JP6558115B2 - 電子レンジ用包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、電子レンジ用包装袋に関する。
従来、フィルム製の電子レンジ用包装袋において、加熱による内部の蒸気圧上昇により、自動的にフィルムを部分的に剥離させて蒸気を抜く技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、プラスチックフィルムをヒートシールすることにより密封する電子レンジ用包装袋が開示される。この電子レンジ用包装袋では、倒伏可能な分岐部が片面に設けられている。分岐部には、加熱による内部の蒸気圧上昇により、自動的にフィルムを剥離させる蒸気抜きシール部が設けられる。
ところで、フラップ(特許文献1における分岐部)を備える従来の電子レンジ用包装袋は、フラップが包装袋本体から起立する方向に動き易いものであった。このため、例えば、食品入り電子レンジ用包装袋の製造ラインにおいて、ボイル・冷却工程でフラップが反転(正規の側と反対側に倒伏)したり、フラップの内側に内容物が滞留してしまい、膨れが生じたりする不具合が生じるおそれがある。
特開2005−320023号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フラップが動きにくく、フラップの反転や、内容物の滞留によるフラップの膨れを良好に防止でき、ライン適性に優れ、かつ、高い外観品質が得られる電子レンジ用包装袋を提供することにある。
本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明は、電子レンジ用包装袋であって、1以上のフィルムの周縁部同士を熱溶着して袋状に形成された本体と、前記本体の第1方向の中央部よりも外側に偏った位置に前記本体の第2方向の幅にわたって設けられ、前記1以上のフィルムの一部によって合掌状に形成されたフラップと、前記フラップの内部に所定の幅をもつシール部であって、前記本体の前記中央部側に突出する略V字先端をもつ蒸気抜きシール部と、前記蒸気抜きシール部から前記本体の前記第2方向の両端部まで延在する帯状シール部とを含む前記シール部と、を備え、前記蒸気抜きシール部の前記略V字先端が前記フラップの前記本体からの起点位置近傍に設けられ、前記フィルムが、MD方向に550MPa以上、TD方向に500MPa以上の引張弾性率を有することを特徴とする。
(2)本発明は、上記(1)の構成において、前記フラップが20mm以下の前記起点位置から先端までの第1の距離を有することを特徴とする。
(3)本発明は、上記(1)又は(2)の構成において、前記フィルムが少なくとも2層構造を有し、外側の第1フィルムがMD方向に1400MPa以上、TD方向に900MPa以上の引張弾性率を、内側の第2フィルムがMD方向に300MPa以上、TD方向に400MPa以上の引張弾性率を、それぞれ有することを特徴とする。
(4)本発明は、上記(3)の構成において、前記第1フィルムが15μm以上の厚さを、前記第2フィルムが50μm以上の厚さを、それぞれ有することを特徴とする。
(5)本発明は、上記(1)から(4)のいずれか1つの構成において、前記フラップが、その先端から前記本体の前記フラップ側の先端までの第2の距離が5mm以上30mm以下となる位置に設けられていることを特徴とする。
(6)本発明は、上記(1)から(5)のいずれか1つの構成において、さらに、前記蒸気抜きシール部の前記略V字先端よりも前記本体の第1方向の先端側の未シール部に設けられた切込みを備えることを特徴とする。
本発明によれば、フラップが動きにくく、フラップの反転や、内容物の滞留によるフラップの膨れを良好に防止でき、ライン適性に優れ、かつ、高い外観品質が得られる電子レンジ用包装袋を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電子レンジ用包装袋の斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 実施形態に係るフラップの平面図である。 比較例に係るフラップの平面図である。 実施形態に係る電子レンジ用包装袋において蒸気が解放される状態を示す側面図である。 実施形態に係る電子レンジ用包装袋において蒸気が解放される状態を示すフラップ周辺の正面図である。 実施形態に係る多層フィルムの断面図である。 他の実施形態に係る電子レンジ用包装袋の説明図であって、図2に対応する図である。
