本発明に係るレーザ治療装置及び治療レポート作成装置の典型的ないくつかの実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の実施形態において、上記特許文献に記載された技術を任意に援用することが可能である。また、以下に説明する実施形態及び変形例のいくつかを任意に組み合わせることができる。
方向を定義しておく。装置光学系から患者に向かう方向を前方向とし、その逆方向を後方向とする。また、前方向に直交する水平方向を左右方向とする。更に、前後方向と左右方向の双方に直交する方向を上下方向とする。
〈第1の実施形態〉
[構成]
本実施形態に係るレーザ治療装置1の構成の一例を図1に示す。レーザ治療装置1は、患者眼Eに対してレーザ治療を施すために使用される。レーザ治療は、眼底Efや隅角に対して施される。隅角は、角膜Ecと虹彩Eiとが接触している部位である。図1に示す符号Elは水晶体を表す。
レーザ治療装置1は、光源ユニット2と、スリットランプ顕微鏡3と、光ファイバ4と、処理ユニット5と、操作ユニット6と、表示ユニット7とを備える。なお、スリットランプ顕微鏡3に代えて、手術用顕微鏡や、倒像鏡や、眼内挿入タイプの観察装置などを用いてもよい。
光源ユニット2とスリットランプ顕微鏡3は、光ファイバ4を介して光学的に接続されている。光ファイバ4は、1つ以上の導光路を有する。光源ユニット2と処理ユニット5は、信号を伝送可能に接続されている。スリットランプ顕微鏡3と処理ユニット5は、信号を伝送可能に接続されている。操作ユニット6と処理ユニット5は、信号を伝送可能に接続されている。信号の伝送形態は有線でも無線でもよい。
処理ユニット5は、ハードウェアとソフトウェアとの協働によって動作するコンピュータを含む。処理ユニット5が実行する処理については後述する。操作ユニット6は、各種のハードウェアキー及び/又はソフトウェアキー(GUI)を含んで構成される。ハードウェアキーの例として、スリットランプ顕微鏡3に設けられたボタン・ハンドル・ノブや、スリットランプ顕微鏡3に接続されたコンピュータ(処理ユニット5等)に設けられたキーボード・ポインティングデバイス(マウス・トラックボール等)や、別途に設けられたフットスイッチ・操作パネルなどがある。ソフトウェアキーは、たとえばスリットランプ顕微鏡3や上記コンピュータに設けられた表示デバイスに表示される。
(光源ユニット2)
光源ユニット2は、患者眼Eに照射される光を発生する。光源ユニット2は、照準光源2aと、治療光源2bと、ガルバノミラー2cと、遮光板2dとを含む。なお、図1に示す部材以外の部材を光源ユニット2に設けることができる。たとえば、光ファイバ4の直前位置に、光源ユニット2により発生された光を光ファイバ4の端面に入射させる光学素子(レンズ等)を設けることができる。
(照準光源2a)
照準光源2aは、レーザ治療を施す部位に照準を合わせるための照準光LAを発生する。照準光源2aとしては任意の光源が用いられる。たとえば、患者眼Eを目視観察しつつ照準を合わせる構成が適用される場合、術者眼E0により認識可能な可視光を発する光源(レーザ光源、発光ダイオード等)が照準光源2aとして用いられる。また、患者眼Eの撮影画像を観察しつつ照準を合わせる構成が適用される場合、撮影画像を取得するための撮像素子が感度を有する波長帯の光を発する光源(レーザ光源、発光ダイオード等)が照準光源2aとして用いられる。照準光LAは、ガルバノミラー2cに導かれる。照準光源2aの動作は、処理ユニット5により制御される。
(治療光源2b)
治療光源2bは、治療用のレーザ光(治療光LT)を発する。治療光LTは、その用途に応じて可視レーザ光でも不可視レーザ光でもよい。また、治療光源2bは、異なる波長のレーザ光を発する単一のレーザ光源又は複数のレーザ光源であってよい。治療光LTは、ガルバノミラー2cに導かれる。治療光源2bの動作は、処理ユニット5により制御される。
(ガルバノミラー2c)
ガルバノミラー2cは、反射面を有するミラーと、ミラーの向き(反射面の向き)を変更するアクチュエータとを含んで構成される。照準光LAと治療光LTは、ガルバノミラー2cの反射面の同じ位置に到達するようになっている。なお、照準光LAと治療光LTをまとめて「照射光」と呼ぶことがある。ガルバノミラー2c(の反射面)の向きは、少なくとも、照射光を光ファイバ4に向けて反射させる向き(照射用向き)と、照射光を遮光板2dに向けて反射させる向き(停止用向き)とに変更される。ガルバノミラー2cの動作は、処理ユニット5により制御される。
(遮光板2d)
ガルバノミラー2cが停止用向きに配置されている場合、照射光は遮光板2dに到達する。遮光板2dは、たとえば照射光を吸収する材質及び/又は形態からなる部材であり、遮光作用を有する。
本実施形態では、照準光源2aと治療光源2bは、それぞれ連続的に光を発生する。そして、ガルバノミラー2cを照射用向きに配置させることで、照射光を患者眼Eに照射させる。また、ガルバノミラー2cを停止用向きに配置させることで、患者眼Eに対する照射光の照射を停止させる。
他の実施形態において、照準光源2a及び/又は治療光源2bは、断続的に光を発生可能に構成されてよい。すなわち、照準光源2a及び/又は治療光源2bは、パルス光を発生可能に構成されてよい。そのためのパルス制御は処理ユニット5により実行される。この構成が適用される場合、ガルバノミラー2c及び遮光板2dを設ける必要はない。
(スリットランプ顕微鏡3)
スリットランプ顕微鏡3は、患者眼Eの前眼部及び眼底Efの観察に用いられる装置である。より詳しく説明すると、スリットランプ顕微鏡3は、患者眼Eをスリット光で照明し、この照明野を拡大観察するための眼科装置である。なお、「観察」には、肉眼での観察と、撮像素子による撮影画像の観察の一方又は双方が含まれる。
スリットランプ顕微鏡3は、照明部3aと、観察部3bと、接眼部3cと、レーザ照射部3dとを含む。照明部3aには、図2に示す照明系10が格納されている。観察部3bと接眼部3cには観察系30が格納されている。観察部30dには更に撮影系40が格納されている。レーザ照射部3dにはレーザ照射系50が格納されている。
図示は省略するが、スリットランプ顕微鏡3には、従来と同様に、レバー、ハンドル、ボタン、ノブ等の操作部材が設けられている。これら操作部材は、機能的に操作ユニット6に含まれる。図1に示す構成では、操作ユニット6からの信号を受けた処理ユニット5がスリットランプ顕微鏡3を制御するようになっているが、このような電気的な駆動力を用いて動作する機構だけでなく、操作者が印加した駆動力を用いて動作する機構を適用することもできる。
(スリットランプ顕微鏡3の光学系)
図2を参照してスリットランプ顕微鏡3の光学系について説明する。患者眼Eには、眼底Efや隅角のレーザ治療に用いられるコンタクトレンズCLが当接される。スリットランプ顕微鏡3は、照明系10と、観察系30と、撮影系40と、レーザ照射系50とを含む。
(照明系10)
照明系10は、患者眼Eを観察するための照明光を出力する。照明部3aは、照明系10の光軸(照明光軸)10aの向きを左右方向及び上下方向に変更可能に構成されている。それにより、患者眼Eの照明方向を任意に変更することができる。
