JP6556428B2 - 情報処理装置、プログラム、ファイル取り込み方法 - Google Patents

情報処理装置、プログラム、ファイル取り込み方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線LAN機能を備えるリムーバブル記憶装置が装着される情報処理装置および、そのプログラム、ファイル取り込み方法に関する。
2012年1月SDカード(SD Memory Card)の規格化団体 SD Association が、無線LAN(Local Area Network)接続機能を内蔵したWireless LAN SD 規格の策定を発表した。これにより、この規格に準拠したSDカード(以下、無線SDカード)を用いた場合、無線SDカードを装着した装置が無線通信の機能を有していなくても、無線SDカード自体が無線通信機能を内蔵しているため、携帯端末等から無線通信で、無線SDカードの中身を読み書き出来るようになった。なお、無線SDカードは、装置本体に着脱可能(リムーバブル)な記憶装置である。
通常、無線SDカードは、デジタルカメラ等で撮影した画像を携帯端末で取得するために使われる。すなわち、デジタルカメラが撮影して得た画像を該デジタルカメラに装着中の無線SDカードに保存し、携帯端末が該無線SDカードに保存された画像を無線通信によって読み取っている。
しかし、逆に携帯端末から、無線SDカードに無線通信でファイルを保存する(書き込む)使用方法も可能となっている。特許文献1では、無線SDカードをMFP(Multifunction Peripheral)に装着した場合に、携帯端末から無線通信によって無線SDカードにファイルを保存し、MFPのパネル操作で、この無線SDカード内のファイルを読み出して印刷する方法が記載されている(特許文献1参照)。
特許文献2には、デジタルカメラをクレードルセットすると、クレードルが、デジタルカメラ内のデータを自装置の記憶媒体に自動で移動させる方法が記載されている(特許文献2参照)。なお、特許文献2では、デジタルカメラ内のデータは該移動時に削除される。
特開2011−034551号公報 特開2002−209175号公報
無線SDカードは無線通信機能を備えているので、無線SDカードを無線インターフェイスとしても利用できれば、たとえば、無線通信機能を持たない装置にとって都合がよく、特に、無線SDカード(一の記憶媒体)として使用するか無線インターフェイスとして使用するかを状況に応じて切り替えることができればさらに利便性が高まる。
しかし、特許文献1では、無線SDカードは通常のSDカードのように一の記憶媒体として使用されている。すなわち、無線通信によって外部から新たなファイルが書き込まれても、このファイルは無線SDカードに記憶されるだけであり、MFPが該ファイルを読み出すためには、該ファイルを読み出す指示や操作が別途必要になる。
特許文献2では、クレードルは自動でデジタルカメラ内のデータを読み取っている。しかし、特許文献2のクレードルは、クレードルに装着したときにだけ読み取りを行うので、装着後にデジタルカメラ内の無線SDカードに外部から無線通信によって新たなファイルが書き込まれても、そのファイルを自動的に読み取ることはない。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、自装置に接続された無線通信機能を持つリムーバブル記憶装置を、無線インターフェイスとして使用するか、一の記憶媒体として使用するかを状況に応じて切り替えることができる情報処理装置、およびそのプログラム、ファイル取り込み方法を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]無線LANによる無線通信機能を使用してファイルの書き込みおよび読み出しが可能であって外部から削除されなければ書き込まれたファイルが残るリムーバブル記憶装置と有線で接続可能な接続部と、
前記接続部に接続されている前記リムーバブル記憶装置に、無線通信により外部から新たなファイルが書き込まれたか否かを監視する監視部と、
記憶部と、
前記リムーバブル記憶装置に新たなファイルが書き込まれたことを前記監視によって検出した場合に、前記ファイルを前記記憶部に複製すると共に前記リムーバブル記憶装置内の前記ファイルを削除する第1制御を実行するか否かを判断し、前記第1制御を実行すると判断した場合に前記第1制御を実行する制御部と、
を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
上記発明では、自装置に接続されている無線通信機能を持つリムーバブル記憶装置内に、無線通信により外部から新たなファイルが書き込まれたか否かを監視する。そして新たなファイルが書き込まれた場合に、そのファイルを自装置の記憶部に複製するとともに、該リムーバブル記憶装置内の該ファイルを削除する第1制御を実行するか否かを判断し、該第1制御を実行すると判断した場合に該第1制御を実行する。新たなファイルが書き込まれた場合に第1制御を実行するか否かを判断するので、該リムーバブル記憶装置を、無線インターフェイスとして使用するか、記憶媒体として使用するかを状況に応じて切り替えることができる。
また、第1制御を実行する場合は、無線通信にて該リムーバブル記憶装置に書き込まれた新規ファイルを直ぐに複製し、該リムーバブル記憶装置内の新規ファイルを削除するので、無線通信によって該リムーバブル記憶装置に書き込まれた新たなファイルのセキュリティが、パスワード等を設けることなく、簡易に確保される。
[2]前記制御部は、前記第1制御を実行しないと判断した場合に、前記リムーバブル記憶装置内の前記ファイルを前記記憶部に複製するか否かを判断し、複製すると判断した場合に前記ファイルを複製する
ことを特徴とする[1]に記載の情報処理装置。
上記発明では、第1制御を実行しない場合には、無線通信によってリムーバブル記憶装置に新たに書き込まれたファイルを、自装置の記憶部に複製するか否かを判断し、複製すると判断した場合は、該ファイルを複製する。これにより、第1制御との組み合わせにより、新たなファイルを削除する、新たなファイルを保持する、新たなファイルを保持しかつ複製を情報処理装置に作成する、の3種類の動作を選択的に行わせることができる。新たなファイルを保持しかつ複製を情報処理装置に作成する場合は、リムーバブル記憶装置から該ファイルを読み出す手間を省略することができる。
[3]前記第1制御を実行するか否かの設定を受け付ける設定部をさらに備え、
前記制御部は、該設定に基づいて前記第1制御を実行するか否かを判断する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の情報処理装置。
