以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、本実施の形態に係る画像出力システムの構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像出力システム10のブロック図である。
図1に示すように、画像出力システム10は、印刷データを生成する電子機器としての利用者端末20と、サーバー30と、印刷ジョブのデータとしてのジョブデータに基づいて印刷を実行する印刷装置としてのMFP(Multifunction Peripheral)40とを備えている。利用者端末20と、サーバー30と、MFP40とは、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワーク11を介して互いに通信可能である。
利用者端末20によって生成される印刷データは、PCL(Printer Command Language)、KPDL(Kyocera Page Description Language)など、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)によって記述されたデータである。
サーバー30は、MFP40と比較してマシンスペック的に高性能であり、データの処理能力が高い。
なお、画像出力システム10は、利用者端末20と同様の利用者端末を複数備えることが可能である。しかしながら、以下においては、画像出力システム10に備えられる利用者端末を代表して利用者端末20について説明する。
同様に、画像出力システム10は、MFP40と同様のMFPを複数備えることが可能である。しかしながら、以下においては、画像出力システム10に備えられるMFPを代表してMFP40について説明する。
画像出力システム10に備えられる利用者端末およびMFPは、本発明の電子機器を構成している。
図2は、利用者端末20のブロック図である。
図2に示すように、利用者端末20は、利用者による種々の操作が入力される入力デバイスである操作部21と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部22と、ネットワーク11(図1参照。)経由で外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部23と、各種のデータを記憶している半導体メモリー、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶デバイスである記憶部24と、利用者端末20全体を制御する制御部25とを備えている。利用者端末20は、スマートフォンなどの携帯端末やPC(Personal Computer)などのコンピューターによって構成されている。
記憶部24は、印刷装置の動作を制御するプリンタードライバー24aと、印刷データに基づいてRIP(Raster Image Processor)処理を実行することによってラスターイメージのデータを生成するRIPモジュール24bとを記憶している。プリンタードライバー24aおよびRIPモジュール24bは、それぞれ、利用者端末20の製造段階で利用者端末20にインストールされていても良いし、USB(Universal Serial Bus)メモリーなどの外部の記憶媒体から利用者端末20に追加でインストールされても良いし、ネットワーク11上から利用者端末20に追加でインストールされても良い。
記憶部24は、サーバー30(図1参照。)から送信されてきたサムネイルのデータとしてのサムネイルデータ24cを複数記憶可能である。
制御部25は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部24に記憶されているプログラムを実行する。
制御部25は、ROMまたは記憶部24に記憶されているプログラムを実行することによって、利用者のログインを受け付けるログイン受付手段25a、出力する画像のプレビューを実行するプレビュー実行手段25b、および、プレビュー実行手段25bによってプレビューが実行された画像の出力のためのデータを要求するデータ要求手段25cとして機能する。
図3は、サーバー30のブロック図である。
図3に示すように、サーバー30は、利用者による種々の操作が入力されるマウス、キーボードなどの入力デバイスである操作部31と、種々の情報を表示するLCDなどの表示デバイスである表示部32と、ネットワーク11(図1参照。)経由で外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部33と、各種のデータを記憶している半導体メモリー、HDDなどの記憶デバイスである記憶部34と、サーバー30全体を制御する制御部35とを備えている。サーバー30は、PCなどのコンピューターによって構成されている。
