JP6562048B2 - 建設機械 - Google Patents
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Description
本発明は、本体部材に対して開閉する開閉カバーと、機体周囲を監視する検出器とを備える建設機械に関する。
建設機械の機械室に設けた開閉扉にロック装置を装着し、開閉扉を閉鎖状態でロックする構成が知られている。ロック装置は開閉扉側に設けたフック部材と、サポートに固着した取付板に固定されるラッチとを有する。ラッチが固定される取付板には、ボルトを挿通させるための長孔が形成されている。ボルトを緩い状態でナットに螺挿させておき、ラッチを出し入れすることによって、ラッチ係脱部の先端位置をフック部材の係止部に対して適正な係合関係となるように調整する(例えば、特許文献1参照。)。
また、建設機械のカメラ取付構造として、車体フレームの前方の側部位置にユーティリティボックスを設け、これにサイドカメラとその固定手段とを設けたものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
しかし、特許文献1の開閉扉(開閉カバー)がある位置に特許文献2のカメラ(検出器)を設けようとする場合の構成については何ら開示されておらず、また、その場合、検出器の位置調整のやり方についても検討する必要がある。
そこで本発明は、検出器の位置調整を効率的に行うことができる建設機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、本体部材と、前記本体部材に対して開閉する開閉カバーとを備える建設機械において、前記本体部材に対して前記開閉カバーを閉状態でロックするロック装置を備え、前記ロック装置は、前記本体部材に取り付けられる本体側ロック部材と、前記開閉カバーに取り付けられ前記本体側ロック部材と係合するカバー側ロック部材とを備え、検出器を取り付ける検出器取付部材が前記本体側ロック部材に固定されており、前記開閉カバーにおける前記検出器に対応する位置に検出器用開口が形成されている建設機械を提供している。
ここで、前記検出器は、その検出方向が水平よりも下向きとなるように配置され、前記検出器取付部材は、前記本体側ロック部材の下面に固定されているのが好ましい。
また、機体側部に外装が構成されており、前記本体部材は、前記外装を支える外装支柱であるのが好ましい。
或いは、前記本体部材は、作業アタッチメントと重量バランスをとるために機体後部に設けられたカウンタウエイトであり、前記開閉カバーは、エンジンが配置されるエンジン室の後方を開閉するエンジンボンネットであり、前記ロック装置は、前記エンジンボンネットと前記カウンタウエイトとが上下に隣接する隣接部分に設けられており、前記本体側ロック部材を構成するロック装置ベース板は、前記隣接部分における前記カウンタウエイトの上面後端部において、前記ロック装置ベース板の下方に前記検出器が配置される空間が形成されるように高さ部材を介して取り付けられており、前記検出器は、前記エンジンボンネットの下端よりも上方に位置するのが好ましい。
請求項1記載の建設機械によれば、検出器を取り付ける検出器取付部材が本体側ロック部材に固定され、開閉カバーに検出器用開口が形成されているため、ロック装置の係合具合(噛み具合)を調整すれば、検出器と開閉カバーの検出器用開口とは必然的に位置合わせされる。このため、検出器の位置調整が容易である。
検出器取付部材が、外装部品としては比較的頑強な本体側ロック部材に固定されているため、物が衝突して開閉カバーが損傷しても検出器損傷のおそれが少ない。また、検出器取付部材の取付相手をロック装置の部材と共有するため、部品点数及びコストの削減が可能となる。検出器取付部材とロック装置とを別々に設ける構成と比較して、配置スペースを最小化することができる。更に、検出器が開閉カバー内にあるので検出器の盗難防止となる。
請求項2記載の建設機械によれば、検出器は、その検出方向が水平よりも下向きとなるように配置されるところ、例えば検出器を本体側ロック部材の上面に設けると、本体側ロック部材が検出器の検出範囲の邪魔になりやすい。本発明では、検出器取付部材を本体側ロック部材の下面に設けるため、スペース効率及び強度確保の点で好ましく、開閉カバーの検出器用開口周辺の造形もやり易い。
