ、圧着済みの端子金具1がホルダブロック32の保持溝34から取り出し可能とされる。その後、端子圧着装置10では、次の圧着対象の端子金具1への圧着動作が開始される。
(クリンパの位置調整)
クリンパ131におけるワイヤクリンパ132及び被覆クリンパ133の押し下げ量は、サーボモータからなる押圧機構140の駆動モータ142によって調整される。しかし、端子金具1には、導体7及び被覆8の径や種類が異なる様々な電線6に対応した電線接続部3を有する複数種類のものがある。さらには、端子金具1の電線接続部3は、製造場所や製造ロットの違いによっても大きさや形状が僅かに異なることがある。したがって、端子金具1の大きさや形状、端子金具1が圧着される電線6の種類や径に応じて、ワイヤクリンパ132及び被覆クリンパ133の押し下げ量を調整する必要がある。
このため、本実施形態に係る端子圧着装置10では、導体圧着部4のクリンプハイト(導体圧着部の高さ)に応じたワイヤクリンパ132の押し下げ量を押圧機構140の駆動モータ142で調整し、ワイヤクリンパ132の押し下げ量に合わせて、被覆圧着部5のクリンプハイト(被覆圧着部の高さ)に応じた被覆クリンパ133の押し下げ量を、押圧ブロック150に設けられた高さ調整機構160で調整する(クリンパ調整工程)。
具体的には、高さ調整機構160の駆動モータ162が駆動されて円板169が回転される。すると、円板169の偏心位置に設けられた従動コロ168が摺動溝167内を摺動することで、円板169の回転角度に応じて楔部材161が水平方向へ変位し、水平係合溝166内への楔部材161の楔部165の挿し込み量が変化する。これにより、押圧ブロック150と被覆クリンパ押圧板153との相対位置が変化する。したがって、押圧ブロック150に固定されたワイヤクリンパ押圧板152と被覆クリンパ押圧板153との相対的な高さ位置が調整され、ワイヤクリンパ132と被覆クリンパ133との相対的な位置が調整される。これにより、端子金具1の大きさや形状、端子金具1が圧着される電線6の種類や径に対応して、導体圧着部4及び被覆圧着部5を高精度に圧着することが可能となる。
以上、説明したように、本実施形態に係る端子圧着装置10によれば、カメラ44で撮影された映像に基づいて、制御装置12が水平移動機構43を制御して端子金具1の位置を圧着ポジションAの所定位置に合わせる位置決め処理を行う。そこで、圧着する端子金具1の種類変更に伴ってアンビル121とクリンパ131を交換した場合でも、交換したアンビル121とクリンパ131に対応する圧着ポジションAの所定位置へ端子金具1を高精度に位置決めして電線6に圧着させることができ、生産性及び品質の向上を図ることができる。
また、本実施形態に係る端子圧着装置10では、端子金具1の大きさや形状、端子金具1が圧着される電線6の種類や径に応じて、ワイヤクリンパ132と被覆クリンパ133との相対的な高さ位置を高さ調整機構160によって調整することができる。そこで、導体圧着部4のクリンプハイトに応じたワイヤクリンパ132の押し下げ量に合わせて、被覆圧着部5のクリンプハイトに応じた被覆クリンパ133の押し下げ量を容易に調整することができる。したがって、圧着する端子金具1の大きさや形状、電線6の種類や径を変更する場合にも、調整作業にかかる手間をさらに削減して生産性を高めることができ、また、品質を高めることができる。
しかも、本実施形態に係る端子圧着装置10では、押圧ブロック150と被覆クリンパ押圧板153との間に高さ調整機構160の楔部165を挿抜させることで、ワイヤクリンパ押圧板152と被覆クリンパ押圧板153との相対的な高さ位置を調整し、ワイヤクリンパ132と被覆クリンパ133との相対的な位置を容易に調整することができる。
また、本実施形態に係る端子圧着装置10では、マルチアプリケータ110に設けられた複数対のアンビル121とクリンパ131のうちから圧着対象の端子金具1に対応する対のアンビル121とクリンパ131が選択され、この選択されたアンビル121とクリンパ131によって、圧着ポジションAの所定位置に高精度に位置決めされた端子金具1が電線6に圧着される。したがって、複数種類の端子金具1を高精度にかつ迅速に電線6へ圧着させることができ、多品種少量生産においても、生産性及び品質の向上を図ることができる。
また、本実施形態に係る端子圧着装置10では、各種の端子金具1を複数種の端子ホルダ31にそれぞれ保持させた端子マガジン21を端子供給機構41に装着することで、端子ホルダ31に保持された各種の端子金具1が圧着ポジションAに搬送されて電線6に順次圧着される。したがって、端子金具1を供給する供給装置を端子金具1の種類毎に複数設置する必要がなく、端子圧着装置10の小型化を図ることができ、設置スペースを削減できる。
