JP6562343B2 - 波長制御フィルタ及びそれを用いた発光装置並びに照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光ダイオード(LED)から出射された光の波長を制御する波長制御フィルタ及びそれを用いた発光装置並びに照明装置に関する。
発光ダイオード(以下、LED)は、低電力で高輝度の発光が可能であり、しかも長寿命であることから、白熱灯や蛍光灯等に代替する照明装置用の光源として利用されている。また、青色LEDが出射する青色光を蛍光体に当てて黄色光を出力し、青色光と黄色光とを混色させて白色光を作り出す、いわゆる白色LEDがある。白色LEDは、発光強度及び発光効率において優れ、これを用いた照明装置が、シーリングライト及びベースライトといった光を拡散させる照明器具や、ダウンライト及びスポットライトといった光を集光させる照明器具等に利用されている。
しかしながら、上述したような一般的な白色LEDは、演色性が低いので、食品や衣類等を照明する照明器具には適していなかった。そこで、LED光源の前面に、575〜600nmの波長域に吸収ピークを有する可視光選択吸収材料(以下、色素)を含有するフィルタ層を設けた照明装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の発明によれば、フィルタ層が、照明光の575〜600nmの波長域の強度を低下させて、黄色光成分を低減する。その結果、赤色の見え方が良好で、照明光の演色性を高めることができる。
特開2010−267571号公報
ところで、上述したフィルタ層において、色素は、フィルタ層の母材となる透光性樹脂に対して均一に分散されており、同じ波長吸収量を有するフィルタ層を比較した場合、フィルタ層の厚みが厚ければ、色素の含有濃度は低く設定され、フィルタ層の厚みが薄ければ、色素の含有濃度は高く設定される。しかしながら、上記のようなフィルタ層は、色素の対母材濃度が低い程、波長制御機能の低下が早い傾向がある。そのため、例えば、LED光源の保護カバー等の構造部材をフィルタとする場合には、フィルタには一定以上の厚みが必要となる一方で、色素の含有濃度が低くなり、フィルタの耐光性が低下する虞がある。また、上記のようなフィルタ層は、厚みが薄い程、色素の波長制御機能の低下が早い傾向がある。そのため、保護カバー等に貼付できるように、色素濃度が高いフィルタ層を薄いシート状に形成した場合には、色素濃度を高く設定できる一方で、厚みが薄いので、フィルタの耐光性が低下する虞がある。
本発明は、上記課題を解決するものであり、高い演色性を得ることができ、しかも耐光性の高い波長制御フィルタ及びそれを用いた発光装置並びに照明装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、透光性樹脂と、前記透光性樹脂に添加されて光の波長を制御する色素と、を有する照明用の波長制御フィルタであって、該波長制御フィルタは、前記透光性樹脂に対する前記色素の濃度が異なる又は前記色素を含有しない複数種類の樹脂層が積層されており、前記色素は、特定波長の光を選択的に吸収するものであり、前記色素の濃度が相対的に高い樹脂層は、前記色素の濃度が相対的に低い又は前記色素を含有しない樹脂層により挟まれ、前記複数種類の樹脂層のうち、前記色素の濃度が相対的に高い樹脂層の厚みが、前記色素の濃度が相対的に低い又は前記色素を含有しない樹脂層の厚みよりも厚いことを特徴とする。
本発明によれば、波長制御フィルタを色素を含有する樹脂層で形成することにより、高い演色性を得ることができる。また、色素の濃度が異なる複数種類の樹脂層のうち、ある樹脂層の色素濃度を相対的に高くする一方で、色素の濃度が低い又はそれを含まない樹脂を積層させて波長制御フィルタ全体の厚みを持たせることで、色素の波長制御機能の低下を抑制し、耐光性を高めることができる。