請求項3記載の建設機械によれば、本体部材は頑強な外装支柱であるため、検出器損傷のおそれが少ない。また、検出器を機体側部の上端に設ける構成等と比較して、検出器を低い高さに設けることができるため、機体側端直下が検出範囲に入りやすく、調整作業もやり易い。
請求項4記載の建設機械によれば、本体部材は頑強なカウンタウエイトであるため、検出器損傷のおそれが少ない。また、検出器をエンジンボンネットの上端に設ける構成等と比較して、検出器を低い高さに設けることができるため、機体後端直下が検出範囲に入りやすく、調整作業もやり易い。更に、ロック装置ベース板はカウンタウエイトの後端部上面に高さ部材を介して取り付けられており、検出器はエンジンボンネットの下端よりも上方に位置するため、カウンタウエイトの形状変更が不要である。
本発明の第一実施形態による建設機械について図1から図7に基づき説明する。以下、本発明に係る建設機械の一例として図1に示す油圧ショベル1を例示する。なお、説明の便宜上、機械の前後方向及び上下方向を図1のように定義する。また、図1の紙面に直交する方向を機械の左右方向と定義する。
図1に示すように、油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2及び上部旋回体3を備えて構成される。上部旋回体3は、下部走行体2上に搭載されており、下部走行体2に対して鉛直軸まわりに旋回することが可能である。上部旋回体3は、旋回ベアリングに支持されるアッパーフレーム4(機体を構成するフレームの一例)を備える。アッパーフレーム4に対して、キャブ5、作業アタッチメント6、カウンタウエイト7、外装支柱41(本体部材の一例)、開閉カバー支持部材40等が取り付けられている。
キャブ5は、機体の左側前部に設けられており、キャブ5から作業アタッチメント6の取付部を挟んで機体の右側には、外装51及び開閉カバー52(開閉カバーの一例)が設けられている。外装51の内部には、燃料タンク(図示せず)が設けられている。開閉カバー52の内部は、コントロールバルブ(図示せず)が設けられるバルブ室となっている。
外装51は、板金で構成され、外装支柱41に取り付けられ支持されている。開閉カバー52は、開閉カバー支持部材40に設けられたヒンジを軸に回動して、メンテナンス等のためバルブ室を開閉することが可能である。また、開閉カバー52内には、後述の側方カメラ9(以下、単に「カメラ9」と呼ぶ。検出器の一例。)が設けられている。
開閉カバー52の開く側(外装51側)の端部には、シール部材54が装着されている。図6に示すように、開閉カバー52が閉じられた状態で、シール部材54は外装51と接触してバルブ室を閉鎖する。また、外装51の開閉カバー52側の端部は折り曲げられ、シール部材54と接触するシール部材接触面511が形成されている。
図1から図7を参照して、開閉カバー52のロック装置8及びカメラ9の取付構造について詳細に説明する。なお、図2から図4は開閉カバー52が開けられた状態を示し、図5から図7は開閉カバー52が閉じられた状態を示す。
ロック装置8は、開閉カバー52が閉じた状態でロックするためのものであり、本体側ロック部材81とカバー側ロック部材86とを備える。
図2から図4に示すように、本体側ロック部材81は、縦板部82、上板部83、下板部84、係合部85を有する。縦板部82には上下2個のボルト穴821が形成され、ボルト822により受け部材42に取り付けられている。受け部材42は、溶接等で外装支柱41に取り付けられている。ボルト穴821(調整部の一例)は、機械前後方向に長い長穴であり、これによりロック位置を調整することができる。
縦板部82には、切り欠き部823が形成されている。これにより、図7に示すように開閉カバー52を閉じた際に、回動部材88と干渉しないようになっている。
上板部83は縦板部82の上端で右方へ約90度に屈曲され、下板部84は縦板部82の下端で右方へ約90度に屈曲されている。上板部83及び下板部84の後端に近い部分には、係合部85が跨って設けられている。係合部85は丸棒状の部材である。下板部84の下面には、カメラ9が取り付けられる。
図3に示すように、カバー側ロック部材86は、開閉カバー52に設けられており、本体側ロック部材81と係合可能である。
