JP6559326B2 - 太陽電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池の製造方法に係り、特に光電変換効率の向上に関する。
従来、太陽電池においては、一例を特許文献1に示すように、光入射面である受光面、あるいは受光面に対向する面である裏面への不純物拡散方法としてCVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて拡散源を成膜した後、基板と拡散源となる膜とを窒素雰囲気中で加熱し不純物を基板内に拡散させる方法が開示されている。
特開2004−247364号公報
しかしながら、上記特許文献1に示される太陽電池の製造方法にあっては、リンシリケートガラス(PSG:Phosphorus Silicate Glass)膜、あるいはボロンシリケートガラス(BSG:Boron Silicate Glass)膜を基板上に成膜した後に窒素雰囲気中で不純物拡散のための熱処理をおこなっている。このため、成膜時に基板裏面にリンあるいはボロンなどの不純物が回り込み、付着した生成物から、裏面への不純物拡散も同時に生じるため意図しない裏面への不純物の混入が発生する場合がある。不純物の混入は太陽電池のキャリア寿命の低下を招くことになる。加えて上記成膜物は、膜厚が大きいなどの理由で加工がしづらく、上記不純物の混入と相まって電気的短絡の原因になり易いという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、固相拡散源を成膜した後、続いて熱処理による不純物拡散をおこなうに際し、裏面に不純物が混入するのを抑制するとともに、成膜物による加工阻害を排除して、電気的絶縁を改善し、キャリア寿命の長い太陽電池を得ることを目的としている。
本発明は、上述した課題を解決し、目的を達成するために、相対向する第1および第2主面を有する第1導電型の半導体基板の第1主面に固相拡散源と保護膜とを成膜する工程と、成膜する工程で第2主面に形成される生成物を除去する工程と、生成物の除去された半導体基板を加熱し、固相拡散源から、第1主面側に第2導電型の第1の拡散層を形成する工程と、半導体基板の第2主面に第1導電型を有する第2の拡散層を形成する工程と、固相拡散源と保護膜とを共に除去する工程と、第2の拡散層と第1の拡散層を電気的に分離する工程と、を含む。固相拡散源と保護膜とを共に除去する工程は、第2の拡散層と第1の拡散層を電気的に分離する工程より前に実施される。
本発明によれば、固相拡散源を成膜後、続いて熱処理による不純物拡散をおこなうに際し、裏面である第2主面に不純物が混入するのを抑制するとともに、成膜物による加工阻害を排除して、電気的絶縁を改善し、キャリア寿命の長い太陽電池を得ることができるという効果を奏功する。
実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を示すフローチャート (a)から(d)は、実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を示す工程断面図 (a)から(d)は、実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を示す工程断面図 実施の形態1にかかる太陽電池の製造工程における熱処理工程の炉内の温度と環境状態についてのタイムチャートを示す説明図 実施の形態1にかかる太陽電池の製造工程の要部を示す説明図 実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を示すフローチャート 実施の形態2にかかる太陽電池の製造工程の要部を示す工程断面図 実施の形態3にかかる太陽電池の製造方法を示すフローチャート 実施の形態3にかかる太陽電池の製造工程の要部を示す工程断面図
以下に、本発明にかかる太陽電池の製造方法および太陽電池の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す図面においては、理解の容易のため各層あるいは各部材の縮尺が現実と異なる場合があり、各図面間においても同様である。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる太陽電池の製造方法の実施の形態1を示す製造工程のフローチャートであり、図2(a)から(d)および図3(a)から(d)は、実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を示す工程断面図である。図2(a)から(d)は、実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法のうち、図1中に示す炉内での連続処理における太陽電池基板の変化を示す断面図である。図3(a)から(d)は実施の形態1の製造工程中の、図2(a)から(d)に示す熱処理に続く工程での太陽電池の断面の変化を示す模式図である。図4は、炉内の温度と環境状態についてのタイムチャートである。
