JP6563463B2 - 屋内居住空間リフォーム構法及び屋内居住空間リフォーム体 - Google Patents
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Description
従来、このような場合には、建築業者又はリフォームの専門業者に依頼しなければならずリフォームに要するコストが嵩むと共に、特に、集合住宅の場合のリフォームの際には、躯体内部に形成された壁面部を取り壊す必要があり粉塵やゴミが発生すると共に、躯体に打ち込まれたボルト等を抜去する必要もあり、振動や騒音が発生することから、リフォーム工事期間中には当該住居から一度退去し、仮住まいでの生活が必要であり、居住者にはリフォームを行う場合には転居にコストが嵩み、居住者には大きな負担となっていた。
また、リフォームの際の振動や騒音により隣家や上層階や下層階の住人に迷惑をかけてしまう、という問題点もあった。
しかしながら、従来行われている集合住宅のリフォームの場合には、リフォーム業者がリフォーム工事の際に、躯体である壁等のコンクリート部分にボルト等を打ち込んでしまい、区分所有権を侵害してしまう場合もある、という問題点もあった。
従って、従来より、住宅等のリフォームに際し、リフォームに要するコストを低減することができると共に、周辺環境に影響を与えることなく、マンション等の集合住宅の場合の区分所有権を侵害することなくリフォームを行いたい、という要請があった。
本件出願人は、このような観点から先行技術の調査を行い、特許文献1〜3のような文献を発見した。
前記居室床面部の柱状フレーム材の設置部位には棒状固定部材が前記居室床面部上方へ向けて突設されていると共に、前記柱状フレーム材の下端部には床面固定用孔部が開設され、前記柱状フレーム材は、前記棒状固定部材が前記床面固定用孔部に挿通されることにより前記居室床面部上に立設され、前記柱状フレーム材は前記棒状.固定部材を介して着脱可能に前記居室床面部に固定され、
前記居住空間のリフォーム時には、前記空間画成部材を前記フレーム材から取り外して他の前記フレーム材へ前記空間画成部材を固定して新たな居住空間を形成するか、又は、前記柱状フレーム材を前記棒状固定部材から取り外すと共に前記梁状フレーム材を取り外し、前記取り外した梁状フレーム材と前記取り外した柱状フレーム材とにより新たな前記居住空間の骨組みを構成し、前記骨組みに前記空間画成部材を取り付けることを特徴とする。
さらに、フレーム材により構成された骨組みそのものを居室空間から撤去して、再構成して再度居室空間内に設置し、新たに構成された空間構成部材を骨組みに再度固定することによりリフォームを行うこともできる。
この場合には、建築業者、リフォーム業者に施工を依頼することが必要となる場合もあるが、骨組みを存置するリフォームの場合及び骨組みを撤去するリフォームの場合のいずれにおいても居住者は居住空間から一時的に転居する必要はなく、居室空間内において通常の生活を継続したままでリフォームを行うことが可能となる。
また、リフォーム時には、骨組みを形成するフレーム材はそのまま存置して、前記空間画成部材をフレーム材から取り外して、固定場所を変更することにより居住空間を再構成することができる。この作業は通常の日常大工作業とほぼ同様の作業の質及び量であることから、建築業者、リフォーム業者に依頼することなく居住者自ら行うことができる。
従って、請求項11記載の発明にあっては、前記複数のフレーム材は、床面部に立設される柱状フレーム材と、前記柱状フレーム材の間に掛け渡されて接合される梁状フレーム材とを備えていることから、柱状フレーム材、梁状フレーム材を組み合わせて接合することにより居住空間の骨格が形成される。
従って、請求項11記載の発明にあっては、前記柱状フレーム材は、前記躯体からなる壁面部に固定されることなく配置されていることから、リフォーム時に柱状フレーム材を取り外し又は新たに設置する場合であっても、従来のように躯体としての壁面部に打ち込まれたボルトを抜去したり、打ち込んだりする必要はない。
従って、請求項12記載の発明にあっては、前記梁状フレーム材は、前記躯体からなる天井部に固定されることなく配置されていることから、リフォーム時に梁状フレーム材を取り外し又は新たに設置する場合であっても、従来のように躯体としての天井部に打ち込まれたボルトを抜去したり、打ち込んだりする必要はない。