カバー側ロック部材86は周知の構造を有し、ケース87と回動部材88とを備える。ケース87は、右側が開放した小さなバスタブのような形状をしている。回動部材88は、レバー部881と爪部882とを有し、レバー部881を手前(矢印A1)に引くことにより、回動軸部89を中心に回動し、爪部882が本体側ロック部材81の係合部85と係合する係合位置から爪部882が係合部85と係合しない解除位置へ移動する(矢印A2)。
回動部材88にはバネ(図示せず)が設けられており、力を加えない状態では係合位置に戻るように付勢されている。図3の状態から、開閉カバー52を押して閉じようとすると、接触面883が係合部85と接触し、回動部材88がバネの付勢力に反して矢印A2方向に回動させられ、係合部85が爪部882の先端を超えて、係合状態となる(図6)。また、カバー側ロック部材86にはキーロック機構(図示せず)が備えられており、鍵を差し込んでロック位置にすると、回動部材88は係合位置で固定されて解除位置へ動かなくなり、キーロック状態となる。
次に、カメラ9の取付構造について説明する。カメラ9は、筐体91、レンズ92及びカメラ取付部材94を備える。図4に示すように、レンズ92(撮像部の一例)は筐体91から露出して、機体の側方(右側方)やや下方に向いている。即ち、カメラ9の撮像方向は水平よりも下向きとなっている。筐体91内にはカメラ部品が収容されており、筐体91からはハーネス(図示せず)が引き出されて、制御装置(図示せず)へ接続されている。なお、図1,図6,図7では、カメラ9の撮像範囲Rを示している。
カメラ取付部材94は、本体側ロック部材81の下板部84の下面に固定されている。カメラ取付部材94は、ロック部材取付部941とカメラ取付部942とを有する。ロック部材取付部941は、一対設けられており、ネジ943及び裏ナット944により下板部84の下面に固定される。
カメラ取付部942は、左右のロック部材取付部941の内側端から下方に約90度屈曲された部分である。カメラ取付部942には、カメラ9の筐体91が4本のネジにより固定されている。かかる構成により、ロック装置8(本体側ロック部材81)の下方にカメラ9が配置される。また、図7に示すように、カメラ9は、開閉カバー52が閉じられた状態で、開閉カバー52の内側に位置する。
なお、ネジ943は、カメラ9の位置を調整するためのカメラ位置調整ネジである。左右のネジ943が挿入されるロック部材取付部941の穴(図示せず)は、例えば機体の左右方向に長い長穴として形成されている。これにより、カメラ9の位置や撮像方向を微調整することができる。
次に、図5から図7を参照して、開閉カバー52が閉じられた状態を説明する。
図5,図7に示すように、開閉カバー52におけるカメラ9のレンズ92に対応する部分にレンズ用開口521(検出器用開口の一例)が形成されている。図7に示すように、レンズ用開口521の周囲である周囲部522は、カメラ9のレンズ92に近づくようにプレス加工等により形状加工されている。また、周囲部522は上下方向に対して傾斜しており、カメラ9の軸方向に対して略直交している。周囲部522の下側には、曲げ部523が形成されている。
かかる構成により、レンズ用開口521がレンズ92に近づくため、周囲部522がカメラ9の撮像範囲Rを遮らない。なお、図7に示すように、撮像範囲Rが曲げ部523付近と重なっているが、これは機体の一部がカメラ画像に入るようにカメラ9の位置が調整されるためである。
次に、ロック装置8及びカメラ9を調整する手順について説明する。外装組立に伴い、外装支柱41と開閉カバー52(より具体的には、開閉カバー52に設けられたカバー側ロック部材86)との間にバラツキが存在するため、ロック装置8の位置調整を行う必要がある。具体的には、ボルト822を仮留めした状態で開閉カバー52を閉じてみて、ロック装置8の本体側ロック部材81とカバー側ロック部材86との噛み具合をみながら、受け部材42に対する本体側ロック部材81の位置を微調整する。
ロック装置8の噛み具合を調整した後、ボルト822を本締めして本体側ロック部材81を固定する。ここで、外装の組立バラツキに伴うロック装置8の位置調整により、カメラ9のレンズ92と開閉カバー52のレンズ用開口521とは必然的に位置合わせされている。特に横方向(機械前後方向)のカメラ9の位置調整については省略することができる。
そして、カメラ9の機械左右方向の位置(即ち、開閉カバー52との距離)を微調整して、カメラ位置調整ネジ943を本締めする。これにより、カメラ9が本体側ロック部材81に対して固定される。