実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法は、第1の拡散層と第2の拡散層を電気的に分離するpn分離工程に先立ち、固相拡散源を成膜し加熱して第1の拡散層を形成し、固相拡散源を除去する。さらに第1の拡散層形成のための熱処理工程に先立ち、第2主面に成膜された固相拡散源を除去する。
実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法では、固相拡散源を成膜および加熱して拡散層を形成した後、固相拡散源を除去し、電気的分離をおこなうようにしたので、加工をおこなった個所の絶縁性能が向上する。さらにまた、加熱工程により固相拡散源から不純物拡散をおこなう工程に先立ち、第2主面に成膜された固相拡散源を除去する工程を含むため、半導体基板の固相拡散源を成膜した面と反対側の面に固相拡散材料が回りこみ付着するが、固相拡散源を除去してから熱処理をおこなうことで、付着物からの不純物が基板に拡散されるのを回避するようにしたものである。
実施の形態1にかかる太陽電池には、受光面1Aとなる第1の主面と裏面1Bとなる第2の主面をもつ第1導電型の半導体基板としてのn型単結晶シリコン基板1を用いる。図1、図2(a)から(d)、図3(a)から(d)および図4を用いて製造方法を説明する。まず、ダメージ層除去ステップS101で、表面のウエハスライス時に生じた汚染あるいはダメージを除去する。例えば1wt%以上10wt%未満の水酸化ナトリウムを溶解させたアルカリ溶液にn型単結晶シリコン基板1を浸漬してスライス汚染およびダメージ除去をおこなう。この後、n型単結晶シリコン基板1の受光面1Aに、例えば0.1wt%以上10wt%未満のアルカリ溶液中にイソプロピルアルコールあるいはカプリル酸等の添加剤を加えた溶液に浸漬して反射防止構造を得るための凹凸であるテクスチャを形成する。なお、スライス汚染およびダメージの除去と、テクスチャの形成は同時にあるいは個別におこなってもよい。テクスチャの形成は受光面1Aのみならず裏面1Bにも形成してもよい。図2および図3においては理解を容易にするためテクスチャは図示せず、受光面1A、裏面1B共に平坦面として示す。
次に、成膜前洗浄ステップS102でn型単結晶シリコン基板1の表面を洗浄する。該洗浄工程には、例えば、RCA洗浄と呼ばれる、硫酸と過酸化水素の混合溶液と、フッ化水素酸水溶液と、アンモニアと過酸化水素の混合溶液と、塩酸と過酸化水素の混合溶液、とを組み合わせた有機物と金属と酸化膜とを除去する工程、あるいは、例えばテクスチャ形成方法によってはフッ化水素酸水溶液のみの酸化膜除去工程、が用いられる。また、洗浄液についても、洗浄液の種類の内、一つまたは複数、あるいは、フッ化水素酸と過酸化水素水の混合溶液、あるいはオゾンを含有させた水を含めて選択しても良い。
なお各々の処理液自体が、他への汚染、あるいは意図せぬ反応の原因とならないよう、また装置外に取り出した後の安全確保のため、各々の中間あるいは乾燥前の段階などで、純水などによる水洗をおこなう。
上記洗浄工程に引き続き、固相拡散源の受光面1A側への成膜ステップS103で、図2(a)に示すように、n型単結晶シリコン基板1の受光面1Aに固相拡散源、例えばボロンを含有する酸化膜であるBSG(Boron Silicate Glass:ボロンシリケートガラス)膜2が成膜される。成膜には、例えば減圧CVD、常圧CVD、が用いられる。なお前述の成膜工程の際にn型単結晶シリコン基板1の裏面1Bに成膜ガスの回り込みによってボロン含有生成物4が付着する。続いてBSG膜2の上部に熱処理時にキャップつまり保護膜となる膜、例えば、シリコン酸化膜3が形成される。シリコン酸化膜3はBSG膜2同様に減圧CVD、常圧CVDなどの成膜工程によって成膜されるものが工程の連続性からして好ましい。シリコン酸化膜3成膜時もBSG膜2成膜時と同様に、裏面1Bに成膜ガスが回り込み酸化シリコン含有生成物5が付着する。