上記発明では、第1制御を実行するか否かの設定を予め受け付け、その設定に基づいて第1制御を実行するか否かを判断する。たとえば、第1制御を実行する設定を受けていた場合に、第1制御を実行すると判断する。
[4]前記制御部は、前記ファイルの拡張子が、所定の拡張子である場合に、前記第1制御を実行すると判断する
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の情報処理装置。
上記発明では、無線通信によってリムーバブル記憶装置に新たに書き込まれたファイルの拡張子が、所定の拡張子である場合に、第1制御を実行すると判断する。所定の拡張子には、たとえば、PDF(Portable Document Format)ファイルのような画像ファイルや文書ファイルなど、印刷可能なファイルが該当する。
[5]前記制御部は、前記ファイルに、前記第1制御を実行する指示が含まれている場合に、前記第1制御を実行すると判断する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の情報処理装置。
上記発明では、無線通信によってリムーバブル記憶装置に新たに書き込まれたファイルに、第1制御を実行する指示が含まれている場合に、第1制御を実行すると判断する。
[6]前記監視部は、前記リムーバブル記憶装置内に、無線通信により外部から新たなファイルが書き込まれたか否かを定期的に確認することで前記監視を行う
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の情報処理装置。
上記発明では、リムーバブル記憶装置に外部から新たなファイルが書き込まれたか否かを定期的に確認することで、該リムーバブル記憶装置に新たなファイルが書き込まれているか否かの監視を行う。
[7]前記監視部は、前記リムーバブル記憶装置への前記ファイルの書き込みが完了したことを検知し、
前記制御部は、前記監視部が前記書き込みの完了を検知したときに、前記第1制御を実行する
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の情報処理装置。
上記発明では、無線通信によるリムーバブル記憶装置への新たなファイルの書き込みが完了したことを検知したら、その書き込みが完了したことを検知したときに、第1制御を実行する。
[8]前記制御部は、前記リムーバブル記憶装置に書き込み中の前記ファイルについて、書き込み済みの部分の複製を開始し、該複製が完了した部分を順次削除するように前記第1制御を実行する
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の情報処理装置。
上記発明では、リムーバブル記憶装置に書き込まれている際中のファイルについて、書き込み済みの部分の複製を開始し、該複製が完了した部分を順次削除するように第1制御を実行する。これにより、リムーバブル記憶装置に書き込まれたデータは直ぐに複製され、削除されるのでファイルが完全な形でリムーバブル記憶装置に存在する期間が少なくなり、全てのデータの書き込みが終了した後に第1制御を実行する場合に比べて、セキュリティが向上する。
[9]前記第1制御では、前記書き込み中の前記ファイルのうちの前記複製が完了した部分に所定のデータを上書きする
ことを特徴とする[8]に記載の情報処理装置。
上記発明では、第1制御にて複製が完了した部分は、所定のデータを上書きすることで削除する。所定のデータは、たとえば、0データや、ランダムデータなど、適当なデータを使用すればよい。
[10]前記接続部に接続されたリムーバブル記憶装置が無線LANによる無線通信機能を使用してファイルの書き込みおよび読み出しが可能か否かを判定する判定部をさらに備え、
前記監視部は、前記判定部が、前記接続部に接続されたリムーバブル記憶装置は無線通信機能を有していると判定した場合に、前記監視を行う
ことを特徴とする[1]乃至[9]のいずれか1つに記載の情報処理装置。
上記発明では、自装置に接続されたリムーバブル記憶装置が無線通信機能を持っているか否かを判定し、無線通信機能を有していると判定した場合のみ、該リムーバブル記憶装置に無線通信によって新たなファイルが書き込まれたか否かの監視を行う。よって、無線通信機能を有していないと判定した場合は、監視処理が無駄に実行されない。
[11]無線LANによる無線通信機能を使用してファイルの書き込みおよび読み出しが可能であって外部から削除されなければ書き込まれたファイルが残るリムーバブル記憶装置と有線で接続可能な接続部を有する情報処理装置を、
[1]乃至[10]のいずれか1つに記載の情報処理装置として機能させる
ことを特徴とするプログラム。
[12]無線LANによる無線通信機能を使用してファイルの書き込みおよび読み出しが可能であって外部から削除されなければ書き込まれたファイルが残るリムーバブル記憶装置と有線で接続可能な接続部を有する情報処理装置が、前記接続部に接続されている前記リムーバブル記憶装置に、無線通信により外部から新たなファイルが書き込まれたか否かを監視する監視ステップと、
前記リムーバブル記憶装置に新たなファイルが書き込まれたことを前記監視によって検出した場合に、前記情報処理装置が、前記新たなファイルを自装置の記憶部に複製すると共に前記リムーバブル記憶装置内の前記ファイルを削除する第1制御を実行するか否かを判断し、前記第1制御を実行すると判断した場合に前記第1制御を実行するファイル取り込みステップと、
を備える
ことを特徴とするファイル取り込み方法。
[13]
前記ファイル取り込みステップでは、前記第1制御を実行しないと判断した場合に、前記リムーバブル記憶装置内の前記ファイルを、前記記憶部に複製するか否かを判断し、複製すると判断した場合に、前記ファイルを複製する
ことを特徴とする[12]に記載のファイル取り込み方法。
[14]前記第1制御を実行するか否かの設定を受け付ける設定ステップをさらに備え、
前記ファイル取り込みステップでは、該設定に基づいて前記第1制御を実行するか否かを判断する
ことを特徴とする[12]または[13]に記載のファイル取り込み方法。
[15]前記ファイル取り込みステップでは、前記ファイルの拡張子が、所定の拡張子である場合に、前記第1制御を実行すると判断する
ことを特徴とする[12]乃至[14]のいずれか1つに記載のファイル取り込み方法。
[16]前記ファイル取り込みステップでは、前記ファイルに、前記第1制御を実行する指示が含まれている場合に、前記第1制御を実行すると判断する
ことを特徴とする[12]乃至[15]のいずれか1つに記載のファイル取り込み方法。
[17]前記監視ステップでは、前記リムーバブル記憶装置に、無線通信により外部から新たなファイルが書き込まれたか否かを定期的に確認することで前記監視を行う
