JP6562802B2 - 屋上配管ボックスとその設置方法 - Google Patents

屋上配管ボックスとその設置方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6562802B2
JP6562802B2 JP2015192566A JP2015192566A JP6562802B2 JP 6562802 B2 JP6562802 B2 JP 6562802B2 JP 2015192566 A JP2015192566 A JP 2015192566A JP 2015192566 A JP2015192566 A JP 2015192566A JP 6562802 B2 JP6562802 B2 JP 6562802B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
hole
roof
lower support
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015192566A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017066699A (ja
Inventor
来栖 徳治
徳治 来栖
Original Assignee
株式会社長谷工コーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社長谷工コーポレーション filed Critical 株式会社長谷工コーポレーション
Priority to JP2015192566A priority Critical patent/JP6562802B2/ja
Publication of JP2017066699A publication Critical patent/JP2017066699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6562802B2 publication Critical patent/JP6562802B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supports For Pipes And Cables (AREA)

Description

本発明は、屋上のコンクリートスラブを貫通して給水管等を配管する際に設ける通称ハト小屋と呼ばれる屋上配管ボックスとその設置方法に関する。
「ハト小屋」とは、屋上に配置する配管をメーターボックスなどから屋上へ貫通させる場合に、その防水対策として小屋を設け、その側面から配管を水平に取り出すものである。
従来、ハト小屋は、通常、屋上スラブ打設後にコンクリートで造成される。ハト小屋をコンクリートで造成する湿式工法の場合、墨出し、型枠、配筋、コンクリート打設、型枠ばらし、防水、モルタル仕上げなど多くの工程が必要であり、躯体工事および設備工事に手間がかかる。
そこで、屋上スラブ打設後に、予め製造したユニットを用いて、屋上にハト小屋を設置することが提案されている(例えば特許文献1、非特許文献1)。
特許文献1の「ハト小屋」は、屋上スラブに開けられた貫通孔に被せるように屋上スラブ上に設置して、貫通孔の箇所を防水するハト小屋である。屋上スラブ上に設置されるハト小屋本体は合成樹脂発泡材で形成され、合成樹脂発泡材の表面にはネット材を介して樹脂モルタル層が積層される。
非特許文献1の「屋上多目的ユニット」は、上部、中間、下部の3つのユニットで構成される。上部ユニットは、FRP製の蓋である。中間ユニットは、FRC製であり、この側面をホールソーで穴を開けて配管やダクトを通す。中間ユニットの下部のスカート状部分は、下部ユニットの防水層の水平固定部を覆い、雨が吹き込むのを防ぐようになっている。下部ユニットは、FRC製であり、屋上スラブと接続し防水層の立ち上がり部分を固定する。
特開2009−34010号公報
屋上多目的ユニット、プレハブハト小屋、[online]、昭和電工建材株式会社、[平成27年9月18日検索]、インターネット<URL:http://www.kensetsu−plaza.com/catalog/post/6352>
特許文献1の「ハト小屋」は、本体が合成樹脂発泡材で形成されているのでコンクリート製に比べて軽量化できる利点がある。しかし、蓋部以外は一体構造であるため、全体が大型となり、搬送が困難である。また、上部開口部を蓋部で閉鎖した後、蓋部の表面に、ネット材を張り、その上から樹脂モルタルを塗布し、樹脂モルタル層を形成するので、組立と養生に時間と手間がかかる。また、筒状部の貫通孔に嵌められている金属パイプを通して配管を外に導出するので、配管寸法が異なる場合には適用できない。また、組立完了後は、樹脂モルタル層とネット材を切除しない限り蓋部を外して内部点検ができない。