照明系10は、光源11と、集光レンズ12と、フィルタ13、14及び15と、スリット絞り16と、結像レンズ17、18及び19と、偏向部材20とを含む。
光源11は照明光を出力する。照明系10に複数の光源を設けてもよい。たとえば、定常光を出力する光源(ハロゲンランプ、LED等)と、フラッシュ光を出力する光源(キセノンランプ、LED等)の双方を光源11として設けることができる。また、前眼部観察用の光源と眼底観察用の光源とを別々に設けてもよい。集光レンズ12は、光源11から出力された光を集めるレンズ(系)である。光源11の動作は、処理ユニット5により制御される。
フィルタ13〜15は、それぞれ、照明光の特定の成分を除去又は弱める作用を持つ光学素子である。フィルタ13〜15としては、たとえば、ブルーフィルタ、無赤色フィルタ、減光フィルタ、防熱フィルタ、角膜蛍光フィルタ、色温度変換フィルタ、演色性変換フィルタ、紫外線カットフィルタ、赤外線カットフィルタなどがある。各フィルタ13〜15は、照明光の光路に対して挿脱可能とされている。フィルタ13〜15の挿脱は、処理ユニット5により制御される。
スリット絞り16は、スリット光(細隙光)を生成するためのスリットを形成する。スリット絞り16は、一対のスリット刃を含む。これらスリット刃の間隔を変更することによりスリット幅が変更される。また、これらスリット刃を一体的に回転させることによりスリットの向きが変更される。このときの回転中心は照明光軸10aである。スリット絞り16以外の絞り部材を照明系10に設けることができる。この絞り部材の例として、照明光の光量を変更するための照明絞りや、照明野のサイズを変更するための照明野絞りがある。また、これら絞り部材以外の部材を用いて照明光の光量や照明野のサイズを変更することが可能である。このような部材の例として液晶シャッタがある。スリット絞り16、照明絞り、照明野絞り、及び液晶シャッタのそれぞれの動作は、処理ユニット5により制御される。
結像レンズ17、18及び19は、照明光の像を形成するためのレンズ系である。偏向部材20は、結像レンズ17、18及び19を経由した照明光を偏向して患者眼Eに照射させる。偏向部材20としては、たとえば反射ミラー又は反射プリズムが用いられる。
上記以外の部材を照明系10に設けることができる。たとえば、偏向部材20の後段に、拡散板を挿脱可能に設けることができる。拡散板は、照明光を拡散することにより、照明野の明るさを一様にする。また、照明光による照明野の背景領域を照明する背景光源を設けることができる。
(観察系30)
観察系30は、患者眼Eからの照明光の戻り光を術者眼E0に案内する光学系である。観察系30は、左右両眼での観察を可能とする左右一対の光学系を含む。左右の光学系は実質的に同一の構成を有するので、図2には一方の光学系のみが示されている。
観察部3bは、観察系30の光軸(観察光軸)30aの向きを左右方向及び上下方向に変更可能に構成されている。それにより、患者眼Eの観察方向を任意に変更することができる。
観察系30は、対物レンズ31と、変倍レンズ32及び33と、保護フィルタ34と、結像レンズ35と、偏向部36と、視野絞り37と、接眼レンズ38とを含む。
対物レンズ31は、患者眼Eに対峙する位置に配置される。変倍レンズ32及び33は、変倍光学系(ズームレンズ系)を構成する。各変倍レンズ32及び33は、観察光軸30aに沿って移動可能とされている。変倍光学系の他の例として、観察系30の光路に対して選択的に挿入可能な複数の変倍レンズ群を設けることができる。これら変倍レンズ群は、それぞれ異なる倍率を付与するように構成されている。観察系30の光路に配置された変倍レンズ群が変倍レンズ32及び33として用いられる。このような変倍光学系により、患者眼Eの肉眼観察像や撮影画像の倍率(画角)を変更できる。倍率の変更は、たとえば、操作ユニット6に含まれる観察倍率操作ノブを操作することにより行われる。また、操作ユニット6に含まれるスイッチ等による操作に基づいて、処理ユニット5が倍率を制御するようにしてもよい。
保護フィルタ34は、治療光LTを遮蔽するフィルタである。それにより、術者眼E0をレーザ光から保護することができる。保護フィルタ34は、たとえば、レーザ治療(又はレーザ出力)の開始トリガに対応して光路に挿入される。通常の観察時には、保護フィルタ34は光路から退避される。保護フィルタ34の挿脱は、処理ユニット5により制御される。また、見かけ上の色味の変化を減少させる多層膜構造のフィルタを用いることも可能である。このフィルタは、たとえば常に光路に配置される。
結像レンズ35は、患者眼Eの像を結ばせるレンズ(系)である。偏向部36は、光の進行方向を術者の眼幅に合わせるように平行移動させる光学部材であり、プリズム36a及び36bを含んで構成される。接眼レンズ37は偏向部36と一体的に移動する。偏向部36と接眼レンズ37は接眼部3cに格納されている。観察系30における他の部材は、観察部3bに格納されている。
(撮影系40)
撮影系40は、患者眼Eを撮影するための光学系である。撮影系40は、ビームスプリッタ41と、結像レンズ42と、イメージセンサ43とを含む。撮影系40は観察系30から分岐している。ビームスプリッタ41は、観察系30の結像レンズ35と偏向部36との間に配置されている。ビームスプリッタ41は、たとえばハーフミラーである。結像レンズ41は、患者眼Eの像をイメージセンサ43上に結ばせるレンズ(系)である。イメージセンサ43は、たとえば、CCDやCMOS等の撮像素子を含むエリアセンサである。イメージセンサ43から出力される信号(画像信号、映像信号)は、処理ユニット5に送られる。
観察系30における左右の光学系の双方に撮影系40が設けられてもよいし、一方のみに撮影系40が設けられてもよい。左右双方の撮影系40が設けられる場合、患者眼Eの立体画像(ステレオ画像)を取得することが可能である。立体画像は静止画像又は動画像である。
(レーザ照射系50)
レーザ照射系50は、光源ユニット2から光ファイバ4を介してスリットランプ顕微鏡3に伝送された照射光を患者眼Eに導く光学系である。レーザ照射系50は、コリメータレンズ51と、光スキャナ52と、ミラー53と、リレーレンズ54及び55と、ミラー56と、コリメータレンズ57と、偏向部材58とを含む。
コリメータレンズ51は、光ファイバ4から出力された照射光を平行光束にする。光スキャナ52は、照射光を2次元的に偏向する。光スキャナ52は、たとえば一対のガルバノスキャナを含む。光スキャナ52の動作は、処理ユニット5により制御される。
ミラー53は、光スキャナ52を経由した照射光を反射して、その進行方向を変える。リレーレンズ54及び55は、ミラー53により反射された照射光をリレーする。ミラー56は、リレーレンズ54及び55を経由した照射光を反射して、その進行方向を変える。コリメータレンズ57は、リレーレンズ54及び55を経由した照射光を平行光束にする。偏向部材58は、対物レンズ31の後方に配置され、コリメータレンズ57を経由した照射光を偏向して患者眼Eに照射させる。
(コンタクトレンズCL)
眼底Efや隅角のレーザ治療を行う場合、角膜EcにコンタクトレンズCLが当接される。各種のレーザ治療を行うために、倍率や形態が異なる複数のコンタクトレンズが準備されている。ユーザは、治療種別や治療部位や患者眼Eの状態などに応じてコンタクトレンズを選択する。
