JP6558716B2 - ブレース取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建設分野で使用される鋼製ブレースの設置形態に係るもので、ターンバックルを使用することなくブレース全長の寸法調整が可能であるとともに、地震時における圧縮力の影響を低減したブレース取付構造に関する。
鉄骨ラーメンフレーム架構は、主要構造部材である鉄骨柱と鉄骨梁で構成され、その接合部が剛接合された形式のものが、中小鉄骨建築物などに広く採用されている架構形式である。このような架構では、建物の耐震性を高めるため、鉄骨柱と鉄骨梁で囲まれた矩形状の架構面の対角位置にブレースを取り付けるのが一般的である。ブレースの取付構造としては、図11(a)〜(h)に示す形式があり、その中でもX型(b)、Y型(f)、Z型(a)と呼ばれる形式が多く用いられている。なお、(c)は変形K型、(d)はK型、(e)はパネル付きX型(g)、(h)は特殊型と称されている。このうちX型とY型は、柱と梁からなる1個所の架構面内に、引張力が作用するブレース(引張ブレース)と圧縮力が作用するブレース(圧縮ブレース)とを共存させた2本のブレースで構成される。Z型は、隣接する2個所の架構面に対して傾斜方向が異なるブレースを1本ずつ設置し、個々のブレースに引張力と圧縮力を負担させ、交番で荷重を負担するものである。
地震時において、ブレースに対して引張力と圧縮力がそれぞれ個別に交番応力として働くことから、ブレースを選定する際には、引張力に対する設計検討と圧縮力に対する設計検討を同時並行で行なう必要がある。引張力に対する設計検討は、ブレースの端部が結合される架構面側のガセットプレート等のプレート材(接続金物)とブレース部材を構成する各種軸材(鋼材等)の引張強度の検討が主となる。圧縮力に対する設計検討は、引張力と同様な検討に加え、プレート材とブレース接合部材の座屈耐力の検討も必要となる。
圧縮ブレースでは、その座屈耐力が不足であると、構造躯体の設計耐力に達する前の段階でブレースに座屈現象が生じ、それまでブレースが負担していた圧縮力が一気になくなり、構造躯体そのものの安全性も損なわれる。このようなことから、座屈耐力の検討は、十分に慎重な設計が要求されている。ブレースの圧縮力と座屈耐力の設計検討は、ブレース端部の固定条件、ブレースの長さ、ブレース部材の断面形状(断面半径)など多数の検討条件がある。
ブレースの座屈耐力を高めるには、ブレース部材の外径と断面積を大きくすることが有効であるが、それに伴ってブレース端部に設けて構造躯体側のプレート材との接合に供される接合部材やブレース部材(軸材)の鋼材重量が増え、さらにブレースが配設される構造面の開口部が狭くなるなど、非常に不経済な状態になる。
このような状況を踏まえ、主として引張力に対応し、圧縮力の影響を低減した各種のブレース構造が提案されている。特許文献1〜4に記載のものは、ブレース部材に丸鋼を使用し、その一端側が軸心方向に変位可能に取り付けられた構造である。この種の構造では、地震時に圧縮力が作用したとき、ブレース部材の端部が軸心方向にスライドすることにより、ブレース部材に圧縮軸力が作用するのを回避している。
特開2014−34823号公報 特開2001−336304号公報 特開平9−72002号公報 実用新案登録第3040016号公報
上記従来例のブレースは、地震時において、ブレースの端部がその軸心方向に自由にスライドすることでブレース部材への圧縮力を回避する構造であるから、その反面、施工現場でのブレースの長さ調整が難しいという問題点があった。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するために創出されたもので、地震時における圧縮力の影響でブレース部材が座屈するのを防ぐことができるとともに、容易に全体の長さ調整を行うことができる簡易な構造のブレース取付構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項に係るブレース取付構造は、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面の対角位置に該矩形状架構面と平行に設けた一対のプレート材に、ブレース体をその両端側で傾斜状にピン接合してなるブレース取付構造であって、前記ブレース体は、右ねじ部と左ねじ部が両端側に形成された丸鋼からなるブレース部材と、このブレース部材の右ねじ部と左ねじ部にそれぞれ螺合する一対の筒状雌ねじ部材と、これら一対の筒状雌ねじ部材にその軸心と平行に一端側で結合され、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面内で該矩形状架構面と平行に設けたプレート材または他のブレースに対して、それぞれ垂直方向に貫通するピン部材により他端側でピン接合される一対の接合プレート部材を備え、前記一対の接合プレート部材の一方が前記筒状雌ねじ部材を両側から挟むように結合した2枚のプレートからなり、該接合プレート部材の他方が前記筒状雌ねじ部材を受け入れる切欠部で結合した1枚のプレートからなる、2本のブレースが他方の接合プレート部材同士を離した対向状態で、それぞれの接合プレート部材である1枚のプレートの他端側を挟み込む2枚の連結プレートと2本のピン部材により直列状にピン接合される構成である。