(実施形態)
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する。)について詳細に説明する。実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(電子レンジ用包装袋の全体構成)
まず、実施形態に係る電子レンジ用包装袋10の全体構成を図1、図2に基づいて説明する。
図1に示すように、電子レンジ用包装袋10は、1以上のフィルムの周縁部同士を熱溶着して袋状に形成した部分であって平面形状が四角形でかつ扁平状の本体20を備える。この例では、本体20は、一方側の面を形成するフィルム11a及びフィルム11bと、他方側の面を形成するフィルム11cとにより構成される。
フィルム11a、フィルム11b及びフィルム11cの構成材料としては、フィルム同士が熱溶着可能な材料であれば、任意であり、例えば、通常の包装袋に用いられるヒートシ一ル性を有するプラスチックフィルムが適用可能である。プラスチックフィルムとしては、例えば、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂からなる単層のフィルムや、シート類、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂を他の熱可塑性樹脂等と積層した多層フィルムなどが挙げられる。また、ヒートシール性の良好な材料としては、例えば、公知の低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン一エチレン共重合体、エチレン一酢酸ビニル共重合体、エチレン系不飽和カルボン酸あるいはその無水物でグラフト変性されたオレフィン樹脂等のオレフィン系樹脂、比較的低融点あるいは低軟化点のポリアミドあるいはコポリアミド樹脂、ポリエステルあるいはコポリエステル樹脂、ポリカーボネイト樹脂などが挙げられる。また、積層する他のプラスチック材料としては、各種バリアフィルムを使用することができる。なお、積層フィルムを用いる場合は、融点の低い樹脂などヒートシ一ル性の良好な熱可塑性樹脂層同士を内面側にして熱溶着することが好ましい。
本体20は、内容物12の充填時に底部となるエンドシール部13と、内容物12の充填時に上方側に向く熱溶着されていない開口部15と、フィルム11a及びフィルム11bの側辺部と、フィルム11cの側辺部とを熱溶着してなる左右のサイドシール部16と、を備える。左右のサイドシール部16のそれぞれには、本体20を引き裂いて開封する際の開封の開始位置となるノッチ16aが設けられる。また、電子レンジ用包装袋10は、左右のサイドシール部16及びエンドシール部13に囲われる空間であって内容物12を収容可能な収容部17を備える。電子レンジ用包装袋10では、開口部15を上方側に向けた状態で、開口部15から内容物12を収容部17に充填した後、開口部15を熱溶着して密閉する。なお、フィルム11a、フィルム11b及びフィルム11cには、商品に関する画像や文字などを表示した各種の表示部21を適宜印刷することができる。
図2に示すように、電子レンジ用包装袋10は、左右のサイドシール部16の間に形成されるフラップ18であって、本体20の一方側の面に設けられるフラップ18を有する。
フラップ18は、1以上のフィルムの一部によって形成されており、この例では、フィルム11aの一部とフィルム11bの一部を合掌状に貼り合せることにより形成される。フラップ18は、サイドシール部16の延在方向(本発明にいう「第1方向」に相当)の中央部よりも外側(エンドシール部13側)に偏った位置に、エンドシール部13の延在方向(本発明にいう「第2方向」に相当)の全幅にわたって設けられる。フラップ18は、互いに重なる一対の平面部18aと、一対の平面部18aの上辺部の間に形成される開放した先端(第1蒸気開放部)18bと、一対の平面部18aの下辺部に形成され収容部17に連通する連通部18cとを有する。フラップ18は、その起点位置Sで折れ曲がり、フィルム11bの表面に沿うように倒伏している。