非特許文献1の「屋上多目的ユニット」は、FRC製の中間ユニットの側面をホールソーで穴を開けて配管やダクトを通すため、穴開けに手間がかかる。また、下部ユニットを屋上スラブに固定すると、これに連結される中間ユニットの配管取り出し方向が固定されてしまい、配管取り出し方向の変更や微調整ができない。また、ホールソーで開けた穴と配管との隙間からパッキン又はシールの劣化により雨水が侵入すると屋上多目的ユニットの内部に溜まり、屋上の雨漏りの原因となる。また、中間ユニットと下部ユニットがFRC製であり、重量が大きく(例えば、約50kg以上)、搬送、設置に揚重機(クレーン)が不可欠であり、手間がかかる。
また、特許文献1と非特許文献1の場合、ハト小屋の完成後に、その内部で、屋上のコンクリートスラブを貫通する鉛直管に水平管を連結する必要があり、その作業空間を確保するため、設置面積(見付面積)及び体積が大型化する。
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、鉛直管に水平管を連結するための作業空間を不要にすることができ、見付面積、体積及び重量を大幅に小さくすることができ、クレーンを用いずに搬送及び組立ができる屋上配管ボックスとその設置方法を提供することにある。
本発明によれば、屋上のコンクリートスラブを貫通して立ち上がる配管を防雨する屋上配管ボックスであって、
前記配管は鉛直管と水平管を有しており、
下端が前記鉛直管を囲んで前記コンクリートスラブに固定され、鉛直上方に延びる中空円筒形の下部支持管と、
前記鉛直管を通す開口孔を有し前記下部支持管の上端に連結される底板と、前記底板の外縁部から上方に延び上端が開口する筒部と、を有する上部本体と、を備え、
前記筒部は、その外周面に鉛直な外平面と、該外平面に設けられ上端まで延びる切欠き孔と、を有しており、
さらに、前記外平面に固定される貫通孔パネルと、前記筒部の前記上端を開閉可能に閉鎖するルーフと、を備え、
前記貫通孔パネルは、前記切欠き孔を塞いで前記外平面に固定される固定板と、該固定板を貫通して前記水平管を水平に通す中空管とを有し、
前記ルーフは、前記筒部の前記上端と前記固定板の上端とを囲む鍔部を有する、屋上配管ボックスが提供される。
前記切欠き孔の下部内面は、外側に向けて下方に傾斜するテーパ面であり、
前記外平面は、前記貫通孔パネルの前記固定板との間に、前記切欠き孔の下部に設けられ前記切欠き孔から前記固定板の外部まで下方に延びる水抜き溝を有する。
前記水平管の取り出し方向に合わせて前記切欠き孔を位置決めし、前記底板と前記下部支持管の前記上端とを連結する固定金具を備える。
前記下部支持管は、硬質塩化ビニル管であり、
前記上部本体は、ガラス繊維で補強したセメント製であり、
前記貫通孔パネルは、金属製又は前記セメント製である。
前記配管は、給水管、連結送水管、臭突管、ダクト、又はケーブルである。
また本発明によれば、屋上のコンクリートスラブを貫通して立ち上がる配管を防雨する屋上配管ボックスの設置方法であって、
前記配管は鉛直管と水平管を有しており、
(A)中空円筒形の下部支持管と、
開口孔、上端の開口、及び上端まで延びる切欠き孔を有する上部本体と、
前記切欠き孔を塞ぐ固定板と、前記固定板を貫通して前記水平管を水平に通す中空管とを有する貫通孔パネルと、を準備する準備工程と、
(B)前記下部支持管の内側に前記鉛直管を通し、前記鉛直管を囲んで前記下部支持管の下端を前記コンクリートスラブに固定する下部固定工程と、
(C)前記鉛直管の上端部が開放された状態で前記鉛直管に前記水平管を連結する水平管連結工程と、
(D)前記開口孔の内側に前記鉛直管を通し、前記水平管の取り出し方向に合わせて前記切欠き孔を位置決めし、前記上部本体の底板を前記下部支持管の上端に連結する上部固定工程と、
(E)前記中空管の内側に前記水平管を通し、前記貫通孔パネルを前記上部本体の筒部の外平面に固定するパネル固定工程と、
(F)前記筒部の前記上端と前記固定板の上端とを鍔部で囲んで、前記筒部の前記上端をルーフで開閉可能に閉鎖するルーフ固定工程と、を有する、屋上配管ボックスの設置方法が提供される。
さらに、前記コンクリートスラブの上面に、前記下部支持管の周りまで断熱材を敷設し、その上に防水層を形成する後処理工程を有する。
本発明によれば、下部支持管が中空円筒形なので、屋上のコンクリートスラブを貫通する配管(鉛直管)に対し、下部支持管の内側に鉛直管を通し、鉛直管を囲んで下部支持管の下端を前記コンクリートスラブに固定することができる。
次いで、下部支持管の固定後、上部本体の連結前に、鉛直管の上端部が開放された状態で鉛直管の上端に水平管を連結することができる。
また、上部本体が、開口孔、上端の開口、及び上端まで延びる切欠き孔を有するので、鉛直管の上端に水平管を連結後、開口孔の内側に配管を通し、水平管の取り出し方向に合わせて切欠き孔を位置決めし、上部本体の底板を下部支持管の上端部に連結することができる。
