JP2015018677A - 照明装置 - Google Patents

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Katsumi Watanabe
加津己 渡辺
哲 山内
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哲 山内
佐智子 土井
Sachiko Doi
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Abstract

【課題】波長選択吸収部材の退色が起こりにくく、かつ、波長選択吸収部材の外観色が視認されにくい照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置1は、固体発光素子によって構成された光源110と、光源110から出射する光が入射する入射面121aを有する光入射部121を有し、当該光入射部121に入射した光の配光を制御する透光性の配光制御部材120と、可視光域の特定波長を選択吸収する波長選択吸収部材130とを備え、波長選択吸収部材130は、光入射部121における入射面121a以外の部分に設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、照明装置に関する。
発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の固体発光素子は、高効率で省スペースな光源として、照明用又はディスプレイ用等の各種機器に広く利用されている。
近年、照明用光源として用いられる白色LED光源は、青色LEDが発する青色光とその青色光で励起される黄色蛍光体の黄色光とを混色させることにより擬似白色光を得る、いわゆるB−Yタイプが主流となっている。
B−Yタイプの白色LED光源は、発光効率の向上が目覚ましく、蛍光灯の発光効率を超えるものも現れている。このため、従来の白熱灯や蛍光灯からB−Yタイプの白色LED光源への置き換えが進んでいる。
蛍光灯の光は、水銀蒸気のプラズマ放電によって励起された数種類の蛍光体の発光色を混色することによって得られ、その蛍光体の発光スペクトルは、図10に示すように、半値幅の狭いシャープな発光ピークを複数有する。図10は、3波長域発光形白色蛍光ランプにおける発光スペクトルの分光分布の一例を示している。
一方、B−Yタイプの白色LED光源では、図11に示すような発光スペクトルが得られ、黄色蛍光体による発光ピークが蛍光灯に比べてブロードなものとなっている。図11は、B−Yタイプの白色LED光源の発光スペクトルの分光分布の一例を示している。
この両者の発光スペクトルの違いから、B−Yタイプの白色LED光源は、蛍光灯に比べて演色性が低いという課題がある。
そこで、白色LED光源の演色性を改善する方法として、白色LED光源の光出射側に、選択的な吸収ピークを有する波長選択吸収部材(波長選択吸収フィルタ)を配設し、白色LED光源の不要発光波長の光を選択的に吸収する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
波長選択吸収部材としては、選択的な吸収ピークを有する金属イオン(Ndイオン等)を含んだガラス組成物、又は、選択的な吸収ピークを有する有機系色素を樹脂に混合し、成形や塗布等を用いて形成された樹脂組成物がある。有機系色素を用いた樹脂組成物は、波長選択吸収部材を簡便に形成することができるので、波長選択吸収部材の実現手段として有効な方法である。
特開2010−267571号公報
また、波長選択吸収部材を配置する箇所としては、図12〜図14に示すような配置箇所が考えられる。
図12及び図13に示される配置方法は、波長選択吸収部材1300を、LED光源1100の光を導光する導光板1200の光出射面側に配置する方法である。なお、図12では、平板状の導光板1200を用いており、図13では、富士型の光入射部を有する導光板1200を用いている。
図12及び図13に示される配置方法は、導光板1200によって均一に配光が整えられた光が波長選択吸収部材1300に入射するため、光色や光強度のムラが発生しにくいという利点がある。
しかしながら、有機系色素を用いた波長選択吸収部材1300は有彩色(例えば紫色)であることが多く、ユーザに波長選択吸収部材1300の外観色が視認される。このため、ユーザに違和感を与えるという課題がある。
一方、図14に示される配置方法は、LED光源1100と導光板1200との間に波長選択吸収部材1300を配置する方法である。この方法は、ユーザに波長選択吸収部材1300の外観色が視認されにくくなり、また、波長選択吸収部材1300の面積を小さくすることができるという利点がある。