ことを特徴とする[12]乃至[16]のいずれか1つに記載のファイル取り込み方法。
[18]前記監視ステップでは、前記リムーバブル記憶装置への前記ファイルの書き込みが完了したことを検知し、
前記ファイル取り込みステップでは、前記書き込みの完了を検知したときに、前記第1制御を実行する
ことを特徴とする[12]乃至[17]のいずれか1つに記載のファイル取り込み方法。
[19]前記ファイル取り込みステップでは、前記リムーバブル記憶装置に書き込み中の前記ファイルについて、書き込み済み部分の複製を開始し、該複製が完了した部分を順次削除するように前記第1制御を実行する
ことを特徴とする[12]乃至[17]のいずれか1つに記載のファイル取り込み方法。
[20]前記第1制御では、前記書き込み中の前記ファイルのうちの前記複製が完了した部分に所定のデータを上書きする
ことを特徴とする[19]に記載のファイル取り込み方法。
[21]前記情報処理装置が、前記接続部に接続されたリムーバブル記憶装置が無線LANによる無線通信機能を使用してファイルの書き込みおよび読み出しが可能か否かを判定する判定ステップをさらに備え、
前記監視ステップでは、前記判定ステップにて、前記接続部に接続されたリムーバブル記憶装置は無線通信機能を有していると判定した場合に、前記監視を行う
ことを特徴とする[12]乃至[20]のいずれか1つに記載のファイル取り込み方法。
本発明に係る情報処理装置、およびそのプログラム、ファイル取り込み方法によれば、自装置に接続された無線通信機能を持つリムーバブル記憶装置を、無線インターフェイスとして使用するか、記憶媒体として使用するかを状況に応じて切り替えることができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置と、無線SDカードと、携帯端末とで構成された印刷システムを示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る無線SDカードの概略構成を示すブロック図である。 携帯端末と無線SDカードとの間で無線通信を確立する場合に、携帯端末に表示される画面を示す図である。 携帯端末にて、無線SDカードに送信するファイルを選択する様子を示す図である。 画像形成装置が第1制御を実行する様子を示す図である。 第1の実施の形態において、画像形成装置が行う処理を示す流れ図である。 新規ファイルの書き込みと第1制御が開始されるまでの、画像形成装置と無線SDカード内の記憶領域を示す図である。 新規ファイルの書き込み中に第1制御を実行する場合における、画像形成装置と無線SDカード内の記憶領域を示す図である。 新規ファイルの書き込みが完了した場合において、画像形成装置と無線SDカード内の記憶領域を示す図である。 第2の実施の形態において、画像形成装置が行う処理を示す流れ図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明に係る情報処理装置としての機能を果たす画像形成装置10と、画像形成装置10に有線接続されるリムーバブル記憶装置としての機能を果たす無線SDカード60と、無線SDカード60と無線通信を行う外部端末としての機能を果たす携帯端末40とを含む印刷システム5の構成例を示している。
無線SDカード60は、持ち歩きが可能なリムーバブル記憶装置であり、自装置の記憶部62(図3参照)に有線通信でアクセスするための有線I/F(interface)部64と、記憶部62に無線通信でアクセスするための無線I/F部63とを備えている。無線SDカード60は、有線I/F部64のコネクタで、画像形成装置10の外部メモリ接続部21(図2参照)に着脱可能に有線接続される。
また、無線SDカード60は、無線I/F部63を使用して無線LAN等の無線通信によって携帯端末40と無線接続することが可能である。画像形成装置10や携帯端末40など、無線SDカード60と有線または無線で接続された装置は、記憶部62へアクセスすることが可能となる。
携帯端末40は、持ち歩きが可能な情報処理端末である。携帯端末40は、ユーザから受けた指示に従って、無線SDカード60に対して無線通信でアクセスしてデータの読み書きを行う。
画像形成装置10は、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピージョブ、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部の装置へ送信したりするスキャンジョブ、PCから送出されたデータに係る画像を記録紙に印刷して出力するプリントジョブ(印刷ジョブ)などのジョブを実行する機能を備えた、所謂、複合機である。本発明の実施の形態では、画像形成装置10は、外部メモリ接続部21(図2参照)に有線接続された無線SDカード60内のデータを読み取って、該データに基づく印刷を実行したり、スキャンジョブによって得た画像データを無線SDカード60に保存したりすることができる。
たとえば、印刷システム5では、携帯端末40から無線SDカード60に対して画像ファイルなどのデータを送信して保存させ、その保存されたデータを画像形成装置10が無線SDカード60から読み出して印刷することができる。
画像形成装置10は、外部メモリ接続部21に有線接続されている無線SDカード60に外部端末(実施の形態では携帯端末40)から、無線通信によって新たなファイルが書き込まれたか否かを監視する。以後、無線SDカード60に無線通信によって書き込まれる新たなファイルを新規ファイルと呼ぶ。
画像形成装置10は、新規ファイルが無線SDカード60に書き込まれた場合は、その新規ファイルを自装置のハードディスク装置15(図2参照)に複製するとともに、無線SDカード60内の新規ファイルを削除する第1制御を実行するか否かを判断し、第1制御を実行すると判断した場合に第1制御を実行する。
画像形成装置10が第1制御を実行する場合は、無線SDカード60に書き込まれた新規ファイルが自動的に画像形成装置10に転送される(複製されかつ無線SDカード60から削除される)ので、無線SDカード60は無線インターフェイスとしての機能を果たす。第1制御を実行しない場合は、無線SDカード60に書き込まれた新規ファイルは、無線SDカード60に保持されるので、無線SDカード60は記憶媒体として機能する。すなわち、画像形成装置10は、自装置に接続された無線SDカード60を、無線インターフェイスとして使用するか、一の記憶媒体として使用するかを、状況に応じて切り替えることができ、よって該切り替えを行わない装置に比べてユーザの利便性が向上する。