さらに、貫通孔パネルが切欠き孔を塞ぐ固定板と、固定板を貫通して水平管を水平に通す中空管を有するので、中空管の内側に水平管を通し、貫通孔パネルを筒部の外平面に固定することができる。
従って、本発明によれば、上部本体の連結前に、鉛直管の上端部が開放された状態で鉛直管の上端に水平管を連結することができるので、内部で水平管を連結する作業空間を不要にすることができる。
その結果、設置面積(見付面積)、体積及び重量を大幅に小さくすることができ、揚重機(クレーン)を用いずに搬送及び組立ができる。
本発明による屋上配管ボックスの第1実施形態図である。 図1の分解説明図である。 図1(A)の上部拡大図である。 本発明による屋上配管ボックスの第2〜4実施形態図である。 本発明による屋上配管ボックスの設置方法の全体フロー図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明による屋上配管ボックス10の第1実施形態図である。この図において、(A)は縦断面図、(B)は(A)の右側面図である。
本発明の屋上配管ボックス10は、屋上のコンクリートスラブ2を貫通して立ち上がる配管1を防雨する機能を有する。
この例において、配管1は連結送水管又は臭突管であり、屋上のコンクリートスラブ2を貫通して設置されている。配管1は、コンクリートスラブ2を貫通する鉛直管1aと、鉛直管1aの上端に固定されたエルボ1bと、エルボ1bから水平に延びる水平管1cとを有する。水平管1cの外方端は、軸線に直交する断面を有するのがよい。水平管1cの長さは、屋上配管ボックス10の外部まで延びる限りで任意であるが短いほうがよい。
図1において、鉛直管1aと水平管1cは、呼び径150(外径約165mm)の鋼管である。しかし、本発明はこれに限定されず、呼び径20〜150の範囲の配管1に適用することができる。本発明において、配管1は、ダクト及び配線(ケーブル)を含むものとする。
本発明において、配管1の鉛直管1aと水平管1cの寸法が相違してもよい。
また、屋上のコンクリートスラブ2を貫通して設置されている配管1は、鉛直管1aのみであることが好ましい。なお本発明はこの構成に限定されず、屋上のコンクリートスラブ2を貫通して設置されている配管1に、エルボ1b又はその他の管継手が連結されていてもよい。また、配管1は、本発明が適用できる限りで、管継手を用いない曲管、ダクト、又は配線(ケーブル)であってもよい。
図1において、本発明の屋上配管ボックス10は、下部支持管12、上部本体14、ルーフ16、および貫通孔パネル18を備える。
図2は、図1の分解説明図であり、(A)は図1(A)の分解説明図、(B)は図1(B)の分解説明図である。
図1、図2において、下部支持管12は、中空円筒形であり、下端12aが配管1(鉛直管1a)を囲んでコンクリートスラブ2に固定され、鉛直上方に延び、上端12bが開口する。下端12aと上端12bは、軸線に直交する断面を有するのがよい。
また下部支持管12の長さは、コンクリートスラブ2の上面に固定した際に、鉛直管1aの上部が上端12bより上方に位置するように設定するのがよい。
この例において、下部支持管12は、呼び径350(外径約370mm、肉厚約10mm)の硬質塩化ビニル管、好ましくはVU管(塩ビ薄肉管)である。なお下部支持管12は、この構成に限定されず、その他のVU管又はVP管(塩ビ厚肉管)であってもよく、その他の材質(例えばGRC製)であってもよい。
下部支持管12の下端12aは、複数組(例えば4組)の固定金具20a(例えばL形アングル)、固定ボルト21a、及びアンカー22によりコンクリートスラブ2の上面に固定される。
上部本体14は、底板14aと筒部14bとを有する。
上部本体14(底板14aと筒部14b)は、有機繊維より引張強度が高いガラス繊維で補強したセメント製(GRC製)の一体部品であることが好ましい。
底板14aは、配管1を通す開口孔15aを有する。開口孔15aは、下部支持管12の上端内径より小さい円形であるのがよい。
底板14aの外縁部は、下部支持管12の上端12bより外方かつ下方に張出しており、上端12bに雨水が侵入するのを防ぐようになっている。
図2に示すように、上部本体14の底板14aと下部支持管12の上端面との間には、パッキン23aが挟持される。
図3に示すように、底板14aの内縁部は、下部支持管12の上端内面より内方かつ下方に張出しており、外縁部と内縁部との間の上方に凹んだ位置にパッキン23aを挟持するのがよい。
また底板14aは、下部支持管12の上端部に複数組(例えば4組)の固定金具20b(例えばL形アングル)と固定ボルト21bにより連結される。
上述した構成により、上部本体14の底板14aと下部支持管12の上端12bとの隙間からの雨水の侵入を防ぐことができる。