上述した第一実施形態の建設機械によれば、カメラ9を取り付けるカメラ取付部材94が本体側ロック部材81に固定され、開閉カバー52にレンズ用開口521が形成されているため、ロック装置8の噛み具合を調整すれば、カメラ9と開閉カバー52のレンズ用開口521とは必然的に位置合わせされる。このため、カメラ9の位置調整が容易である。
また、カメラ取付部材94の取付相手をロック装置8の部材(本体側ロック部材81)と共有するため、部品点数及びコストの削減が可能となる。カメラ取付部材94とロック装置8とを別々に設ける構成と比較して、配置スペースを最小化することができる。
また、カメラ取付部材94が開閉カバー52内にあるのでカメラの盗難防止となる。
また、カメラ9は、その撮像方向が水平よりも下向きとなるように配置されている。仮にカメラ9を本体側ロック部材81の上面に設けると、本体側ロック部材81がカメラ9の撮像範囲の邪魔になりやすい。本実施形態では、カメラ取付部材94を本体側ロック部材81の下面に設けるため、カメラ9の配置スペースを確保し易い。また、強度を確保しつつ、開閉カバー52のレンズ用開口521周辺の造形もやり易い(図5の曲げ部523を参照)。
また、カメラ9の設置部が、頑強な外装支柱41及びロック装置8に保護された周囲環境にある。このため、物が衝突して開閉カバー52が損傷してもカメラ9の損傷のおそれが少なく、カメラ取付部が変形して画像が歪む可能性も低い。また、作業振動の影響も受け難い。
また、カメラ9が比較的低い高さにあるため、機体側端直下がカメラ画像に映りやすく、調整作業もやり易い。
本発明の第二実施形態による建設機械について図8から図14に基づき説明する。以下、本発明に係る建設機械の一例として図8に示す油圧ショベル101を例示する。なお、説明の便宜上、機械の前後、左右、上下方向を図8,図9のように定義する。
図8に示すように、油圧ショベル101は、クローラ式の下部走行体102及び上部旋回体103(機体の一例)を備えて構成される。上部旋回体103は、下部走行体102上に搭載されており、下部走行体102に対して鉛直軸まわりに旋回することが可能である。上部旋回体3には、ブーム、アーム及びバケットから構成される作業アタッチメント104が設けられている。
図8,図9に示すように、上部旋回体3の後部には、エンジン室後方を開閉するためのエンジンボンネット105(以下、単に「ボンネット105」と呼ぶ。開閉カバーの一例。)が設けられている。本実施形態のボンネット105は、水平方向に延びる上面部151と上下方向に延びる後面部152とが一体的に構成されており、回動軸部105Aを中心として上方に回動可能である。ボンネット105を上方に回動させた開状態(図8に一点鎖線で示す)において、メンテナンス等のためエンジン室へのアクセスが可能である。なお、エンジン(図示せず)は、図9で見ると、上面部151及び回動軸部105Aの付近に配置されている。
図10,図11に示すように、上部旋回体103の後部には、作業アタッチメント104と重量バランスをとるためのカウンタウエイト106が設けられている。図10に示すように、本実施形態のカウンタウエイト106には、ボンネット105が配置される切り欠き部161と、サイドカバー(図示せず)が配置される左右の開口162とが形成されている。なお、言うまでもないが、カウンタウエイトの形状はこれに限られない。
次に、図12から図14を参照して、ロック装置108及びカメラ9の取付構造について詳細に説明する。
ボンネット105の後面部152の下端(即ち、開く側の端部)とカウンタウエイト106とが上下に隣接する隣接部分には、カウンタウエイト106に対してボンネット105を閉状態でロックするロック装置108が設けられている。ロック装置108は、ボンネット105に取り付けられるキャッチ181(カバー側ロック部材の一例)と、ロック装置ベース板184及びこれに溶接されたストライカ183(本体側ロック部材の一例)とを備える。キャッチ181は、接続部材182を介してボンネット105の後面部152に取り付けられている。