上記ブレース取付構造は、Z型の引張ブレースとなるが、ブレース同士をつなぐ2枚の連結プレートの使用により、ピン接合部が増えて4個所となる。ブレース体は、ピン接合部が増えた分だけよりスムーズに屈曲して圧縮軸力を回避することができ、耐震性能を効果的に向上させる。
さらに、本発明の請求項に係るブレース取付構造は、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面の各隅部に該矩形状架構面と平行に設けた二対のプレート材にブレース体をX字状にピン接合してなるブレース取付構造であって、前記ブレース体は、右ねじ部と左ねじ部が両端側に形成された丸鋼からなるブレース部材と、このブレース部材の右ねじ部と左ねじ部にそれぞれ螺合する一対の筒状雌ねじ部材と、これら一対の筒状雌ねじ部材にその軸心と平行に一端側で結合され、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面内で該矩形状架構面と平行に設けたプレート材または他のブレースに対して、それぞれ垂直方向に貫通するピン部材により他端側でピン接合される一対の接合プレート部材を備え、前記一対の接合プレート部材が、それぞれ前記筒状雌ねじ部材を両側から挟むように結合した2枚のプレートからなる、2本のブレースが接合プレート部材同士を離した対向状態で、それぞれの接合プレート部材である2枚のプレートの他端側に両端部を挿入した1枚の連結プレートと2本のピン部材により直列状にピン接合された一方のブレース体と、右ねじ部と左ねじ部が両端側に形成された丸鋼からなるブレース部材と、このブレース部材の右ねじ部と左ねじ部にそれぞれ螺合する一対の筒状雌ねじ部材と、これら一対の筒状雌ねじ部材にその軸心と平行に一端側で結合され、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面内で該矩形状架構面と平行に設けたプレート材または他のブレースに対して、それぞれ垂直方向に貫通するピン部材により他端側でピン接合される一対の接合プレート部材を備え、前記一対の接合プレート部材の一方が前記筒状雌ねじ部材を両側から挟むように結合した2枚のプレートからなり、該接合プレート部材の他方が前記筒状雌ねじ部材を受け入れる切欠部で結合した1枚のプレートからなる、2本のブレースが他方の接合プレート部材同士を離した対向状態で、それぞれの接合プレート部材である1枚のプレートの他端側を挟み込む2枚の連結プレートと2本のピン部材により直列状にピン接合された他方のブレース体からなり、一方のブレース体の連結プレートが他方のブレース体の2枚の連結プレート間に挿入されて交差状態になっている構成である。
上記構成のブレース取付構造は、いわゆるX型ブレースと称されるもので、2組のブレース体がX字状に配置された形態である。この場合、2組のブレース体の交差部において、2枚1組の連結プレートの間に1枚の連結プレートが差し込まれる構造であるから、お互いが干渉することなく設置することができ、2本のブレース体の重心線と、矩形状架構面の各隅部に設けたプレート材(ガセットプレート)との接合芯が構面内で共有されることになるので、ブレースに付加的な応力が発生することはなく、ガセットプレートの位置調整も不要になる。さらに、上記取付構造では、各ブレース体が連結プレートを中間部分に備え、これらの連結プレートがその両端側に連結されている丸鋼(ブレース部材)と一体になってブレース部材として機能する。すなわち、それぞれのブレース体におけるブレース部材は、断面強度の異なる二つの部材(丸鋼と平鋼)を連結した構造になるから、ブレース部材の過大な伸び変形量が制御され、構造躯体のゆれ変形を低減させる。
また、本発明の請求項に係るブレース取付構造は、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面の隅部と鉄骨柱と鉄骨梁の3個所に該矩形状架構面と平行に設けた3枚のプレート材に、ブレース体を略T字状にピン接合してなるブレース取付構造であって、前記ブレース体は、右ねじ部と左ねじ部が両端側に形成された丸鋼からなるブレース部材と、このブレース部材の右ねじ部と左ねじ部にそれぞれ螺合する一対の筒状雌ねじ部材と、これら一対の筒状雌ねじ部材にその軸心と平行に一端側で結合され、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面内で該矩形状架構面と平行に設けたプレート材または