しかしながら、LED光源1100から波長選択吸収部材1300までの距離が非常に近いため、波長選択吸収部材1300に照射される単位面積当たりの光量が大きくなり、波長選択吸収部材1300の退色が起こりやすいという課題がある。特に、図14に示すように、LED光源1100と波長選択吸収部材1300とが近接した配置され、しかも、LED光源1100の光軸が波長選択吸収部材1300の入射面に対して垂直となっている場合には、波長選択吸収部材1300の退色の進行が進みやすい。
また、有機系色素を用いた波長選択吸収部材1300は簡便な方法で作製できるものの、有機系色素は光や熱に対する堅牢性が低くいため、図14に示される配置方法のように、有機系色素を含む波長選択吸収部材1300にLED光源1100の光が直接入射すると、波長選択吸収部材1300の退色が発生しやすくなる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、波長選択吸収部材の退色が起こりにくく、かつ、波長選択吸収部材の外観色が視認されにくい照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る照明装置の一態様は、固体発光素子によって構成された光源と、前記光源から出射する光が入射する入射面を有する光入射部を有し、当該光入射部に入射した光の配光を制御する透光性の配光制御部材と、可視光域の特定波長を選択吸収する波長選択吸収部材とを備え、前記波長選択吸収部材は、前記光入射部における前記入射面以外の部分に設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る照明装置の一態様において、前記波長選択吸収部材は、前記光入射部の側面に設けられている、としてもよい。
また、本発明に係る照明装置の一態様において、さらに、前記光源が配置された基板を備え、前記配光制御部材は、前記基板と略平行に配設された平面部を有し、前記光入射部は、前記平面部から前記基板に向かって突出するように構成されている、としてもよい。
あるいは、本発明に係る照明装置の一態様において、さらに、前記光源が配置された基板を備え、前記配光制御部材は、前記基板と略平行に配設された平面部を有し、前記光入射部は、前記平面部の側方に向かって突出するように構成されている、としてもよい。
また、本発明に係る照明装置の一態様において、前記光入射部は、断面視において前記入射面から遠ざかるに従って幅が漸次大きくなるように構成されている、としてもよい。
また、本発明に係る照明装置の一態様において、前記配光制御部材は、導光板である、としてもよい。
また、本発明に係る照明装置の一態様において、前記波長選択吸収部材は、波長選択吸収材として有機系色素を含む樹脂組成物である、としてもよい。
本発明によれば、波長選択吸収部材の退色が起こりにくく、かつ、波長選択吸収部材の外観色が視認されにくい照明装置を実現できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る照明装置の概略図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る照明装置における灯具の分解斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る照明装置における灯具の要部拡大図である。 図4は、テトラ(tert−ブチル)テトラアザポルフィリン銅を説明するための図である。 図5は、テトラ(tert−ブチル)テトラアザポルフィリンパラジウムを説明するための図である。 図6は、テトラ(tert−ブチル)テトラアザポルフィリン銅の吸光スペクトルを示す図である。 図7は、テトラ(tert−ブチル)テトラアザポルフィリンパラジウムの吸光スペクトルを示す図である。 図8は、本発明の変形例1に係る照明装置の断面図である。 図9は、本発明の変形例2に係る照明装置の要部拡大図である。 図10は、3波長域発光形白色蛍光ランプにおける発光スペクトルの一例を示す分光分布図である。 図11は、B−Yタイプの白色LED光源の発光スペクトルの一例を示す分光分布図である。 図12は、照明装置における波長選択吸収部材の配置箇所の一例を示す図である。 図13は、照明装置における波長選択吸収部材の配置箇所の一例を示す図である。 図14は、照明装置における波長選択吸収部材の配置箇所の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