本発明の一の実施形態に係る発光装置の分解斜視図。 同発光装置に用いられるLED光源の側断面図。 同LED光源の発光スペクトルを示す図。 同発光装置に用いられる波長制御フィルタ(実施例1)の斜視図及び部分側面図。 上記発光装置の波長制御部に用いられるテトラアザポルフィリン化合物の構造式を示す図。 波長制御部に用いられるテトラアザポルフィリン化合物の光吸収スペクトルを示す図。 上記発光装置の出射光のスペクトルを示す図。 上記波長制御フィルタの色素濃度と耐光性との関係を説明するための図。 一般的な波長制御フィルタ(比較例)の斜視図及び部分側面図。 上記発光装置に用いられる波長制御フィルタ(実施例2)の斜視図及び部分側面図。 上記発光装置に用いられる波長制御フィルタ(実施例3)の斜視図及び部分側面図。 上記発光装置に用いられる波長制御フィルタ(実施例4)の斜視図及び部分側面図。 上記波長制御フィルタの厚みと耐光性との関係を説明するための図。 上記発光装置に用いられる波長制御フィルタ(変形例)の斜視図及び部分側面図。 上記発光装置を用いた照明装置の斜視図。
本発明の一実施形態に係る発光装置について、図1乃至図9を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態の発光装置1は、LED光源2と、LED光源2の前面に設けられた波長制御フィルタ3と、を備える。なお、LED光源2の前面とは、LED光源2から光が出射される方向に対向する面を言う。
LED光源2は、一方の面に発光部4を有するLEDモジュールが用いられ、このLEDモジュールが基板5に実装されている。LED光源2には、例えば、発光ピーク波長が460nmの青色光を放射するGaN系青色LEDチップにYAG系黄色蛍光体を被覆され、青色光と黄色光との混光により白色光を出射するLEDモジュールが用いられる。本実施形態のように、LED光源2が単体である場合には、汎用のチップオンボード(COB)型のLEDパッケージが好適に用いられる。
具体的には、図2に示すように、LED光源2は、アルミニウム又はセラミック等から成る断面矩形状の基板20と、基板20上に実装されたLEDチップ21と、LEDチップ21を取り囲むバンク22と、バンク22に充填される封止部材23と、を備える。なお、図例では、LEDチップ21を2個用いた構成を示すが、これに限定されない。封止部材23には、例えば、シリコーン樹脂等が用いられ、LEDチップ21からの出射光の波長を変換する蛍光体24が含有される。基板20の上面にはカソード電極25及びアノード電極26が夫々設けられ、これらカソード電極25及びアノード電極26は、ワイヤ27によってLEDチップ21の各電極端子に夫々接続される。
バンク22の内周は、上面視で円形状であり、この円周内に蛍光体24を含有する封止部材23が充填されることにより、バンク22の開口から露出した封止部材23の表面が、光を出射する発光部4となる。
本実施形態のLED光源2では、LEDチップ21が、例えば、図3に示すように、波長460nm付近に発光ピーク波長を有する光を出射し、蛍光体24は、波長610nm付近に発光ピーク波長を有する光を発光する。LED光源2は、これらの光を混色することで得た白色光を出射することができる。
図4に示すように、波長制御フィルタ3は、透光性樹脂から成る母材31と、母材31に添加されて光の波長を制御する色素32と、を有する(図4の拡大図参照)。また、波長制御フィルタ3は、母材31に対する色素32の濃度が異なる複数種類の樹脂層が積層されている。ここで言う色素32の濃度が異なる複数種類の樹脂層には、色素32を含有しない樹脂層を含む。また、波長制御フィルタ3は、色素32の濃度が相対的に高い樹脂層が、色素32の濃度が相対的に低い又は色素32を含有しない樹脂層により挟まれている。
以下、図4に示す構成例を、実施例1に係る波長制御フィルタ3iとする。この実施例1に係る波長制御フィルタ3iは、後述する比較例の波長制御フィルタ3r(色素濃度x、図9参照)に比べて、2倍の濃度(色素濃度2x)で色素32が添加された樹脂層3Aと、色素32が添加されていない樹脂層3Bと、から成る。また、色素32の濃度が相対的に高い樹脂層3Aが、色素32を含有しない2層の樹脂層3Bにより挟まれている。この実施例1に係る波長制御フィルタ3iは、30mm平方、厚さ2mmの板材として作成され、色素濃度2xの樹脂層3Aの厚みが1mm、色素32を含まない樹脂層3Bの厚みが夫々0.5mmとなっている。