筒部14bは、底板14aの外縁部から開口孔15aを囲んで上方に延び上端が開口する。筒部14bの内寸法は、管継手(例えばエルボ1b)の全体と、鉛直管1aの上部及び水平管1cの内端部を含む大きさであるのがよい。
また、筒部14bは、その外周面に設けられた鉛直な外平面14cと、外平面14cに設けられ上端まで延びる切欠き孔15bとを有する。
外平面14cは、1つに限定されず、2以上であってもよい。また切欠き孔15bも1つに限定されず、2以上であってもよい。
上述した固定金具20bは、配管1の水平管1cの取り出し方向に合わせて切欠き孔15bを位置決めした状態で、上部本体14の底板14aと下部支持管12の上端部とを連結するのがよい。
この構成により、組立完了後であっても配管等(水平管1c)の取り出し方向を自由に変更できる。
図2に示すように、この例において、切欠き孔15bは、下部の半円形孔と1対の傾斜した側面とからなるU字形状である。半円形孔の半径は、対象とする水平管1cの最大半径より大きく設定されている。また、1対の傾斜した側面は、上部本体14の製造時に型枠から外れ易いように、例えば5〜10度に設定されている。
なお、本例では、1対の傾斜した側面としたが、平行側面であってもよい。
この例において、筒部14bは、矩形筒形であり、上端は軸線に対して傾斜した断面を有する。この傾斜は、ルーフ16上の雨水が外平面14cの反対側(図1(A)において左側)に流れるように、反対側が低くなるように設定されている。傾斜角度は例えば5〜10度である。
ルーフ16は、上部本体14の上端を開閉可能に閉鎖する。ルーフ16は、GRC製又はFRP製の一体部品であることが好ましい。
この例において、ルーフ16は、上面視で矩形の平板であり、その四隅に下方に張出した鍔部16aを有する。また鍔部16aの内側に位置するルーフ16の下面は、上部本体14の上端全体と固定板18a(後述する)の上端を覆う大きさを有する。鍔部16aは、筒部14bの上端と固定板18aの上端とを囲むようになっている。
ルーフ16は、上部本体14の上端部に、複数組(例えば4組)の固定金具20c(例えばL形アングル)と固定ボルト21cより連結される。
図2に示すように、ルーフ16の下面と上部本体14の上端との間には、パッキン23bが挟持され、その間を液密にシールする。
この構成により、ルーフ16の下面と上部本体14(及び固定板18a)の上端との隙間からの雨水の侵入を防ぐことができる。
貫通孔パネル18は、筒部14bの外平面14cに固定される。貫通孔パネル18は、金属製又はGRC製の一体部品であるのがよい。
貫通孔パネル18は、切欠き孔15bを塞いで外平面14cに複数(この例で4つ)の固定ボルト21dで固定される固定板18aと、固定板18aを貫通して水平管1cを水平に通す中空管18bとを有する。
固定板18aは、この例ではU字形の平板であり、切欠き孔15bの全体を覆い、かつ筒部14bの上端に達するように設定されている。
図2に示すように、筒部14bの外平面14cと貫通孔パネル18の固定板18aとの間には、パッキン23cが挟持され、その間を液密にシールする。
この構成により、筒部14bの外平面14cと貫通孔パネル18の固定板18aとの隙間からの雨水の侵入を防ぐことができる。
中空管18bは、その一端(内方端)が固定板18aに固定又は貫通して固定され、水平に延びる。中空管18bは、水平管1cが中空管18bの外側に位置する長さを有する。中空管18bの他端(外方端)は、軸線に直交する断面を有するのがよい。
また、中空管18bは、その内側に水平管1cが通るように、内径が配管1の外径より大きく設定されている。さらに、中空管18bは半径方向に貫通する雌ねじ穴を、周方向に複数(例えば4つ)有している。この雌ねじ穴には固定ボルト21eが螺合し、内側を通る水平管1cを固定するようになっている。
図3は、図1(A)の上部拡大図である。
この図において、中空管18bの内面と水平管1cとの間は、シール24a(シリコンシール又は変成シリコン)が充填され、その間を液密にシールする。
この構成により、中空管18bの内面と水平管1cとの隙間からの雨水の侵入を防ぐことができる。
また、この図において、筒部14bの外平面14cは、貫通孔パネル18の固定板18aとの間に水抜き溝14dを有する。水抜き溝14dは、切欠き孔15bの下部の外平面14cに設けられた凹溝であり、切欠き孔15bから貫通孔パネル18の外部まで下方に延びる。
さらに、切欠き孔15bの下部内面は、図3に示すように、外側に向けて下方に傾斜するテーパ面15cになっている。
この構成により、中空管18bと水平管1cとの間から侵入する雨水を、水抜き溝14dを通して外部に排出し、シール24aが劣化した場合でも雨水の侵入を防止することができる。