更に、本実施形態に係る端子圧着方法によれば、カメラ44で撮影された端子金具1の電線接続部3の映像に基づいて、電線接続部3の位置を圧着ポジションAの所定位置に合わせる位置決め処理が行われる。そこで、圧着する端子金具1の種類変更に伴って、複数対のアンビル121とクリンパ131のうちから圧着対象の端子金具1に対応する対のアンビル121及びクリンパ131が選択され、この選択されたアンビル121及びクリンパ131の対によって、端子金具1が電線6に圧着される場合でも、交換したアンビル121及びクリンパ131の対に対応する圧着ポジションAの所定位置へ端子金具1の電線接続部3を位置決めする調整作業にかかる手間を削減することができると共に、圧着ポジションAの所定位置へ端子金具1の電線接続部3を高精度に位置決めして電線6に圧着させることができ、生産性及び品質の向上を図ることができる。
更に、本実施形態に係る端子圧着方法では、導体圧着部4のクリンプハイトに応じたワイヤクリンパ132の押し下げ量を調整し、ワイヤクリンパ132の押し下げ量に合わせて、被覆圧着部5のクリンプハイトに応じた被覆クリンパ133の押し下げ量を調整することで、圧着する端子金具1の大きさや形状、電線6の種類や径を変更する場合にも、調整作業にかかる手間を削減して生産性を高めることができ、また、品質を高めることができる。
更に、本実施形態に係る端子圧着方法では、各種の端子金具1を複数の端子ホルダ31にそれぞれ保持させた端子マガジン21が圧着ポジションAに搬送されることで、端子金具1が電線6に順次圧着される。そこで、端子金具1を供給する供給装置を端子金具1の種類毎に複数設置する必要がなく、端子圧着装置10の小型化を図ることができ、設置スペースを削減できる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、カメラ44によって端子金具1の電線接続部3の傾き等の姿勢を検出し、電線接続部3が傾いている場合には、端子圧着装置10を停止させたり、端子ホルダ31に保持された端子金具1の傾きを調整可能な機構を設けて傾きを補正したりしてもよい。
また、端子マガジン21の各端子ホルダ31に端子金具1を保持させる自動機や、電線6の端部で被覆8を除去して導体7を露出させて電線供給部70へ送り込む自動機を設けることで、作業効率をさらに向上させることができる。
なお、上記実施形態では、ワイヤクリンパ押圧板152に対する被覆クリンパ押圧板153の相対的な高さ位置を調整する高さ調整機構160を設けたが、高さ調整機構160としては、被覆クリンパ押圧板153に対してワイヤクリンパ押圧板152の相対的な高さ位置を調整するものでもよい。
ここで、上述した本発明に係る端子圧着装置及び端子圧着方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[8]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 圧着ポジション(A)に配置された端子金具(1)を電線(6)に圧着する端子圧着装置(10)であって、
前記圧着ポジション(A)の下方に配置されるアンビル(121)と、
前記圧着ポジション(A)の上方に配置されるクリンパ(131)と、
前記クリンパ(131)を押し下げることで前記アンビル(121)と前記クリンパ(131)とで前記電線(6)に前記端子金具(1)を圧着させる押圧機構(140)と、
前記圧着ポジション(A)へ前記端子金具(1)を供給するための端子供給機構(41)と、
前記端子供給機構(41)に設けられ、前記圧着ポジション(A)に対する前記端子金具(1)の位置を調整するための位置調整機構(水平移動機構43)と、
前記圧着ポジション(A)に送り込まれる前記端子金具(1)を撮影するための撮影装置(カメラ44)と、
前記撮影装置(カメラ44)で撮影された映像に基づいて前記位置調整機構(水平移動機構43)を制御して前記端子金具(1)の位置を前記圧着ポジション(A)の所定位置に合わせる位置決め処理を行うための制御装置(12)と、を備える
ことを特徴とする端子圧着装置。
[2] 前記アンビル(121)は、ワイヤアンビル(122)と、被覆アンビル(123)とを有し、
前記クリンパ(131)は、前記ワイヤアンビル(122)と対で前記電線(6)の導体(7)に前記端子金具(1)をかしめるワイヤクリンパ(132)と、前記被覆アンビル(123)と対で前記電線(6)の被覆(8)部分に前記端子金具(1)をかしめる被覆クリンパ(133)とを有し、
前記押圧機構(140)は、前記ワイヤクリンパ(132)を押し下げるワイヤクリンパ押圧部(ワイヤクリンパ押圧板152)と、前記被覆クリンパ(133)を押し下げる被覆クリンパ押圧部(被覆クリンパ押圧板153)と、前記ワイヤクリンパ押圧部(ワイヤクリンパ押圧板152)と前記被覆クリンパ押圧部(被覆クリンパ押圧板153)との相対的な高さ位置を調整するための高さ調整機構(160)とを備える