ロック装置ベース板184は、カウンタウエイト106(本体部材の一例)に直接取り付けられるのではなく、カラー185(高さ部材の一例)を介してカウンタウエイト106の上面164に固定されている。ロック装置ベース板184は、平板状であり、ボルト844でカラー185に固定されている。なお、ボルト844が挿入されるロック装置ベース板184の穴は、キャッチ181とストライカ183との噛み具合を見ながら位置を調整できるように、左右方向に長い長穴で構成されている(調整部の一例)。また、ストライカ183が設けられたロック装置ベース板184とカメラ9とは、一体化された一つの部品(サブアッシー)として、カウンタウエイト106に組み付けられる。
また、図12,図13に示すように、カラー185は、ロック装置ベース板184の下方にカメラ9が配置される空間が形成されるだけの高さを有する。
図12から図14に示すように、ボンネット105の後面部152には、カメラ9のレンズ92に対応する部分に開口153(検出器用開口の一例)が形成されている。また、後面部152のレンズ92に対応する部分は、レンズ92に近づけるような形状加工がなされている。これは、第一実施形態の開閉カバー52と同様に、カメラ9の撮像範囲を遮らないようにするためである。
また、図13に示すように、ボンネット105の後面部152は下端付近で若干前方へ折り曲げられており、下端にはシール部材154が装着されている。シール部材154の下端は、カウンタウエイト106の上面164と接して、下端合わせシール面154Aを形成する。
次に、カメラ9の取付構造について説明する。カメラ9は、筐体91、レンズ92及びカメラ取付部材94を備える。レンズ92は筐体91の後部から露出している。筐体91内にはカメラ部品が収容されており、筐体91の前部からはハーネス(図示せず)が引き出されてエンジン室の下部を通され、制御装置(図示せず)へ接続される。なお、図13,図14では、カメラ9の撮像範囲Rを示している。カメラ9の撮像方向は水平よりも下向きとなっている。
カメラ取付部材94は、ロック装置ベース板184の下面に固定されている。カメラ取付部材94は、ベース板取付部940とカメラ取付部942とを有する。ベース板取付部940は、左右一対設けられており、ネジ943及び裏ナット944によりロック装置ベース板184の下面に固定される。
カメラ取付部942は、左右のベース板取付部940の左右方向内側端から下方に約90度屈曲させ更に後方に延ばした部分である。カメラ取付部942には、カメラ9の筐体91が4本のネジにより固定されている。かかる構成により、ロック装置108の下方にカメラ9が配置される。カメラ9は、カウンタウエイト106の後面167よりも前側に位置している。また、カメラ9は、ボンネット105の後面部152よりも前側(つまりボンネット内)に位置している。
なお、ロック装置ベース板184の上面に設けられるネジ943は、カメラ9の位置を調整するためのカメラ位置調整ネジである。左右のネジ943が挿入されるベース板取付部940の穴は、例えば前後方向に長い長穴として形成されている。これにより、カメラ9を前後方向に微調整しながら前後位置を決めることができる。また、左右に長穴が形成されているため、例えばカメラ9の右側を前方に動かし左側を後方に動かす等によりカメラ9の撮像方向を微調整することもできる。
このように、第二実施形態では、カウンタウエイト106の後端部の上面164に、カラー185を介してロック装置ベース板184が取り付けられており、ロック装置ベース板184にカメラ取付部材94を介してカメラ9が取り付けられている。カメラ9は、ボンネットの下端合わせシール面154Aよりも上方に位置する。
かかる構成においてロック装置108及びカメラ9を調整する場合は、まず、ストライカ183、ロック装置ベース板184及びカメラ9を含むサブアッシー部品をカラー185を介してカウンタウエイト106に組み付け、その位置を微調整することにより、キャッチ181とストライカ183の噛み具合の調整を行う。噛み具合の調整ができたら、ボルト844を本締めし、カウンタウエイト106(カラー185)に対してロック装置ベース板184を固定する。その後、上述したようにカメラ9の位置及び方向を微調整することにより映り具合を調整してから、カメラ位置調整ネジ943を本締めする。これにより、ロック装置ベース板184に対してカメラ9が固定される。
上述した実施形態の建設機械によれば、カメラ9を取り付けるカメラ取付部材94がロック装置ベース板184(本体側ロック部材)に固定され、ボンネット105にカメラ用開口153が形成されているため、ロック装置8の噛み具合を調整すれば、カメラ9とボンネット105のカメラ用開口153とは必然的に位置合わせされる。このため、カメラ9の位置調整が容易である。