図1(A)に示すように、本発明の屋上配管ボックス10を設置した後に、コンクリートスラブ2の上面には、下部支持管12の周りまで断熱材3が敷設され、その上に防水層4(例えばアスファルト防水)が形成される。
図3に示すように、防水層4は、下部支持管12の外面上部まで連続して形成され、その上端はバンド5で固定される。防水層4は、上述した固定金具20a,20bの外側に形成するのがよい。さらに、防水層4の上端と上部本体14の底板14aの下面との間にはシール24bが施される。
この構成により、防水層4と下部支持管12との隙間への雨水の侵入を防ぐことができる。
図4は、本発明による屋上配管ボックス10の第2〜4実施形態図である。この図において、(A)は第2実施形態の給水管タイプ、(B)は第3実施形態のダクトタイプ、(C)は第4実施形態のプルボックスタイプである。また(A)(B)(C)において、左図は縦断面図、右図は右側面図である。なお、図4では、下部支持管12の図示を省略している。
図4(A)(B)(C)において、下部支持管12、上部本体14、及びルーフ16は、第1実施形態とほぼ同一であり、貫通孔パネル18のみが相違する。
図4(A)の給水管タイプは、配管1が小径(例えば呼び径20)の鋼管であり、その周りを保温材6が囲んでいる。
貫通孔パネル18の中空管18bは、小径の配管1に適合するように、設定されている。その他の構成は、第1実施形態と同一である。
図4(B)のダクトタイプは、配管1がダクトであり、その周りを保温材6が囲んでいる。
貫通孔パネル18の中空管18bは、他端(外方端)にフード25を取付けるフランジ26を有する。その他の構成は、第1実施形態と同一である。
図4(C)のプルボックスタイプは、配管1が配線(ケーブル)である。
貫通孔パネル18は、中空管18bの代わりにセパレータ付きのプルボックス27を有する。その他の構成は、第1実施形態と同一である。
図5は、本発明による屋上配管ボックス10の設置方法の全体フロー図である。
本発明の方法は、屋上のコンクリートスラブ2を貫通して立ち上がる配管1を防雨する屋上配管ボックス10の設置方法である。配管1は鉛直管1aと水平管1cを有している。
この図において、本発明の方法は、S1〜S7の各工程(ステップ)からなる。
S1の準備工程では、上述した下部支持管12、上部本体14、ルーフ16、および貫通孔パネル18を準備する。
S2の下部固定工程では、下部支持管12の内側に鉛直管1aを通し、鉛直管1aを囲んで下部支持管12の下端12aをコンクリートスラブ2の上面に固定する。
この固定は、例えば固定金具20a(例えばL形アングル)、固定ボルト21a、及びアンカー22(例えば商標登録オールアンカー)によるのがよい。
S3の水平管連結工程では、鉛直管1aの上端部が開放された状態で鉛直管1aに水平管1cを例えばエルボ1bを用いて連結する。
この連結は、ネジの螺合、溶接、シール材、などによるのがよい。
配管1が管継手を用いない曲管であっても、下部支持管12の内側に配管1を通し、配管1を囲んで下部支持管12の下端12aをコンクリートスラブ2の上面に固定できる限りで本発明を適用することができる。また、この場合、S3の水平管連結工程は不要である。連続したダクト、又は配線(ケーブル)の場合も同様である。
S4の上部固定工程では、開口孔15aの内側に鉛直管1aを通し、水平管1cの取り出し方向に合わせて切欠き孔15bを位置決めし、上部本体14の底板14aを下部支持管12の上端12bに連結する。
この連結の際、上部本体14の底板14aと下部支持管12の上端面との間に、パッキン23aを挟持する。
また、この連結は、配管1の水平管1cの取り出し方向に合わせた後に、複数組(例えば4組)の固定金具20b(例えばL形アングル)と固定ボルト21bによるのがよい。
S5のパネル固定工程では、中空管18bの内側に水平管1cを通し、貫通孔パネル18を筒部14bの外平面14cに固定する。
この固定の際に、筒部14bの外平面14cと貫通孔パネル18の固定板18aとの間に、パッキン23cを挟持する。
また、中空管18bの内側を通る水平管1cを固定ボルト21dで固定する。
さらに、中空管18bの内面と水平管1cとの間に、シール24a(シリコンシール又は変成シリコン)を充填し、その間を液密にシールする。
S6のルーフ固定工程では、筒部14bの上端と固定板18aの上端とを鍔部16aで囲んで、筒部14bの上端をルーフ16で開閉可能に閉鎖する。
この閉鎖の際に、ルーフ16の下面と上部本体14の上端との間に、パッキン23bを挟持し、その間を液密にシールする。
S7の後処理工程では、屋上配管ボックス10を設置した後に、コンクリートスラブ2の上面に、下部支持管12の周りまで断熱材3を敷設し、その上に防水層4(例えばアスファルト防水)を形成する。
この防水層4は、下部支持管12の外面上部まで連続して形成し、その上端をバンド5で固定する。防水層4は、上述した固定金具20a,20bの外側に形成する。さらに、防水層4の上端と上部本体14の底板14aの下面との間にシール24bを施す。