図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10の概略構成を示すブロック図である。画像形成装置10は、当該画像形成装置10の動作を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)11を有している。CPU11にはバスを通じてROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、不揮発メモリ14と、ハードディスク装置15と、画像処理部16と、スキャナ部17と、プリンタ部18と、ファクシミリ通信部19と、ネットワーク通信部20と、外部メモリ接続部21と、ADF(Auto Document Feeder)22と、認証部23と、操作パネル30とを備えている。
CPU11は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどを実行する。また、CPU11は、操作パネル30の表示内容の制御を行う制御部としての機能を果たす。
ROM12には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が各種処理を実行することで画像形成装置10の各機能が実現される。また、ROM12には、画像形成装置10の一連の制御をCPU11が実行するためのプログラムが格納されている。
RAM13は、CPU11がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
不揮発メモリ14は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定情報の保存などに使用される。
ハードディスク装置15は、大容量の不揮発の記憶装置であり、OSプログラムや各種アプリケーションプログラム、ユーザ情報、印刷データや画像データ、ジョブ履歴などが保存される。
画像処理部16は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。本発明の実施の形態では、無線SDカード60に記憶されているデータに基づいてサムネイル画像などを生成する。
スキャナ部17は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。スキャナ部17は、例えば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読み取り位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動ユニットと、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路と、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
プリンタ部18は、画像データに応じた画像を記録紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。画像形成は他の方式でもかまわない。
ファクシミリ通信部19は、ファクシミリ機能を備えた外部の装置と公衆回線を通じて画像データを送受信する機能を果たす。
ネットワーク通信部20は、LANなどのネットワークを通じて外部の装置との間でデータを通信する機能を果たす。
ADF22は、画像を読み取る際に、複数枚の原稿を連続してスキャナ部17の原稿台に送る自動原稿搬送装置としての機能を果たす。一度に30枚程度の原稿をセットすることが可能で、原稿を読み取るごとに原稿台にセットし直す手間を省略することができる。
外部メモリ接続部21は、無線SDカード60を画像形成装置10に有線接続するためのI/Fであり、接続用のコネクタを備える。本発明の実施の形態では、外部メモリ接続部21に接続されたリムーバブル記憶媒体が、無線通信機能を有する無線SDカード60であるか、無線通信機能を持たない通常のSDカードであるかをCPU11が判定する。
認証部23は、ユーザ認証を行う機能を果たす。具体的には、ユーザのログイン時にユーザ認証を行い、ログインユーザを特定する。本実施の形態では、画像形成装置10を利用するにはログインを必要とし、利用前にユーザ認証が必ず行われるものとする。なお、ユーザ認証の方法は、ユーザID(Identification)とパスワードによる認証や指紋認証等、適当な方法であればよい。
操作パネル30は、表示部31と、操作部32とを備えている。操作部32は、スタートボタンや戻る釦などのスイッチ部33とタッチパネル部34とを備えている。表示部31は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成され、各種の操作画面、設定画面などを表示する機能を果たす。本実施の形態では、操作パネル30が表示する表示内容の制御、操作パネル30による操作の受け付けに関する制御はCPU11が行う。
タッチパネル部34は、表示部31上に設けられている。タッチパネル部34は、タッチペンや指などで押下された表示部31上のタッチ位置(座標位置)を検出する。CPU11は、継続的に検出されるタッチ位置の変化(操作情報)から、フリック操作やドラッグ操作などを認識する。
図3は、無線SDカード60の概略構成を示すブロック図である。無線SDカード60は、制御部61と、記憶部62と、無線I/F部63と、有線I/F部64とを備えて構成される。
制御部61は、無線SDカード60の動作を統括制御する。制御部61は、CPUや、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリであるFlashROMなどによって構成される。そして、このFlashROMに格納されているプログラムに従ってCPUが処理を実行することで無線SDカード60の各機能が実現される。
記憶部62は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(FlashROM)であり、記憶部62の持つ記憶領域に、無線I/F部63や有線I/F部64を使用して接続される装置(携帯端末40と画像形成装置10)から読み書きされるデータが格納される。
無線I/F部63は、無線LANなどのネットワークを通じて携帯端末40などの外部端末との間で通信する機能を果たす。有線I/F部64は、画像形成装置10等の外部の装置を記憶部62に有線通信でアクセス可能に有線接続するためのI/Fであり、接続用のコネクタを備える。
次に、携帯端末40が無線SDカード60に新規ファイルを書き込む手順について説明する。図4は、携帯端末40と無線SDカード60を無線通信にて接続する際に、携帯端末40の表示部51に表示される画面を示す。
まず、ユーザは、無線SDカード60を画像形成装置10に装着する。次に携帯端末40にて専用のアプリケーションを立ち上げる。該アプリケーションを実行する携帯端末40は携帯端末40と無線通信が可能な機器を検出し、その一覧70を表示部51に表示する。ユーザは、一覧70の中から接続先として無線SDカード60を選択する(S1)。