母材31は、透光性を有する任意の樹脂材料又はガラス等により構成される。例えば、光学的に透明な材料としては、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン、環状ポリオレフィンコポリマ、ポリメチルペンテン等の熱可塑性樹脂が挙げられる。また、乳白色半透明な材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂が挙げられる。更に、メタクリル酸樹脂やシリコーン樹脂に架橋成分を加えた後に、熱又は電子線、紫外線等のエネルギーを与えて硬化させる熱硬化性樹脂等も挙げられる。また、母材31には、用途に応じて、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、加水分解防止剤等が母材となる樹脂材料に対して適宜に添加されてもよい。なお、本実施形態では、波長制御フィルタ3として、平坦な板状部材を図示しているが、LED光源からの出射光を拡散又は集光する形状に形成加工された配光制御部材であってもよい。
色素32は、特定波長の光を選択的に吸収する性質を有する化合物である。例えば、テトラアザポルフィリン、テトラフェニルポルフィリン、オクタエチルポルフィリン、フタロシアニン、シアニン、ピロメテン、スクアリリウム、キサンテン、ジオキサン、オキソノール等の有機化合物を主体とする色素が挙げられる。特に、図5に示すような、テトラアザポルフィリン化合物は、光源からの光照射に対しても堅牢性が高いので、好適に用いられる。なお、図中のMは中心金属となる元素を、R1〜R8は置換基を示す。
本実施形態においては、色素32として、波長450〜650nmの範囲に最大吸光波長を有する色素が用いられる。特に、波長570〜590nmの範囲に最大吸光波長を有する色素であるテトラアザポルフィリンが好適に用いられる。図6は、母材31のアクリル樹脂(VH001(三菱レイヨン(株)製))に、中心金属に銅を有するテトラアザポルフィリン化合物を30ppmの濃度で添加して作製された波長制御フィルタ3の吸光特性を、自記分光光度計(U4100,(株)日立ハイテクノロジー製)に測定した結果を示す。
LED光源2は、図3に示した発光特性を有するLED光源2からの出射光が、図6に示した吸収特性を有する色素を含有する波長制御部6を透過し、波長制御された白色光を出射する。図7は、発光装置1が出射する白色光の分光特性を示す。なお、同図の分光スペクトルは、瞬間マルチ測光システム(MCPD−7700(大塚電子製))により計測された。LED光源2が出射する白色光は、波長570〜590nmの範囲の波長が吸収されているので、黄色光成分が低減されており、高い演色性を得ることができる。
ここで、色素濃度が波長制御フィルタの耐熱耐光性に与える影響について、図8を参照して説明する。具体的には、夫々作成されたサンプルを耐熱耐光試験槽に投入し、試験前後での主吸収ピークの維持率に基づいて評価する耐熱耐光試験を行った。耐熱耐光試験の概要は下記の通りである。
・試験槽: ダイプラウィンテス(株)製メタルウェザー試験機
・試験条件:75℃
・分光光度計:(株)日立ハイテクノロジー製U4100
・残存率の導出法:分光光度計にて試験サンプルの全光線透過率を測定し、色素の最大吸収波長(ここでは595nm)の初期透過率(T0)及び試験後の透過率(T1)を測定し、下記計算式(1)から残存率を計算した。
(数1)
残存率=(TB−T1))/(TB−T0)×100・・・・式(1)
ただし、TBは基材の透過率
図8は、フィルタ厚が同じで、色素濃度を1〜3倍に変化させた場合における波長制御フィルタ3の耐熱耐光性試験の結果を示す。この結果から、色素濃度が異なる場合、色素濃度が高いものの方が、耐熱耐光性が高いことが示された。
図9は、比較例に係る波長制御フィルタ3rの構成例を示している。この比較例に係る波長制御フィルタ3rは、上記第1の実施例の波長制御フィルタ3iの樹脂層3A(色素濃度2x、図4参照)と同じ外形寸法であるが、色素濃度が半分(色素濃度x)である。このように、母材31に対して色素32が均一に分散されていると、色素濃度が低くなるので、波長制御機能が低下し易くなり、フィルタの耐光性が低下する虞がある。
これに対して、第1の実施例に係る波長制御フィルタ3iによれば、樹脂層3Aの色素濃度が高く、その一方で、色素32を含有しない樹脂層3Bを設けて、フィルタの全厚、及び全体での色素含有量を、比較例に係る波長制御フィルタ3rと同じにしている。従って、第1の実施例に係る波長制御フィルタ3iによれば、比較例に係る波長制御フィルタ3rと同じ波長制御性能を持つことで、照明光の高い演色性を実現ながらも、フィルタの耐光性を向上させることができる。