まず、本発明の実施の形態に係る照明装置1の概略構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る照明装置の概略図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る照明装置(照明器具)1は、デスクスタンド型の照明装置であって、光源(発光部)を含む灯具100と、机上に載置される平板状のベース200と、ベース200の上面側に設けられた筒状の本体部300と、本体部300の上端より斜め上前方に突出するアーム400とを備える。
アーム400は、本体部300に対して可動するように構成されており、アーム400を動かすことで、アーム400の先端に設けられた灯具100の位置を変えることができる。
また、本体部300の内部には、電源回路(不図示)が設けられている。電源回路は、例えば商用電源等の外部電源からの交流電圧を、整流、平滑及び降圧等して所定レベルの直流電圧に変換し、灯具100に供給する。これにより、灯具100の光源に直流電力が供給されることで灯具100(光源)が発光する。なお、照明装置1は、その他に、点灯及び消灯の切り替えを行うためのスイッチ等が設けられている。
次に、灯具100の詳細な構成について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る照明装置における灯具の分解斜視図である。図3は、同照明装置における灯具の要部拡大図である。
灯具100は、机上面を照射するように構成されており、図2及び図3に示すように、光源110と、光入射部121を有する配光制御部材120と、波長選択吸収部材130とを備える。灯具100は、さらに、基板140と、第1の枠150と、第2の枠160と、本体170とを備える。
以下、本実施の形態における照明装置1の灯具100の各構成部材について詳細に説明する。
[光源]
光源110は、LED素子、有機EL素子(OLED)又は無機EL素子等の固体発光素子によって構成されており、図2及び図3に示すように、基板140に配置される。本実施の形態において、光源110は、基板140に二次元的に配置された複数のLED素子によって構成されている。図2に示すように、複数のLED素子は、例えば円環状に配列することができるが、直線状やマトリックス状等に配列してもよい。
光源110を構成するLED素子は、例えばLEDチップと蛍光体等の波長変換材とによって構成することができる。
LEDチップは、所定の直流電力により発光する半導体発光素子の一例であって、単色の可視光を発するベアチップである。LEDチップは、例えば、通電されれば青色光を発する青色LEDチップが用いられる。青色LEDチップは、380nm〜500nmの波長域に主たる発光ピークを有し、窒化ガリウム系の半導体材料によって構成することができる。
蛍光体は、LEDチップが発する光によって励起されて所望の色(波長)の光を放出する。青色LEDチップを用いる場合、545nm〜595nmの波長域に主たる発光ピークを有する黄色蛍光体を用いることができる。このような黄色蛍光体の一例として、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体があげられる。蛍光体は、シリコーン樹脂等の透光性絶縁材料に含有されて蛍光体含有樹脂として構成される。
このように、本実施の形態における光源110は、青色LEDチップと黄色蛍光体とによって構成されたB−Yタイプの白色LED光源である。この場合、黄色蛍光体は青色LEDチップが発した青色光の一部を吸収して励起されて黄色光を放出するので、この黄色光と黄色蛍光体に吸収されなかった青色光とが混ざって白色光が得られる。B−Yタイプの白色LED素子は、図11に示すような発光スペクトルを有する。
なお、光源110を構成するLED素子の構造としては、COB(Chip On Board)構造及びSMD(Surface Mount Device)構造のいずれであってもよい。COB構造のLED素子は、基板に直接実装された複数のLEDチップを蛍光体含有樹脂によって個々に又は複数個一括して封止した構成である。一方、SMD構造のLED素子は、パッケージ型の素子であり、凹部を有する白色樹脂等の容器(パッケージ)内に実装されたLEDチップを蛍光体含有樹脂で封止した構成である。本実施の形態では、COB構造の白色LED素子を用いている。