[照射条件]
本例では、予め設定されたパターンの照射光が患者眼Eに適用される。照射光のパターンには様々な条件(照射条件)がある。照射光の投影像をスポットと呼ぶ。照射条件としては、複数のスポットの配列パターン(配列条件)、配列パターンのサイズ(配列サイズ条件)、配列パターンの向き(配列方向条件)、各スポットのサイズ(スポットサイズ条件)、スポットの間隔(スポット間隔条件)などがある。照射条件には、パターンやスポット以外の事項に関するものも含まれる。たとえば、照射光の強度(パワー)や波長が照射条件に含まれる。これら照射条件に基づく制御は、従来のパターン照射型レーザ治療装置と同様にして実行される。
[制御系]
レーザ治療装置1の制御系について、図3を参照しながら説明する。レーザ治療装置1の制御系は、処理ユニット5に設けられた制御部101を中心に構成される。図3においては、いくつかの構成部位が省略されている。
(制御部101)
制御部101は、レーザ治療装置1の各部を制御する。たとえば、制御部101は、光源ユニット2の制御、表示ユニット7の制御、照明系10の制御、観察系30の制御、レーザ照射系50の制御などを行う。制御部101は、少なくとも図3に示す各要素を制御する。たとえば、制御部101は、前述した照射条件に基づく制御を実行する。
光源ユニット2の制御として、制御部101は、照準光源2aの制御、治療光源2bの制御、ガルバノミラー2cの制御などを行う。照準光源2a及び治療光源2bの制御は、照射光の出力のオン/オフ、照射光の出力強度(出力パワー)の制御などを含む。また、1つ以上の治療光源2bにより複数種別の治療光LTを出力可能な構成が適用される場合、制御部101は、治療光LTを選択的に出力させるように治療光源2bを制御する。ガルバノミラー2cの制御は、ガルバノミラー2cの反射面の向きを変更する制御を含む。
表示ユニット7は、制御部101の制御を受けて各種の情報を表示する。表示ユニット7は、LCD等のフラットパネルディスプレイ、CRTディスプレイなどの任意の表示デバイスを含んで構成される。表示ユニット7は、たとえばスリットランプ顕微鏡3又は処理ユニット5(コンピュータ)に設けられる。
照明系10の制御として、制御部101は、光源11の制御、フィルタ13〜15の制御、スリット絞り16の制御、その他の絞り部材の制御などを行う。光源11の制御は、照明光の出力のオン・オフ、照明光の出力強度(出力光量)の制御などを含む。フィルタ13〜15の制御は、照明光軸10aに対してフィルタ13〜15をそれぞれ挿脱する制御を含む。フィルタ13〜15の制御は、フィルタ駆動部13Aを制御することにより行われる。スリット絞り16の制御は、一対のスリット刃の間隔を変更する制御と、一対のスリット刃を一体的に移動・回転させる制御とを含む。前者の制御は、スリット幅の変更制御に相当する。後者の制御は、スリット幅を一定に保った状態で照明光(スリット光)の照射位置を変更する制御に相当する。その他の絞り部材には、前述のように、照明光の光量を変更するための照明絞りや、照明野のサイズを変更するための照明野絞りがある。スリット絞り16、照明絞り、照明野絞りの制御は、絞り駆動部16Aを制御することによりそれぞれ行われる。
観察系30の制御として、制御部101は、変倍レンズ32及び33の制御、保護フィルタ34の制御などを行う。変倍レンズ32及び33の制御は、変倍駆動部32Aを制御してこれらを観察光軸30aに沿って移動させる制御、或いは、異なる倍率の変倍レンズ群を観察系30の光路に配置させる制御である。それにより、観察倍率(画角)が変更される。保護フィルタ34の制御は、保護フィルタ駆動部34Aを制御して、保護フィルタ34を観察光軸30aに対して挿脱するものである。
レーザ照射系50の制御として、制御部101は、光スキャナ52の制御などを行う。制御部101は、たとえば、光スキャナ52に含まれる2つのガルバノミラーの向きをそれぞれ変更する。それにより、光源ユニット2から光ファイバ4を介して入射された照射光が2次元的に偏向される。
制御部101は、記憶部102に記憶されたデータの読み出し処理や、記憶部102に対するデータの書き込み処理を行う。
制御部101は、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ等を含む。ハードディスクドライブには、制御プログラム等のコンピュータプログラムが予め記憶されている。制御部101の動作は、コンピュータプログラムと上記ハードウェアとが協働することによって実現される。また、制御部101は、外部装置と通信するための通信デバイスを含んでいてもよい。
(記憶部102)
記憶部102は各種のデータやコンピュータプログラムを記憶する。記憶部102は、たとえばRAM、ROM、ハードディスクドライブ等の記憶装置を含む。
記憶部102にはレポートテンプレート102aが予め記憶されている。レポートテンプレート102aは、治療レポートを作成するために利用されるテンプレートやフォーマットを含む。記憶部102に記憶されるレポートテンプレート102aの種別は2以上であってよい。その場合、疾患種別や治療部位などに応じた2以上のテンプレートが準備され、選択的に使用される。
レポートテンプレート102aには、複数の記入項目に対応する複数の記入欄が設けられている。記入項目の例として次のものがある:患者の属性(患者ID、氏名、年齢、性別等);疾患名;既往歴;レーザ治療の内容(照射条件、治療部位、手術時間(レーザ治療に要した時間)等);患者眼の画像(レーザ治療にて取得された画像、レーザ治療の前に取得された画像等);患者眼の画像の取得条件;患者眼の画像の解析結果(疾患部の特定結果、セグメンテーションの結果、層組織の厚さ分布等);模式図(シェーマ等);レーザ治療に関する統計情報(治療光のパワーと治療効果との関係、年齢群による分類、性別による分類等);レーザ治療の内容と他のデータとの相関(視力値(の変化)と照射条件との相関、網膜厚(の変化)と照射条件との相関、視野検査の結果(の変化)と照射条件との相関、コントラスト感度(の変化)と照射条件との相関等);術前プランニングの内容。
術前プランニングとは、事前に取得された検査データや診断データに基づいてレーザ治療(レーザ手術)の実施内容を決定する作業を表す。術前プランニングで決定される事項としては、レーザ治療を施す患者眼Eの部位(治療対象部位)や、適用されるレーザ光(治療光LT)の種別や、適用されるコンタクトレンズの種別や、手術の実施回数・実施間隔などがある。また、過去に実施されたレーザ治療の結果や、患者眼Eの画像(正面画像、光コヒーレンストモグラフィ(OCT)による断面像など)や、患者・患者眼の属性(性別、年齢、既往歴、治療歴等)や、標準データ・統計データなどに基づいて、レーザ光(治療光LT)の強度を決定することができる。治療光LTの強度は、たとえば、治療のために実際に適用される強度でもよいし、適用強度を決定するための作業(試し打ち)で用いられる初期強度でもよい。
(操作ユニット6、表示ユニット7)
操作ユニット6は、各種のハードウェアキー及び/又はソフトウェアキーを含む。表示ユニット7は、たとえばフラットパネルディスプレイを含む。操作ユニット6の少なくとも一部と表示ユニット7の少なくとも一部とを一体的に構成することが可能である。タッチパネルディスプレイはその一例である。