裏面の生成物除去ステップS104で、図2(b)に示すように、裏面1B側に形成された生成物を除去する。ここではn型単結晶シリコン基板1の裏面1B側に形成された生成物を除去する。つまり、BSG膜2とシリコン酸化膜3の成膜の後、裏面1B側のボロン含有生成物4および酸化シリコン含有生成物5を除去する。除去は例えばフッ酸水溶液を用いた溶解によりおこなうが、ボロン含有生成物4はBSG膜2と、酸化シリコン含有生成物5はシリコン酸化膜3と本質的に同様の物質であるため、例えば片面エッチング装置を用いて、フッ酸水溶液に裏面1B側のみを接触させてボロン含有生成物4および酸化シリコン含有生成物5を除去するのが望ましい。片面エッチング装置の一例として、エッチング面を下にして下側からエッチング液を吹き付ける装置あるいは、片面のみをエッチング液に浸漬する構造をもつエッチング装置などを用いることで片面エッチングが実現可能である。
次いで、熱処理をおこなうステップS105では、n型単結晶シリコン基板1に連続して加熱処理を施す。該加熱処理には熱処理炉が用いられる。まず熱処理炉を予熱し、図2(c)に示すように、拡散層形成のために不活性ガス雰囲気で熱処理をおこなう。熱処理により、BSG膜2からボロンが拡散し、p型拡散層7が形成される。
次いで連続して酸素O2を含む雰囲気で熱処理をおこなうステップでは、酸素O2を供給しながら熱処理をおこなう。該熱処理では、温度と成膜雰囲気を切り替えながら、昇温、加熱、降温をおこなう。加熱中の雰囲気は、例えば窒素、アルゴン等の不活性ガスを含む雰囲気と、酸素を含む雰囲気中とに分けられる。いずれも、800℃から1100℃の温度帯で任意の時間加熱されるが酸素を含む雰囲気では、1分から20分以下の時間の加熱が実施される、
まず、例えば窒素、アルゴン等の不活性ガスを含む雰囲気中で、BSG膜2からの不純物拡散が進行するような温度T、例えば800℃から1100℃、に到達させ、所望のp型拡散層7を形成する。p型拡散層7の形成が終了した後に、酸素を流入させることによって、図2(d)に示すように、p型拡散層7の形成されたn型単結晶シリコン基板1の表面全体にシリコン酸化膜8を形成する。
この熱処理の温度プロファイルを図4に曲線aで示す。炉内を窒素で置換して炉を予熱し、窒素雰囲気となりかつ温度T=900℃となったとき、時点t01で熱処理炉にn型単結晶シリコン基板1を投入し、時点t02まで時間t1=1分から30分維持する。時点t02で、熱処理炉に酸素を供給する。酸素を供給しつつ、上記温度Tで時点t03まで時間t2=1分から20分維持する。上記酸化工程では、熱処理炉内に投入されたn型単結晶シリコン基板1は雰囲気中に含まれる酸素によって表面が酸化される。該酸化は、受光面1A側はBSG膜2とシリコン酸化膜3に覆われているために、膜に覆われていない裏面1B側で選択的に進行するが、p型拡散層7の表面でも一部酸化が進み、図2(d)に示したように、シリコン酸化膜8が形成される。時点t03で酸素の供給を停止し、窒素ガスを供給し窒素置換をおこなう。シリコン酸化膜8は後述するn型拡散層の形成の際、n型不純物の進入を防ぐバリアの一部として機能する。その厚さは5nm以上10nm以下が望ましい。5nm未満では後の工程でバリアとしての機能が乏しくなり、10nm以上ではバリア機能が大きくなることが逆に働き、裏面側のn型拡散層が良好に形成されない危険性が増大する。
以上の加熱工程の後、窒素を供給しながら温度を降下させ、時点t04で加熱処理炉からn型単結晶シリコン基板1の取出しをおこない、必要に応じて、裏面1B側のシリコン酸化膜8の除去をおこなう。シリコン酸化膜8が除去された後は裏面1Bが露出する。なお、裏面1Bに形成されたシリコン酸化膜8が薄い場合は除去をおこなわずに、続く裏面1Bへの不純物拡散を実施してもよい。
この後、ステップS106で裏面1Bへの不純物拡散を実施する。ここでは、例としてn型拡散層を形成するためのPOCl3ガスによるリン拡散工程を用いた場合について説明する。この工程では、n型単結晶シリコン基板1の全面に対してPOCl3ガスが熱分解してリンシリケートガラス(PSG)膜がまず成膜され、これを拡散源としてそのあとにつづく加熱工程で内部に浸透すなわち拡散される。このように、POCl3ガス雰囲気で裏面拡散をおこなうステップS106で、リン拡散用のPOCl3ガス中のリンは露出した裏面1Bには速やかに拡散され、p型拡散層7が形成された受光面1A側は拡散バリアとなるシリコン酸化膜8、BSG膜2、シリコン酸化膜3が形成されているためリンの混入が防止される。この際、裏面1B側は、2枚ずつの重ね合わせにより、炉の雰囲気に直接暴露されるように配置されており、PSG膜は所望の厚さに成膜される。
一方、受光面1A側は、2枚ずつの重ね合せにより、炉の雰囲気に直接は暴露されない様に配置されており、リンガラスの成膜は大きく制限される。更にその表面には、シリコン酸化膜8、BSG膜2、シリコン酸化膜3が形成されており、これらが拡散バリアとして機能するため、シリコン内部へのリンの混入が防止される。すなわち、リンの拡散は裏面1Bに選択的に実施され、裏面にn型拡散層14が形成される。