他のブレースに対して、それぞれ垂直方向に貫通するピン部材により他端側でピン接合される一対の接合プレート部材を備え、前記一対の接合プレート部材の一方が前記筒状雌ねじ部材を両側から挟むように結合した2枚のプレートからなり、該接合プレート部材の他方が前記筒状雌ねじ部材を受け入れる切欠部で結合するとともに複数のピン挿通孔が形成された1枚のプレートからなるブレースの他方の接合プレート部材である1枚のプレートを、右ねじ部と左ねじ部が両端側に形成された丸鋼からなるブレース部材と、このブレース部材の右ねじ部と左ねじ部にそれぞれ螺合する一対の筒状雌ねじ部材と、これら一対の筒状雌ねじ部材にその軸心と平行に一端側で結合され、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面内で該矩形状架構面と平行に設けたプレート材または他のブレースに対して、それぞれ垂直方向に貫通するピン部材により他端側でピン接合される一対の接合プレート部材を備え、前記一対の接合プレート部材が、それぞれ前記筒状雌ねじ部材を両側から挟むように結合した2枚のプレートからなる、2本のブレースの接合プレート部材である2枚のプレート間に挿入した交差状態で2本のピン部材によりピン接合される構成である。
上記構成のブレース取付構造は、いわゆる変形K型と称されるもので、ブレースを3本1組としたブレース体が、矩形状架構面の隅部と梁の中間部と柱の中間部の3個所にピン接合するとともに、個々のブレースの交差部では互いにピン接合したものである。このような取付構造は、3本1組としたブレース体を二組使用することにより、Z型やX型などに比べて構面内の開口部を広く活用することができる。
そして、本発明の請求項に係るブレース取付構造は、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面の各隅部に該矩形状架構面と平行に設けた二対のプレート部材にブレース体をX字状にピン接合してなるブレース取付構造であって、前記ブレース体は、右ねじ部と左ねじ部が両端側に形成された丸鋼からなるブレース部材と、このブレース部材の右ねじ部と左ねじ部にそれぞれ螺合する一対の筒状雌ねじ部材と、これら一対の筒状雌ねじ部材にその軸心と平行に一端側で結合され、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面内で該矩形状架構面と平行に設けたプレート材または他のブレースに対して、それぞれ垂直方向に貫通するピン部材により他端側でピン接合される一対の接合プレート部材を備え、前記一対の接合プレート部材の一方が前記筒状雌ねじ部材を両側から挟むように結合した2枚のプレートからなり、該接合プレート部材の他方が前記筒状雌ねじ部材を受け入れる切欠部で結合するとともに複数のピン挿通孔が形成された1枚のプレートからなるブレースの他方の接合プレート部材である1枚のプレートを、右ねじ部と左ねじ部が両端側に形成された丸鋼からなるブレース部材と、このブレース部材の右ねじ部と左ねじ部にそれぞれ螺合する一対の筒状雌ねじ部材と、これら一対の筒状雌ねじ部材にその軸心と平行に一端側で結合され、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面内で該矩形状架構面と平行に設けたプレート材または他のブレースに対して、それぞれ垂直方向に貫通するピン部材により他端側でピン接合される一対の接合プレート部材を備え、前記一対の接合プレート部材が、それぞれ前記筒状雌ねじ部材を両側から挟むように結合した2枚のプレートからなる、3本のブレースの接合プレート部材である2枚のプレート間に挿入した交差状態で3本のピン部材によりピン接合される構成である。
上記構成のブレース取付構造は、請求項に係るブレース取付構造の変形例であり、ブレースを3本から4本に増やしてX型ブレースとしたものである。この場合、連結プレートが不要になる。
本発明に係るブレースの取付構造では、上記構成を採用することにより、次のような効果が得られる。
(1)本発明で使用するブレースは、ブレース部材の両端部に設けた一対の接合プレート部材が、矩形状架構面の対角位置にあるガセットプレート等の一対のプレート材に対して、ピン部材を介して矩形状架構面内で相対回転可能にピン接合されることにより、このピン接合部において部材相互の相対的な移動が拘束されるので、ブレース部材に作用する引張力や圧縮力の伝達がスムーズに行われ、構面外への座屈変形を効果的に抑制して耐震性能を向上させることができる。
(2)本発明で使用するブレースは、ブレース部材のねじ部と筒状雌ねじ部材の螺合構造により、ブレース全体の長さ寸法の調整を広い範囲で簡単に行うことができ、ブレース部材への張力導入も可能である。これにより、寸法調整のためのターンバックルが不要になり、ブレース部材である丸鋼の中間部分に異質的な形状の部品が存在しないので、ブレース全体がすっきりとした外観になり、商品としての美観の向上につながる