記憶部34は、サーバー30の動作を制御するサーバー用プログラム34aと、印刷データに基づいてRIP処理を実行することによってラスターイメージのデータを生成するRIPモジュール34bとを記憶している。サーバー用プログラム34aおよびRIPモジュール34bは、それぞれ、サーバー30の製造段階でサーバー30にインストールされていても良いし、USBメモリーなどの外部の記憶媒体からサーバー30に追加でインストールされても良いし、ネットワーク11上からサーバー30に追加でインストールされても良い。
記憶部34は、利用者の識別情報、利用者のパスワードなど、利用者毎の各種の情報を含む利用者情報34cを記憶している。
記憶部34は、印刷データ34dを複数記憶可能である。記憶部34は、印刷データ34dそれぞれを利用者の識別情報に関連付けて記憶している。
記憶部34は、印刷用のラスターイメージのデータとしての印刷用イメージデータ34eを複数記憶可能である。印刷用イメージデータ34eは、PCLm(Printer Command Language mobile)ファイル、PWG(Printer Working Group)ラスターファイル、URF(Universal Raster Format)ファイルなど、印刷装置がRIP処理を実行せずに印刷可能なファイルである。記憶部34は、印刷用イメージデータ34eそれぞれを、対応する印刷データ34dに関連付けて記憶している。
記憶部34は、表示用のラスターイメージのデータとしての表示用イメージデータ34fを複数記憶可能である。表示用イメージデータ34fは、PNG(Portable Network Graphics)ファイルなど、PCや印刷装置においてプレビュー可能なファイルである。表示用イメージデータ34fには、印刷データ34dに基づいてRIPモジュール34bによってRIP処理を実行することによって生成されるオリジナル画像のデータとしてのオリジナルデータと、オリジナル画像に対して画像サイズを縮小することによってデータサイズを低減したサムネイルのデータとしてのサムネイルデータとが含まれている。記憶部34は、表示用イメージデータ34fそれぞれを、対応する印刷データ34dに関連付けて記憶している。なお、オリジナルデータとして印刷用イメージデータ34eが使用される場合には、表示用イメージデータ34fは、オリジナルデータおよびサムネイルデータのうち、サムネイルデータのみを含んでいても良い。
記憶部34は、MFP40によって取得されたジョブデータの表示用イメージデータ34fを含むイメージログ34gを記憶している。イメージログ34gは、誰がいつどのような画像を印刷したかという履歴を記憶する情報である。イメージログ34gには、表示用イメージデータ34fのオリジナルデータおよびサムネイルデータのうち何れか一方のみが含まれても良い。
制御部35は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部34に記憶されているプログラムを実行する。
制御部35は、記憶部34に記憶されているサーバー用プログラム34aを実行することによって、データを生成するデータ生成手段35a、および、データを送信するデータ送信手段35bとして機能する。
図4は、MFP40のブロック図である。
図4に示すように、MFP40は、利用者による種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部41と、種々の情報を表示するLCDなどの表示デバイスである表示部42と、用紙などの記録媒体に印刷を実行する印刷デバイスであるプリンター43と、原稿から画像データを読み取る読取デバイスであるスキャナー44と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部45と、ネットワーク11(図1参照。)経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスである通信部46と、各種のデータを記憶している半導体メモリー、HDDなどの記憶デバイスである記憶部47と、MFP40全体を制御する制御部48とを備えている。