図10は、実施例2に係る波長制御フィルタ3iiの構成例を示している。この実施例2に係る波長制御フィルタ3iiは、比較例の波長制御フィルタ3r(色素濃度xとする、図9参照)に比べて、2.88倍の濃度(色素濃度2.88x)で色素32が添加された樹脂層3Cと、色素32が添加されていない樹脂層3Bと、から成る。また、色素32の濃度が相対的に高い樹脂層(本例では樹脂層3C)の正面視寸法が、フィルタ寸法よりも小さく、樹脂層3Cの周縁が、色素32の濃度が相対的に低い又は色素32を含有しない樹脂層(本例では樹脂層3B)により覆われている。具体的には、樹脂層3Cは、25mm平方、厚さ1mmの層状に形成され、色素32を含まない2.5mm幅の樹脂層3Bが、樹脂層3Cの4方を覆っている。この実施例2に係る波長制御フィルタ3iiによれば、樹脂層3Cが外部に露出していないので、色素32が外気中の水分や酸素と接触することがないと考えられる。従って、比較例に係る波長制御フィルタ3rと同じ波長制御性能を持ちながらも、フィルタの耐光性を特に向上させることができる。
図11は、実施例3に係る波長制御フィルタ3iiiの構成例を示している。この実施例3に係る波長制御フィルタ3iiiは、比較例の波長制御フィルタ3r(色素濃度xとする、図9参照)に比べて、0.2倍の濃度(色素濃度0.2x)で色素32が添加された樹脂層3Dと、1.8倍の濃度(色素濃度1.8x)で色素32が添加された樹脂層3Eと、から成る。また、色素32の濃度が相対的に高い樹脂層3Eが、色素32の濃度が相対的に低い2層の樹脂層3Dにより挟まれている。
図12は、実施例4に係る波長制御フィルタ3ivの構成例を示している。この実施例4に係る波長制御フィルタ3ivは、比較例の波長制御フィルタ3r(色素濃度xとする、図9参照)に比べて、0.9倍の濃度(色素濃度0.9x)で色素32が添加された樹脂層3Fと、1.2倍の濃度(色素濃度1.2x)で色素32が添加された樹脂層3Gと、0.7倍の濃度(色素濃度0.7x)で色素32が添加された樹脂層3Hと、から成る。また、色素32の濃度が相対的に高い樹脂層3Gが、色素32の濃度が相対的に低い2層の樹脂層3F、Hにより挟まれている。
下記表1は、上述した実施例1〜実施例4、及び比較例に係る波長制御フィルタ3i〜3iv、3rについて、耐光性試験を行った結果を示す。試験は、上記図8を用いて説明した耐熱耐光試験と手順と同様に行い、残存率80%へ到達する日数で耐光性を評価した。
表1の結果より、実施例1〜実施例4において、比較例よりも高い耐光性が得られることが示された。また、実施例1及び実施例3のように、色素32の濃度が相対的に高い樹脂層3A、3Eが、色素32の濃度が相対的に低い又は色素32を含有しない樹脂層2B,3Dで挟まれた構成において、特に高い耐光性が得られることが示された。また、実施例2では、樹脂層3Cの色素32の濃度が最も高く、しかも色素32を含有しない樹脂層2Bによってその周縁まで覆われているので、極めて高い耐光性が得られることが示された。
このように、本実施形態の波長制御フィルタ1によれば、色素32を含有する樹脂層3Aにより、高い演色性を得ることができる。また、樹脂層3Aの色素濃度を相対的に高くする一方で、色素32を含まない樹脂層3Bにより波長制御フィルタ1全体の厚みを持たせることで、色素32の波長制御機能の低下を抑制し、耐光性を高めることができる。
フィルタの厚みが波長制御フィルタの耐熱耐光性に与える影響について、図13を参照して説明する。ここでも、作成されたサンプルを耐熱耐光試験槽に投入し、試験前後での主吸収ピークの維持率に基づいて評価する耐熱耐光試験を行った。耐熱耐光試験の概要は上記図8で説明した手順と同様である。図13は、色素濃度が同じで、フィルタ厚を1、2倍に変化させた場合における波長制御フィルタ3の耐熱耐光性試験の結果を示す。この結果から、フィルタ厚が異なる場合、フィルタ厚が厚いものの方が、耐熱耐光性が高いことが示された。
上述したいずれの実施例においても、複数種類の樹脂層のうち、色素32の濃度が相対的に高い樹脂層3A,3C,3E,3Gの厚みが、色素32の濃度が相対的に低い又は含有しない樹脂層3B,3D,3F,3Hの厚みよりも厚くなるように形成されている。すなわち、色素32の濃度が低い樹脂層よりも、色素32の濃度が高い樹脂層の厚みを厚くすることで、より高い耐光性を得ることができる。