(3)本発明に係るブレース取付構造によれば、ブレース体に地震等による引張力が作用したときにはブレース体が自身の引張耐力で負担するが、圧縮力が作用したときには、ブレース体がすべてのピン接合部の位置で回転し、中間部分に位置するピン接合部の位置で屈曲した形状に変化して圧縮力を回避するので、圧縮力による曲げ座屈などに伴う急激な耐力低下が起こらず、鉄骨構造物の耐震性能が向上する。
(a)および(b)は、それぞれ本発明で使用するブレースの第1形態に係る正面図と平面図である。 (a)および(b)は、それぞれ本発明で使用するブレースの第2形態の要部であるブレースの端部とガセットプレートとの接合状態を示す正面図と平面図である。 レース取付構造の参考例の正面図である。 (a)および(b)は、それぞれ図3に示すブレース取付構造の要部を拡大した正面図と平面図である。 本発明に係るブレース取付構造の第実施形態の正面図である。 図5に示すブレース体と第1形態のブレース2本を連結したブレース体をX字状に配置したブレース取付構造の第実施形態の正面図である。 本発明に係るブレース取付構造の第実施形態の正面図である。 (a)および(b)は、それぞれ図7のブレース取付構造に適用する第3形態のブレースで使用する接合プレート部材を拡大した正面図と側面図である。 本発明に係るブレース取付構造の第実施形態の正面図である。 (a)および(b)は、それぞれ図9のブレース取付構造に適用する第3形態のブレースの変形例で使用する接合プレート部材を拡大した正面図と側面図である。 ブレース取付構造の形式を示す説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係るブレース取付構造の実施形態について説明する。図1(a)、(b)は本発明で使用するブレースの第1形態に係る正面図と平面図、図2(a)、(b)は同じくブレースの第2形態に係り、その要部である端部とガセットプレートとの接合状態を示す正面図と平面図である。
図1に示す第1形態のブレース1は、右ねじ部2aと左ねじ部2bが両端側に形成された丸鋼からなるブレース部材2と、このブレース部材2の右ねじ部2aと左ねじ部2bにそれぞれ螺合する一対の筒状雌ねじ部材3a,3bと、これら一対の筒状雌ねじ部材3a,3bに結合される一対の接合プレート部材4とから構成されている。
上記一対の筒状雌ねじ部材3a,3bは、雌ねじが全長に渡って設けられた円筒体からなり、周壁の一部に開口部3cが形成されている。これら一対の筒状雌ねじ部材3a,3bの外周面には、該筒状雌ねじ部材3a,3bよりも長い2枚1組のプレート(平鋼)4aからなる一対の接合プレート部材4が、その一端側において軸心を挟む対向位置で溶接により一体化されている。また、一対の接合プレート部材4の他端側には、向かい合うプレートに対して、ピン孔(図示せず)がそれぞれ軸心を合わせて形成されている。なお、一対の筒状雌ねじ部材3a,3bは、円筒状に代えて六角形などの多角形状筒体にすることは可能であり、またねじ孔は全ねじでなくともよい。そして、一対の接合プレート部材4は、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面内で該矩形状架構面と平行に設けたガセットプレート(プレート材)6または他のブレース(図示せず)に対して、それぞれ垂直方向に貫通するピン部材5により他端側でピン接合される。
図2は、第2形態のブレース10の一方の端部とガセットプレート6との接合状態を示すものである。なお、これ以降のブレースの各形態の説明において、前記第1形態のブレースにおける各部材と同じものについては同一符号で示し、重複する説明は省略する。この場合、ブレース10の端部に設けた接合プレート部材11は、1枚のプレートの一端側に矩形状の切欠部11aが形成されたものであり、この切欠部11aに筒状雌ねじ部材3aを受け入れ、溶接により筒状雌ねじ部材3aと一体化されている。また、接合プレート部材11は、他端側にピン孔(図示せず)が形成され、2枚1組のガセットプレート6の間に挿入され、互いのピン孔を一致させた状態で、ボルト5aとナット5bからなるピン部材5によりピン接合される。なお、ブレース10の他方の端部は、前記第1形態の端部と同様に2枚1組のプレート4aからなる接合プレート部材4と1枚のガセットプレート6とでピン接合される。
上記ブレース1,10は、そのまま単体での使用も可能であるが、単体仕様のブレースでは、圧縮力負担による座屈防止のための細長比λ等の制限により、ブレースとしての性能が不足し、使用制限が生じる場合がある。このことから、一構面内に複数本のブレースを連結して構造的により安全となる仕様を採用することができる。以下、複数本のブレースを組み合わせた本発明のブレース取付構造について説明する。