携帯端末40は、接続先が選択されたらパスワード入力画面71を表示し、パスワードの入力を受け付ける(S2)。予め設定されているパスワードが入力され、該パスワードによる認証が完了したら、無線SDカード60との間に無線通信を確立する(S3)。なお、無線通信の確立後は、前述の一覧70内の無線SDカード60を示す箇所に、無線通信が確立していることを示すマーク72や、無線SDカード60に送信するファイルを選択する画面に遷移するための遷移釦73が表示される。
携帯端末40は、無線SDカード60との間に無線通信を確立したら、無線SDカード60に新たなファイルを無線通信で送信して書き込むことができる。
図5は、携帯端末40が無線SDカード60に新規ファイルを書き込む様子と、その書き込むファイルを選択する場合に携帯端末40の表示部51に表示される画面を示す。携帯端末40は、遷移釦73が押下されたら、ファイル選択画面74に画面を遷移させる。ファイル選択画面74には、無線SDカードに送信可能なファイルと、送信釦75が表示される。ユーザは、ファイル選択画面74にて、無線SDカード60に送信するファイルを選択し、送信釦75を押下する。図5の例では、File2が選択された状態で、送信釦75が押下されており、携帯端末40はFile2を無線SDカード60に送信する。画像形成装置10は、無線SDカード60に新規ファイルが書き込まれたことを検知したら、第1制御を実行するか否かを判断する。
次に、画像形成装置10が第1制御を実行するか否かの判断を行う場合について説明する。画像形成装置10は、たとえば、以下の3つの判断方法によって該判断を行う。
<判断方法1>
第1制御を実行するか否かの設定を受け、該設定に基づいて第1制御を実行するか否かを判断する。本発明の実施の形態では、画像形成装置10は操作パネル30にて該設定を受ける。たとえば、ユーザが、操作パネル30にて、画像形成装置10の動作モードを、無線SDカード60に新規ファイルが書き込まれたら第1制御を実行する第1制御実行モードに設定した場合は、画像形成装置10は、無線SDカード60に新規ファイルが書き込まれたら、第1制御を実行すると判断し、第1制御を実行する。
<判断方法2>
無線SDカード60に書き込まれた新規ファイルの拡張子を調べ、該拡張子が、所定の拡張子である場合に、第1制御を実行すると判断する。所定の拡張子は予め決められたものでもよいし、ユーザが設定したものでもよい。本発明の実施の形態では、PDFファイルなどのような静止画ファイルや、文書ファイルなど、印刷可能なファイルの拡張子が所定の拡張子に該当する。判断方法2と判断方法1を組み合わせてもよい。すなわち、判断方法1の設定で第1制御を実行する旨の設定がされており、かつ、新規ファイルの拡張子が所定の拡張子の場合に第1制御を実行する。
<判断方法3>
新規ファイルに、第1制御を実行する指示が含まれている場合に、画像形成装置10が第1制御を実行すると判断し、第1制御を実行する。判断方法3を、判断方法1または判断方法2、もしくは判断方法1および判断方法2と組み合わせてもよい。すなわち、判断方法1の設定で第1制御を実行する旨の設定がされており、かつ、新規ファイルに第1制御を実行する指示が含まれている場合に第1制御を実行する(判断方法1+判断方法3)、あるいは、新規ファイルの拡張子が所定の拡張子でありかつ新規ファイルに第1制御を実行する指示が含まれている場合に第1制御を実行する(判断方法2+判断方法3)、あるいは、判断方法1の設定で第1制御を実行する旨の設定がされており、かつ、新規ファイルの拡張子が所定の拡張子であり、かつ新規ファイルに第1制御を実行する指示が含まれている場合に第1制御を実行する(判断方法1+判断方法2+判断方法3)。
なお、画像形成装置10は、第1制御を実行しないと判断した場合は、新規ファイルをハードディスク装置15に複製するか否かをさらに判断し、複製すると判断した場合に該複製を行うようにしてもよい。複製を行った場合は、画像形成装置10と無線SDカード60の双方に新規ファイルが残る。複製を行わなかった場合は、無線SDカード60のみに新規ファイルが残る。複製を行うか否かの判断は、ユーザから受けた指示に従う方法で行ってもよいし、他の方法でもよい。
次に、画像形成装置10が第1制御を実行する場合に行う処理の概略を説明する。図6は、画像形成装置10が第1制御を実行する様子を示す。
画像形成装置10は、外部メモリ接続部21に接続されている無線SDカード60内の記憶領域を所定時間ごとに確認し(ポーリングを行い)、新規ファイルが書き込まれたか否かを監視する(S11)。
新規ファイルが書き込まれたことを検知したら、第1制御を実行するか否かの判断を行い、実行すると判断した場合に、該新規ファイルを直ぐにハードディスク装置15に複製し、記憶部62内の新規ファイルを削除する(S12)。なお、本発明の実施の形態では、画像形成装置10は、新規ファイルの複製が完了したら、その複製したファイルの解析を行い、印刷可能なファイルである場合は、該ファイルに基づいて印刷を行う。
画像形成装置10は、第1制御を実行する場合は、無線SDカード60に書き込まれた新規ファイルを直ぐにハードディスク装置15に複製するとともに、記憶部62内の新規ファイルを削除する。第1制御の完了後は、外部の装置(他の装置)が、無線SDカード60に書き込まれた新規ファイルを無線通信にて読み出すことは不可能となるので、無線SDカード60に書き込まれる新規ファイルのセキュリティは、パスワード等を設けなくとも簡易に確保される。
なお、本発明の実施の形態では、画像形成装置10は、外部メモリ接続部21に接続されたSDカードが、無線SDカード60か、無線通信機能を持たない通常のSDカードであるかを判別する。無線通信機能を持たない通常のSDカードには、新規ファイルが書き込まれることはない。よって、画像形成装置10は、外部メモリ接続部21に無線SDカード60が接続されたと判別した場合のみ、新規ファイルが書き込まれたか否かの監視を行う。
本発明の実施の形態では、各装置間での通信速度は以下のようになっている。
・無線SDカード60の無線通信による通信速度=1.25MB/S
・無線SDカード60の有線通信による通信速度=10MB/S
・ハードディスク装置15への書き込み速度=43.37MB/S
無線SDカード60の無線通信の通信速度に対して、有線通信の通信速度は約8倍速であり、ハードディスク装置15への書き込み速度はそれ以上である。すなわち、外部の装置が記憶部62から新規ファイルを無線通信で読み出す場合にかかる時間に比べて、第1制御にて新規ファイルの複製と削除を行う場合にかかる時間は短い(約1/8で済む)ので、新規ファイルの削除が開始されれば、その外部の装置が新規ファイルを読み出すことは不可能となる。