また、本実施の形態では、青色LEDチップと黄色蛍光体との組み合わせとしたが、これに限らない。例えば、演色性を高めるために、黄色蛍光体に加えて、さらに赤色蛍光体や緑色蛍光体を混ぜても構わないまた、黄色蛍光体を用いずに、赤色蛍光体及び緑色蛍光体を含有する蛍光体含有樹脂を用いて、これと青色LEDチップとを組み合わせることによりに白色光を放出するように構成することもできる。
[配光制御部材]
配光制御部材120は、入射する光の配光を制御する透光性の光学部材であり、入射した光を透過させるように構成されている。配光制御部材120は、例えば透光性樹脂材料を用いて所定形状に成形された樹脂成型品である。
本実施の形態における配光制御部材120は、導光板であり、入射した光を導光させる機能を有する。なお、配光制御部材120は、集光作用又は発散作用等のレンズ機能を有するレンズ部材であってもよいし、レンズ機能及び導光機能の両方の機能を有する光学部材であってもよい。
図3に示すように、本実施の形態において、配光制御部材120は、光入射部121と平面部122とを有する。
光入射部121は、光源110の光が直接入射される部分であり、光源110の光が入射する入射面121aを有する。入射面121aから入射した光源110の光は、光入射部121の内部を通過して平面部122に導光される。
本実施の形態において、光入射部121は、平面部122から基板140に向かって突出するように平面部122に接続されている。具体的には、光入射部121は、入射面121aが光源110と対向するように配置される。つまり、光源110の光軸が入射面121aに対して垂直となるように配置されている。
光入射部121の形状は、光源110のLED素子の配置レイアウトに従って形成することができる。例えば、LED素子が円環状に配列されている場合、光入射部121も円環状に形成することができる。あるいは、光入射部121は、個々のLED素子に対応させて複数形成することもできる。
具体的には、光入射部121は、富士型であり、断面視において入射面121aから遠ざかる方向に向かって幅が漸次大きくなるように構成されている。
また、光入射部121の側面121bは、湾曲状の曲面であり、入射面121aから入射した光の多くを全反射させる全反射面となっている。
平面部122は、基板140と略平行に配設された板状の部分であり、例えば、円板状に構成されている。
平面部122は、基板140と対面する面である内面122aと、内面122aとは反対側の面である外面122bとを有する。外面122bは、配光制御部材120に入射した光源110(LED素子)の光が照明装置1の照明光として出射する出射面である。つまり、ユーザには配光制御部材120の外面122bが視認される。
また、内面122aには、複数のドットパターンが形成されている。これにより、平面部122内を導光する光をドットパターンで外面122bの方向に反射させることができるので、外面122bの全面から均一な照明光を出射させることができる。
このように、ユーザは外面122bを視認することから、透明樹脂材料によって配光制御部材120を成形することで、通常の光学部品のようにクリア感のある配光制御部材120を構成することができる。これにより、ユーザに違和感を与えることを軽減できる。
このように構成される配光制御部材120では、入射面121aから光入射部121に入射した光源110の光は、光入射部121の側面121b(内面)で反射しながら平面部122へと導光し、平面部122を導光しながら外面122bから照明光として出射する。
なお、本実施の形態において、光入射部121は配光制御部材120の一部の構成としたが、光入射部121を光入射部材として構成し、光入射部121と配光制御部材120とを別体としてもよい。
[波長選択吸収部材]
波長選択吸収部材130は、可視光域の一部の波長(特定波長)を選択的に吸収する光透過性部品(フィルタ)であり、当該波長選択吸収部材130を透過する光の特定波長を選択的に吸収することにより当該光の光色を変化させる機能を有する。本実施の形態において、波長選択吸収部材130は、光源110の光の一部の波長を選択的に吸収する。
波長選択吸収部材130は、配光制御部材120の光入射部121における入射面121a以外の部分に設けられている。つまり、波長選択吸収部材130は、当該波長選択吸収部材130の主面と入射面121aとが所定の角度を有するように(すなわち、光源110の光軸が当該波長選択吸収部材130の主面に対して垂直とならないように)設けられている。
本実施の形態において、波長選択吸収部材130は、光入射部121の側面121bに設けられている。より具体的には、波長選択吸収部材130は、光入射部121の側面121bの表面形状に沿った形状であり、側面121bに接するように、かつ、側面121bの全体を覆うように形成されている。これにより、波長選択吸収部材130を光導波路(光経路)の側部に配置することができる。