また、カメラ取付部材94の取付相手をロック装置の部材(ロック装置ベース板184)と共有するため、部品点数及びコストの削減が可能となる。カメラ取付部材94とロック装置108とを別々に設ける構成と比較して、配置スペースを最小化することができる。
また、カメラ9が頑強なカウンタウエイト106に保護されている。より具体的には、カメラ9がカウンタウエイト106の直ぐ上であってカウンタウエイト106の後面167よりも前側(内側)に配置されている。このため、物体が衝突してもカメラ損傷の可能性が低い。また、カメラ9がカウンタウエイト106に取り付けられるため、ボンネット105が変形しても画像が歪むこともない。更には、作業振動の影響も受け難い。
また、ロック装置108の下方であって且つカウンタウエイト106の上面後端部(即ち、上下に隣接するボンネット105とカウンタウエイト106との境目付近)という比較的低い高さにカメラ9が位置するため、機体後端直下がカメラ画像に映りやすい。例えば、図8に示すように、従来のようにボンネット上部の位置P1にカメラを設置した場合、クローラ後端から距離D1の範囲が死角となる。一方、本実施形態では、位置P1よりも低い位置P2にカメラを設置しているため、死角となる距離D2が短い。更に、比較的低い高さにあるため、カメラ9の調整作業がやり易い。
また、カメラ9のハーネスをエンジン室下部に通すことにより、最短経路で構成することができる。従来のようにボンネットにカメラを設置した場合、ボンネットの開閉に伴いハーネスに可動ストレスがかかるが、本実施形態ではカウンタウエイト106にカメラ9を設置しているためそのような可動ストレスがかからない。エンジン室上部は排気等で高温となるが、本実施形態ではエンジン室の下部にカメラ9が位置するため熱害も受けにくい。
更に、ロック装置ベース板184の上面にカメラ位置調整ネジ(ネジ943)を設けたため、ロック装置108の噛み具合の調整とカメラ9の調整とを同じ箇所で続けて行うことができ、組立作業性が良い。
また、カウンタウエイト106にカメラ9を配置するための凹部等を形成しないため、カウンタウエイト106の形状変更が不要である。
本発明による建設機械は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
例えば、上述した第一実施形態では、本体部材の一例として外装支柱41を説明し、開閉カバーの一例として開閉カバー52を説明した。また、第二実施形態では、本体部材の一例としてカウンタウエイト106を説明し、開閉カバーの一例としてエンジンボンネット105を説明した。本体部材及び開閉カバーはこれらに限られるものではなく、建設機械のこれら以外の部分にも適用可能である。
上述した第一、第二実施形態では、検出器の一例としてカメラ9を説明したが、カメラ以外の距離センサ等であってもよい。
上述した第一実施形態では、外装を支える外装支柱41に本体側ロック部材81が取り付けられていたが、これに限られない。例えば、アッパーフレーム4にブラケットを取り付け、このブラケットに本体側ロック部材81を取り付けてもよい。
また、上述した第一実施形態では、アッパーフレーム4に対して外装支柱41(支持部材の一例)が設けられていたが、支持部材はアッパーフレーム4以外のフレームに設けられていてもよい。
また、上述した第一実施形態では、ロック装置8の下側にカメラ9が配置されていたが、これに限られない。カメラ9はロック装置8の周辺に配置されていればよく、例えば、ロック装置8の上側に配置してもよいし、機械前後方向におけるロック装置8の前側又は後側に配置してもよい。
また、上述した第二実施形態では高さ部材としてカラー(環状部材)185を用いたが、カウンタウエイト106の上方にカメラ9を配置できるようにロック装置ベース板184の高さを上げる部材であれば特に形状等は限定されない。
1 油圧ショベル、 2 下部走行体、 3 上部旋回体、
4 アッパーフレーム、 5 キャブ、 6 作業アタッチメント、
7 カウンタウエイト、 8 ロック装置、 9 カメラ、
40 開閉カバー支持部材、 41 外装支柱、 42 受け部材、
51 外装、 52 開閉カバー、 54 シール部材、
81 本体側ロック部材、 82 縦板部、 83 上板部、 84 下板部、