図3は、第1形態のブレース1と第2形態のブレース10を直列状に連結してなるブレース体12が、鉄骨柱7と鉄骨梁8で構成される鉄骨架構の矩形状架構面9に対して傾斜状に配置されたブレース取付構造の参考例を示す正面図である。ブレース体12は、上方に配置された第1形態のブレース1の上端側の接合プレート部材4を上側のガセットプレート6にピン部材5を介してピン接合するとともに、下方に配置された第2形態のブレース10の下端側の接合プレート部材4も同様に下側のガセットプレート6に対してピン部材5を介してピン接合し、全体として直線状の傾斜状態で設置される。図示はしないが、上下のガセットプレート6には、ピン部材5を受け入れる挿通孔が穿設されていることは言うまでもない。
そして、ブレース体12が両端側の端部で上下のガセットプレート6に対してピン接合された後、2本のブレース1,10のどちらか一方または両方について、丸鋼からなるブレース部材2を所定の方向に回転させると、一対の筒状雌ねじ部材3a,3b間の距離が狭まり、ブレース部材2に所望の引張軸力を導入することができる。この際、一対の筒状雌ねじ部材3a,3bの周壁の一部に開口部3cが形成されているので、ブレース部材2と筒状雌ねじ部材3a,3bとの螺合状態を容易に確認することができる。なお、開口部3cは切欠き状のものに代えて、貫通孔としてもよい。
図4(a)および(b)は、それぞれ図3に示すブレース取付構造の要部である2本のブレース1,10の連結部分を拡大した正面図と平面図である。すなわち、ブレース体12は、第1形態のブレース1の接合プレート部材4である2枚1組のプレート4aの他端側に、第2形態のブレース10の他方の接合プレート部材である1枚のプレート11の他端側を挿入した直列状態でピン部材5によりピン接合された構造である。
上記参考例のブレース取付構造は、2本のブレース1,10を連結して直線的に使用するZ型の引張ブレースとなる。この場合、鉄骨架構の矩形状架構面9の対角位置に該矩形状架構面9と平行に設けた一対のガセットプレート6との接合部の2個所と、直列状に接続される2本のブレース1,10の連結部分を含めて3個所のピン接合部が形成される。すなわち、両端側に位置する2個のピン部材5と、中間部で2本のブレース1,10を連結するピン部材5が、いずれも矩形状架構面9に対して垂直方向に配置されるため、地震により水平力が作用した時、これらのピン接合部で回転が生じる。その結果、ブレース体12は、ピン接合部の位置で屈曲する。これにより、ブレース体12に圧縮軸力が作用することが回避され、ブレース体12は、従来の圧縮ブレースのような局所曲げを生じることがなくなり、座屈に伴う構造躯体の耐力の急激な低下、さらには座屈個所での破断等が阻止され、耐震性能の向上につながる。
図5は、本発明に係るブレース取付構造の第実施形態の正面図である。図示のブレース体20は、2本の第2形態のブレース10が2枚の連結プレート21で連結されたものである。すなわち、2本のブレース10を互いに他方の接合プレート部材11側で間隔を置いて対向させ、それぞれの接合プレート部材11の他端側を2枚の連結プレート21で挟み込み、2本のピン部材5により直列状にピン接合した構成である。斯かるブレース体20は、参考例の取付構造と同様に鉄骨柱7と鉄骨梁8を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面9に傾斜状に配置され、矩形状架構面9の対角位置に設けた一対のガセットプレート6に対して、その両端側でピン部材5によりピン接合される。
上記第実施形態のブレース取付構造は、参考例の取付構造と同じZ型の引張ブレースとなるが、2本のブレース10をつなぐ2枚の連結プレート21の使用により、ピン接合部が増えて4個所となる。ブレース体20は、ピン接合部が1個所増えたことにより、矩形状架構面9内でよりスムーズに屈曲して圧縮軸力を回避することができ、耐震性能を効果的に向上させる。
図6は、本発明に係るブレース取付構造の第実施形態の正面図である。図示のブレース取付構造は、図5に示したブレース体20と第1形態のブレース1を2本連結してなるブレース体30をX字状に配置し、矩形状架構面9の四隅に設けた二対のガセットプレート6に対して、ブレース体20およびブレース体30が、それぞれの両端側でピン部材5によりピン接合されたものである。ブレース体30は、2本のブレース1を互いに他方の接合プレート部材4側で間隔を置いて対向させ、それぞれの接合プレート部材4の他端側に1枚の連結プレート31の両端部を挿入し、2本のピン部材5により直列状にピン接合される。この場合、矩形状架構面9では、ブレース体30の連結プレート31が、ブレース体20の2枚の連結プレート21間に挿入されて交差状態になっている。