また、波長選択吸収部材130は、波長選択吸収材として波長選択吸収色素が添加された色素添加フィルタである。本実施の形態における波長選択吸収部材130は、波長選択吸収材として有機系色素を含んでいる。
波長選択吸収部材130は、波長選択吸収色素を含有する樹脂組成物によって構成することができ、例えば、光透過性樹脂と、当該光透過性樹脂に所定量で含有された有機系色素の波長選択吸収色素とによって構成することができる。
波長選択吸収部材130として、有機系色素を用いた樹脂組成物を用いることによって、波長選択吸収部材130を塗布やコーティングによって形成することができる。これにより、光入射部121の側面121bが曲面形状であっても、波長選択吸収部材130を当該側面121bに容易に形成することができる。
また、波長選択吸収部材130を成形部品として予め作製しておき、これを配光制御部材120の光入射部121に貼り付けてもよい。この際、波長選択吸収部材130と光入射部121の側面121bとの間に空気層が介在しないように、溶解性のある接着剤又は溶剤を用いて、波長選択吸収部材130を隙間無く光入射部121に貼り付けることが望ましい。
ここで、波長選択吸収部材130を構成する波長選択吸収色素及び光透過性樹脂について詳細に説明する。
<波長選択吸収色素>
波長選択吸収色素とは、可視光の一部を選択的に吸収する性質を有する色素のことである。波長選択吸収色素としては、特定波長として570nm〜600nm又は570nm〜780nmの波長の光を選択的に吸収する性質を持つものを用いることができる。具体的には、テトラアザポルフィリン、テトラフェニルポルフィリン、オクタエチルポルフィリン、フタロシアニン、シアニン、アゾ、ピロメテン、スクアリリウム、キサンテン、ジオキサン、オキソノール等の有機化合物を主体とする色素が挙げられる。また、ネオジムイオン等の希土類金属イオンを含有する有機化合物を主体とする色素も挙げられる。
中でも、テトラアザポルフィリン化合物等のポルフィリン化合物は、吸収ピークの形状が急峻であり、かつ、光源からの光照射に対しても堅牢性が高いため、好適に用いることができる。テトラアザポルフィリン化合物には、例えば、図4の化学式に示されるテトラ(tert−ブチル)テトラアザポルフィリン銅、又は、図5の化学式に示されるテトラ(tert−ブチル)テトラアザポルフィリンパラジウム等があり、中心金属の種類や置換基の種類によって、最大吸収波長が変化する。
これら2種のポルフィリン化合物の各々を一定量アセトンに溶解させた液を光路長1mmの石英セルにとり、分光光度計で吸光スペクトルを測定した結果を図6及び図7に示す。図6は、図4の化学式に示されるテトラ(tert−ブチル)テトラアザポルフィリン銅の吸光スペクトルを示す図である。また、図7は、図5の化学式に示されるテトラ(tert−ブチル)テトラアザポルフィリンパラジウムの吸光スペクトルを示す図である。なお、図6及び図7では、最大吸収波長における吸光度を1として規格化したときの相対吸光スペクトルを示している。
<光透過性樹脂>
光透過性樹脂とは、可視光を透過する機能を有する樹脂のことである。例えば、光学的に透明な樹脂として、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン、環状ポリオレフィンコポリマー、ポリメチルペンテン等の熱可塑性樹脂等が挙げられる。また、乳白色半透明な樹脂として、ポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂等が挙げられる。また、その他に、光透過性樹脂として、メタクリル酸樹脂やシリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂等も挙げられる。熱硬化性樹脂は、架橋成分が加えられた後に、熱もしくは電子線、紫外線等のエネルギーが付与されて固化される。
これらの樹脂を用いて波長選択吸収部材130を作製する場合、樹脂固形分に対して所定量の波長選択吸収色素を溶媒に分散して樹脂原料に添加した後、射出成形、押出成形、プレス成形、キャスト成形又はカレンダー成形等の成形手段を用いて所定の形状に成形加工する。また、光透過性樹脂又はガラス基材の表面に波長選択吸収色素に塗布した後、硬化させることによっても波長選択吸収部材130を作製することができる。