記憶部47は、MFP40の動作を制御するMFP用プログラム47aと、印刷データに基づいてRIP処理を実行することによってラスターイメージのデータを生成するRIPモジュール47bとを記憶している。MFP用プログラム47aおよびRIPモジュール47bは、それぞれ、MFP40の製造段階でMFP40にインストールされていても良いし、USBメモリーなどの外部の記憶媒体からMFP40に追加でインストールされても良いし、ネットワーク11上からMFP40に追加でインストールされても良い。
記憶部47は、サーバー30(図1参照。)から送信されてきたサムネイルデータ47cを複数記憶可能である。
制御部48は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部47に記憶されているプログラムを実行する。
制御部48は、記憶部47に記憶されているMFP用プログラム47aを実行することによって、利用者のログインを受け付けるログイン受付手段48a、出力する画像のプレビューを実行するプレビュー実行手段48b、および、プレビュー実行手段48bによってプレビューが実行された画像の出力のためのデータを要求するデータ要求手段48cとして機能する。
次に、画像出力システム10の動作について説明する。
まず、利用者が利用者端末20からサーバー30にログインする場合の画像出力システム10の動作について説明する。
図5は、利用者が利用者端末20からサーバー30にログインする場合の画像出力システム10の動作のシーケンス図である。
利用者は、利用者端末20の操作部21を介してサーバー30にログインすることが可能である。
図5に示すように、利用者端末20のログイン受付手段25aは、操作部21を介してログインの指示が入力されると、操作部21を介して入力された利用者の識別情報およびパスワードの組み合わせをサーバー30に送信する(S101)。
そして、サーバー30の制御部35は、利用者端末20から送信されてきた利用者の識別情報およびパスワードの組み合わせが利用者情報34cに含まれている場合、利用者のログインを許可し(S102)、その旨を利用者端末20に通知する(S103)。
利用者端末20のログイン受付手段25aは、利用者のログインが許可されたことがサーバー30から通知されてくると、利用者のログインが許可されたことを表示部22を介して利用者に通知して(S104)、図5に示す動作を終了する。
次に、印刷データに基づいたプレビューを実行する場合の利用者端末20の動作について説明する。
利用者は、利用者端末20によって送信される予定の印刷データに基づいたプレビューの実行を、利用者端末20の操作部21を介して利用者端末20に指示することができる。利用者端末20の制御部25は、プレビューの実行が指示されると、プリンタードライバー24aを実行することによって図6に示す動作を実行する。
図6は、印刷データに基づいたプレビューを実行する場合の利用者端末20の動作のフローチャートである。
図6に示すように、利用者端末20のプレビュー実行手段25bは、印刷データに基づいてRIPモジュール24bによってRIP処理を実行することによってPNGファイルなどのラスターイメージのデータを生成した後(S111)、生成したラスターイメージのデータに基づいて表示部22でプレビューを実行して(S112)、図6に示す動作を終了する。
次に、印刷データを送信する場合の利用者端末20の動作について説明する。
利用者は、表示部22に実行されたプレビューを確認するなどして、利用者端末20による印刷データの送信を決めると、利用者端末20による印刷データの送信を、利用者端末20の操作部21を介して利用者端末20に指示することができる。利用者端末20の制御部25は、印刷データの送信が指示されると、プリンタードライバー24aを実行することによって図7に示す動作を実行する。
図7は、印刷データを送信する場合の利用者端末20の動作のフローチャートである。
図7に示すように、制御部25は、印刷データの送信先を判断する(S121)。ここで、利用者は、印刷データの送信先を操作部21を介してプリンタードライバー24aに事前に設定可能である。印刷データの送信先としては、MFP40などの具体的な印刷装置と、サーバー30とが設定可能である。
制御部25は、設定されている送信先が印刷装置であるとS121において判断すると、送信先として設定されている印刷装置に通信部23を介して印刷データを送信して(S122)、図7に示す動作を終了する。
制御部25は、設定されている送信先がサーバー30であるとS121において判断すると、通信部23を介してサーバー30に印刷データを送信して(S123)、図7に示す動作を終了する。ここで、制御部25は、サーバー30に印刷データを送信する場合、ログイン中の利用者の識別情報を印刷データに付加して送信する。