従って、請求項13記載の発明にあっては、前記空間画成部材は、壁形成部材、扉形成部材、引き戸形成部材であることから、居住者は居住空間のレイアウトに合わせて、フレーム材に壁形成部材、扉形成部材、引き戸形成部材を選択し、設置することができる。
従って、請求項14記載の発明にあっては、前記複数のフレーム材は、相互に同一幅寸法であって同一断面形状の長尺部材であることから、同一のフレーム材を作製、準備すればよく、異なる幅寸法のフレーム材を各種揃える必要はない。
従って、請求項17記載の発明にあっては、前記複数のフレーム材は、接合端部で、前記端部の凹部内において互いに接合部材により着脱可能に固定されることから、フレーム材は、相互に接合することができる。その結果、夫々、柱、梁などを構成し、居住空間を形成する枠体として形成される。また、接合部材は、凹部内に取り付けられることから接合部材が視認されにくい。
ここで、「生活必需品」とは、例えば、照明器具、ハンガー掛け、フック、テーブル等の居住者の生活に必要な様々な家具、小物等をいう。
その結果、一時的な転居に要する費用を削減することができると共に、居住者の生活環境を維持した状態でリフォームを行うことができ、コストを削減しつつ居住者の生活環境を維持した状態で快適にリフォームを行うことが可能となる。
即ち、骨組みを撤去するリフォームを行う場合であっても、骨組みを構成しているフレーム材は躯体には固定されていないことから、従来のように、特に、マンション等の集合住宅におけるリフォームの際に、居住壁面部を取り壊すために躯体壁部に打ち込まれたボルト等を抜去する等の作業がないため、躯体壁部に作業の影響を与える必要がない。
また、一般居住者であってもリフォーム時には、複数のフレーム材の接合を解除し、再度接合して組み立てることにより居住空間の骨組みを変更し、間取りを変えることができ
る。
その結果、マンション等の集合住宅におけるリフォーム時に、隣家、上層階、下層階に振動、騒音等の負担を掛けることがなく、また、マンション等の集合住宅における場合の区分所有権を一切侵害することがなく、コンプライアンスを遵守した、居住者が安心できる集合住宅の躯体により形成された各戸の全体の空間内のリフォームを行うことができる。
その結果、マンション等の集合住宅におけるリフォーム時に、隣家に振動、騒音等の負担を掛けることがなく、また、マンション等の集合住宅における場合の区分所有権を一切侵害することがなく、コンプライアンスを遵守した、居住者が安心できるリフォームを行うことができる。
また、リフォーム時には、骨組みを形成するフレーム材はそのまま存置して、前記空間画成部材をフレーム材から取り外して、固定場所を変更することにより居住空間を再構成して部分的な又は全面的なリフォームを行うことができる。この作業は通常の日曜大工作業とほぼ同様の作業の質及び量であることから、建築業者、リフォーム業者に依頼することなく居住者自ら行うことができる。その結果、従来よりもリフォームコストを低減した状態でリフォームを行うことが可能となる。
その結果、従来の様な居住壁面部を取り壊す作業を行う場合に発生していた振動、騒音、ゴミ、粉塵の発生がなく、居室内の居住者の生活に全く影響を与えることはない。さらに。隣室の居住空間への振動、騒音等の影響もないことから、特に、集合住宅の居住環境に良好なリフォームを提供することができる。
また、集合住宅における区分所有権を全く侵害することがなく、集合住宅の躯体により形成された各戸の全体の空間内においてコンプライアンスに適合したリフォームを行うことができる。
また、一般居住者であってもリフォーム時には、複数のフレーム材の接合を解除し、再度接合して組み立てることにより居住空間の骨組みを変更し、間取りを変えることができる。
その結果、マンション等の集合住宅におけるリフォーム時に、隣家、上層階、下層階に振動、騒音等の負担を掛けることがなく、また、マンション等の集合住宅における場合の区分所有権を一切侵害することがなく、コンプライアンスを遵守した、居住者が安心できるリフォームを行うことができる。
その結果、マンション等の集合住宅におけるリフォーム時に、隣家、上層階、下層階に振動、騒音等の負担を掛けることがなく、また、マンション等の集合住宅における場合の区分所有権を一切侵害することがなく、コンプライアンスを遵守した、居住者が安心できるリフォームを行うことができる。