なお、光透過性樹脂には、波長選択吸収色素の他に、用途に応じて、波長選択機能を損なわない範囲で、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤又は加水分解防止剤等を適宜加えてもよい。
特に、本実施の形態の用途においては、光源110からの光照射による色素の褪色を抑制するために、紫外線吸収剤及び光安定剤を添加するとよい。
添加する紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、トリアジン系等の紫外線吸収剤があり、中でも、波長選択吸収色素としてテトラアザポルフィリン系色素を使用する場合においては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が好適に用いられる。テトラアザポルフィリン系色素は、その分子構造に起因するソーレー帯と呼ばれる吸収帯が340nm付近にあり、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の最大吸収波長の340nm〜350nmとほぼ一致するため、波長選択吸収色素の光吸収による変褪色を抑制することができる。
また、添加する光安定剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤、ジインモニウム塩等の一重項酸素クエンチャー、テトラシアノキノジメタン等の有機酸化剤が好適に用いられる。
[基板]
基板140は、光源110を配置するための基台である。基板140は光源110とともに光源ユニット(光源モジュール)として構成されていてもよい。
基板140としては、樹脂をベースとする樹脂基板、セラミックからなるセラミック基板、金属をベースとするメタルベース基板等を用いることができる。また、基板140の形状は、灯具100における基板140の配置スペースに応じて適宜選択することができる。本実施の形態では、円板状の基板140を用いている。
また、基板140は、所定形状の金属配線が形成された配線基板としてもよい。この場合、基板140には、例えば、光源110(LED素子)に供給する直流電力を受電するための一対の外部接続端子と、外部接続端子と光源110とを電気的に接続するための金属配線(金属パターン)とが設けられる。
一対の外部接続端子は、電線等によって電源回路と電気的に接続される。また、金属配線は、光源110を構成する複数のLED素子の各々について、直列接続としたり並列接続としたり直列接続と並列接続との組み合わせ接続としたりするために、所定形状で形成される。
[第1の枠、第2の枠、本体]
第1の枠150及び第2の枠160は、化粧枠であり、光源110及び基板140を挟むように配置される。さらに、第2の枠160を覆うように枠状の本体170が配置される。
第1の枠150は、光照射側である前方側(机上面側)に位置するように配置される。第1の枠150には、配光制御部材120の平面部122の外面122bを露出させるための開口が設けられている。
また、第2の枠160及び本体170は後方側(天井側)に位置するように配置される。第2の枠160及び本体170には、基板140と電源回路とを接続する電線を通すための開口が設けられている。
[作用効果]
次に、本実施の形態に係る照明装置1の作用効果について、図3を用いて説明する。
図3に示すように、光源110から出射した光は入射面121aから配光制御部材120の光入射部121に入射し、光入射部121の側面121bで反射して平面部122に導光される。また、平面部122に伝達した光は、平面部122内を導光していき、平面部122の内面122aに形成されたドットパターンによって反射して、外面122bの全面から均一な照明光となって出射する。
この際、光入射部121の側面121bには波長選択吸収部材130が設けられているので、光入射部121の側面121bで反射する際に、光源110からの光は波長選択吸収部材130によって特定波長が吸収される。これにより、光源110がB−Yタイプの白色LED光源であっても高い演色性の照明光を得ることができる。これにより、例えば文字の見え方等を向上させることができる。
そして、本実施の形態では、波長選択吸収部材130が光入射部121における入射面121a以外の部分に設けられている。具体的には、波長選択吸収部材130は光入射部121の側面121bに設けられている。つまり、波長選択吸収部材130が光導波路の側部に配置されている。