次に、利用者端末20から直接受信した印刷データに基づいて印刷を実行する場合のMFP40の動作について説明する。
MFP40の制御部48は、利用者端末20からジョブデータとしての印刷データを受信すると、図8に示す動作を実行する。
図8は、利用者端末20から直接受信した印刷データに基づいて印刷を実行する場合のMFP40の動作のフローチャートである。
図8に示すように、制御部48は、受信した印刷データに基づいてRIPモジュール47bによってRIP処理を実行することによってPCLmファイル、PWGラスターファイル、URFファイルなどのラスターイメージのデータを生成した後(S131)、生成したラスターイメージのデータに基づいてプリンター43によって印刷を実行して(S132)、図8に示す動作を終了する。
次に、利用者端末20から印刷データを受信した場合のサーバー30の動作について説明する。
サーバー30の制御部35は、利用者端末20から印刷データを受信すると、図9に示す動作を実行する。
図9は、利用者端末20から印刷データを受信した場合のサーバー30の動作のフローチャートである。
図9に示すように、制御部35のデータ生成手段35aは、受信した印刷データを、印刷データ34dとして記憶部34に記憶する(S141)。ここで、データ生成手段35aは、受信した印刷データに付加されていた利用者の識別情報に関連付けて、印刷データ34dを記憶する。
次いで、データ生成手段35aは、S141において記憶部34に記憶した印刷データ34dに基づいてRIPモジュール34bによってRIP処理を実行することによって、ラスターイメージのデータとして、PCLmファイル、PWGラスターファイル、URFファイルなどの印刷用イメージデータと、PNGファイルなどの表示用イメージデータとを生成した後(S142)、生成した印刷用イメージデータおよび表示用イメージデータをそれぞれ印刷用イメージデータ34eおよび表示用イメージデータ34fとして記憶部34に記憶する(S143)。ここで、データ生成手段35aは、S141において記憶した印刷データ34dに関連付けて、印刷用イメージデータ34eおよび表示用イメージデータ34fを記憶する。
次いで、データ送信手段35bは、S143において記憶した表示用イメージデータ34fのうちのサムネイルデータを、この表示用イメージデータ34fが関連付けられている印刷データ34dに関連付けられている利用者の識別情報に関連付けて外部の電子機器に送信して(S144)、図9に示す動作を終了する。ここで、サムネイルデータの送信先は、サーバー30が所属しているLAN内の全ての電子機器であっても良いし、サーバー30が利用者端末20から受信した印刷データにおいて指定されている送信先であっても良い。利用者は、利用者端末20において印刷データを生成する際に、サムネイルデータの送信先を指定することができる。外部の電子機器がMFP40である場合、MFP40は、S144において送信されてきたサムネイルデータをサムネイルデータ47cとして記憶部47に記憶する。同様に、外部の電子機器が利用者端末である場合、利用者端末は、S144において送信されてきたサムネイルデータを記憶部に記憶する。なお、外部の電子機器においてサムネイルデータが記憶される場合、サーバー30から送信されてきたサムネイルデータに関連付けられていた利用者の識別情報が、外部の電子機器におけるサムネイルデータに対しても関連付けられる。この関連付けは、利用者の識別情報に関連付けられたフォルダーにサムネイルデータが入れられることによっても実現可能である。
次に、利用者がMFP40からサーバー30にログインする場合の画像出力システム10の動作について説明する。
図10は、利用者がMFP40からサーバー30にログインする場合の画像出力システム10の動作のシーケンス図である。
利用者は、MFP40の操作部41を介してサーバー30にログインすることが可能である。
図10に示すように、MFP40のログイン受付手段48aは、操作部41を介してログインの指示が入力されると、操作部41を介して入力された利用者の識別情報およびパスワードの組み合わせをサーバー30に送信する(S151)。
そして、サーバー30の制御部35は、MFP40から送信されてきた利用者の識別情報およびパスワードの組み合わせが利用者情報34cに含まれている場合、利用者のログインを許可し(S152)、その旨をMFP40に通知する(S153)。
MFP40のログイン受付手段48aは、利用者のログインが許可されたことがサーバー30から通知されてくると、利用者のログインが許可されたことを表示部42を介して利用者に通知して(S154)、図10に示す動作を終了する。