なお、以上の施工工程は一例であり、これに限るものではない。例えば、S1の準備工程の後、配管位置に下部支持管12と上部本体14を組み立てた上で、配管してもよく、さらに、下部支持管12、上部本体14、貫通パネル18を組み立てた上で、配管してもよい。つまり、施工状況に応じて様々な工程を組むことができる。軽量であり、施工状況に合わせて対応できる。
上述した本発明によれば、下部支持管12が中空円筒形なので、屋上のコンクリートスラブ2を貫通する鉛直管1aに対し、下部支持管12の内側に鉛直管1aを通し、鉛直管1aを囲んで下端12aをコンクリートスラブ2に固定することができる。
次いで、下部支持管12の固定後、上部本体14の連結前に、鉛直管1aの上端部が開放された状態で鉛直管1aの上端に水平管1cを連結することができる。
また、上部本体14が、開口孔15a、上端の開口、及び上端まで延びる切欠き孔15bを有するので、鉛直管1aの上端に水平管1cを連結後、開口孔15aの内側に配管1(水平管1cと鉛直管1a)を順に通し、水平管1cの取り出し方向に合わせて切欠き孔15bを位置決めし、上部本体14の底板14aを下部支持管12の上端部に連結することができる。
さらに、貫通孔パネル18が切欠き孔15bを塞ぐ固定板18aと、固定板18aを貫通して水平管1cを水平に通す中空管18bを有するので、中空管18bの内側に水平管1cを通し、貫通孔パネル18を筒部14bの外平面14cに固定することができる。
従って、本発明によれば、上部本体14の連結前に、鉛直管1aの上端部が開放された状態で鉛直管1aの上端に水平管1cを連結することができるので、内部で水平管1cを連結する作業空間を不要にすることができる。
その結果、屋上配管ボックス10の設置面積(見付面積)、体積及び重量を大幅に小さくすることができ、揚重機(クレーン)を用いずに搬送及び組立ができる。
例えば、上述した本発明の屋上配管ボックス10の重量は、下部支持管12が約8kg、上部本体14が約18.5kgであり、揚重機(クレーン)を用いずに作業員一人で搬送及び組立ができる。
また、屋上配管ボックス10の最大寸法は、例えば幅が約440mm、高さが約375mmであり、従来のハト小屋とくらべて見付面積は約2割、体積は約1割となる。
また、この構成により、本発明の屋上配管ボックス10を穴開け作業なしに異なる寸法の配管等に適用することができる。
さらに、図4に例示したように、配管1が給水管、連結送水管、臭突管、ダクト、又はケーブルである場合にも、貫通孔パネル18の大きさ、又は形状を変えるだけで、その他の構成部品はそのまま用いることができる。
本発明の装置と方法は、さらに以下の付随する効果を有する。
(1)貫通孔パネル18の大きさ、又は形状を変えるだけで、本発明の屋上配管ボックス10を穴開け作業なしに異なる寸法の配管、ダクト、又はケーブルに適用することができる。
(2)屋上配管ボックス10がコンパクトであり、目立ちにくい。
(3)従来のハト小屋のようにパラペットとつながり複雑な躯体とはならないので、パラペットと取合う躯体工事を省略することができる。
(4)コンクリートの養生なしに、屋上配管ボックス10を短時間に設置することができる。
(5)パッキン又はシールが劣化しても雨水の侵入を防止することができる。
(6)組立完了後に、配管等の取り出し方向を自由に変更できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない限りで種々に変更できることは勿論である。
1 配管、1a 鉛直管、1b エルボ、1c 水平管、
2 コンクリートスラブ、3 断熱材、4 防水層、5 バンド、6 保温材、
10 屋上配管ボックス、12 下部支持管、12a 下端、12b 上端、
14 上部本体、14a 底板、14b 筒部、14c 外平面、14d 水抜き溝、
15a 開口孔、15b 切欠き孔、15c テーパ面、16 ルーフ、
16a 鍔部、18 貫通孔パネル、18a 固定板、18b 中空管、
20a,20b,20c 固定金具、
21a,21b,21c,21d,21e 固定ボルト、22 アンカー、
23a,23b,23c パッキン、24a,24b シール、
25 フード、26 フランジ、27 プルボックス

Claims (7)

  1. 屋上のコンクリートスラブを貫通して立ち上がる配管を防雨する屋上配管ボックスであって、
    前記配管は鉛直管と水平管を有しており、
    下端が前記鉛直管を囲んで前記コンクリートスラブに固定され、鉛直上方に延びる中空円筒形の下部支持管と、
    前記鉛直管を通す開口孔を有し前記下部支持管の上端に連結される底板と、前記底板の外縁部から上方に延び上端が開口する筒部と、を有する上部本体と、を備え、