たとえば、画像形成装置10が無線SDカード60内のファイルを数ミリ秒ごとに確認する場合は、新規ファイルの書き込みが完了した後から、最長でその数ミリ秒に加えてデータの削除が開始されるまでの期間に、外部の装置は該新規ファイルを読み出すことができる。しかし、無線SDカード60の無線通信の通信速度(1.25MB/S)では、前述の期間(数ミリ秒+データの削除が開始されるまでの時間)内に読み出すことのできるデータ量は少なく、外部の装置による新規ファイルの読み出しが完了することはほぼ不可能となる。具体例を挙げると、一般的な画像ファイルや文書ファイルの平均的なサイズは数MB程度であり、サイズの小さいものでも数百KBはあると考えられるが、前述の期間を10ミリ秒とした場合、その間に外部の装置が読み出し可能なデータ量は12.5Kbyteとなる。
図7は、画像形成装置10が行う処理を示す。まず、外部メモリ接続部21に接続されている無線SDカード60内のファイルを定期的に確認し、新たに書き込まれたファイル(新規ファイル)があるか否かをチェックする(ステップS101)。新規ファイルがなければ(ステップS102;No)、ステップS101に戻って処理を継続する。
新規ファイルがある場合は(ステップS102;Yes)、第1制御を実行するか否かを判断する(ステップS103)。第1制御を実行しないと判断した場合は(ステップS103;No)、本処理を終了する。すなわち、第1制御を実行しない場合は、無線SDカード60内に該新規ファイルをそのまま残す。
第1制御を実行すると判断した場合は(ステップS103;Yes)、新規ファイルを無線SDカード60から読み出して、自装置のハードディスク装置15に複製し(ステップS104)、記憶部62内の新規ファイルを削除する(ステップS105)。ここでは、新規ファイルのデータに0データなどを上書きするとともに、新規ファイルのファイル管理情報などを削除する。
その後、ハードディスク装置15に複製したファイルを解析し、印刷が可能であれば、該ファイルに基づいて印刷を行い(ステップS106)、本処理を終了する。
このように画像形成装置10は、外部メモリ接続部21に有線接続されている無線SDカード60に新規ファイルが書き込まれたか否かを監視する。そして、新規ファイルが書き込まれた場合は、第1制御を行うか否かを判断し、該第1制御を実行すると判断した場合に該第1制御を実行する。第1制御を実行するか否かを判断するので、無線SDカード60を無線インターフェイスとして使用するか、一の記憶媒体として使用するかを状況に応じて切り替えることができる。
また、第1制御を実行する場合は、無線SDカード60に書き込まれた新規ファイルを直ぐに複製し、該無線SDカード60内の新規ファイルを削除するので、無線SDカード60に書き込まれた新規ファイルのセキュリティが、パスワード等を設けることなく、簡易に確保される。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、画像形成装置10は、無線SDカード60への書き込みが完了した新規ファイルについて、複製と削除(第1制御)を実行したが、第2の実施の形態では、新規ファイルの書き込み中に、該書き込みと並行して、書き込み済みの部分の複製を開始し、該複製が完了した部分を順次削除するように第1制御を実行する場合について説明する。
なお、第2の実施の形態においても画像形成装置10と無線SDカード60のハードウェア構成は第1の実施の形態と同じである。また、第2の実施の形態では、第1の実施の形態との相違点を説明し、同一部分の説明は適宜省略する。
第2の実施の形態にて、画像形成装置10が行う処理の概略を説明する。画像形成装置10は、外部メモリ接続部21に接続されている無線SDカード60内のファイルを所定時間ごとに確認し(ポーリングを行い)、書き込み中の新規ファイルがあるか否かを監視する。その後、書き込み中の新規ファイルを検知したら、第1制御を実行するか否かの判断を行い、実行すると判断した場合は、該新規ファイルについて書き込み済みのデータの複製を開始し、該複製が完了した部分を順次削除するよう第1制御を実行する。
新規ファイルの書き込み中に、書き込まれたデータを速やかに複製、削除するので、新規ファイルの全体が完全な形で無線SDカード60に存在する期間がほぼ無くなり、よって、外部の装置が無線SDカード60から新規ファイルを読み出すことは不可能となり、無線SDカード60に書き込まれる新規ファイルのセキュリティが、パスワード等を設けなくとも簡易に確保される。
ポーリングの周期が数ミリ秒の場合、該数ミリ秒に加えてデータの削除が開始されるまでの期間内に新規ファイルの書き込みが完了した場合のみ、該期間の終了時まで新規ファイルの全体が完全な形で無線SDカード60内に存在することになる。しかし、無線SDカード60の無線通信の通信速度(1.25MB/S)では、前述の期間内(数ミリ秒+データの削除が開始されるまで)に新規ファイルの書き込みが完了することは稀である。具体例を挙げると、一般的な画像ファイルや文書ファイルの平均的なサイズは数MB程度であり、サイズの小さいものでも数百KBはあると考えられるが、前述の期間を10ミリ秒とした場合、その間に書き込み可能なデータ量は12.5Kbyteとなる。
なお、第1の実施の形態では、新規ファイルの書き込みが完了した後にポーリングが実行されるまでの時間が短いほど(ポーリングの周期が短いほど)、新規ファイルのセキュリティが高くなるが、第2の実施の形態では、書き込み中の新規ファイルを検知したら直ぐに第1制御を開始するので、新規ファイルの書き込み中にポーリングの周期が重なるようにすれば、該新規ファイルのセキュリティが確保される。よって、第2の実施の形態では、ポーリングの周期(前述の所定時間)を、新規ファイルの書き込みにかかる時間まで長くすることができる。
次に、新規ファイルの書き込みと並行して第1制御を行う場合について図8〜図10を参照して説明する。図8〜図10は、第2の実施の形態にて、第1制御を実行する場合にハードディスク装置15と記憶部62においてデータが書き換えられる様子を示す。なお、図中では、ハードディスク装置15をHDDと、記憶部62をSDカードと記す。
図8(A)は、新規ファイルの書き込みを開始する前の、ハードディスク装置15と記憶部62内のデータを示す。図8(A)では、双方の記憶領域には、書き込み前データ(図中ではXと記す)が書き込まれている。図8(B)は、携帯端末40から無線通信により新規ファイルの書き込みが開始された様子を示す。図8(B)では、記憶部62の一部に書き込み後データ(図中ではYと記す)が書き込まれている。