この構成により、波長選択吸収部材130が光源110の近傍に配置されているにもかかわらず、光源110から出射した光は光入射部121に入射した後で波長選択吸収部材130に当たることになるので、光源110から出射した光が波長選択吸収部材130に直接当たることを軽減できる。この結果、単位面積当たりに波長選択吸収部材130に照射される光量を少なくすることができるので、波長選択吸収部材130の光による退色を起こりにくくすることができる。
特に、光源110(LED素子)の光軸が波長選択吸収部材130の主面に対して垂直となっていないので、光源110からの光が波長選択吸収部材130の主面に対して垂直に当たらない。これにより、波長選択吸収部材130の退色の発生を、より効果的に抑えることができる。
また、波長選択吸収部材130が配光制御部材120の外面122bに設けられていないので、有機系色素を含む波長選択吸収部材130を用いた場合であっても、波長選択吸収部材130の外観色がユーザに視認されにくくなる。これにより、波長選択吸収部材130の有彩色によって外観の見栄えが悪くなることを抑えることができるので、ユーザに違和感を与えることを軽減できる。
また、本実施の形態では、配光制御部材120が基板140と略平行に配設された平面部122を有し、光入射部121が平面部122から基板140に向かって突出するように構成されている。
この構成により、灯具100の端部までを発光させることが可能となるので、照明装置1の外観の見栄えを一層向上させることができる。
(変形例1)
次に、本発明の変形例1に係る照明装置2について、図8について説明する。図8は、本発明の変形例1に係る照明装置の断面図である。
上記実施の形態における照明装置1は、デスクスタンド型の照明装置であったが、本変形例における照明装置2は、天井に埋込配設されて下方に光を照射する天井埋込型照明装置の一例であるダウンライトである。
図8に示すように、本変形例における照明装置2は、光源110と、光入射部121を有する配光制御部材120と、波長選択吸収部材130と、光源110を配置するための基台180と、拡散カバー190とを備える。なお、本変形例においても、電源回路(不図示)が設けられている。
光源110、配光制御部材120及び波長選択吸収部材130の構成及び機能は、上記実施の形態と同様である。
基台180は、光源110が取り付けられる取付台である。また、基台180は、光源110で発生する熱を放熱するヒートシンクとして機能させてもよく、例えば、金属材料を用いて構成することができる。この場合、基台180はアルミダイカスト製とすることができる。
拡散カバー190は、配光制御部材120の平面部122の外面122bから出射する光を拡散させる。例えば、拡散カバー190は、カバー材料(樹脂)の一部又は全部に光拡散粒子を分散することで形成することができる。拡散カバー190によって、照明装置2の照明光をより均一に発光させることができる。拡散カバー190は、例えば、基台180に固定される。
このように構成される照明装置2は、基台180を天井の開口に嵌め込むことによって天井に埋込配設される。
以上、本変形例に係る照明装置2によれば、上記実施の形態に係る照明装置1と同様の作用効果が得られる。さらに、本変形例では、拡散カバー190が設けられているので、より均一な照明光が得られる。
(変形例2)
次に、本発明の変形例2に係る照明装置3について、図9について説明する。図9は、本発明の変形例2に係る照明装置の要部拡大図である。
本変形例における照明装置3は、上記実施の形態における照明装置1と同様に、デスクスタンド型の照明装置であり、図9には、灯具の一部の構成が示されている。
図9に示すように、本変形例における照明装置3の灯具は、光源110Aと、配光制御部材120Aと、波長選択吸収部材130Aとを備える。なお、図示しないが、照明装置3の灯具には、上記実施の形態1と同様に、基板140と、第1の枠150と、第2の枠160と、本体170とを備える。
本変形例においても、上記実施の形態と同様に、配光制御部材120Aは、透光性樹脂材料からなる樹脂成型品である導光板であり、光源110の光が直接入射される光入射部121Aと、基板140と略平行に配設された板状の平面部122Aとを有する。
光入射部121Aは、光源110の光が入射する入射面121aを有する。入射面121aから入射した光源110の光は、光入射部121Aの内部を通過して平面部122Aに導光される。
本変形例が上記実施の形態と異なる点は、光入射部121Aが平面部122Aの側方に向かって突出するようにして平面部122Aの側面に接続されている。
