JP6561547B2 - コンピュータプログラム及び画像処理装置 - Google Patents
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Description
第1の発明は、コンピュータを、複数種類のアプリケーションプログラムと、各アプリケーションプログラムの特徴データとを対応付けて記憶するアプリ記憶手段と、紙媒体を撮影した撮影画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段によって取得された撮影画像を、前記アプリ記憶手段の前記特徴データに基づいて分析する画像分析手段と、前記画像分析手段での分析により特定された前記アプリ記憶手段の前記特徴データに対応付けられた前記アプリケーションプログラムを実行させるアプリ実行手段と、として機能させること、を特徴とするコンピュータプログラムである。
第2の発明は、第1の発明のコンピュータプログラムにおいて、前記画像分析手段を、前記撮影画像から罫線を抽出して、その配置位置に関する分析をするように機能させること、を特徴とするコンピュータプログラムである。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、前記画像分析手段での分析により特定された特徴データに対応する前記撮影画像の特徴画像を除いた書込画像を抽出する入力抽出手段と、前記入力抽出手段により抽出された前記書込画像に対して文字認識処理により書込データを生成する書込データ生成手段と、して機能させ、前記書込データは、前記アプリ実行手段により実行された前記アプリケーションプログラムにおいて、編集可能なデータであること、を特徴とするコンピュータプログラムである。
第4の発明は、第1の発明又は第2の発明のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、電子ペンを利用して前記紙媒体に書き込まれたストロークデータを受け付ける入力データ受付手段と、前記入力データ受付手段により受け付けたストロークデータから書込データを生成する書込データ生成手段と、して機能させ、前記書込データは、前記アプリ実行手段により実行された前記アプリケーションプログラムにおいて、編集可能なデータであること、を特徴とするコンピュータプログラムである。
第5の発明は、第3の発明又は第4の発明のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、前記アプリ実行手段により前記アプリケーションプログラムが実行されることで表示装置に表示された処理画面に、前記書込データを、前記撮影画像と同じ配置位置に配置させる配置手段と、して機能させること、を特徴とするコンピュータプログラムである。
第6の発明は、第1の発明又は第2の発明のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、前記画像分析手段での分析により特定された特徴データに対応する前記撮影画像の特徴画像を除いた書込画像を抽出する入力抽出手段と、前記アプリ実行手段により前記アプリケーションプログラムが実行されることで表示装置に表示された処理画面に、前記書込画像を、前記撮影画像と同じ配置位置に配置させる配置手段と、して機能させること、を特徴とするコンピュータプログラムである。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかのコンピュータプログラムにおいて、前記複数種類のアプリケーションプログラムには、文書形式のファイルを対象にするワードプロセッサソフト及び表形式のファイルを対象にする表計算ソフトの少なくとも一方が含まれること、を特徴とするコンピュータプログラムである。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかのコンピュータプログラムを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記コンピュータプログラムに従って処理を実行する制御部と、を備える画像処理装置である。
(第1実施形態)
<画像処理システム100>
図1は、第1実施形態に係る画像処理システム100の機能ブロック図である。
図2は、第1実施形態に係る画像処理サーバ1のアプリ記憶部22の例を示す図である。
図1に示すように、画像処理システム100は、画像処理サーバ(画像処理装置)1と、携帯端末3と、用紙(紙媒体)6とを備える。画像処理サーバ1と、携帯端末3とは、通信ネットワークNを介して通信可能に接続される。
画像処理システム100は、携帯端末3によって用紙6を撮影し、携帯端末3が、取得した用紙6の画像データ(撮影画像)を、画像処理サーバ1に送信する。そして、画像処理システム100では、画像処理サーバ1が、受信した画像データの特徴からアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」ともいう。)を特定して実行し、携帯端末3に表示させる。
画像処理サーバ1は、制御部10と、記憶部20と、通信インタフェース部29とを備える。