すなわち、図3(a)に示すように、リンの拡散は裏面1Bに選択的に実施され、裏面1Bにn型拡散層14が形成される。
n型拡散層14の形成後、固相拡散源除去ステップS107で、図3(b)に示すように、固相拡散源であるBSG膜2を除去する。BSG膜2とシリコン酸化膜3およびバリアとして機能させたシリコン酸化膜8は、例えば5から25%のフッ化水素酸水溶液を用いて除去される。この際、水洗による酸化膜、一般的に自然酸化膜と呼ばれるものを、後述するパッシベーション層またはその一部として用いても良い。あるいは同じ目的で、オゾンを含む水での洗浄による酸化膜を用いても良い。
続いてpn接合分離ステップS108では、基板側面部のp型拡散層7を除去し、p型拡散層7とn型拡散層14を分離する。具体的には、例えばここまでの工程を経たn型単結晶シリコン基板1を図5に示すように、数十から数百枚積み重ね、ホルダH間に挟み込み、プラズマ放電によりプラズマ励起ガスPGを生成し、基板側面をエッチング処理する端面エッチングを実行する。プラズマ励起ガスPGとしては、安定で毒性が低く、エッチングレートの高いCF4ガスをプラズマ化したフッ素プラズマガスが用いられる。あるいは、基板表面または裏面の側端部近傍あるいは基板側面にレーザを照射するレーザ分離を用いてもよい。例えば、基板側面部を構成する基板側面、基板表面の側端部近傍、基板裏面の側端部近傍のいずれかの箇所のp型拡散層7を除去すればよい。図5は実施の形態1にかかる太陽電池の製造工程の要部である端面エッチング工程を示す説明図である。
電気的分離については、電気的短絡を招く部分、領域を絶縁することがその本質である。具体的には、シリコン基板内でp型拡散層とn型拡散層とが接触あるいは近接する個所を除去あるいは加工により導電性を大きく低減させ、電気的に絶縁することを指す。つまり、第1主面側に形成した第1の拡散層と、半導体基板の第2主面側の逆導電型領域とを電気的に分離する工程を含むプロセスであればよい。例えば半導体基板の第2主面側と第1の拡散層を電気的に分離する工程に先立ち、半導体基板の基板側面部の第1の拡散層を除去する工程を実施するようにしてもよい。
従って、n型単結晶シリコン基板に対して、除去あるいは加工が及ぶことが前提条件となるが、本件に係るBSG膜2およびシリコン酸化膜3は、プラズマ放電加工に対する耐性が強く、また他の拡散手法の拡散源と比較して厚さも大きいため、これらを残存のまま端面エッチングをおこなうと、加工不十分となり良好な分離が出来ない。
従って、BSG膜2およびシリコン酸化膜3を除去した後、端面エッチングをおこなうことで、端面エッチングによる十分な分離をおこなうことが可能となる。
また、BSG膜2およびシリコン酸化膜3の除去については、後工程である反射防止膜または裏面絶縁膜の形成前には除去する必要があるため、BSG膜2およびシリコン酸化膜3全体を端面エッチングの前に除去する方法が最も簡便であり、生産性向上あるいは製造コスト低減にも効果的である。
以上のようにして、基板端面のカット、あるいはエッチングがおこなわれ、図3(c)に示すように、受光面1A側にp型拡散層7、裏面1B側にn型拡散層14を備えた太陽電池基板が形成される。
なお、分離の状況すなわちリーク電流の大小あるいは、最終的な発電製品となるモジュール内におけるセル配列によっては、この分離工程は省略することも可能である。
その後、反射防止膜形成および裏面絶縁膜形成ステップS109では、裏面1Bに、例えばプラズマCVDを用いて窒化シリコン膜15からなる裏面絶縁膜15bが形成される。なお、窒化シリコン膜とn型拡散層との間には、パッシベーション層が形成されても良い。この場合、パッシベーション層はシリコン酸化膜が望ましく、一般的な熱酸化の他、前述の様に水洗あるいはオゾン含有水の洗浄による酸化膜を用いても良い。
続いて、受光面1A側にも同様に、例えばプラズマCVDを用いた窒化シリコン膜15により、受光面反射防止膜15aを形成する。なお、受光面反射防止膜15aを構成する窒化シリコン膜15とn型拡散層14との間には、パッシベーション層が形成されても良い。
この場合、パッシベーション層はシリコン酸化膜、酸化アルミニウム膜の何れか、あるいは両方の積層体とするのが望ましい。パッシベーション層にシリコン酸化膜が用いられる場合は、一般的な熱酸化の他、前述の様に水洗あるいはオゾン含有水の洗浄による酸化膜を用いても良い。また酸化アルミニウム膜が用いられる場合は、例えばプラズマCVDあるいはALD(Atomic Layer Deposition;原子堆積法)により形成される。この場合、成膜時に内包される固定電荷がパッシベーション能力を高める効果を持つため、より好ましい。