次に、MFP40においてプルプリント用の印刷ジョブのプレビューを実行する場合の画像出力システム10の動作について説明する。
図11は、MFP40においてプルプリント用の印刷ジョブのプレビューを実行する場合の画像出力システム10の動作のシーケンス図である。
利用者は、プルプリント用の印刷ジョブの確認をMFP40の操作部41を介してMFP40に指示することが可能である。
図11に示すように、MFP40のプレビュー実行手段48bは、プルプリント用の印刷ジョブの確認の指示が操作部41を介して入力されると、ログイン中の利用者のプルプリント用の印刷ジョブのリスト、すなわち、ログイン中の利用者の識別情報に関連付けられているサムネイルデータ47cのリストを生成して(S161)、このリストを表示するリスト画面を表示部42に表示する(S162)。
図12は、S162において表示されるリスト画面50の一例を示す図である。
図12に示すリスト画面50は、ログイン中の利用者のプルプリント用の印刷ジョブのリストを示すリスト表示領域51と、リスト表示領域51において選択されている印刷ジョブの実行を指示するための印刷ボタン52と、リスト表示領域51において選択されている印刷ジョブのプレビューの実行を指示するためのプレビューボタン53と、図11に示す動作を終了するための終了ボタン54とを備えている。
リスト表示領域51には、ログイン中の利用者のプルプリント用の印刷ジョブの全てを表示することが可能である。ログイン中の利用者のプルプリント用の印刷ジョブの全てをリスト表示領域51に同時に表示することができない場合には、スクロールによって表示することができる。リスト表示領域51は、印刷ジョブの何れか1つまたは複数が選択されることが可能である。選択されている印刷ジョブは、リスト表示領域51において反転して表示される。
印刷ボタン52およびプレビューボタン53は、リスト表示領域51において何れかの印刷ジョブが選択されている状態の場合のみ、操作可能である。
利用者がMFP40の操作部41を介してプレビューボタン53を押すと、MFP40のプレビュー実行手段48bは、図11に示すように、プレビューボタン53が押された時点でリスト表示領域51において選択されていた印刷ジョブのサムネイルデータ47cに基づいたサムネイルを表示するサムネイルプレビュー画面を表示部42に表示する(S163)。
図13は、S163において表示されるサムネイルプレビュー画面60の一例を示す図である。
図13に示すサムネイルプレビュー画面60は、対象の印刷ジョブの各ページのサムネイルを表示するサムネイル領域61と、対象の印刷ジョブの実行を指示するための印刷ボタン62と、リスト画面50(図12参照。)に戻るための戻るボタン63と、図11に示す動作を終了するための終了ボタン64とを備えている。
サムネイル領域61には、対象の印刷ジョブの全てのページのサムネイルを表示することが可能である。対象の印刷ジョブの全てのページのサムネイルをサムネイル領域61に同時に表示することができない場合には、スクロールによって表示することができる。
利用者がMFP40の操作部41を介してサムネイル領域61における何れかのサムネイルを選択すると、MFP40のプレビュー実行手段48bは、図11に示すように、選択されたサムネイルのオリジナル画像をサーバー30に要求する(S164)。
サーバー30のデータ送信手段35bは、S164における要求を受信すると、表示用イメージデータ34fのうち、S164において要求されたオリジナル画像のオリジナルデータをMFP40に送信する(S165)。
MFP40のプレビュー実行手段48bは、サーバー30からオリジナルデータを受信すると、受信したオリジナルデータに基づいたオリジナル画像を表示するオリジナル画像プレビュー画面を表示部42に表示する(S166)。
図14は、S166において表示されるオリジナル画像プレビュー画面70の一例を示す図である。
図14に示すオリジナル画像プレビュー画面70は、オリジナル画像を表示するプレビュー領域71と、サムネイルプレビュー画面60(図13参照。)に戻るための戻るボタン72と、図11に示す動作を終了するための終了ボタン73とを備えている。
プレビュー領域71に表示される画像は、操作部41を介した操作に応じて拡大して表示されることも可能である。
なお、以上においては、プレビュー実行手段48bは、オリジナル画像を1ページずつ要求するようになっているが、全ページのオリジナル画像を一度に要求しても良い。