その結果、夫々、柱、梁などを構成し、居住空間を形成する枠体として形成されことから、フレーム材は、外方からは接合部材が明確には視認されにくい状態で相互に接合することができるため、外観品質の高い骨組み構造を居室内に構築することができる。
〔全体構成〕
図1(A)及び(B)に示すように、本実施の形態に係る屋内居住空間リフォーム体100は、建物の躯体10により形成された居室空間11内に設置され、相互に着脱可能に接合され、居住空間の骨組みを形成する複数のフレーム材12と、フレーム材12に着脱可能に固定され、居住空間を形成する空間画成部材13とを備えている。
図1(A)及び(B)に示すように、複数のフレーム材12は、躯体床部上に形成された居室床面部23上に立設される柱状フレーム材12aと、柱状フレーム材12aの間に掛け渡されて接合される梁状フレーム材12bとを備えている。
柱状フレーム材12a及び梁状フレーム材12bにより屋内居住空間リフォーム体100の骨組み39が形成される。この骨組み39は、居住者の希望により、どのような居室を構成したいか、という希望に基づき建築業者等との打合せにより予め、予定、設計されている。
また、空間画成部材13は、図1、図7及び図8に示すように、板状部材からなり、例えば、壁形成部材32、扉形成部材33、引き戸形成部材34等である。
また、各側面部14、15、16、17に設けられた凹部18の幅寸法L3は34mmであり、深さ寸法L4は12mmである。
次に、屋内居住空間リフォーム体100とマンションの躯体10との関係を説明する。
図4は、マンションの一居室の断面図を示す。図4に示すように、躯体10により形成された居住空間11は、コンクリートスラブからなる躯体床部19と、コンクリート壁からなる躯体壁部20と、コンクリートスラブからなる躯体天井部21とにより画成されており、天井部21にはコンクリート梁22、22が居室空間11内側に突出形成されている。
そして、本実施の形態に係る屋内居住空間リフォーム体100の柱状フレーム材12aは、躯体10からなる躯体床部19上方に形成された居室床面部23に下端部が固定されていると共に、躯体10により形成された躯体壁部20に固定されることなく配置されている。
図5に示すように、柱状フレーム材12aの下端面部には床面固定用孔部27が開設されている。床面固定用孔部27は径寸法L5は略20mmであって深さ寸法L6は略30mmに形成されている。
一方、居室床面部23の柱状フレーム部12aの設置部位には直径20mmの棒状固定部材28が居室床面部23に、居室床面部23上に略20mm程度が突出するように打ち込まれて固定されており、柱状フレーム材12aの下端部の床面固定用孔部27内に棒状固定部材28を挿通させることにより柱状フレーム材12a−1及び12a―2の下端部を居室床面部23に固定させた状態で居室床面部23上に立設されている。
従って、図4から明らかなように、柱状フレーム材12a―1及び12a―2は、いずれも躯体壁部20には機械的、構造的に固定されていない状態で居室空間11内に立設されている。
なお、柱状フレーム材12a―2を居室壁面部29に当接させて立設する場合には、居室壁面部29に対向する凹部18内に、居室壁面部に固定された凹部18内に収まる幅寸法の長尺状の棒状固定部材を配設してもよい。この場合には、柱状フレーム材12aの居室壁面部29への高さ方向に沿った固定がされ、さらに耐震効果を向上させることができる。このような構造は特に、高層階における居室の場合には、耐震性能の向上の観点から有効である。
そして、一方の柱状フレーム材12a―1の先端部と他方の柱状フレーム材12a―2の中間部との間には梁状フレーム材12bが、コンクリート梁22の下面部22aに当接する状態で架設されている。
図6に示すように、本実施の形態にあっては、柱状フレーム材12aと梁状フレーム材12bは、接合端部において側面L字状の接合部材37により着脱可能に固定されている。
その結果、接合部材37により複数のフレーム材12が互いに接合固定されることにより、図1に示すように居室区間11内に骨組み39が形成される。
次に、空間画成部材13について説明する。図1(A)に示すように、空間画成部材13は板状部材からなり、例えば、図1(A)及び(B)に示す壁形成部材32、図8に示す扉形成部材33、図7に示す引き戸形成部材34等であって、フレーム材12からなる骨組み39に着脱可能に固定されることにより居住空間を画成するように構成されている。