図14は、上記実施形態の変形例に係る波長制御フィルタ3mを示す。波長制御フィルタ3mでは、色素32の濃度が相対的に高い樹脂層3Iと、色素32を含有しない樹脂層3Bと、から成る。また、色素32の濃度が相対的に高い樹脂層3Iは、同一平面において短冊状に形成されており、各樹脂層3I間には、色素32を含有しない樹脂層3Bが充填されている。
図13で示したように、波長制御フィルタの耐光性は、色素濃度が高く、且つフィルタ厚が厚いほど高くなる。しかしながら、図6で示したような透過率を実現するためには、フィルタ全体での色素含有量は一定にする必要がある。そこで、図14に示したように、樹脂層3Iを短冊状にすることで、色素濃度を高く且つ層厚を厚くする一方で、各樹脂層3I間に色素32を含まない層を介在させることで、所望の透過率を実現することができる。なお、波長制御フィルタ3の正面視形状は、例示した正方形に限らず、円形、長方形又は任意の多角形であってもよい。
本実施形態の波長制御フィルタ3を用いた発光装置1は、例えば、図15に示すような照明装置10に適用される。ここでは、球形の器具筐体11内に、LED光源(不図示)が内蔵され、器具筐体11に設けられた開口に円形の波長制御フィルタ3が取り付けられた構成を示す。この照明装置10によれば、耐光性の高い波長制御フィルタ3を用いたことにより、長期間に亘って安定的に演色性の高い照明光を照射することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限らず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施例に係る波長制御フィルタ3は、いずれも色素濃度の異なる2種又は3種の樹脂層を3層積層させた構成としたが、樹脂層は3種以上、また、4層以上積層させた構成であってもよい。また、波長制御フィルタ3を、別途の透光性部材に貼付してもよい。この場合、別途の透光性部材のうち、LED光源2の発光部4と対向する部分に限定的に設けてもよい。また、図10(実施例2)で示したような、色素32の濃度が相対的に高い樹脂層3Cが、LED光源2の発光部4と対向する部分に限定的に設けられてもよい。
1 発光装置
10 照明装置
2 LED光源
3 波長制御フィルタ
3A〜3I 樹脂層
31 母材(透光性樹脂)
32 色素

Claims (7)

  1. 透光性樹脂と、前記透光性樹脂に添加されて光の波長を制御する色素と、を有する照明用の波長制御フィルタであって、
    該波長制御フィルタは、前記透光性樹脂に対する前記色素の濃度が異なる又は前記色素を含有しない複数種類の樹脂層が積層されており、
    記色素は、特定波長の光を選択的に吸収するものであり、
    前記色素の濃度が相対的に高い樹脂層は、前記色素の濃度が相対的に低い又は前記色素を含有しない樹脂層により挟まれ、
    前記複数種類の樹脂層のうち、前記色素の濃度が相対的に高い樹脂層の厚みが、前記色素の濃度が相対的に低い又は前記色素を含有しない樹脂層の厚みよりも厚いことを特徴とする波長制御フィルタ。
  2. 前記色素の濃度が相対的に高い樹脂層の周縁が、前記色素の濃度が相対的に低い又は前記色素を含有しない樹脂層により覆われていることを特徴とする請求項1に記載の波長制御フィルタ。
  3. 前記色素は、波長450〜600nmの範囲に最大吸光波長を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の波長制御フィルタ。
  4. 前記色素は、テトラアザポルフィリン化合物であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の波長制御フィルタ。
  5. 前記テトラアザポルフィリン化合物の中心金属が銅であることを特徴とする請求項4に記載の波長制御フィルタ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の波長制御フィルタと、前記波長制御フィルタへ向けて光を出射するLED光源と、を備えたことを特徴とする発光装置。
  7. 請求項6に記載の発光装置を用いた照明装置。
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