次に、サーバー30のRIPモジュール34bと、MFP40のRIPモジュール47bとが同じ内容のモジュールである場合、すなわち、サーバー30のRIPモジュール34bと、MFP40のRIPモジュール47bとが同じRIP処理を実行する場合にMFP40においてプルプリント用の印刷ジョブを実行するときの画像出力システム10の動作について説明する。
利用者は、リスト画面50(図12参照。)の印刷ボタン52(図12参照。)や、サムネイルプレビュー画面60(図13参照。)の印刷ボタン62(図13参照。)をMFP40の操作部41を介して押すことによって、対象の印刷ジョブの実行をMFP40に指示することが可能である。ここで、対象の印刷ジョブとは、印刷ボタン52が押された時点でリスト表示領域51(図12参照。)において選択されていた印刷ジョブや、サムネイルプレビュー画面60の対象の印刷ジョブである。
図15は、サーバー30のRIPモジュール34bと、MFP40のRIPモジュール47bとが同じ内容のモジュールである場合にMFP40においてプルプリント用の印刷ジョブを実行するときの画像出力システム10の動作のシーケンス図である。
利用者がリスト画面50の印刷ボタン52や、サムネイルプレビュー画面60の印刷ボタン62をMFP40の操作部41を介して押すと、MFP40のデータ要求手段48cは、図15に示すように、対象の印刷ジョブのジョブデータをサーバー30に要求する(S171)。
次いで、サーバー30のデータ送信手段35bは、S171においてジョブデータを要求してきたMFP40の種類を判定する(S172)。ここで、データ送信手段35bは、S171においてジョブデータを要求してきたMFP40に問い合わせて判定する。データ送信手段35bは、MFP40の機種名などの情報から、MFP40がサーバー30のRIPモジュール34bと同じ内容のRIPモジュールを備えている電子機器であるか否かを判定することができる。
データ送信手段35bは、MFP40がサーバー30のRIPモジュール34bと同じ内容のRIPモジュールを備えている電子機器であるとS172において判定すると、要求されたジョブデータとしての印刷用イメージデータ34eをMFP40に送信する(S173)。
MFP40の制御部48は、サーバー30から印刷用イメージデータを受信すると、受信した印刷用イメージデータに基づいてプリンター43によって印刷を実行して(S174)、図15に示す動作を終了する。
次に、サーバー30のRIPモジュール34bと、MFP40のRIPモジュール47bとが異なる内容のモジュールである場合、すなわち、サーバー30のRIPモジュール34bと、MFP40のRIPモジュール47bとが異なるRIP処理を実行する場合にMFP40においてプルプリント用の印刷ジョブを実行するときの画像出力システム10の動作について説明する。
図16は、サーバー30のRIPモジュール34bと、MFP40のRIPモジュール47bとが異なる内容のモジュールである場合にMFP40においてプルプリント用の印刷ジョブを実行するときの画像出力システム10の動作のシーケンス図である。
利用者がリスト画面50の印刷ボタン52や、サムネイルプレビュー画面60の印刷ボタン62をMFP40の操作部41を介して押すと、MFP40のデータ要求手段48cは、図16に示すように、対象の印刷ジョブのジョブデータをサーバー30に要求する(S181)。
次いで、サーバー30のデータ送信手段35bは、S181においてジョブデータを要求してきたMFP40の種類を判定する(S182)。ここで、データ送信手段35bは、S181においてジョブデータを要求してきたMFP40に問い合わせて判定する。データ送信手段35bは、MFP40の機種名などの情報から、MFP40がサーバー30のRIPモジュール34bと同じ内容のRIPモジュールを備えている電子機器であるか否かを判定することができる。
データ送信手段35bは、MFP40がサーバー30のRIPモジュール34bと同じ内容のRIPモジュールを備えていない電子機器であるとS182において判定すると、要求されたジョブデータとして印刷データ34dをMFP40に送信する(S183)。
MFP40の制御部48は、サーバー30から印刷データを受信すると、受信した印刷データに基づいてRIPモジュール47bによってRIP処理を実行することによってPCLmファイル、PWGラスターファイル、URFファイルなどのラスターイメージのデータを生成した後(S184)、生成したラスターイメージのデータに基づいてプリンター43によって印刷を実行して(S185)、図16に示す動作を終了する。
次に、利用者端末においてプルプリント用の印刷ジョブのプレビューを実行する場合の利用者端末の動作について説明する。