(データ処理部110)
データ処理部110は各種のデータ処理を行う。データ処理部110には情報取得部111とレポート作成部112とが設けられている。
(情報取得部111)
情報取得部111は、患者眼Eのレーザ治療に適用された条件を示す条件情報を取得する。条件情報の取得は、制御部101から入力される情報に基づき条件情報を生成すること、及び、制御部101から条件情報を取得することの一方又は双方に相当する。条件情報は次に示す情報のいずれか1つ以上を含んでよい:照射条件;治療部位;手術時間。
本発明の情報取得部は、情報取得部111を含んでよいし、それ以外の1以上の構成要素を含んでよい。このような構成要素の例として、眼科イメージング装置(スリットランプ顕微鏡3、眼底カメラ、OCT装置、走査型レーザ検眼鏡(SLO)等)や、眼科データ処理装置や、外部装置(ファイリングシステム、眼科検査装置、眼科イメージング装置、眼科データ処理装置等)からデータを取得するインターフェイス(通信デバイス、ドライブ装置等)などがある。眼科イメージング装置は、レーザ治療時及び/又は事前に患者眼の画像データを取得する。眼科検査装置は眼科検査(視野検査、視力検査等)を実施する。眼科データ処理装置は、眼科イメージング装置や眼科検査装置により取得されたデータを解析する(たとえばOCT画像を解析して網膜厚を求める)。情報取得部111により取得されるデータの種別ごとの典型的な実施形態は後述される。
(レポート作成部112)
レポート作成部112は、情報取得部111により取得された条件情報等を、記憶部102に記憶されたレポートテンプレート102aに配置することにより、患者眼Eのレーザ治療のレポートを作成する。条件情報等をレポートテンプレート102aに配置する処理は次のいずれか1以上の処理を含んでよい:条件情報等に含まれる情報をその記入項目に対応する記入欄に埋め込む処理;条件情報等に含まれる情報をその記入項目に対応する記入欄に貼り付ける処理;条件情報等に含まれる情報をその記入項目に対応する記入欄に関連付ける処理(リンク付け等)。
[動作]
レーザ治療装置1の動作について説明する。レーザ治療装置1の基本動作の例を図4に示す。ここでは、一般的な条件情報等が治療レポートに記載される場合について説明する。後述の実施形態では、条件情報等のいくつかの典型例が治療レポートに記載される場合について説明する。本実施形態及び後述の実施形態において、レポートテンプレート102aが記憶部102に予め記憶されているものとする。
(S1:照射条件等を設定する)
ユーザ及び/又は制御部101は、患者眼Eのレーザ治療を行うために、照射条件等の設定を行う。このとき、術前プランニングにて作成された治療計画情報や患者眼Eの画像を参照することができる。
(S2:レーザ治療を開始する)
照射条件等の設定後、ユーザは、レーザ治療を開始するための操作を行う。この操作を受けた制御部101は、患者眼Eのレーザ治療を開始する。レーザ治療は、ステップS1で設定された照射条件等と、所定の操作とに基づき実行される。所定の操作は、たとえば、照射光の目標位置を変更するための操作や、治療光LTを照射するための操作や、照射条件等を変更するための操作を含む。
(S3:適用された照射条件等を記憶する)
制御部101は、レーザ照射に適用された照射条件等を示す情報を記憶部102に格納する。
(S4:レーザ治療を終了する)
予定されていた部位(治療対象部位)のレーザ治療が完了したときや、患者が痛みを感じる等の理由でレーザ治療の中断が決定されたときに、レーザ治療は終了となる。制御部101は、たとえば、ユーザが所定の操作(治療終了操作、治療中断操作等)を行ったことを受けてレーザ治療の終了を認識することができる。或いは、制御部101は、治療計画情報等を参照することにより、既定の治療対象部位のレーザ治療が終了したことを認識することができる。
(S5:条件情報等を取得する)
レーザ治療の終了を認識した制御部101は、条件情報(レーザ照射量、治療部位等)や手術時間や画像や統計情報や相関情報等を取得するための制御を実行する。この制御は、たとえば、ステップS3で記憶された照射条件等を記憶部102から読み出して情報取得部111に送る処理を含む。情報取得部111は、制御部101から入力された照射条件等に基づいて条件情報等を生成する。この処理の具体例は後述の実施形態にて説明される。生成された条件情報等は治療レポート作成部112に送られる。
(S6:治療レポートを作成する)
制御部101は、記憶部102に記憶されたレポートテンプレート102aを読み出して治療レポート作成部112に送る。異なる種別の複数のレポートテンプレート102aが格納されている場合、ユーザ又は制御部101により選択されたレポートテンプレート102aが治療レポート作成部112に送られる。
治療レポート作成部112は、ステップS5で作成された条件情報等を、制御部101から入力されたレポートテンプレート102aに配置することにより、ステップS2〜S4の間に実施されたレーザ治療のレポートを作成する。作成された治療レポートは制御部101に送られる。
(S7:治療レポートを出力する)
制御部101は、ステップS6にて作成された治療レポートを表示ユニット7に表示させることができる。また、制御部101は、前述した通信デバイスを制御することにより治療レポートを外部装置に送信することができる。また、制御部101は、前述したドライブ装置を制御することにより治療レポートを記録媒体に記録することができる。以上で本動作例は終了である。
[作用・効果]
本実施形態に係るレーザ治療装置の効果について説明する。
本実施形態のレーザ治療装置は、患者眼のレーザ治療に用いられ、記憶部(102)と、情報取得部(情報取得部111、前述したいずれかの構成要素等)と、レポート作成部(112)と、出力部(表示ユニット7、通信デバイス、ドライブ装置等)とを含む。記憶部は、レポートのテンプレートを記憶する。情報取得部は、患者眼のレーザ治療に適用された条件を示す条件情報を取得する。レポート作成部は、条件情報をテンプレートに配置することにより当該レーザ治療のレポートを作成する。出力部は、作成されたレポートを出力する。
本実施形態によれば、従来は手書きによって作成されていたレーザ治療のレポートの少なくとも一部を自動で作成することができる。特に、レーザ治療で適用された条件を自動で治療レポートに記録することができる。したがって、レーザ治療のレポートの作成の容易化を図ることが可能である。
このようなレーザ治療装置のより具体的ないくつかの構成例を以下の実施形態において説明する。これら実施形態のうち2以上を任意に組み合わせることが可能である。
〈第2の実施形態〉
第1の実施形態では、本発明に係るレーザ治療装置の基本的な構成及び動作について説明した。その具体例として、本実施形態では、レーザ治療において患者眼に適用されたレーザ光(特に治療光)の照射量が治療レポートに記録される場合について説明する。
本実施形態のレーザ治療装置は、第1の実施形態と同様の全体構成及び光学的構成を備えていてよい(図1及び図2を参照)。図5は、本実施形態の制御系の構成例を示す。この制御系は、第1の実施形態のそれとほぼ同様であるが、照射制御部101aが設けられている点においてそれと異なる。