上記第実施形態のブレース取付構造は、いわゆるX型ブレースと称されるもので、2組のブレース体20,30がX字状に配置された形態である。この取付構造では、2組のブレース体20,30の交差部において、2枚1組の連結プレート21の間に1枚の連結プレート31が差し込まれる構造であるから、お互いが干渉することなくブレース体20,30を設置することができ、2本のブレース体20,30の重心線と、矩形状架構面9の各隅部に設けたガセットプレート6との接合芯が矩形状架構面9内で共有されることになるので、ブレース体20,30に付加的な応力が発生することはなく、ガセットプレート6の位置調整も不要になるという利点がある。さらに、この取付構造では、ブレース体20で一対のブレース10を連結する2枚の連結プレート21と、ブレース体30で一対のブレース1を連結する連結プレート31が、いずれもブレース1,10の丸鋼2と一体になってブレース部材として機能する。すなわち、それぞれのブレース体20,30におけるブレース部材は、断面強度の異なる二つの部材(丸鋼2と平鋼21,31)を連結したものになるから、ブレース部材の過大な伸び変形が制御され、構造躯体のゆれ変形を低減させる。
図7は、本発明に係るブレース取付構造の第実施形態の正面図である。このブレース取付構造は、矩形状架構面9の隅部と、鉄骨柱7と鉄骨梁8のそれぞれ中間部分とに該矩形状架構面9と平行に設けた3枚のガセットプレート6に対して、略T字状のブレース体40を各端部でピン部材5によりピン接合した形態である。ブレース体40は、柱7および隅部とそれぞれ一端側で接合する2本の第1形態のブレース1と、梁8と一端側で接合する第3形態に係るブレース13とからなる。
梁8に接合されるブレース13の一方の接合プレート部材4は、第1形態および第2形態のブレース1,10と同様に、ブレース部材2と螺合する筒状雌ねじ部材3bを両側から挟むように結合した2枚のプレート4aからなる。他方の接合プレート部材14は、図8に示すように1枚のプレートからなり、筒状雌ねじ部材3aが切欠部14aで溶接等により結合するとともに、2個所にピン挿通孔14b,14cが形成されている。そして、先端側のピン挿通孔14cで柱7側のブレース1の他端側とピン接合し、残りのピン挿通孔14bで隅部のガセットプレート6とピン接合する。
上記構成のブレース取付構造は、いわゆる変形K型と称されるもので、2本の第1形態のブレース1と1本の第3形態のブレース13を3本1組としたブレース体40が、矩形状架構面9の隅部と梁の中間部と柱の中間部の3個所でピン接合するとともに、個々のブレースの交差部では互いにピン接合し、全体として5個所にピン接合部が形成されることになる。このような取付構造は、3本1組としたブレース体40を二組使用することにより、Z型やX型などに比べて構面内の開口部を広く活用することができるという利点がある。
図9は、本発明に係るブレース取付構造の第実施形態の正面図、図10(a)および(b)は、それぞれ図9のブレース取付構造で使用する第3形態のブレースの変形例で使用する接合プレート部材を拡大した正面図と側面図である。このブレース取付構造は、X字状のブレース体50が矩形状架構面9の四隅に設けた二対のガセットプレート6に対して、各端部でピン部材5によりピン接合された構造であり、第実施形態と同じX型ブレースと称されるものである。
ブレース体50は、3本の第1形態のブレース1と、第3形態のブレース13の変形例であるブレース15からなる。ブレース15の柱7の下部(右側下部)に接合される一方の接合プレート部材4は、第1形態および第2形態のブレース1,10と同様に、ブレース部材2と螺合する筒状雌ねじ部材3bを両側から挟むように結合した2枚のプレート4aからなる。他方の接合プレート部材16は、図10に示すように1枚のプレートからなり、筒状雌ねじ部材3aが切欠部16aで溶接等により結合するとともに、3個所にピン挿通孔16b,16c,16dが形成されている。そして、このブレース15に対して対角(左側上部)に配置されるブレース1が、接合プレート部材16の中間に位置するピン挿通孔16cとピン部材5によりピン接合される。また、接合プレート部材16の両側に位置するピン挿通孔16b,16dを介して、これに交差するように2本のブレース1が、右斜め上方と左斜め下方に向いた状態でピン部材5によりピン接合している。
上記構成のブレース取付構造は、第実施形態のブレース取付構造の変形例であり、ブレースを3本から4本に増やしてX型ブレースとしたものである。この場合、第実施形態における他方の接合プレート部材14よりもピン挿通孔が1個多い他方の接合プレート部材16の使用により、連結プレートを使用することなく4本のブレース同士を直接連結することができる。
上記各実施形態に係る取付構造において、矩形状架構面9のガセットプレート6に端部が結合されるブレース体20,30,40,50は、地震等により引張力が作用すると、ブレース部材2の軸材をなす丸鋼に引張力が発生する。この引張力に対しては、丸鋼自身の断面強度で耐えるように設計されている。一方、圧縮力に対しては、ブレース体20,30,40,50の各端部がピン部材5で矩形状架構面9に対してピン接合されるとともに、ブレース体の中間部分には個所(第1実施形態)〜4個所(第実施形態)のピン接合部が存在するので、ブレース部材2が各ピン接合部で回転して屈曲する。これにより、ブレース体20,30,40,50に働く圧縮力は非常に小さく、実質的に圧縮力を回避した状態を実現できる。