制御部10は、画像処理サーバ1の全体を制御するCPU(中央処理装置)である。制御部10は、記憶部20に記憶されているOS(オペレーティングシステム)やアプリを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
画像データ受信部11は、携帯端末3から画像データを受信する。
画像データ分析部12は、受信した画像データを、アプリ記憶部(アプリ記憶手段)22(後述する)のフォーム特徴データ(特徴データ)に基づいて分析する。例えば、画像データ分析部12は、画像データから罫線を抽出して、その罫線の配置位置に関する分析をする。
書込データ生成部14は、抽出した書込画像に対して文字認識処理を行うことで、書込データを生成する。書込データについては、後述する。
アプリ実行部15は、画像データ分析部12での分析により特定されたアプリ記憶部22のフォーム特徴データに対応付けられたアプリを実行する。
配置出力部16は、アプリ実行によるアプリ処理画面(処理画面)において、元の画像データと同じ配置位置に、書込画像又は書込データを出力させる。
なお、各処理の詳細については、後述する。
なお、コンピュータとは、制御部、記憶装置等を備えた情報処理装置をいい、画像処理サーバ1は、制御部10、記憶部20等を備えた情報処理装置であり、コンピュータの概念に含まれる。
記憶部20は、プログラム記憶部21と、アプリ記憶部22とを備える。
プログラム記憶部21は、各種プログラムを記憶させるための記憶領域である。プログラム記憶部21は、画像処理プログラム21a(コンピュータプログラム)を記憶している。
画像処理プログラム21aは、画像処理サーバ1の制御部10が実行する各種機能を行うためのプログラムである。
アプリ種類22aは、アプリのカテゴリを示し、例えば、ワードプロセッサ、表計算ソフト等である。
フォーム特徴データ22bは、フォーム(形式)に関する特徴データであり、アプリ種類22aに対応したフォームの特徴である。図2に示すように、例えば、ワードプロセッサソフトであれば、等間隔に罫線が引かれていることが特徴である。また、表計算ソフトであれば、格子状に罫線が引かれていることが特徴である。さらに、メディアプレーヤソフトであれば、五線譜があることが特徴である。そこで、フォーム特徴データ22bには、そのような特徴を含んだデータが記憶されている。なお、図2では、フォーム特徴データ22bを、分かりやすいように記載しているが、データ形式は、このような画像データに限定されるものではない。
アプリケーションプログラム22cは、実際に実行して携帯端末3に処理画面を出力させるプログラムである。
携帯端末3は、例えば、タブレット端末に代表されるコンピュータの機能を併せ持った携帯型の装置である。携帯端末3は、その他、スマートフォン等でもよいし、PC(パーソナルコンピュータ)等であってもよい。
携帯端末3は、制御部30と、記憶部40と、タッチパネルディスプレイ45(表示装置)と、カメラ47と、通信インタフェース部49とを備える。
制御部30は、携帯端末3の全体を制御するCPUである。制御部30は、記憶部40に記憶されているOSやアプリを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
画像データ受付部31は、カメラ47が撮影した画像データを受け付ける。
画像データ送信部32は、受け付けた画像データを、画像処理サーバ1に対して送信する。
処理画面データ受信部34は、画像処理サーバ1から処理画面データを受信する。
処理画面データ出力部35は、受信した処理画面データを、タッチパネルディスプレイ45に出力させる。
なお、コンピュータとは、制御部、記憶装置等を備えた情報処理装置をいい、携帯端末3は、制御部30、記憶部40等を備えた情報処理装置であり、コンピュータの概念に含まれる。
記憶部40は、プログラム記憶部41を備える。プログラム記憶部41は、サーバ連携プログラム41aを記憶している。サーバ連携プログラム41aは、携帯端末3の制御部30が実行する各種機能を行うためのプログラムである。携帯端末3が、例えば、アプリ配信サーバ(図示せず)に接続してサーバ連携プログラム41aをダウンロード及びインストールすることで、サーバ連携プログラム41aは、プログラム記憶部41に記憶される。
カメラ47は、撮影装置である。カメラ47は、例えば、用紙6の画像データを取得する。
通信インタフェース部49は、通信ネットワークを介して画像処理サーバ1等との通信を行うためのインタフェース部である。
<用紙6>
用紙6は、例えば、便箋や、プリント物等の紙媒体である。用紙6には、文字等の書き込みがされていても、されていなくてもよい。また、用紙6に文字等が書き込まれている場合に、その文字等は、手書きのものであっても、印刷等であってもよい。
次に、画像処理システム100の処理について説明する。
図3は、第1実施形態に係る画像処理システム100でのメイン処理を示すフローチャートである。
図4は、第1実施形態に係る携帯端末3での処理例を示す図である。
図5は、第1実施形態に係る画像処理サーバ1での画像分析処理を示すフローチャートである。
図4(A)に示すように、ユーザは、携帯端末3を、「あいう」と手書きされた用紙6Aの全体が入るようにカメラ47の位置を調整し、用紙6Aを撮影する。そうすると、図4(B)に示すように、携帯端末3のタッチパネルディスプレイ45には、撮影画面60が表示される。撮影画面60は、用紙6Aの画像を含む画像データを表示している。