図9(C)は、図8(B)にて記憶部62に書き込まれた書き込み後データをハードディスク装置15に複製している様子を示す。記憶部62への新規ファイルの書き込みは継続して行われており、図8(B)の時よりも、書き込み後データが増えている。
図9(D)は、記憶部62から、複製済みのデータを削除している様子を示す。記憶部62内のハードディスク装置15に複製されたデータの複製元のデータがある場所に、0データを上書きしている。記憶部62への新規ファイルの書き込みは継続して行われており、該上書きと該書き込みは並行して行われている。
図10(E)は、記憶部62への新規ファイルの書き込みが完了した後に、新規ファイルにおいてまだ複製されていないデータを、ハードディスク装置15に複製する様子を示す。
図10(F)は、ハードディスク装置15へのデータの複製が完了した後、複製済みであって、まだ削除されていないデータを削除する様子を示す。記憶部62にて新規ファイルが書き込まれていた部分を全て0データで上書きした場合に、画像形成装置10は第1制御の実行を完了する。
図11は、第2の実施の形態において、画像形成装置10が行う処理を示す。まず、外部メモリ接続部21に接続されている無線SDカード60内のファイルを定期的に確認し、書き込み中のファイルがあるか否かをチェックする(ステップS201)。書き込み中のファイルがなければ(ステップS202;No)、ステップS101に戻って処理を継続する。
書き込み中のファイルがある場合は(ステップS202;Yes)、第1制御を実行するか否かを判断する(ステップS203)。第1制御を実行しないと判断した場合は(ステップS203;No)、本処理を終了する。すなわち、第1制御を実行しない場合は、無線SDカード60内に書き込まれたファイルをそのまま残す。
第1制御を実行すると判断した場合は(ステップS203;Yes)、書き込み中のファイルのデータを無線SDカード60から読み出して、ハードディスク装置15に複製し(ステップS204)、複製が完了したデータについては無線SDカード60から「0」などのデータを上書きして削除する(ステップS205)。書き込み中のファイルのデータを全て複製するまでは(ステップS206;No)、ステップS204に戻って処理を継続する。
書き込み中のファイルの全てのデータの複製と削除が完了したら(ステップS206;Yes)、無線SDカード60からこのファイルを削除する(ステップS207)。ここでは、無線SDカード60のファイル管理情報から、全てのデータの複製と削除が完了したファイルのファイル情報を削除する。その後、複製したデータで構成されるファイルを解析し、印刷が可能であれば、該ファイルに基づいて印刷を行い(ステップS208)、本処理を終了する。
なお、ステップS202にて、書き込み中のファイルではなく、既に書き込みが終了した新たな新規ファイルを検出した場合は、その新規ファイルを対象としてステップS203以降の処理を行う。
このように画像形成装置10は、外部メモリ接続部21に有線接続されている無線SDカード60に書き込み中の新規ファイルがあるか否かを監視する。そして、書き込み中の新規ファイルがある場合は、第1制御を行うか否かを判断し、該第1制御を実行すると判断した場合に該第1制御を実行する。
第2の実施の形態では、新規ファイルの書き込みと並行して、書き込み済みの部分の複製を開始し、該複製が完了した部分を順次削除するように第1制御を実行する。これにより、新規ファイルの全体が完全な形で無線SDカード60に存在する期間がほぼ無くなり、外部の装置が、無線SDカード60に書き込まれた新規ファイルを無線通信にて読み出すことは不可能となる。よって、無線SDカード60に書き込まれる新規ファイルのセキュリティが、パスワード等を設けなくとも簡易に確保される。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
本発明の実施の形態では、リムーバブル記憶装置の例として無線SDカード60を例に説明したが、SDカード以外のリムーバブル記憶装置でもよい。たとえば無線通信機能を有するUSB(Universal Serial Bus)メモリなどでもよい。
本発明の実施の形態では、第1制御にて、無線SDカード60内のデータを削除する場合は、該データに0データを上書きしていたが、他のデータを上書きしてもよい。たとえばランダムデータ等を上書きしてもよい。
本発明の実施の形態では、画像形成装置10を例に説明したが、本発明には、画像形成装置10としての機能を果たす情報処理装置単体、情報処理装置を実施の形態での画像形成装置10として機能させるプログラムや、ファイル取り込み方法も含まれる。
5…印刷システム
10…画像形成装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…不揮発メモリ
15…ハードディスク装置
16…画像処理部
17…スキャナ部
18…プリンタ部
19…ファクシミリ通信部
20…ネットワーク通信部
21…外部メモリ接続部
22…ADF
23…認証部
30…操作パネル
31…表示部
32…操作部
33…スイッチ部
34…タッチパネル部
40…携帯端末
51…表示部
60…無線SDカード
61…制御部
62…記憶部
63…無線I/F部
64…有線I/F部
70…一覧
71…パスワード入力画面
72…マーク
73…遷移釦
74…ファイル選択画面
75…送信釦

Claims (21)

  1. 無線LANによる無線通信機能を使用してファイルの書き込みおよび読み出しが可能であって外部から削除されなければ書き込まれたファイルが残るリムーバブル記憶装置と有線で接続可能な接続部と、
    前記接続部に接続されている前記リムーバブル記憶装置に、無線通信により外部から新たなファイルが書き込まれたか否かを監視する監視部と、
    記憶部と、
    前記リムーバブル記憶装置に新たなファイルが書き込まれたことを前記監視によって検出した場合に、前記ファイルを前記記憶部に複製すると共に前記リムーバブル記憶装置内の前記ファイルを削除する第1制御を実行するか否かを判断し、前記第1制御を実行すると判断した場合に前記第1制御を実行する制御部と、
    を備える
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記制御部は、前記第1制御を実行しないと判断した場合に、前記リムーバブル記憶装置内の前記ファイルを前記記憶部に複製するか否かを判断し、複製すると判断した場合に前記ファイルを複製する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1制御を実行するか否かの設定を受け付ける設定部をさらに備え、