図1に戻る。図1に示すように、フラップ18は、その内部に所定の幅をもつシール部19を有する。このシール部19は、一対の平面部18aの左右の側辺部同士を熱溶着してなる左右の側辺シール部18dと、本体20の中央部側に突出する略V字先端18e2をもつ蒸気抜きシール部18eと、蒸気抜きシール部18eから左右の両端部(左右の側辺シール部18d)まで延在する帯状シール部18fとを含む。さらに、フラップ18には、半円状の切込み(第2蒸気開放部)18gが設けられる。なお、ここでは、略V字先端18e2が1つのV字から構成された例を示しているが、これに限らず、略V字先端18e2を、例えば、帯状シール部18fから連続し、先端部が切欠けられた第1のV字部と、第1のV字部の両斜辺から異なる角度で連続する第2のV字部とから構成される異形V字形状に形成してもよい。
(帯状シール部18f、蒸気抜きシール部18eの構成)
次に、帯状シール部18f及び蒸気抜きシール部18eの構成を図3に基づいて説明する。
図3に示すように、帯状シール部18fは、テーパ状に形成されており、蒸気抜きシール部18eの開始点P1,P2からフラップ18の左右の端部に向かってシール幅が徐々に広がるように形成される(シール幅r1<シール幅r2)。
蒸気抜きシール部18eは、開始点P1,P2を結んだ線Qよりも起点位置S側に形成されており、2点の開始点P1,P2のそれぞれから傾斜する左右の傾斜部18e1と、左右の傾斜部18e1が交差する略V字先端18e2と、を有する。
切込み18gは、蒸気抜きシール部18eの略V字先端18e2よりも先端18b側に位置する未シール部18hに設けられており、収容部17における蒸気圧の上昇より蒸気抜きシール部18eが剥離したときに蒸気抜きシール部18eからの蒸気をフラップ18の内部から外部に逃がす。図1では、切込み18gの一例として、蒸気抜きシール部18eの縁に近接しかつ蒸気抜きシール部18eの縁に沿って、比較的大きな幅寸法(例えば、従来の切込みの幅寸法(8mm程度)に対し、12mm以上の幅寸法)で形成された切込み18gを示している。
(電子レンジ用包装袋10における蒸気抜き)
図5に示すように、電子レンジ用包装袋10では、電子レンジで内容物12の水分が加熱されて収容部17の内圧が上昇すると、収容部17が膨張する。すると、蒸気抜きシール部18eの略V字先端18e2(図6参照)に力が集中的に加わるようになる。
これにより、図6に示すように、略V字先端18e2において2枚の平面部18aが剥離する。この際、帯状シール部18fのシール幅を傾斜部18e1よりも広く設定することで、帯状シール部18fは剥離させず(残存させ)、蒸気抜きシール部18eの全部又は一部を剥離させることができる。剥離した蒸気抜きシール部18eからの蒸気は、第1蒸気開放部である先端18bから排気される(矢印(1))だけでなく、第2蒸気開放部である切込み18gからも、フラップ18の外部に排出される(矢印(2))。
仮に、切込みが無く、蒸気開放部が先端18bだけである構成では、先端18bのみから排出される蒸気によって発生する音が大きくなる場合がある。この点、本実施形態では、第2蒸気開放部である切込み18gからも蒸気が排出され、しかも、切込み18gが蒸気抜きシール部18eに近接し、大きな幅寸法で形成されているので、蒸気の排出による音をより低減する、又は、無くすことができる。
(フィルムの好適な物性及び実施例)
続いて、フラップ18を含むフィルム(例えば、フィルム11a,11bの原反)の好適な物性及び実施例について説明する。なお、本発明は実施例に限定されるものではない。
本発明者は、使用するフィルムの物性と、電子レンジ用包装袋10のライン適性との関係を調べた結果、フィルムに一定以上の剛性を付与することが好適であることが分かった。より具体的には、フィルムが、MD方向に550MPa以上、TD方向に500MPa以上の引張弾性率を有することが好適であることを見出した。なお、電子レンジ用包装袋10においては、エンドシール部13の延在方向(第2方向)がフィルムのMD方向となり、サイドシール部16の延在方向(第1方向)がフィルムのTD方向となるように、フィルムの方向が設定される。
また、フィルムが少なくとも2層構造を有し、外側の第1フィルム(図7、符号F1)がMD方向に1400MPa以上、TD方向に900MPa以上の引張弾性率を、内側の第2フィルム(図7、符号F2)がMD方向に300MPa以上、TD方向に400MPa以上の引張弾性率を、それぞれ有する多層フィルム(図7、符号F)を用いることができる。
さらに、第1フィルムが15μm以上の厚さを、第2フィルムが50μm以上の厚さを、それぞれ有する多層フィルムを用いることができる。
以下、MD方向に550MPa以上、TD方向に500MPa以上の引張弾性率を有する多層フィルムを用いた実施例について説明する。表1は、実施例及び比較例における材質、厚み(mm)、引張弾性率を示す。