また、ブレース体20,30,40,50は、各ピン部材5が矩形状架構面9に対して垂直に配置されるから、圧縮力によりブレース体20,30,40,50が屈曲する場合には、構造面内での変形となり、ブレース部材2の変形で建築物の外壁や内壁等を破壊する可能性を低減できる。
以上、実施形態に基づいて本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ブレース取付構造におけるブレース数の増減、ブレースの組合せ形態、ピン接合部の数の変更などは可能である。なお、各実施形態では、筒状雌ねじ部材3a,3bにそれぞれ開口部3cを設けているが、設けなくとも支障はない。また、ブレース体の端部の一方は、鉄骨柱と鉄骨梁の交差部ではなく、鉄骨柱とその下端に接合されるベースプレートに跨って設けられたガセットプレートに接合するなど、この発明の技術思想内での種々の変更実施はもちろん可能である
本発明のブレースおよびその取付構造は、地震時における圧縮力の影響でブレース体の座屈によるフレーム架構の急激な変形と耐力低下を防ぎ、設計の自由度も高く、外観形状も簡素であることから、鉄骨建造物等の補強用ブレースとしての利用のさらなる展開が期待される。
1,10,13,15:ブレース、2:ブレース部材(丸鋼)、3a,3b:筒状雌ねじ部材、3c:開口部、4,11,14,16:接合プレート部材、5:ピン部材、6:ガセットプレート、7:鉄骨柱、8:鉄骨梁、9:矩形状架構面、12,20,30,40,50:ブレース体、21,31:連結プレート21、14b,14c,16b,16c,16d:ピン挿通孔

Claims (4)

  1. 鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面の対角位置に該矩形状架構面と平行に設けた一対のプレート材に、ブレース体をその両端側で傾斜状にピン接合してなるブレース取付構造であって、前記ブレース体は、右ねじ部と左ねじ部が両端側に形成された丸鋼からなるブレース部材と、このブレース部材の右ねじ部と左ねじ部にそれぞれ螺合する一対の筒状雌ねじ部材と、これら一対の筒状雌ねじ部材にその軸心と平行に一端側で結合され、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面内で該矩形状架構面と平行に設けたプレート材または他のブレースに対して、それぞれ垂直方向に貫通するピン部材により他端側でピン接合される一対の接合プレート部材を備え、前記一対の接合プレート部材の一方が前記筒状雌ねじ部材を両側から挟むように結合した2枚のプレートからなり、該接合プレート部材の他方が前記筒状雌ねじ部材を受け入れる切欠部で結合した1枚のプレートからなる、2本のブレースが他方の接合プレート部材同士を離した対向状態で、それぞれの接合プレート部材である1枚のプレートの他端側を挟み込む2枚の連結プレートと2本のピン部材により直列状にピン接合されていることを特徴とするブレース取付構造。
  2. 鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面の各隅部に該矩形状架構面と平行に設けた二対のプレート材にブレース体をX字状にピン接合してなるブレース取付構造であって、前記ブレース体は、右ねじ部と左ねじ部が両端側に形成された丸鋼からなるブレース部材と、このブレース部材の右ねじ部と左ねじ部にそれぞれ螺合する一対の筒状雌ねじ部材と、これら一対の筒状雌ねじ部材にその軸心と平行に一端側で結合され、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面内で該矩形状架構面と平行に設けたプレート材または他のブレースに対して、それぞれ垂直方向に貫通するピン部材により他端側でピン接合される一対の接合プレート部材を備え、前記一対の接合プレート部材が、それぞれ前記筒状雌ねじ部材を両側から挟むように結合した2枚のプレートからなる、2本のブレースが接合プレート部材同士を離した対向状態で、それぞれの接合プレート部材である2枚のプレートの他端側に両端部を挿入した1枚の連結プレートと2本のピン部材により直列状にピン接合された一方のブレース体と、右ねじ部と左ねじ部が両端側に形成された丸鋼からなるブレース部材と、このブレース部材の右ねじ部と左ねじ部にそれぞれ螺合する一対の筒状雌ねじ部材と、これら一対の筒状雌ねじ部材にその軸心と平行に一端側で結合され、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面内で該矩形状架