図17は、利用者端末においてプルプリント用の印刷ジョブのプレビューを実行する場合の利用者端末の動作のフローチャートである。
利用者は、プルプリント用の印刷ジョブの確認を利用者端末の操作部を介して利用者端末に指示することが可能である。
図17に示すように、利用者端末のプレビュー実行手段は、プルプリント用の印刷ジョブの確認の指示が操作部を介して入力されると、ログイン中の利用者のプルプリント用の印刷ジョブのリスト、すなわち、記憶部に記憶されているサムネイルデータのうち、ログイン中の利用者の識別情報に関連付けられているサムネイルデータのリストを生成して(S191)、このリストを表示するリスト画面を表示部42に表示する(S192)。
図18は、S192において表示されるリスト画面80の一例を示す図である。
図18に示すリスト画面80は、ログイン中の利用者のプルプリント用の印刷ジョブのリストを示すリスト表示領域81と、リスト表示領域81において選択されている印刷ジョブのオリジナル画像を取得するための取得ボタン82と、リスト表示領域81において選択されている印刷ジョブのプレビューの実行を指示するためのプレビューボタン83と、図17に示す動作を終了するための終了ボタン84とを備えている。
リスト表示領域81には、ログイン中の利用者のプルプリント用の印刷ジョブの全てを表示することが可能である。ログイン中の利用者のプルプリント用の印刷ジョブの全てをリスト表示領域81に同時に表示することができない場合には、スクロールによって表示することができる。リスト表示領域81は、印刷ジョブの何れか1つまたは複数が選択されることが可能である。選択されている印刷ジョブは、リスト表示領域81において反転して表示される。
取得ボタン82およびプレビューボタン83は、リスト表示領域81において何れかの印刷ジョブが選択されている状態の場合のみ、操作可能である。
利用者が利用者端末の操作部を介してプレビューボタン83を押すと、利用者端末のプレビュー実行手段は、図17に示すように、プレビューボタン83が押された時点でリスト表示領域81において選択されていた印刷ジョブのサムネイルデータに基づいたサムネイルを表示するプレビュー画面を表示部42に表示する(S193)。
図19は、S193において表示されるプレビュー画面90の一例を示す図である。
図19に示すプレビュー画面90は、対象の印刷ジョブの各ページのサムネイルを表示するサムネイル領域91と、対象の印刷ジョブのオリジナル画像を取得するための取得ボタン92と、リスト画面80(図18参照。)に戻るための戻るボタン93と、図17に示す動作を終了するための終了ボタン94とを備えている。
サムネイル領域91には、対象の印刷ジョブの全てのページのサムネイルを表示することが可能である。対象の印刷ジョブの全てのページのサムネイルをサムネイル領域91に同時に表示することができない場合には、スクロールによって表示することができる。
次に、利用者端末においてプルプリント用の印刷ジョブのオリジナル画像を取得する場合の画像出力システム10の動作について説明する。
利用者は、リスト画面80(図18参照。)の取得ボタン82(図18参照。)や、プレビュー画面90(図19参照。)の取得ボタン92(図19参照。)を利用者端末の操作部を介して押すことによって、対象の印刷ジョブのオリジナル画像の取得を利用者端末に指示することが可能である。ここで、対象の印刷ジョブとは、取得ボタン82が押された時点でリスト表示領域81(図18参照。)において選択されていた印刷ジョブや、プレビュー画面90の対象の印刷ジョブである。
図20は、利用者端末においてプルプリント用の印刷ジョブのオリジナル画像を取得する場合の画像出力システム10の動作のシーケンス図である。
利用者がリスト画面80の取得ボタン82や、プレビュー画面90の取得ボタン92を利用者端末の操作部を介して押すと、利用者端末のデータ要求手段は、図20に示すように、対象の印刷ジョブのオリジナル画像をサーバー30に要求する(S201)。
次いで、サーバー30のデータ送信手段35bは、S201において要求されたオリジナル画像のオリジナルデータを利用者端末に送信する(S202)。
利用者端末の制御部は、サーバー30からオリジナルデータを受信すると、受信したオリジナルデータに基づいたオリジナル画像を表示部に表示して(S203)、図20に示す動作を終了する。
次に、イメージログ34gを更新する場合のサーバー30の動作について説明する。