Figure 0006558115
(実施例1)
表1に示されるように、実施例1は、厚みが15μmの延伸ナイロン(ONy)で構成される外側の第1フィルムと、厚みが50μmの線状低密度ポリエチレン(LLDPE)で構成される内側(溶着側)の第2フィルムとを含む多層フィルムを用いて形成した電子レンジ用包装袋である。そして、実施例1では、第1フィルムのMD方向の引張弾性率が1470MPa、TD方向の引張弾性率が980MPaであり、第2フィルムのMD方向の引張弾性率が320MPa、TD方向の引張弾性率が400MPaである多層フィルムを用いた。なお、実施例1の多層フィルム全体としてのMD方向の引張弾性率の計算値は585MPaであり、TD方向の引張弾性率の計算値は534MPaである。
(実施例2)
表1に示されるように、実施例2は、厚みが15μmの延伸ナイロン(ONy)で構成される外側の第1フィルムと、厚みが50μmの線状低密度ポリエチレン(LLDPE)で構成される内側(溶着側)の第2フィルムとを含む多層フィルムを用いて形成した電子レンジ用包装袋である。そして、実施例2では、第1フィルムのMD方向の引張弾性率が2400MPa、TD方向の引張弾性率が2100MPaであり、第2フィルムのMD方向の引張弾性率が440MPa、TD方向の引張弾性率が530MPaである多層フィルムを用いた。なお、実施例2の多層フィルム全体としてのMD方向の引張弾性率の計算値は892MPaであり、TD方向の引張弾性率の計算値は892MPaである。
(比較例1)
一方、比較例1は、表1に示されるように、厚みが15μmの延伸ナイロン(ONy)で構成される第1フィルムと、厚みが50μmの線状低密度ポリエチレン(LLDPE)で構成される第2フィルムとを含む多層フィルムを用いて形成した電子レンジ用包装袋である。そして、比較例1では、第1フィルムのMD方向の引張弾性率が1470MPa、TD方向の引張弾性率が980MPaであり、第2フィルムのMD方向の引張弾性率が220MPa、TD方向の引張弾性率が260MPaである多層フィルムを用いた。なお、比較例1の多層フィルム全体としてのMD方向の引張弾性率の計算値は508MPaであり、TD方向の引張弾性率の計算値は426MPaである。
また、実施例に係るフラップ18では、フラップ18の剛性向上の観点及びフラップ18の内側空間の縮小化の観点から、その起点位置Sから先端18bまでの距離h1(第1の距離。図2及び図3参照)は20mm以下が好適であり、この例では距離h1を15mmとした。一方、比較例に係るフラップ18Bにおける距離h2(第1の距離。図4参照)は、従来の長さ25mmとした。
さらに、実施例に係るフラップ18は、前述のとおり、サイドシール部16の延在方向(本発明にいう「第1方向」に相当)の中央部よりも外側(エンドシール部13側)に偏った位置に設けられているが、より具体的には、その先端18bから本体20のフラップ18側の先端すなわちエンドシール部13の先端13aまでの距離h3(第2の距離。図2参照)は5mm以上30mm以下の範囲とすることが好適である。このような範囲とすることで、内容物12を入れたときにフラップ18の反り返りがより起こりづらくなる。これは、内容物12がエンドシール部13とは反対側の開口部15から収容部17に充填されて開口部15側に主に滞留し、内容物12とフラップ18の距離が離れることになるからである。
本発明者は、実施例の効果を確認するため、表1に示される実施例及び比較例のそれぞれのフィルムで形成した各包装袋を実際の製造ラインに供給し、各包装袋のライン適性を評価した。
その結果、実施例の電子レンジ用包装袋10では、ボイル・冷却工程でフラップ18による不具合は確認されなかった。一方、比較例では、製造ラインにおいて、ボイル・冷却工程でフラップ18Bが反転(正規の向きとは反対側に倒伏)したり、フラップ18Bの内側に内容物12が滞留したりする不具合が確認された。
したがって、MD方向に550MPa以上、TD方向に500MPa以上の引張弾性率を有するフィルムでフラップ18を構成することが、フラップ18を動きにくくしてライン適性を高めるうえで有効であることが確認された。
(実施形態の効果)