そして、制御部30は、受け付けた画像データを、記憶部40に記憶させる。
S12において、制御部30(画像データ送信部32)は、記憶部40に記憶された画像データを、画像処理サーバ1に対して送信する。
なお、ここでは、用紙6を撮影後にサーバ連携プログラム41aを起動させるものとして説明した。しかし、サーバ連携プログラム41aを起動後に用紙6を撮影して、取得した画像データを画像処理サーバ1に送信してもよい。
S21において、制御部10(画像データ分析部12、入力抽出部13、書込データ生成部14)は、画像分析処理を行う。
図5のS30において、制御部10(画像データ分析部12)は、画像データを、アプリ記憶部22のフォーム特徴データ22bに基づいて分析する。具体的には、制御部10は、画像データと、アプリ記憶部22のフォーム特徴データ22bとの類似度合いから、類似度合いが最も高いアプリ記憶部22のフォーム特徴データを特定する。その際、制御部10は、画像データに罫線がある場合には、画像データから罫線を抽出して、その罫線の配置位置と、アプリ記憶部22のフォーム特徴データ22bとの類似度合いから、フォーム特徴データを特定する。
例えば、図4(B)に示す撮影画面60の場合には、制御部10(画像データ分析部12)は、アプリ記憶部22のフォーム特徴データ22bと、この撮影画面60とを分析する。撮影画面60には、罫線があるので、制御部10は、撮影画面60から抽出した罫線の配置位置とフォーム特徴データ22bとの類似度合いから、ワードプロセッサソフトのフォーム特徴データを特定する。
例えば、図4(B)に示す撮影画面60の例の場合には、制御部10(入力抽出部13)は、ワードプロセッサソフトのフォーム特徴データに対応する特徴画像を撮影画面60の画像データから除いて、「あいう」の文字からなる書込画像を抽出する。この時点で抽出した書込画像は、画像形式のデータである。
S33において、制御部10は、アプリ記憶部22を参照し、S30で特定したフォーム特徴データに対応付けられたアプリ種類が、表計算ソフトであるか否かを判断する。表計算ソフトである場合(S33:YES)には、制御部10は、処理をS34に移す。他方、表計算ソフトではない場合(S33:NO)には、制御部10は、本処理を終了し、図3に戻る。
このS34での処理では、制御部10は、特定したアプリがワードプロセッサソフトか表計算ソフトである場合には、用紙6に書き込まれた文字や、用紙6に印刷されていた文字等を、テキスト形式の書込データにする。そうすることで、後述するように、アプリ実行時に、書込データをアプリ上で編集等が行えるようにできる。
例えば、図4(B)に示す撮影画面60の例の場合には、制御部10(書込データ生成部14)は、「あいう」の文字を含む書込画像から、「あ」「い」「う」の各文字からなる書込データを生成する。その後、制御部10は、本処理を終了し、図3に戻る。
S23において、制御部10(配置出力部16)は、アプリが起動されたことで、携帯端末3に表示させるアプリ処理画面に対して編集処理を行い、処理画面データを作成する。S21での画像分析処理において、書込データが生成された場合には、制御部10は、編集処理において、アプリ上で書込データが画像データと同じ配置位置になるように、アプリ処理画面に書込データを配置させる。また、S21での画像分析処理において、書込データが生成されなかった場合には、制御部10は、編集処理において、アプリ上で書込画像が画像データと同じ配置位置になるように、アプリ処理画面に書込画像を配置させる。
S24において、制御部10(配置出力部16)は、作成された処理画面データを、携帯端末3に対して送信する。その後、画像処理サーバ1の制御部10は、本処理を終了する。
S14において、制御部30(処理画面データ出力部35)は、タッチパネルディスプレイ45に、処理画面データを出力することで、タッチパネルディスプレイ45に、処理画面を表示させる。その後、携帯端末3の制御部30は、本処理を終了する。
図4(C)は、携帯端末3のタッチパネルディスプレイ45に表示された処理画面70を示す。処理画面70は、ワードプロセッサソフトの実行画面である。そして、処理画面70には、書込データが、用紙6A(図4(A)参照)と同じ配置位置に配置された状態で表示される。また、この書込データは、実行中のアプリで編集が可能である。よって、ユーザは、用紙6Aに書き込んだ文字等を、アプリで編集等行えるので、アプリで文字等を活用でき、便利である。
次に、他の具体例について説明する。
図6及び図7は、第1実施形態に係る携帯端末3での処理例を示す図である。
図6(A)に示す用紙6Bは、格子状の罫線があり、文字等が印刷された紙である。
図6(B)は、ユーザが、携帯端末3を図6(A)の用紙6Bの全体が入るようにカメラ47の位置を調整し、用紙6Bを撮影した際に、携帯端末3のタッチパネルディスプレイ45に表示される撮影画面62である。