また、本変形例において、光源110は、当該光源110の光軸が基板140の主面と略平行となるように基板140に配置されているので、光入射部121Aが平面部122Aの側部に設けられていても、光入射部121Aは、入射面121aが光源110と対向するように配置される。つまり、本変形例でも、光源110の光軸は入射面121aに対して垂直となっている。
また、光入射部121Aの側面121bは、傾斜面となっており、入射面121aから入射した光の多くを反射させる反射面となっている。また、光入射部121Aは、断面視において入射面121aから平面部122に向かって幅が漸次小さくなるように構成されている。
このように構成される配光制御部材120Aでは、入射面121aから光入射部121Aに入射した光源110の光は、光入射部121Aの側面121b(内面)で反射しながら平面部122Aへと導光し、平面部122Aを導光しながら外面122bから照明光として出射する。この際、光入射部121Aの側面121bには波長選択吸収部材130Aが設けられているので、光入射部121Aの側面121bで反射する際に、光源110からの光は波長選択吸収部材130Aによって特定波長が吸収される。
なお、本変形例においても、光入射部121Aを光入射部材として構成し、光入射部121Aと配光制御部材120Aとを別体としてもよい。
以上、本変形例に係る照明装置3によれば、上記実施の形態に係る照明装置1と同様の作用効果が得られる。
(その他変形例等)
以上、本発明に係る照明装置について、実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態及び変形例では、照明装置の一例として、デスクスタンドライト及びダウンライトについて説明したが、これに限定されるものではなく、本発明の目的を損なわない範囲で、スポットライトやシーリングライト等の他の照明装置にも同様に適用することができる。
なお、その他、各実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、2、3 照明装置
100 灯具
110、110A 光源
120、120A 配光制御部材
121、121A 光入射部
121a 入射面
121b 側面
122、122A 平面部
122a 内面
122b 外面
130、130A、1300 波長選択吸収部材
140 基板
150 第1の枠
160 第2の枠
170 本体
180 基台
190 拡散カバー
200 ベース
300 本体部
400 アーム
1100 LED光源
1200 導光板

Claims (7)

  1. 固体発光素子によって構成された光源と、
    前記光源から出射する光が入射する入射面を有する光入射部を有し、当該光入射部に入射した光の配光を制御する透光性の配光制御部材と、
    可視光域の特定波長を選択吸収する波長選択吸収部材とを備え、
    前記波長選択吸収部材は、前記光入射部における前記入射面以外の部分に設けられている
    照明装置。
  2. 前記波長選択吸収部材は、前記光入射部の側面に設けられている
    請求項1に記載の照明装置。
  3. さらに、前記光源が配置された基板を備え、
    前記配光制御部材は、前記基板と略平行に配設された平面部を有し、
    前記光入射部は、前記平面部から前記基板に向かって突出するように構成されている
    請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. さらに、前記光源が配置された基板を備え、
    前記配光制御部材は、前記基板と略平行に配設された平面部を有し、
    前記光入射部は、前記平面部の側方に向かって突出するように構成されている
    請求項1又は2に記載の照明装置。
  5. 前記光入射部は、断面視において前記入射面から遠ざかるに従って幅が漸次大きくなるように構成されている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明装置。
  6. 前記配光制御部材は、導光板である
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明装置。
  7. 前記波長選択吸収部材は、波長選択吸収材として有機系色素を含む樹脂組成物である
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016170294A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 波長制御フィルタ及びそれを用いた発光装置並びに照明装置

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