サーバー30の制御部35は、図15に示す動作におけるS173や、図16に示す動作におけるS183においてサーバー30からMFP40にジョブデータが送信されると、このジョブデータに対応する表示用イメージデータ34fと、このジョブデータを要求した利用者の識別情報と、このジョブデータをMFP40に送信した日時との組み合わせを履歴としてイメージログ34gに追加する。
また、サーバー30の制御部35は、図20に示す動作におけるS202においてサーバー30から利用者端末にオリジナルデータが送信されると、このオリジナルデータに対応する表示用イメージデータ34fと、このオリジナルデータを要求した利用者の識別情報と、このオリジナルデータを利用者端末に送信した日時との組み合わせを履歴としてイメージログ34gに追加する。
以上に説明したように、画像出力システム10は、印刷データに基づいてサーバー30でラスターイメージのデータとして表示用イメージデータをS142において生成した後、この表示用イメージデータに基づいてMFP40や利用者端末においてプレビューを実行する(S163、S166またはS193)ので、画像の出力のためのデータをサーバー30からMFP40や利用者端末にダウンロードしてMFP40や利用者端末で画像を出力する場合にMFP40や利用者端末においてプレビューを実行することができる。したがって、利用者は、画像の出力のためのデータをサーバーから電子機器にダウンロードして電子機器で画像を出力する動作を実行するか、中止するかをプレビューを確認することによって判断することができる。
特に、画像出力システム10は、サーバー30が表示用イメージデータをMFP40や利用者端末から要求されなくてもMFP40や利用者端末に送信する(S144)ので、MFP40や利用者端末がサーバー30から表示用イメージデータを受信した後であれば、サーバー30およびMFP40や利用者端末の間で通信が実行されなくてもMFP40や利用者端末においてプレビューを実行することができる。
画像出力システム10は、サーバー30において実行されるRIP処理がMFP40において実行されるRIP処理と同じ場合、サーバー30からMFP40に印刷データをダウンロードした後、この印刷データに基づいてMFP40でラスターイメージのデータを生成して印刷する場合であっても、正確なプレビューを実行することができる。
画像出力システム10は、印刷データに基づいてMFP40ではなくサーバー30でラスターイメージのデータとして印刷用イメージデータをS142において生成した後、この印刷用イメージデータに基づいてMFP40で印刷を実行する(S174)ので、プルプリントを実行する場合に印刷データに基づいてMFP40でラスターイメージのデータを生成する必要がなく、MFP40にかかる負荷を低減することができる。したがって、画像出力システム10は、高速にプルプリントを完了することができる。
画像出力システム10は、誰がいつどのような画像を印刷したかをイメージログ34gによって記憶するので、セキュリティーの性能を向上することができる。
なお、サーバー30は、本実施の形態において、外部から印刷データを受信した場合に、外部から受信した印刷データに基づいてRIP処理を実行して印刷用イメージデータ34eおよび表示用イメージデータ34fを生成するようになっている。しかしながら、サーバー30は、印刷用イメージデータ34eを外部に送信するまでに印刷用イメージデータ34eを生成すれば良いし、表示用イメージデータ34fを外部に送信するまでに表示用イメージデータ34fを生成すれば良い。例えば、サーバー30は、S171における要求があった場合に印刷用イメージデータ34eを生成すれば良いし、S164における要求があった場合に表示用イメージデータ34fを生成すれば良い。
また、サーバー30は、本実施の形態において、外部から印刷データを受信した場合に、外部から受信した印刷データに基づいてRIP処理を実行するようになっている。しかしながら、サーバー30は、外部から受信した印刷データに基づいてRIP処理を実行するか否かが設定されるようになっていても良い。例えば、サーバー30は、外部から印刷データを受信した場合に本実施の形態と同様に常にRIP処理を実行するように設定されても良いし、RIP処理の実行の負荷が特定の程度以下であることが予想されればRIP処理を実行するように設定されても良いし、RIP処理を実行しないように設定されても良い。サーバー30は、RIP処理を実行しなかった場合、MFP40からジョブデータが要求されたとき、ジョブデータとして印刷データをMFP40に送信する。
本発明の印刷装置は、本実施の形態においてMFPであるが、プリンター専用機など、MFP以外の印刷装置であっても良い。