この場合、画像処理サーバ1では、制御部10(画像データ分析部12)は、アプリ記憶部22のフォーム特徴データと、この撮影画面62とを分析し、表計算ソフトのフォーム特徴データを特定する(図5のS30)。また、制御部10(入力抽出部13)は、表計算ソフトのフォーム特徴データに対応する特徴画像を撮影画面62の画像データから除いた書込画像を抽出する(図5のS31)。そして、制御部10(書込データ生成部14)は、書込画像から、表計算ソフトで編集可能な書込データを生成する(図5のS34)。
図6(C)は、携帯端末3のタッチパネルディスプレイ45に表示された処理画面72を示す。処理画面72は、表計算ソフトの実行画面である。そして、処理画面72には、書込データが、用紙6B(図6(A)参照)と同じ位置に表示されている。また、この書込データは、実行中のアプリで編集が可能である。
図7(B)は、用紙6Cを撮影し、携帯端末3のタッチパネルディスプレイ45に表示される撮影画面64である。
この場合、画像処理サーバ1では、制御部10(画像データ分析部12)は、アプリ記憶部22のフォーム特徴データと、この撮影画面64とを分析し、メディアプレーヤソフトのフォーム特徴データを特定する(図5のS30)。また、制御部10(入力抽出部13)は、メディアプレーヤソフトのフォーム特徴データに対応する特徴画像を撮影画面64の画像データから除いた書込画像を抽出する(図5のS31)。
また、携帯端末3では、メディアプレーヤソフトによって、楽譜に記載された書込画像に対応した音が、スピーカ(図示せず)から出力される。これは、メディアプレーヤソフトが、データ化された画像から音符等の記号を判断することで、行うことができる。
(1)ユーザが、携帯端末3のカメラ47で用紙6を撮影するだけで、画像処理サーバ1が用紙6の画像データの分析をフォーム特徴データ22bに基づいて行い、分析結果から適したアプリを特定して、アプリを実行できる。そして、携帯端末3には、アプリ実行による処理画面が表示される。よって、ユーザは、携帯端末3のカメラ47で用紙6を撮影するという、簡易な操作をすれば、アプリ実行のための操作等を行うことなく、自動的にアプリを実行できるので、利便性が向上する。
より詳細には、画像処理サーバ1は、用紙6に含まれる罫線の配置位置により、アプリを特定して実行できる。よって、画像処理サーバ1は、用紙6の罫線に対応したアプリを実行できる。
(3)携帯端末3では、用紙6を撮影した画像データを送信するだけで、アプリ実行によるアプリ処理画面を表示するので、携帯端末3での処理を、簡易なものにできる。
第2実施形態では、他のシステム構成について説明する。なお、以降の説明において、上述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図8は、第2実施形態に係る画像処理システム200の全体構成図及びPC201の機能ブロック図である。
図9は、第2実施形態に係る電子ペン203と、使用形態とを示す図である。
図8に示す画像処理システム200は、PC(画像処理装置)201と、電子ペン203と、用紙206とを備える。PC201と、電子ペン203とは、例えば、Bluetooth(登録商標)通信等の無線通信を利用して、通信可能に接続される。
画像処理システム200では、電子ペン203によって用紙206に記入しつつ、用紙206を撮影し、電子ペン203が、取得した用紙206の画像データと、記入情報であるストロークデータとを、PC201に対して都度送信する。そして、PC201は、受信した画像データの特徴からアプリを特定して実行し、ストロークデータから書込データを生成して、事項したアプリ上に、書込データを表示させる。
PC201は、制御部210と、記憶部220と、操作部225と、表示部226と、通信インタフェース部29とを備える。
制御部210は、画像データ受信部211(画像取得手段)と、画像データ分析部12と、入力データ受信部217(入力データ受付手段)と、書込データ生成部214(書込データ生成手段)と、アプリ実行部15と、配置出力部216(配置手段)とを備える。
画像データ受信部211は、電子ペン203から画像データを受信する。
入力データ受信部217は、電子ペン203からストロークデータを受信する。
書込データ生成部214は、ストロークデータから書込データを生成する。
配置出力部216は、アプリ実行によるアプリ処理画面において、元の画像データと同じ配置位置に、書込データを出力させる。
プログラム記憶部221に記憶された画像処理プログラム221aは、PC201の制御部210が実行する各種機能を行うためのプログラムである。
操作部225は、キーボードやマウス等の入力装置である。
表示部226は、液晶パネル等の表示装置である。
電子ペン203は、電子ペン203により用紙206への記入時に、電子ペン203の軌跡(ストローク)を、ストロークデータとしてデータ化する。
電子ペン203は、図9に示すように、インクペンユニット203aと、読取ユニット203bと、プロセッサ203cと、メモリ203dと、筆圧センサ203eと、通信ユニット203fとを備える。プロセッサ203cと、メモリ203dと、筆圧センサ203eと、通信ユニット203fとは、電子ペン203の内部に備えられる。なお、電子ペン203は、その内部に、図示しない電源やインクカートリッジ等も備えている。
このような電子ペン203の記入時の動作については、例えば、特開2014−44554号公報等に記載されているものと同様である。