特に、BSG膜2およびシリコン酸化膜3の除去工程でのフッ化水素酸水溶液処理の後で、端面エッチング工程を実施した場合、フッ化水素酸水溶液処理で清浄化された基板表面が、端面エッチング処理時に積層されることで基板表面同士が接触することおよびフッ素プラズマガスを用いることで、表面状態が不安定になり、次工程でのパッシベーション層の形成によるパッシベーション効果が低下する場合がある。
特に、エッチングにCF4等のフッ素系エッチング液を用い、フッ素プラズマガスでエッチングした場合、エッチング後にシリコン基板表面にフッ素イオンが吸着して残る場合がある。この基板表面にプラズマCVDで窒化シリコン膜を成膜すると、フッ素イオンの上から窒化シリコン膜が成膜され、シリコン基板と窒化シリコン膜との間にフッ素原子が残るので、表面パッシベーション効果が低下する。
一方、ALDは、水の導入、窒素N2パージ、TMA(トリメチルアルミニウム)導入、N2パージを1サイクルとして複数サイクルを繰り返すことにより、シリコン基板表面に酸化アルミニウム膜を成膜する方法である。ALDでは、N2パージも含めたサイクルが繰り返されるので、N2パージ時に、基板表面に吸着したフッ素が排出され、清浄な表面状態を形成することができる。
従って、パッシベーション層形成にALDを用いることにより、フッ化水素酸水溶液処理の後でフッ素プラズマガス処理を実施した場合でも、十分なパッシベーション効果を得ることができる。
なお、受光面反射防止膜15aと裏面絶縁膜15bおよび双方のパッシベーション層の形成順については、必ずしも上記の順番のみに限定されるものではなく、上記以外の順番を適宜選択し、形成しても良い。
その後、図3(d)に示すように、受光面1Aと裏面1Bにそれぞれ受光面反射防止膜15aと裏面絶縁膜15bを形成した後、電極形成ステップS110で、受光面1A側と裏面1B側にそれぞれ、受光面電極16aと裏面電極16bとが形成される。電極材料としては、例えば銅、銀、アルミニウム、あるいはその混合物、などが用いられる。例えば、銅、銀、アルミニウムあるいはその混合物の金属紛体と、ガラス、セラミック成分の紛体と、有機溶剤とを混ぜてペースト状にしたものを、例えばスクリーン印刷により所望の形状のパターンに形成し、乾燥および焼成することで形成される。このようにして太陽電池が完成する。
以上説明してきたように、実施の形態1の太陽電池の製造方法によれば、固相拡散源を成膜および加熱して拡散層を形成し、固相拡散源を除去した後、電気的分離をおこなうため、加工をおこなった個所の絶縁性能が向上し、太陽電池のリーク電流を少なく出来る。また、受光面と裏面に目的とする不純物以外の、逆の導電型を形成する不純物の混入あるいは、汚染物質の混入が抑制され、キャリア寿命が長く光電変換効率の高い太陽電池が実現される。
また、固相拡散源のBSG膜2とシリコン酸化膜3の形成に際し、裏面1Bに回り込んでボロンを含む生成物が形成されても、拡散のために加熱する前に除去しているため、その後の加熱によっても裏面への不純物拡散を防止できる。
従って、受光面と裏面に目的とする不純物以外の、逆の導電型を形成する不純物の混入あるいは、汚染物質の混入が抑制され、キャリア寿命が長く光電変換効率の高い太陽電池を得ることができる。
なお、スライスダメージの除去工程と、テクスチャの形成工程と、洗浄処理工程とは、実施の形態1の工程を説明するために用いた例であり、これらに限定されるものではなく、どのような工程が用いられてもよく、上記工程に制限されるものではない。同様に、裏面のn型拡散層14の形成工程と、pn接合の分離工程と、受光面反射防止膜15aと裏面絶縁膜15bの形成工程と、受光面電極16aと裏面電極16bの形成工程についても、どのような工程が用いられてもよく、上記工程に制限されるものではない。加えてn型拡散層14の形成工程から電極16の形成工程までは太陽電池として機能するのであれば適宜順序を入れ替えてもよく、記載の順序に制限されるものではない。
また、説明のためにn型単結晶シリコン基板1と、固相拡散源にBSG膜2と、裏面1Bにリン拡散によるn型拡散層14とを用いたが、かかる構成に制限されるものでもない。太陽電池として機能するのであれば、基板については、多結晶シリコン基板、シリコンカーバイドなど他のシリコン系結晶基板を用いてもよく、導電型についてもp型の基板を用いてもよい。さらに固相拡散源はPSG膜のようなn型の拡散層を形成する不純物を含むものを用いても良い。固相拡散源と逆面の拡散にはボロンのようなp型の拡散層を形成する不純物を用いてもよい。以上のように基板についても、受光面と裏面に形成する拡散層についても、p型、n型の何れを形成するか、および拡散層を形成する不純物元素は、適宜選択可能である。
実施の形態2.