ことを特徴とする上記[1]に記載の端子圧着装置。
[3] 前記ワイヤクリンパ押圧部(ワイヤクリンパ押圧板152)及び前記被覆クリンパ押圧部(被覆クリンパ押圧板153)は、前記押圧機構(140)によって昇降される押圧ブロック(150)に取り付けられ、
前記高さ調整機構(160)は、前記押圧ブロック(150)と前記ワイヤクリンパ押圧部(ワイヤクリンパ押圧板152)との間または前記押圧ブロック(150)と前記被覆クリンパ押圧部(被覆クリンパ押圧板153)との間に挿抜されて両部材間の相対位置を変化させるための楔部(165)を有する
ことを特徴とする上記[2]に記載の端子圧着装置。
[4] 複数種類の端子金具(1)をそれぞれ電線(6)に圧着する複数対の前記アンビル(121)と前記クリンパ(131)を有するマルチアプリケータ(110)を備え、
前記マルチアプリケータ(110)は、前記圧着ポジション(A)に送り込まれる前記端子金具(1)に対応する対の前記アンビル(121)と前記クリンパ(131)が選択されて前記圧着ポジション(A)へ配置される
ことを特徴とする上記[1]〜[3]のいずれか1つに記載の端子圧着装置。
[5] 前記端子供給機構(41)には、各種の前記端子金具(1)をそれぞれ保持する複数の端子ホルダ(31)が配列された端子マガジン(21)が着脱可能に設けられ、
前記端子供給機構(41)は、前記端子マガジン(21)を移動させて前記端子ホルダ(31)に保持された前記端子金具(1)を前記圧着ポジション(A)へ搬送する
ことを特徴とする上記[1]〜[4]のいずれか1つに記載の端子圧着装置。
[6] 電線(6)に圧着される端子金具(1)が圧着ポジション(A)に搬送される前に、撮影装置(カメラ44)によって前記端子金具(1)の電線接続部(3)が上方から撮影される工程(端子撮影工程)と、
前記撮影装置(カメラ44)で撮影された映像に基づいて、前記端子金具(1)の位置を前記圧着ポジション(A)の所定位置に合わせる位置決め処理が行われる工程(端子位置決め工程)と、
複数対のアンビル(121)とクリンパ(131)のうちから圧着対象の前記端子金具(1)に対応する前記アンビル(121)及びクリンパ(131)の対が選択されて前記圧着ポジション(A)に配置される工程(アンビル及びクリンパ配置工程)と、
導体(7)が露出された前記電線(6)の端部が、前記圧着ポジション(A)に供給されて前記アンビル(121)上に配置された前記電線接続部(3)の上にセットされる工程(電線セット工程)と、
前記電線接続部(3)が、前記アンビル(121)及びクリンパ(131)の対によりかしめられる工程(端子かしめ工程)と、を含む
ことを特徴とする端子圧着方法。
[7] 前記電線接続部(3)における導体圧着部(4)のクリンプハイトに応じた前記クリンパ(131)におけるワイヤクリンパ(132)の押し下げ量を調整し、前記ワイヤクリンパ(132)の押し下げ量に合わせて、前記電線接続部(3)における被覆圧着部(5)のクリンプハイトに応じた前記クリンパ(131)における被覆クリンパ(133)の押し下げ量を調整する工程(クリンパ調整工程)を含む
ことを特徴とする上記[6]に記載の端子圧着方法。
[8] 前記端子金具(1)が、端子マガジン(21)に取り付けられた少なくとも1つの端子ホルダ(31)に保持される工程(端子保持工程)と、
前記端子ホルダ(31)に前記端子金具(1)を保持した前記端子マガジン(21)が、端子搬送方向に沿って前記圧着ポジション(A)へ向かって移動される工程(マガジン移動工程)と、を含む
ことを特徴とする上記[6]又は[7]に記載の端子圧着方法。
1:端子金具
6:電線
10:端子圧着装置
12:制御装置
21:端子マガジン
31:端子ホルダ
41:端子供給機構
43:水平移動機構(位置調整機構)
44:カメラ(撮影装置)
110:マルチアプリケータ
121:アンビル
122:ワイヤアンビル
123:被覆アンビル
131:クリンパ
132:ワイヤクリンパ
133:被覆クリンパ
140:押圧機構
150:押圧ブロック
152:ワイヤクリンパ押圧板(ワイヤクリンパ押圧部)
153:被覆クリンパ押圧板(被覆クリンパ押圧部)
160:高さ調整機構
165:楔部
A:圧着ポジション

Claims (8)

  1. 圧着ポジションに配置された端子金具を電線に圧着する端子圧着装置であって、
    前記圧着ポジションの下方に配置されるアンビルと、
    前記圧着ポジションの上方に配置されるクリンパと、
    前記クリンパを押し下げることで前記アンビルと前記クリンパとで前記電線に前記端子金具を圧着させる押圧機構と、
    前記圧着ポジションへ前記端子金具を搬送するための端子供給機構と、
    前記端子供給機構に設けられ、前記圧着ポジションに対する前記端子金具の位置を調整するための位置調整機構と、