照射制御部101aは、レーザ光の照射量を変更するために光源ユニット2及び/又はレーザ照射系50を制御する。この制御は次のいずれかを含んでいてよい:治療光源2bの制御;図示しない光量調整フィルタ(NDフィルタ等)の光路への挿入/退避;バリアブルアッテネータの制御。バリアブルアッテネータの例として、ガラス板を回転させる構成や、λ/2波長板と偏光キューブとを組み合わせた構成などがある。
照射制御部101aにより変更される照射量は、次のいずれか又はいくつかの組み合わせであってよい:単位エリア且つ単位時間当たりの照射量;任意の期間における単位エリア当たりの照射量;任意のエリアにおける単位時間当たりの照射量;任意のエリア及び任意の期間における照射量;一回の照射における照射量;複数回の照射における総照射量。
情報取得部111は、光源ユニット2及び/又はレーザ照射系50に対する制御内容を示す情報(照射制御情報)を照射制御部111aから取得する。照射制御情報は、たとえば、治療光源2bに対する制御内容、光量調整フィルタに対する制御内容、又はバリアブルアッテネータに対する制御内容を含んでよい。照射制御情報は、たとえば、制御内容の履歴、最後に実行した制御の内容、又は、制御により実現された現在の状態(又は実現されるべき最新の状態)を示す情報を含んでよい。
更に、情報取得部111は、取得された照射制御情報に基づいて、レーザ治療において患者眼Eに適用されたレーザ光の照射量を示す照射量情報を生成する。この情報生成処理は、たとえば、光源ユニット2及び/又はレーザ照射系50に対する制御内容と照射量とが関連付けられた情報(テーブル情報、グラフ情報等)に基づいて実行される。この情報は事前に作成されて記憶部102等に格納される。
レポート作成部112は、情報取得部111により生成された照射量情報を含む条件情報を、レポートテンプレート102aに配置する。それにより、患者眼Eに対して実施されたレーザ治療に関するレポートが作成される。
情報取得部111は、照射制御情報に基づいて、患者眼Eに複数回照射されたレーザ光の総照射量を算出することができる。この算出処理は、複数回の照射における照射量を加算する処理を含んでよい。同じ照射量が繰り返し適用された場合、この算出処理は、照射量に繰り返し回数を乗算する処理を含んでよい。更に、情報取得部111は、算出された総照射量の値を含む照射量情報を生成する。この場合に作成される治療レポートには、レーザ治療において患者眼Eに適用されたレーザ光の総照射量が記載される。総照射量は、たとえば、ミリジュール(mJ)を単位とするトータルパワー値として表現される。
〈第3の実施形態〉
本実施形態は、レーザ治療が施された部位を治療レポートに記載することが可能である。本実施形態のレーザ治療装置は、第1の実施形態と同様の全体構成及び光学的構成を備えていてよい(図1及び図2を参照)。図6は、本実施形態の制御系の構成例を示す。この制御系は、第1の実施形態のそれとほぼ同様であるが、照射制御部101b、移動制御部101c、保持部61及び移動機構62が設けられている点においてそれと異なる。
レーザ照射系50は、光源ユニット2から出力されたレーザ光を光スキャナ52(走査部)により偏向して患者眼Eに照射する。照射制御部101bは、少なくとも光スキャナ52の制御を行う。更に、照射制御部101bは、治療光源2bやガルバノミラー2cの制御を実行可能であってよい。
保持部61は、コンタクトレンズCLを保持する。図示は省略するが、保持部61は、スリットランプ顕微鏡3に基端が接続されたアームと、アームの先端に設けられたコンタクトレンズホルダとを備える。アームは、たとえば1以上の関節部を備えており、変形可能に構成されている。コンタクトレンズホルダは、可動機構を介してアームに接続されている。可動機構は、コンタクトレンズCLの回転移動、チルト及び軸方向への移動が可能に構成される。回転移動は、コンタクトレンズCLをその軸周りに移動する動作である。回転移動は、隅角や眼底周辺部のレーザ治療に用いられる、内部に反射面を有するコンタクトレンズが適用されている場合に、照射光や照明光の反射方向を変更するために実行される。チルトは軸の向きを変更する動作であり、照射光や照明光の進行方向を変更するために実行される。軸方向への移動は、治療部位や観察部位に対するピントを調整するために実行される。なお、可動機構は、回転移動、チルト及び軸方向への移動のうち少なくとも1つを実行可能に構成されてもよいし、これら以外の移動態様を実行可能に構成されてもよい。
移動機構62は、このような可動機構と、この可動機構を動作させるための1以上のアクチュエータとを含む。移動機構62の動作は移動制御部101cにより実行される。移動制御部101cは、保持部61により保持されているコンタクトレンズCLの回転移動、チルト及び軸方向への移動のうち少なくとも1つの動作の制御を実行する。
情報取得部111は、光スキャナ52に対する制御内容を示す情報(走査制御情報)を照射制御部101aから取得する。走査制御情報は、たとえば、光スキャナ52に対する制御の履歴、光スキャナ52の現在の状態(ミラーの向き、レーザ光の偏向方向等)のいずれかを含んでよい。また、走査制御情報は、前述した照射条件のいずれかを含んでいてよい。たとえば、走査制御情報は、複数のスポットの配列パターンを示す配列条件、配列パターンのサイズを示す配列サイズ条件、配列パターンの向きを示す配列方向条件、各スポットのサイズを示すスポットサイズ条件、スポットの間隔を示すスポット間隔条件のいずれか1以上を含んでいてよい。走査制御情報に含まれるこのような情報は、レーザ光のパターンを示す照射パターン情報に相当する。
情報取得部111は、このような走査制御情報に基づいて、レーザ治療が施された患者眼Eの部位(治療部位)を示す情報(治療部位情報)を生成することができる。この情報生成処理において、レーザ治療時の患者Eの固視方向(固視位置)を示す情報や、レーザ照射系50の状態(倍率、フォーカス状態等)を示す情報を考慮してよい。
レポート作成部112は、このような治療部位情報を含む条件情報をレポートテンプレート102aに配置することにより、患者眼Eのレーザ治療に関するレポートを作成する。この治療レポートには、レーザ治療が施された患者眼Eの部位を示す情報が記載される。この情報は、文字列情報でも画像情報でもよい。文字列情報の例として、一般的な部位名(隅角、網膜等)や、方角を示す情報(superior/inferior/temporal/nasal、xy座標系における方向等)がある。画像情報の例として、治療部位が描かれたシェーマ又は患者眼の画像がある。
コンタクトレンズCLを利用してレーザ治療が実施される場合、情報取得部111は、レーザ治療時におけるコンタクトレンズCLの位置(回転位置、チルト角度、z位置等)を示す位置情報を取得する。情報取得部111は、移動機構62に対する制御内容を示す情報(移動制御情報)を移動制御部101cから取得し、この移動制御情報に基づいてコンタクトレンズCLの位置情報を生成することができる。