実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法は、実施の形態1に示した太陽電池の製造方法に対し、受光面側、裏面側の何れかまたは両方に、部分的な高濃度拡散層を形成する。裏面側の酸化膜除去工程とリン拡散工程を除き同一であるため、実施の形態1を参照することとして詳細な説明は省略する。
図6は、実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法に関し、熱処理からpn接合の分離工程までを示すフローチャートである。図7(a)および図7(b)は、n型の不純物拡散工程中のn型単結晶シリコン基板1の断面の変化を表す模式図である。以下、図6および図7を用いて説明する。
実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法では、p型拡散層7を形成するための熱処理工程であるステップS105を実施した後、連続して、図7(a)に示すように、固相拡散源の裏面側への成膜ステップS106a、熱処理工程である裏面拡散ステップS106bが実施される。ここでは、n型の導電型を示す不純物を高濃度、例えばリンを1×1020個/cm3以上含む拡散源17を裏面1Bのシリコン酸化膜8上に形成する。こののち、拡散源17形成後に、上記裏面拡散ステップS106bでは、n型単結晶シリコン基板1に実施の形態1の裏面拡散ステップS106と同様、POCl3ガス雰囲気中で熱処理が施される。拡散源17からの不純物拡散は例えば、800℃から1000℃の温度で実施される。
拡散源直下には裏面1Bに形成されたシリコン酸化膜8が存在しているが、その厚さは5nmから10nmと薄く、また拡散源17の不純物濃度は高濃度であるため、n型拡散層の形成にその影響が及ぶことはない。この部分の拡散源17は、POCl3ガスの熱分解により形成されるリンシリケートガラス(PSG)膜より形成されており、拡散源17と接触しているn型単結晶シリコン基板1内には不純物が拡散し高濃度のn型拡散層18が形成される。拡散源17に覆われていない領域にはn型拡散層18よりも低濃度のn型拡散層20が形成される。
そしてpn接合分離ステップS108を経て、図1に示した反射防止膜および裏面絶縁膜形成ステップS109、電極形成ステップS110が実施される。
一方、拡散源17直下以外の領域のn型単結晶シリコン基板1は拡散源17から雰囲気中に脱離した不純物が付着するが、拡散源17自身の不純物濃度と比較すると濃度あるいは総量が低く、n型単結晶シリコン基板1の表面に形成された酸化膜を通過することができない。
したがって実施の形態2によれば、拡散層に2段階の濃度をもつ構造を形成することが出来る。両者の配分を適切にとると、拡散源17直下以外の領域はより低濃度に抑えることが出来るため、より高効率の太陽電池が実現される。
以上のように、固相拡散源を形成する工程は、第2主面である裏面1Bに選択的に形成し、この拡散源17であるPSG膜からの拡散により、第1導電型であるn型拡散層20を形成する工程である。
実施の形態2によれば、裏面1Bの酸化膜除去工程を製造方法から除くことができるようになり、n型単結晶シリコン基板1に形成されるシリコン酸化膜8に影響を与えること無くn型不純物の拡散工程までを終了することができる。
なお、第1導電型の拡散層であるn型拡散層を形成する工程は、n型単結晶シリコン基板1の第2主面である裏面1Bに1×1020個/cm3以上の不純物を含む拡散源を形成するものである。この方法により、拡散源が接触している部位にシリコン酸化膜が存在していたとしても不純物拡散層を形成することができn型単結晶シリコン基板1の裏面1Bのシリコン酸化膜8を除去する工程を省略することができる。加えて太陽電池基板であるn型単結晶シリコン基板1の表面全域がシリコン酸化膜8で覆われたまま拡散源からの拡散が実施されるため、拡散源から雰囲気中に放出される不純物がn型単結晶シリコン基板1に付着したとしても基板内部に拡散されることがない。
以上のように、実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法によれば、裏面の酸化膜除去工程が不要となるため、p型とn型の不純物が隣接するリークパスの形成が防止され、ダイオード特性の優れた太陽電池が実現される。
実施の形態3.