    前記端子供給機構により前記圧着ポジションへ搬送された前記端子金具の電線接続部を撮影するための撮影装置と、
    前記撮影装置で撮影された映像に基づいて、前記端子供給機構により前記圧着ポジションへ搬送された前記端子金具の基準となる前記電線接続部の縁部の位置が前記圧着ポジションの所定位置に対してずれている位置ずれ量を検出し、前記検出された位置ずれ量に基づいて前記位置調整機構を制御して前記端子金具における前記電線接続部の位置を前記圧着ポジションの前記所定位置に合わせる位置決め処理を行うための制御装置と、
    を備える
    ことを特徴とする端子圧着装置。
  2. 前記アンビルは、ワイヤアンビルと、被覆アンビルとを有し、
    前記クリンパは、前記ワイヤアンビルと対で前記電線の導体に前記端子金具をかしめるワイヤクリンパと、前記被覆アンビルと対で前記電線の被覆部分に前記端子金具をかしめる被覆クリンパとを有し、
    前記押圧機構は、前記ワイヤクリンパを押し下げるワイヤクリンパ押圧部と、前記被覆クリンパを押し下げる被覆クリンパ押圧部と、前記ワイヤクリンパ押圧部と前記被覆クリンパ押圧部との相対的な高さ位置を調整するための高さ調整機構とを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の端子圧着装置。
  3. 前記ワイヤクリンパ押圧部及び前記被覆クリンパ押圧部は、前記押圧機構によって昇降される押圧ブロックに取り付けられ、
    前記高さ調整機構は、前記押圧ブロックと前記ワイヤクリンパ押圧部との間または前記押圧ブロックと前記被覆クリンパ押圧部との間に挿抜されて両部材間の相対位置を変化させるための楔部を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の端子圧着装置。
  4. 複数種類の端子金具をそれぞれ電線に圧着する複数対の前記アンビルと前記クリンパを有するマルチアプリケータを備え、
    前記マルチアプリケータは、前記圧着ポジションに送り込まれる前記端子金具に対応する対の前記アンビルと前記クリンパが選択されて前記圧着ポジションへ配置される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の端子圧着装置。
  5. 前記端子供給機構には、各種の前記端子金具をそれぞれ保持する複数の端子ホルダが配列された端子マガジンが着脱可能に設けられ、
    前記端子供給機構は、前記端子マガジンを移動させて前記端子ホルダに保持された前記端子金具を前記圧着ポジションへ搬送する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の端子圧着装置。
  6. 電線に圧着される端子金具が端子供給機構により圧着ポジションへ搬送される工程と、
    前記端子供給機構により前記圧着ポジションへ搬送された前記端子金具の電線接続部が撮影装置によって上方から撮影される工程と、
    前記撮影装置で撮影された映像に基づいて、前記端子供給機構により前記圧着ポジションへ搬送された前記端子金具の基準となる前記電線接続部の縁部の位置が前記圧着ポジションの所定位置に対してずれている位置ずれ量を検出し、前記検出された位置ずれ量に基づいて、前記端子供給機構に設けられた位置調整機構を制御して前記端子金具における前記電線接続部の位置を前記圧着ポジションの前記所定位置に合わせる位置決め処理が行われる工程と、
    複数対のアンビルとクリンパのうちから圧着対象の前記端子金具に対応する前記アンビル及びクリンパの対が選択されて前記圧着ポジションに配置される工程と、
    導体が露出された前記電線の端部が、前記圧着ポジションに供給されて前記アンビル上に配置された前記電線接続部の上にセットされる工程と、
    前記電線接続部が、前記アンビル及びクリンパの対によりかしめられる工程と、を含む
    ことを特徴とする端子圧着方法。
  7. 前記電線接続部における導体圧着部のクリンプハイトに応じた前記クリンパにおけるワイヤクリンパの押し下げ量を調整し、前記ワイヤクリンパの押し下げ量に合わせて、前記電線接続部における被覆圧着部のクリンプハイトに応じた前記クリンパにおける被覆クリンパの押し下げ量を調整する工程を含む
    ことを特徴とする請求項6に記載の端子圧着方法。
  8. 前記端子金具が、端子マガジンに取り付けられた少なくとも1つの端子ホルダに保持される工程と、
    前記端子ホルダに前記端子金具を保持した前記端子マガジンが、端子搬送方向に沿って前記圧着ポジションへ向かって移動される工程と、を含む
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の端子圧着方法。
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