即ち、空間画成部材13は、予め、居住者の希望する居室案に基づき構成された骨組み39をベースとして、骨組み39を構成する各フレーム材12により適宜形成される空隙の高さ寸法及び幅寸法に適合する長さ寸法及び幅寸法に裁断形成された板状部材からなる空間形成部材13が多種類予め準備されている。
例えば、図1の施工例においては、空間画成部材13としては、壁面部を形成する複数枚の平面長方形状の壁形成部材32と、本棚部構成部材60が準備されている。
また、同様に、図1(A)に示す一対の柱状フレーム材12a、12a及び梁状フレーム材12bとにより形成される、空隙Aよりも大きな空隙Bに、柱状フレーム材12aに沿わせて壁形成部材33を固定することにより、図1(B)に示すように、中尺梁部43と柱部45の間に壁部H2を形成する。
また、図1(A)に示す一対の柱状フレーム材12a、12a及び梁状フレーム材12bとにより形成される空隙Cに壁形成部材32を同様にして固定することにより、短尺梁部44と、短尺梁部44に接合された柱部45との間に、壁部H1に対向した配置される壁部H3を形成する。
従って、図1(B)に示すように、本棚構成部材60を、長尺梁部42と、長尺梁部42に接合された6本の柱部45・・・との間に固定することにより直方体状の居室空間11を長さ方向に大きく仕切る壁部H4及びその壁部H4の一側面側に形成された本棚H5、H5を形成することができる。
さらに、図8に示すように、柱状フレーム材12aの中間部に接合固定された梁状フレーム材12bとの間に、戸棚等を形成するための扉形成部材33を、端部において水平方向に回動可能に軸支させることにより、観音開きできるように構成された収納部の扉89を形成して空間を利用することもできる。
図8〜図10に示すように、本実施の形態に係る屋内居住空間リフォーム体100には、適宜、必要に応じて居室での生活に必要な生活必需品を固定することができる。
即ち、各フレーム材12に設けられている溝状の凹部18を利用することにより、各種の生活に必要な備品を適宜固定することができる。生活必需品としては、例えば、本棚、椅子、テーブル、照明器具、フック等の居住者の生活に必要な様々な家具、小物である。
この収納式のテーブル51は、柱状フレーム材12aにより形成された柱部52の高さ方向中間部において幅方向一端部が回動可能に支持された細長長方形板状のテーブル本体61と、テーブル本体61の幅方向他端部であって長さ方向両端部に固定金具53により取り付けられたチェーン部材62とを備え、チェーン部材62の他端部は取付金具55により柱部52に固定されている。
〔屋内居住空間リフォーム構法〕
図11に示すように、本実施の形態に係る屋内居住空間リフォーム構法にあっては、建物の躯体により形成された空間内に相互に着脱可能に接合され、居住空間の骨組みを形成する複数のフレーム材12を設置する骨組み作成設置工程101と、フレーム材12に空間画成部材13を着脱可能に固定して居住空間を形成する空間画成工程102と、生活必需品装着工程103とを備えている。
また、上記のように、凹部18の幅寸法に適合して形成された取付金具53、55等を介して生活必需品を固定するものであることから、この固定作業も日曜大工作業と同程度のものであり、居住者自らが容易に行うことができる。
その結果、自らが居住する居室空間11内において、適宜居住形態に合わせて居室空間11内をカスタマイズすることができる。
次に、本発明に係る本発明に係る屋内居住空間リフォーム構法及び屋内居住空間リフォーム体を利用してマンション等の集合住宅におけるリフォームを行う場合について説明する。
図12には、A〜Dの四つのタイプのリフォームの例が図示されているが、いずれも同一の構成の骨組みを利用している。即ち、柱状フレーム材12aの配置はいずれも同一であるが、空間形成部材13の配置のみが異なっている。空間形成部材13の配置の変更により適宜、居室構成を変更することができる。
図12に示すリフォームプランにおいて、いずれのタイプの場合においても、浴室69の構成及び配置は同一であり、それ以外のスペースが変更されている。以下個別に説明する。