BSG膜2およびシリコン酸化膜3の除去については、全て除去するのではなく、端面およびそのごく近傍のみを対象としてBSG膜2およびシリコン酸化膜3を除去するようにしてもよい。図8は、実施の形態3の太陽電池の製造方法を示すフローチャート、図9(a)から図9(d)は、実施の形態3の太陽電池の製造工程の要部を示す工程断面図である。
BSG膜2およびシリコン酸化膜3の除去については、後工程である反射防止膜または裏面絶縁膜の形成前に除去する必要があるため、実施の形態1に示した様に、BSG膜2およびシリコン酸化膜3全体を分離加工の前に除去する方法が最も簡便であり、生産性向上あるいは製造コスト低減には寄与し易い。しかしながら、分離加工前の除去が重要なのは、あくまで加工対象となる個所であり、具体的には端面およびそのごく近傍が対象となる。受光面1Aおよび裏面1Bの大半の部分は、分離加工前の除去は必要ではない。
そこで実施の形態3では、回転させながらエッチング液を滴下する方法により、端面およびそのごく近傍のみを対象としてBSG膜2およびシリコン酸化膜3を除去する。他の工程については、実施の形態1と同様である。
POCl3ガス雰囲気で裏面拡散を行う裏面拡散ステップS106までは実施の形態1と同様に行い、図9(a)に示すように、裏面のn型拡散層14を形成する。図9(a)は実施の形態1の図2(d)に相当する。
この後、端面の固相拡散源除去ステップS107Sを実施し、基板を回転させながらエッチング液を滴下する方法などにより、図9(b)に示すように、端面およびそのごく近傍のみを対象としてBSG膜2およびシリコン酸化膜3を除去する。
次いで、pn接合分離ステップS108を実施し、受光面および裏面両面の大半の部分に、残存しているBSG膜2およびシリコン酸化膜3を保護膜として端面エッチングを行い、図9(c)に示すように、基板端面のp型拡散層7を除去する。
そして、残存する固相拡散源除去ステップS107SSを実施し、図9(d)に示すように、残存するBSG膜2およびシリコン酸化膜3を除去する。このとき、表面および裏面のシリコン酸化膜8も除去する。これは実施の形態1における図3(c)に相当し、実施の形態1と同様に、反射防止膜15a、裏面絶縁膜15b、受光面電極16a、裏面電極16bを形成し、太陽電池が完成する。
上記構成により、受光面および裏面両面の大半の部分に残存させたBSG膜2およびシリコン酸化膜3は、分離加工の際の保護膜として活用することが出来る。これにより、太陽電池の特性も更に改善することが出来る。また、リーク電流を抑制することができる。
実施の形態1から3では、熱処理工程後、形成した拡散層とは異なる導電型拡散層を形成する工程において、保護膜としてのシリコン酸化膜の一部を除去している。従って平易なガスによる不純物拡散を使用できるようになり、酸化膜除去部以外は膜が残存するため不純物が混入しリークパスが形成されるのを防止することができる。
以上説明してきたように、実施の形態1から3では、固相拡散源となる、不純物を含む膜を成膜した後に、裏面側の拡散源を除去した後熱処理をおこなうことで裏面の生成物からの不純物拡散を防止するための製造工程を示すものである。具体的には熱処理の際に、通例の熱処理では窒素、アルゴンなどの不活性ガスを用いて処理を実施するところを、途中で、酸素を流入させた雰囲気中で熱処理を実施し、2段熱処理を実施する。酸素の供給は、固相拡散源の膜から不純物を拡散させる酸素を含まない雰囲気の熱処理の後に実施する。すなわち、炉投入後に触れる酸素によって基板裏面の生成物と基板界面に拡散バリアとしての酸化膜が形成され、酸素の供給が止められた中で成膜物から不純物拡散が実施され、成膜面のみに不純物が拡散される。そして熱処理工程の最後に流入させる酸素によって固相拡散源の成膜面にも酸化膜が形成され、続いて実施される別種の拡散に対してのバリアとしての機能が付加される。この方法によって成膜面にのみ不純物を拡散させることができる。
なお、拡散工程後の酸化工程は、実施の形態1で図4を用いて説明したように、拡散のための熱処理工程の最後の必要時間だけ、酸素を導入することで実施してもよいし、熱処理工程後の降温工程で必要時間だけ、酸素を導入してもよい。また、拡散炉の温度を一旦常温まで降下させた後、酸化熱処理工程を実施してもよい。
また、実施の形態1から3において、不純物拡散をおこなうための熱処理工程における温度は、拡散すべき不純物の種類によって決定され、適宜変更可能である。また拡散雰囲気についても、不純物の種類により、拡散速度を制御するために、水素雰囲気などの還元性雰囲気とすることも可能であり、適宜調整可能である。