レポート作成部112は、走査制御情報とコンタクトレンズCLの位置情報とに基づいて治療部位情報を生成することができる。コンタクトレンズCLはレーザ光の拡大倍率を規定し、コンタクトレンズCLの位置情報はレーザ光の進行方向(偏向方向)を規定する。たとえば、記憶部102には、コンタクトレンズCLの位置情報に示されるパラメータの値と、レーザ光の進行方向とが関連付けられた情報が予め記憶されている。レポート作成部112は、この情報とコンタクトレンズCLの倍率(既定値)とを参照することで、レーザ光が照射される患者眼Eの位置(つまり治療部位)を求めることができる。ここで、患者眼Eの眼球光学系に関する情報を更に参照することが可能である。この情報としては、患者眼Eの測定データ(眼軸長や屈折力等の眼球パラメータの測定値など)や、模型眼のパラメータ値や統計値等の標準データなどがある。このような測定データは、たとえば光線追跡等の解析処理を介して治療部位(レーザ光の進行経路)の特定に反映される。
既定のパターンのレーザ光が適用される場合、レポート作成部112は、走査制御情報に含まれる照射パターン情報をレポートテンプレート102aに配置することができる。それにより作成される治療レポートには、患者眼Eに適用された照射パターンが記載される。照射パターンの記載形式は、たとえば、照射パターンの形態を表す画像情報でもよいし、照射パターンの名称等を示す文字列情報でもよい。この画像情報は、照射パターンの形態をそのまま表現した画像でも、照射パターンの輪郭や範囲を表す画像でもよい。
本実施形態の変形例を説明する。図7は、本変形例の制御系の構成例を示す。この制御系は、第1の実施形態のそれとほぼ同様であるが、照射制御部101b及び位置検知部63が設けられている点においてそれと異なる。
第3の実施形態では、コンタクトレンズCLの移動制御の内容に基づいてコンタクトレンズCLの位置情報を取得している。これに対し、本変形例では、位置検知部63がコンタクトレンズCLの位置を検知することで位置情報が生成される。本変形例において、コンタクトレンズCLは、第3の実施形態と同様の保持部61によって保持されてもよい。更に、コンタクトレンズCLを移動する移動機構62が設けられていてもよい。或いは、保持部61等が設けられていない場合、つまり、ユーザ(術者)がコンタクトレンズCLを保持する場合に、本変形例を適用することも可能である。
位置検知部63の構成の例を説明する。位置検知部63の第1の例は、患者眼Eを外部から撮影するカメラと、このカメラにより得られた画像を解析してコンタクトレンズCLの位置を特定するプロセッサとを含む。第2の例は、保持部61に保持されているコンタクトレンズCLの位置を検出する位置センサ(エンコーダ)を含む。
〈第4の実施形態〉
本実施形態は、患者眼Eのレーザ治療に掛かった手術時間を治療レポートに記載することが可能である。本実施形態のレーザ治療装置は、第1の実施形態と同様の全体構成及び光学的構成を備えていてよい(図1及び図2を参照)。図8は、本実施形態の制御系の構成例を示す。この制御系は、第1の実施形態のそれとほぼ同様であるが、計時部64が設けられている点においてそれと異なる。
計時部64は、レーザ治療の開始から終了までの時間を計測する。計時部64は、たとえば、タイマを含む。開始タイミングや終了タイミングは、それぞれ任意のタイミングであってよい。たとえば、ユーザが操作ユニット6を介して開始タイミング及び/又は終了タイミングを入力するように構成することが可能である。これに対し、開始タイミング及び/又は終了タイミングを自動で入力するように構成することも可能である。
自動入力される開始タイミングの例として、レーザ治療装置の電源がオンされたタイミング、患者又は患者眼Eのデータがレーザ治療装置に入力されたタイミング、照準光LAが最初に照射されたタイミング、治療光LTが最初に照射されたタイミングなどがある。
また、自動入力される終了タイミングの例として、レーザ治療装置の電源がオフされたタイミング、情報取得部111により条件情報が取得されたタイミング、レポート作成部112により治療レポートが作成されたタイミング、治療レポート等の情報が外部装置に送信されたタイミング、当該情報が記録媒体に書き込まれたタイミング、照準光LAが最後に照射されたタイミング(照準光LAの照射が終了されたタイミング)、治療光LTが最後に照射されたタイミング(治療光LTの照射が終了されたタイミング)などがある。ここで、治療光LTの照射の終了は、たとえば、術前プランニングで決定された治療対象部位全体に対するレーザ照射の完了に相当する。
レーザ治療の間に中断期間が存在する場合、この中断期間の開始タイミング及び終了タイミングが手動又は自動で入力される。その入力方法は上記と同様であってよい。中断期間は、レーザ治療の開始から終了までの期間から減算され、それにより得られる差の値が手術時間として採用される。或いは、中断期間を含めて手術時間を定義することが可能である。その場合、手術の開始から終了までの期間における中断期間の位置を示す情報を治療レポートに記載することができる。また、中断の理由等を治療レポートに記載することもできる。
レポート作成部112は、計時部64により計測された手術時間を示す情報(及びそれに関連する前述の情報)をレポートテンプレート102aに配置することにより、患者眼Eの治療レポートを作成する。このようにして作成される治療レポートには、患者眼Eのレーザ治療に掛かった時間など、時間に関する情報が記載される。
〈第5の実施形態〉
本実施形態は、患者眼Eの画像を治療レポートに記載することが可能である。本実施形態のレーザ治療装置は、第1の実施形態と同様の全体構成、光学的構成及び制御的構成を備えていてよい(図1〜図3を参照)。
本実施形態の情報取得部111は、患者眼Eの画像を取得する画像取得部を含む。画像取得部は、患者眼Eを撮影する装置及び/又は外部装置若しくは記録媒体から画像を取り込むデバイスを含む。前者(撮影装置)は、たとえばスリットランプ顕微鏡3を含む。或いは、撮影装置は、OCT、眼底カメラ、SLO、手術用顕微鏡等の任意のモダリティ装置を含んでいてよい。また、撮影装置は、前眼部を撮影するためのカメラを含んでいてよい。後者(画像取込デバイス)は、たとえば、通信デバイスやドライブ装置を含む。
撮影装置により取得される画像は任意のタイプであってよい。たとえば、スリットランプ顕微鏡3、眼底カメラ、SLO、手術用顕微鏡等により取得される画像は、患者眼Eやその組織の表面又は浅部を正面(又は斜め方向)から撮影して得られる正面画像である。また、OCT等により取得される画像は、患者眼Eやその組織の断面を表す断面像、又は3次元領域を表す3次元画像である。また、OCT等によって正面画像(表面や浅部や深部の正面画像)を取得することも可能である。
また、画像取得部は、患者眼E又はその組織のパノラマ画像を取得することも可能である。パノラマ画像は、撮影野が異なる複数の画像を合成することにより形成される広域画像である。この手法は、たとえば、隅角や眼底の画像に用いられる。なお、パノラマ画像を取得する場合、画像取得部は、患者眼E又はその組織を撮影する手段と、この手段により取得された撮影野が異なる複数の画像を合成するプロセッサとを含む。
レポート作成部112は、画像取得部により取得された画像をレポートテンプレート102aに配置することにより、治療レポートを作成する。このようにして作成される治療レポートには、患者眼Eの画像が記載される。この画像は、レーザ治療前に取得された画像でも、レーザ治療中に取得された画像でも、レーザ治療後に取得された画像でもよい。レーザ治療後に他装置により画像が取得された場合、この画像を治療レポートに事後的に付加することが可能である。