    前記筒部は、その外周面に鉛直な外平面と、該外平面に設けられ上端まで延びる切欠き孔と、を有しており、
    さらに、前記外平面に固定される貫通孔パネルと、前記筒部の前記上端を開閉可能に閉鎖するルーフと、を備え、
    前記貫通孔パネルは、前記切欠き孔を塞いで前記外平面に固定される固定板と、該固定板を貫通して前記水平管を水平に通す中空管とを有し、
    前記ルーフは、前記筒部の前記上端と前記固定板の上端とを囲む鍔部を有する、屋上配管ボックス。
  2. 前記切欠き孔の下部内面は、外側に向けて下方に傾斜するテーパ面であり、
    前記外平面は、前記貫通孔パネルの前記固定板との間に、前記切欠き孔の下部に設けられ前記切欠き孔から前記固定板の外部まで下方に延びる水抜き溝を有する、請求項1に記載の屋上配管ボックス。
  3. 前記水平管の取り出し方向に合わせて前記切欠き孔を位置決めし、前記底板と前記下部支持管の前記上端とを連結する固定金具を備える、請求項1に記載の屋上配管ボックス。
  4. 前記下部支持管は、硬質塩化ビニル管であり、
    前記上部本体は、ガラス繊維で補強したセメント製であり、
    前記貫通孔パネルは、金属製又は前記セメント製である、請求項1に記載の屋上配管ボックス。
  5. 前記配管は、給水管、連結送水管、臭突管、ダクト、又はケーブルである、請求項1に記載の屋上配管ボックス。
  6. 屋上のコンクリートスラブを貫通して立ち上がる配管を防雨する屋上配管ボックスの設置方法であって、
    前記配管は鉛直管と水平管を有しており、
    (A)中空円筒形の下部支持管と、
    開口孔、上端の開口、及び上端まで延びる切欠き孔を有する上部本体と、
    前記切欠き孔を塞ぐ固定板と、前記固定板を貫通して前記水平管を水平に通す中空管とを有する貫通孔パネルと、を準備する準備工程と、
    (B)前記下部支持管の内側に前記鉛直管を通し、前記鉛直管を囲んで前記下部支持管の下端を前記コンクリートスラブに固定する下部固定工程と、
    (C)前記鉛直管の上端部が開放された状態で前記鉛直管に前記水平管を連結する水平管連結工程と、
    (D)前記開口孔の内側に前記鉛直管を通し、前記水平管の取り出し方向に合わせて前記切欠き孔を位置決めし、前記上部本体の底板を前記下部支持管の上端に連結する上部固定工程と、
    (E)前記中空管の内側に前記水平管を通し、前記貫通孔パネルを前記上部本体の筒部の外平面に固定するパネル固定工程と、
    (F)前記筒部の前記上端と前記固定板の上端とを鍔部で囲んで、前記筒部の前記上端をルーフで開閉可能に閉鎖するルーフ固定工程と、を有する、屋上配管ボックスの設置方法。
  7. さらに、前記コンクリートスラブの上面に、前記下部支持管の周りまで断熱材を敷設し、その上に防水層を形成する後処理工程を有する、請求項6に記載の屋上配管ボックスの設置方法。
JP2015192566A 2015-09-30 2015-09-30 屋上配管ボックスとその設置方法 Active JP6562802B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015192566A JP6562802B2 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 屋上配管ボックスとその設置方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015192566A JP6562802B2 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 屋上配管ボックスとその設置方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017066699A JP2017066699A (ja) 2017-04-06
JP6562802B2 true JP6562802B2 (ja) 2019-08-21

Family

ID=58494090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015192566A Active JP6562802B2 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 屋上配管ボックスとその設置方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6562802B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7126533B2 (ja) * 2020-07-09 2022-08-26 因幡電機産業株式会社 フード状部材