    前記制御部は、該設定に基づいて前記第1制御を実行するか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、前記ファイルの拡張子が、所定の拡張子である場合に、前記第1制御を実行すると判断する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、前記ファイルに、前記第1制御を実行する指示が含まれている場合に、前記第1制御を実行すると判断する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  6. 前記監視部は、前記リムーバブル記憶装置に、無線通信により外部から新たなファイルが書き込まれたか否かを定期的に確認することで前記監視を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  7. 前記監視部は、前記リムーバブル記憶装置への前記ファイルの書き込みが完了したことを検知し、
    前記制御部は、前記監視部が前記書き込みの完了を検知したときに、前記第1制御を実行する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  8. 前記制御部は、前記リムーバブル記憶装置に書き込み中の前記ファイルについて、書き込み済みの部分の複製を開始し、該複製が完了した部分を順次削除するように前記第1制御を実行する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  9. 前記第1制御では、前記書き込み中の前記ファイルのうちの前記複製が完了した部分に所定のデータを上書きする
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記接続部に接続されたリムーバブル記憶装置が無線LANによる無線通信機能を使用してファイルの書き込みおよび読み出しが可能か否かを判定する判定部をさらに備え、
    前記監視部は、前記判定部が、前記接続部に接続されたリムーバブル記憶装置は無線通信機能を有していると判定した場合に、前記監視を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  11. 無線LANによる無線通信機能を使用してファイルの書き込みおよび読み出しが可能であって外部から削除されなければ書き込まれたファイルが残るリムーバブル記憶装置と有線で接続可能な接続部を有する情報処理装置を、
    請求項1乃至10のいずれか1つに記載の情報処理装置として機能させる
    ことを特徴とするプログラム。
  12. 無線LANによる無線通信機能を使用してファイルの書き込みおよび読み出しが可能であって外部から削除されなければ書き込まれたファイルが残るリムーバブル記憶装置と有線で接続可能な接続部を有する情報処理装置が、前記接続部に接続されている前記リムーバブル記憶装置に、無線通信により外部から新たなファイルが書き込まれたか否かを監視する監視ステップと、
    前記リムーバブル記憶装置に新たなファイルが書き込まれたことを前記監視によって検出した場合に、前記情報処理装置が、前記新たなファイルを自装置の記憶部に複製すると共に前記リムーバブル記憶装置内の前記ファイルを削除する第1制御を実行するか否かを判断し、前記第1制御を実行すると判断した場合に前記第1制御を実行するファイル取り込みステップと、
    を備える
    ことを特徴とするファイル取り込み方法。
  13. 前記ファイル取り込みステップでは、前記第1制御を実行しないと判断した場合に、前記リムーバブル記憶装置内の前記ファイルを、前記記憶部に複製するか否かを判断し、複製すると判断した場合に、前記ファイルを複製する
    ことを特徴とする請求項12に記載のファイル取り込み方法。
  14. 前記第1制御を実行するか否かの設定を受け付ける設定ステップをさらに備え、
    前記ファイル取り込みステップでは、該設定に基づいて前記第1制御を実行するか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項12または13に記載のファイル取り込み方法。
  15. 前記ファイル取り込みステップでは、前記ファイルの拡張子が、所定の拡張子である場合に、前記第1制御を実行すると判断する
    ことを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1つに記載のファイル取り込み方法。
  16. 前記ファイル取り込みステップでは、前記ファイルに、前記第1制御を実行する指示が含まれている場合に、前記第1制御を実行すると判断する
    ことを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1つに記載のファイル取り込み方法。
  17. 前記監視ステップでは、前記リムーバブル記憶装置内に、無線通信により外部から新たなファイルが書き込まれたか否かを定期的に確認することで前記監視を行う
    ことを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1つに記載のファイル取り込み方法。
  18. 前記監視ステップでは、前記リムーバブル記憶装置への前記ファイルの書き込みが完了したことを検知し、
    前記ファイル取り込みステップでは、前記書き込みの完了を検知したときに、前記第1制御を実行する
    ことを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1つに記載のファイル取り込み方法。
  19. 前記ファイル取り込みステップでは、前記リムーバブル記憶装置に書き込み中の前記ファイルについて、書き込み済み部分の複製を開始し、該複製が完了した部分を順次削除するように前記第1制御を実行する
    ことを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1つに記載のファイル取り込み方法。
  20. 前記第1制御では、前記書き込み中の前記ファイルのうちの前記複製が完了した部分に所定のデータを上書きする
    ことを特徴とする請求項19に記載のファイル取り込み方法。
  21. 前記情報処理装置が、前記接続部に接続されたリムーバブル記憶装置が無線LANによる無線通信機能を使用してファイルの書き込みおよび読み出しが可能か否かを判定する判定ステップをさらに備え、
    前記監視ステップでは、前記判定ステップにて、前記接続部に接続されたリムーバブル記憶装置は無線通信機能を有していると判定した場合に、前記監視を行う
    ことを特徴とする請求項12乃至20のいずれか1つに記載のファイル取り込み方法。
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