このタイプでは、躯体柱部81の平面左側に隣接して引き戸による空間画成部材70を設置して浴室69の隣のスペースを大型のウォークインクローゼット71として形成している。また、窓開口部72とウォークインクローゼット71との間の空間全体を居室としている。符号73は梁状フレーム材であって、梁状フレーム材73の窓開口部72側を寝室74とし、ウォークインクローゼット71と梁状フレーム材73との間を前室79としている。
なお、寝室74と前室79との間には空間画成部材は設置されておらず、梁状フレーム材73が中間に配設されているのみであることから、寝室74と前室79との間には壁面部は形成されず、連続した大きな居室空間が形成されている。
また、寝室74の窓開口部72側には空間形成部材は設置されておらず、上記同様に梁状フレーム材84のみが配設されている。なお、符号75は押入れ、76はシューズインクローゼットである。また、符号77は玄関、78は廊下である。
BタイプではAタイプにおける寝室74の空間に変更はないが、引き戸による空間画成部材70を躯体柱部81の平面右側に隣接して設置すると共に、Aタイプにおける寝室74の空間の反開口部72側を壁面部としての空間画成部材80により仕切ることによりAタイプよりも小型のウォークインクローゼット71bを形成していると共に窓開口部72に面した空間は茶室84として使用するようにしている。符号82はシューズインクローゼット76を形成するための柱状フレーム材である。
そして、浴室69と空間形成部材70との間の大きな空間を寝室74bとして形成している。その他の構成はAタイプと同様である。
Cタイプではウォークインクローゼット71の大きさ、位置に変更はないが、Bタイプにおける柱状フレーム材82を撤去してBタイプにおける押入れ75及びシューズインクローゼット76をつぶして窓開口部72に面した大きな空間を形成し、この空間を仕事室81として形成している。それ以外にBタイプとの間で変更はない。
Dタイプにおいては、引き戸による空間画成部材70を、Aタイプと同様に、躯体柱部81の平面左側に隣接して配置し、浴室69との間に第一の子供部屋85を形成すると共に、Bタイプ及びCタイプにおける壁面部としての空間画成部材80の代わりに引き戸としての空間画成部材86を設置し、窓開口部72との間を第二の子供部屋87を形成している。
また、Cタイプにおける仕事室81にBタイプにおける柱状フレーム材82及び、柱状フレーム材82の窓開口部72側に対向して配置される新たな柱状フレーム材83を設置して柱状フレーム材82及び83に壁部としての空間画成部材13を接合すると共に、躯体柱部91に隣接して設けられた柱状フレーム材90との間に壁部としての空間画成部材13を接合することにより部分的に仕切り、さらにCタイプにおける梁状フレーム材72を撤去して、第二の子供部屋87及び大型のシューズインクローゼット84を形成している。なお、符号88はスタディルームである。
さらに、集合住宅におけるリフォームで問題となる隣家、上層階、下層階の住居への騒音、振動もなく。静粛で周辺環境に影響を及ぼさないリフォームを行うことができる。これらの点が従来のマンション等の集合住宅におけるリフォームとの大きな相違点である。
このようなリフォームは空間画成部材13の骨組み39からの撤去及び再度の取付固定のみの作業でよいことから、居住者自らが日曜大工作業と同程度の作業量を以て、かつ、当該居住空間から外部へ移動することなく、また、家具等を大幅に移動することなく、簡便にかつリフォーム業者、建築工事業者に依頼せずに、リフォームに要するコストを削減してリフォームを行うことができる。
この作業には、リフォーム業者、建築業者に依頼することが必要となる場合があるが、骨組み39は上記のように躯体床部19、躯体壁部20、躯体天井部21には機械的、構造的に接合固定されないように構成されていることから、従来のように、居住壁面部を形成する際にボルト等を躯体に打ち込む必要はないと共に、リフォームの際にも全く躯体壁面部、躯体天井部には触れることなくリフォームを行える。
また、上記のように骨組み及び空間形成部材は躯体には全く固定されないように構成されていることから、マンション等の集合住宅における場合の区分所有権を一切侵害することがなく、コンプライアンスを遵守した、居住者が安心できるリフォームを行うことができる。
本実施の形態にあっては本発明に係る屋内居住空間リフォーム構法及び屋内居住空間リフォーム体を、マンション等の集合住宅に適用し、リフォームを行う場合を例に説明したが、上記実施の形態に限定されず、戸建ての住宅、建築物に適用してリフォームを行うこともできる。