上記の実施形態においても説明したように、患者眼Eの画像に他の情報を重畳させたり、当該画像に他の情報を付帯させたりすることが可能である。重畳又は付帯される情報としては、レーザ光の照射位置(治療部位)を示す画像情報又は文字列情報や、レーザ光の照射量(強度、パワー等)を示す画像情報又は文字列情報などがある。たとえば、治療部位を所定の色で表現したり、照射量の値の分布を色分けして表現したりすることが可能である。
患者眼Eの画像を加工して得られる画像(疑似カラー画像、補正画像、補間画像、合成画像等)や、当該画像を解析して得られたデータ(層厚分布、疾患分布、セグメンテーション結果等)を治療レポートに記載することも可能である。
レーザ治療前の画像とレーザ治療後の画像とを比較可能に提示するなど、異なるタイミングで取得された画像を比較可能に呈示することが可能である。この場合における画像の提示形態の例として、2以上の画像を並べて表示させたり、それらを重ねて表示させたりすることができる。更に、2以上の画像の相違部分を提示することが可能である。たとえば、2以上の画像を比較することにより相違部分を特定し、特定された相違部分の輪郭を示す画像を重畳表示させたりハイライト表示させたりすることができる。
〈第6の実施形態〉
本実施形態は、レーザ治療後に患者眼Eを撮影し、それにより取得された画像を解析することで治療部位を求め、求められた治療部位を治療レポートに記載することが可能である。本実施形態のレーザ治療装置は、第1の実施形態と同様の全体構成及び光学的構成を備えていてよい(図1及び図2を参照)。図9は、本実施形態の制御系の構成例を示す。この制御系は、第1の実施形態のそれとほぼ同様であるが、解析部111aが設けられている点においてそれと異なる。また、本実施形態のレーザ治療装置は、第5の実施形態と同様の画像取得部を備える。
解析部111aは、画像取得部(スリットランプ顕微鏡3等)により取得された患者眼Eの画像を解析することにより、患者眼Eのレーザ治療による治療部位を表す情報(治療部位情報)を生成する。
患者眼Eの組織にレーザ光を照射することにより、その組織の色が変化する。解析部111aは、患者眼Eの画像の画素値を解析することで、レーザ光が照射された部位(治療部位)を特定する。この特定処理は、患者眼Eの画像がモノクロ画像である場合には輝度値に基づき実行され、カラー画像である場合にはRGB値(及び/又は輝度値)に基づき実行される。また、既定のパターンのレーザ光が照射された場合、このパターンに相当する複数の画像領域をパターンマッチング等の画像処理によって特定することができる。また、レーザ治療前の画像とレーザ治療後の画像とを比較することによって色や輝度が変化した画像領域を特定し、特定された画像領域を治療部位として採用することができる。
また、患者眼Eの組織にレーザ光を照射することにより、その組織の形状が変化する。画像取得部により取得された画像がOCT画像(断面像、3次元画像等)である場合、解析部111aは組織の形状変化を求めることができ、それにより治療部位を特定することが可能である。また、偏光OCTが適用される場合、解析部111aは、レーザ治療に起因する組織の偏光特性の変化を検出することができ、偏光特性が変化した部位を治療部位として採用することが可能である。
レーザ光の照射量に応じて、組織の色の変化の度合いや形状の変化の度合が変わる。解析部111aは、画像における色又は輝度の変化の度合を求めることができ、それにより各治療部位(レーザ光の照射部位)における照射量を推定することが可能である。同様の処理は、形状の変化についても適用可能である。実際に適用された照射量が既知である場合、その実際の照射量と、レーザ光による色(及び/又は形状)の変化の度合とを比較することにより、その照射量が最適であったか否かを判定することが可能である。
レポート作成部112は、このようにして生成された治療部位情報を含む条件情報をレポートテンプレート102aに配置することにより、患者眼Eのレーザ治療のレポートを作成する。このレポートには、たとえば、上記したいずれかの情報が画像情報若しくは文字列情報として、又は画像情報若しくは文字列情報とともに提示される。
〈第7の実施形態〉
本実施形態は、レーザ治療に関する統計的な情報を生成する機能を有する。本実施形態のレーザ治療装置は、第1の実施形態と同様の全体構成及び光学的構成を備えていてよい(図1及び図2を参照)。図10は、本実施形態の制御系の構成例を示す。この制御系は、第1の実施形態のそれとほぼ同様であるが、条件情報102b及び属性情報102cが記憶部102に格納されている点と、統計情報作成部113が設けられている点においてそれと異なる。
条件情報102bは、複数の患者眼に対して過去に実施されたレーザ治療において適用された条件を含んでいる。条件情報102bに記録されている条件は、前述した複数の条件の少なくともいずれかを含んでいる。条件情報102bは、たとえば、ネットワーク上のデータベースから取得される。条件情報102bは、本実施形態のレーザ治療装置により取得された条件(条件情報)を含んでいてもよいし、他のレーザ治療装置により(更には他の医療機関において)取得された条件を含んでいてもよい。
属性情報102cは、複数の患者眼及び/又は複数の患者に関する情報を含む。たとえば、属性情報102cは、年齢、性別、疾患名、既往歴等を含んでよい。なお、属性情報102cを使用することなく統計情報を生成することも可能である。すなわち、属性情報102cを用いる場合には、年齢群に応じた統計情報や性別に応じた統計情報のように、属性に応じた統計情報が得られるが、そのような分類を考慮せずに統計情報を生成することが可能である。
統計情報生成部113は、情報取得部111により取得された患者眼Eの条件情報と、記憶部102に記憶された条件情報102bとを統計的に処理することにより、レーザ治療に関する統計情報を生成する。この生成処理(統計処理)は、任意の統計演算を含んでよく、平均値の算出、標準偏差の算出、分布の生成などを含んでよい。種別が異なる複数のパラメータの値が条件情報(102b)に含まれている場合、統計情報生成部113は、これらパラメータそれぞれについて統計演算を実行する。それにより、複数のパラメータそれぞれに関する統計情報が得られる。パラメータの種別の例として、前述したレーザ光(治療光LT)の照射量があり、たとえば総照射量が採用される。
属性情報102cが用いられる場合、統計情報生成部113は、情報取得部111により取得された患者眼Eの条件情報と、記憶部102に記憶された条件情報102b及び属性情報102cとを統計的に処理することにより、統計情報を生成することができる。より具体的には、統計情報生成部113は、属性情報102cに含まれる属性の少なくとも一部に基づいて患者眼Eの条件情報と記憶部102に記憶された条件情報102bとを分類し、その分類ごとに統計情報を算出することができる。それにより、属性(年齢群、性別等)ごとの統計情報が得られる。