構面と平行に設けたプレート材または他のブレースに対して、それぞれ垂直方向に貫通するピン部材により他端側でピン接合される一対の接合プレート部材を備え、前記一対の接合プレート部材の一方が前記筒状雌ねじ部材を両側から挟むように結合した2枚のプレートからなり、該接合プレート部材の他方が前記筒状雌ねじ部材を受け入れる切欠部で結合した1枚のプレートからなる、2本のブレースが他方の接合プレート部材同士を離した対向状態で、それぞれの接合プレート部材である1枚のプレートの他端側を挟み込む2枚の連結プレートと2本のピン部材により直列状にピン接合された他方のブレース体からなり、一方のブレース体の連結プレートが他方のブレース体の2枚の連結プレート間に挿入されて交差状態になっていることを特徴とするブレース取付構造。
  3. 鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面の隅部と鉄骨柱と鉄骨梁の3個所に該矩形状架構面と平行に設けた3枚のプレート材に、ブレース体を略T字状にピン接合してなるブレース取付構造であって、前記ブレース体は、右ねじ部と左ねじ部が両端側に形成された丸鋼からなるブレース部材と、このブレース部材の右ねじ部と左ねじ部にそれぞれ螺合する一対の筒状雌ねじ部材と、これら一対の筒状雌ねじ部材にその軸心と平行に一端側で結合され、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面内で該矩形状架構面と平行に設けたプレート材または他のブレースに対して、それぞれ垂直方向に貫通するピン部材により他端側でピン接合される一対の接合プレート部材を備え、前記一対の接合プレート部材の一方が前記筒状雌ねじ部材を両側から挟むように結合した2枚のプレートからなり、該接合プレート部材の他方が前記筒状雌ねじ部材を受け入れる切欠部で結合するとともに複数のピン挿通孔が形成された1枚のプレートからなるブレースの他方の接合プレート部材である1枚のプレートを、右ねじ部と左ねじ部が両端側に形成された丸鋼からなるブレース部材と、このブレース部材の右ねじ部と左ねじ部にそれぞれ螺合する一対の筒状雌ねじ部材と、これら一対の筒状雌ねじ部材にその軸心と平行に一端側で結合され、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面内で該矩形状架構面と平行に設けたプレート材または他のブレースに対して、それぞれ垂直方向に貫通するピン部材により他端側でピン接合される一対の接合プレート部材を備え、前記一対の接合プレート部材が、それぞれ前記筒状雌ねじ部材を両側から挟むように結合した2枚のプレートからなる、2本のブレースの接合プレート部材である2枚のプレート間に挿入した交差状態で2本のピン部材によりピン接合されていることを特徴とするブレース取付構造。
  4. 鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面の各隅部に該矩形状架構面と平行に設けた二対のプレート部材にブレース体をX字状にピン接合してなるブレース取付構造であって、前記ブレース体は、右ねじ部と左ねじ部が両端側に形成された丸鋼からなるブレース部材と、このブレース部材の右ねじ部と左ねじ部にそれぞれ螺合する一対の筒状雌ねじ部材と、これら一対の筒状雌ねじ部材にその軸心と平行に一端側で結合され、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面内で該矩形状架構面と平行に設けたプレート材または他のブレースに対して、それぞれ垂直方向に貫通するピン部材により他端側でピン接合される一対の接合プレート部材を備え、前記一対の接合プレート部材の一方が前記筒状雌ねじ部材を両側から挟むように結合した2枚のプレートからなり、該接合プレート部材の他方が前記筒状雌ねじ部材を受け入れる切欠部で結合するとともに複数のピン挿通孔が形成された1枚のプレートからなるブレースの他方の接合プレート部材である1枚のプレートを、右ねじ部と左ねじ部が両端側に形成された丸鋼からなるブレース部材と、このブレース部材の右ねじ部と左ねじ部にそれぞれ螺合する一対の筒状雌ねじ部材と、これら一対の筒状雌ねじ部材にその軸心と平行に一端側で結合され、鉄骨柱と鉄骨梁を骨組みとする鉄骨架構の矩形状架構面内で該矩形状架構面と平行に設けたプレート材または他のブレースに対して、それぞれ垂直方向に貫通するピン部材により他端側でピン接合される一対の接合プレート部材を備え、前記一対の接合プレート部材が、それぞれ前記筒状雌ねじ部材を両側から挟むように結合した2枚のプレートからなる、3本のブレースの接合プレート部材である2枚のプレート間に挿入した交差状態で3本のピン部材によりピン接合されていることを特徴とするブレース取付構造。
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