11…居室空間
12…フレーム材
12a…柱状フレーム材
12b…梁状フレーム材
13…空間画成部材
14…側面部
15…側面部
16…側面部
17…側面部
18…凹部
19…躯体床部
20…躯体壁部
21…躯体天井部
22…コンクリート梁
23…居室床面部
24…パーティクルボード又は木毛セメント板
25…フローリング材
26…支持脚
27…固定用孔部
28…柱状固定部材
29:居室壁面部
30…断熱材
31…化粧材
32:壁形成部材
33:扉形成部材
34:引き戸形成部材
35:躯体天井部
36:壁仕上面
37:接合部材
38:ビス
39:骨組み
40:棚部
41:袖部材
42:長尺梁部
43:中尺梁部
44:短尺梁部
45:柱部
46:レール部
47:梁部
49:引き戸
50:窓開口部
51:テーブル
52:柱部
53:固定金具
54:柱部
55:取付金具
56:居室壁面部
57:躯体開口部
58:天井仕上面部
59:床面形成材
60:本棚構成部材
61:テーブル本体
62:チェーン部材
63:固定面部
64:取付孔部
65:取付部
66:ビス
67:フック部
68:照明器具
69:浴室
70:空間形成部材
71:ウォークインクローゼット
72:窓開口部
73:梁状フレーム材
74:寝室
75:押入れ
76:シューズインクローゼット
77:玄関
78:廊下
79:前室
80:空間画成部材
81:仕事室
82:柱状フレーム材
83:柱状フレーム材
84:シューズインクローゼット
85:第一の子供部屋
87:第二の子供部屋
88:スタディルーム
89:扉
90:柱状フレーム材
91:躯体柱部
100:屋内居住空間リフォーム体
101:骨組み形成設置工程
102:空間画成工程
103:生活必需品装着工程
A 空隙
B 空隙
C 空隙
H1 壁部
H2 壁部
H3 壁部
H4 壁部
H5 壁部
Claims (20)
- 集合住宅の躯体により形成された各戸の全体の空間内に相互に着脱可能に接合され、居住空間の骨組みを形成する複数のフレーム材を前記躯体に固定することなく設置する工程と、前記フレーム材に空間画成部材を着脱可能に固定して居住空間を形成する工程とを備え、前記躯体により形成された各戸の空間内全体に亘ってリフォーム可能な居住空間を形成する屋内居住空間リフォーム構法であって、
前記複数のフレーム材は、前記躯体により構成される床面部の上方に所定間隔を置いて配置された居室床面部に立設される柱状フレーム材と、前記柱状フレーム材の間に掛け渡されて接合される梁状フレーム材とを備えた前記居住空間の骨組みを形成し、
前記柱状フレーム材は、前記居室床面部に下端部が固定されていると共に、前記躯体からなる壁面部に固定されることなく配置され、
前記居室床面部の柱状フレーム材の設置部位には棒状固定部材が前記居室床面部上方へ向けて突設されていると共に、前記柱状フレーム材の下端部には床面固定用孔部が開設され、前記柱状フレーム材は、前記棒状固定部材が前記床面固定用孔部に挿通されることにより前記居室床面部上に立設され、前記柱状フレーム材は前記棒状固定部材を介して着脱可能に前記居室床面部に固定され、
前記居住空間のリフォーム時には、前記空間画成部材を前記フレーム材から取り外して他の前記フレーム材へ前記空間画成部材を固定して新たな居住空間を形成するか、又は、前記柱状フレーム材を前記棒状固定部材から取り外すと共に前記梁状フレーム材を取り外し、前記取り外した梁状フレーム材と前記取り外した柱状フレーム材とにより新たな前記居住空間の骨組みを構成し、前記骨組みに前記空間画成部材を取り付けることを特徴とする屋内居住空間リフォーム構法。 - 前記梁状フレーム材は、前記躯体からなる天井部に固定されることなく配置されていることを特徴とする請求項1記載の屋内居住空間リフォーム構法。
- 前記空間画成部材は、壁形成部材、扉形成部材又は引き戸形成部材であることを特徴とする請求項1記載の屋内居住空間リフォーム構法。
- 前記複数のフレーム材は、相互に同一幅寸法であって同一断面形状の長尺部材であることを特徴とする請求項1に記載の屋内居住空間リフォーム構法。
- 前記フレーム材の断面形状は方形状であって、各側面部には凹部が設けられていることを特徴とする請求項4項に記載の屋内居住空間リフォーム構法。