以上、説明した実施形態の効果について述べる。本実施形態によれば、フラップ18の剛性を高めることにより、フラップ18が起立する方向に動きにくくなる。また、フラップ18における距離h1を小さく設定することにより、フラップ18の内側空間が小さくなる。これにより、フラップ18の反転や、内容物12の滞留によるフラップ18の膨れを良好に防止でき、ライン適性に優れ、かつ、高い外観品質が得られる電子レンジ用包装袋10を提供することができる。
(他の実施形態)
次に、他の実施形態に係る電子レンジ用包装袋を図8に基づいて説明する。前述した電子レンジ用包装袋10(図1参照)では、フィルム11aの一部とフィルム11bの一部を合掌状に貼り合せることにより形成したフラップ18(図1参照)を例示したが、フラップの構造は任意に変更可能である。
例えば、図8に示すように、電子レンジ用包装袋30では、2枚のフィルム31a,31bで構成されており、1枚のフィルム31aの一部を合掌状に折り曲げてフラップ32を形成する。すなわち、フラップ32の先端側を折り返すことで、1枚のフィルム31aの一部でフラップ32を形成する。そして、このフラップ32を形成するフィルム31aとして、MD方向の引張弾性率が550MPa以上、TD方向の引張弾性率が500MPa以上であるフィルムを用いる。また、フラップ32における距離h1を20mm以下に設定してもよい。
この電子レンジ用包装袋30においても、フラップ32が起立する方向に動きにくく、フラップ32の反転や、内容物12の滞留によるフラップ32の膨れを良好に防止でき、優れたライン適性及び外観品質が得られる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10…電子レンジ用包装袋、11a…フィルム、11b…フィルム、11c…フィルム、12…内容物、13…エンドシール部、13a…先端(エンドシール部13の)、18…フラップ、18b…先端(フラップ18の)、18e…蒸気抜きシール部、18e2…略V字先端、18g…切込み、18h…未シール部、19…シール部、20…本体、S…起点位置、h1…フラップ18の起点位置Sから先端18bまでの距離、h3…フラップ18の先端18bからエンドシール部13の先端13aまでの距離、F…多層フィルム、F1…第1フィルム、F2…第2フィルム、30…電子レンジ用包装袋、31a…フィルム、31b…フィルム、32…フラップ

Claims (5)

  1. 電子レンジ用包装袋であって、
    1以上のフィルムの周縁部同士を熱溶着して袋状に形成された本体と、
    前記本体の第1方向の中央部よりも外側に偏った位置に前記本体の第2方向の幅にわたって設けられ、前記1以上のフィルムの一部によって合掌状に形成されたフラップと、
    前記フラップの内部に所定の幅をもつシール部であって、前記本体の前記中央部側に突出する略V字先端をもつ蒸気抜きシール部と、前記蒸気抜きシール部から前記本体の前記第2方向の両端部まで延在する帯状シール部とを含む前記シール部と、を備え、
    前記蒸気抜きシール部の前記略V字先端が前記フラップの前記本体からの起点位置近傍に設けられ、
    前記フィルムが、MD方向に550MPa以上、TD方向に500MPa以上の引張弾性率を有し、
    前記フィルムが少なくとも2層構造を有し、外側の第1フィルムがMD方向に1400MPa以上、TD方向に900MPa以上の引張弾性率を、内側の第2フィルムがMD方向に300MPa以上、TD方向に400MPa以上の引張弾性率を、それぞれ有することを特徴とする電子レンジ用包装袋。
  2. 前記フラップが20mm以下の前記起点位置から先端までの第1の距離を有することを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ用包装袋。
  3. 前記第1フィルムが15μm以上の厚さを、前記第2フィルムが50μm以上の厚さを、それぞれ有することを特徴とする請求項に記載の電子レンジ用包装袋。
  4. 前記フラップが、その先端から前記本体の前記フラップ側の先端までの第2の距離が5mm以上30mm以下となる位置に設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電子レンジ用包装袋。
  5. さらに、前記蒸気抜きシール部の前記略V字先端よりも前記本体の第1方向の先端側の未シール部に設けられた切込みを備えることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電子レンジ用包装袋。
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