そして、プロセッサ203cは、ストロークデータとして、取得した位置情報と、その位置情報を取得した時間を示す時間情報とを、時系列順にメモリ203dに記憶する。こうして、電子ペン203による記入時にペン先が移動した軌跡が、ストロークデータとしてデータ化される。また、プロセッサ203cは、読取ユニット203bが読み取った画像データを、適宜メモリ203dに記憶する。
用紙206は、図9に示すように、表面にドットパターン206aが形成された用紙である。用紙206は、罫線を有したり、五線譜を有したりしてもよい。
ドットパターン206aは、多数のドット206bを格子線206c上に配列したものである。ドットパターン206aは、各ドット206bが格子線206cの交点206dに対し、いずれの方向にあるかをパターンデータとしてデータ化できる。本実施形態では、このパターンデータが、ドットパターン206aが存在する用紙206上の位置に対応付けられている。これらを対応付けたデータは、例えば、電子ペン203のメモリ203d内に記憶される。
なお、本実施形態では、ドットパターン206aを用紙206に形成しているが、これに限らず、用紙206上の位置に対応するパターンであれば、ドットパターン206aに替えて用いることができる。
次に、画像処理システム200の処理について説明する。
図10は、第2実施形態に係る画像処理システム200でのメイン処理を示すフローチャートである。
S210において、電子ペン203を用いて用紙206に書き込みが行われることで、上述したように、電子ペン203のプロセッサ203cは、画像データと、ストロークデータを生成する。
S211において、電子ペン203のプロセッサ203cは、通信ユニット203fを制御して、画像データと、ストロークデータとを、PC201に対して送信する。
この電子ペン203によるデータ送信処理は、例えば、用紙206への書き込みの都度、又は、所定のタイミング(例えば、10秒ごと)に行われる。
なお、電子ペン203での処理は、電子ペン203によって用紙206に書き込みがされている間は、繰り返し行われる。
S221において、PC201の制御部210は、受信した画像データと、そのストロークデータとを、初めて受信したか否かについて判断する。上述したように、電子ペン203では、繰り返し処理が行われることで、逐次データを送信する。そのため、PC201では、電子ペン203から逐次データを受信している。初めて受信したものである場合(S221:YES)には、制御部210は、処理をS222に移す。他方、初めて受信したものではない場合(S221:NO)には、制御部210は、処理をS224に移す。
S223において、制御部210(アプリ実行部15)は、S222で特定したフォーム特徴データに対応付けられたアプリケーションプログラムを起動させる。
S224において、制御部210(書込データ生成部214)は、ストロークデータから、文字等のデータである書込データを生成する。
S226において、制御部210(配置出力部216)は、処理画面データを、表示部226に表示させる。その後、PC201の制御部210は、本処理を終了する。
PC201は、電子ペン203を使用して書き込んだ文字等のストロークデータと、電子ペン203が撮影した用紙206の画像データとから、適したアプリを特定して実行できる。
また、アプリ上に、ストロークデータから生成された書込データを、編集可能な状態で表示できる。
(1)第1実施形態では、書込画像に対して文字認識処理を行って書込データを生成し、ワードプロセッサソフトや表計算ソフトを実行した際に、実行したアプリ上に書込データを配置するものを説明したが、これに限定されない。例えば、書込画像を、実行したアプリ上に配置するようにしてもよい。そのようにすることで、アプリ上での編集は行えないが、簡易な処理で用紙に書き込まれた文字等を表示できる。
(2)第1実施形態では、カメラを、用紙全体が入るように調整して撮影することで、用紙全体の画像データを取得するものを例に説明したが、これに限定されない。用紙の一部分を撮影して画像データを取得してもよい。但し、その場合には、書き込まれた文字等が、画像データに含まれるものだけがアプリ上に表示されることになる。
(3)第1実施形態では、画像処理サーバと、携帯端末とを用いた画像処理システムについて説明したが、これに限定されない。例えば、画像処理サーバの機能を、携帯端末に持たせることで、携帯端末のみの構成で同様の処理を行うことができる。
3 携帯端末
6,6A,6B,6C,206 用紙
10,30,210 制御部
11,211 画像データ受信部
12 画像データ分析部
13 入力抽出部
14,214 書込データ生成部
15 アプリ実行部
16,216 配置出力部
21a,221a 画像処理プログラム
22 アプリ記憶部
45 タッチパネルディスプレイ
47 カメラ
100,200 画像処理システム
201 PC
203 電子ペン
203b 読取ユニット
203c プロセッサ
203d メモリ
203f 通信ユニット
217 入力データ受信部
226 表示部
Claims (8)
- コンピュータを、
メディアプレーヤーソフトを含む複数種類のアプリケーションプログラムと、各アプリケーションプログラムの特徴データとを対応付けて記憶するアプリ記憶手段と、