85 係合部、 86 カバー側ロック部材、 87 ケース、
88 回動部材、 89 回動軸部、 91 筐体、 92 レンズ、
94 カメラ取付部材、 511 シール部材接触面、
521 レンズ用開口、 522 周囲部、 523 曲げ部、
821 ボルト穴、 822 ボルト、 823 切り欠き部、
881 レバー部、 882 爪部、 883 接触面、
941 ロック部材取付部、 942 カメラ取付部、
943 カメラ位置調整ネジ、 944 裏ナット、
101 油圧ショベル、 102 下部走行体、 103 上部旋回体、
104 作業アタッチメント、 105 エンジンボンネット、
105A 回動軸部、 106 カウンタウエイト、 108 ロック装置、
151 上面部、 152 後面部、 153 開口、
154 シール部材、 154A シール面、
161 切り欠き部、 162 開口、 164 上面、 167 後面、
181 キャッチ、 182 接続部材、 183 ストライカ、
184 ロック装置ベース板、 185 カラー、 844 ボルト、
940 ベース板取付部。
4 アッパーフレーム、 5 キャブ、 6 作業アタッチメント、
7 カウンタウエイト、 8 ロック装置、 9 カメラ、
40 開閉カバー支持部材、 41 外装支柱、 42 受け部材、
51 外装、 52 開閉カバー、 54 シール部材、
81 本体側ロック部材、 82 縦板部、 83 上板部、 84 下板部、
85 係合部、 86 カバー側ロック部材、 87 ケース、
88 回動部材、 89 回動軸部、 91 筐体、 92 レンズ、
94 カメラ取付部材、 511 シール部材接触面、
521 レンズ用開口、 522 周囲部、 523 曲げ部、
821 ボルト穴、 822 ボルト、 823 切り欠き部、
881 レバー部、 882 爪部、 883 接触面、
941 ロック部材取付部、 942 カメラ取付部、
943 カメラ位置調整ネジ、 944 裏ナット、
101 油圧ショベル、 102 下部走行体、 103 上部旋回体、
104 作業アタッチメント、 105 エンジンボンネット、
105A 回動軸部、 106 カウンタウエイト、 108 ロック装置、
151 上面部、 152 後面部、 153 開口、
154 シール部材、 154A シール面、
161 切り欠き部、 162 開口、 164 上面、 167 後面、
181 キャッチ、 182 接続部材、 183 ストライカ、
184 ロック装置ベース板、 185 カラー、 844 ボルト、
940 ベース板取付部。
Claims (4)
- 本体部材と、前記本体部材に対して開閉する開閉カバーとを備える建設機械において、
前記本体部材に対して前記開閉カバーを閉状態でロックするロック装置を備え、
前記ロック装置は、前記本体部材に取り付けられる本体側ロック部材と、前記開閉カバーに取り付けられ前記本体側ロック部材と係合するカバー側ロック部材とを備え、
検出器を取り付ける検出器取付部材が前記本体側ロック部材に固定されており、
前記開閉カバーにおける前記検出器に対応する位置に検出器用開口が形成されていることを特徴とする建設機械。 - 前記検出器は、その検出方向が水平よりも下向きとなるように配置され、
前記検出器取付部材は、前記本体側ロック部材の下面に固定されていることを特徴とする請求項1記載の建設機械。 - 機体側部に外装が構成されており、
前記本体部材は、前記外装を支える外装支柱であることを特徴とする請求項1又は2記載の建設機械。 - 前記本体部材は、作業アタッチメントと重量バランスをとるために機体後部に設けられたカウンタウエイトであり、
前記開閉カバーは、エンジンが配置されるエンジン室の後方を開閉するエンジンボンネットであり、
前記ロック装置は、前記エンジンボンネットと前記カウンタウエイトとが上下に隣接する隣接部分に設けられており、
前記本体側ロック部材を構成するロック装置ベース板は、前記隣接部分における前記カウンタウエイトの上面後端部において、前記ロック装置ベース板の下方に前記検出器が配置される空間が形成されるように高さ部材を介して取り付けられており、
前記検出器は、前記エンジンボンネットの下端よりも上方に位置することを特徴とする請求項1又は2記載の建設機械。
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