統計情報生成部113により生成された統計情報は、治療レポートに記載されてもよいし、されなくてもよい。前者の場合、レポート作成部112は、情報取得部111により取得された条件情報と統計情報生成部113により生成された統計情報とをレポートテンプレート102aに配置することにより、患者眼Eの治療レポートを作成する。この場合、患者眼Eのパラメータ値(条件)が統計情報のどの部分に該当するかを示す情報を治療レポートに含めることができる。後者の場合、制御部101は、患者眼Eの治療レポートとともに、又はそれとは別に、生成された統計情報を外部装置や記録媒体に出力することが可能である。
本実施形態の変形例について説明する。本変形例は、レーザ治療の条件と他のデータとの間の相関を求める機能を有する。本変形例の制御系の構成を図11に示す。この制御系は、第7の実施形態のそれとほぼ同様であるが、患者眼データ102dが記憶部102に格納されている点においてそれと異なる。なお、第7の実施形態と同じ要領で属性情報102cを用いることも可能である。また、本変形例は相関演算部114を備える。相関演算部114は、統計情報生成部113内に又はそれの代わりに設けられる。
患者眼データ102dは、眼科装置により取得された複数の患者眼のデータを含む。眼科装置は、たとえば眼科検査装置及び眼科撮影装置の少なくとも一方を含む。眼科検査装置は、物理的な手法(光学的手法等)によって患者眼の所定のパラメータの値を求める装置であり、その例として、視力やコントラスト感度を測定するための自覚検眼装置、眼屈折力を測定するための他覚検眼装置、視野検査を行うための視野計などがある。眼科撮影装置は、光学的手法によって患者眼を画像化する装置であり、その例として、OCT装置、眼底カメラ、スリットランプ顕微鏡、SLOなどがある。患者眼データ102dは、たとえば、複数の患者眼の検査データ(視力値、コントラスト感度、視野検査結果等)を含む。また、患者眼データ102dは、たとえば、正面画像や断面像や3次元画像を解析することにより得られた検査データ(網膜厚や病変分布等の形態情報、血流動態や偏光特性等の機能情報)を含む。
相関演算部114(統計情報生成部113)は、情報取得部111により取得された患者眼Eの条件情報に示す条件及び記憶部102に記憶された条件情報102bに示す条件と、患者眼データ102dに含まれるデータとの間の相関を求める。すなわち、相関演算部114は、複数の患者眼に対して実施されたレーザ治療における条件と、これら患者眼の検査データとの間の相関を求める(たとえば相関係数の算出を行う)。条件のサンプルと検査データのサンプルとの間の相関を求める処理は従来の相関演算と同様であってよい。
相関の例として、レーザ光(治療光LT)のパワーと治療効果(視力値の変化等)との間の相関がある。より一般に、相関演算部114は、たとえば視力値(の変化)と照射条件との相関、網膜厚(の変化)と照射条件との相関、視野検査の結果(の変化)と照射条件との相関、コントラスト感度(の変化)と照射条件との相関など、レーザ治療の内容と検査データとの相関を求める。
〈第8の実施形態〉
本実施形態は、術前プランニングにて作成された治療計画情報の内容を治療レポートに記載する機能を有する。本実施形態のレーザ治療装置は、第1の実施形態と同様の全体構成及び光学的構成を備えていてよい(図1及び図2を参照)。図12は、本実施形態の制御系の構成例を示す。この制御系は、第1の実施形態のそれとほぼ同様であるが、記憶部102に格納された治療計画情報102eが明示されている点においてそれと異なる。
前述したように、治療計画情報102eには、レーザ治療を施す患者眼Eの部位(治療対象部位)や、適用されるレーザ光(治療光LT)の種別や、適用されるコンタクトレンズの種別や、手術の実施回数・実施間隔などが含まれる。
レポート作成部112は、情報取得部111により取得された条件情報と記憶部102に記憶された治療計画情報102eに含まれるいずれかの情報とをレポートテンプレート102aに配置することにより、患者眼Eの治療レポートを作成することができる。
〈第9の実施形態〉
治療レポート作成装置の実施形態を説明する。治療レポート作成装置は、第1〜8の実施形態のいずれかにて説明した情報取得機能と治療レポート作成機能とを備えていてよい。治療レポート作成装置は、たとえば、単一のコンピュータ又は複数のコンピュータの組み合わせにより実現される。単体のコンピュータは、たとえばコンピュータ端末又はサーバである。複数のコンピュータの組み合わせは、たとえばクライアント−サーバシステムやクラウドシステムであってよい。
実施形態の治療レポート作成装置の構成例を図13に示す。治療レポート作成装置200は、制御部201と、記憶部202と、情報受付部203と、操作ユニット204と、表示ユニット205と、データ処理部210とを備える。これら要素それぞれは、第1〜8の実施形態のいずれかにおける対応要素と同様の処理を実行可能であってよい。
制御部201は、治療レポート作成装置200の各部を制御する。記憶部202は、レーザ治療のレポートのテンプレート(レポートテンプレート)202aを記憶する。情報受付部203は、患者眼のレーザ治療に適用された条件をレーザ治療装置から受け付ける。ここで、「レーザ治療装置から受け付ける」とは、レーザ治療装置から直接に受け付ける場合だけでなく、間接的に受け付ける場合も含むものとする。レーザ治療装置から間接的に受け付ける場合の例として、レーザ治療装置からコンピュータ(サーバ等)に格納された情報を読み出す場合や、レーザ治療装置から記録媒体に記録された情報を読み取る場合などがある。操作ユニット204は、ユーザによる操作を受け付けて制御部201に信号(操作信号)を送る。制御部201は、この操作信号に基づいて治療レポート作成装置200の制御を行う。表示ユニット205は、制御部201による制御を受けて情報を表示する。表示ユニット205は出力部の一例である。なお、出力部は表示手段(表示ユニット205)には限定されず、たとえば通信デバイスやドライブ装置を含んでいてよい。
データ処理部210は、各種のデータ処理を実行する。データ処理部210は、情報取得部211と、レポート作成部212とを含む。情報取得部211は、情報受付部203により受け付けられた条件を示す条件情報を取得する。情報取得部211は、第1〜8の実施形態のいずれかにおける情報取得部111と同様の処理を実行可能であってよい。情報受付部203及び情報取得部211は、本発明の「情報取得部」の一例である。レポート作成部212は、情報取得部211により取得された条件情報をレポートテンプレート202aに配置することにより、当該患者眼のレーザ治療のレポートを作成する。レポート作成部212は、第1〜8の実施形態のいずれかにおけるレポート作成部112と同様の処理を実行可能であってよい。
このような治療レポート作成装置200によれば、従来は手書きによって作成されていたレーザ治療のレポートの少なくとも一部を自動で作成することができる。特に、レーザ治療で適用された条件を自動で治療レポートに記録することができる。したがって、レーザ治療のレポートの作成の容易化を図ることが可能である。
以上に説明した実施形態及び変形例は、本発明を実施するための例示に過ぎない。本発明を実施しようとする者は、本発明の要旨の範囲内において任意の変形、省略、追加、置換等を施すことが可能である。