また、実施の形態1から3では、半導体基板の第2主面すなわち裏面側にも半導体基板と同一導電型を有する第2の拡散層を形成する例について説明したが、第2の拡散層を形成しなくても良い。この場合は半導体基板と第1の拡散層とのpn分離に先立ち、固相拡散源を除去することになる。また、半導体基板としてn型単結晶シリコン基板を用いたが、p型単結晶シリコン基板をはじめ、p型およびn型多結晶シリコン基板など、他の結晶系シリコン基板あるいは、シリコンカーバイドなどのシリコン化合物をはじめとする化合物半導体を用いた拡散層の形成にも適用可能であることはいうまでもない。そして半導体基板の導電型に対応して第1および第2導電型の不純物もそれぞれ、決まることになるが、不純物の種類については、n型の不純物である、リン、ヒ素、p型の不純物である、ボロン、ガリウムの他にも通例の不純物が適用可能であることはいうまでもない。
本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更をおこなうことができる。これら実施の形態およびその変形は、発明の範囲に含まれるとともに、請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 n型単結晶シリコン基板、1A 受光面、1B 裏面、2 BSG膜、3 シリコン酸化膜、4 ボロン含有生成物、5 酸化シリコン含有生成物、7 p型拡散層、8 シリコン酸化膜、14 n型拡散層、15a 受光面反射防止膜、15b 裏面絶縁膜、16 電極、16a 受光面電極、16b 裏面電極、17 拡散源、18 n型拡散層、20 低濃度のn型拡散層。

Claims (6)

  1. 相対向する第1および第2主面を有する第1導電型の半導体基板の前記第1主面に固相拡散源と保護膜とを成膜する工程と、
    前記成膜する工程で前記第2主面に形成される生成物を除去する工程と、
    前記生成物の除去された前記半導体基板を加熱し、前記固相拡散源から、前記第1主面側に第2導電型の第1の拡散層を形成する工程と、
    前記半導体基板の前記第2主面に第1導電型を有する第2の拡散層を形成する工程と、
    前記固相拡散源と前記保護膜とを共に除去する工程と、
    前記第2の拡散層と前記第1の拡散層とを電気的に分離する工程と、
    を含み、
    前記固相拡散源と前記保護膜とを共に除去する工程は、
    前記第2の拡散層と前記第1の拡散層を電気的に分離する工程より前に実施されることを特徴とする太陽電池の製造方法。
  2. 前記生成物を除去する工程は、
    前記第1の拡散層を形成する工程に先だち、実施されることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
  3. 前記固相拡散源と前記保護膜とを共に除去する工程は、
    前記半導体基板の前記第1主面上の前記固相拡散源と前記保護膜を残し、前記半導体基板の側面上の前記固相拡散源と前記保護膜を選択的に除去する工程であることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽電池の製造方法。
  4. 前記固相拡散源と保護膜とを成膜する工程は、
    前記固相拡散源と前記保護膜とを連続的に成膜する工程を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽電池の製造方法。
  5. 前記第1導電型を有する前記第2の拡散層を形成する工程は、前記第2主面の一部に選択的に前記固相拡散源と異なる固相拡散源を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の太陽電池の製造方法。
  6. 相対向する第1および第2主面を有する第1導電型の半導体基板の前記第1主面に固相拡散源と保護膜とを成膜する工程と、
    前記成膜する工程で前記第2主面に形成される生成物を除去する工程と、
    前記生成物の除去された前記半導体基板を加熱し、前記固相拡散源から、前記半導体基板を加熱して前記第1主面側に第2導電型の第1の拡散層を形成する工程と、
    前記固相拡散源と前記保護膜とを共に除去する工程と、
    ことを特徴とする太陽電池の製造方法。
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