JP7159246B2 (ja) * 2020-07-09 2022-10-24 因幡電機産業株式会社 フード状部材
JP7476404B1 (ja) 2023-07-04 2024-04-30 鹿島建設株式会社 屋上配管取出構造
JP7398023B1 (ja) 2023-07-04 2023-12-13 鹿島建設株式会社 屋上ダクト構造

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6173715U (ja) * 1984-10-19 1986-05-19
JPS61248983A (ja) * 1985-04-27 1986-11-06 昭和電工株式会社 屋上スラブ貫通埋込みユニツト
JPH0657934A (ja) * 1992-08-05 1994-03-01 Daiwa House Ind Co Ltd 設備用配管引込用上屋
JPH07139144A (ja) * 1993-11-17 1995-05-30 Fujita Corp 屋上床貫通孔の上屋の施工方法
US6543187B1 (en) * 2001-10-26 2003-04-08 Samuel John Menzies Housing for enclosing the juncture between a roof and a conduit extending through the roof
JP2004003220A (ja) * 2002-06-03 2004-01-08 Showa Denko Kenzai Kk 通気管専用屋上ユニット
JP4492948B2 (ja) * 2004-10-27 2010-06-30 株式会社長谷工コーポレーション 屋上通気装置とその設置方法
JP4322234B2 (ja) * 2005-07-11 2009-08-26 パナホーム株式会社 屋上の防水構造及び屋上の防水施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017066699A (ja) 2017-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6562802B2 (ja) 屋上配管ボックスとその設置方法
US9909318B2 (en) Roof curb system and method of installing
CN102239303A (zh) 利用预制的和现场装配的构件装配冷箱的混合方法
US11448344B2 (en) Width-selectable pipe flashing piece and method of use
US4144685A (en) Building construction
KR101135473B1 (ko) 지붕층 구조시스템
JP2018165436A (ja) 屋上設備の基礎構造とその構築方法
CN106939671A (zh) 金属夹芯屋面板施工方法
JP6745710B2 (ja) 屋上スラブ貫通ユニット
KR101982596B1 (ko) 건축 구조물용 콘크리트 기둥의 내진보강구조
JP6691746B2 (ja) 建物の外周壁構造
CN106381959A (zh) 外露式钢结构屋面防水结构的施工工艺
JP5434401B2 (ja) ドレインの設置方法及びドレイン構造
JP7330082B2 (ja) 設備基礎の構築方法
JP2009228210A (ja) 設置物固定金具および屋根補強構造
JP4492948B2 (ja) 屋上通気装置とその設置方法
WO2015114859A1 (ja) 分割式屋根材および屋根の設置方法
JP2008031742A (ja) 雪崩・落石等防護体の支柱とその製造用補助具
JP6055722B2 (ja) 避難ハッチの取付け構造
JP2019173280A (ja) 雨仕舞構造、および雨仕舞構造が配設された屋根ハッチ
JP5978445B2 (ja) 据付基礎構造物
JP5605916B2 (ja) 地下構造物用蓋の取替工法
SE1450211A1 (sv) Kulvertsystem samt förfarande för att bilda ett kulvertsystem
RU2767773C1 (ru) Способ ввода трубы в смотровой колодец кабельной канализации
JP7056829B2 (ja) インナバルコニーを備えた建物ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190723

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6562802

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250