紙媒体を撮影した撮影画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段によって取得された撮影画像を、前記アプリ記憶手段の前記特徴データに基づいて分析する画像分析手段と、
前記画像分析手段での分析により特定された特徴データに対応する前記撮影画像の特徴画像を除いた書込画像を抽出する入力抽出手段と、
前記画像分析手段での分析により特定された前記アプリ記憶手段の前記特徴データに対応付けられた前記アプリケーションプログラムを実行させるアプリ実行手段と、
として機能させ、
前記アプリ実行手段を、実行された前記アプリケーションプログラムが前記メディアプレーヤーソフトである場合に、前記入力抽出手段によって抽出された前記書込画像に対応した音を出力するように機能させること、
を特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項1に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記アプリ実行手段により前記アプリケーションプログラムが実行されることで表示装置に表示された処理画面に、前記書込画像を、前記撮影画像と同じ配置位置に配置させる配置手段と、
して機能させること、
を特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項1又は請求項2に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記複数種類のアプリケーションプログラムには、さらに、文書形式のファイルを対象にするワードプロセッサソフト及び表形式のファイルを対象にする表計算ソフトの少なくとも一方が含まれること、
を特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項3に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記画像分析手段を、前記撮影画像に罫線を含む場合には、前記罫線を抽出して、抽出した前記罫線の配置位置と、前記アプリ記憶手段の前記特徴データとの類似度合いに基づいて分析をするように機能させること、
を特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項3又は請求項4に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記画像分析手段での分析により特定された特徴データに対応付けられた前記アプリケーションプログラムが、前記ワードプロセッサソフト及び前記表計算ソフトのいずれか一方である場合に、前記入力抽出手段により抽出された前記書込画像に対して文字認識処理により書込データを生成する書込データ生成手段と、
して機能させ、
前記書込データは、前記アプリ実行手段により実行された前記アプリケーションプログラムにおいて、編集可能なデータであること、
を特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項1から請求項5までのいずれかに記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記コンピュータを、
電子ペンを利用して前記紙媒体に書き込まれたストロークデータを受け付ける入力データ受付手段と、
前記入力データ受付手段により受け付けたストロークデータから書込データを生成する書込データ生成手段と、
して機能させ、
前記書込データは、前記アプリ実行手段により実行された前記アプリケーションプログラムにおいて、編集可能なデータであること、
を特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項5又は請求項6に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記アプリ実行手段により前記アプリケーションプログラムが実行されることで表示装置に表示された処理画面に、前記書込データを、前記撮影画像と同じ配置位置に配置させる配置手段と、
して機能させること、
を特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項1から請求項7までのいずれかに記載のコンピュータプログラムを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記コンピュータプログラムに従って処理を実行する制御部と、
を備える画像処理装置。
Priority Applications (1)
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JP2015078971A JP6561547B2 (ja) | 2015-04-08 | 2015-04-08 | コンピュータプログラム及び画像処理装置 |
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Publications (2)
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