- 前記凹部は、断面方形であって、前記フレーム材の各側面部において夫々幅寸法中央に設けられ、長さ方向全域に亘って同一の幅寸法及び深さ寸法の溝状に形成されていること
を特徴とする請求項5記載の屋内居住空間リフォーム構法。 - 前記フレーム材は、接合端部で、前記端部の凹部内において互いに接合部材により着脱可能に固定されていることを特徴とする請求項5項に記載の屋内居住空間リフォーム構法。
- 前記フレーム材に生活必需品を固定する工程をさらに有することを特徴とする請求項1記載の屋内居住空間リフォーム構法。
- 前記棒状固定部材は前記居室床面部上に20m乃至30mm突出して配設されていると共に、前記床面固定用孔部の深さ寸法は30mmに形成されていることを特徴とする請求項1記載の屋内居住空間リフォーム構法。
- 前記棒状固定部材は直径20mmであると共に前記床面固定用孔部は直径20mmに形成されていることを特徴とする請求項1記載の屋内居住空間リフォーム構法。
- 集合住宅の躯体により形成された各戸の全体の空間内に設置されると共に相互に着脱可能に接合され、前記躯体に固定されることなく居住空間の骨組みを形成する複数のフレーム材と、前記フレーム材に着脱可能に固定され、居住空間を形成する空間画成部材とを備え、前記躯体により形成された各戸の空間内全体に亘ってリフォーム可能な居住空間を形成する屋内居住空間リフォーム体であって、
前記複数のフレーム材は、前記躯体により構成される床面部の上方に所定間隔を置いて配置された居室床面部に立設される柱状フレーム材と、前記柱状フレーム材の間に掛け渡されて接合される梁状フレーム材とを備えた骨組みを形成し、
前記柱状フレーム材は、前記居室床面部に下端部が固定されていると共に、前記躯体からなる壁面部に固定されることなく配置され、
前記居室床面部の柱状フレーム材の設置部位には棒状固定部材が前記居室床面部上方へ向けて突設されていると共に、前記柱状フレーム材の下端部には床面固定用孔部が開設され、前記柱状フレーム材は、前記棒状固定部材が前記床面固定用孔部に挿通されることにより前記居室床面部上に立設され、前記柱状フレーム材は前記棒状固定部材を介して着脱可能に前記居室床面部に固定され、
前記居住空間のリフォーム時には、前記空間画成部材が上記柱状フレーム材から取り外されて他の前記柱状フレーム材へ前記空間画成部材が固定されることにより新たな前記居住空間が形成されるか、又は、前記柱状フレーム材が前記棒状固定部材から取り外されると共に前記梁状フレーム材も取り外され、前記取り外した梁状フレーム材と前記取り外した柱状フレーム材とにより新たな前記居住空間の骨組みが構成され、前記骨組みに前記空間画成部材が取り付けられることを特徴とする屋内居住空間リフォーム体。 - 前記梁状フレーム材は、前記躯体からなる天井部に固定されることなく配置されていることを特徴とする請求項11記載の屋内居住空間リフォーム体。
- 前記空間画成部材は、壁形成部材、扉形成部材又は引き戸形成部材であることを特徴とする請求項11記載の屋内居住空間リフォーム体。
- 前記複数のフレーム材は、相互に同一幅寸法であって同一断面形状の長尺部材であることを特徴とする請求項11に記載の屋内居住空間リフォーム体。
- 前記フレーム材の断面形状は方形状であって、各側面部には凹部が設けられていることを特徴とする請求項14項に記載の屋内居住空間リフォーム体。
- 前記凹部は、断面方形であって、前記フレーム材の各側面部において夫々幅寸法中央に設けられ、長さ方向全域に亘って同一の幅寸法及び深さ寸法の溝状に形成されていることを特徴とする請求項15記載の屋内居住空間リフォーム体。
- 前記フレーム材は、接合端部で、前記端部の凹部内において互いに接合部材により着脱可能に固定されることを特徴とする請求項15記載の屋内居住空間リフォーム体。
- 前記凹部には生活必需品が固定されることを特徴とする請求項15記載の屋内居住空間リフォーム体。
- 前記棒状固定部材は前記居室床面部上に20mm乃至30mm突出して配設されていると共に、前記床面固定用孔部の深さ寸法は30mmに形成されていることを特徴とする請求項11記載の屋内居住空間リフォーム体。
- 前記棒状固定部材は直径20mmであると共に前記床面固定用孔部は直径20mmに形成されていることを特徴とする請求項11記載の屋内居住空間リフォーム体。
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